登録日:2012/07/19(木) 22:22:29
更新日:2024/01/30 Tue 19:35:04
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2002年から2004年にかけて展開された。
カードプールの増加に伴い、複雑で長い効果を持つカードも多くなってきたので、
第三期への移行に当たって再度カードのフォーマット変更があった。
俗に言う「世界統一フォーマット」であり、イラスト欄が縮小され、下の枠がかなり大きくなり、長い効果も書きやすくなった。
モンスターの攻守もATK・DEFと略され、その枠の下部にまとめて書かれるようになった。
このフォーマットは第6期の終わりまで使われており、歴代の5種類のフォーマットの中では最も長く使われたものである。
その後はデザイン自体の変更はないものの、カード名の枠が段々と狭くなり、イラストが徐々に上に移動すると同時に、
テキスト欄も少しずつ広くなっている。
第三期のパック名は漢字とカナのみなので、カードナンバーの略称は数字となった。
パック毎に301、302…309と記載されている。
制作側も作り慣れてきたのか、カード同士でストーリーが見られたり、
魔法・罠に既存のモンスターがイラストとして書かれているカードも第三期から急に増えた。
箱のタイトルはこれ以降の第4期から第8期まで英語表記が続くこととなる。
この期を最後にレギュラーパックからシークレットレアが廃止され、
アジア版では8期、
日本語版では
第9期のザ・シークレットレボリューションまで復活を待つこととなる。
2017年現在では再録枠や一部レリーフ・未開封箱は高額で取引されている。
第一弾
新たなる支配者
2002年5月16日発売。
パッケージは「
闇マリク」が使用した「地獄詩人ヘルポエマー」。
他にも「
ラヴァ・ゴーレム」や「バイサー・ショック」「拷問車輪」などの
闇マリクが使ったカードが原作から収録された。
城之内が使った「クイズ」や、即死コンボでおなじみの「大逆転クイズ」も収録。
アルティメットレアは「
真紅眼の黒竜」であり、CMでは「ヘルポエマー」と戦っている。
新たなカテゴリとして「
墓守」が登場。墓地メタで有名な「ネクロバレー」も併せて収録されている。
この辺りからカテゴリが重視され始めたといえるだろう。
禁止カードとなった「突然変異」や、ダメージを反射する「地獄の扉越し銃」、
「
コザッキー」に改造された「大木人18」などの知名度の高いカードもそれなりにある。
第二弾
ユニオンの降臨
2002年7月18日発売。
こちらは
海馬が使用した
XYZモンスターがメインテーマ。
それに伴い、
ユニオンという概念が登場した。
シークレットレアとアルティメットレアがXYZの融合モンスターで占められたのは有名な話。
「前線基地」のようなサポートカードも登場したが、いかんせん使いづらさは否めず、
ユニオンが環境で活躍するのは【ABC】が登場する2016年を待つことになる。
また、その裏では「群雄割拠」や「大革命」といった戦いを思い起こすカードが多く収録されている。
レリーフの再録は機械族繋がりの「
リボルバー・ドラゴン」。
「
青眼の白龍」をサポートする「白竜の聖騎士」、ロックバーンで使用された「
波動キャノン」も収録。
他に使いやすいカードは「ご隠居の猛毒薬」や「仕込みマシンガン」や「カイザーコロシアム」辺りか。
第三弾
黒魔導の覇者
2002年9月19日発売。
魔力カウンターと魔法使い族をテーマにしたパック。
パッケージは「カオス・マジシャン」と、
ドロー!モンスターカード!で有名な「
魔導戦士 ブレイカー」。
カードに乗せるカウンターは今でこそ種類が多いが、最も使用頻度の高いであろう魔法カウンターはこのパックが初出(カウンター自体は第2期のマジック・ガードナー)。
「漆黒のパワーストーン」や、「
ブラック・マジシャン」をサポートする「熟練の黒魔術師」などがある。
舞が使った
アマゾネス関連のモンスターがいくつかカード化され、この時にカテゴリになった。
「
魔導サイエンティスト」「同族感染ウィルス」といった極悪モンスターも見られる。
パロディウスからは
ユニオンとして「アイツ」と「コイツ」の姿が。
黒蠍からはクリフが登場。
「
切り込み隊長」絡みで有名な「
ガガギゴ」や、初の
おジャマモンスターの「グリーン」が登場。
黒蠍も「ミーネ」と「ゴーグ」の登場で5人全員揃った。
前者は「
死デッキ」とのコンボで有名になる。
久々に登場した
スピリットの「月読命」は、後に
禁止カードとなった実力者。
「ケルベク」や「生贄の抱く爆弾」といったイシズのカードも収録。
特殊勝利の中でも代表的な「終焉のカウントダウン」や、
ファンサービスカードの「ゾーク」なども。
悪魔族パックだけに再録は「ギルファー・デーモン」。
第六弾
混沌を制す者
2003年4月24日発売。
除外をテーマにしたパック。
壊れカードとして名高い「
カオス・ソルジャー-開闢の使者-」と「
混沌帝龍-終焉の使者-」が収録。
混沌の名を冠していながら、
カオスの天下という絶対的な秩序をもたらした。
キャッチコピーの「デュエルはカオスフィールドへ」が洒落になってない。
カオス以外にも「異次元の偵察機」や「
紅蓮魔獣 ダ・イーザ」等の除外に関わるカードが多く収録されている。
「インフェルノ」等の墓地を利用した特殊召喚モンスターも収録されたりと悪夢の迷宮との類似点が多い。
「おジャマ・イエロー」と「ブラック」が登場し、「デルタハリケーン」に必要な3体が揃った。
乃亜編で御伽が使った「速攻の黒い忍者」が収録されたり、
ファンサービスとしてDEATH-Tのチョップマンがカード化。
原作カードは
闇マリクが使った「レクンガ」とか。
「
ダーク・フォース」や「つまづき」といった癖のあるカードも。
再録は「マジシャン・オブ・ブラックカオス」。
第七弾
暗黒の侵略者
2003年7月17日発売。
「マジシャン・オブ・ブラックカオス」のリメイクカードの「
混沌の黒魔術師」がパッケージ。
1ショットキルで
制限カードとなり、エラッタされるまで
禁止カードとなっていた。
「次元融合」もそのカードパワーから
禁止カードとなっている。
他にも「火口に潜む者」や「超進化薬」等の種族サポートや「火炎木人18」や「
ギガ・ガガギゴ」等のストーリーカードや、
「守護天使 ジャンヌ」「水陸両用バグロス Mk-3」といったリメイクカードがかなり多い。
原作からは
インセクター羽蛾のカードが登場。
パック名と全く同じ名前のモンスター「暗黒の侵略者」が登場した珍しいパック。
また、同じ会社からは「月風魔」とその倒すべき相手の「龍骨鬼」が収録。
後者は「ピラミッド・タートル」から出せるため、
アンデット族の戦力強化となった。
他には「
強制脱出装置」や「自爆スイッチ」などが有名。
再録は「
封印されしエクゾディア」。
第八弾
天空の聖域
2003年11月20日発売。
「大天使ゼラート」と「デビルマゼラ」が登場。
「
ゼラの戦士」が魔族からの誘惑を振り切って「
天空の聖域」に辿りつけるかがパックのテーマになっている。
カテゴリとしては
代行者が登場し、初めての
帝の「雷帝ザボルグ」が収録された。
他には「
ゴギガ・ガガギゴ」や。同社ゲームから「女忍者ヤエ」、
あの恋する乙女と能力が同じで過去のカードのリメイクである「薄幸の乙女」が登場。
第九弾
ファラオの遺産
2004年2月26日発売。
第三期最終パック。
第二期最終パックと同様に古代エジプトがメイン。
低レベルバニラの活用をテーマにしており、
バニラをまとめて強化する「トライアングルパワー」などが登場している。
パッケージを飾ったのは「スピリッツ・オブ・ファラオ」なのだが、召喚条件が厳しく、扱いは難しい。
しかもアニメですら手間に見合った強さじゃないと酷評されたことも。
エジプト的なモンスター以外には「
ガガギゴ」の幼少時代である「
ギゴバイト」や、怒ると怖い「もけもけ」、
「インパチ」や「
ガガギゴ」を改造した「
コザッキー」といったネタモンスターが多め。
融合召喚のサポートとなる「沼地の魔神王」は有名。
黒蠍ではないが、「首領・ザルーグ」の若かりし頃である「レガシーハンター」の姿も。
魔法カードには「レベル制限B地区」や「
ブラック・マジシャン」の
必殺技カードの「黒・魔・導」がある。
また、「アヌビスの呪い」「悪夢の迷宮」「蘇りし魂」といった、
第2期のパック名を思い出させるカードが多い。
再録は「竜騎士ガイア」。
今は懐かしきカードガチャが登場したのもこのパックのカードから、
第5期のFORCE OF THE BREAKERまで続いたが、
その次からは様々な変更がされたと同時に廃止され、2017年ではカードガチャのみに存在したノーマルパラレル仕様の一部カードの需要が増している。
これらのパックは前5つは「EXPERT EDITION Volume.1」、後4つは同2にて再録されている。
また、TIN缶も第三期から登場、
2003年には「タルワール・デーモン」、2004年にはなんと「
混沌帝龍-終焉の使者-」が収録されている。
カオス暗黒期を除いても第二期パックまでに比べて原作が終盤に差し掛かった影響か方向性がかなり変わっており、
現在の遊戯王への流れを決めた時期でもある。
追記・修正お願いします
- 確かこのころはアニメよりパックのほうが先だったんだっけ? -- 名無しさん (2020-04-20 18:20:24)
最終更新:2024年01月30日 19:35