流川楓

登録日:2011/05/08(日) 21:00:17
更新日:2024/03/13 Wed 09:56:46
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どあほう


CV.緑川光(TV版)/神尾晋一郎(THE FIRST SLAM DUNK)

流川楓はバスケット漫画、スラムダンクの登場人物。
主人公である同級生・桜木花道のライバルにして、湘北高校バスケ部のエース。


【概要】



身長187センチの体重75キロでポジションはスモールフォワード。出身中学は富ヶ丘中学校で、マネージャーの彩子とは先輩後輩の関係。
高校一年にしてNBAばりの変態プレーを連発したり、中学時代に県内随一のプレーヤーとして知られ熱心な勧誘もあったにもかかわらず弱小でしかなかった湘北に『家から近い』という理由だけで進学したりしているが、他の漫画よりは全然普通なのであまり突っ込まれない。

【人物】


  • 性格はクール…というより普段は他人に無関心に見えるが、結構短気なうえ闘争心が強く売られた喧嘩は買う質で、三井が体育館へ襲撃に来た際に先輩の安田が殴られた時には「許さん」と言って誰よりも早くキレるなど熱くなりやすい面があり、口数が少ないだけで試合中以外なら手の出る早さは桜木とどっこいどっこい。腕っぷしそのものも絡んできた不良複数人を一度にボコボコにしたり、桜木必殺のヘッドバッドを連発でくらっても倒れず、互角に殴り合うくらいには強い。

  • バスケ以外には興味を示さず、授業中はほぼ睡眠に充てている。通学中も自転車を漕ぎながら居眠りする*1。趣味は睡眠と称するほどよく寝ており、途中で起こされると『俺の眠りを妨げる者は何人たりとも許さん』と、寝ぼけたままキレて教師ですらぶん殴る問題児である。その為、当然学業成績は壊滅的で、一学期の期末テストでは赤点を四つ取ってしまい、危うく全国大会への出場が取りやめになるところだった。

  • そんな彼であるが、容姿は整っており、何よりその図抜けた運動能力から、女子のファンは多く、*2モテない設定の桜木に対して、試合では常にファンクラブの親衛隊が応援に駆けつける程のモテモテっぷりで、晴子も流川に憧れている。。同時代に連載されていた幽☆遊☆白書飛影と共に、クール系男キャラの方式を作り上げたパイオニアである。しかし、本人は女っ気無しで、彼女らとは全く相手にしないどころか、周囲の声援も歯牙にも掛けていない(ただし、中学の後輩たち(男子)が応援に来てくれた時はちょっと喜んでいた)。


  • プレイ以外では「生意気」と評される言動が多いが、桜木と違って年齢や立場による上下関係はわきまえており、TPOに応じて敬語も使え、普段はあまり絡みはないものの、監督である安西には留学を思い立った際に真っ先に相談を持ちかけるほど信頼を置いているし、チームメイトに対してもぶっきらぼうでありながら実力を認めるべきところは認めており、仲間としての気遣いは最低限している。試合中でも動きが悪いと心の中で愚痴る事はあるが、逆に言うと全員の状態を冷静に見れているという事であり、またその事を責め立てたり必要以上に怒りもしない。仲間が必死にプレイ中している際でのミスに関しても「税金」と割り切る等、「バスケットはチームでする競技」ということはしっかりと認識していると思われる。



【選手としての特徴】




作中最強候補であり、オフェンス面では高次元万能型。
高さ、スピード、パワー、技術、そして負けん気を兼ね備えており、中でも外でも点が取れる。
仙道曰わく『オフェンスの鬼』。

またスコアラーにありがちなセルフィッシュな性格(スコアラーには必要な要素だが、度が過ぎている。海南の清田は天上天下唯我独尊男と称していた)で、
ゴール前で味方にパスを要求するが、自分からパスを出したりはしない。(原作ラストで改善される)
守備でも能力は低くないものの、マッチアップ相手が化け物揃いのためかませ犬にされることも多く、桜木に「ディフェンスは手抜いてんじゃねーだろーな?」とまで言われている*3*4
こういったところは中学時代からのものであり、普段の雰囲気も相まって近寄り難く思われることも多かったようだが、黙々と攻めの姿勢を貫くスタイルは所属するチームの起爆剤となることもあり頼りにされている。

【作中での活躍】


初登場時、校舎の屋上で上級生の不良と喧嘩をしている所、花道の勘違いから今度は花道との喧嘩に。これが二人の因縁の始まり。
作中では(当然ながら)花道の常に先を行き、桜木の(悪い意味で)非常識な言動やプレイに対してはたびたび呆れかえっていた。
しかし桜木が初心者ながら努力する様は評価しているようで、(演技で)シュートを教えてくれるよう頼まれた時には応じたり、
シュート練習をする桜木に対し「オレが横から口出ししてやる」と言ったりしている。*5
また懸命にプレイした上での意図せぬミスをバカにするようなことはしない(流川曰く税金)。
特に海南戦での敗因となった桜木のパスミスに対しては、あくまであの程度は計算のうちで、それを考慮してもっと点を取ることが出来なかった自分のせいだったと責任を負おうとしていた。



一年でありながら、試合ではエースとして活躍。スコアリーダーとしてチームを牽引。
その抜きん出た実力から、陵南仙道彰海南の清田信長、そして山王沢北栄治から、ライバル視され、名勝負を繰り広げる。


インターハイ県予選ではチームを勢いづけるスーパープレーを連発。これが演出との相乗効果によって一々熱い。

翔陽戦ではチームメイトの動きが悪い中で、独力でゴールをこじ開ける。
「全員動きが固い。パスが出せねー」

海南戦ではキャプテンのをダブルクラッチで交わした後にダンク
仙道「なに…!」

県内最強を誇る海南相手に怒涛の勢いでスコアをもぎ取り、瞬く間に点差を詰める。
「負け試合なんてまっぴらだ。相手が海南大付属だろうと負けたくねー」

陵南戦では得点した後スコアボードを指差し仙道を一々挑発。
「どうする?開いたぜ」


等々。
それらの超強気な姿勢と活躍には敵味方問わず舌を巻き、多くの観客が魅了された。
決勝リーグ後には赤木、牧、仙道、と共にベスト5に選ばれ、新人王にも輝いた。
また県予選を通じて反目しあいながらも、努力して徐々に実力を身に付け活躍し始める花道のことを少しずつ認めていくような描写も見られた。


全国大会の前に安西先生に渡米願望を告白。しかし、安西先生はこれを拒否。
流川は安西の過去、そして「まずは日本一の高校生になれ」という言葉を聞き、これを決意。
全国大会に向けた明確な目標ができたことで、今まで以上に凄みの増したプレーをするようになる。


またこの時花道に1on1の勝負を挑まれるが、完膚無きまでに叩きのめしている。
が、後に語るところによると、この時の流川は桜木に本気を引きだされていたらしい。


そして全国大会編。
初戦、豊玉のエースキラー南に肘テツを食らい、まぶたが腫れ上がる。
片目が完全に塞がった状態でプレーを続行。チームメイトの心配をよそにいつもの如く無双する流川。
桜木がこの試合、人生初の公式戦ジャンプショットを決めるが、豊玉のエピソードと相俟って、完全に全国レベルの選手となった流川の活躍の方が印象的だった。


片目が塞がり、遠近感がつかめない中で与えられたフリースロー

いつものフリースローなら体が覚えてるはずだ……
体の感覚を信じろ


と両目を瞑った状態でフリースローを決めるなど、やりたい放題。
試合後、ナガレカワと名前を間違えて覚えた南が怪我をさせてしまった事を謝りクスリを渡す。
この時南が日本一の高校生は山王の沢北だと答えたことで打倒山王、そして沢北に燃える。

一方の山王サイドも流川に興味を示しており、沢北も「こいついつか大物になるかも」と自分と同じ匂いを感じていた。


そして迎えた大一番。いきなり1on1で沢北を抜き去るが、その後徐々に調子を上げてきた沢北に翻弄され始める。ついには


「1on1じゃ俺には勝てねぇよ」


と、言い放たれる。


しかし、この試合中で流川は徐々に覚醒。1on1もオフェンスの選択肢に過ぎないという仙道の言葉を思い出し、プレーにパスを織り交ぜる事で沢北を撹乱。
ついには沢北を抜き去り、沢北のお株を奪うスクープシュートを沈め、完全覚醒。試合を観戦していた諸星に
「もはや沢北と同等」
と言わしめ、得点を量産するエースから、チームを勝たせるエースへと成長した。

そして一進一退の攻防が続き、ラストプレー。
ドライブでゴール前に切り込み、シュートを撃つかと思わせたが、土壇場で花道にラストパス。伝説の名シーンが生まれた。


全国大会後は全日本ジュニア代表に選ばれ、リハビリ中の花道とばったり。ユニフォームを見せつけた後、沢北の乗ったアメリカ行きの飛行機を見送った。


【余談】



作者のデビュー作品『楓パープル』(『カメレオンジェイル』2巻に収録)では主役を張る。容姿はほぼ同じだが、性格は幾分やわらかく、表情も豊かである。
また、『華SHONEN』にも同名の人物が登場するが、こちらはなんと演劇部員で、名前以外の共通点は全くない。
この他、作者の初期作品には、『SLAM DUNK』と同名のキャラが幾人か登場している。原型となった者、全く似ていない者様々なので、興味があれば古本屋で漁ってみてもいいだろう。


モデルとされている人物はバスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンが最有力。

  • 海南戦前半終了間際に見せたダブルクラッチからのダンク→後にthe moveと言われるようになったMJのスーパープレイ
  • 22巻の表紙の流川→バスケ雑誌のMJと酷似
  • リストバンドの位置
  • 豊玉戦で見せた目を瞑ってのフリースロー、背面シュート
    →前者は当時ルーキーのムトンボに対して「これがNBAだ」と言って目を瞑り決め、後者は流川は決めきれなかったがMJは決めている
など類似点が数多く散見される。

また、日本人のモデルは現在はNBAの解説も務める北原憲彦だと推測されている。











俺もアメリカにいくよ


何?いつ?


今日ここで、この項目を追記・修正していく

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最終更新:2024年03月13日 09:56

*1 原作を含め作中では何度か自動車への追突事故などを起こしているが、寝ぼけた状態のまますぐに走り去っているため本人も覚えていないようである

*2 最初は数人だったがインターハイ予選終盤になると数十人の女子応援団が出来上がっていた

*3 翔陽戦以外では守備面での活躍がほぼ描かれず、沢北とのマッチアップでも全て抜かれている。

*4 「取られたら取り返す」というプレースタイルなのも一因

*5 当然桜木には怒られるが、これは流川なりの「アドバイスしてやる」という態度の表れである。実際その後のシュート練習のカットでは三井、リョータとともに練習に付き合う流川の姿が描かれている