ノーマルレア(遊戯王OCG)

登録日:2011/12/07(水) 01:10:27
更新日:2023/10/07 Sat 16:21:06
所要時間:約 5 分で読めます




ノーマルレアとは遊戯王OCGに存在する…… と言われている カードのレアリティである。
通称:ノーレア

何故曖昧な言い方をするかというと、発売元のコナミはそのようなレアリティが存在するとは 認めていない からである。
だが、カードショップや非公式Wikiなどでも使われているレベルの認知度であり、既に共通認識のようなものである。

概要

どのようなものか簡単に言ってしまうと、封入率操作がされているノーマルカード。
ちなみに1つエキスパンションにつき数種類存在する。
そして最大の特徴はその封入率であり、通常のノーマルカードは1箱に1~4枚くらいは入っているのに対し、ノーマルレアは1箱に0~1枚しか入っていない。ノーマルなのに全く出ないこともザラ……。

そのためレア(銀文字レア)どころか収録弾によってはスーパーレア以上よりもよっぽど希少であり、
効果が強力だったりイラストが美少女だったりするとシングル価格も高額になりがち。
また。登場当時は評価が低くても一回注目されるとその手に入れにくさ故に高騰するパターンも多い。

ノーマルレアは「イラストやカード名が凝ったカード」「独特な効果を持ったカード」が設定されており面白いと評価する声がある一方で、
「強力なカードが入手しづらい」「法律的にグレー(後述)」ということで批判もある。

新弾のカードが判明する度にノーマルレアを予想するのもデュエリストたちの風物詩。

ザ・ヴァリュアブル・ブック(カードカタログ)などでは単に「ノーマル」として扱われている。
公にしない理由としては 景品表示法に接触している恐れがあるため と一般的に言われている。
実は過去にペットボトルのおまけフィギュアに対し、公正取引委員会が存在を公表していない物が存在することは射幸心を煽ると警告した事件があった。
以後、業界ではランダム性のあるおまけがつく高額商品は出さない、出す場合は中身について公表しておく等改善がなされた。
第4期でシークレットレア廃止やアルティメットレアの増加や封入表記追加の際に廃止されたのも、これが理由とされる。
だが、第5期のTACTICAL EVOLUTIONでホログラフィックレア追加など様々な変更が行われた際に復活し今日に至る。
こうした事情から法律的に際どいのではないかという指摘も少ない。
ただし、コナミ自体はノーマルだから当たりやすくしているとは一言も言っておらず、ノーマルレアに該当するカードの存在を隠している訳ではないためそこが抜け道になっているのかもしれない。 

日本よりこの手の法律が厳しい海外ではノーレアは存在せず、普通のノーマルとして収録されている(ただし汎用カードは格上げを食らう場合もあるが)。 
そのため、どうしても欲しい場合は海外版なら簡単に手に入る事もあるが、ショップデュエル(公認大会)では海外版を使えないので注意。


主な特徴

最初に書いたように公式なレアリティではないので、全ては憶測である。


【通常パック】

先に書いたように1箱に0~1枚しか入っていない。そしてノーレアに設定されるカードには大体次のような傾向がある。
複数の要素が被った遊び心満載のカードもある。

  • 発売時期に流行しているデッキのメタ(対策)カード
例を挙げると闇属性メタの「聖なるあかり」、剣闘獣メタの「G・B・ハンター」等々……。
しかし、ライトロードメタの「ライト・オブ・デストラクション」など方向性がおかしかったり、
BFメタとして貧弱な「黒羽を狩る者」などあまり現実的じゃないものも多々出ていたりする。

  • 癖はあるが、強力なカード
メタカードして運用される「黒光りするG」や「増殖するG」「飛翔するG」などのGシリーズ。
お互いの特殊召喚を抑制する「虚無空間」。
相手がサーチかサルベージするたびにドローできる「相乗り」。
疑似成金ゴブリンになる「チキンレース」。
スタロと違っておまけはないが発動条件が緩くなりカウンター罠になった大量破壊メタである「大革命返し」。
手札・フィールド・墓地のカードを合計7枚除外して墓地から蘇生可能で、場に出た時に月の書と同様の効果を発動できる優秀なレベル4アタッカー「妖精伝姫-シラユキ」を始めとする妖精伝姫シリーズ。
炎星などモンスターの攻撃力を上げるカードを多用するデッキへのメタになる「オーバースペック」。
条件はあるもののあらゆるモンスターをサーチできる「スモール・ワールド」など。
少々癖のあるカードも多く、環境によって需要が異なる。
性能が認められると一気に高騰するパターンも多い。

  • デメリットのみで扱いにくいカード
例えば「不運なリポート」というカードの効果は「相手は次のバトルフェイズを2回行う」という恐ろしいもの。
「即神仏」も「自分のモンスター1体を墓地へ送る」というこちらも基本アド損なカード。
自分だけに禁止カードの強力な効果を発生させる「大寒気」「謙虚な番兵」などデメリットを逆手に取っても他のカードで良かったり、使いにくいカードも多い。
ただし「ギフトカード」等は単体ではデメリットしかないが相手のライフを大幅に回復させることをコンボとするデッキでは重要なカードになる。

  • 名前やイラスト、効果がネタカード
「強欲なウツボ」「局地的大ハリケーン」などの洒落をきかせたカードや、攻撃力を0ポイントアップさせる脅威の装備「折れ竹光」など。
折れ竹光」についての詳細は項目にて。
既存カードのストーリー上のその後の姿や設定補完を行うカードも多く、お馴染み「成金ゴブリン」系統や「ライズベルト」はこれに該当する。

  • テキストが独特なカード
一次方程式をテキストで表した「壱時砲固定」、やたらと「1000」が書かれた「無千ジャミング(遊戯王OCG)」など、独特なテキストを持ったカード達。
各カードの項目も参照。


EXTRA PACK

「Volume 4」までは存在していた。
選定基準は通常パックなどに概ね準じているが、外国語版とは当然レアリティが異なる。
1では全30種類に対し1枚であったが2からは何故か収録枚数が10枚しか増えてないのにノーレアが2種類に増えた。
2では種族デッキに欲しかった「ナイトエンド・ソーサラー」と「竜宮の白タウナギ」になっていたため涙を流したデュエリストも少なくなかった。
4では「増殖するG」がノーレアであり、初動もそこそこの値段であったが、後に注目され暴騰した。


GOLD SERIES

人気の再録パックシリーズだが、目玉のブリューナク、バルバロス、トリシューラ、開闢、強謙、チェイン等が軒並みノーレアであった。
しかもノーレア二種類に対し封入率は3箱に2枚、つまりBOXを買ってもこれらのお目当てのカードが入っていないことがあるのだ。
それどころかノーレアのない通称ハズレ箱を引いた日には……。
なお、GOLD SERIES2014はノーレアの「対峙するG」の性能が微妙な上、ゴールドやゴルシクで登場すると人気投票枠のカードを食い潰す仕様になっているため、ノーレアが出ない方が喜ばれる。


DUEL TERMINAL
3弾から導入される。4弾までは新規カードで5弾からは再録カードになった。
このDTのノーマルレアは特に批判されていた。

というのも封入率が2箱に1枚(DTは1回で1枚100円で1箱200枚封入で20000円)であり、しかもその枠をプリズマーなどの高額カードの再録枠にし始めたからである。
これでは結局再録されても高額カードのレートは高いままであり、不満を持ったプレイヤーも少なくない。
かなり神経を逆撫でにされた気分になった方も多いだろう。

特にアクセラレーションガイド3では手に入りにくかったあのカードが手に入りやすくと言った感じでプリズマーが紹介されてたため詐欺も良い所である。
手に入らない絶版の状態よりは一応手に入るという捻くれた解釈をすれば手に入りやすくなったとも言えるが……。

ただでさえ不評だったのに8弾ではノーマルレア枠を2枠にするという暴挙に出て更に批判された。
10弾で封入率が1箱に2枚になるが入手難易度が高いのには違いが無く片方が微妙な物だったりもした。
批判があまりにも多かったのか13弾で種類が1枚に減り、事実上の最終弾である14弾では廃止された。

再販版のクロニクルではノーレアで過去に収録されたデュエルターミナル初出のカードはノーマル扱いとして収録されているためノーレア自体が無い。
とはいえクロニクル自体の仕様がかなり過酷であるため狙ったカードを引きにくい事には違いは無いが。


余談


普通に効果が優秀でありデッキによっては必須級のカードも多々存在する。
「終焉の焔」「真炎の爆発」「伝説の白石」「トランス・デーモン」「アステル・ドローン」「真魔獣 ガーゼット」「チキンレース」「妖精伝姫-シラユキ」等が代表例だろうか。

「久遠の魔術師ミラ」などはイラストアドにより人気のノーレアである。

ワイトシリーズやGシリーズ、ダストンシリーズはノーレア出身が多い。
何気に剣闘獣も関連カードが2枚ノーマルレアになったことがある。



追記・修正はノーレアが入っているパックを当ててからお願いします。

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最終更新:2023年10月07日 16:21