ドルマゲス

登録日:2012/02/04(土) 22:56:42
更新日:2023/11/09 Thu 19:40:52
所要時間:約 4 分で読めます





悲しい、悲しいなぁ……。


ドラゴンクエストⅧの登場人物。


CV:子安武人(3DS版)

概要

元々旅の道化師だったらしいが、強い力を求めてトロデーン城の秘宝の杖を持ち出し、
その魔力でトロデミーティアを魔物との姿に、城をイバラで覆い住人を植物状態に変えた張本人。
植物にならず無事だった主人公達はドルマゲスを追って旅をすることになる。
ちなみにセリフを言う時のポポポ音は女性と同じものが使われている。声たかいなお前…


作中の活躍

北東の大陸

まずトラペッタに向かい、かつての師だったというマスター・ライラスを殺害。
次に、リーザス村近くのリーザス像の塔で、ゼシカの兄のサーベルトを殺害した。
この時、「海の上を歩く道化師」の噂を聞くことができ、オセアーノンを暴走させた張本人ということも発覚する。

南東の大陸

道中、マイエラ修道院でククールから情報を掴み、主人公達は院長の部屋にかけつける。
しかし、マルチェロは主人公達を侵入者扱いして投獄。
主人公達が脱獄に手間取る隙にオディロ院長に近づき、なんとか追いつくも一歩間に合わず院長を殺害してしまった。

西の大陸

その後パルミドの情報屋から、を渡っていったことが判明。
主人公達は船を手に入れて追うが、ベルガラックにて町の名士であるギャリングを殺害していた。
そして、ベルガラックのバーのマスターから闇の遺跡に向かったことを聞き、実際に入っていく姿を目撃した。


サザンビークの某王子のせいでストレスを溜めつつ、闇の遺跡の結界を解除して進むと、最奥部でいよいよ追い詰める。
杖から溢れ出す魔力に耐えかね、肉体を癒していたという。

戦闘

おやおや。こんな所まで追ってくる者がいようとは……
確かあなたがたは 以前マイエラ修道院で出会ったトロデ王の従者達 でしたね。
なるほど 私を倒し主の呪いを解こうという訳ですか。
くっくっく 見上げた忠誠心だ。しかし今の私には迷惑極まりない!
身に余る魔力に体が耐えきれなくなったので ここでこうして癒していたというのに……
これも絶大なるチカラを手に入れた代償なんでしょうねぇ。まぁいいでしょう。

けれど……悲しい。悲しいなぁ。
だって折角ここまで来たというのに その願いも叶わぬまま……

皆この私に殺されてしまうのですから!

第一形態

戦闘では、最初のターンにまず3体に分身する。
中央のAが本体のようで、分身は少し弱い。
分身を倒しても再度分身する、ということはない。


行動はローテーションになっており、
分身→ガレキ投げ(対象ランダム2回攻撃)
の後、
Aパート:無数のムチor真空波→通常攻撃or笑う(無駄行動)→怪しい瞳(一人強制催眠)orBパートに移行
Bパート:通常攻撃→無数のムチ(全体攻撃)→ベホマラー→ガレキ投げ→いてつくはどう→Aパートに移行

本体が1~2回行動*1、分身が1回行動。
分身は一部攻撃を行わず、しんくうはがかまいたちになる等している。
ただし厄介極まりないあやしい瞳は分身もしっかり使ってくる。

ずっと追っていた宿敵ということで、かなりの強敵。普通のペースで進んできたレベルだと苦戦すること必至。
分身も攻撃してくるので回復がなかなか追い付かない。ベホイミではなく、ベホマぐらいは使えるようになっていないと辛い。
ククールがLV30で覚えるベホマラーを使えれば、格段に楽になる。*2
どうでもいいが、攻撃時にベントインみたいな音がする。


これを倒すと、とどめにと大量に茨を放つもなぜか効かず、全力を出すべく魔物の姿に変身する。
フリーザ様のような風貌に、一対の翼を生やしている。

そして、ここから連戦となる。
第一段階を倒すだけでもかなり苦戦するが、疲弊した状態で第二戦になる為、8の鬼門である。
ただし、第一段階を倒してから全滅すると、次に戦う時は第二段階から始まる。

第二形態


あっひゃ!あっひゃ!
あーっひゃひゃひゃひゃひゃ!
この虫けらどもめ!二度とうろちょろ出来ぬようバラバラに引き裂いてくれるわっ!

行動はやはりローテーション。

Aパート:通常攻撃、雄叫び、マヒャド、Bパートに移行、Cパートに移行からランダム
Bパート:フェザースコール(全体攻撃)→通常攻撃→激しい炎→凍てつく波動→通常攻撃→Aパートに移行
Cパート:ベギラゴンorフェザースコール→超高速連打(1人に5回ダメージ)or凍てつく波動→Aパートに移行

1ターン2回行動。全体攻撃がかなり強力。
特にはげしい炎のダメージが高いのでフバーハがあればかけたいところ。
しかし物理攻撃もなかなかの威力で、超高速連打は100ダメージ以上食らう他、防御するくらいしか軽減方法のないフェザースコールも結構痛い。

何よりいやらしいのがおたけび。今までの作品では大ボスがおたけびをするようなことはあまりなかったのだが、
テンションシステムが導入された本作ではドルマゲスをはじめとして多くのボスが使用してくる。
テンションがリセットされるだけでなく、1ターン行動不能になる為、回復役のククール、ゼシカが行動不能にされると厄介極まりない。
最悪の場合全員行動不能にされ、フルボッコに……。
一応マジックバリアで軽減できるが、完全に無効化する手段はない。いてつく波動で解除されるし…
最終的には運なので祈れ。


これに勝てば、石化した後爆発し、灰と杖を残して消滅する。これでようやく完全勝利となる。


これで全てが終わったかと思いきや、トロデ王もミーティア姫も呪いが解けていなかった。

一旦サザンビークに戻り休む一行、しかし次の日杖を持っていたゼシカが失踪。
ここから黒幕である暗黒神ラプソーンとの戦いが始まる。



ドルマゲスは杖を持った直後からラプソーンによって操られており、劇中では本人の意思は殆ど残っていない。*3
つまり「悲しいなあ」という台詞は本人が発したものではなく、ラプソーンが上から目線で言っている可能性が高い。*4
杖の封印を解いたときの台詞から、自らの能力にコンプレックスを持っていたであろうこともわかる。

3DS版

3DS版では子安武人が声を当てている。
コンプレックスを払拭できなかった末に凶行に走った狂気的悪役というまさに子安が得意とするキャラクターであり、
PS2版ではSEで済まされていたエゲツない高笑いは必聴である。おたけびは流石にSEだが。
また、第二形態がランダム行動になっている。

過去

魔法使いになる為マスター・ライラスの下で数年に渡り修行をしていた。
だが、ライラスは魔法薬の研究に没頭するばかりで、いつまでたってもドルマゲスに魔法を教えようとはしなかった。

言いつけられる仕事は雑用ばかり、それでも独学で努力を重ね、手品のような下級魔法程度は使えるようになっていた。
やがて、師匠から禁じられていた魔導書を盗み読みしている現場を見られた際に「でも飼っていた方がマシ」と罵られた事でライラスと決別。
魔導書に書かれていたトロデーン城の杖に手を出し、ラプソーンに乗っ取られたドルマゲスはライラスを手にかける。

殺害直前のライラスの発言から、ライラスが研究していたのはドルマゲスの魔力を開花させる為の薬だった事が明らかになる。
魔法を教えようとしなかったのは実は弟子への愛情だった。
またこの時、ライラスは昨日の暴言をドルマゲスに詫びている。

しかし、杖に乗っ取られていたドルマゲスにその想いが伝わる事はなく…

追憶のドルマゲス

3DS版には、強化された本編のボスキャラ14人(+特別ゲスト1名)と戦うことができる隠しダンジョン「追憶の回廊」が存在する。
そこでは「追憶のドルマゲス」と戦うことができる。

本編と違って連戦ではなく、第1形態と第2形態が別個の敵として登場する。
またダンジョン内にはザコも出ず、何度でも全回復できる石碑が存在する。
その上馬車を入れられるので、控えを含む5人(モリーを含めば6人)の全力で挑むことができる。

だが、それを差し引いても尋常じゃないくらいのぶっちぎりの強敵である。
全員レベルがカンストしていても普通に全滅するレベルで。
まぁそれはこのダンジョン全般に言えるが。
魔人〜ドルマゲスのどこかで全滅を経験したプレイヤーも多いはず。

第1形態

追憶の回廊第13の刺客。
最初から3人に分身した状態で現れる。
もちろん全員倒さなければ駄目。

行動は
追憶のドルマゲスA
  • 通常攻撃
  • ガレキ投げ
  • 無数のムチ
  • しんくうは
  • あやしいひとみ
  • ザオリク

追憶のドルマゲスB
  • 通常攻撃
  • 痛恨の一撃
  • ガレキ投げ
  • 無数のムチ
  • しんくうは
  • あやしいひとみ
  • いてつくはどう

追憶のドルマゲスC
  • 通常攻撃
  • ガレキ投げ
  • 無数のムチ
  • しんくうは
  • あやしいひとみ
  • ベホマラー

最もHPが低いのはCであるが、実はAがザオリクを持っている。
繰り返して言うがザオリクである。
このため、とにかく何にも優先してAを殺さない限り、ドルマゲスが何度でも蘇ってしまうのである。
かといって頼みの綱であるSHTマダンテを撃っても、耐性を持っている上にマダンテのダメージキャップが5008なのに対し、AのHPが5250と微妙に残ってしまう。
攻め方を一度でも間違うとCを蘇生させられてしまいすべてが台無しである。
そのCもベホマラーで回復を図る為、どこぞの引きこもり魔王よろしく本体の真ん中を後回しにする戦法を取る必要がある。

行動パターンはこちら側の強化を瞳と波動で打ち消し、軽減しようのない物理攻撃を中心にガンガン攻め立ててくるという、シンプルゆえに極めて厄介なもの。
しかもそれが3体分である。戦いは数だよ、兄貴!
できればレベルカンストして、みかわしを重視した装備を揃えて、あとはひたすら祈れ

第2形態

追憶の回廊第14の刺客。
行動は
  • 通常攻撃
  • 痛恨の一撃
  • 超高速連打
  • フェザースコール
  • マヒャド
  • ベギラゴン
  • イオナズン(NEW!)
  • いてつくはどう
  • 強化おたけび(NEW!)
  • しゃくねつ(NEW!)

まず注意すべきは「はげしいほのお」から進化した「しゃくねつ」
これは素の状態でも400近いダメージを叩きだす*5ので、何らかの対策は必須。
だが最大限まで軽減しても100持っていかれることは避けられない。

本編で猛威を振るったおたけびも追憶仕様にパワーアップしており、ただでさえ成功率が上がっている上にマジックバリアで軽減できない。
ほぼ運ゲーにならざるを得ないぶっ壊れである。
このおたけびを軽減できるのはタンバリンのバトラースーツだけで、それもまた大いなる運ゲーを乗り越えなければ手に入らない。

唯一付け入るスキがあるとすれば、攻撃魔法を使ってきたときである。
というのも、ここまで来るとほとんどのプレイヤーは魔法を軽減する装備で来ているため、通常の威力で放たれる魔法などもはや屁でもないのである。たとえイオナズンでも。
このせいで、バリエーションの増えた攻撃魔法はほぼ無駄行動なのである。
闇に身を落としてまで求めた「魔法」によって首を絞められるなんて……悲しいなぁ……。
「運が良かったな。ダメージが足りないみたいだ」「もっと撃てよ。」

なお追憶の回廊では、プレイヤーは己の過去と向き合い強くなるための「追憶の試練」を受けているという設定である。
しかもこのドルマゲスは、時系列的には後に戦ったはずの強敵(暗黒の使い、暗黒の魔人、スケベ、ゼシカ、黒犬、Mハゲ)よりも後、最後の最後になって登場する。
それほど主人公にとって「強敵」として脳内に焼き付いていたということか。

これを通過した後に待つのはもはや恒例のゲストキャラだけなので、本編中で最強の敵は実質的にこの追憶のドルマゲスである。
人によってはラリホーが効かない分ゲストキャラより厄介に感じる場合もあるらしい。

以降の作品のドルマゲス

大魔王の地図で登場。レベル16以上のムドーが落とすことがある。
名前通りドルマ系を使えるようになり、ギラ系はオミット。
フェザースコール(地味に本作で名前が発覚)は引き続きこいつの専用技。弱点属性は土。

DQ10には未登場だが、フェザースコールを魔女グレイツェルに引き継ぎ、魔犬レオパルドも似たような技を使用する。

  • DQMJ
第二形態のみ登場。魔獣系Sランク。
デスピサロ×エスタークorはくりゅうおうで生まれる。
賢さが高いため、本編とは打って変わって呪文をたくさん使える。やったね!あと何故かメガンテも覚える。
名前のくせにドルマ系得意は覚えないが、名前に呪文が入っているモンスターを連れてこいというスカウトQファイナル第5問の答えの一つにはなっている。
ミルドラースもしくはデスタムーアとの配合でラプソーン第一形態になる。

ドルマ系のコツを習得、さらにステータスも若干上昇。
ラプソーンの他、神竜×ワンダーフール×ハーゴンorバラモスorムドーでレオパルドになる。
配合レシピは前作同様。

  • DQMJ2P
フォロボス×はくりゅうおうにレシピが変更。
また、MPが少し下がった。
配合先はレオパルドのみになり、ワンダーフールorケルベロスとの配合で作れる。

はくりゅうおう×フォロボスorフォロボシータorキャプテン・クロウorジェノダークで誕生。
性別は基本♂固定。

  • イルルカ
レオパルド、ゲモンと共に他国マスターが連れていることがある。

  • DQMJ3P
プロ版復活モンスターの豆知識は大半がイルルカの流用だが、こいつは3DS版8が先駆けて発売していたおかげで新規解説になった。
キャプテン・クロウ×アッフェブラックで誕生。
氷結ブレイクや光ブレイクを習得する。
人間辞退仲間のバルザックと配合することでレオパルドになる。

  • スラもり2
モモちゃんの欲しがっているものが「ドルマゲスのステテコ」
…お前ステテコ派だったのか。

  • ライバルズ
2パターン登場。CVは引き続き子安。
第一弾で出たバージョンは第一形態の「ドルマゲス」。「分身を2体出し、相手がドルマゲスもしくは分身を攻撃対象に選んだ場合、対象がランダムになる」という効果。
簡単に言えば「本体を攻撃したつもりが分身だった」「分身Aを除去したつもりが分身Bだった」という状況を引き起こす。
効果の都合上全体ダメージには弱い。

第七弾で出たバージョンは第二形態「魔性の道化師ドルマゲス」。「召喚時、次の相手ターン終了まで両プレイヤーの特技コストが-5」というもので、相手まで効果を受けるので召喚直後にすぐ決着をつけたい。こいつ自身はコストがかなり高い。
出した時点で勝負が決まり、コスト-5を活かすためとにかく時間との勝負なのでボイスはスキップされがち。
また、死亡時のボイスで、断末魔の不明瞭だった部分が判明した。


ぐがああああ……
封印を破る……にはまだ足りぬ。こんな所で朽ち果てる訳には……

追記・修正はイバラの中でお願いします。

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最終更新:2023年11月09日 19:40

*1 奇数ターンは2回、偶数ターンは1回

*2 ベホマラー未収得のLVで倒すとトロデが低レベル攻略に関する発言をするため、公式でもベホマラーの習得を推奨している感がある

*3 が、ゼシカが操られていた時のことをはっきりと覚えていたことを見るに、彼も意識があるままラプソーンに操られていたのかもしれない…

*4 ゼシカも「悲しいわね…」といい、ニュアンスこそ違うもののラプソーンも「いくつもの悲しみを経験したな」「身を裂くような激しい悲しみを我に捧げるがいい」と発言していることからこれはラプソーンの口癖なのだろう

*5 この灼熱は特別版で、通常の灼熱は100程度のダメージ