MADLAX

登録日:2012/02/13 Mon 12:57:06
更新日:2024/04/08 Mon 09:54:56
所要時間:約 6 分で読めます




『MADLAX』(マドラックス)とは2004年4月5日から、
同年9月27日までテレビ東京とテレビ大阪で放送されたオリジナルアニメ。全26話。

NOIR』『エル・カザド』とともに真下耕一監督による美少女ガンアクション三部作の二作目として知られる。
当然ながらBGMは梶浦由記
脚本は黒田洋介

内容よりもヤンマーニで有名かもしれない本作であるが、
三部作の中では最もシリアスで難解な、ぶっちゃけ電波が入った作風であり、かなり人を選ぶ。
序盤から伏線(歌やBGMすらもそうである)が張り巡らされているため二周目の視聴が必須と言われたりする。
しかし別々の戦場パートと日常パートとが次第に重なり合っていく展開には引き込まれていくことだろう。
まあ序盤でダレる人も多いんですけどね
また、ガン=カタを始めとする映画風の派手でオサレなアクションが多く取り入れられている。

百合描写はやや薄いとはいえ健在であるが、ぶっちゃけ主人公同士は全然百合百合してなかったりする。


OP「瞳の欠片」:歌 FictionJunction YUUKA
ED「inside your heart」:歌 FictionJunction YUUKA

上述したように両方とも相当なネタバレソングである。


●あらすじ
12年前より激しい内戦が続くガザッソニカ王国。
そこで暗躍する圧倒的な戦闘力を持つ美しきフリーのエージェント・マドラックス。
対照的に平和な様相を見せる国ナフレス。そこで優しい隣人たちと平穏な生活をおくる女学生・マーガレット。
境遇も性格も異なる二人の少女の運命が、ふとしたことからマーガレットの持つ「赤い本」と、ガザッソニカの内戦を巡る謎により少しずつ交わっていく。
そして「聖都」に隠された彼女たちの秘密とは……?

●登場人物

通称・窓。
ガザッソニカ王国で活躍するフリーのエージェント。
二丁拳銃を初めとする様々なテクニックをもって任務を遂行する。愛銃はSIG P210。
好物はパスタ。素敵な太ももとおっぱいの持ち主。
躊躇なく敵を殺害するが、依頼主や護衛の対象には常人なら命懸けの状況でも優しさを見せることが多く、これらから度々「優しい人殺し」と称される。
12年以上前の記憶がなく、幼少期に戦火の中で現在の仕事仲間SSSに拾われた。
手がかりは父親の認識標と「マドラックス」の言葉のみ。これがコードネームの由来となっている
美人なのとその行動から男女問わず大抵の人を惹きつけるが……名前を知った男は基本死ぬ。

通称・お嬢様、禍。
ナフレスで暮らす女学生。貴族の家系で家が裕福なお嬢様。両親は行方不明。
非常におっとりした性格で天然を越えた電波な発言が多く、学校ではやや浮いている。
好物はパスタ。素敵なアホ毛の持ち主。
12年前にガザッソニカで飛行機事故に巻き込まれて母親ともども行方不明になったことがあるが彼女だけが帰還した。
しかし彼女もまた「マドラックス」という言葉を除いて記憶を無くしていた。
自分の持つ「赤い本」の秘密を求めている。
ある意味全ての元凶

通称・こわい人、エロい人。
ガザッソニカ王国軍の親衛隊所属の中尉。
国軍No.1と言われる狙撃の腕を持つ。愛銃はPSG-1とベレッタM92。
ある任務をきっかけにマドラックスと対峙。その後カロッスアの指揮下に入って執拗に彼女を追う。
だんだんライバルポジからストーカーポジになっていった。
でもカロッスアとの事後シーンがあったりする。バイ?(ある事情もあって)レズに目覚めた?
マドラックスには特殊な事情があることも加味するとある意味ではマドラックス以上の実力者で、
一般兵相手(と言っても自身と同じ親衛隊所属で手練れ)なら建物内で包囲されていても平然と切り抜け、
殺気を感知し即座に対処してくるので不意打ちが可能でもマドラックスが仕留めるのを諦める場面があるなどかなりこわい人。

  • ヴァネッサ・レネ(演:雪野五月)
通称・ヴァ姉。
ナフレスの商社「ブックワルド」に勤めるキャリアウーマン。
バートン家の隣人であり、記憶と言葉を失ったマーガレットの家庭教師をしていた。
自らの会社と内戦の関わりを知り、戦火のガザッソニカへ向かう。
そこで護衛となったマドラックスとは同じベッドで寝るくらいの仲になった。

  • エリノア・ベイカー(演:内川藍維)
通称・襟、メイド。
マーガレットの身の回りの世話をしているメイド。蹴り技主体の護身術も体得している格闘メイド。
代々バートン家に仕えてきた家系であり祖父の遺言に則ってマーガレットには過保護レベルの強い忠誠と愛情を尽くす。
マーガレットとほぼ同年代だが学校はすでに飛び級してお嬢様の世話に専念している。
最近出たスピンオフ小説『旅する少女と灼熱の国』では主役。

  • フライデー・マンデー(演:江原正士)
通称・金曜日、平日。
内戦の裏で暗躍する組織「アンファン」のボス。顔の半分に仮面を付けている。
ガザッソニカやナフレスの情報を自在に支配して内戦をずっと続けさせていたり、他人の「本質」を目覚めさせたりできる。
本人は「本質」とそれはもう執拗にあの手この手で時にはほぼ密着距離まで迫りながら言ってくるが、
ある人物から「戦争を望む人」とぶっちゃけられている通り、その行動も相まってお察しというものである。
地味ながらスーパーハッカ―的存在でもある(金の力も大きいと思われるが)
やたらへんた…黒幕くさいが、本編の出来事はだいたいこいつのせいである。変態ちっくなのと行動は意外と(?)関係はないが…

通称・唐沢ドーン
「ブックワルド」の社員であると同時に、「アンファン」の一員として暗躍する男。
マドラックスに興味を覚えると同時に、マーガレットの持つ「絵本」も探していた。
彼もまた12年以上前の記憶がなく、自らの真実を求めてフライデーから離れた独自行動を次第に取り始める。
スケコマシの匂いがする人。

「聖都」にて電波な発言を繰り返す幼女。「聖都」を「とても普通な場所」と呼んでいる。

  • プーペ
レティシィアと一緒にいる少年。
ほとんどしゃべらない空気だがそれなりに重要なキャラ。

  • クアンジッタ(演:兵藤まこ)
ガザッソニカの小さな村「聖地」にいる神秘的な女性。
謎の古代文字「エリエス」が読める。「資質ある者」を導く役目を負う。
割と外道。

  • ナハル(演:中野千佳代)
クアンジッタに仕える少女。ナイフを用いた近接戦闘はマドラックスすら上回る。
(非常に強いのは確定だが、マドラックスの調子がやや不安定な時期だったので本調子同士の対決では不明)




●用語(ネタバレ含む)

  • ガザッソニカ王国
国王派の政府と反政府組織ガルザの間で12年に渡り内戦が続いている。アジア南西部のイスラム風国家。
但し、非武装地帯は世界有数のリゾート地。

  • ナフレス
ヨーロッパ風の平和な先進国。

  • アンファン
高い情報操作能力を持つ犯罪組織。その実態は謎に包まれている。
ガザッソニカ内戦を裏で操っているらしいが目的は不明

  • エリエス文字
かつてガザッソニカで発見された古代文字。
研究した人間全てに不幸が訪れたといういわくがある。

  • ファースタリ
フライデーの持つ「本」。エルダ・タルータ。

  • セカンダリ
マーガレットの持つ「本」。サークス・サーク。

  • サースタリ
クアンジッタの持つ「本」。アーク・アルクス。

  • 聖都
レティシアとプーペのいる謎の空間。とても普通な場所。「真実の扉」の先にある。


●ヤンマーニ
挿入歌である「nowhere」のこと。
ヤンマーニ♪ ヤンマーニ♪ ヤンマーニ♪ ヤイヤ♪ という特徴的なコーラスを持つが、実はヤンマーニと歌っているわけではない。
正確には「ヤッラーヒ」yalla-(h)iであると近年判明した。
重要なシーン、特にマドラックスの無双シーンで流れることが多い処刑用BGM
これが流れている間マドラックスは当たり判定が消滅しているとしか思えなくなるくらい弾が当たらなくなる。(一応理由は暗示されているが)
特に、マドラックスが明らかに戦闘に不向きなオサレドレスを着ていたり、
謎のオサレポーズをしている時がよく視聴者の印象に残っているようである。
一度だけ別の挿入歌「I`m here」が流れたこともある。
実は両方とも壮絶なネタバレソング。

ヤンマーニの力で彼女をゲットした「ヤンマーニ男」というのがいたりする。





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最終更新:2024年04月08日 09:54