囮物語

登録日:2012/06/02 Sat 23:42:19
更新日:2022/11/02 Wed 11:08:30
所要時間:約 6 分で読めます




“――嘘つき。神様の癖に”

かみついて、君を感じる 罠の中。



囮物語とは講談社BOXから発売されている100パーセント首尾よく書かれた小説。
物語シリーズのセカンドシーズンの第4弾にあたる。

著者:西尾維新
イラスト:VOFAN

本作では千石撫子が一人称視点で物語が進行する。
難しい熟語は「ひらがな」で書かれており「ですます」調の丁寧な口調で話す。


第乱話 なでこメドゥーサ

千石撫子は6月に恋愛がらみでクラスメイトから受けた呪いを同級生の兄・阿良々木暦に救われた。
小学生の頃から暦に恋心を抱いていた中、白い蛇「クチナワ」に出会う。
「まよいキョンシー」で神社に溜まっていたエネルギーを使い果たされ瀕死になる。
その時失った神体を探すよう撫子に頼みこんだ。


■登場人物
「で、撫子はどんなエッチなことを……すればいいのかな?」
この物語の主人公。中学2年生
蛇切縄の呪いを受けた際、蛇をぶつ切りにしたことがある。
その罪滅ぼしの意味のためにクチナワの神体を探すことに協力する。

  • クチナワ
北白蛇神社に祀られてる白い蛇神。
撫子に同胞を惨殺した償いで自分の神体を探すように要求をする。
口調が乱暴で「しゃしゃ」「ああん?」っと言った話し方をする。
普段は撫子の右腕にシュシュのふりをして巻き付いてる。

撫子が片思いしている同級生のお兄ちゃん。
クチナワの神体を夜遅くまで探している撫子を保護し、
自分のベッドで一緒に寝ようとした。
机の一番下には口には出せないぐらいマニアックな本を数冊所持している。
「これから、十代と東京都民にはお見せできないことを、僕はお前の身体にする!覚悟しろ!」

「良かったのう。たまたま可愛くて」
暦に吸血鬼パンチを喰らわし撫子の貞操を守った。
撫子を儂の次にかわいいと称し、魔性の女と言う。

撫子の小学生の時の同級生。暦の下の妹。
撫子にお兄ちゃんには彼女がいることを暴露し、
恋に奥手の撫子に対してキレて撫子の前髪を切り落とした。

  • 忍野扇
直江津高校1年。忍野メメの姪と自称する。
会ったことのない撫子のことを知っている。


以下原作未読の撫子ファン注意





















月火に髪の毛を切られたショックを受けながら学校へ向かう。
撫子の担任が声をかけた瞬間

『―――うっせえんだよ!』

撫子の口調が急に荒々しくなり大声で怒鳴るようになった。
そして自分の教室のドアを蹴破り、クラスメイトを「有象無象」と呼び罵倒を浴びせた。

『どいつもこいつも、まったくもって、どいつもこいつだぜ――ああん!』
『俺様はお前たちなんか大嫌いだ!だけどクラスメイトだぜ、こん畜生が!』

その後、撫子は学校を飛び出した。
そしてクチナワは「暦お兄ちゃんの家」に神体がある事を告げる。
クチナワの力で玄関の鍵を開け、暦の部屋に入ることができた。
机の中にある数冊のすごいマニアックな大人の本の中に神体があるかもしれないと1ページずつ探す。

そして3冊目にクチナワの神体である「ウロボロスの画の札」を見つけた。


以下驚愕の真実














全ては撫子の妄想であった(よくある夢落ちを痛々しく)。

『クチナワ』は元から存在していなく撫子が自分の都合の良いよう捏造するためのものだった。
暦が恋人と歩いていることが全てのはじまり。
撫子はその恋人に妬み、嫉み、蛇の神様に神憑かれた。

その後、神社で忍野扇に遭遇する。
阿良々木暦の持つ札が手に入れば願いが叶うと言われ、
お近づきのしるしにシュシュをもらったその日から『物語の捏造』が始まった。

神体を見つけたと同時に暦に見つかってしまった撫子は、
(封印の解き方?蛇の神様だけに、その辺の蛇にもお札を丸呑みにさせれば)
と忍野扇が言ったとおり撫子は札を丸呑みし


神様へと神化した。

そして場所は北白蛇神社の境内。

追いかけてきた暦と忍を蛇の猛毒で再生が追いつかないほどの状態にする。
絶対に誰の手にも届かない存在になってもらうため暦を殺そうとする。

そのとき暦の携帯電話に
「『収録』と『奴隷』という字が似ていることに気づいて阿良々木くんに電話をしたわけよ」
戦場ヶ原ひたぎから電話の着信があった。
状況を理解し暦、忍、自分を殺すことを承諾し、
「半年・・・卒業式まで待って」
という条件を出した。


半年後、吸血鬼度を上げた暦と忍、ひたぎがやって来た。
「ようこそ暦お兄ちゃん、可愛がってあげるね」

そして決戦は、恋物語に続く。

カミングスーン、神だけに。




♯余談♭
作中で撫子は一人称が「撫子」なのは自分は「私(し)」がなく他人事だと言う。

アニメ「なでこスネイク」のOP『恋愛サーキュレーション』の楽曲には「シ」の音が一切使われてない。
※正確には音としての「シ」ではなくて移動ドの音階としての「シ」
曲の中では♯レにあたる音。

撫子(なでしこ)から「し」がなくなると撫子(なでこ)になる。

偽物語神原駿河が撫子の話について、
「阿良々木先輩は真のラスボスの存在に気づいてないようだな」
っと発言しており、そのことが事実になった。

タイトルの“囮”は“化”+“口”


更に余談。
暦の2011年七夕の願いは「囮物語アニメ化禁止!」。
だが、物語シリーズ全編アニメ化の報が2012年に発表され、彼の願いは叶わなくなった。




追記・修正は半年後の卒業式まで待ってからお願いします。

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最終更新:2022年11月02日 11:08