海(遊戯王OCG)

登録日:2012/06/14(木) 17:50:45
更新日:2024/03/18 Mon 16:43:38
所要時間:約 7 分で読めます





フィールド魔法
フィールド上に表側表示で存在する魚族海竜族雷族水族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
フィールド上に表側表示で存在する機械族炎族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントダウンする。


遊戯王OCGのカード。
特定の種族の攻守を強化・弱体化するフィールド魔法。
他3つは水との関連があるが、何故攻撃力アップの対象に雷族が含まれているのかは謎。
(海水の方が普通の水よりも電解性が高いからか、あるいは夕立などでに落ちる雷をイメージしたのだろうか。)
初期の頃に出たフィールド魔法で、他にも同時期に種族強化フィールド魔法がいくつかある。
それら全般に言えることだが、200ポイント程度なら大した影響力はない。

しかし、このカードは他のフィールド魔法とは一線を画し、多くのサポートカードがあるため、専用デッキを組むことができる。

ちなみに、英語名は“Sea”や“Ocean”などではなく、なんと“Umi”である。(類似ケースとして“Sogen”、“Yami”などがある。詳細は日本語表記/英語表記(遊戯王OCG)を参照。)



対応カード

深海の戦士
・伝説のフィッシャーマン
・魚雷魚
・砲弾ヤリ貝
《海》がある時に魔法カードの効果を受けなくなるモンスター。だが総じて元々のステータスが貧弱で使い辛い。
しかもフィールド魔法が必要なのにそのフィールド魔法の効果は受けられないというのは若干本末転倒という見方もできるし……。
《深海の戦士》と《伝説のフィッシャーマン》はレベル5のため、後述の《伝説の都 アトランティス》下ならリリースなしで召喚できる。
《魚雷魚》と《砲弾ヤリ貝》は、《暗黒大要塞鯱》に対応した射出用モンスターとなっている。

・伝説のフィッシャーマン二世
永続効果で《伝説のフィッシャーマン》になる、《海》がある時に他のモンスター効果を受けなくなる梶木漁太モンスター。
こちらも先代同様レベル5なので《伝説の都 アトランティス》下ならリリースなしで召喚できる。
先代と違い攻撃対象にならなくなる効果はないが、効果で場を離れるor戦闘破壊される事でレベル7の水属性モンスターをサーチ出来るので後続に繋げやすい。
先代をコストに要求する《伝説のフィッシャーマン三世》や後述する《海竜-ダイダロス》に繋げるのがベストか。

・伝説のフィッシャーマン三世
場の《伝説のフィッシャーマン》のリリースでしか特殊召喚出来ない三代目。
出す手間がかかる分、特殊召喚成功時に自身が攻撃する代わりに相手モンスターを全除外する豪快な効果を持っている。
相手の除外カードを全て戻して戦闘ダメージ1回分を倍加させる効果と無条件の破壊耐性+魔法罠耐性という頑丈さで強引に殴りに行くスタイルだが、
モンスター効果への耐性が無いのと、繰り返すが出す手間がかかるのが難点。

・水陸両用バグロス MK-3
《海》がある時に直接攻撃できるモンスター。
ただし海の場合は機械族なので弱体化してしまう。《伝説の都 アトランティス》なら強化される上、レベル系ロックカードを抜けられる。
《地獄の暴走召喚》で展開したり、《リミッター解除》や装備魔法などでさらに強化することで、狙えば1ターンキルもできる。
ちなみにMK-3なのは、《陸戦型バグロス》と、融合モンスターの方の《水陸両用バグロス》がいるためだと思われる。

・水陸両用バグロス MK-11
《海》がない時は直接攻撃出来なくなる代わりに攻撃力800アップ、
《海》がある時は水属性以外のモンスター1体を破壊するモンスター。
こちらも機械族なので《伝説の都 アトランティス》との併用が推奨される。
後述の《海竜神─リバイアサン》の効果で残った奴を狙い撃ち出来たら理想的。
MK-11なのは、初代《水陸両用バグロス》は1期、《水陸両用バグロス MK-3》が3期の出身でこのカードは11期のカードだからと思われる。

・マーメイド・ナイト
《海》がある時に2回攻撃できるモンスター。強化含めてダイレクトアタックが通れば3400ダメージ。他の強化カードも乗ればより大きくなる。

・竜巻海流壁
《海》がある時に発動できる永続罠。自分への戦闘ダメージを0にするが、《海》がなくなると自壊する。

ゲーム版での梶木は頻繁に使ってくるので、そのたび鬱陶しい思いをした人はさぞかし多いことだろう。
《ジェネティック・ワーウルフ》並みの火力を得た《シーザリオン》や《レインボー・フィッシュ》の存在も苦しい

・コダロス
海竜─ダイダロス
・海竜神─ネオダイダロス
・アビストローム
《海》をコストに除去をするカード。
《コダロス》、《海竜─ダイダロス》、《海竜神-ネオダイダロス》はモンスター、《アビストローム》は通常罠。
発動できれば攻撃が通りやすくなる。
ダイダロス系の詳細は該当項目で。

海神(うながみ)の巫女
フィールドを《海》扱いにする効果を持つモンスター。
《海》に対応したモンスターの効果は使えるが、ダイダロス系のコストには使えないし、もちろん元カードにあったステータスの増減も起きない。
そんなわけで、使えそうで案外使いづらいカードなのだがこのカードの一番の利点はイラスト
比較的初期のカードながら可愛らしい絵柄に反して大変ふくよかな代物が際立っている
しかも海外でもイラスト変更などはナシ!
そのため、密かな人気を持つ1種のアイドルカードの立ち位置。
アニメGX異世界編に出てきた彼女は若干デザインが異なっていて賛否両論だとか

・幻煌龍の浸渦
・幻煌龍の戦渦
・幻煌龍の天渦
いずれも「幻煌龍」の罠カードで《海》がフィールド上に存在する場合、手札から発動できるという共通効果を持つ。
3枚とも通常モンスター、及び【幻煌龍】向けの効果であって、《幻煌龍 スパイラル》以外に無理に水属性モンスターを採用する必要はない。
なのになぜこんな効果を持っているのかというと、後述する《パシフィス》の効果との併用を主な目的としているからである。とは言え本家の《海》でもこの発動条件は満たせて、機械族・炎族モンスターへのステータスダウンに目を瞑れば基本的に邪魔にはならない。

海竜神(リバイアサン)の怒り
《海》がある時に使用可能な必殺技カード
元々のレベルが5以上の水属性モンスターの数まで相手モンスターを破壊し、ターン終了時までそのモンスターゾーンを使えなくさせる。
参照するのが「元々のレベル」なので本家海よりレベルを下げる《伝説の都 アトランティス》やレベル8トークンを呼び出せる《幻煌の都 パシフィス》との相性が良い。

暗岩(あんがん)海竜神(リバイアサン)
こちらはを攻撃されて海を干上がらさせられたシーン。やられてるシーンじゃねぇか
発動後は水属性モンスターしか出せなくなるが、場の《海》をコストに手札かデッキから《海》の名前が記されたモンスターか水属性の通常モンスターを2種類守備表示で特殊召喚する通常罠。
相手の場にモンスターがいれば追加でレベル6以下の水属性の通常モンスターを手札・デッキから好きなだけ呼べる。
最大5体展開が可能だが、メインとなる2体が守備表示限定なので攻め込むのには使いにくいのが玉に瑕。
相手ターンに使って壁にする、もしくは相手エンドフェイズに使って次の自分のターンに回すのが主な使い方。
《海神の巫女》と後述の《海竜神─リバイアサン》を同時にリクルートして相手の場を制圧したい所。

潜海奇襲(シー・ステルス・アタック)
こちらは発動時に手札・墓地から《海》を場に出す必殺技カード。
場の水属性モンスターを一時的に除外して表側の魔法・罠を破壊から守る効果と
元々のレベルが5以上の水属性モンスターがバトルする相手モンスターを問答無用で破壊する攻防一体の永続罠。
《竜巻海流壁》でダイレクト対策も取れば盤石の布陣が敷ける。除外・バウンス・墓地送りは勘弁な!

潜海奇襲Ⅱ(シー・ステルス・ツー)
こちらは場か墓地にある限り《海》として扱える必殺技カード。
自分の水属性モンスターを相手の水属性以外のモンスター効果に対する対象耐性を付与する効果と
自分・相手バトルフェイズに自壊デメリット付きで手札・墓地から《海》の名前が記されたモンスターか水属性の通常モンスターを守備表示で呼び出す永続魔法。
手札・墓地では《海》になるので《潜海奇襲》で出して並べやすく、こちらの効果で出したモンスターを《潜海奇襲》で除外すれば自壊デメリットも踏み倒せるので更なる盤石の布陣が敷ける。対象取らない上に場だけじゃなく手札・墓地からも除外する水属性モンスターはマジでやめろ

海神(うながみ)の依代
装飾がちょっと豪華になった《海神の巫女》のリメイクモンスター。
墓地の水属性モンスターを指定してカード名とレベルをコピーするか場に《海》が存在する場合に対象モンスターをサルベージする選択効果と、墓地除外して《海》をサルベージする効果を持つ。
シンクロ・エクシーズ・儀式などのレベル調整だけでなく、《海竜神-ネオダイダロス》や《伝説のフィッシャーマン三世》を出すサポートにも使える。

・大要塞クジラ
場に《海》があればこのターン中水属性モンスターにダイレクトアタックを可能にする《要塞クジラ》のリメイクモンスター。
上手く展開出来ればあっという間に相手のライフを削り切る事すら可能。
また相手バトルフェイズに相手モンスター1体破壊と原作の《潜海奇襲Ⅱ》を、被破壊時に水属性・戦士族モンスターのサーチorサルベージと自身の撃破後に《死者の生還》で《伝説のフィッシャーマン》の蘇生させたシーンの再現もしつつ、相手ターンのケアとリカバリー対策もしている。
《潜海奇襲Ⅱ》で出せば自壊デメリットも活かしやすい。

・海竜神─リバイアサン
まさかの《リバイアサン》のリメイクモンスター。
場に《海》が存在する限り、なんと水属性以外のモンスターは1種類しか存在出来ず、適用前に出ていたモンスターの内超過分は墓地送りにすると言う凄まじい永続効果を持って来た制圧モンスター。
水属性主体のデッキには刺さらないものの、それ以外のデッキなら機能不全に追い込む事すら可能。
更にデッキから《海》をサーチする効果もあるので場に出しさえすれば布陣を構える事は容易。
既に《海》があるなら上記の「リバイアサン」魔法・罠か「シー・ステルス」魔法・罠をサーチできるので布陣を更に盤石に出来る。
ネックになるのはリメイク前同様レベル5と言う上級モンスターである点か。《伝説の都 アトランティス》でレベルを下げて出しやすくしたい所。

・デス・クラーケン
まさかの《デビル・クラーケン》のリメイクモンスター。
原作の《潜海奇襲》の再現か、場に《海》が存在する時に《デス・クラーケン》以外の自分の水属性モンスターを回収しつつ相手モンスターを破壊して手札から特殊召喚可能で、相手の攻撃宣言時にはその攻撃を無効にしつつ手札に戻る効果を持つ。
この効果はフリーチェーンであるため突破口としても妨害カードとしても扱えるのが魅力。
ステータスは低いが自力で手札に帰れるので相手ターンのケアはバッチリな上に破壊効果の再使用も可能。

・電気海月─フィサリア
まさかの《海月─ジェリーフィッシュ─》のリメイクモンスター。
原作で《グレムリン》+《一角獣のホーン》のコンボを破った再現か、場に《海》がある状態なら相手の魔法・モンスター効果を無効にしつつ攻守600アップが可能。
更に手札・場・デッキから《海》を墓地に送る事で水属性モンスターを手札から特殊召喚出来る。
コストにした《海》は《潜海奇襲》で回収可能な上、その《潜海奇襲》は《城塞クジラ》でセットしたり《海竜神─リバイアサン》でサーチしたり可能なので上手く組み合わせたい。

  • 魚群探知機(フィッシュ・ソナー)
梶木の欲しがっていた魚群探知機付きの船もまさかのカード化。
レベル7以下の、《海》のカード名が記されたモンスターか水属性の通常モンスターのサーチ。
場に《海》があるなら追加で水属性通常モンスターをリクルート出来る。
上記の連中の内《海竜神-ネオダイダロス》以外はサーチ可能と言う範囲の広さを誇る。
また、地味にリクルート対象となる水属性通常モンスターにはレベル上限がないので、【幻煌龍】において《幻煌龍 スパイラル》をリクルートする手段としても使える。


《海》として扱うカード


罠カードである「忘却の海底神殿」以外のカードはいずれも空想上の、もしくは存在について否定的な見解が強い大陸が元ネタになっている。

・伝説の都 アトランティス
フィールド魔法
このカード名はルール上「海」として扱う。
(1):フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は200アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
お互いの手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる。


ルール上《海》として扱うカードその1。元ネタはアトランティス大陸。
対象が種族から水属性になったが、元々水属性が多いためそこまで差はない。

しかし後半の効果は、手札も含めて永続でレベルを下げるという類を見ない効果。
このため、レベル5モンスターはリリースなし、レベル7モンスターは1体のリリースで召喚できるようになる。
相性の良いカードは《ギガ・ガガギゴ》、《ジェノサイドキングサーモン》、《超古深海王シーラカンス》、《海竜─ダイダロス》など。
また、レベル4モンスターがレベル3に下がるため、《レベル制限B地区》などのロックカードをすり抜けられる。
なお《海》と違い、《テラ・フォーミング》を内蔵した専用サーチモンスターの海の水アトランティスの戦士》がいる。

とはいえ、レベルが下がるのはシンクロ召喚、エクシーズ召喚を主な戦術とするデッキにはデメリットになる可能性がある。
レベル4モンスターでも《ブラック・レイ・ランサー》が出しやすくはなるが。

ちなみに、カード名を《海》として扱うのはルール上の扱いのため、合計4枚以上の投入はできない。またマインドクラッシュなどでカード名を宣言する場合、宣言するカードは《海》にしないといけない*1
なお上記の様にこのカードは《海》として扱うにもかかわらず、《伝説の都 アトランティス》を指定している《伝説の都 アトランティスの戦士》の効果でサーチ出来るのは特殊裁定である為なので気をつける事。
他の《海》カードをサーチせずに《伝説の都 アトランティス》だけをサーチするというのはテキスト判定くらいしか他に方法がないので仕方ないのである。

シンクロ召喚が出る以前は割と安いこと、ストラクチャーデッキ「海竜神の怒り」を買うだけである程度形になること、まだカテゴリデッキが全体的に力不足だったこと、
フィールド魔法に強く依存するとはいえそのフィールド魔法のサーチ手段が豊富かつ使いやすいものだったことから非常に人気の高いアーキタイプだった。
適応範囲が非常に広いせいでアトランティスを軸にしたデッキには様々な型があり、
当時のプレイヤーはたしなみとしてアトランティスデッキを1つは組んで名刺代わりにしていたものである。というのも……。

  • 《海竜-ダイダロス》および《海竜神-ネオダイダロス》で戦線をリセットすることを考えたオーソドックスな型
  • 《水陸両用バグロス MK-3》や《マーメイド・ナイト】のように海で大きく強化されるレベル4アタッカーを用い、当時猛威を振るっていた《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》ロックを抜けるビートダウン
  • 上記の型に《デーモンの斧》のような単純な打点を高める装備魔法を入れて打点を大幅に強化し速攻を狙う装備ビート
  • 《ギガ・ガガギゴ》《ジェノサイドキングサーモン》などレベル5のバニラモンスターを多めに入れてアトランティス下で叩きつけていくハイビート。事故るとサンドバッグだが事故らないと当時の環境的に非常に強い
  • 同じくレベル5や7のなかなか使われないモンスター、たとえば《巨大戦艦クリスタル・コア》や《暗大黒要塞鯱》などのドマイナーなカードを使うためのデッキ
  • 《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》や《レベル制限B地区》といったロック手段を入れて相手を足止めし、《サブマリンロイド》などでじわじわ攻めるロックデッキ。事故と無縁だが嫌われる
  • これに《追い剥ぎゴブリン》、さらに《フェンリル》を入れた【フェンリルハンデス】のアトランティス版デッキ
  • 《伝説のフィッシャーマン》を軸にした梶木のファンデッキ
  • 《海神の巫女》《マーメイド・ナイト》のほかにも《プリンセス人魚》《水霊使いエリア》のような女性型モンスターがたくさんいたのでそれらを満載にしたハーレムデッキ

と差別化が非常に容易で、ここに書いていないアプローチを取るデッキももちろん存在していた。
今の基準では一見すると大して変わらないように見えるのだが、当時はここまで差別化できるテーマデッキは異例だった。
キーパーツが同じなのにここまで明確に動きが違うことが見て取れるデッキというのは珍しく、しかもそれがかなり安く組めるので大人気だったのである。
「よっしゃ、○○さんと××さんが組んでるんだから俺も組むか!」と別のアプローチのアトランティスを組むような原動力にもなっていくし、
アトランティスの大流行を受けて「水属性ばかりずるいじゃないか!」と別の属性のデッキを組むことに挑戦するなど、ショップの良質な環境原動力になったのだ。
その上《氷帝メビウス》が生け贄召喚可能なままなのがまた強く、ガチからネタまで手広くカバーしていた。まさにこの時代のプレイヤーにとっては「思い出のカード」の一枚なのである。

しかし《湿地草原》の登場によって全く新しい水属性デッキ【湿地草原】や【ガエル】が登場したこと、レベルが重要になるシンクロルールとは相性が悪かったことなどからシンクロ登場以降は急速に衰退した。
インフレに次ぐインフレやゲーム性の著しい変化、当時のルールの混迷っぷりなどもあって、アトランティスとの別れがそのまま遊戯王との別れになったプレイヤーも少なくない。
単純ながら適用範囲の広いテキストや名称ルールのガバガバっぷりからシンクロ前の遊戯王のシンボルとすらなった、名実ともに「伝説の都」なのである。


・忘却の都 レミューリア
フィールド魔法
このカードのカード名は「海」として扱う。
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上に存在する水属性モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。自分フィールド上の水属性モンスターの数と同じ数だけ、自分フィールド上の水属性モンスターのレベルをエンドフェイズ時まで上げる。


ルール上《海》として扱うカードその2。元ネタはレムリア大陸。
《伝説の都 アトランティス》と逆に、レベルを上げる効果を持つ。そのためシンクロ召喚、エクシーズ召喚の強力なサポートとなる。
数が多いほど上昇するレベルが増え、強力なモンスターを出せるようになる。


・幻煌の都 パシフィス
フィールド魔法
このカードのカード名はルール上「海」として扱う。
このカードの効果を発動するターン、自分は効果モンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分が通常モンスター1体の召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
デッキから「幻煌龍」カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドにトークンが存在せず、
相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した場合に発動できる。
自分フィールドに「幻煌龍トークン」(幻竜族・水・星8・攻/守2000)1体を特殊召喚する。


ルール上《海》として扱うカードその3。元ネタはパシフィス大陸。
他の2枚とは毛色が異なり、水属性のカードというよりは通常モンスター、更に言えば「幻煌龍」向けのカードになっている。
カテゴリ内のモンスター《幻煌龍 スパイラル》は水属性なので、あながち間違いでもないが。

効果を使うと効果モンスターが出せなくなるという面倒な制約はあるが、任意の「幻煌龍」カードのサーチと緩い条件でのトークンの生成と効果はどちらも強力。

詳細を知りたい人はスパイラルドラゴンの項目を参照されたし。


・深海の都 マガラニカ
フィールド魔法
このカード名はルール上「海」として扱う。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから水属性モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く事ができる。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで1つまたは2つ上げる。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに、自分が水属性Sモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んでエンドフェイズまで表側表示で除外する。


ルール上《海》として扱うカードその4。元ネタはメガラニカ大陸。
深海」シリーズに属する1枚でそちらともシナジーは強いのだが、このカード自身は単体でも水属性デッキで使用可能である。
1つ目の効果はデッキトップ操作で、ドローソースと併用したり「深海」カード発動時の効果で墓地に落としたりすることで有効に使用できる。

レベルを上げる効果を持つ海は《忘却の都 レミューリア》が既に存在しているが、あちらが展開次第で大量のレベルアップを狙えるのに対して、こちらは1体を任意に選べてレベル上昇も小回りが利くという方向性の違いがあるため、どちらを採用するかは好みの問題になるだろう。

3つ目の手札除外も一時的な妨害減らしになる上にピーピングも出来るので水属性の運用の安定性に一役買ってくれる。


・忘却の海底神殿
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、このカードのカード名は「海」として扱う。
1ターンに1度、自分フィールド上のレベル4以下の魚族・海竜族・水族を選択して除外することができる。自分のエンドフェイズ時、この効果で除外したモンスターを特殊召喚する。


使い回しできる《亜空間物質転送装置》。
除去カードからの避難の他、除外時に効果を発揮する【除外海産物】のサポートに使える。
特に【除外海産物】は水属性モンスターが少ないため、《伝説の都 アトランティス》より有用。

発動時のみカード名が《海》になるため、《海》や《伝説の都 アトランティス》と一緒に4枚以上投入できる。
サーチが容易とはいえ墓地回収は難しいため、ダイダロス系のコストのため多く投入できるのはありがたい。




追記・修正はフィールド魔法「海」が存在する場合にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 魔法カード
  • フィールド魔法
  • 水属性
  • フィールド魔法優遇枠
  • 伝説の都アトランティス
  • 幻煌の都パシフィス
  • 梶木漁太
  • 深海の都マガラニカ
  • 海竜―ダイダロス
  • 魚族
  • 海竜族
  • 雷族
  • 水族
  • 攻撃力ダウン
  • 攻撃力アップ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 16:43

*1 そもそもの話で《伝説の都 アトランティス》を宣言することができない。