ナチュル(遊戯王OCG)

登録日:2011/02/15 (火) 09:13:16
更新日:2024/03/09 Sat 13:04:12
所要時間:約 14 分で読めます






【CONTENTS】

DUEL TERMINALにて登場したカード群。
全てのモンスターが地属性であり、その大半が植物族昆虫族岩石族といった自然にまつわる種族に身をおいている。
イラストはそれまでの遊戯王にはあまり見られない絵本のような可愛らしいものが多い。

コンセプトは『行動に反応』。
モンスターの召喚、特定のカードの発動、攻撃宣言など相手が起こす何らかのアクションに反応して様々な効果を発動するモンスターが多い。
しかし、相手のアクションに反応する効果なら、そのアクションを無効にする効果にすれば強い事にコナミが気づいてしまったためか、次第に『行動を制限』する方向性にシフトしていった。
代表的なシンクロモンスターは『ナチュル・ビースト』。
かつての猫シンクロにて多用されていたことから知名度は高く、再録されるまでは値段もかなり高かった。



メインのモンスター

メインデッキ側のモンスターは植物族・昆虫族・岩石族に分かれている。

植物族のナチュル

  • ナチュル・ナーブ
チューナー(効果モンスター)
星1/地属性/植物族/攻 200/守 300
相手が魔法・罠カードを発動した時、自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスター1体とこのカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
魔法・罠へのカウンター効果を持つ人型に集まった葉っぱ。
範囲は広いが自身と他のナチュルの2体のリリースを要求するのでコストパフォーマンスは悪い。
地属性チューナーである事を活かしてパルキオンやビーストに繋げた方がいい場合もあるので、使うのであれば後述のカメリアと組み合わせたい。
ナーブ(nerve)とは葉の表面に走る「葉脈」のこと。

  • ナチュル・チェリー
チューナー(効果モンスター)
星1/地属性/植物族/攻 200/守 200
このカードが相手によってフィールド上から墓地へ送られた場合、自分のデッキから「ナチュル・チェリー」を2体まで裏側守備表示で特殊召喚する事ができる。
相手にやられたら同名カードを呼ぶサクランボ。かわいい。
自爆特攻でも後続を呼べるが、裏側守備表示限定という厄介な制約があり、採用率はあまり高くない。

  • ナチュル・エッグプラント
効果モンスター
星2/地属性/植物族/攻1000/守 700
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在する「ナチュル・エッグプラント」以外の「ナチュル」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
フィールドから墓地に送られたときにナチュルをサルベージする効果を持つ茄子。バンブーシュートを回収するのが主な役割となるだろう。ただし時の任意効果なので各種素材になった場合はタイミングを逃す。

  • ナチュル・トライアンフ
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/植物族/攻 600/守1500
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手が魔法・罠カードを発動する度に、
自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで500ポイントアップする。
相手が魔法・罠を使う度に自分含めた味方ナチュルの攻撃力をエンドフェイズまで500アップさせるチューリップ。
相手が魔法・罠を連発するデッキなら大幅な強化が見込めるが、その前に除去される危険性があるのであまり期待はできない。
トライアンフ(triumph)は「勝利」の意味。チューリップの品種群の名前にもなっている。

  • ナチュル・サンフラワー
効果モンスター
星2/地属性/植物族/攻 500/守 0
相手の効果モンスターの効果が発動した時、自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスター1体とこのカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
ナーブのモンスター効果版な向日葵。
手札誘発も潰せるため効果の汎用性は高いが、やはりコストの捻出がネックになるので、やはり後述のカメリアと組み合わせたい。

  • ナチュル・ビーンズ
効果モンスター
星2/地属性/植物族/攻 100/守1200
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
ターン1限りの戦闘破壊耐性と攻撃対象になったら500バーンを与えるそら豆三兄弟。
相手の攻撃を2回受け止めつつ合計1000ダメージを与えられるが、効果耐性が一切ないためその前に除去されがち。
戦線復帰などでバトルフェイズ中に出すなりして極力除去を躱したい。

  • ナチュル・コスモスビート
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/植物族/攻1000/守 700
相手がモンスターの通常召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。
相手がモンスターを召喚したら特殊召喚出来るコスモス。
単体では単なる壁にしかならないので緊急同調で相手ターンシンクロなどに繋げたい。

  • ナチュル・パイナポー
効果モンスター
星2/地属性/植物族/攻 100/守 100
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターは植物族になる。
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「ナチュル・パイナポー」が表側表示で存在する場合、または自分の墓地に植物族・獣族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。
他の仲間を植物族に変えるパイナップル。
特殊召喚効果も持つが、条件が厳しめ。

  • ナチュル・ローズウィップ
チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/植物族/攻 400/守1700
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は1ターンに1度しか魔法・罠カードを発動できない。
相手の魔法・罠の発動回数を1回にする薔薇。
刺さるデッキにはトコトン刺さるがステータスは貧弱なので過信は禁物。
直訳すれば「薔薇のムチ」だが、「ローズヒップ」ともかけているかもしれない。

  • ナチュル・ラグウィード
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻1200/守2000
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時、フィールド上のこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。
ラグウィードこと「ブタクサ」は雑草の一種。
相手がドローフェイズ以外でドローしたら自身をコストに2枚ドロー。
相手のドローを牽制したり、こちらが一時休戦などを使って能動的に2ドローしたりと色々出来る。
ただしうららされても泣かない。

  • ナチュル・マロン
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻1200/守 700
このカードが召喚に成功した時、
自分のデッキから「ナチュル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、1ターンに1度、自分の墓地に存在する「ナチュル」と名のついたモンスター2体を選択してデッキに戻し、
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
「ナチュル」限定でおろかな埋葬をできるイガグリ。
墓地肥やしは、続くドロー効果に繋げることもできる。
神星樹を落とせばナチュルの万能サーチにもなる。

  • ナチュル・ガーディアン
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1600/守 400
相手がモンスターの召喚に成功した時、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで300ポイントアップする。
相手がモンスターを召喚したら攻撃力アップする大樹。
…攻撃力は下級アタッカークラスの1900になるが全力でだからどうした、と言うレベルである。
ターン1制限がないので【妖仙獣】【ふわんだりぃず】の様に通常召喚を連発してくる相手なら高い攻撃力を得られるが、なんの効果耐性もないのが厳しい。

  • ナチュル・ストロベリー
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1600/守1200
相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスター1体を選択して発動する。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体のレベル×100ポイントアップする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
相手が召喚したモンスターのレベルに応じてパワーアップするイチゴ。
特殊召喚にも反応する分、似た効果の「ナチュル・ガーディアン」より普通に強い。

  • ナチュル・ホワイトオーク
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1800/守1400
このカードが相手のカードの効果の対象になった時、フィールド上のこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル4以下の「ナチュル」と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言できず、自分のエンドフェイズ時に破壊される。
攻撃力高めの樹。
相手の効果発動を牽制できそうな、サクリファイス・エスケープ効果を持つ。
ナーブやサンフラワーを出して更に牽制をかけたい。

  • ナチュル・パンプキン
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1400/守 800
相手フィールド上にモンスターが存在する場合にこのカードが召喚に成功した時、
手札から「ナチュル」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
手札から増援を呼べる、眠たげな目つきのカボチャ。

  • ナチュル・カメリア
チューナー・効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1400/守 700
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ナチュル」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が「ナチュル」モンスターの効果を発動するためにモンスターをリリースする場合、代わりに自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る事ができる。
(3):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地から「ナチュル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
11期の新顔であるツバキ。
どれもターン1制限があるとは言え
  • 自身の召喚・特殊召喚時に「ナチュル」限定おろ埋
  • 「ナチュル」の効果発動によるリリースをデッキトップ2枚墓地送りに変更
  • 相手がモンスターを召喚・特殊召喚したら墓地の「ナチュル」を吊り上げ
と盛りに盛りまくった1枚。コスト変更効果により盤面が維持しやすくなり、展開能力や妨害能力をより高めてくれる。
地味にナチュル初のレベル4チューナーでもあるので高レベルシンクロもしやすくなっている。

  • ナチュル・バンブーシュート
効果モンスター
星5/地属性/植物族/攻2000/守2000
「ナチュル」と名のついたモンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功したこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は魔法・罠カードを発動する事ができない。
かなりのくせ者。
★5打点2000のモンスターなのだが、ナチュルをリリースしてアドバンス召喚したならば相手は魔法・罠を発動できなくなる。勿論相手だけなので自分は普通に使える。
ライコウなどの効果モンスターには無力なものの、可愛い顔してやることは凶悪である。
ちなみにバンブーシュートとはタケノコのこと。

  • ナチュル・ハイドランジー
効果モンスター
星5/地属性/植物族/攻1900/守2000
自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスターの効果が発動した自分のターン、このカードは手札から特殊召喚できる。
手札からやってくるアジサイ。
壁にしてよし、素材にしてよし。


昆虫族のナチュル


  • ナチュル・レディバグ
効果モンスター
星1/地属性/昆虫族/攻 100/守 100
自分が「ナチュル」と名のついたモンスターのシンクロ召喚に成功した時、このカードを墓地から特殊召喚できる。
また、自分のメインフェイズ時にこのカードをリリースし、自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。
ナチュルをシンクロ召喚したら墓地から這い出てくるテントウ虫
自身をリリースして味方ナチュル1体の攻撃力を1000アップさせる効果もある。
事前にこのカードを墓地へ送る手間が必要だったが、カメリアの登場で達成しやすくなった。カメリアとこのカードでビーストが出せるので長らくレベルの関係でやりにくかった自身を素材にナチュルシンクロ→自己再生も可能になった。
何気に同名制限もターン1制限もないので複数のレディバグを蘇生させて一斉リリースで強化、なんてコンボも。

  • ナチュル・モスキート
効果モンスター
星1/地属性/昆虫族/攻 200/守 300
自分フィールド上にこのカード以外の「ナチュル」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ナチュル」と名のついたモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは、代わりに相手が受ける。
味方ナチュルが居れば攻撃されず、味方ナチュルによる自分への戦闘ダメージを相手に押し付ける蚊。
効果耐性はないので相手メインフェイズ1に除去される可能性が高く、相手ターンでの牽制には不向き。
戦闘破壊耐性持ちのビーンズやリクルーターのクリフを自爆特攻させて大ダメージを狙う方が安定している。

  • ナチュル・モルクリケット
効果モンスター
星1/地属性/昆虫族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ナチュル」モンスター1体を特殊召喚する。
攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、この効果で特殊召喚する数を2体にできる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した場合、または自分がEXデッキから「ナチュル」モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
11期の新顔なオケラ。
自分・相手メインフェイズに自身をリリースしてナチュル1体をリクルート。
攻撃力の1番高いモンスターが相手の場にいるなら2体までリクルート可能なため、シンクロ・エクシーズ・リンク素材を揃えたりカメリア+ナーブorサンフラワーorホーストニードルの組み合わせを揃えたり色々と出来る。リリースが発動条件なのでカメリアでコスト代替も可能。
また、自身が墓地にいる時に相手がEXからモンスターを特殊召喚or自分がナチュルモンスターをEXから特殊召喚したら自己再生してくる。
何気に自己再生には除外や効果無効と言ったデメリットがないのですぐさまリリースしてリクルートに繋げられる展開の要。

  • ナチュル・アントジョー
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 400/守 200
相手がモンスターの特殊召喚に成功した時、自分のデッキからレベル3以下の「ナチュル」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
相手が展開するたびレベル3以下のナチュルをリクルートできる強力なアリさん。
ローズウィップで魔法・罠を止めるもよし、サンフラワーで効果を止めるもよし。
しかもこのカード、ターン制限が無い。

  • ナチュル・バタフライ
チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/昆虫族/攻 500/守1200
1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送り、その攻撃を無効にする。
デッキトップ1枚をコストに相手の攻撃を無効にする蝶。
実質ノーコストで防御しつつ墓地肥やしが出来るが、ターン1制限がある点には要注意。

  • ナチュル・スティンクバグ
チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/昆虫族/攻 200/守 500
自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスターが攻撃対象になった時、フィールド上のこのカードを墓地へ送って発動できる。
その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。
ナチュルが攻撃対象になったら自身をコストにその攻撃を無効にしてバトルフェイズを終わらせるカメムシ。
バタフライと違って墓地肥やしは出来ないが複数の攻撃をまとめて止められるのがこちらの利点。

  • ナチュル・フライトフライ
効果モンスター
星3/地属性/昆虫族/攻 800/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上のモンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスターの数×300ポイントダウンする。
また、1ターンに1度、相手フィールド上の守備力が0のモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る事ができる。
相手モンスター全体を味方ナチュルの数だけ弱体化して守備力0のモンスターを奪えるショウジョウバエ。
単体では頼りないが、嵌れば強烈な弱体化とコントロール奪取が使える1枚。
地獄の暴走召喚で3体並べれば合計2700の弱体化に加えて最大3体まで相手モンスターを奪える様になる。カメリアや後述のモルクリケットなどをトリガーに狙いたい。
また、守備力0のモンスターを奪う効果はこのカードによる弱体化以外でも発動するためアヌビスの呪いなどとの併用も可能。
ただし、守備力を持たないリンクモンスターは奪えないので要注意。

  • ナチュル・ビートル
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻 400/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
魔法カードが発動する度に、このカードの元々の攻撃力と元々の守備力を入れ替える。
魔法カードが発動する度に攻守が入れ替わるカブトムシ。
…アタッカーが欲しいなら元から攻撃力1800のホワイトオークやホーストニードルで充分。
一応デブリ・ドラゴンや地獄の暴走召喚などに対応するが全力でだからどうしたレベル。

  • ナチュル・スパイダーファング
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻2100/守 400
このカードは、相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動したターンでなければ攻撃宣言できない。
デメリットアタッカーな蜘蛛。
相手がこちらのターン中にカード効果を使わないと攻撃できないため非常に使い勝手が悪い。
スキルドレインと併用しようにも、同じ種族・属性にスキドレなしでも攻撃出来る地雷蜘蛛が居るのが痛い。

  • ナチュル・マンティス
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1700/守1500
相手がモンスターの召喚に成功した時、手札から「ナチュル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
そのモンスターを破壊する。
相手の通常召喚に反応して手札のナチュルモンスターをコストにそのモンスターを破壊するカマキリ。
相手の展開の起点を潰せるのは有用だが、特殊召喚には反応しないため、そちらで動かれると止められないのが厳しい。
また、モンスターは破壊するが召喚時に発動した効果は無効にならないのもキツい。

  • ナチュル・ドラゴンフライ
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1200/守 400
このカードは攻撃力2000以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。
このカードの攻撃力は自分の墓地の「ナチュル」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。
攻撃力2000以上のモンスターには戦闘破壊されず、墓地のナチュルモンスターの数だけ自己強化するトンボ。
墓地に4体以上のナチュルを落とせば攻撃表示限定の戦闘破壊耐性モンスターになるが、表示形式変更であっさり落とされるので要注意。
また、効果耐性は一切ないのでその辺のフォローも欲しい。

  • ナチュル・ホーストニードル
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1800/守 100
相手がモンスターの特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ナチュル」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
マンティスの特殊召喚版とも言えるハチ。
特殊召喚を使わないデッキはほぼないため汎用性が高く、複数同時に特殊召喚した場合はそれらをまとめて破壊可能で、手札のナチュルではなく自分以外の場のナチュルをリリースするのでカメリアによるコスト代用が使えるため使い勝手は良い。
ただし、マンティス同様に特殊召喚時に発動する効果は素通りさせてしまう点に加えて、所謂『時の任意効果』なのでチェーン2以降で特殊召喚されたモンスターはタイミングを逃すため破壊出来ない点には要注意。

  • ナチュル・スタッグ
効果モンスター
星6/地属性/昆虫族/攻2200/守1500
このカードが攻撃を行うバトルステップ時及びダメージステップ時に相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、
自分の墓地に存在する「ナチュル」と名のついたモンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
つぶらな瞳のクワガタ。足先や翅の部分が葉っぱのようになっている。
なおテキストからは読み取れないが、効果の発動タイミングは「このカードが攻撃するバトルステップからダメージ計算前までに相手がカードの効果を発動した時」である。
つまりリバースモンスターがリバースし、効果が発動するダメージ計算時のタイミングではNGという裁定が出ている。
能動的に使うならビーンズを送り付けてやろう。


岩石族のナチュル

  • ナチュル・ロック
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1200/守1200
罠カードが発動した時、デッキの上からカードを1枚墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
罠カードが発動したらデッキトップ1枚をコストに特殊召喚出来る丸っこい岩。
無限泡影辺りの手札から発動可能な罠カードと組み合わせて展開や壁にしたり出来るが、チェーン処理の関係上、自分が罠を発動した際に相手が罠カード以外でチェーンした場合は特殊召喚出来ないので要注意。

  • ナチュル・クリフ
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1500/守1000
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下の「ナチュル」と名のついたモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できる。
自身が墓地に送られたらレベル4以下のナチュルをリクルートするぬりかべ。
リリースや各種召喚素材に使った場合はリクルート出来ないため文字通り壁やモスキートと組み合わせた自爆特攻などで活用したい。
特にモスキートとの組み合わせは強力で、専用構築が必要となるが脆刃の剣を攻撃力850以上の相手モンスターに装備させて自爆特攻を繰り返す事で1ターンキルも狙える。


EXデッキのモンスター

シンクロモンスター

  • ナチュル・ビースト
シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/獣族/攻2200/守1700
地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(1):魔法カードが発動した時、自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送って発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。
魔法を無効にする虎。
ペンデュラムカードのセッティングも無効に出来るため効果の汎用性が高く、コストもデッキトップ2枚の墓地送りなので非常に使いやすい。
素材の地属性縛りがキツいものの、大会環境では素材を場に揃えられるなら採用すべき1枚としてちょくちょく顔を出す有名シンクロ。
ただし、墓地で発動する魔法カードの効果や超融合などのチェーン出来ない魔法カードは止められないので過信は禁物。

  • ナチュル・パルキオン
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/ドラゴン族/攻2500/守1800
地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(1):罠カードが発動した時、自分の墓地のカード2枚を除外して発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。
罠を無効にするドラゴン。
ビーストと比べると汎用性が低く、コストも墓地のカード2枚と重めなため影が薄い。
スペルスピードの関係でカウンター罠には無力であり、ビースト同様に墓地発動は止められないためブレイクスルー・スキルは天敵。
あと、何故か海外ではNaturia Barkionと日本とカード名が違う。*1

  • ナチュル・ランドオルス
シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/岩石族/攻2350/守1600
地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、手札の魔法カード1枚を墓地へ送る事で、効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。
モンスター効果を無効にするリクガメ。
効果そのものは強力だがコストに手札の魔法カードを要求するため使いにくい。
墓地発動や自己サルベージ可能な魔法カードと組み合わせたい。

シンクロモンスター
星9/地属性/獣族/攻3000/守1800
地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
不遇シンクロの代表格。
ただし背景ストーリーでは中々重要なポジションを務める。

融合モンスター

  • ナチュル・エクストリオ
融合・効果モンスター
星10/地属性/獣族/攻2800/守2400
「ナチュル・ビースト」+「ナチュル・パルキオン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):魔法・罠カードが発動した時、自分の墓地のカード1枚を除外し、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。
融合素材はビースト+パルキオン。しかも沼地等で代用できない。だがそんなことはどうでもいい、
大切なのはエクストリオの外見が

『可愛い』

ということ。見た目はまさしくパルキオンの着ぐるみを着たビースト。可愛い。大切なことなので(略

効果も魔法・罠両方を無効に出来る様になっており非常に強力。コストも墓地1枚除外&デッキトップ1枚を墓地送りと両者を並べた時より軽くなっているのが魅力的。
また、融合召喚には制約が掛かっているがそれ以外の出し方には何の制約もないのでデビル・フランケンなどで直接呼び出したりと言った使い方も可能。と言うかこっちの方が楽

  • ナチュル・ガイアストライオ
融合・効果モンスター
星10/地属性/岩石族/攻3200/守2100
地属性Sモンスター×2
(1):フィールドのカード1枚のみを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
ガオドレイクこと牙王とランドオルスの融合体。
地属性シンクロ2体で出せるため融合手段さえ用意出来るなら色々なデッキで採用出来る。
こちらは手札1枚をコストにカード1枚のみを対象するカード効果を無効に出来る。
対応範囲は広いものの、複数枚対象に取る効果や対象を取らない効果には無力なので要注意。

魔法カード

  • ナチュルの森
フィールド魔法
相手がコントロールするカードの発動を無効にした場合、自分のデッキからレベル3以下の「ナチュル」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
相手カード発動へのカウンターに成功する度にレベル3以下のナチュルをサーチする。
サーチ効果には回数制限がなく、ナチュルのカウンター効果は消費の激しいものが多いので補充出来るのは心強い。
ナチュル以外のカードでも条件を満たせるが、『効果』を無効ではなく『発動』を無効にしないといけないため要注意。

  • パルキオンのうろこ
通常魔法
自分フィールド上に「ナチュル」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
このターン、相手は罠カードを発動する事ができない。
ナチュルがいる時に発動可能でこのターン中相手の罠を封じる。鱗の方が使いやすいとか言うな
成功すればカウンター罠すら封じれるが発動ターン限定なので出来ればこのターン中に決めたい所。

  • ガオドレイクのタテガミ
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「ナチュル」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで3000になり、効果は無効化される。
自分のナチュル1体をエンドフェイズまで効果を無効化&攻撃力3000にする。ガオドレイク「お前も家族だ
効果無効と引き換えに大幅な強化が得られるため、コスモスビートやロックの様に場では効果を発動しない連中を強化したり、相手の反撃を潰し切ったあとのダメ押しに。

  • ランドオルスのヒカリゴケ
通常魔法
自分フィールド上に「ナチュル」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
このターン、相手の効果モンスターは効果を発動する事ができない。
パルキオンのうろこのモンスター効果版。だからコケの方が使いやすいとか禁句な
手札誘発すら封じられるため発動ターン中は安全に展開出来るが、発動を介さない永続効果などには無力なので過信は禁物。

  • ナチュルの春風
速攻魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の手札・墓地から「ナチュル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
●「ナチュル」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
●自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた、「ナチュル」モンスターを含む融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
11期の新顔。
手札・墓地からナチュルの特殊召喚かナチュルを含めた自分のモンスターでシンクロ召喚or融合召喚をする速攻魔法。
展開効果は言わずもがな。
シンクロor融合効果もバトルフェイズ中の追撃に使え、カメリアやモルクリケットなど相手ターンにナチュルを展開する効果を持つカードも多いため、相手ターンにナチュルシンクロやエクストリオなどを出して妨害する動きも可能。

罠カード

  • エクストリオの牙
カウンター罠
自分フィールド上に「ナチュル」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
相手が発動した魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
その後、自分の手札を1枚墓地へ送る。
味方ナチュルがいる時に発動出来るカウンター罠で、手札1枚をコストに魔法・罠を無効化。
モンスター効果を無効に出来ないのが痛いが汎用性は高い。

  • ナチュルの神星樹
永続罠
「ナチュルの神星樹」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの昆虫族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル4以下の植物族・地属性モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドの植物族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル4以下の昆虫族・地属性モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから「ナチュルの神星樹」以外の「ナチュル」カード1枚を手札に加える。
  • 昆虫族・地属性をリリースしてレベル4以下の植物族・地属性をリクルート
  • 植物族・地属性をリリースしてレベル4以下の昆虫族・地属性をリクルート
のどちらかを1ターンに1度選んで行える永続罠。
相手に合わせてカウンター持ちのナチュルを展開する事で相手の動きを牽制出来る。リリースする側にレベル・ランク・リンク制限は無いのでリリースエスケープにも良し。
本命は墓地に送られた場合に自身と同名カード以外のナチュルを何でもサーチ出来る(3)の効果。
更にサーチ効果はどこから墓地に送られても良いのでマロンやカメリアの効果、ビーストやエクストリオのコストなどで墓地に落としてサーチに繋げたりも可能。
更に更に、サーチ効果にはターン1制限が無い。如何に素早く、多く墓地に落とせるかどうかを意識してプレイしたい所。


2022年現在、ナチュルは関連カードを含めて46種類も存在している。コナミのお気に入りなのだろうか?




基本的な戦法・戦略


相手の行動に反応して効果を発動させるカード、相手のカードを無効にする効果を持つカードが多く、
カウンターによる行動阻害を中心にした「パーミッション」を得意とする。

また、中心に据えるナチュルを何にするかで動かし方が大きく変わる。主には
  • 強力な効果を持つシンクロナチュル
  • 鬼畜タケノコことバンブーシュート
  • 使い方次第で凶悪な下級ナチュル
……の3パターンからなる。構築難易度は上から易しく下が難しい。
この3つを共存させることも勿論可能だが、あまり詰め込み過ぎるとコンボの不発や事故、デッキ枚数の膨張が起こるので、やはりある程度は的を絞るべきだろう。

外見こそファンシーでそれこそ子供向けの絵本に載っていてもおかしくない可愛らしい風貌のものが多いが、
上手く使えば相手をイラつかせる嫌らしい動きをするものや嫌がらせが沢山できるなかなか素敵なカテゴリである。


『DARKWING BLAST』発売以降は強力な墓地肥やし効果・墓地回収効果を持つ現世と冥界の逆転関連カード、所謂「イシズパーツ」を使い、神星樹を落としてサーチ・モルクリケットを墓地に落として自己再生の準備・カメリアの蘇生対象の確保で展開してリクルート先の補充で戦線維持もするデッキタイプの【イシズナチュル】が誕生。
シンクロナチュルや下級ナチュルだけでなく、時にはバンブーシュートも採用して上記3パターン全てを内包するナチュルの集大成とも言えるデッキとなった。
墓守の罠で以前のナチュルでは手が出せなかった墓地封じも出来るため大会優勝も狙えるデッキとして活躍したが、【イシズティアラメンツ】の規制でイシズパーツも規制されてしまったため巻き込まれる形で弱体化。それでも往年の【ナチュル】以上のデッキパワーを秘めている。



追記・修正はナチュルデッキを使いこなしてからお願いします。

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最終更新:2024年03月09日 13:04

*1 英語名の方はBark(吠える)+ion(こと、もの、状態)で意訳すると「吠えるもの」的な意味になり、日本語名と違って意味があるので「こちらが正しいのでは?」と考える決闘者もいるが全ては蟹の味噌汁。