17歳。(漫画)

登録日:2019/8/10 (土曜日) 5:54:10
更新日:2024/01/03 Wed 08:34:32
所要時間:約 5 分で読めます





何も変わらない-何も伝わらない-この街は-



17歳。とは原作:藤井誠二、作画:鎌田洋次による日本の漫画作品である。漫画アクションに2004年から2005年まで連載されていた。
1988年に起きたあの忌まわしき女子高生コンクリート詰め殺人事件をモチーフにしているが、事件を漫画化しているわけではない。連載時には藤井と様々な著名人による対談も掲載されコミックスの巻末にも収録された。

藤井と鎌田による協議の結果、結末が途中で急遽変更された為、プロットと宣伝文句が目茶苦茶になってしまい矛盾だらけとなってしまった。しかし結末が変更されたことで優しく救いのある結末となっている。


ストーリー


1996年、マルカワヒロキは現在トラック運転手として働いている。このたび仕事で東京都E区を訪れてしまい罪悪感から忌まわしき事件の起きた家に向かうとその家は取り壊され空き地と化していた。

8年前の1988年、チンピラにカツアゲされていたヒロキは悪友のタカシと共に先輩で不良の総番ミヤモトらに助けられる。ミヤモトの都合の良いパシリとなったヒロキは脅迫され、レイプ目的で女子高生の美少女「大沢サチコ」を誘拐監禁する手助けをさせられる。自己保身でサチコの監禁を隠蔽するヒロキと捜査に弱腰な警察。それに唯一人立ち上がったのはサチコの双子の妹「大沢ミキ」だった。

人の為に生きる双子の女と自分の為だけに生きる男達の戦いが始まった。





登場人物


◇大沢ミキ
楽しいよきっと
本作のメインヒロインで17歳の女子高生。姉サチコは双子の姉で両親の時子と誠一の4人家族。
心優しく常に他人を尊重でき気丈な性格の見た目も中身も美しい可愛い系のショートヘア美少女。後、アホ毛が特徴。
どれぐらい性格がいいかと言うと、ヒロキにぶつかられても自分から「ごめんなさいと」謝る。ビラ配りを手伝ってもらったら「手伝っていただいてありがとうございます」と言ったり「夜分遅くに」と断りを入れたり本当に一般家庭育ちなのかと疑われる良家のお嬢様の様な上品さと育ちの良さがうかがえる。
後半はまさに天使、聖女。
また妹、ドジっ娘、ウブ、アホ毛と萌えの塊だったりする。男に手を握られただけで赤面するお前らの大好きな処女。
悪気は無いが、殺害されそうになった際にミヤモトにとって酷い暴言を吐いてしまう(笑)。

パンツの色は白。

◇大沢サチコ
将来カウンセラーになりたいんだ。なんか人の悩みや苦しみを聞いてあげられる仕事をしたいなって
ミキの双子の姉で17歳の美少女女子高生でそしてアホ毛が凄い。ミキと違いしっかり者で丁寧で礼儀正しいがミキよりも砕けた喋り方をする。
人助けが出来るカウンセラーになる為の学費稼ぎにファミリーレストランAnnys(アニーズ)でアルバイトをしている。
アルバイトからの帰宅途中にミヤモトらに拉致され、一度は逃げかけるもヒロキの密告で掴まってしまいツジの家に拉致監禁暴行輪姦されてしまう。
無意味にパンモロ、パンチラする。

パンツの色は白。

◇マルカワヒロキ
17歳。本作の主人公(笑)。人間のクズ1。不良ぶってるが本性はただのヘタレ。
ミヤモトに殺すと脅迫されたとはいえ、サチコの隠れている場所を密告したり、ひたすら自己保身に走る様と矛盾ありまくりの言動と行動は多くの読者をイライラさせた。
ただしサチコには一切暴力や性的暴行を加えなかったり、ミキに土下座で泣きながら謝罪し不良グループで唯一更生していたりする。

◇タカシ
ヒロキの悪友。ミヤモトのサチコに対する暴力はやり過ぎだと言う反面、サチコに暴力を振るう。
結末の変更によりサチコの代わりにリンチで撲殺されるが、ミヤモトらの言うように事実彼の死に同情したのは母親だけだったりする。

無論同情の余地なんか無い。

◇ミヤモト
ピザ体型デブの人間のクズ2。不良グループのリーダーにしてE区の支配者。
最初はヒロキらを助けるいい先輩だったが次第に本性を現していく。根は小心者でヒロキの母親や警察、弁護士にはビビリまくりのヘタレ。

◇ツジ
ミヤモトのパシリ。タカシのトドメを刺した。

◇ミズノ
ミヤモトのパシリ。サチコの監禁場所の自宅を提供。こいつの両親もクズである。

◇フルヤ
ミヤモトの親友で別のグループを率いている。自分の部下に対しても婦女子への暴力は禁止している。
ミヤモトに対しては友情を持っており、ミヤモトが逮捕されるのをよしとしない為にサチコを助けることを躊躇している。
彼の場合なんで不良なんかしてるのか謎である。

◇田中刑事
少年課の刑事。フィギュアスケート選手ではない。最初は「サチコさんに恋人いたの?」とセクハラ発言したり終始ふざけた態度だったが、サチコが誘拐された可能性があるとわかると独自に捜査を開始する。ミキの懇願と自身も幼稚園児の娘がいる為であるが、後半の彼は漢である。

◇村井店長
サチコのアルバイト先のアニーズの店長。
年下で初対面のミキに対しても敬語かつ礼儀正しく対応する紳士。
事件後もサチコの復職を受け入れてかもしれない。

◇大沢時子
サチコとミキの母親。優しく美人だが気弱。専業主婦で時間もあるんだからなんでもミキと夫任せにせずに少しは動いて。

◇大沢誠一
ミキとサチコの父親。娘と同じで優しく温厚な性格。役職は部長で白髪が目立って明らかに老け気味。予期せぬ事件に立ち向かう。


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最終更新:2024年01月03日 08:34