フルフル(モンスターハンター)

登録日:2009/06/23 (火) 22:34:39
更新日:2024/04/03 Wed 17:36:30
所要時間:約 70 分で読めます


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MH MH2 MH4 MH4G MH4復活組 MHG MHP MHP2 MHP2G MHR:S MHRise MHX MHXX R-18 R-18G のっぺらぼう みんなのトラウマ ろくろ首 アイルー村 アルビノ アルビノの中落ち アルビノの霜降り アルビノエキス エロ同人要員 オトモン キモい キモカワイイ ナメクジ ネルスキュラ被害者の会 ヒル フルフル フルフルベビー フルフル亜種 ミミズ モンスターハンター モンハン リストラ 不気味枠 初心者の壁 同人誌のエース 奇怪竜 奇怪竜←輝界竜ではない 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 特選アルビノ 白い虚無 白影 盲目 稀白竜 赤影 赤怪竜 量産型エ○ァ 鉄壁ランサーの練習台 雷属性 電気袋 飛竜種 食べちゃいけない食べられない


___________
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
闇を這う白影
△△△△△△△△△△△
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*1




モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

◆もくじ



◆概要



*2
分類:竜盤目 竜脚亜目 奇怪竜下目 稀白竜上科 フルフル科
種族:飛竜種
別名:奇怪竜*3
危険度:☆4、☆2(MHRise/MHR:S)


洞窟などの冷暗環境を好む異形の飛竜。
生息地域は時期によって異なるらしく、繁殖期や温暖期には雪山に棲み、雪山が寒冷期に入るとジャングルや沼地へと移り棲む個体が多い。


太古の昔から暗い場所を棲家として選び、独自の進化を遂げてきた種であり、他のどの飛竜種にも見られない特徴を多くもつ。
光の届かない環境に適応したため、眼は完全に退化しており、身体からはアルビノのように色素が失われ、身体に鱗や甲殻にあたるものは無く、ブヨブヨとした柔らかい外皮には粘液が覆っている。
飛行能力は退化していないが得意な方ではなく、飛行する際はあまり高くない高度をゆっくりと羽ばたいて移動する。
また狭い空間で進化したためか比較的サイズも小さく、飛竜種の中では最も小柄な種である。

一方で、翼爪や尻尾の先端は吸盤のような機能をもった特殊な形状に進化している。これを用いて洞窟の壁や天井に張り付いて移動したり、尻尾でぶら下がるといった行動が可能。
さらに首の骨は軟骨の割合が多いため非常に柔らかく、皮や筋肉は伸縮性に優れている。加えて本種は自分の意志で関節を外すことが可能であり、この特性を利用することで首を何倍もの長さにまで伸ばし、自由自在に伸縮させることができる。
また柔軟な体を活かすことで、音の響きやすい洞窟内でも極力物音や気配を立てずに行動ができる。


このような形態は闇の中での狩りに特化した結果獲得したもの。
狭く視界の効かない環境では獲物を下手に追い回すより、「待ち伏せて急襲する」方が効率が良いからである。
狩りの際は洞窟の天井にじっと張り付き、下を通りすがった獲物が自身の首の射程範囲に入ると、静かに首を伸ばして喰らい付き、そのまま丸呑みにしてしまう。

完全な肉食性で、主にケルビ小型鳥竜種といった丸呑みしやすいサイズのものを狙い、時にはアプトノスのような比較的大型のものも獲物とする。
基本的に生きた状態の獲物を好むが、めぼしいものが見当たらない時は腐肉を漁ることもある。その場合は直接食いつき、肉を削るように捕食する。


完全に視力が失われている本種だが、どうやって獲物や外敵を感知しているのかはあまり判然としていない。
が、しばしば辺りの匂いをしきりに嗅ぐような動作をすることから、発達した嗅覚で感知しているという説が今の所有力視されている。
本種の唾液は強酸性で、外敵の真上から垂らして攻撃することがあるが、これも外敵の皮膚を溶かすことで臭気を発生させ感知能力を高めているのでは、という見解がある。
ただ、捕獲した個体を調査しても感知能力に関する器官が見当たらないことから、どの説も未だ実証は得られていない。


基本的に動き回ることが少ないため、地上に降りた時の動きは鈍重である。
しかし、本種は体内に非常に強力な発電器官と、電気袋と呼ばれる電力を蓄積できる器官を有している。
外敵との戦闘の際はそこに蓄電された電力を体表に流して身を守ったり、口から放電して相手を麻痺させることで、弱点を補っている。

本種は保湿性の高い外皮に粘液を纏っているが、これは放電した電気を体表に流しやすくするため。湿気の多い洞窟を好むのも、放電体質である自身にとって最良の狩場でもあるからである。
また本種の肉質は絶縁性の高い多量の脂肪組織が層をなして形成しており、これによって自分が感電することを防いでいる。

余談だが、こういった体質から本種の肉はどこを切り落としても豊富な脂身により見事な霜降り肉となっている。しかし脂肪は通常の生物とは全く異なる油分でできているため、少なくとも人間の口には合わず、有害である。
体液もアルビノエキスと呼ばれる特有のものが流れている。こちらは肉と違い、人間が服用できる特定の薬品の薬効を高める効果がある模様。


飛竜種にしてはかなり珍しい雌雄同体の存在で、単為生殖も可能。
生殖の際は獲物を電撃で麻痺させ、動けなくなったところに卵を産みつけ、生き餌として寄生させる。

幼生は卵から孵化すると、生き餌の体内で肉や体液を食べ、ある程度の大きさまで成長すると内側から食い破って外へ飛び出し、地面や亀裂などに身を潜める。
この幼生はフルフルベビーと呼ばれ、普段は地面などに身を潜めているが、通りかかった生物を察知するといきなり飛び出して食いつき、体液を啜ることでさらに成長していく。
最初は手足がなく口だけの形態であるが、成長していくにつれて翼や脚が形成され、生体の姿へ変態する。

生体となり老化すると、首を伸縮させる筋力が衰え、頭の位置を維持することすらできなくなってしまう。
晩年には首は常に垂れ下がったような状態になり、やがて捕食が行えなくなることによる衰弱死を迎える。


他の大型種と生息域が被ることは基本的に無く、好き好んで本種を襲うモンスターは多くないが、骸蜘蛛ネルスキュラ亜種は本種をむしろ積極的に捕食しようとすることが判明している。
ネルスキュラは自身の身を守るために獲物の外皮を身に纏う習性があり、特に砂漠などの乾燥地帯を中心に生息している亜種にとって、保湿性に優れた本種の外皮は半ば必須の素材としている様子。
本種の数少ない天敵であると言える。


ちなみに、別名通りの奇怪な見た目と生態から不気味な印象を受ける本種だが、その独特な姿に強烈に魅了される者も中にはおり、一部には熱狂的な愛着をもつハンターも存在する。


フルフル亜種


*4
別名:奇怪竜(赤怪竜とも)
危険度:☆4


悍ましい血のような赤色の外皮に身を包んだフルフルの亜種
棲息域や食性などは通常種と変わらないものの、彼方と比べると個体数の少ない希少な存在で、遭遇事例も極稀。

しかしその性格は通常種と比較してより獰猛。
基本的に待ち伏せのスタイルをとる種としては珍しく、むしろ積極的に行動しようとするのが特徴で、外敵に対する姿勢はかなり攻撃的。

そのためか、運動能力は通常種以上に高い。
特に本種の特徴である首の筋力はかなり発達しており、首を伸ばせる距離・範囲は彼方を遥かに凌ぐ。
また伸ばす際の瞬発力も尋常ではなく、その鈍重な動きからは信じ難い速度で首を伸ばし、逃げ回る獲物を決して逃さない。

体内にある発電器官もさらに発達しており、そこから発せられる電撃はあまりに強力。
獲物の動きを封じるというより、最早それ単体で仕留める用途で多用してくる。
戦闘における知能も高い個体が多く、電撃もただ繰り出すのではなく、罠のように設置することで外敵の行き場を防ぐなど、狡猾な手段を用いることもある。

さらに、強酸性の唾液には腐食性すら有している。
この唾液は触れると一時的に耐性を損なわせる効果があり、亜種もそれを理解しているのか、噛みつきと同時に外敵を唾液で侵した後、強力な電撃を見舞うといった行動を見せる。

また、形態こそほぼ同じだが体質については通常種と全く異なるらしく、通常種が苦手とする熱に対して非常に高い耐性を持つ一方で、何故か流水に対する耐性は低い。

総じた危険度は通常種と比較して高く、狩猟の際は区別して扱われる。


◆テーマ曲




「洞窟に潜む影/フルフル」


フルフルの専用BGM。
今でこそ強大なモンスターとの戦闘で、フィールドの汎用BGMではなく専用BGMが流れる演出は珍しくないが、
初代MHにおいては看板モンスターのリオレウスですら専用BGMが用意されておらず、唯一与えられていたのはフルフルと、古龍種しか存在していなかった。
いかにフルフルが特別な存在であるかが印象付けられる演出である。

曲の特徴としては、最早無音と言えるほど静かであるということ。

目立ったサビと言える部分や、盛り上がるような部分は見当たらず、とにかく終始静かであり、あまりに静かすぎてエリアの環境音しか聞こえないというレベル。
ただ凡人には理解し難いだけで、やはり分かる人には分かるらしく、耳の肥えた一部のプレイヤーからは「モンスターハンター史上最高の名曲」と評価され、高い人気を得ている楽曲である。


…と言うのは全く冗談。
要するにフルフルとの戦闘時は「全くの無音」という演出がなされるというのがシリーズの通例なのである。
ちなみに上記した曲名も嘘っぱちである。

これは恐らく、フルフルの目が退化しており、対峙しても発見されたかどうかが疑わしい…という状態を表現していると考えられている。
しかし同時に、音も無く静かに獲物に襲いかかるフルフルの不気味さも上手く表現されている演出であると言える。

同時狩猟クエストでフルフルが出現した時が分かりやすい。同エリアにいるモンスターがフルフルより危険度が低い場合、「無音」が優先されて戦闘BGMが上書きされる。
特別扱いも半ば冗談混じりではあるが、「無音」という専用BGMを与えられていると言う意味では、あながち間違いではないのである。
人気もある意味高いし

ちなみにMH3では、「視力が失われている不気味枠」の後輩としてギギネブラが登場するが、彼方との戦闘の際は普通にフィールドの汎用BGMが流れる。
あっちは静けさとは無縁だからだろうか


◆登場作品


【MHP2G以前】



初代MHにて初登場。
由緒正しい古株の一体である。

登場時期は作品を経るごとに変遷しており、最近の作品では割と序盤に会えるが、最初期の作品では終盤にやっと登場することもあった。

特に初代MHのオフラインでは、村の全クエストをクリアしないと出てこない裏ボス的なポジションのモンスターだった。
加えてランゴスタの防具をどれでもいいので一部位作らないとクエストが出現しなかったため、いつまで経ってもクエストが出ないなんて人もいたようだ。


さて「フルフル」という名前を初めて見たハンターは、一体どんなモンスターなのか想像したことがあっただろうか。
「なんか可愛らしい名前だな」なんて思いながら洞窟へずんずん進み、初邂逅の登場シーンを見て多くのハンターはこう思ったことだろう。




と。
今まで戦ってきたどのモンスターよりも遥かに「モンスター」としか言えない不気味な出立ちに戦慄を覚えたハンターも多いのではないだろうか。

目がない顔に、脈打つ血管が浮き出た青白い肌。
天井を這いずりながらこちらに近寄り、あり得ない長さまで首を伸ばして攻撃し、しまいには電撃で攻撃してくる。
戦闘BGMが全く流れないというのもまた不気味。

鳴き声もかなり有名で、大抵のモンスターは力強い雄叫びを上げる一方で、こちらはまるで赤ん坊が泣き叫んでいるかのような恐ろしすぎる咆哮を上げる。
ゲーム内のハンターだけでなくこちらまで耳を塞ぎたくなる事請け合いである。
一方で「キモカワイイ!」として一部では中々の人気を博していたりもする。


戦闘で注意すべき点は攻撃の威力の高さと範囲の広さ。
行動のスピードは遅いがとにかく一発一発の威力が重く、初めてフルフルと戦うであろう頃の防具では大ダメージは必至。
ほとんどの攻撃の範囲が広いのも特徴。例えば飛びかかり攻撃も、全身当たり判定の塊が意外と長い飛距離で飛び込んでくる。

なおかつ、恐らく初めてとなる雷属性の使い手で、通常とは異なる挙動に慣れなければならないのも一つ。
単純な軌道では飛んでいかない電気ブレス、攻撃時間が長く範囲の広い全身放電など、剣士だけでなくガンナーでも位置取りを誤れば避けることは難しい。

特に電気ブレスは高威力であると同時に麻痺状態の効果もついている。フルフルの鈍重な動きを補うためだろうが、これが物凄く厄介。
何せ攻撃頻度が高いので、場合によってはなんべんも連発してくる。したがってこの攻撃をうっかり喰らいでもしたら、


電気ブレス直撃、麻痺

電気ブレス直撃、麻痺継続…

飛びかかり



…とこんな具合に、理不尽すぎるハメ殺しに遭うことが非常に多かった。
遠くに陣取っているガンナーだろうが、このデスコンボの恐怖を常に警戒しなければならない。

咆哮もまた脅威。
音圧は【大】で、喰らった時の硬直は非常に長く、加えてフルフルの攻撃にしてはやけに予備動作が短い。いくら警戒して立ち回っていてもカウンター気味に放たれるコイツを不意にもらってしまうと追撃に遭いかねない。


とは言え、やはり動きはすっとろく、攻撃の予備動作ももっさりしており、先生に教えてもらった通りに欲張らず落ち着いて立ち回っていれば、そうそう攻撃を喰らうことはない。

…しかし、それはあくまで平常時の話。
フルフルには怒り状態時の俊敏性の上昇値がかなり高いという特徴がある。
それだけかと思うなかれ、この特性は攻撃範囲の広いフルフルにとってベストマッチと言える仕様なのである。

ただでさえハメ殺されるリスクのある攻撃を連発してくるのに、一度ブチキレるとこれらの攻撃をキビキビと繰り出してくるのだから今度は起き攻めのリスクまで孕んでくる。
咆哮なんかで動きを止められた日には目も当てられない。さっきまで順調に立ち回れていたハンターでも本当に呆気なくキャンプ送りにされてしまう。
怒り状態中は少しでも雷の予兆が見えたらすぐに離れる事。


…と、ここまでがフルフルの主な特徴だが、要するに起き攻め・ハメ殺しのエキスパートであるというのがポイント。
ほとんどの攻撃にそういった要素が絡んでくるため、熟練者ハンターだろうが油断すると何発も貰ってしまう可能性がある。
今まで雑に突っ込んでもなんとか倒せてきたモンスターばかりだったが、フルフル戦においてはそれが通用しづらいのも難関たらしめる所以だろう。

しかし一方で、フルフルは脚のひるみ耐性が低く、転倒させやすいという弱点がある。
脚を集中的に狙い、転倒すれば弱点の頭を攻撃、立ち上がったらまた脚へ…と言った具合に、上手くやればフルフルを逆にハメ倒すなんてやり方もできる。
咆哮対策として「高級耳栓」をつけておくと隙がない。

また状態異常に対しては毒、麻痺、気絶に強いが、睡眠には弱いという変わった弱点がある。
耐性の上昇値も低く、何回眠らせても初めに眠らせた時とあまり変わらない手間で眠らせることができるくらい。どうしても倒せない方はお試しを。

見た目だけでなく戦闘スタイルもまた異質だが、外見に圧倒されず冷静に動きを見て対処できれば、そう難しい相手ではないはずである。



亜種はMHGにて初登場。
「亜種」の概念がなかったMHG/MHPでは赤フルフルと呼称されていた。

体力と素早さくらいで他は違いがない…と言いたいところだが、当時の亜種モンスターには珍しくそこそこ通常種と異なる点が見受けられる。

特に属性耐性が有名で、通常種は水に強く火に弱いが、こちらは逆に火に強く、水に弱い。
「亜種とはいえ普通と同じ武器でいいだろ」なんて思っていると予想以上の苦戦を強いられる。
ちなみに、MHGの亜種システムは「通常種のクエストを受けると稀に色違いが出てくる」という仕様だったため、予期せぬタイミングでこの亜種に出会った場合、この属性耐性の違いから泣きを見たハンターも多かったとか。

亜種特有のモーションがあるのも当時にしてはまた珍しい。
「首の筋力が通常種より発達している」という設定を表現するためか、高速で全身長と同等くらいの長さまで首を伸ばす攻撃が追加されている。

俊敏性が高いというのもシンプルに厄介。
上述した通り、フルフルの攻撃はスピードが速くなると一気に危険度が増すため、平常時から動きが速い亜種はことさらに危険。
それこそ怒り状態時は本当に注意が必要である。

フルフル亜種に関してはたかだか色違いとタカを括らず、用心した準備と立ち回りを徹底しよう。

あと戦闘には全く関係ないが、通常種の白い部分が全部真っ赤に染まったような見た目なので単純にめっちゃ怖い。
ただでさえ不気味な外見がより一層引き立てられている。

しかしそのド派手な発色のせいで、特に雪山に出没してきた時などはものすごく目立つ。
辺り一面が真っ白な銀世界の中で赤一色の飛竜がポツネンと立っている姿は少しシュールでもあったり。



麻痺に強いためか、シビレ罠の効果時間も極めて短い。
狩猟クエストならいざ知らず捕獲クエストの時は無駄なくテキパキとやらないと失敗しかねない。不安なら落とし穴を持参しよう。

また「生きている獲物を好む」という設定だが罠肉を置いておくと普通に食いつく。
ただ上述した通り麻痺と毒には強いので、食べさせるなら眠り生肉を持って行こう。
しかしこの特徴もMHP2Gまでであり、次作以降からはもう罠肉に食い付かなくなった。


リオレウスなら『火竜』と言うように、それぞれのモンスターには名前の他に大抵「通称」があるのだが、何故かフルフルには通称が与えられていない。
そのためフルフルの素材名は「ブヨブヨした皮」と言った具合に固有名詞もない。かなり特殊な扱いであると言える。
当時は思いつかなかったとか言わないよな
ちなみに、通称を持たないモンスターとしては他にキリンがいる。


実はモンハンお馴染みのアイテム『◯◯袋』のうち、電気袋』が唯一手に入るモンスターである。
ので、雷関係の装備を造る際は、好む好まざるとに関わらずフルフルは狩られやすい。
とは言え当時は雷属性を操るモンスターが少なかったと言うこともあり、初期の頃はアイテムとしての需要はそれほどなかった。

しかし後期の作品になるにつれて雷属性使いのモンスターは増加。
それに伴い電気袋の需要もどんどん高まっていくが、一方で電気袋をもっているのは未だにこのフルフルしかいないので需要と供給の差もどんどん広がっていく。
この頃はまだマシな方だが、最近の作品では…

さらに、固有のアイテムとしてアルビノエキスをもつのもそれに拍車をかけている。
なんでも「組み合わせることで薬効を高めることができる」ということで、主に鬼人薬グレート』『硬化薬グレートを求めるハンターには在庫補充感覚で乱獲されることもある。
「不気味枠」とはよく言われているが、見様によれば不憫枠とも言えなくもないような…


「視力が失われている」という設定を反映してか、気付かれても戦闘BGMが流れず、目のマークがつかない(発覚状態にならない)という特殊な仕様がある。
こんな仕様のため、フルフルとの戦闘では逃走ダッシュ、緊急回避が使えないという意外な落とし穴がある。
前者はともかくとして後者が使えないのは中々厄介。範囲の広いフルフルの攻撃を回転回避だけで凌がなくてはならなくなる。緊急回避に頼り切りだったハンターは特に苦戦したことだろう。
別にその気になったら普通にできそうな気がするが


目が見えないので当然閃光玉が効かないフルフルだが、エリアに「こやし玉」を充満させる*5と、閃光玉と同様の効果を与えることができる。
あらぬ方向へ攻撃させたりできるので使い方によっては有効。
設定では「何で獲物を察知してるか分からない」とあるものの、嗅覚である可能性は半ば確定的だろう。

しかし代わりに、閃光玉を当てると「フルフルに現在位置がバレる」という仕様がある。これを利用したバグが当時は有名だった。

フルフルは洞窟から洞窟へ移動する時、飛行しながら屋外エリアを通り過ぎることがあるのだが、このタイミングで閃光玉を使うと、本来フルフルが降りないはずのエリアに降ろすことができた。

想定されてないエリアで戦うことになるためか、フルフルの挙動がたびたび変なことになったりするが、「天井からの行動ができなくなる」「そのエリアから移動しなくなる」などのメリットがあったので、当時は目が見えないフルフル相手に閃光玉を持ち込むという側から見れば異様なハンターも多かったとか。


MH2以降の瀕死状態時のモーションが中々特殊。
他のモンスターなら脚を引きずりながら逃げていくのだが、フルフルは逃げる前に何故かひたすらボー……ッとその場で立ち尽くす。
これは設定的にもなんにも説明されていない行動で、ゲーム的に考えれば単なる攻撃チャンスなのだが、なんというかひたすら不気味である。

これには諸説あり、フルフルは天井に張り付いて移動することが多く、脚を引きずるモーションを見せる機会が少ないため、
捕獲クエストでうっかり討伐してしまわないよう、瀕死であることをアピールするために追加されたのではないか、というのが有力。
かなり長い時間棒立ちしてるので、急いで足元に罠を仕掛ければそのまま普通に引っ掛けることもできる。

とは言えハナから討伐目的で来たハンターからして見れば隙だらけな事この上なく、ボーッとする→脚を狙い転倒→立ち上がってまたボーッとする→脚を狙い…
といった具合に最後のゴリ押しに利用されてしまうという可哀想な目に遭うことも。


瀕死になると、「ジャングル」(MHP2Gでは「旧密林」)でのクエストだった場合は洞窟エリア10で休眠する。
しかしこの時、剣士では手が出せない高台の上で寝ることがあった。
今でこそ高台で寝る系のモンスターはこちらが近寄ると目を覚ます仕様があるが、当時のモンハンにそんな親切設計はなく、回復しきるまで絶対に目を覚ましてくれない。
当フィールドでのクエストでは打ち上げタル爆弾など真上に攻撃できるアイテムを保険として用意しておきたい。


貴重な「生態ムービー」が用意されているモンスターの一体であり、狩猟が完了するとギャラリーで見れるようになる。内容はフルフルが狩りをしている光景。
何のことはない、フルフルにとってはいつもの日常風景なのだろうが、やっぱりめちゃくちゃ怖い。

洞窟内の水場で喉の渇きを癒しに来たケルビへ、天井から首を静かに伸ばし、いきなり食いついてそのままゆっくりと丸呑みにしていく姿は、さながらモンスターパニック映画のそれである。
生きたまま呑み込まれていくケルビの悲鳴もまた痛々しくて聞いていられない。

このムービーでフルフルにさらに嫌悪感を抱いたプレイヤーはやはり多く、中にはトラウマになってしまった者もいたようだ。
…しかしどうしたことか世界にはこの光景をとってもムフフなシーンとして見てしまう猛者もいると言うのだから分からないものである。


【MH3〜MH3G】



時代は変わり、MH3シリーズへ。

3系列は「新たなモンスターハンター」として心機一転を図ったシリーズであり、リオス夫妻などを除いた既存のモンスターの大半が欠席。
初代からの古参の一人だったフルフルだが、しばらく長期休暇に入ることになった。

なおMH3から「不気味枠」の後輩、毒怪竜ギギネブラが初登場。こちらも暗い洞窟で独自の進化を遂げた結果、眼が退化し視力を失っている。
ちなみにこちらはフルフルのように嗅覚ではなく、熱感知で獲物を捉えている様子。
設定は似通っているものの骨格はフルフルのようなワイバーン骨格ではなく、まさかのレックス骨格
フルフルとは全く異なる印象を受けることだろう。

…しかし見た目や生態の方はフルフルに負けず劣らず悍ましいの一言である。
一方でコアなファンが同じくらいいるのもフルフルと一緒


MHP3からはそんなギギネブラに亜種が登場。
通称『電怪竜』といい、体内に電気袋を宿し、自在に電気を操る…とまるでフルフルそのもののような設定を引っ提げている。

ちなみに、MH3における雷属性使いはラギアクルスだけ。
そしてラギアクルスは発電した電力を背電殻に蓄電する設定のため、実は『電気袋』をもっていない。
つまり何気にMH3は『電気袋』が登場しない唯一の作品となっていたりする。


【MH4/MH4G】



時はさらに流れてMH4シリーズへ。

またもや新シリーズとして一新された今作において、無事再登場を果たす。
古くからフルフルを知る熱狂的なファンの皆様古参ハンターにとっては特に嬉しい発表だっただろう。

さて4系列と言えば、なんと言っても「高低差」の概念が新たに追加されたシリーズ。
もともと天井や壁を這い回るフルフルとの戦闘にこの要素の恩恵は特に大きく、実装された「壁登り」や「ジャンプ」を駆使し、立体的な戦闘が楽しめるようになったのも今作ならではである。

しかし有利になったのは何もハンターだけではない。
(彼女?)もまた高低差に対応し、さまざまな角度からハンターに襲いかかってくる。


以前よりも天井や壁に張り付いて行動しようとするのが特徴で、頭上から飛びつくお馴染みの攻撃に加え、電撃や噛みつきなどには様々な新モーションが追加されている。

特に電気ブレスは挙動も変化しており、電気エネルギーらしく壁や天井を這うように流れるようになった。まともに喰らえば撃ち落とされ、そのまま麻痺状態に陥ってしまう。
ちょっとした段差があっても同様で、こちらとの間に障害物があっても、多少の凹凸なら地形に沿って滑るように流れてくる。これは他のブレス系とは異なる動きである。
さらに壁や天井に張り付いた状態から投げつけるように電気ブレスを放つ攻撃を繰り出してきたりと、以前よりカバーできる範囲がかなり広がっている点にも注意。

MH3以降から「属性やられ」が追加されたのも厄介な点。
特にフルフルが操る雷属性やられ「ヘイトを向けられやすくなり、気絶しやすくなる」という効果がついており、以前から起き攻め・ハメ要素の強い攻撃が多かったフルフルとは悪い意味でとても相性が良い。

電気ブレス→麻痺→飛びかかり→気絶→トドメ…と、いとも容易くデスコンボを繰り出される可能性があり、危険度が更に跳ね上がっている。

またMH3以降から追加された要素の一つ、ファン垂涎の「拘束攻撃」がフルフルにも遂に実装。
天井に張り付いた状態から真下へ電気ブレスを落とすのが予備動作で、これを喰らってしまうと麻痺状態となり動けなくなってしまう。

その後はいつぞやの生態ムービーに登場したケルビと同じ目に遭うことになる。
ただし呑み込まれるのは上半身だけで、抵抗に失敗しても大ダメージと共に吐き出されはするが、全身呑み込まれて消化というエグすぎる乙を迎えることは流石にない。
装備だらけのハンターは食えたもんじゃなかったのかもしれない

拘束からの脱出方法はもちろんこやし玉だが、技の特性上、どうしてもフルフルの口中で炸裂させることになってしまうのは御愛嬌。
まぁこちらも地獄を見てるんだしフルフルにも相応の地獄を味わってもらおう。
しかし中にはわざとこの技を喰らおうとする頓狂なプレイヤーもいるらしい…


こう言った3次元的なアクションに加え、MH3以降の「生物らしい動き」もしっかりモーションに反映されており、今までのフルフルとはかなり違った印象を受けることになる。
しかし基本的な動作はほとんど変わっていないので、これまでと同様にしっかり動きを見ていれば充分対処できる。

また見方を変えれば、本シリーズの新要素「ジャンプ攻撃」の練習台にうってつけの相手と見ることもできる。
壁に捕まってのナイフ攻撃、氷柱から飛び移っての飛びかかり斬り…等々、フルフル戦においてはこれら全ての要素がまとめて体験できるのである。
さながら、フルフルもまた「ジャンプ攻撃」専任の先生とも言えるのかもしれない。
生徒を食べないでください先生


亜種は上位から登場。
以前から通常種とはやや違う印象を受ける亜種だったが、本シリーズでは違いがさらに顕著になっている。

ベースとなる行動は通常種と変わらないが、地上での攻撃に多彩な電撃技が追加されているのが特徴。
首をしならせ真後ろまで放り投げるように放つ電気ブレスや、吐き出してから時間差で爆発する電気ブレスなど、オールレンジに対応でき尚且つこちらの意表をつくような技が多い。

また飛びかかりや噛みつき攻撃などの肉弾戦もやたらアグレッシブにこなし、以前より積極的に距離を詰めてこようとする。
俊敏性が高いのも据え置き。新技に加えて相変わらず範囲が広い攻撃を連発してくるので通常種以上に起き攻めからのハメ殺しを警戒すべきである。

ヨダレ攻撃に腐食やられの効果がつくようになったのも厄介。
攻撃方法は限られているが喰らってしまうと全耐性がダウンするため、電撃を不用意に貰うと最悪即死もありうる。

総評して、通常種は単純な電気ブレスと全身放電をしてくるのに対し、亜種は多彩な電気ブレスをよりテクニカルに多用してくるのが特徴。
近接戦は通常種よりやりやすくなっているが、少しでも怒涛の勢いに押されてしまうと一気に畳み掛けられる恐れがある。
通常種とは全く違う相手ぐらいに思って挑もう。



MH3から「疲労」の概念が追加され、フルフルの食事をゲーム内でも確認できるようになった。
もちろんケルビを天井から…と言いたいところだが、残念なことに(?)エリアに用意された腐肉を漁る。
設定的には生きた獲物を好むようだが、戦闘で危機的状況に追い込まれるとそうも言ってられないのだろう。

なお食べる時は天井に張り付き、地上の腐肉へ首だけにょーんと伸ばし、削るように食べる。
この方法なら周囲を警戒しながら食べられるので、割と理に適っているのかもしれない。


休眠する時は、天井に尻尾だけでぶら下りながら寝るようになった。
当然剣士であれば、打ち上げタル爆弾でもない限りとてもじゃないが起こすことができない。
しかしまた以前のように自発的に起きるまで待ちぼうけ、とはならず、今作からは「壁登り」からの「飛び移り」で高所のフルフルを叩き落とせるようになっている。
寝覚めにキツい一撃をお見舞いしてやろう。


以前から特徴だった「発覚状態」の仕様は変わらず、目のマークは付かず戦闘BGMも流れない。
が、今作から逃走ダッシュ、緊急回避ができるようになった。遅い
またターゲットカメラの仕様上、気付かれると画面にフルフルのアイコンが現れるので、同じエリアにいるのがかなり分かりやすくなっている。


MH4では目玉要素の一つ、狂竜ウイルスが登場。
このウイルスに感染してしまったモンスターは文字通り気が狂ったかのように凶暴化。ハンターもいないのに暴れ出したり、あらぬ方向へ攻撃を繰り返すなどの異常行動を起こしてしまう。

狂竜ウイルスによって凶暴化してしまったモンスターは見た目にも異常性が現れるのが特徴。
どのモンスターも身体が全体的に黒ずみ、目が真っ赤に充血し、鳴き声も禍々しいものになってしまう。

さてそんな狂竜ウイルス、もちろんフルフルも感染してしまうのだが、これがまぁ本当に悍ましいことになっている。
青白い肌は全体的に薄黒く染まり、全身には紫色の血液が流れる血管が走り、口内は不気味な青紫色に光っている。
元から怖かった咆哮に至っては、何と言うか極端に甲高い悲鳴のような絶叫と化している。
本要素である意味一番目立ったモンスターかもしれない。


MH4Gでは新顔として骸蜘蛛ネルスキュラ亜種が登場。
ネルスキュラは自身の身を守るため、獲物の外皮を剥ぎ取って身に纏う習性がある。通常種の場合は雷属性に弱いので、絶縁性の外皮をもってた同期がえらい目に遭うことになった。
なら亜種は何の外皮を纏っているかと言うと…


あろうことかフルフルの皮を外套にしていた。


ネルスキュラ亜種は氷属性に弱く、主な生息地を砂漠としているので、保湿性の高いフルフルの外皮は正にうってつけの素材なのだそう。
しかし今まで天敵らしい天敵もいなかったフルフルが、まさかここに来て保湿目的で狙われることになるとは夢にも思わなかっただろう。
肉も不味いだろうに

ならMH4Gで改悪された復活した「旧砂漠」には同期よろしくフルフルの死体がズラリと……と考えてしまいそうだが別にそんなことはない。
設定的に、ネルスキュラ亜種は若いうちは「地底洞窟」に棲み、成熟し産卵期を迎えた個体はそこでフルフルの外皮をいただいて砂漠へと戻るらしいので、わざわざ備蓄していたりはしないのだろう。
が、ネルスキュラ亜種の生態から、もしかすると見えてないだけで地中にフルフルの死体が大量に詰まっているのではないかと言う説もある。

飛竜種であるフルフルが鋏角種に狩られるなんて……と一部では騒然となったが、ネルスキュラ通常種の例を考えると、フルフルの若い個体、あるいは老年の個体を狙って捕食しているのかもしれない。
あくまで想像の範疇ではあるが。


【MHX/MHXX】



次回作のMHXシリーズにも問題なく続投。
しかし亜種の方は残念ながら欠席となった。

行動面に関しては特に、と言うか全く変更がない。
しかし咆哮の拘束時間が短くなるなど、こちらに有利となるような調整がなされている。

加えてあれほど苦戦させた亜種のモーションは丸々無くなっている。当時を知る人には少し物足りないかもしれない。


地味な点だが、食事にモーションが追加された。
天井があるエリアでは今まで通り天井に張り付きながら腐肉を食べるの対し、屋外エリアでは普通に立ちながら顔を突っ込んで食べる。
MH4シリーズでは腐肉が屋内エリアにしかなかったので、その辺の配慮と思われる。


またアイテム事情として、本シリーズでは電気袋』の需要が今までに無いレベルに高騰している。
しかものちのMHXXでも状況が変わらない。

これは恐らく雷属性を操るモンスターが大集結したのと同時に、新たに新メンバーまで追加されたことが原因。
しかも集まった雷属性のモンスターと言えば内臓とは別の部分に蓄電するタイプや、そもそも発電システムが別にあるタイプしかおらず、
結果的に電気袋に蓄電するタイプのフルフルばかりがこれまで以上に狩られるハメになってしまったというワケである。
よりにもよって唯一自分以外にも電気袋を持っていた後輩の亜種は今作では欠席していると言う…いや上手く逃げられたと言うべきか

MH4Gでは蜘蛛に狩られ、MHXシリーズではハンターにこぞって狩られることになり…と、この頃のフルフルは割と不幸な目に遭っている。
それだけ愛されてるということかもしれない


【MHRise/MHR:S】




夜籠り 遊宴

にょろりと首玉 伸びてきて

酒友は つるり 腹の中

「おのれ仇!面を見せい!」

振り向いたは ああ その

(うつろ) 意気沮喪(そそう)


MHWorldでは参戦を見送ったフルフルだったが、MHRiseにて貫禄の再登場。

今作ではMHWorld準拠のグラフィックを得た事により、見た目がかなりリアルに。そのヌルヌルブヨブヨした質感も無駄に分かりやすくなった。
また暗所でよく見ると全身の血管が脈打つ様がより鮮明に確認できたりと、中々に気合が入っている様子である。
以前より断然不気味さに磨きがかかってる…


MHRiseと言えば、MHP3以来の「和」のイメージを前面に出したシリーズ。
新モンスターたちは「妖怪」をモチーフとしたであろうものが続々登場。一方で、復活した既存のモンスターたちは妖怪や怪奇現象を当てがられるようなものが選ばれている様子。

その中でもフルフルのモチーフは、やはりと言うか「ろくろ首」と「のっぺらぼう」。
フルフルとの初邂逅時のムービーも、首を長く伸ばして襲いかかり、こちらを振り返ったその顔はのっぺりとした虚無だった…という、その2つの怪異が合わさったかのような恐ろしい仕上がりになっている。

上記の文章は当ムービーで流れる琵琶法師の語り。その語り口調も相まって本当に江戸時代の怪談のような不気味さを醸し出している。
あまりに絵に馴染み過ぎて中々のホラーとなっているので、苦手な人はちょっと注意。


モーションはMHWorldのワイバーン骨格を踏襲しており、これまで以上に生物めいた動きに。
戦闘面はMHXXと比べて大分マイルドに仕上げられており、以前のように激しく動くことはあまり無くなっている。

MHRiseシリーズはド派手なアクション!目を剥くようなエフェクト!
…と言ったような演出が多く取り入れられているが、フルフルにも新技や強力な大技こそ追加されているものの、それほど派手な変化は無い。
フルフル自体、闇に紛れて静かに狩る捕食者タイプなので、これはこれでらしいとも言える。

しかしお馴染みの壁や天井からの攻撃は以前よりかなりアグレッシブになっており、天井から壁へ、壁から天井へと素早く飛び移りながら襲いかかってくるように。
まるで暗がりから攻めるニンジャのような戦い方である。

今作での張り付いた状態のフルフルは怯み値に関係なく、一定ダメージを与えれば墜落するようになっており、以前より比較的打ち落としやすい仕様に。
さらに今作のハンターは『翔蟲』による「飛翔」を可能にしており、天井に張り付いたフルフルまで飛び上がり、直接叩き落とすなんて芸当が可能に。
剣士なら指を咥えて見ることしかできなかった時代から考えると凄い進歩である。
攻撃してる絵面が完全にパン食い競争か何かみたいになってるが

とは言え、シリーズ通例の攻撃力の高さ、攻撃範囲の広さ、雷属性やられ、怒り状態時の俊敏性上昇…
と言った起き攻め・ハメ殺し要素の塊のような厄介な行動は健在。
特に本作が初めてというハンターは動きがゆっくりだからと迂闊に攻めすぎると辛酸を舐めることになるだろう。


本作の目玉要素、「操竜」ではなんとフルフルの背中に乗り、操ることが可能になった。
ブヨブヨするしヌルヌルするしで乗りにくそう

操ることでお馴染みの電撃を数多く披露してくれるが、その中には何と全身放電も普通に含まれている。
乗ってるハンターがえらい事になりそうなものなのに、どう言うわけかこの状態に限っては何をされようとピンピンしているのがシュールである。
お前はサトシ
ちなみに天井に張り付いての攻撃は残念ながら出来ない。それこそ相手が飛行するタイプなら袋叩きに遭う可能性が高いか。

基本的にのっそりとした動きのフルフルだが、操竜状態だと何故か普段の動きから想像もつかないレベルで足がめちゃくちゃ速くなるのも特徴。
何なら他のモンスターと比較してもトップクラスのスピードである。あのバルファルクと互角かそれ以上と言えば事の異常さが理解できるだろうか。

そんなはちゃめちゃなスピードでフィールドの最端から最端まであっという間に駆け抜けてしまう。
しかしスピードは速い分、小回りが若干効きにくいのでモーションキャンセルを使ってコーナーで差をつけ上手く操ろう。

しかし設定的に待ち伏せのスタイルをとるフルフルがこんな速度で走れるとは…
走ろうと思えば走れるのか、はたまた本来は走れないのに鞭打って無理やり力を引き出させられてるのか…
後者だとするとカムラの里のハンターはとんだド外道である。

ちなみに無音BGMが特徴のフルフルだが、操竜中は流石に操竜状態専用のBGMが流れる。


もう一つの目玉、「百竜夜行」にももちろん登場。
ポジションはハンターや設備に目もくれず(元々目はないが)、関門を優先的に狙う破壊型である。

放っておくとズンズン侵攻していくため最優先で叩く必要があるが、移動速度は鈍く弾肉質も硬い方ではないため、数いる破壊型の中では御しやすい部類。
ただし、ご存知の通り目が機能していないので閃光玉による足止めが通用しない。モンスターの数が増えて乱戦状態になっていると意外と取りこぼすので注意。

フルフルの操竜状態の攻撃は相手モンスターを雷やられ状態にできるものが含まれており、百竜夜行においては「属性やられ」→「気絶」とポイントを稼ぎやすいのが魅力。
モンスターの侵攻も妨害しやすいため、操竜候補としておすすめである。



超大型拡張コンテンツの『Sunbreak』(MHR:S)でも問題なく続投。

本作ではエンドコンテンツとして傀異化個体が登場。
とある生物に寄生され、無理やり過剰なエネルギーを与えられた事によって凶暴化してしまったモンスター…有り体に言ってしまえば強化個体である。

特徴としては、クリア後に相応しい攻撃力上昇、アホみたいなとてつもない体力上昇などが挙げられる。
とは言えフルフル自体肉質があまり硬くないのも相まって、慣れている人が戦えば時間こそかかるがそこまで苦戦しないかも知れない。
傀異化個体の中では比較的良心的な部類に入ると言える。

ちなみに、傀異化したモンスターは見た目も変わり、全身が朱色に染まるのが特徴。
フルフルの傀異化個体も全身が真っ赤に染まることから、フルフル亜種のように見えるとちょっとした話題になった。
なので各地でフルフル亜種復活!というネタが広まったとか
火属性が効かず水属性が弱点となっている…なんてことはもちろんないので安心しよう。



状態異常の効きやすさが変更されており、睡眠に代わって毒がかなり有効になり、麻痺に至っては無効化するようになった。
しかし一方でシビレ罠の拘束時間は落とし穴と同程度まで伸びている。

またモンスターにも属性やられが付与できるようになった都合か、気絶しにくくなっている。
加えて何故か減気攻撃も無効化するようになっている。総じて、ハンマー使いにとっては若干やりづらい相手になった。


フルフルは最古参の存在でありながら今まで通称が与えられていなかったのだが、今作になってようやく奇怪竜』という名称が授けられることとなった。
恐らくフルフルの属名から名付けられたのだろう。

しかし素材名は「奇怪竜の皮」などと変わることはなく、「ブヨブヨした皮」とそのままの扱いである。
とはいえ初代MHから初登場して実に17年後の話であり、通称が無い時代が長かった分何やら感慨深いものがある。
むしろなんで今まで無かったんだろうか


今までのフルフルの危険度は☆4と、リオレウスら看板モンスターたちと比べれば一段劣るが、並いるモンスターの中では中堅あたり、といったポジションだった。
が、今作においては☆2と猛烈な格下げを喰らってしまっている。
これはクルルヤックといった中型モンスターたちと同格という扱いである。

もちろん危険度の値がそのまま強さに直結しているわけではないが…カムラの里ではあまり危険ではないと認識されているのだろうか。

登場ランクもそれに準じやたら早いが、戦闘面での強さはあまり変わってないのでどう考えても初心者向けのモンスターとは言い難い。
だが確かに、翔蟲を駆使したスピーディな戦いを繰り広げられるカムラの里のハンターからすれば、のろいフルフルはそんなに脅威ではないと判断されるのも分からないでもない…かもしれない。


怒り状態に移行する際、雄叫びを上げるでもなくその場でくんくんと匂いを嗅ぐモーションを挟むのが特徴だったのだが、今作では他のモンスターのように普通に咆哮を上げるようになった。

また戦闘時以外での地味な変更として、今作でも戦闘BGMが流れない仕様は続投しているものの、マップのアイコンを見ると発覚マーク(目のマーク)がしっかりつくようになっている。

さらに捕食や休眠の際、尻尾で天井からぶら下がりながら地上の腐肉を食べたり寝たりしていた特徴的なモーションが、今作では全てオミットされてしまっている。

変更やオミットされたものは全てフルフルにしか見られない仕様や行動で、無くなってしまうと色々と勿体無い気もする。
容量の都合だろうか。


一方で地味ながら生態行動が追加されており、行動の後は痕跡として落とし物を拾うことができる。…のだが、これがまた妙ちきりん。
のそのそと岩場に近づいたかと思いきや、岩へみょーんと首を伸ばし、ぬりぬりと塗りたくるように首を擦り付けるのである。

この行動が何を意味するのかは不明。もしかすると、縄張りを主張するために自分の粘液ないし匂いをつけているのかもしれない。
それか単純に首が痒いのかも。


今作でのフルフルは本来の設定に反し妙にアグレッシブに行動するようになっている。
攻撃などは基本ゆったり繰り出すのだが、こちらとの距離が遠かったり、エリア移動するとなると、今までのすっトロい動きがウソのような全力ダッシュをかましてくる。
しかも匂いを嗅ぐようなモーションもせずにである。そんな猛烈な勢いで爆走すれば勢い余って壁に激突したりしそうだ。

またフルフルは飛行もそれほど得意ではなく、目も見えないので、本来空を飛ぶ時はなるべく低い位置をゆっくり羽ばたきながら進むのだが、
どうしたことか今作では華麗に身を翻しながらその場から一気に急上昇し、さながらリオレウスのように優雅に風を切りながら飛行する。
匂いも嗅げないだろうによく距離感も平衡感覚も失わずに飛べるもんである。

そもそも百竜夜行では洞窟でもなければ冷帯でもない完全な屋外空間を堂々と歩き回っているというのもよくよく考えてみればおかしい。
しかもよりによって関門を積極的に破壊しにかかる破壊型である。

…メタ的に言うと、World仕様のワイバーン骨格をそのまま流用しているのが原因である。なので、今作のフルフルの戦闘以外での動きはリオレイアに近いということになる。
百竜夜行については、フルフルにそんな異常行動を起こさせてしまうほど元凶の影響力が凄まじいから…と解釈しておこう。
まぁ今作は設定描写に関してはフルフルに限らず割とテキトーな所がちらほらあるし


【MHST/MHST2】



通常種、亜種とも登場。
雷属性持ちのテクニックタイプで、生息地は「タルジュ雪原」。
通常種は描写こそ無いがアユリアを襲撃している。けしからん

亜種は成長が遅いものの、ジンオウガやラギアクルスが後半での登場であるため、序盤では貴重な雷属性持ちとして長期にわたって活躍が見込める。
種固有の絆遺伝子で習得できるスキルは、通常種は音爆弾効果の「咆哮」、亜種は雷属性ブレスの「豪雷ブレス」。
絆技の「フルスパーク」は威力は控えめなものの、相手全体をしばらくマヒ状態にして行動を出しにくくさせる。

ちなみにメインシリーズでは無音の専用BGMであったフルフルだが、流石にMHSTではそうもいかず、タルジュ雪原の場合は他の大型モンスター同様「乱舞する吹雪」が設定されている。


MHST2でも寒冷地であるクアン村周辺に生息するが、クアン村周辺の大型モンスターの戦闘BGMは、森林エリアの屋外を除き「乱舞する吹雪」が続投であり、実は戦闘BGMがMHST/MHST2で変わっていなかったりする。

咆哮がダメージ+音爆弾の全体攻撃技に超強化された上で、それを携える通常種が中ボスとして立ちはだかってくる。

一方、亜種の方であるが、メインシリーズには無い赤怪竜という別名と思わしき名前が出てくる。
中文ロケールは「紅怪竜」の簡体字を当てているので違う可能性もあるが


◆攻撃方法


【MHP2G以前(攻撃)】



  • 嗅取り
    • 地面に頭を近づけ、鼻を鳴らしながら辺りを嗅ぐ。
      • 攻撃ではないが、怒り状態移行時のモーション。
        怒り状態になると口から電気混じりの白い息が漏れる。動きは一気に俊敏になり、物理攻撃も帯電しながら行うようになる。

  • 咆哮
    • 首を一瞬引いた後、悍ましい絶叫を上げる。
      • 音圧は【大】。フルフルの行動の中でも特に注意すべき行動の一つ。
        フルフルの攻撃の中でも予備動作が短く、見てから判断するのは至難の業。
      • 平常時は喰らってもギリギリ回避・ガードが間に合うが、俊敏性が上がる怒り状態時は普通に間に合わなくなる。
        遠くに陣取っているガンナーにとっても恐るべき行動である。
      • スキル「高級耳栓」があればフルフル戦はぐっと安心感が増す。
        とは言えこの行動の餌食になりやすい原因の多くは「攻撃を欲張りすぎ」なのが主である。
        特に初心者は動きがのろいからと調子に乗らず、すぐに離脱できる状況を整えよう。

  • 噛みつき
    • 首を伸ばしながら勢いよく噛みつく。
      • 飛竜種お馴染みのモーション。
        威力は高く無いが、喰らうとぶっ飛ばされる。
      • 通常の飛竜種と異なり、噛みつきと同時に首が伸びる。攻撃範囲もやや広いので近づきすぎないよう注意。

  • 前方噛みつき
    • 首をすくめた後、真正面に向けて首を伸ばして噛みつく。
      • 範囲は胸から頭の先端まであり、意外とリーチも長い。ここなら当たらないだろうと足元で油断してると吹き飛ばされる。

  • 尻尾回転
    • 体を半回転させ、尻尾で薙ぎ払う。
      • 飛竜種お馴染みのモーション。
        160°ぐらいの半回転を2回1セット。
      • 尻尾が短いので遠くにいる場合はさほど驚異ではないが、逆に近くにいた場合はフルフルが小柄なこともあって足元へ逃げても喰らいやすい。
      • 割と威力が高い上に吹き飛ばされると追撃ももらいかねない。頻度が高い分注意。

  • タックル
    • 片足を軸にして一瞬力を溜め、そのまま身体を突き出すように体当たりを仕掛けてくる。
      • ガノトトスでお馴染みのモーション。実は繰り出してくる。
        ただ物凄く頻度が低いので、まずやってこないと考えていい。古参でも知らなかった人は多いだろう。

  • 歩行
    属性:(怒り状態時)
    • 辺りの匂いを嗅ぎながら歩み寄ってくる。
      • 当然こちらとの距離を詰めるために行う。何のことはない移動モーション。
      • 怒り状態時はあろうことが帯電しながらこちらへ歩いてくる。が、見た目に反して威力は低い。
        しかし喰らうと吹っ飛ばされてしまうのが嫌らしい。壁際まで追い込まれての追撃が怖いので注意。

  • 移動噛みつき
    属性:(怒り状態時)
    • こちらにゆっくりと歩き出したかと思いきや、いきなり噛みつきながら体当たりする。
      • 予備動作は分かりやすいが、いつ攻撃が飛んでくるかが分かりづらい、いわゆるディレイ攻撃。
        威力は高い部類なので早めに慣れておきたい。ちなみに、歩行部分に判定はない。
      • 怒り状態時は帯電しながら行う。当然威力も範囲も広くなる。
        歩行モーション時からバチバチと電気が走っているが、判定がないのは変わらない。

  • 飛びかかり
    属性:(怒り状態時)
    • 姿勢を低くした後、勢いよく飛びかかる。
      • 予備動作が分かりやすく対処しやすいが、攻撃範囲が広い上に飛距離も思いの外長い。
        多少の高台なら飛び乗ってくるので、高台のガンナーは油断しないように。
      • 判定は飛びかかる直前から発生しているため、一番嫌なパターンはフルフルの足元で喰らい、そのままフルフルの真下まで吹っ飛ばされてしまうこと。そのまま起き攻めを喰らう可能性大である。
      • 怒り状態時は帯電しながら飛び込んでくるようになる。単純に攻撃範囲が更に広がるので引っかけられやすい上、多段ヒットする性質まで持ち合わせるようになる。
        スタミナが尽きた状態で喰らってしまった場合そのままデスコンボとなりかねない。
      • こちらが中〜長距離にいると繰り出してきやすい攻撃で、他の攻撃で吹っ飛ばされているとこの攻撃が追撃候補として挙がりやすい。
        壁際まで転がされた時は天に祈ろう。

  • 電気ブレス
    属性:
    状態異常:麻痺
    • 口に電気エネルギーを溜めながら首をもたげ、地面に這わすように電気弾を放つ。
      • 電気ブレスはフルフルの口から3方向に分裂して地面を走ってくる。予備動作が長く分かりやすいが、喰らうと高威力+確定で麻痺状態になってしまう極めて危険な技。
      • 電気エネルギーであるためかガードが通用せず、「ガード強化」スキルを付けていたとしても麻痺効果は貫通してくる。
        極力回避すべきである。
      • 単発で繰り出してくる分には対処はしやすいが、問題は追撃として繰り出してきた場合。
        何かの攻撃で吹っ飛ぶ→起き攻めに電気ブレス→麻痺→トドメの飛びかかり…と理不尽なハメ殺しに遭いやすい。
      • 上位以降は電気ブレスが5方向に分裂する。予備動作は相変わらず長いので横から頭を狙おうとしたら一番外側のブレスに着弾した、なんてこともあるので迂闊に近寄らないこと。

  • 全身放電
    属性:
    • 帯電しながら地面に伏せた後、全身から放電する。
      • 近距離で戦う剣士にとっては最後まで付きまとう厄介な攻撃。しかも高威力。
        攻撃範囲も見た目以上に広い。大袈裟なくらい離れた方が無難。
      • こちらはガードできるが、「ガード性能」スキルがついてないとノックバックしてしまう。
        ただ判定は一度しかないので、一回防いでしまえばもう喰らうことはない。
      • 放電してからの時間がやや長いのも厄介な点。最悪なのは壁際に追い詰められた時にこれをやられること。フルフルの体で抜け出せない、ガードもできない、なんてことになると平気で起き攻めされまくる。

  • 天井飛び移り
    • 姿勢をかがめた後、天井まで飛びついて張り付く。
      • これ自体が攻撃なわけではないが、飛びつく動作に風圧【大】が発生しているのが地味に厄介。
        その後すぐにフルフルが行動を起こした場合、(特に怒り状態時は)硬直している間に攻撃をもらってしまう可能性がある。
      • このモーション中に怒り状態になると間髪入れず飛び降りてくる。

  • ヨダレ垂らし
    • 天井に尻尾を張り付けてぶら下がり、真下にヨダレを何滴か垂らす。
      • 喰らっても痛くないが、気絶値がかなり高く設定されており、数滴当たるとすぐに気絶してしまう。真上からの攻撃なのでガードするのもやめよう。
      • フルフルはこの攻撃中に落とし物をする。ホイホイ釣られて真下に行かないように。

  • 飛び降り
    • 天井から飛び降りて押しつぶす。
      • 天井である程度こちらを追尾してから飛びかかってくる。真下にある影のやや前方に落ちてくるので、影を頼りにするより、余裕があればフルフルの様子をしっかり見て回避したい。

  • 首伸ばし噛みつき
    • 勢いよくうねるように首を伸ばしながら噛みつく。
      • 亜種限定行動。
        身体と同じくらいなんじゃないかというぐらい長さまで首を伸ばして攻撃してくる。フルフルの攻撃の中でもかなり予備動作が早く、範囲も広く、威力もそれなりに高いと3拍子揃った攻撃。
      • 首が戻る部分にも判定があるため、ランスなどはせっかくガードしても後ろから捲られる可能性が高い。


【MH4〜MHXX(攻撃)】



  • 嗅取り
    • 変化なし。

  • 咆哮
    • 壁や天井に張り付いた状態でも咆哮を上げるようになった。
      • 音圧は相変わらず【大】だが、MHXシリーズでは拘束時間が短くなるように調整された。以前のように怯んだら最後…という状況には陥りにくくなっている。

  • 噛みつき
    • 変化なし。

  • 前方噛みつき
    • 変化なし。

  • 首伸ばし噛みつき
    • モーションには変化なし。
      • 以前は亜種の限定行動だったが、今作からは通常種も繰り出してくる。
      • 技の性質は以前と変わらない。

  • 尻尾回転
    • 尻尾の位置が下がり、地面を薙ぎ払うようなモーションに変化。
      • 技の性質は以前と変わらないが、尻尾が若干ながら伸びるようになっており、わずかに範囲が広くなっている。

  • 歩行
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • 変化なし。
      • 亜種は歩きながらいきなり首をギュンッと伸ばして攻撃してくる。
        大した攻撃ではないものの、初見ではまず間違いなくビビる。

  • 移動噛みつき
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • 変化なし。

  • 飛びかかり
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • モーションには変化なし。
      • 壁に張り付く時は、壁に向かって自発的に繰り出す。戦闘中、飛びかかりの先に壁があった場合はそのまま張り付いたりはしない。
      • MHXシリーズでは凄い距離を飛んでくる。ガンナーだろうと位置取りに注意。

  • 飛び退き
    • 姿勢を低くした後、後方に飛び退く。
      • 新行動。
        ありそうでなかった距離を離すモーション。「飛びかかり」「電気ブレス」の射程圏内に調整してくる。
      • 跳ぶまでの動作が「飛びかかり」と非常に似通っているのが特徴。ある種の牽制も兼ねているのかもしれない。
      • 跳ぶ瞬間、着地した瞬間に風圧【大】が発生するのも地味に嫌なところ。硬直しても次の行動まではギリギリ回避が間に合うので慌てないように。

  • 電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • モーションには変化なし。
      • 3分裂までであり、上位以上でも5分裂はしなくなった。
        が、稀に2回連続で繰り出してくることがある。
      • 電気弾は壁に着弾するとそのまま伝って登ってくる。壁に掴まっている状態で喰らうと麻痺状態になり強制的に叩き落とされてしまう。
      • 今作からは「ガード強化」スキルをつければ麻痺状態もガードできるようになった。盾持ちはおすすめ。
      • 亜種が放つものは電気弾が分岐する角度が広く、通常種なら喰らわなかった頭の横あたりにいると着弾してしまうので注意。
      • 疲労状態時は不発になる。

  • 全身放電
    属性:雷属性やられ
    • モーションには変化なし。
      • 以前と同じだが、放電し終わったと思わせて間髪入れずもう一発放電してくるフェイント技を繰り出してくるようになった。
        頻度は普通のものと同じくらいで、割とそこそこ使ってくる。
      • フェイントの場合は一回放電し終わった後もほんのりフルフルの全身が青白く光っているのが目印。もちろん一回目、二回目でそれぞれ判定があるので盾持ちは注意。
      • G級の怒り状態時は二回目の放電の規模が大きくなり、フルフルを中心として8方向に線状の電流を走らせてくることがある電流部分はガード不可能。威力もかなり高い。
        フルフル本体の放電から少し間を置いて電流が走るため、その間に急いで距離を取ろう。足元付近には判定がないので、ランスなどは盾を構えて強引に潜り込むのもアリ。
      • 疲労状態時は放電が一瞬で終わってまい、その後は隙だらけになる。

  • 天井飛び移り
    • 変化なし。

  • 張り付き前方噛みつき
    • 壁や天井に張り付いた状態から、正面へ首を伸ばして噛みつく。
      • 新技。
        こちらもフルフルと同様に壁に掴まっている状態でいると使用してくる。
      • 正面へのリーチはかなり長いが、左右に避けてしまえば何の事はない。喰らっても叩き落とされることはないが、下へずり落ちてしまう。

  • 張り付き薙ぎ払い噛みつき
    • 壁や天井に張り付いた状態から、首を伸ばして左から右へ薙ぎ払うように噛みつく。
      • 新技。
        こちらもフルフルと同様に壁に掴まっている状態でいると使用してくる。
      • 見た目通り範囲が広いが、前方の噛みつきより若干予備動作が長い。ただこちらも喰らってもずり落ちる程度で済む。

  • 張り付き全身放電
    属性:雷属性やられ
    • 壁や天井に張り付いた状態で、その場に伏せて全身から放電する。
      • 新技。
        こちらもフルフルと同様に壁に掴まっている状態でいると使用してくる。
      • 地上でのものよろしく高威力で、喰らうと叩き落とされてしまう。ただし、こちらはフェイントもしてこないし範囲も若干狭いので急いで離れれば十分対処可能。

  • 張り付き電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • 壁や天井に張り付いた状態で、首をしならせて電気ブレスを投げつけるように放つ。
      • 新技。最大3連射してくる。
        こちらが地上にいる時によく繰り出してくる。
      • 射程範囲はエリアの端から端まであるぐらい広い。どこにいようが油断しないこと。麻痺状態にされるとここぞとばかりに「飛び降り」で追撃してくる。

  • ヨダレ垂らし
    状態異常:腐食やられ(亜種のみ)
    • モーションには変化なし。
      • 亜種が垂らすものは色が若干緑色っぽくなっており、喰らうと全耐性DOWNを引き起こしてしまう。
      • ただでさえ今作から強力になった亜種の電撃に耐性DOWNまで加わると本当に一発一発が即死級の技になりかねない。
        亜種戦にはウチケシの実も持ち込んでおきたい。

  • 捕食(天井)
    状態異常:腐食やられ(亜種のみ)
    • 天井に張り付いた状態からヨダレに混じり電気ブレスを落とすように放つ。痺れて動けなくなったところへ首を伸ばし、上半身を咥えてそのまま咀嚼する。
      • 我々が待ちに待った拘束攻撃。
        電気弾は地面に着弾すると周囲にスパークが広がる。電気弾、スパークに触れると拘束される。
        また技の性質上、天井が無い屋外エリアでは繰り出してくることがない。
      • ボタンを連打するか、こやし玉で脱出可能。しかし一定時間内に脱出できなかった場合、そのまま遠心力を利用してハンターをぶん投げてフィニッシュ。大ダメージを受ける。
      • 拘束されている間に第三者がフルフルを怯ませると大きくもんどり打って墜落し、しばらく動けなくなるので逆に反撃のチャンスとなる。
      • 亜種が繰り出してくるものを喰らった場合、腐食やられを発症してしまう。
      • 絵面が完全にモンスターパニック系映画のそれだが、一部のハンターは女性ハンターで赴き、わざと喰らったりすることもあるらしい。
        どういうメリットがありどういう効果があるのかは不明である。

  • 飛び降り
    • 変化なし。

  • 設置型炸裂電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • 放物線を描くように前方へ電気ブレスを放つ。接地した電気弾はしばらくすると炸裂する。
      • 亜種の限定行動。
        放たれた電気弾と電気弾の炸裂で二回判定がある二段構えの攻撃。
        こちらとの距離が近すぎるとバックステップを挟みながら放ってくる。
      • 接地してから炸裂するまでの間に触れても麻痺、炸裂範囲に入ってしまっても麻痺、とこちらの行動範囲をかなり制限してくる厄介な技。そして当たり前のようにかなりの高威力。
      • 頻度も結構高く、やたらと連発してくる。ガードできる武器種なら比較的対処は容易だが、そうでない武器ならこの攻撃をいかに捌けるかが鍵になる。

  • 後ろ投げ炸裂電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • その場で首を後ろへしならせながら伸ばし、放り投げるように後方へ電気ブレスを放つ。接地した電気弾はしばらくすると炸裂する。
      • 亜種のG級限定行動。亜種の背後にいると繰り出してくる。
        要は炸裂電気ブレスなのだが、この技のおかげで背後に回り込む際も警戒しなくてはならなくなった。
      • 予備動作は長い方なのだが、なにぶんこの技を繰り出してくる時の亜種は向こうを向いてるため、何をしてくるのかが微妙に分かりづらい。慣れるまでは迂闊に攻めに行かないように。

  • 捕食(地上)
    状態異常:腐食やられ
    • 首を高くもたげ、足元に向けてヨダレ混じりの電気ブレスを放つと同時に天井へ飛び移る。痺れて動けなくなったところへ首を伸ばし、上半身を咥えてそのまま咀嚼する。
      • 亜種のG級限定行動。
        通常種は天井に張り付いた状態でないと繰り出してこないが、亜種は地上から一足飛びに繰り出してくる。
        こちらも通常版と同じように、電気弾と地面に着弾した後のスパークに触れると拘束される。
      • この技の厄介な点は予備動作の短さ。
        首を持ち上げて不気味にくねらせるので分かりやすい部類ではあるが、放つまでの動作がかなり早く、スパークの範囲がそれなりに広いこともあって、分かっていても咄嗟に逃げることが難しい。
        軸合わせもせずいきなり出してくるというのもまた嫌らしい。
      • もう一つは異様なまでの使用頻度の高さ。
        天井があるエリアにいるともうやたらめったらに繰り出してくるので迂闊に近寄ることもできない。拘束からなんとか抜け出せても間髪入れずもう一発繰り出してくるぐらいである。
      • また技の性質上、天井に張り付くので避けようが付け入る後隙が全く無いというのも辛いポイント。
        ぶっちゃけ出し得攻撃である。基本喰らうと考えてこやし玉の準備もしっかりしておきたい。


【MHRise/MHR:S(攻撃)】



  • 嗅取り
    • モーションには変化なし。
      • 怒り状態移行時にしなくなってしまった。一応、ハンターを見失った所を遠目に見るとやってはいるようである。

  • 咆哮
    • モーションには変化なし。
      • 怒り状態移行時は確定で使用してくる。硬直時間が見直されており、フルフルの至近距離でさえなければ反撃を喰らうことは稀。
      • 怒り状態時のマスターランク個体は咆哮で怯んでいる間に、後述する「振り撒き電気ブレス」「首伸ばし薙ぎ払い」に繋げるというトリッキーな派生技を身につけた。
        どれも攻撃までラグがあるので、硬直しても慌てずに対処しよう。

  • 噛みつき
    • 変化なし。

  • 前方噛みつき
    • 変化なし。

  • 首伸ばし噛みつき
    • 変化なし。
      • 操竜中、Aでこれを繰り出す。射程距離、出の速さはそこそこ。威力もそれなりに高く他の攻撃より比較的使いやすいが、攻撃後の隙は長いので注意。

  • 尻尾回転
    • モーションには変化なし。
      • マスターランク個体は半回転の回数を一回だけにカットしてくる。単純に付け入る隙が少なくなった。

  • 歩行
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • モーションには変化なし。
      • 今作のフルフルはこちらと距離が離れてるとダッシュで近寄ってこようとするため、戦闘中の歩行の頻度はかなり低くなった。
      • こちらが麻痺状態になると、このモーションでゆっくり近づき、トドメを刺しにこようとする。
        恐らくすぐ追撃に移らないようにするための救済措置だろうが、絵面が怖い。
      • 操竜大技を繰り出すと、今まで亜種だけが繰り出してきた歩きながら首を伸縮させて噛みつくモーションで相手をダウンさせる。

  • 移動噛みつき
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • 変化なし。

  • 飛びかかり
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • 変化なし。
      • 操竜中、Xでこれを繰り出す。使い勝手としてはまあまあといった所だが、弱攻撃なので威力は高くない。敢えて使うメリットはないかもしれない。

  • 首伸ばし薙ぎ払い
    • 首を長く伸ばし、斜め方向の地面に叩きつけた後、正面まで扇状に薙ぎ払う。
      • マスターランク限定の新技。見た目通り広い攻撃範囲を持つ。
        怒り状態時は咆哮でこちらの動きを止め、即座にバックステップしてからこの技で追撃してくる。
      • フルフルから見て斜め左右どちらかに首を叩きつけ、そのまま正面まで薙ぎ払うので、首を叩きつけた方向とは逆側へ逃げれば当たらない。
      • 叩きつけ→正面まで薙ぎ払い、までのディレイがそこそこ長いため正面でカウンター待ちができる太刀使いやランサーは狩られやすい。

  • 飛び退き
    • 咄嗟に後ろへステップする。
      • リオレウス等のワイバーン骨格特有のバックステップと同様のモーションになった。以前より素早く距離をとってくる。
        ちなみに風圧【大】は発生しない。

  • 電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • モーションには変化なし。
      • 電気弾は3分裂。「飛び退き」から繰り出してくることが多い。
        上位以上の怒り状態時は二回連続で放ってくることもある。
      • マスターランク個体は電気弾が5分裂に増える。かなり密度が高いので中距離から撃たれた場合は翔蟲での回避を。

  • 山なり電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    • 放物線を描くように電気ブレスを一発放つ。
      • 新技。
        バサルモスの火炎液と全く同じモーションで吐き出してくる。こちらは通常の電気ブレスと異なり麻痺状態にはならない。
        恐らく操竜用に追加された技だと思われる
      • 操竜中、↓+Xでこれを繰り出す。威力は低いが、シンプルな動作で遠距離から相手モンスターを雷属性やられにできる。百竜夜行ならサブ任務達成に使いやすい。
        これで麻痺属性もついていれば主力になり得たかもしれないのに…

  • 振り撒き電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    • 上体を起こして首を振り回しながら電気ブレスを放ち、ハンターの頭上に電気弾を大量に降らせる。
      • マスターランク限定の新技。最大二回連続で繰り出してくる。
        怒り状態時は咆哮でこちらの動きを止め、即座にバックステップしてからこの技で追撃してくる。
      • フルフルの攻撃の中でも威力が高く、地面に着弾した電気弾は時間差で炸裂する性質まで備えている。
      • 放物線を描いて飛んでくるので、フルフルとの距離が遠いほど危険だが、逆に近いほど当たらない。剣士は思い切って懐に潜り込むように動けば安心。
      • むしろ遠くに陣取っているガンナーにとって危険な技。思った以上に遠くまで遠投してくるため油断しないように。

  • 全身放電
    属性:雷属性やられ
    • モーションには変化なし。
      • フェイント技も健在だが、前作のような大規模な放電はしてこなくなった。
      • 判定が一回しかないのも通例通りなので、今作から導入された「翔蟲受け身」を使えば、仮に喰らっても即座に反撃が可能。
        …しかしなんの考えなしに突っ込んだ結果見事にフェイントの餌食となりうることもお忘れなく。
      • 操竜中、↓+Aで繰り出すのがこれ。(上に乗ってるハンターは大丈夫なのか)
        高威力、雷属性やられと強みはあるが、攻撃範囲が狭くその場から動けないのがネック。倒れた相手に追撃する形で使うか、百竜夜行では進行する破壊型を通せんぼする形で繰り出すのも悪くない。
        まぁそのシチュエーションで攻撃する事になるのは同じフルフルなんだけども
      • 操竜大技のトドメはこの攻撃である。

  • 天井飛び移り
    • モーションには変化なし。
      • 今作では張り付き状態の動きがかなりアグレッシブになっており、以前よりかなり早い速度で動くほか、天井から壁へ、壁から天井へと機敏に飛び移る。
      • 前作で頻繁に繰り出してくれた張り付き状態の噛みつきや放電は、こちらが壁に掴まる状態になれなくなった(壁走りしかできなくなった)影響から、全てオミットされている。

  • 張り付き電気ブレス
    属性:雷属性やられ
    状態異常:麻痺
    • モーションには変化なし。
      • 天井から放ち、素早く壁へ飛び移ってからまた放ち…と言った具合に、様々な角度から繰り出してくる。

  • ヨダレ垂らし
    状態異常:気絶
    • モーションには変化なし。
      • しかし浴びると確定で気絶するようになった。
        ただ何滴か落とすのは変わってないので、1滴喰らったら次に落ちてきたヨダレで気絶解除、なんて状況になるのも珍しくない。

  • ぶら下がり噛みつき
    • 天井から尻尾だけでぶら下がった状態で、真下に向かって勢いよく首を伸ばしながら噛みつく。
      • 新技。喰らうと吹き飛ばされる。
        単純に真下へまっすぐ伸びるわけではなく、円を描くように伸ばしてくるので若干範囲は広い。
      • 首を伸ばす速度はかなり早いが、予備動作は分かりやすい。

  • 捕食(天井)
    属性:雷属性やられ
    • ハンターを咥えるまでは一緒だが、そのまますぐに放り投げてしまう。
      • MHWorldからの拘束攻撃の仕様変更により、「レバガチャで逃れる」というものから、「アイテムか翔蟲で対処して回避する」という仕様に変更になった。
      • 放り投げられたハンターは動けなくなり、フルフルは間髪入れずに電気ブレスで追撃してくる。
        当然フルフルには閃光玉が効かないので、すぐに翔蟲受け身で対処しよう。

  • 飛び降り
    属性:雷属性やられ(怒り状態時)
    • モーションには変化なし。
      • 怒り状態時は帯電しながらこちらへ飛び込んでくるようになった。
        かなり威力が高い上、フルフルの足元に転がりやすいので追撃をもらいやすい。今まで以上に警戒すること。


◆破壊可能部位



    • 皮膚が裂け、傷痕がつく。
      • 弱点部位でもあるため積極的に狙っていきたい部位だが、MHP2G以前は胴体も一緒に破壊しないと破壊扱いにならない仕様だった。
        ここだけ破壊しても報酬は出ないので注意。
      • MH4以降は個別に破壊報酬が与えられるように。アルビノの肉系のレア素材や、MHRiseからなら牙も手に入る。
      • フルフルのずんぐりむっくりした体型が祟り、頭を狙ったつもりが首に攻撃が吸われてしまうことが多い。
        中々壊れないなと思ったら気持ち離れて攻撃してみよう。

  • 胴体
    • 背中を中心に傷痕がつく。
      • 前述した通りMHP2G以前は頭も破壊しないと破壊報酬が出ない。
      • MH4以降は個別に破壊報酬が与えられるように。皮や電気袋などが手に入る。
      • フルフルのサイズが小さいので胴を狙ったつもりが翼や尻尾に攻撃が吸われやすい。
        転倒させて背中を狙うのも手。MH4シリーズなら乗り攻撃を活用しても良い。
      • MHRise以降は破壊対象から外されている。
        どれだけ攻撃しても破壊できないので注意。

    • 付け根にかけて傷痕がつく。
      • MHRise以降から胴体の代わりに破壊できるようになった部位。ちなみに破壊報酬は皮が100%
      • 破壊に成功すると、脚の肉質がかなり柔らかくなる。武器種によっては弱点部位にもなるので、転倒もより狙いやすくなるだろう。
      • 変更になった経緯は不明だが、フルフルは脚への攻撃に弱い、という開発からのメッセージなのかもしれない。


◆弱点属性・部位



【MHP2G以前】

  • 弱点属性
    • 通常種は火>水=氷=龍。
      • 火に対してかなり弱い一方で、それ以外の属性はほとんど効かない。属性選びに悩む必要はないだろう。
        言わずもがな、雷は全く効かない。
    • 亜種は水>火=氷=龍。
      • 通常種と打って変わり、水には弱いが火はほとんど効かない。事前に情報を知っていなければ苦労するハメになるだろう。
    • 単体クエストならまだしも、通常種と亜種の同時討伐となると途端にめんどくさくなる。
      苦手な方の属性でいくか、割り切って無属性武器で挑もう。

  • 弱点部位
    • 斬撃なら首>腹=背中>頭、打撃なら頭>首=背中、射撃なら頭>首。
      • 比較的斬撃に弱く、見た目通り全体的に柔らかい。ただし翼や尻尾は青以上の斬れ味がないと弾かれるため注意。
      • 脚も比較的硬いが、その代わり怯み値がかなり低い。他のモンスターと比べても低い部類なので転倒させやすく、ある意味ここも弱点部位と言っても差し支えない。リーチの短い武器種は狙う価値あり。
      • 弱点が前方に集中しているので戦闘中はなにかとフルフルの目の前に立ちがち。ご存知の通り厄介な技が多いため不用意に躍り出ないように。
    • 亜種は通常種と全く一緒。


【MH4〜MHXX】

  • 弱点属性
    • 通常種は変わらず火>水=氷=龍。
    • 亜種も変わらず水>火=氷=龍。

  • 弱点部位
    • 斬撃なら首>頭>胴、打撃なら頭>首>胴、射撃なら頭>首。
      • 背中と腹が胴として扱われるようになり、それに伴い若干通りやすさが変わったものの、以前と同じ感覚で戦っても全く問題ない。
    • 亜種は通常種と同じ。
      • 斬撃と射撃に対して頭がやや硬くなっている。ただ本当に少しだけなので別に意識せずとも良い。


【MHRise/MHR:S】

  • 弱点属性
    • 弱点特効【属撃】が登場。火のみになった。
      • 火属性やられにしやすく、効果時間も長い。
        雷は相変わらず効かないが、雷属性やられには普通にできる。しかし効果時間はかなり短いのですぐに頭を狙うように。

  • 弱点部位
    • 頭が斬撃に対して首と同程度に弱くなったくらいで、以前とほとんど変わらない。
      • 脚も平時ならやや硬いが、破壊に成功すると弱点部位になるまで軟化するようになった。…打撃以外。
        何故こうハンマー使いに対して若干当たりが強いのだろうか…


◆武器



フルフルの真珠色の外皮がふんだんにあしらわれた武器群。
亜種の武器には魅惑色の外皮が用いられている。

最初は通常種の素材を使い、その後亜種の素材を使って最終強化まで進めていく形となる。


不気味なフルフルから造られた武器なだけあって、なんと言っても特徴的なのはその見た目。
鉄や骨をベースとしたものの上から、フルフルの皮を継ぎはぎにしたものを被せたかのようなビジュアルで、継ぎ目からは血肉が由来と思しき赤い色が覗いており、全体的にかなりグロテスク。
当然、亜種武器は血のように真っ赤なデザインへと変わるので殊更グロい。

また中には医療器具を模したようなデザインのものもいくつかある。

見た目だけでなくギミックも妙に凝ったものが多く、武器を振るうたびにフルフルの鳴き声が響いたり、力を込めるとミチィッ…と内側から膨らみ脈打ちながら巨大化する等、とにかく薄気味の悪い技巧が施されている。
加工屋は絶対楽しんでると思う

説明文によればフルフルの発電機構をなんとか武器に生かそうとしたものの、結局ワケが分からんまま加工素材としてブチ込んだ結果、このような見た目になってしまっているらしい。
一応武器として成り立っている点は凄いと言うべきか。

特にハンマーに至ってはフルフルの内臓器官を袋状に加工した皮で包んだというシンプルとかそういう次元じゃない構造になっているらしく、袋を開いて中を見ることは厳禁とされている模様。そんなもん使わすな
かつて好奇心に駆られて中身を見てしまったハンターもいたようだが…?


もちろん強力な雷属性を帯びた武器となっている。
最初期を除きフルフルが登場する時期から造れることを考慮すると、中々に攻撃力が高い上にこんな見た目の割にクセの少ない性能を持っているため、シナリオ攻略で非常に扱いやすい。
初期の頃の作品では、雷属性に弱い相手もそこそこいる中でフルフル以外に雷属性を使えるモンスターがほとんどいなかったこともあり、特に愛用者が多かった。こんな見た目の割に

ライトボウガンは当然のように電撃弾の扱いが極めて優秀。雷属性が弱点のモンスターにはとことん有用なものとなっている。
また攻撃力は低めに抑えられているものの、その代わり他の弾にも広く対応した性能を持っており、クセが無く扱いやすい。
ちなみに初期の頃は何故か回復弾の速射に対応できるという珍しすぎる特徴があった。デザインが注射器モチーフだからだろうか…
ダイナミック遠隔治療


雷属性モンスターが充実してきた近年の作品ではさすがに目移りもできるようになったが、「物理攻撃力は低いが高い属性値をもつ」という方向性に性能が変わってきており、状況に応じて使い分けられるように工夫されている様子。

しかしどの作品においても、序盤を支える貴重な雷属性武器として、かなり頼れるポジションにいる事は変わっていないと言えるだろう。
こんな(ry


◆防具



名前はフルフルシリーズ
通常種防具は名前の末尾に上位ならS、G級ならXとつく。
亜種防具も名前は一緒だが、上位でU、G級ならZとつく。

素材元が鱗や甲殻をもたない存在であることあり、鎧というよりは布地でできた服に近い見た目になっている。

男性用装備は深めのフード、丈の長いコートをつけた白装束の処刑人と言った見た目。
特にフードは装備するとハンターの顔半分が陰で隠れるというギミックが施されており、まるで某アクションゲームの暗殺者であるかのようなスタイリッシュなデザインとなっている。
素材元からして真っ白か真っ赤なので暗殺には不向きなぐらいド派手なのだが

一方で女性用装備はナースキャップや白衣といった看護師のようなものや、包帯やギプスをつけた患者のような見た目をしている。
男性用とは打って変わり医療現場のコスプレのような可愛らしい見た目で、紳士なオシャレなハンターからは特に人気のデザイン。
フルフルの武器は医療器具を模したものが多いので、注射器のようなライトボウガンや、メスや点滴のような操虫棍との組み合わせは抜群。

亜種防具は当然全身真っ赤なものになるので物凄く派手。特に女性用装備は血塗れのナースといった具合のかなりヤバい見た目になる。
ドSナースのようでこれはこれで良いという紳士も


通常種防具の性能は、
全作品通して、「回復速度+」、「体力回復量UP」といった治癒系のスキルが付いているのが特徴。
加えて「麻痺無効」等の補助系スキルをもつこともあった。
「雷属性攻撃強化」等の攻撃系が付くこともあるが、基本的に火力を強化するスキルをもつことは稀。
火力面は低いものの、生存率を重視するハンターであれば造ってみても良いかもしれない。

亜種防具の性能は、
通常種防具とあまり変わらないが、「体力回復量UP」に加えて「広域」がついている他、補助系スキルとして「聴覚保護」がつく場合がある。
他者のサポート面にも優れ、汎用性もそこそこ高い。
しかし後期の作品になるにつれて通常種防具に特徴を食われていく傾向が…


属性耐性は両者共にに強い。
一方で、通常種防具ならに弱く、亜種防具ならに弱い。

通常種防具が苦手とする火属性使いのモンスターはかなり多く、なかなか着て行きづらいところはあるだろうが、持ち前の生存率の高さを活かして立ち回ろう。
反面、亜種防具が苦手とする水属性使いのモンスターは数が少なく、そう言った意味でも汎用性が高い。
リオス一族とも張り合えるポテンシャルを有している。


ところで、MH4Gで登場したネルスキュラ亜種の防具「スキュラZシリーズ」の胴用装備には、本種の生態を反映させたのかフルフルの外皮がマントとしてあしらわれてしまっている。
…のにもかかわらず、スキュラZシリーズは普通に氷属性に弱い。
オシャレのつもりかこの…


◆余談



  • 名前の由来
    • ソロモン72柱の悪魔の一柱、"Furfur"(フールフール)ではないかとされている。
      • 稲妻、雷、突風を操る悪魔であり、正に電撃を操るフルフルにはピッタリの由来である。
        そして「男女間の愛」を促進させる天使としての一面もあり、正にフルフルにはピッタリの
    • 英語ロケールでの名称は"Khezu"(ケズー)
      原型からかなり離れた名称となっており、由来についてもはっきりしていない。
      • 信憑性は低いが、電気工学などにおける周波数の単位、kHz(キロヘルツ)をもじったものではないかとする説もある。

  • ギギネブラとの関係
    • 似通った特徴をもつ両者だが、ともに「奇怪竜下目」から分化したモンスターであり、生物学的に近縁な種である。
      洞窟での過ごし方が両者を分けたのかもしれない。
    • モンハンシリーズには必ず「不気味枠」としてフルフルかギギネブラが出席しているものの、両者が同じ作品で共演したことは今のところ一度もない。
      フルフルはワイバーン骨格、ギギネブラはレックス骨格なので十分差別化されているし、共存もしやすいと思うのだが…
      キモいのは一体で十分だと言いたいのか

  • アルビノ
    • 本来の意味で言う「アルビノ」とは突然変異等の理由で、ある個体が色素を殆ど持たない体質になることを指している。
      肌や毛が真っ白で、目の色も真っ赤になった状態で生まれてきた動物のことを「アルビノ個体」とも言い、もちろん人間がアルビノになることもある。
    • 一方、フルフルは長年暗い環境で進化した結果、色素細胞が退化した白い種類になったと言うだけで、生まれた時から真っ白と言う点では似ているが本来の意味でのアルビノとは異なる。
      要は深海魚である。
    • それなら、モンハンにおいて正しくアルビノ個体と言える存在はなにかと言えば…

  • フルフル亜種の体色
    • 亜種の特徴的な外皮の色は、古くから暗所で進化してきたにしては矛盾した発色をしている。
    • 一説によると、本種の起源はもともと赤い体色のモンスターだったが、進化による自然淘汰の結果、
      暗所に完全に適応した個体の方が多く生き残れるようになり、赤色との個体数が逆転したのではないか、とされている。
      攻撃的な性格をしているのも明るい場所で狩りをしていた時代の名残なのかもしれない。
    • 湿気の多い現在の棲息域に反して流水に弱いのも、ちょうど転換期にいた頃の耐性がそのまま後世に遺伝してしまっている可能性がある。
      そう考えると亜種はそのうち完全に淘汰されてしまう存在なのかもしれない。

  • フルフルの肉
    • 上述した通り、フルフルは絶縁性の高い脂肪組織を豊富に蓄えているので自身は感電しにくい体質となっている。
      それ故、その肉は鮮やかな赤身と霧のように白い脂身で見事なコントラストを描いており、見た目はとっても美味しそうなんだとか。
    • しかしあくまで感電を防ぐための脂質なので人間にとっては有毒であり、味もとてもじゃないが食えたもんじゃないらしい。
      「食べちゃいけない食べられない。」
    • しかしその絶縁性の高さから素材としては優秀であり、強力な雷属性の武具に要求されることも多い。
      肉はどうもカルビ部分が使えるようで、肋骨からこそいだだけの「中落ち」、中落ちの状態の良いものは「霜降り」、そして霜降りの中でも最高級のものは「特選アルビノ」として扱われ、重宝されている。
      食べちゃいけないとか言う割に美味そうな書き方しやがって…

  • 張り付きモーション
    • 実はアイルーの匍匐前進のモーションと全く同じである。
      それを踏まえて見ればトテトテトテと言った感じに這い回っているようで結構カワイイ…かも。
    • 一方後輩のギギネブラ「ヴォオオ!ヴォオオ!」などと叫びながらベッタンベッタン這い回っており、フルフルとは正直不気味さが段違いである。

  • アース?
    • フルフルが電気ブレスや全身放電を行う際、尻尾をよく見ると先端を広げて、アースのように地面ないし天井に必ず接地している様子が確認できる。
    • フルフル自身、感電しにくい体質ではあるものの、余分な電気が体に流れないように適宜逃しているのかもしれない。こう言う細かい描写もモンハンならではである。
      MHRiseでは無視されてるけど

  • フルフルベビー
    • 小型モンスターとして登場…してきたりすることはないが、MH2では精算アイテムとして手に入れることが可能。
      採取できる場所は「沼地」のエリア7と「雪山」のエリア8だけ。どちらも発掘でしか手に入らない。
    • 亀裂に向かってピッケルを振るうと、「フルフルベビーが噛み付いた!!」というテロップとともに、体力が徐々に吸われていく。
      以降、どんなに回転回避をしまくろうが絶対に取り外せなくなってしまう。
    • …と聞けば恐ろしいが、アイテム欄から「捨てる」を選択すれば何のことはなく普通に捨てられる。ちなみに所持上限は1個だけ。
      このまま納品ボックスまで持っていけば精算できるが、その前に山菜爺さんに見せると急に大興奮し、「フルベビアイス」なるものを作ってくれる。
      こちらも精算アイテム。通常のフルフルベビーの倍以上のポイントで精算されるあたり、きっと一般市場でも人気の食品なのだろう。
      美味いのか…?
    • ちなみに見た目はゲーム中で明らかになったりしないが、のちに発売されたぬいぐるみ等を見るに、フルフルの頭が付いたミミズみたいな形をしている模様。
    • 勘違いされがちだが、ギィギはギギネブラの幼体である。








追記・修正はフルフルをキモカワイイと思えるハンターにお願いします。

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最終更新:2024年04月03日 17:36

*1 画像出典:モンスターハンター4、CAPCOM Co., Ltd、 2013年9月14日リリース、monsterhunter.wikia.com

*2 画像出典:モンスターハンター4、CAPCOM Co., Ltd

*3 Riseから正式に与えられた別名。それまではユーザーから白影などと呼ばれていた。

*4 画像出典:モンスターハンター4、CAPCOM Co., Ltd

*5 当時は「けむり玉」のようにエリアに充満させるアイテムだった。