牧紳一

登録日:2011/05/26 Thu 15:29:38
更新日:2024/02/19 Mon 01:13:21
所要時間:約 8 分で読めます




オレが敵のプレイヤーを尊敬するのは初めてだぜ…‼


井上雄彦の漫画SLAM DUNK』の登場人物。
CV:江川央生

【概要】

県大会で16年連続優勝を果たした神奈川県最強のチーム、海南大附属高校バスケ部主将。背番号は4。
184cm79kg
ポジションはPG(ポイントカード)。
自他ともに認める神奈川NO.1プレイヤーであり、通称「帝王」。MVPも受賞している。
その名声は桜木もうらやむ全国区であり、他県のプレイヤーにも広く名が知られている。

【選手としての特徴】

◆プレイスタイル
自ら積極的に中に切り込み、そのままシュート。
または、自分にディフェンスを集中させ、ノーマークの味方へパス。
そのスピードは宮城を抜き去り、そのパワーは赤木にも負けない。

ガードでありながらリバウンドも拾えるし、流川桜木のダンクも止めるジャンプ力。

スティールもガンガンするし、体力は底なし、戻りも早い。
唯一の欠点としてはスロースターターな点が指摘されており、「大黒柱の牧がそうだからか海南は中盤から調子を上げていく傾向にある。」と評されている。
しかし、一度エンジンがかかってしまえば非の打ち所がなく、俯瞰すると弱点はほとんど見当たらない。
湘北は牧を封じるために四人掛かりの作戦をしたほどに優れたプレーヤー。


◆3Pプレイ
ディフェンスファウルを食らいながらもシュートを決め、フリースローを1本もらい、さらにそれを入れるプレイのこと。
通常のシュート2点に加えて、フリースローでの1点で、3点取得する。
牧の得意としているプレイの1つ。
それを可能としているのは、当たり負けしない強靭な肉体(陵南の越野曰く、『まるでダンプカーだ』)、ボディコントロールのうまさ、
そしてなによりも勝利への執念と飢えである。
経験者ならわかるが、このプレイは相当難しい。
相手へのダメージもでかい。精神的なダメージもでかい。
なにしろ、ファウル覚悟でブロックに行ったのにシュートを決められ、なおかつフリースローまで取られてしまうのである。
ファウルでも止められないという絶望感、ブロックしたことでフリースローを余計に与えてしまったという挫折感を味わうことになる。


【関係人物】

チームメイト。ポジションはSFまたはSG。
三井寿をも凌ぐ精度を持つ3Pシューターで、インサイドの牧、アウトサイドの神のコンビで得点を積み上げる。
牧がガンガン中に切り込む→ディフェンスが中に集中→神の3Pシュート。
非常に単純な戦略だが、それだけに強力。
例え1人ずつでも恐ろしいプレイヤーだが、この2人が組むとその脅威は何倍にも跳ね上がる。
事実対戦した湘北は他の選手へのマークを捨ててでも牧に4人、神に桜木をフェイスガードさせて対応した。

「中から牧!外から神!どうすりゃいいんだ!この最強コンビは!」

  • 宮益義範
チームメイト。一年時からレギュラーでエースだった牧とは違い、高校からバスケを始めた初心者であり、三年の夏にようやくスポットで公式戦初出場となった対照的な経歴を持つ。
しかし、牧は宮益を見下すことはしないし、宮益も牧をひがむことはなく、共に超ハードな練習に耐えた同士として強い信頼関係で結ばれている。
宮益が初出場で桜木相手に物おじせずプレイできたのも、常日頃から神奈川No.1の牧を間近で見ていて「牧よりすごい奴なんかいない」と確信していたからかもしれない。

「海南のユニフォームをとった男だぞ。ナメんなよ」

  • 清田信長
チームメイトにして後輩。自信過剰なお調子者で、桜木花道とは似た者同士。
牧を強く慕っており、「いずれ牧さんから神奈川No.1の座を受け継ぐ男」と自称する。
TVアニメ版では二人の絡みが増えており、牧の面倒見の良さがさらに多く描写されている。

  • 藤真健司
1年の時からのライバルでポジションは同じくPG。
牧、藤真時代と呼ばれるほど神奈川では中心的な2人。
実力は牧が僅かに上回っている。その決定的な違いは、パワーにあるらしい。
が、女性人気は端正な顔立ちの藤真に軍配があがる。

  • 諸星大
愛知県の強豪校、愛和学院のエース。
「愛知の星」の異名を持つ全国屈指のプレイヤーで、牧とは以前から面識があった模様。
牧は彼を偵察するために愛知にやってきたのだが、ダークホースの森重寛に吹っ飛ばされて負傷退場するという少々情けない姿を見せてしまった。

【容姿】

日焼けした肌にゴツい体格。
そして、老け顔(本人曰わく赤木のほうが老けているとのこと)。
本人も気にしているらしく、触れると怒る。
触れるのはOBと勘違いした桜木くらいしかいないが。普通は怖くて触れられません。
日焼けした肌は、趣味のサーフィンで焼けたようだ。
足までよく焼けていて、赤木の捻挫は牧の足を踏んでしまったことから起きている。
髪型は初期はオールバックだったが、桜木に老け顔を指摘されたのを気にしてか以降は前髪を降ろし以前よりも若い見た目になった。
ちなみに日焼けすると肌年齢が上がる。老け顔と言われるのが嫌ならスキンケアは欠かさずに。

【性格】

頂点に君臨する立場でありながら、その態度には一切の慢心がなく、勝利に対して非常にハングリー。
問題児の清田信長に鉄拳制裁を加えるなど、名門チームのキャプテンらしい厳格な指導力も持つ。
赤木の抜けた湘北に対し、その穴を突くインサイド攻めを行う「勝利のための非情さ」も持ち合わせる。*1
しかしながら、普段は非常に温厚で面倒見のいい性格。
愛知への偵察旅行に行く際、わざわざ他校の選手である桜木も誘ってやり、さらには旅費まで貸してやったほど。
赤木とはまた違った意味で大器であり、まさにチームの大黒柱にふさわしい人物であると言える。

【解説役】

牧のもう1つの顔。
研究熱心なのか、他チームの観戦をよくしている。
新幹線に乗って愛知に行くほどである。
また、無名のチームでもそれは欠かさない。
その眼は確かであり、赤木の実力も一年の時に見抜いていた。
このことから、牧には知的でクレバーなイメージもついてまわっている。

【余談】

2021年には“神奈川の牧”つながりで横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手と声優を務めた江川央生氏の対談企画が行われた。
また、牧選手は他にも打席に入る時の登場曲としてアニメ版OP曲『君が好きだと叫びたい』・ED曲『世界が終るまでは…』を使用している。

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最終更新:2024年02月19日 01:13

*1 「そんな…相手の弱味につけこむようなことしなくても勝てますよ牧さん!!」という清田に「海南のプレイヤーなら甘ったれたことを言うな」と窘めてもいる。『常勝』海南を率いる牧の強い覚悟がわかる場面