グラディエーター(映画)

登録日:2011/05/07(土) 17:20:23
更新日:2023/04/15 Sat 20:36:50
所要時間:約 4 分で読めます




「いつか会える……でも、まだだ。まだ……」

グラディエーター(GLADIATOR)とは、リドリー・スコット監督のスペクタクル映画。
第73回アカデミー賞にて作品賞、主演男優賞、衣裳デザイン賞、音響賞、視覚効果賞の五部門を受賞した。
主演はラッセル・クロウ。
オリバー・リードにとっては最期の出演作になった。
公開は2000年。

○ストーリー
西暦180年、ゲルマニア。
ローマ軍の将軍マキシマスは、時の皇帝アウレリウスから絶大な信頼を受けていた。
蛮族との決戦に決着をつけたローマ軍の元に現れた皇帝は、老境にある己の後継者になることをマキシマスに依頼するも、彼はこれを拒む。
その夜、アウレリウスは実子コモドゥスによって殺されてしまう。
マキシマスはコモドゥスに忠誠を迫られるも従わず、配下の兵によって捕らえられる。
なんとか処刑官と衛兵を殺して馬を奪ったマキシマスは、家族を守るべく故郷へと急ぐ。
数日の後、辿り着いたそこは変わり果てた焼け野原だった。
そして彼が見たのは、自宅の門に磔けにされた、妻と子の焼け焦げた姿だった。
次に目覚めたとき、彼は奴隷を売る荷馬車に揺られていた。


○登場人物
マキシマス・メレディウス(ラッセル・クロウ)
主人公。
ローマの将軍だったがコモドゥスとの対立により謀殺されかける。
剣闘士となった後もその実力は健在で、あっという間にローマの民衆を虜にした。
元は農民であり、故郷に妻子があったがコモドゥスの部下によって殺された。
戦いの前に必ず「土を拾って嗅ぎ、両掌に擦りつける」というお呪いをする。

コモドゥス(ホアキン・フェニックス)
第17代ローマ皇帝。
策謀に長けた野心家で、父であるアウレリウスに対してコンプレックスを持っている。
また、自分よりも愛されていると見えたマキシマスや姉のルッシラに対しても嫉妬心を抱く。
常に嫌われ者になる恐怖に苛まれ、人間不信からか不眠症を患っていた。

ルッシラ(コニー・ニールセン)
アウレリウスの娘でコモドゥスの姉。
かつてはマキシマスと恋仲であったが、身分の違いから結ばれることはなかった。

アントニウス・プロキシモ(オリバー・リード)
辺境ズッシャバを拠点とする剣闘士団の長。
かつては剣闘士だったが、戦いの功績からアウレリウスに自由を与えられた。

ジュバ(ジャイモン・フンスー)
マキシマスと共にプロキシモに買われた奴隷。
家族を焼かれた悲しみから死を望むマキシマスを立ち直らせ、深い友情を築く。
冒頭は彼の言葉で、作品を通して重要なフレーズになる。

ハーゲン(ラルフ・モーラー)
マキシマス達よりも先にプロキシモ剣闘士団にいた剣闘士。
マキシマスとジュバの指導にあたるうちに二人とは友人となり、最期の時までマキシマスを信じて戦った。
マキシマスの食事を毒味して苦しんだフリをするなど冗談好きな一面もある。


○エピソード
野戦の撮影では伐採予定にあった森林を探し出し、実際に火を放って戦火を再現した。
また、その際に斜面を駆け降りる騎兵隊を撮影するため、特別なレールカメラを設置するなどのこだわりがあった。

主演のラッセル・クロウはジュバの死生感を嫌っており、脚本を「最低のゴミクズ」と罵るも、「プロとして完璧な演技は見せる」という役者根性。
監督から「次の場面では涙や鼻水を垂らし、最高にみっともなくなれ」と言われると、すぐさま鼻水まみれの熱演。
ホアキンも監督から「ハムスターのように太った」と言われると演技や剣術の稽古をしながら二週間の絶食。

舞台基礎から全ての小道具に至るまで完全な特注品で、他舞台や映画からの使いまわしは一切ない。
コロッセオのセットでは基礎だけで100万ドルを越える費用がかかっていた。
それも必要なくなれば次々に解体。
しかし興行収入は4億5764万427ドル。


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最終更新:2023年04月15日 20:36