ドラえもん のび太の魔界大冒険

登録日:2019/08/19 Mon 22:19:07
更新日:2024/01/22 Mon 00:05:53
所要時間:約 15 分で読めます






地球を破滅に追いこむ魔界人!

戦うドラとのび太は、宇宙へ旅立つ!


監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄(「藤子不二雄」名義)
主題歌:小泉今日子「風のマジカル」

『ドラえもん のび太の魔界大冒険』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第5作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第5作目のタイトルである。
1984年3月17日公開で上映時間は97分。
同時上映は『忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ』。

2007年3月10日にはリメイク作の『ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』が公開されている。

ここでは原作漫画版と旧映画版について解説する。

●目次

【概要】

もしもボックスで実現させた魔法世界を舞台とした作品。
所謂「パラレルワールド」を冒険する事となり、作中ではパラレルワールドの概念について簡単な説明がなされている。
だが、魔法世界からタイムマシンに乗り、過去の科学世界(現実世界)に戻る場面もあるため、もしもボックスが使われる前の世界は共通している事になる。

魔法世界になって以降の登場人物は、ドラえもん・のび太・ドラミ以外は全員魔法世界の住人である。
ちなみに本作でドラミが大長編初登場となった。

本作の終盤では、原作と映画両方に嘘のエンディングが用意されている。
藤子先生のアシスタントも、このページを見た時に最終ページだと騙されたという。
夜に人知れず動く石像、次々とやられていく仲間達、時空を超えて追ってくる恐ろしい怪物等、他の映画に比べてトラウマシーンが多め。

また、本作のED映像は本編のダイジェストとなっている。


【あらすじ】

居眠りをしていた時に、魔法を自在に使うを見たのび太。
それ以来「魔法を使えたら…」とぼんやりするようになるが、ドラえもんと一緒にゴミ捨てに行った時に、ゴミ捨て場でドラえもんそっくりの石像を見つける。
その後、出木杉から「魔法は過去に学問として確立されていたが、科学が発達した事で魔法は廃れた」という話を聞くと、今度は「科学じゃなく魔法が発達していれば…」と思うようになる。
だが今度は自分そっくりの石像が木から落ちてくる。一応持って帰るが、誰が何のために作ったのかは分からず、真夜中に家の中で違うポーズになっているという怪異まで発生した。

その直後、のび太はもしもボックスで魔法世界を作る事を閃き、早速実行に移す。
翌朝、人々が魔法を使っている様子を見て期待を高めるのび太だったが、待ち受けていたのは「魔法を使うには高価な道具と勉強が必要」という、現実世界とほとんど変わらない世界であった。

その後、静香達と高井山へ行った時に魔学博士の屋敷を訪れ、満月博士と彼の娘の美夜子と知り合う。
満月は魔界接近説を唱えている博士として有名で、このままでは悪魔達に人類は滅ぼされるとドラえもん達に力説する。
魔法を1つだけ使えるようになったのですぐに元の世界に戻そうとするドラえもん達だったが、もしもボックスはママによって捨てられており、それが切っ掛けでドラのびは仲違いしてしまう。

翌日、魔界接近説が気になったドラえもんとのび太は仲直りしつつ再度満月の屋敷を訪れようとするが、高井山にあったはずの屋敷は跡形もなく消えており、そこで1匹の野良ネコを見つけた。
だがそのネコは、悪魔の魔法で姿を変えられた美夜子であり、満月は魔物達に魔界へと連れ去られてしまっていた。

美夜子はのび太の家まで行き、月の光で魔法が解かれている間に「一緒に魔界へ乗り込んでほしい」とドラえもん達に頼む。
そして予言の水晶を取り出し、魔王を倒すのはドラえもん・のび太・静香・ジャイアン・スネ夫だけだと告げた。
その後、5人は魔界へ行く事を決意し、美夜子と共に大魔王デマオン打倒のために旅立つのだが…


【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

ご存知22世紀のネコロボット
ゴミを捨てに行った時に自分そっくりな石像を見つけ、ほっとくわけにもいかず持って帰る。

その後、のび太の思い付きを面白がり、もしもボックスを取り出した。
科学は魔法世界では迷信とされているため、彼の使うひみつ道具は魔法世界では「珍しい魔法」として認識されている。
魔界に乗り込んだ後でのび太以外全員やられてしまった時に、タイムマシンで過去に行ってもしもボックスを使うのをやめさせる事を思いつく。
だが過去の自分達に接触する前にメジューサに石にされてしまった。
その後はドラミに助けられる。

ご存知怠け者のメガネ少年。
出木杉から「科学によって魔法は廃れた」と聞いても、魔法を使う夢を簡単には捨てられなかった。
そんな時、もしもボックスで魔法世界にする事を思いつき、すぐに実行する。
だが期待していた世界とは全然違い、勉強をしなければ簡単な魔法すら使えなかったので、学校から帰る頃にはすっかり落胆していた。

ちなみに魔法世界では、周囲に怪しまれないように「記憶喪失になった」事にして誤魔化していた。
後に物体浮遊術とホーキングは何とか使えるようになるが、のび太の実力ではスカートめくりぐらいしか出来なかった。
魔王の城から命からがら逃げた後、ドラえもんと共に過去へ飛ぶ。
だがホーキングでドラえもんと逃げていた時に、追っ手のメジューサに石にされてしまう。
その後はドラミに助けられ、彼女から借りたもしもボックスで元の世界に戻そうとするが…。

ご存知風呂好きヒロイン。
のび太が記憶喪失という話を聞いて心配し、彼が魔法を使えるように色々と手伝う。
高井山で1つ星の悪魔に捕まりそうになった時には、ドラえもんや美夜子に助けられていた。

ご存知映画でのみ頼りになるガキ大将。
高井山でスネ夫と一緒に使い魔を捕まえようとするが、返り討ちに遭ってしまう。
人魚の島での難所では、美しい歌声の人魚に対抗して歌を披露し、人魚とツノクジラを悶絶させていた。
ちなみに歌でピンチを切り抜けたのは大長編では本作が初となる。
原作だと母ちゃんを「ママ」と呼んでいるシーンがある。*1

ご存知イヤミなお坊ちゃま。
物体浮遊術をクラスの皆の前で披露した時には、チョークで黒板に「のび太のバカ」と書いてのび太をバカにしていた。
高井山でジャイアンと一緒に使い魔を追い回して怒りを買い、返り討ちに遭った。

のび太が魔法について聞きに来ると、「魔法も昔はちゃんとした学問として研究されていた」と話す。
そして「魔法は悪魔の力を借りる、神にそむく学問」とされていたと教え、15世紀から17世紀にかけて徹底的な魔女狩りが行われた後、科学によって迷信のが暴かれ魔法は息の根を止められたと説明した。

のび太の「魔法は本当にあるか」という素朴な疑問を丁寧に受け止めた上で分かり易く解説し、のび太も内容をしっかりと理解した上で的確な疑問を返すという、互いに小学生離れしている様子を示すこの場面は、ファンの間で「隠れた名場面」と評価が高い。

空飛ぶ絨毯でのドライブに憧れている。
のび太の部屋に置いてあったもしもボックスを、「邪魔だったから」という理由でゴミに出してしまう。

  • のび太のパパ
空飛ぶ絨毯の免許が取れないため、野比家には絨毯がないらしい。

  • 先生
小学校1年生レベルの魔法を使えないのび太を叱る。
魔界接近説は出鱈目だと思っており、最近立て続けに起きている地震と台風も単なる自然現象に過ぎないと考えている。

虫の知らせアラームが鳴って心配になり、22世紀から駆けつける。
石になっていたドラえもん達をタイムふろしきで戻し、元の世界に戻すためにもしもボックスを貸した。

【ゲストキャラクター】

  • 満月美夜子
CV:小山茉美
満月博士の娘。年齢は15歳。中学生~高校生ぐらい。のび太からは「美夜ちゃん」と呼ばれる。
強力な魔法を操る事が出来、剣技も一流。普段は父の仕事の手伝いをしている。
空飛ぶ絨毯を操る技術はプロ並で、将来はプロのレーサーになろうと思っている。
悪魔によってネコの姿にされてしまい、を浴びている間しか人間に戻れないようになった。
予言の水晶のお告げでドラえもん達5人が魔王を倒すと知ると、彼らに協力を求めて魔界へと旅立つ。
魔王の城から撤退する際には、のび太に魔界歴程を任せ、悪魔を引きつけている間に彼を逃がした。
のび太に助けられた後、少しだけ良い雰囲気になる。
ギガゾンビの逆襲』では魔界編で仲間になり戦ってくれる。

  • 満月博士
CV:中村正
魔学博士。
悪魔達が侵略のために地球を狙っているという「魔界接近説」を唱えており、最近頻発している地震や台風も魔界が接近しているせいで起きていると主張している。
だが世間では悪魔は既に絶滅していると考えられているため、出鱈目だと思っている人間が多い。
魔界歴程を発見し、魔王を探す手がかりを見つけるために解読を進めようとした矢先、悪魔に拉致されて魔界へ連れて行かれてしまう。

  • 大魔王デマオン
CV:若山弦三
魔界族の頂点に君臨する
強大な魔力を持ち、多くの悪魔と魔物を従えている。他の悪魔とは比較にならない巨躯を誇る。
心臓に銀のダーツを打ち込む以外に倒す方法はないが、心臓は彼の体内には存在しない。
彼ら魔界族は地球を何千年も前から狙っており、魔界星ごと地球に襲来しようとしている。
無数の星々を電撃に変えて放つ「星の雷」という魔法を操る。
原作では終始姿は黒く塗りつぶされたようになっていたが、映画版では顔が分かるようになり恐ろしさがアップした。
『ギガゾンビの逆襲』では魔界編の大ボスとして登場。
演者はショーン・コネリーの吹き替えや『暴れん坊将軍』のナレーションで知られる声優界の重鎮だが、自身の意向からアニメ作品への出演はほとんどなく、数少ない例外でもある。


CV:上田敏也
デマオン配下の悪魔。相手を石化させる能力を持つ。
本作最大のトラウマ要員。
デマオンにドラえもんとのび太の抹殺を命じられ、彼らの後を追う。
時空間の中でも自在に動く事が出来、過去に戻ったドラえもん達を見つけると石化させて魔界へ帰っていった。
何故かその後は一切登場しない。
『ギガゾンビの逆襲』では中ボスとして登場するが、原作のような石化は使ってこない。

  • 使い魔
CV:千葉繁
サルと悪魔を足したような姿の魔物。
怪光線が武器で、ジャイアン達に追い回されていた時に使用し、彼らの箒を焼いている。
満月博士の監視を任されており、彼らが魔界歴程を発見すると、屋敷を消して1つ星の悪魔を呼び寄せていた。
その後は悪魔と一緒に美夜子を追い回すが、悪魔が使った炎の魔法をドラえもんに跳ね返された時に巻き込まれ爆散した。

  • 1つ星の悪魔
CV:玄田哲章
下級悪魔。
使い魔と一緒に美夜子を捕らえようとするが、ドラえもんに炎の魔法を跳ね返され敗北する。

  • 2つ星の悪魔
1つ星の悪魔より位の高い悪魔。
南極で地球人の絨毯を見つけると、放っておいても寒さで凍え死ぬだろうと判断しすぐに立ち去っていった。
料理番と話をしていた悪魔は、さっぱりした味が好みらしい。

  • 3つ星の悪魔
幹部クラスの悪魔。
料理番と2つ星の会話に割って入り、美夜子を塩茹でにしろと命令する。

  • 料理番悪魔
CV:加藤治
階級は1つ星。太った悪魔で脂っこい食事が好き。

  • 人魚
CV:川島千代子、間嶋里美
人魚の島に住んでいる魔界の人魚。
美しい歌声を持ち、その声に誘われた者をツノクジラの餌にしてしまう。
側を通りかかったドラえもん達も美しい歌声で誘い寄せるが、ジャイアンの歌にビックリして歌うのをやめてしまった。

  • ツノクジラ
人魚の島付近に生息している大怪魔。
人魚の歌声に誘われた者を食べてしまう。
ジャイアンの歌に驚くと、悶絶しながら海中へ潜っていった。


【用語】

  • 魔法世界
のび太がもしもボックスによって実現させた世界。
この世界では科学の代わりに魔法が発達しており、科学は迷信だとされている。
また、宇宙には空気がない、月にウサギは住んでいない、土星の輪は岩石等の宇宙屑で構成されているといった、現実世界での常識が通用しない事がある。
ニュートンやエジソンのような科学者はこの世界では錬金術師として語り継がれている。
地球人全員が魔法を使えるが、誰でも簡単に強力な魔法を使えるというわけではない。
魔法を使うためには学校で基礎を学ばなければならず、禄に使えなければ一流の大学や会社には入れない。
乗り物として魔法の絨毯を操縦するためには免許証が必要であり、絨毯も庶民がおいそれと手が出せないほど高額な代物である。

この世界では絨毯が「」、箒は「自転車」あるいは「オートバイ」に相当し、箒で遠乗りする事を「ホーキング」と言う。
テレビも存在するが現実と同じ機械仕掛けではなく、作動させるには念力を送り込む必要がある。
つまり、科学という概念と魔法という概念をそっくりそのまま入れ替えた代物になっているのだ。
魔法中心の世界なので、魔法を使いこなせなければ落ちこぼれ扱いされる事となる。
当然ここに来たばかりののび太は魔法を全く使えなかったので、皆からバカにされていた。

  • 魔界
宇宙の果てにある魔界星の事。
悪魔達の巣窟で、デマオンが圧倒的な魔力によって支配している。
地球侵略のために段々と地球へ近づいており、その影響で地球では地震や巨大台風等の災害が頻発している。
星全体が暗闇より黒い炎に包まれており、出入りするには南極の上空に空いている穴を通過するしかない。
南極から魔王の城へ行くには、人魚の島、帰らずの原、魔界の森を通らなければならず、そのどれもが命を落とすほどの難所となっている。
国民である悪魔にはそれぞれ階級がつけられており、帽子の星の数が多いほど位が高い。
悪魔以外にも人魚やツノクジラ、魔界のハイエナや魔界の森の怪獣等が住んでいる。
他には家畜なのか悪魔が乗るドラゴンのようなものや使い魔もいる。

『ギガゾンビの逆襲』にも魔界が登場するが、この作品の魔界には人間が住んでおり、人間界と魔界を融合させたような世界となっている。

  • 悪魔
上述の「魔界星」という異星から地球に侵入しているため、彼ら悪魔は宇宙人という事になる。
地球では魔界の存在が知られておらず、悪魔は人類の発展に伴って衰退の末、絶滅したとされてきた。

見た目はテンプレ通りの悪魔で、尖った耳と口に人間とは微妙に違う肌の色、角と尻尾が生えている。
魔界のハイエナたちの餌食になってしまった悪魔の白骨死体を見る限り、角と尻尾以外骨格的には人間とあまり変わらない。
彼らは人間よりも強力な魔法を操る者が多いが、悪魔が使う魔法は月の光の中でだけ解けるという性質を持つ。
例えばネコにされる魔法をかけられると、月の光を浴びている時だけ人間の姿に戻り、石化させられると月が出ている間だけ自由に動く事が出来るようになる。
人間は彼らにとって食糧に値するらしく、劇中ではその料理法を巡って喧嘩が起きていた。

大魔王デマオンやメジューサは彼らとは形態がかなり違う。リメイク版ではデマオンが消えれば悪魔達も消滅する関係。
本作では最終的に燃え盛る赤き脈打つ星がぶつかって星ごと消し飛んだ。

  • 魔界歴程
はるか昔に魔界星に侵入して地球に生還した魔法使い・ナルニアデスが書き残した記録書。
魔界の全貌とデマオンの弱点等が秘文字で書き記されている。満月博士が翻訳を進めていたが、解読前に拉致されてしまった。
ちなみにナルニアデスは、仲間になると悪魔を騙して魔界星への侵入を果たした。そんな口上に騙される悪魔も悪魔である 案の定、後に裏切りがばれて八つ裂きにされている。
なお、解読されていなかった最後の方は「翻訳コンニャク」で解読した。

  • チンカラホイ
物体浮遊術を使う時に唱える呪文。
体の力を抜き、大きく息を吸って吐き、物をじっと見つめて心を空っぽにし、「チンカラホイ」と唱えれば物が空中に浮く。
これは小学校1年生レベルの魔法だが、のび太の力では静香のスカートをめくる事ぐらいしかできなかった。


【ひみつ道具】

  • そくせき魔法ぼう
被ると魔法が使える。
だが、のび太の夢の中に出てきた道具であり、実際には存在しない。

  • 魔法ぼうし
星の模様が沢山ついた帽子。
被ると魔法が使えるように…はならず、ただのお芝居の衣裳である。
だが悪魔は帽子の星の数で上下関係を判断していたため、ドラえもんと遭遇した悪魔はこの帽子を見た途端、無礼を働いてしまったと思い一目散に逃げていった。

これを使い、念願だった魔法が中心の世界を実現させる。
だが元に戻す前にママがゴミに出してしまい、他のゴミと一緒に潰され埋立地の地底深くに埋められてしまう。
後にドラミのものを使って元の世界に戻そうとするが…

  • タケコプター
お馴染みの移動手段。
魔法世界の静香は、今回で初めてこの道具を知った模様。

  • ほんやくコンニャク
ネコになった美夜子の言葉を理解するのに使用。
ドラミが出したものは、魔界歴程を解読するのに使用された。

  • ひらりマント
1つ星の悪魔が使った炎の魔法を跳ね返し、悪魔と使い魔を倒した。

  • あべこべクリーム
塗ると暑さは寒く、寒さは暑く感じるようになる。
南極を突破するのに使用。その後で絨毯にも塗られ、黒い炎に強くしていた。

  • 耳バン
要するに耳栓のようなもの。
耳に貼ると音が全く聞こえなくなるが、人魚の歌とジャイアンの歌は防げなかった。

  • 道路光線
四次元の光で真っ直ぐな道路を作り出す。
一度入ると方向が全く分からなくなる「帰らずの原」を突破するのに使用した。

被ると道に落ちてる石ころみたいに誰にも気にされなくなる……はずだが、本作では単に姿を消す為の道具となっていた。
森の魔物は誤魔化せたが、悪魔の操る魔獣は誤魔化せず、匂いを辿られ1人ずつやられていく事となった*2

  • 照明ミサイル
石ころぼうしを被った後ではぐれないために、目印として発射される。

  • とりよせバッグ
タイムマシンで過去に戻るため、地球からのび太の勉強机を取り寄せる。
その後は絨毯の灰を取り寄せるのに使用した。

  • タイムマシン
これを使って、もしもボックスが使われる前の過去に戻った。

  • タイムふろしき
石化したドラえもん達を元に戻すのに使用。
後に灰となった絨毯を元通りにするのにも使用された。

  • 虫の知らせアラーム
ドラミの道具。
これが鳴った事でドラえもん達に何かあったと思い、未来から駆けつけた。

  • ビッグライト
のび太が持っていた魔界歴程や、銀の矢を大きくするのに使用する。

  • スパイ衛星
魔王の城の偵察に使用する。

  • 通りぬけフープ
これを使い、魔王の城に囚われていた静香達を助けた。

  • ショックガン
  • 空気砲
最終決戦の時に使われた武器。
空気砲は映画版には登場せず、静香・ジャイアン・スネ夫は自分の魔法で戦っていた。


【魔法世界の道具】

  • 魔法の絨毯
美夜子の持ち物。
キャンプ用の大型で、宇宙にも飛んでいける。
模様の一部から中に入れるようになっており、くつろげるほどの空間がある。

  • 北風のテーブルかけ
美夜子の持ち物。
食べたいものが何でも出てくる。ドラえもんの「グルメテーブルかけ」と同じ代物。

  • 銀の矢
これをデマオンの心臓に突き刺すと倒せると言われている。


【余談】

主題歌について劇場上映版とソフト版で変更があったのも有名。
劇場上映版では小泉今日子が歌う「風のマジカル」だったのだが、権利関係からかソフト版では『大魔境』の主題歌である「だからみんなで」に変更されている。
この他にも劇中では「風のマジカル」のアレンジが流れるシーンがあったが、それらも全て別の曲に入れ替えられており、長らく劇場上映版は幻となっていた。

しかし、AmazonプライムやAbemaTVで提供されているネットレンタル版では劇場上映版に近づけて「風のマジカル」が流れるバージョンとなっており、数十年ぶりに劇場上映版に近い状態での視聴が可能となっている。
上記のアレンジが流れるシーンもしっかり差し替えられており、現在流通しているソフト版とは随分印象が異なるのが確認できる。興味のある人はぜひ見比べてみよう。

映画の主題歌を集めたCDでも「風のマジカル」は除外されるか、歌の無いインストゥルメンタル版での収録が長らく続いたが、2010年発売の「ドラえもん 映画主題歌大全集」で小泉今日子のオリジナル版が初収録された。ただし2015年発売の「映画ドラえもん主題歌大全集」では未収録となるなど、全て解禁となったわけではない様子*3








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最終更新:2024年01月22日 00:05

*1 スネ夫のセリフと逆になっていた可能性もあるが。

*2 ただし本作での石ころぼうしの設定は、短編「石ころぼうし」「災難予報機」での設定と矛盾する為、リメイク版『新魔界大冒険』では「モーテン星(効き目長持ち安心バージョン)」に差し替えられている。

*3 ちなみに同CDでは、『宇宙英雄記』の挿入歌「ミラクル銀河防衛隊のテーマ」は収録されているが、エンディングテーマのmiwa「360°」は未収録。