ラビリス(フリーゲーム)

登録日:2019/07/23 Tue 20:54:27
更新日:2021/06/12 Sat 11:49:59
所要時間:約 9 分で読めます




『ラビリス』とは、ASHマルチメディアラボが提供するフリーゲーム。
ブラウザのみで起動するブラウザゲームであり、特別なソフトは必要ないのでスマホでも普通に遊べる。

ストーリー

19世紀初頭、近代ヨーロッパ。魔法と幻想は去り、理性と文明が世界の闇を切り開く、そんな時代・・・。
発掘された地底都市は《冥界》へと続く道だった。次々と蘇生する死人の群れ、押し寄せる神話の怪物。
冥界の門を塞ぎ、再び魔法と幻想を否定するべく、人は戦いの地へと赴く。

世界観

退廃的な架空の19世紀を舞台にしたダークファンタジー。
この世界ではいつしか人が死ぬと、そのほぼ全てが「クリーデン」という怪物として蘇るようになってしまった。
しかし、ほんの一部、強い意志を宿した人だけが「ラビリス使い」という生前の記憶に基づいた異能を操る戦士として蘇ることができた。
あなたはそんなラビリス使いとなって、全ての元凶たる「冥界の門」を塞ぐため地底迷宮へと旅立つことになる……。

システム

コマンド選択型アドベンチャーRPG。
プレイヤーは5人のラビリス使いを引き連れて、複雑に繋がった迷宮を探索することになる。
迷宮の中では様々なイベントがあり、それによって冒険の進行も変わっていく。

フォースイベント

後述の「属性」に応じて正しい選択肢を選ぶと「フォース」が得られる。
フォースは、ラビリス使いの回復や各種ラビリスの使用に用いるため、できるだけたくさん集めておきたい。

接続イベント

これ自体に特に何かしらの効果はないが、選択肢によって次に起きるイベントの種類が変わる。
どの選択肢でどこに通じているかは固定なので、フォースが欲しい時、戦いたい時、階段に行きたい時と状況に応じて選ぼう。
ちなみに「扉を開ける」系の選択肢は高確率で戦闘に接続している。戦いたい時も戦いたくない時も覚えておくと吉。

階段

次の階層に移動する。上の階層に戻ることはできず、上に戻る時は常に地上に脱出することになる。
たまに落とし穴で強制移動することもある。

属性

主人公たちはそれぞれ特定の目的で集まったラビリス使いであり、それぞれに旅の目的も異なる。
フォースイベントでの正しい選択肢に関わる他、異なる属性のメンバーは募集することができない。

使命

冥界の門を閉ざすという使命を果たすため、自ら毒を煽り運よくラビリス使いとして蘇ることができた者たち。
基本的には善良で人助けを貴ぶ傾向にあるが、何よりも最優先すべきは先に進むという使命。
そのため状況によっては罪なき人々を見捨ててでも先に進む非情な判断が正しいとされることもある。

冒険

生前からギリギリのチャレンジャーな行動を好んでいた者たち。冒険の末死んでしまったが運よく蘇ったため、新たな冒険を求めて迷宮に旅立った。
一般的なファンタジーにおける「勇者」に近い性分で、どんな危険を冒してでもその先にあるものを求めるタイプ。自らの命も省みず積極的に人助けもする。

邪悪

生前から好き勝手やらかし放題やっていた犯罪者集団。当然の末路として処刑されるも蘇ったためさらなる欲望を求めて迷宮に向かう。
とにかく自らの欲望が最優先で、そのためなら他人の迷惑など全く考えない。また事態を解決するにも暴力的な手段を好む傾向がある。


それぞれの属性による正解となる行動の違いは例えば以下の通り。

ナイフを持った少女が襲いかかってきた!

使命→少女は気の毒だが、自分たちの命には代えられない。殺す。

冒険→リスクはあっても最も皆が幸せになれる選択肢として、怪我を承知でナイフを掴む。

邪悪→攻撃されたなら問答無用で殺す。

……というような感じ。
またこのイベントでは、「説得」というスキルを十分修めていると「説得して少女を投降させる」の選択肢が表れ、これがどの属性でも最も多くのフォースを得られる。
なお、フォースはあくまで「思いのエネルギー」なので例え財宝を得られるような選択肢を選んでも、属性に合っていなければフォースはもらえない。
例:植物に支配された廃墟で「使命」が「金目のものを物色する」を選ぶと獲得フォースは0。使命にはそんなことをしている余裕はないのだ。

戦闘

前衛3枠、後衛3枠で行う5VS5のチーム戦。基本システムはシンプルだが難易度はかなり高め。
ダークファンタジーだけあり、戦闘メッセージがやけに不穏。
以下、序盤に遭遇する代表的な難敵。

  • プラーグ
這いずる豆科植物。1階から登場。大抵のプレイヤーはコイツ相手に最初の死者を出すことになる。
単体攻撃しかないが、技の威力が高めでレベル1ラビリス使いをあっさりと屠る実力者。

  • 凶骨
爬虫類人。「骨の槍」「骨の盾」は大した威力もないので警戒する必要はないが、驚異の破壊力を誇る「祖霊召喚」が発動すると十中八九全滅する。
遭遇時は真っ先に撃破するように。
19階ではボスとしても登場する。だが祖霊召喚さえ防げれば大体勝てる。

  • ツノブタ
一見弱そうだが、捨て身攻撃と全体硬直を操る嫌な敵。捨て身攻撃の殺傷力は馬鹿に出来ないので注意。
全体硬直を乱発されると、肉体の値次第では詰む。

  • ファイアスターター・ギルマン・トレジャーゴースト
罠使い三人衆。罠はカウントダウンが0にならないと発動しない代わりに非常に威力が高く、コイツ等全員と同時に遭遇する30階は命の保証がない。
3個ぐらい重ね掛けされたらまず命はない。
トレジャーゴーストの罠は比較的温情な威力だが、即死効果付きなので運が悪いと悉く箱に吸い込まれて全滅する。

  • マザーウーズ
ドラクエで言う「スライム」に相当する魔物「ウーズ」の親玉。
時折ランダムイベントで遭遇し戦うか否かを選べる。
序盤から普通にエンカウントする可能性があるが、そのレベルは脅威の 200 。正面切って戦ったら速攻全滅するのでよほど実力に自信がない限り絶対に戦ってはいけない。
ただし、使う技自体はそこまで威力はなく、とんでもない能力値に任せて無理矢理放っているだけなので十分なステータスさえあれば確実に勝てる相手ではある。

ラビリス使い

本作のプレイヤーキャラ。死後に蘇り生前の技(ラビリス)を使って戦う。
レベルアップで成長するのはHPだけであり、このHPを任意の4つの能力に振り分けることでステータスアップ、ステータスが一定値に達すると新しいラビリス習得……という独特なシステム。
そのため、レベル1でもHPを犠牲にすれば新しいラビリスを覚えることも可能。

ステータスは以下の通り。
  • HP
尽きたら倒れる。倒れたラビリス使いを蘇生させるには多めのフォースが必要なので注意。
また、アイテムを持たせていた場合、死んだ時点で失われるシビアな仕様。

  • 素早さ
行動順に影響。

  • 感情
近接攻撃の威力および近接攻撃の被ダメージに影響

  • 精神
遠隔攻撃の威力および遠隔攻撃の被ダメージに影響

  • 肉体
状態異常をかける確率および食らう確率に影響。

ラビリス使いは以下の9種類。転職はできないので、他のラビリス使いを仲間にしたければ、いらないラビリス使いを首にして他のプレイヤーが放流した野良ラビリス使いを仲間に加える必要がある。

  • ウェポンマスター
近接遠隔回復なんでもできるという触れ込み……なのだが、基本的に前衛後衛は固定した方が有効なので両方できるというのは大した強みにならない。
というかいずれのラビリスも威力が微妙で専門職に劣るというバランス型の悲しい宿命を背負っているため慣れたプレイヤーからはまず選ばれない。
一応「全員同じラビリス使い」というような編成ではそこそこ強いが、逆に言えばそれぐらい極端な編成でないと出番はない。

  • フェンサー
主に状態異常を与えることを得意とする剣士。硬直や即死など便利な追加効果が豊富。
全体攻撃が弱いためサクサク雑魚戦を終わらせるには向いていないのが難点。
ラビリス名が中二全開でカッコイイ。

  • 修道士
徒手空拳で戦う戦士。主力攻撃である「大きく振りかぶる」系攻撃は攻撃前に感情を倍加させる効果があり、表示上の威力以上に火力があり、さらに近接系の被ダメージを減らすこともできる。
全体攻撃は一応あるが、習得がメチャクチャ遅いので基本単体攻撃しかないと思って戦おう。

  • スピリットウォーリア
ネイティブアメリカンの女戦士。習得時期に対して威力の高いラビリスが揃うが、いずれも何かしらの反動がある。
反動を抑えるためには「肉体」を上げる必要があるが、ラビリス習得には肉体は一切必要ないという特異な性質がある。
そのため新しいラビリスを覚えていくだけならひたすら肉体以外に振っていけば他のメンバーを上回る勢いで強力な技が揃うが、反動でほぼ動けなくなるので計画的に。まぁ1ターンで全滅させれば反動を気にする必要はないが。
基本は前衛だが、非常に威力の高い遠隔全体攻撃があるので後衛もこなせるナイスなお姉さん。リスクがあるが回復もある。ぶっちゃけウェポンマスターをほぼ食っている
敵版スピリットウォーリアと言える「デスウォーリア」は、驚異的な破壊力の全体攻撃を反動気にせずぶっぱしてくるため非常に危険。

  • 労働者
労働者がそのままつるはし(らしいがどう見ても鎌)を武器に蘇ったラビリス使い。
一見ネタ臭いが、結構優秀。派手な技はないが縁の下の力持ち的に働いてくれる。
威力は低いが無消費の全体攻撃があるので、雑魚戦はこれを連打していればかなり貢献できる。
また主力攻撃の「逆境」特性を持つラビリスは自身のHPが減っていると威力が跳ね上がるためボス戦でも一発逆転を狙える。
仲間をかばってカウンターするラビリスもあり、割といろいろな仕事ができる。

  • チェンジリング
忌まわしき取り替え子。獣の特性を持った少女。
序盤は技の威力が非常に低く苦労するが、ある程度育つと優秀な追加効果を持った技で味方をサポートできるようになる。
全体硬直効果を持ったラビリスが非常に優秀で、これで雑魚戦をサポートするのが主な役割。

  • 錬金術師
特殊な薬品や楽器などの小道具を用いて戦う。
技の威力は全体的に控えめだが、ありとあらゆる状態異常が揃う状態異常のエキスパート。特に即死技が便利なので雑魚戦ではこれを主体にするといいだろう。
また、味方の能力を引き上げる「秘薬」系統のラビリスもボス戦で大変役立つ。
「素早く抵抗」系のカウンター技は敵の攻撃のダメージが発生する前にカウンターできるため、地味に便利。

  • 魔儀士
あらゆる魔法を使いこなす背中に蝙蝠の羽を生やした男。
全ての攻撃でフォースを消費するのが最大の特徴。そのためフォースがないと何もできない。
一見クセが強そうに見えるが、最序盤を除けば入手フォース量に対してそこまで過大な量を要求される訳ではないので実はあまり気にならない。
フォースを消費するだけあって、威力が高く追加攻撃も強いラビリスが揃う。後衛としては結構優秀。

  • シスター
一見回復役っぽく見えて実際回復ラビリスを多く覚えるのだが、 その実態は強力な全体攻撃で敵を焼き払うアタッカー
特に「ギルティアーク」の使い勝手が非常によく、序盤はひたすらこれを撃っているだけで雑魚戦が終わる。
ただ、中盤を過ぎたあたりから攻撃系ラビリスが全く成長しなくなり、魔儀士に使い勝手では見劣りしがち。
蘇生ラビリスなど便利な技は多いのでその辺で差別化していきたい。


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最終更新:2021年06月12日 11:49