連理の枝(慣用句)

登録日:2011/02/08(火) 20:32:09
更新日:2024/04/19 Fri 13:31:21
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さて、本題に入る前に一つ。


皆さんは、樹の枝を切り、そこに別の枝を充て固定するとどうなるかご存じだろうか?
そう、切断面が癒合し一本の枝になる。「接ぎ木」である。

本来は貴重な樹の保存などに使われる技術で、有名なところではニュートンのリンゴの接ぎ木があり、日本にも存在している。



ところが、自然界でもこれに似た現象が起こることがある。

隣り合う樹々の枝が触れ合った状態で成長し、やがて結びつき二つの樹が一本の枝で繋がれることがある。
これを「連理の枝(れんりのえだ)」といい、樹そのものが近すぎて繋がった状態になったものを「連理木(れんりぼく)」と呼ぶ。

有名なものとはしては滋賀県、賀茂神社、福岡県の志賀神社、北海道乙部町の縁桂など割と色々なところに連理木がある。


古くから連理の枝は、異なる二者の強い繋がりを象徴し、特に恋人・夫婦の情愛が深いことの比喩として、
「天に在らば比翼の鳥、地に在らば連理の枝」などのように用いられる(比翼の鳥は、眼と翼を雌雄一対で分かち合う伝説上の鳥のこと)。
ちなみに類語に「偕老同穴」がある。



さてこの表現だが、何も身体の繋がりに限ったことではない。

比喩の大本である樹木は動くこともできず、枯れるまで二つで一つ。互いが互いを支え合って生きることとなる。
ほぼ不死といえる樹にとって、それはすなわち「永遠の契り」も同然である。

一時の快楽に身を委ね褥を共にするだけでなく、永の別離に到るまで髪の毛一本、魂の芯まで一つであることこそが、真なる「連理の枝」である。
生涯唯一人を愛し愛され、無償の愛情を注ぎ合う。そんな関係をこそ表す言葉なのである。


皆さんもおっぱいがどうの、エロがどうの言うだけでなく少し考えてみて欲しい。

真摯な想いを持って愛することができる。心も身体も魂も自分の全てを捧げられる、そんな人と出逢う喜びを。

ともすれば、青い鳥は身近にいるかもしれない。時には探す必要もあるかもしれない。


だが、自らが真摯に行動すれば、運命は必ずあなたにとっての隣木と巡り逢わせてくれるだろう。



このサイトにいる全ての住人がそうした人と出逢えることを、連理の枝を結べることを願って。




追記・修正は唯一人を愛している人のみどうぞよろしく

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最終更新:2024年04月19日 13:31