黒(DTB)

登録日:2009/10/30(金) 22:11:56
更新日:2024/01/16 Tue 21:30:03
所要時間:約 8 分で読めます




CV:木内秀信、入野自由(少年期)

DARKER THAN BLACKシリーズの主人公。名前は「ヘイ」と中国語読み。
メシエ・コード『BK201』

“組織”に所属する契約者。
「黒の死神」「呪いの契約者」の異名を持つ凄腕のエージェント。
数々の事件に関わっていると見られながら、公安はおろか各国諜報機関ですら素性を掴めていない謎の多い男。

任務中はどこぞのロボ作品で見たような気がする仮面をつけている。これは素性を気取られないようにするためと、殺しを行う時の表情を見られたくないため。
作中で頻繁に割れることから、視聴者からよく中国製だと言われる。
たまに口の形が変わってたりするが気にするな。


基本的に冷酷で、特に契約者に対して容赦がない。拷問も淡々とやってのけ、殺すべき相手は殺す。
しかし他の契約者と違って非合理的な行動を執ることが多く、怒りで声を荒げることもある。そのため心を失っていない稀有な例とされる。

当初こそ仲間にも冷たかったが、様々な人と触れ合うにつれて丸くなり、信頼関係を築き上げていく。


戦闘能力は非常に高く、最強の契約者の1人に数えられる。主な装備はソードブレイカーの機能を持つナイフと黒コート。
このコートにはゲート内技術が用いられており、黒本人が着ることによってのみ防弾効果を発揮する。

ワイヤーを使い立体的に素早く動いて敵を翻弄し、隙を突いて刺殺、もしくは能力で殺害する…というのが基本戦術。
また、格闘技術にも優れ、加えて周囲のあらゆるものを武器として扱う器用さを併せ持つ。

その強さの本質は、感覚を研ぎ澄まし周囲のあらゆる情報から敵の動きを「先読み」すること。
対抗するには黒以上の精度で先読みするか、抗うことができない程の一方的な能力を使うしかない。



東京に来てからは、おんぼろアパート【海月荘】に住む中国人留学生『李舜生(リ・シェンシュン)』を演じて生活している。

この時は契約者としての険しい表情とドスの効いた声は消え、柔らかい笑みと声が魅力の好青年となる。その変わり振りはもはや二重人格の域。
公式HPでの人気投票では『黒』と『李舜生』とで分けられた程である。ちなみに『黒』自身は中国人ではないらしい。


その甘いマスクと声に誑かされるのか、非常によくモテる。毎度のエピソードで無意識に女性を墜としており、尚かつ不幸にしてしまう魔性の男。
心を完全に失ったドールすら惚れさせる程で、その天然タラシっぷりはDTB名物と化している。

ヒロインの1人である霧原未咲は1期と2期の間に外事四課の解体、更に八丈島に左遷されていた。


タラシのエピソードなら

第3~4話の舞(李くん)
第5~6話のハヴォック(黒)

を観るのがオススメ。
あんなことされれば誰だって堕ちる。



『天国戦争』当時は人間のみで構成された部隊に所属し、レナード・マクスレイ将軍の下で殺人技術を学んでいた。
後に妹のを追ってアンバー率いる最強最悪の契約者部隊に唯一の人間として入隊。
人間でありながら数多の契約者を葬り、「黒の死神」として恐れられることになる。

淡々と任務をこなしていたが、アンバーに裏切られてチームを全滅させられた挙げ句、白も行方不明なり離ればなれになってしまう。
このため、アンバーを自分の手で始末すること、白の行方を探すことが黒個人の目的となっている。



契約能力『電気の流れを自在に操る』
接触致死の能力。ワイヤーや素手で対象に触れ、高圧電流を流しこむことで感電死させることが可能。
その他にも非常に応用が利き、照明を落とす、停止中の機械を一瞬で起動させる、爆弾の起爆、セルフ心臓マッサージ…etc.といったことも可能な便利能力。

契約対価を支払うことなく能力を行使でき、心を失っていないことも含めて例外中の例外。
「大食い」かとも予想されたが、これは人間の頃からのもので全く関係ない。



以下、重大なネタバレ



















実は『契約者の能力を持った人間』であり、人間にも契約者にも属さない存在。
正式に契約しているわけではないため、感情を自由に表に出すし合理性にも拘っていない。


本来は星が好きな青年。
妹が人を殺すことに苦しみ、自身も殺しの度に苦痛を感じていた。
監督曰く「優しさや愛を失わなかった男」

余りにも殺し屋に向かないが、そこが彼の最大の魅力でもあり、多くのヒロインを引きつける理由でもある。



『天国門消失事件』の直後に白と同化しており、その際に彼女の能力とメシエ・コードを引き継いだ。
黒の中で白が眠り続けている(=対価を払い続けている)ため、対価なしで能力を行使できる。
黒自身はこのことに気づいておらず、最終局面でアンバーから教えられて初めて自覚した。


ちなみに彼の口癖である「契約者は~~」と言う契約者に関する説明は基本的にアンバーの受け売りだと思われる。
黒は普通の人間だった頃にアンバーによく質問しており、そしてアンバーは黒のことを想った合理的な回答をしているはずなので地味に真偽不明なものばかりである。
というか嘘の方が多い気がする。

これらに疑問を抱いていないことから、能力を使える様になった後の支えが無くなった状況において、
『自分は契約者である』という思い込みとこの回答を利用することで精神的にフォローされていた可能性が高い。
黒も黒で裏切ったと思っていた相手の言葉で、しかも「契約者は平気で嘘をつく」という言葉も信じているのに本当にお人好しである。


契約能力『物質変換』
『BK-201』本来の能力。電子に干渉し、物質組成を根本から組み替える。
物理法則を完全に無視でき、人間(恐らく他の全ての契約者に対しても)に干渉できなくさせるという意味では最強の能力。
『電気の流れを自在に操る』という能力はこれの一部で、『物質変換』発動の際に電撃が走ることに由来するもの。

大黒斑周期の時、ゲート最深部にてあるタイミングで能力を解放することで、
半径1500kmの範囲を電子的に遮断された絶対不可侵領域に変化させる『エクスプロージョン』を発動させることができる。
これこそが『天国門消失事件』の真相である。

『トーキョー・エクスプロージョン』で自身の能力の本質を知ったため、黒もこの能力を使えるようになったが、
それでも素早く発動でき、容易に致死に至らしめる『電気の流れを自在に操る』の方をメインにしている。
黒の妹の白も過去描写からこちらをメインで使っていたと思われる。
これは『物質変換』には莫大なエネルギーが必要で、『エクスプロージョン』も元々は契約者の能力を向上させる流星の欠片を利用したからこそ成し得たことだからである。

また、流星の欠片無しでこの能力を使用するには凄まじい集中力が要求される。
電子を操作して電流を流すことに比べてこちらは物質そのものを自在に変換してしまう(前述の通り人類が手出しできない物質にも変えられる)チート技なので当然である。

漆黒の花で最大のピンチを迎えた時にはやむを得ない事情だったので、ぶっつけ本番だったが極限まで集中力を高めたことによりピンポイントで発動してみせた。
漆黒の花の最終局面では流星の欠片の影響が渦巻く空間内に居たことから、上記のピンポイント変換に比べれば素早く広範囲(相手の能力全般)に発動してみせた。

ちなみに流星の欠片は大抵能力者を暴走させるため、流星の欠片を所持していたとしても結局使用は難しい。



黒の契約者
黙々と任務をこなす内に多くの人や契約者と触れ合う。
かつての仲間アンバーが東京に現れてからは、白の所在について知っていると思われる彼女に執着するようになる。
そして白に会うため、最終決戦に参加。ゲート最深部にてアンバーから真実を聞かされ、全契約者を守るため『エクスプロージョン』を発動するよう依頼される。
しかし、これまで出会ってきた東京の人々を巻き込みたくないという思いから、発動を拒否。
かと言って契約者を絶滅させることも良しとせず、
結果として『契約者と人類の共存』を選択してゲート破壊装置『サターン・リング』を『物質変換』で破壊し、銀と共に東京から姿を消した。


漆黒の花
前作の一件で追われる身となり、銀と共に逃亡生活中。一度は東京を離れたが、ハーヴェストを追って再び東京に舞い戻る。
パーセルらPANDORA側と共同戦線を張り、ミーナやセルゲイを犠牲にしながらもハーヴェストの抹殺に成功。
梓の働きもあって漆黒の花の契約者も消滅し、西島グループの野望を打ち砕く。
そして再び銀と共に東京を後にした。


黒の契約者 外伝
銀と二人で“組織”に追われ、逃亡生活を送る日々。
人間らしい感性を取り戻していく銀に当初こそ苛立ちを覚えるが、寧ろその暖かい気配りを受け、束の間の平穏を感じていた。
しかし、ある契約者の干渉により、銀はイザナミへの変貌を加速していく。
全てが終わってしまった後は酒びたりの生活を送っていた。そんな折、マダム・オレイユと接触。「彼女は生きている」との言葉を聞いた時、黒の目に生気が戻る。


流星の双子
外伝での事件後に銀を追うため、マダム・オレイユの組織に参入。任務でCIAに雇われた契約者として登場。この任務中に三号機関のトラップを受け契約能力を失う。
ウラジオストクでの仕事中に猫(マオ)と再会。任務の変更を告げられ、猫、蘇芳・パヴリチェンコ、ジュライと共に再び日本へ。
後に銀を殺そうとしたマダムを「信用できない」として手を切り、蘇芳の願いを叶えるため、そして銀を追って東京へ向かう。

蘇芳へのセクハラが目立つが本人は無自覚で他意は無い。
銀との一件以来長髪、不精髭、さらに酒浸りとなっていたが東京到着時に髪を切り髭を剃って昔通りの外見に戻った。
蘇芳には自分を重ねていたらしく、蘇芳はヘイに恋をしていた。

終盤、お互いの旅の目的を果たすためにゲート中心へと進む二人は、大き過ぎる対価と引き換えに、無くしたモノを手に入れて……



最後の微笑みの切なさは異常。












黒「大丈夫だ猫。契約者は夢を見ない。花粉症にもかからないし追記・修正などしない……」

猫「ホントかよ?」

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最終更新:2024年01月16日 21:30