トレジャーオブゲノム

登録日:2019/07/23 Mon 14:15:00
更新日:2019/07/23 Tue 23:19:19
所要時間:約 5 分で読めます




トレジャーオブゲノム(The Treasure of Genum)はバンダイが2000年前後にサービスを提供していたブラウザベースのオンラインゲーム。
2004年にはリニューアルして「トレジャーオブゲノム~戦乱の章~」また同じシステムを根底に置いた「レジェンドオブヴァンディア」をリリースしたが、その頃には時代遅れ感が強く、長くはサービスが続かなかった、と思われる。
ネット上にも残念ながらあまり情報が残されていない。

●目次

概要

プレイヤーは「ゲノムの財宝」を求めて探索に来た冒険者、という態でマップを探索する。
1日が92ターンに分けられており、15分で1ターンがリアルタイムで経過する。(足りない4ターン=1時間はサーバーメンテ)
基本的には「デッキ」を組んで予め行動を予約しておき、ある程度時間が経過したらその結果を見て次の行動を決める、という形になる。

トレジャーオブゲノムがサービスされていた頃はまだ常時接続は一般的ではなかったため、今から見れば悠長なこのシステムも当時としては妥当なものだった。

ゲームの進行

デッキ構築

デッキは中心となる「ビークル(=乗り物)」とその周囲を固めるユニットで構成される。
3×3のマス目を想定し、その真ん中にビークル、周囲にユニットがくる、と考えると概ね合っている。
ビークルは移動タイプ(陸上/海上/空中)、サイズ(配置できるユニットのサイズ上限)、HP、積載量(ゴールド/アイテム)、戦闘力が設定されている。
陸上型/海上型はそこしか移動できず、空中型は地形を問わず移動できるが陸上型/海上型に比べて性能的に貧弱である。
また、積載量が多いビークルはコストが低かったり、戦闘力が高いビークルは積載量が殆どなかったり、といった形でバランスがとられていた。

周囲のユニットは戦闘用のユニットもあるが、序盤はむしろ発掘地点でゴールドやアイテムを獲得するためのユニットが配置されることが定番。
一方で他のプレイヤーに勝利した場合にゴールドやアイテムを奪えるユニットを組み込んで他のプレイヤーから強奪を狙うプレイもできた。

行動計画

ビークルの行動は1ターンごとにどこに移動するかを予め予約しておくことができ、また移動経路がループになっている場合はずっとループし続けることもできた。
とりあえず発掘現場でゴールドがいっぱいになるまで掘っては街に戻ってきて保管するループは定番。
月のイベント攻略を目指す場合はイベントユニットのルートを想定し、それにかぶさる様にルートを決定して後はイベントユニットに遭遇し、勝てることを願うことになる。

実際の行動

街ポイントでは戦闘は発生しない。
それ以外のポイントでは、発掘ポイントであれば発掘や探索を持つユニットがいればゴールドと、そこで手に入る可能性のあるアイテムを手に入れることができる。
その後、同じポイントにいる他のプレイヤー、またはイベントユニットと戦闘が発生しうる。勝った側に「強奪」を持つユニットがいれば、負けた側からゴールドやアイテムを奪える。アイテムに関しては負けた側に「アイテム保護」があれば奪えない可能性もある。
手に入れたゴールドやアイテムは街に戻ることで「保管」したことになり、はじめてプレイヤーが自由に使えるようになる。

こうしてゴールドやアイテムを手に入れて、新しいユニットを買ったり(ゲーム内通貨のゴールドによるガチャのようなものがあり、これで新しいユニットをゲットできる)、また、アイテムを使ってユニットを召喚(こちらは必要なアイテムを揃えていれば必ず召喚できる。その分、ゴールドで買えるユニットより強力なものが揃っていた)したりしてデッキを強化していくのが基本的な遊び方になる。

戦闘

戦闘の際には、ターン開始時にまず両方のプレイヤーのどの面がこのターン戦闘を行うかをランダムで決める。
ビークルを中心に、決められた面が向かい合うように回転する、と考えると分かりやすい。
そして、戦闘に参加している3ユニット+ビークルについて、SP(スピード)の高いものから順に行動する(同値の場合はランダム)。
ユニット/ビークルは基本的に目の前のユニットを攻撃し、目の前のユニットがいなければビークルを攻撃する。尤もこれは基本であって実際はユニットによって色々あり、目の前のユニットを無視してビークルを攻撃するもの、対象がランダムになるもの、全体を攻撃するものなど様々。
どちらかのビークルのHPが0になるか、20ターン経過すれば戦闘は終了となる。
まだ戦闘が続くなら改めてどの面が戦闘を行うかを決め直す。

これにより、「角のユニットは辺のユニットよりよく出る」「辺のユニットは常に両脇の角と一緒に戦う」などがあるため、デッキ構築に考えることが増えていく。

特にユニット同士の相性がかなりはっきりしているため(「ロマーリア国王」は動きの遅い暗黒騎士の殆どに強いが、唯一「暗黒騎士ゲイル」には先手を取って倒される、「ワイバーン」は空を飛び耐性持ちの少ないブレス属性で攻撃できるが、ブレス耐性を持ち対空攻撃が可能な「Dスレイヤー」が天敵、など)、戦闘をメインに考える場合は周囲の流行などをよく考える必要がある。
特に月ごとのイベントユニットは破格の性能を持たされていることが殆どであるため、いかに弱点をつくかが重要であった。

ユニット

一部代表的なユニットを記載する。

  • ノッカー
  • ドリルボーグ
序盤からお世話になる発掘系ユニット。
ノッカーは発掘3/発見1でお金を稼ぎながらアイテムを手に入れられる可能性があるため、最初から持っているユニットながらつぶしが利く。
ドリルボーグは発掘4は素晴らしいのだが発見がないのが辛い。一気にお金を稼ぎたいときには有効。

  • ローバー
召喚で手に入るユニット。発見3が最大の強みで、これを超える発見値を持つユニットはいない。
まずこのユニットを数揃えることが初心者の目標でもあった。

  • マーメイド
特殊なアイテム「メダル」を見つけるための「探索」を持つユニット。それ自体は色々いるのだが「探索3」となるとマーメイドしかおらず、しかも召喚できるユニットなため、メダル捜索にはまずマーメイドを8枚集めてから、というのが基本だった。
海上のメダル探索ポイントでは実際そんなデッキがよく見られた。

  • イエティ
最初の島で召喚できるユニット。戦闘能力も発掘能力もないが、HP10のタフさとアイテム保護3が魅力。これで強奪デッキからアイテムを保護することができた。

  • シーフ
強奪デッキで比較的使われたカード。サイズ2に対して強奪2なのもさることながら、SP18で攻撃ができたのが大きい。これによって厄介な小型ユニットを先手で仕留めることができた。重要アイテム持ちのイベントユニット対策に顔を出すことも。

  • バンディット
主に強奪デッキのメインで使われたカード。戦闘能力は並みのカードに劣らない。
ただし、攻撃場所がランダムであるため若干信頼度には欠ける。
(ランダム攻撃は、敵のいない場所に攻撃する(いわゆる空振り)こともある)
一部のユーザーのバンディットは100%狙いたい場所に当たるためホーミングと恐れられた、という伝説がある。

  • 風馬小太郎
こちらは強奪デッキの花形。
サイズ4で強奪4とコストパフォーマンスも良好、さらには物理防御持ちと多少の戦闘能力も持ち合わせる。
戦闘デッキの角を1枚これにするだけであっという間に強奪デッキに早代わり。
なお、風「魔」ではなく風「馬」である。

  • 呪禁師
サイズ1で「サイレント」能力持ち、ということで重宝されたユニット。これはこのターン、呪禁師以降に動く魔法属性ユニットが行動できなくなる、というもの。魔法属性ユニットは全般にSPが低く、呪禁師より速く動けるユニットは殆どいなかったため、魔法対策として極めて重要だった。
呪禁師より速く動けるサイレントユニットとして「スペルガード」もいる。その代わりこちらはサイズが2になっている。

  • ガーディアン
初期デッキに配置されている戦闘系ユニット。
特殊能力なしのため軽く見られがちだが、HP、AP、SP全てか高い水準でまとまっている。
こいつの強さに気づけたら初心者卒業。

  • デスナイト
SP12という高速で物理4点をたたき出すユニット。このため「大型でSPが低く、タフ」という相手には滅法強い。その一方でHPが2しかないため、より高速で殴り掛かってくる小型ユニットに弱い、というなんともちぐはぐなユニット。一種のメタゲームを象徴するユニットともいえる。

  • ロマーリア国王
SP9という魔法系としては比較的速いスピードで地空貫通の4点攻撃を通す、初期に猛威を振るったユニット。
暗黒騎士を悉く葬れるのもでかい。尤もHP3なのでデスナイトを始め天敵もうようよいたのだが。

  • 暗黒剣士ゲイル
SP16で1点トリプルという高速でダメージを与えてくる暗黒騎士のエース。代償としてHPが2しかないのだが、暗黒騎士共通能力の「物理防御」で本来先手を取ってゲイルを落とせる相手の攻撃を殆ど防げるという強ユニット。
弱点はソニックバスターに耐えるHP4以上の魔法/ブレスユニット。後飛ばれてると手も足もでない。

  • 暗黒剣士ガスト
上記のゲイルと色々な比較がされたユニット。
こちらはSPは6と低く代わりにHPが4とゲイルの2倍である。
またトリプルではなく貫通を持つため、飛んでる相手には若干有利。
(貫通=相手が飛空ユニット相手の場合、それを無視して直接ビークルにダメージが与えられる)
ゲイルと違い、こちらは動く前に倒される高いAP4以上の魔法/ブレスユニットが弱点。
とはいえガストを一撃で倒せるユニットは少なく、やはり強ユニットとされた。

  • 暗黒剣士カーム
暗黒剣士で最も不遇なキャラ。
敵ビークルに直接ダメージを与えられない(ビークル以外の地上3ユニットが攻撃範囲のため)
暗黒剣士特有のはずの「物理防御」を持たない(その分若干HPは高い)
見た目もデブで「こいつ鎧着られないから物理防御持ってないんじゃね?」とユーザーに言われる始末。
あまりにアレすぎたその性能から一部に熱狂的なファンが存在した。

  • 青龍
召喚できるのはかなりゲームが進んでからだが、その圧倒的な性能で君臨したカード。
飛行・HP8・AP5のブレス攻撃は大抵の相手を問答無用で粉砕してしまう。ただ、ロマーリア国王や暗黒騎士と言った主力級でもサイズ4なのに対し、青龍(を含む四神)はサイズ10。同時にデッキ構築能力も求められるユニットであった。


追記・修正はブロンズドラゴンを召喚してからお願いします。

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