美女と液体人間

登録日:2011/06/04(土) 22:17:21
更新日:2021/08/24 Tue 07:30:32
所要時間:約 6 分で読めます





液体人間とは体が液体やゲル状、もしくは体を液体やゲル状に出来る人間である。
このWikiの住民ならあっちの例のような感じを思い浮かべる事だろう。また、服だけを溶かすようなエッチなやつを考える人もいるかもしれない。










しかし、今回取り上げるのは、











服以外を溶かす
恐怖の液体人間
である。







美女と液体人間」は1959年6月24日に公開された東宝特撮映画である。


【あらすじ】
ある雨の降る夜、麻薬密売に関わっていたギャングの三崎が服だけを残して行方不明となる。

警察は三崎の恋人だった新井千加子をマークしながら捜査を進めるが、その裏には液体人間が存在していた。


【概要】
本作は特撮映像を駆使したホラー・サスペンスとして製作され、同様の路線で「電送人間」、「ガス人間第一号」を製作し、変身人間シリーズと呼ばれた。また、以前に製作された「透明人間」、以後に製作された「マタンゴ」も関連して語られることも多い。

大人を対象に製作されたためか、キャバレーも舞台にされ、女性の出演時間も多く、当時としてはややセクシーな演出も多い。

本作の液体人間の演出には、化粧の下地に使われる有機ガラスという当時最新の素材が使われた。

また、本作で原作としてクレジットされている海上日出男氏は作家ではなく東宝の俳優で、独自に脚本を作りプロデューサー達に見せていたのが採用された。
海上氏は本作の製作が決まった頃に亡くなっており、その他残されていた脚本には「ゴジラの花嫁」というものがあったという。

液体人間

本作では強い放射線を当てると、体組織がスライムのような液体状になりつつも生きている液体生物になるという設定である。
また、他の生物を溶かし取り込むことが出来る。

液体人間は、南洋にマグロ漁に出ていた第二龍神丸が水爆実験に巻き込まれ、乗組員の一部が強い放射能で変化してしまった姿。

他の乗組員は全て溶かされてしまい、日本近海に近付いた際に漁船と接触、乗り込んだ漁民も溶かしてしまう。
その後は東京に上陸、次々に人々を溶かしていった。

他の変身人間と違い、人としての意識や見た目を成しておらず、ただひたすら近くの人を襲っていった*1
また、手段は不明だが人数を増やすことも可能で、劇中では2体確認できる。

弱点は火炎や電気で、最後は下水道にいたところを警察と自衛隊合同のガソリンを撒き火を点ける作戦で燃やし尽くした。

【登場人物】
◆政田(演:佐原健二)
城東大学の助教授で、専門は生物化学。液体人間から逃れた漁民の話を聞き事件を追う。
千加子が警察、ギャング両方から狙われていたため助ける。
若い頃の佐原氏には珍しく科学者役の主役である。

◆新井千加子(演:白川由美)
三崎の恋人で、三崎の行方不明に絡んでるとして警察、ギャング両方から狙われる。液体人間を目撃したことから政田に助けを求める。
東宝特撮では珍しく、女性がクレジットで一番手だった。

◆富永(演:平田昭彦)
刑事で、今回の事件を追う警察の中心。政田とは大学の友人だが、政田の液体人間の話しについては当初は証拠に乏しいため信じていなかった。
演じた平田氏は科学者か刑事の役が非常に多い。

◆真木博士(演:千田是也)
大学教授で政田の上司。事件が表面化してからは対策の助言役となる。

◆田口(演:土屋嘉男)
富永の部下で坂田とコンビが多い。
演じた土屋嘉男氏は変身人間シリーズ全作品に出演、後のガス人間である。

◆坂田(演:田島義文)
田口と組んでいる刑事。警察初の液体人間の犠牲者となる。
演じた田島氏は警察や軍人役の多い名脇役である。

◆内田(演:佐藤充)
ギャングで、事態に乗じて目を付けてた千加子を自分の女にしようとするが……


追記・修正は液体人間になってからお願いします。






???「罪の無い人々を溶かす、邪悪な液体人間め!」








ゆ゛ る゛ さ゛ ん゛ !!

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最終更新:2021年08月24日 07:30

*1 ただし真木博士は人間としての精神構造が残っており、そのために東京にやって来たとの推測を立てていた