マルチウェポン(武器)

登録日:2012/03/04 Sun 00:06:58
更新日:2024/02/02 Fri 01:41:34
所要時間:約 59 分で読めます





マルチウェポンとは、1つの武器に二つ以上の機能を持たせたもの。
英語ではCombination Weaponsと呼ばれることもある。

  • 目次

■実在の武器等



■フィクションのマルチウェポン

フィクションにおいては主にSF作品に登場する。
形状を変化させ「○○モード」と用途形状毎に呼称が変わる変形タイプの武器もわりとある。

メカニカルな変形機構と相性がいいためか、ロボットアニメなどではしばしば登場する。
また子供向けの特撮番組では剣/光線銃といったアイテムは子供ウケが良い為、戦隊モノの共通装備やライダーの武器等にも採用されやすい。
別々の銃と剣を買うより、これ一つの方がお財布に優しいので買ってもらいやすいのも利点。
小さい頃、買ってもらった人も多いのでは?


【アニメ・マンガ】



【ロボットアニメなど】




【ゲーム】



【特撮】

ウルトラシリーズ


仮面ライダーシリーズ

スーパー戦隊シリーズ


メタルヒーローシリーズ


その他特撮ヒーロー

【その他実写作品など】



■マルチウェポンには当たらないもの



■これら武器の利点

まずなんと言っても武器の持ち代えの手間無しに、
近接白兵戦から射撃戦、射撃戦から白兵戦等への移行等必要な機能の選択と使用が非常にスムーズに行える事であろう。
特に、激戦となった場合には持ち代えに手間取るその一秒が命取りにもなり得る。
そして、1つの武器に様々な機能があるので、荷物の圧迫をしない事もまた利点と言える。


■欠点

上記のような利点の一方、中には機能の切り替えが困難であるものが*5あったりする。
突然渡されたりしたら、「これどうやって使うの?」にもなりかねず、
習熟に時間や経験などが多く費やされる(場合によっては特殊な才覚を持った者以外扱えない)のも難点であろう。
他にも多機能故に機構が複雑になりやすく、「重い」「使っていない機能のパーツが死重量となり重量バランスが悪い」
「メンテナンスやアップグレードがし難い」「壊れやすい」「替えが効かない」「その内の一つに特化したものに比べれば弱い」等の問題を抱えやすい。
大量の数を揃える必要がある軍事用途の場合、コストの高騰も問題である。
そして最大の欠点は、その利便性故に「多くは戦闘能力の殆どをその武器に依存してしまう事」であろう。
もし、武器が破損、破壊、故障等してしまった場合、戦闘能力の著しい低下はまず避けられない。
これらに備えて予備の装備を備える事で回避可能だが、「荷物の圧縮」と言う利点を放棄する事にもなる。

もし貴方が、「極限の戦場、手荷物は限られている。持っていくのはマルチウェポン1つか、その他複数の兵装か」の選択を迫られたら、慎重に吟味しよう。
それで運命がかなり左右される筈。
まぁ現実的な話をすると剣と銃では殺傷力が比較にならないので、「剣など捨てて信頼性の高い銃器と銃弾をたくさん持ち歩く」がほぼ間違いなくあらゆる状況でベストだが

なお、圧倒的な万能性を得るために圧倒的多数の武器を内包するのはさすがにフィクションの存在であるが、
多機能型の道具自体は、例えばサバイバル向けの多機能ナイフなど現実にも存在しうるものである。
極端な多機能型は却って無駄が多いが、適度に多機能なものはいざというときに重宝することもあり得る。
ただ、これは戦場では「1の状況に100の能力で対処する」能力が、サバイバルな状況では「100の状況に80の能力で対処する」能力が重要視されるという理由も強い。
サバイバルならば、「十全の対処はできずとも、1つの道具である程度の対処ができる」方が荷物の節約になって便利だが、戦場という殺し合いの場では無駄な機能を持たせて相手に上を行かれたらその瞬間、が確定するのだ。
シチュエーションが違えば求められる能力も異なるものなのである。

とまあ、色々書いたが「剣にも銃にもなる武器」は、見ていてスタイリッシュでとてもカッコいい「男のロマン」である事には違い無い。

我々が戦場でこれら武器を扱う機会等はまず無いので、利点・弱点等考えずに素直に「剣にも銃にもなる武器カッケー!」とフィクションで楽しもう。




追記・修正は、銃モードで蜂の巣にされた後、剣モードで真っ二つにされてからお願いします。

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最終更新:2024年02月02日 01:41

*1 小銃の銃口に直接つっこむか被せるかして発射するタイプのグレネード。アニヲタ的にはクロスボーン・ガンダムのグレネードなどがこの方式

*2 パイロットの立上芹がファフナー搭乗中に発露する変性意識の影響で演習中に頭突きを行っており、万一ファフナーの頭部が破損すると接続中のパイロットに「自分の頭が破損する」痛みがフィードバックしてしまうため

*3 威力こそ申し分ないが、『3』では主人公マーカス・フェニックスを始めとした筋肉ダルマ達をもってしても制御しきれないレベルでリコイルが凄まじく、フルオートで撃ち続けるとあっという間にレティクルが空を向いてしまう程であった。レトロランサーを2挺括り付けた即席ガンタレットもあるが、「反動で肩が脱臼する」とブロンドの天才ことベアードは見立てている。

*4 メタ的に言うと6兄弟のみんなのブラザーズマント着用がデフォになって以降。「6兄弟+獅子兄弟で並んだ際にレオとアストラだけマントをつけていないと不自然に見える」のも大きい

*5 機構によってはある機能を使う際無駄な別機能形態を経由しなければ必要な機能形態に変形出来ない物も