リサのときめき(ザ・シンプソンズ)

登録日:2019/07/20 (土) 10:30:00
更新日:2019/07/20 Sat 10:50:41
所要時間:約 20 分で読めます




「リサのときめき」(原題「Lisa's Substitute」)はザ・シンプソンズシーズン2第19話のエピソード。

スプリングフィールド小学校のリサのクラスに代理教師のバーグストローム先生がやって来た。
バーグストローム先生に恋するリサ。

しかしリサは父親のホーマーに対しては蔑ろにするような態度を取ってしまう。









※※※以下、ネタバレ注意※※※










【あらすじ】


生徒たちが騒々しいスプリングフィールド小学校の2年生の教室。
担任のフーパー先生が憔悴した様子でスキナー校長に付き添われながら教室に入って来る。

また振られちゃったんだわ…

フーパー先生は病院でライム病と診断されたため休職するという。

「ライム病って?」と質問した生徒にスキナー校長がライム病について細かく説明する。

ライム病はダニによって広がる怖い病気です。病気にかかったダニが皮膚にくっついて血を吸うと、
有害なスピロヘータが血の流れに沿って脊髄、脳へと上がっていく。
脳へ!?なんてこと!!

落ち込んだ様子で教室を出て行くフーパー先生。
代理の先生が来るまではスキナー校長が2年生の授業を進めることに。


スキナーが授業を進めていると、テキサスのカウボーイの扮装をした代理教師のバーグストロームがやって来た。

バーグストロームは「僕には(1830年のテキサスカウボーイなのに)おかしい所が3つある。
3つ全部わかった人にはこの帽子をあげよう」と生徒たちに間違い探しをさせる。

私わかりました
よしよしよしいいぞ、君の名前は?
リサ・シンプソン
じゃあ言ってみて

  • 1.ベルト
(ベルトにテキサス州と書かれているが、テキサスが州になったのは1845年)

  • 2.腰につけているリボルバー
(リボルバーが出来たのは1835年)

  • 3.ユダヤのカウボーイはいない
先生はユダヤ系でしょ?
本当にそう思う?
イタリー系?
ユダヤだ。
(バーグと付く苗字はユダヤ系に多い)

リサは見事3つ間違いを言い当てる。

3つとも大正解!デジタル時計もしてたけど、そりゃまあいいや。さあさお嬢さん、どうぞ!

リサの頭に帽子を被せ、バーグストロームは黒板に自分の名前を書いて自己紹介をする。

僕はバーグストローム。どんなあだ名でもつけていいよ。『ハンバーグ』とか『嵐を呼ぶ男』とか



4年生のクラスでは、担任のクラバーペル先生がクラス委員選挙が始まることを生徒たちに告げていた。

クラバーペルは優等生のマーティンを委員長に推薦し、マーティンも委員長になることに強い意欲を見せる。

他に立候補は?
バートを推薦します!スピーチ!スピーチ!
うちの犬が原稿食べちゃった!

大笑いするクラスメイトたち。

静かに!バート、大事な伝言を書いたメモを校長室に届けて欲しんだけど、あなた行ってくれる?
良い子の僕は校長室の場所を知らないよ

バートを厄介払いし、クラバーペルは生徒たちに「バートをけしかけるのはやめなさい」と注意を促すが、
バートは教室の扉に顔を押し当ててふざけているのだった。



2年生のクラスではバーグストロームが生徒たちに「人より得意なこと」を見つけさせていた。
何のことはない特技でも生徒を褒めるバーグストローム。

リサは傍に置いてあるサックスを吹いてみてほしいと言われるが
「出来ません」と言ってサックスを吹くことを拒否する。

お願いそれだけは…
わかった。貸しが出来たね


放課後、教室に引き返したリサはクラバーペルがバーグストロームを誘惑する場面を目撃する。

夫が行ってから代わりに私に課外授業をしてくれる人を探してるのよね
あなたはとても魅力的な人ですが、恋人は子供です

バーグストロームの言葉に心打たれるリサ。

人気のない校庭でサックスを吹き、バーグストロームに拍手を送られ嬉しそう微笑むのだった。



寝る時最後に想うのは先生だし、起きた時最初に想うのも先生なの
ママもパパをいつもそう思うの
ママったらわかってない!

地下室で洗濯物を畳みながらマージにバーグストロームの話をするリサ。
マージもホーマーの話をしようとするのだが、リサは話を聞こうとしない。

ママもパパのちょっとしたことに気が付くのよ
違うってば!先生を見てるとこんな素敵な人いないって思っちゃうの
パパもそう思わせるのよね
ママどうしてちゃんと聞いてくれないの?
聞いてるわリサ!でもママだってパパのことそう思ってるのわかってよ!
わかった…



4年生の教室でクラス委員候補のマーティンとバートによる討論が行われる。

この教室で採取したサンプルでは、州調査官の手によって100万に付きなんと1.74のアスベストが…
それじゃ足りない!もっともっとアスベスト!もっともっとアスベスト!

アスベストの危険性も知らずにクラスメイトを扇動するバート。
学校新聞の一面に討論会での様子が取り上げられる。

息子の活躍を知って喜ぶホーマーに後押しされ、バートは選挙活動でマーティンを圧倒する。



あと2週間でスプリングフィールド自然史博物館が閉鎖されるって。
あまり人が来ないんでね。なるべく見といたほうがいいよ!

生徒たちに博物館へ行くことを薦めるバーグストロームの言葉を聞き、
リサはホーマーに付き添われ博物館へと足を運ぶ。

ホーマーは博物館の受付で寄付は強制ではないと聞き、堂々と寄付金4ドル50セントをケチる。

バーグストローム先生!
やあリサ!」(お金を寄付しようとする)
払う必要ないよ!書いてあるだろうが!
こちらお父さんだね?

3人は連れ立って博物館を見て回る。


リサの父親に対する態度を見たバーグストロームは
リサは身近に強い男性像が無いと感じているのでは?」とホーマーに意見を述べる。

しかし彼の言葉の真意はホーマーには伝わらなかったようだ。

2人の会話を聞いていたリサは、ムッとした表情でホーマーから遠ざかる。


普段の先生を知るチャンスをパパが台無しにしたのよ!」とホーマーに憤慨するリサ。
しかしマージに先生を夕食に招待しては?と提案されて機嫌を直す。


次の日、リサは教室の前でバーグストロームを夕食に招待する練習をする。
しかし教室にいたのはバーグストロームではなく、復職したフーパー先生だった。



生徒たちに自分はライム病ではなく精神身体症だったと説明するフーパーに、
リサは「バーグストローム先生は?」と尋ねる。

さあね、先生も会いたいんだけど。全然授業が進んでないの。一体何を教えてたの?
人生は素晴らしいって…

リサは泣きながら教室を飛び出していく。


バーグストロームが住むアパートを訪ねたリサは、
住人の女性からバーグストロームは次の列車でキャピタルシティに行くと教えられる。

列車?先生らしい。伝統的で環境に優しい
「そう。リーランド・スタンフォードがプロモントリーで
ゴールデン・スパイクを走らせて以来、国の発展の基盤となった列車よ。」
先生の影響ね

どうやら他にもバーグストロームに思いを寄せる女性がいるようだ。



4年生のクラスでは休み時間中にクラス委員選挙の投票が開始される。

休み時間いっぱい投票を受け付けます。候補者は何か有権者に言い残したことがあるなら最後に一言どうぞ。
もう言うことは残ってません…
勝利者と遊ぼうぜー!

顔面蒼白なマーティンとは対照的に自信満々なバート。

クラスメイトに「一票ありがとう」と声をかけて回るが、クラスメイトたちが投票には行かなかったため
選挙の結果はマーティン2票バート0票でマーティンが委員長となる。
(マーティンとその友人ウェンデルはちゃんと投票した模様)



バーグストローム先生!バーグストローム先生!
やあ、リサ!

電車に乗り込もうとしていたバーグストロームを呼び止めるリサ。

先生ったらひどい!
何?どうした?
だって…こんな……こんな風に行っちゃうなんて…
ごめんねリサ、これが代理教師の宿命なんだよ。詐欺師と同じ。
今日は体操着を着て、明日はフランス語を喋り、ノコギリを使って見せる。そういう何でも屋なんだよ

今にも泣き出しそうなリサに、バーグストロームは何も言わずに去っていったことを詫びる。

行っちゃいや、先生みたいな先生もう二度と…
そんなことないよ他の先生だって…
嘘、嘘!
まあ確かに僕が一番だ。でもキャピタルシティでは大勢の貧しい人が待ってる
でも先生が必要なの
君はもう十分恵まれてる。僕はもっと必要とされてる所に行かなきゃならない

わかりました。でも先生、行っちゃったら淋しい…
大丈夫だよ。いい物をあげよう。孤独な時、誰も頼る人がいない時、これだけわかっていればいい

そう言ってバーグストロームは手書きのメモをリサに手渡す。

どうもありがとう先生。これでお別れなのね…
先生、いいでしょう?先生を私から連れ去ってしまう列車と一緒に走っても

リサに優しい笑顔を向けバーグストロームは列車に乗り込む。

さようなら、可愛いリサ!大丈夫だよ!メモを読んで!

列車を見送り、リサは先程渡されたメモを開く。
そこには「You are Lisa Simpson(君はリサ・シンプソン)」と書かれていた。



一票も入らなかった!?ああ神も仏もない!あんまりじゃないか!

シンプソン家ではホーマーが、バートがクラス委員選挙で負けたことに憤慨していた。
ホーマーは落ち込んでいるリサに「何を塞いでるんだ?」と不機嫌そうに尋ねる。

パパにも話してあげたら?
先生が行っちゃったのよ…
そう
もう二度と戻ってこない
ほんで?
パパにはわからないわ!
わからないことはないよ。何とも思わないけど

無関心な態度の父にリサは感情を爆発させる。

泣いてなくてよかった。感情的になってこんなこと言うんじゃないからね!
泣いてないのが証拠だからね!あなたはヒヒよ!最低のヒヒ!
パパが!?
そうよあなたはヒヒ!ヒヒ!ヒヒ!ヒヒー!
自分で何言ってるかわかってんのか?
ヒヒーーー!!!

ホーマーをヒヒ呼ばわりし、リサは泣きながら階段を駆け上がっていく。

ワオ!誰かいつか言うとは思ってたけどリサが言うとは!
今の聞いたかマージ!?俺がヒヒだって!馬鹿で醜くて臭いヒヒだってよ!
ホーマー!今はショックを受けてる場合じゃないでしょ!あの子には今あなたが必要なの!
父親に対する信頼が揺れてるの!父親を信じられなくなったら娘の幸せは無いのよ!!


マージの言葉を聞いたホーマーは2階へ行き「GO AWAY(あっちへ行け)」と張り出されたリサの部屋のドアを開ける。

リサ、言いたいことがあるなら言ってごらん。パパをヒヒって言ったから泣いてるのか?
違う!
あっそう…

ホーマーは腰掛けようとしてリサの人形のドールハウスを壊してしまう。

また失敗しちゃったよ~
パパ、私に許してもらおうと思って…
違う違う違う違う!そんなこと思ってないよ~!

ホーマーが傍にあったオルゴールを開くと、オルゴールが音楽を奏で出す。

これで少し落ち着くかな?リサは大事な人を失って悲しいんだな?
パパはそういう経験が無くてラッキーだったよ。大事な人はみんなこの屋根の下だ。本当だよ

窓の外を見ながらホーマーは優しくリサに語り掛ける。

そう、リサはこれから大勢大事な人に会うだろう。そしていつかみんな集まるんだ。
御馳走がいっぱいあってパパがウエイターだったりして!

まあうまく説明できないけど、ドールハウスは直せるよ?それに猿の真似も上手いぞ?

猿の真似をするホーマーを見てリサの顔に笑顔が戻る。

ヒヒなんて言ってごめんなさい
気にするな

2人は仲直りをして抱き合う。



くっそ~、絶対勝てたのにむかつくよな~
何だ、どうしたバート?

自分と友人達で投票していればクラス委員選挙で勝てたのにと悔しがるバートに
ホーマーは「お前委員になるほど士気を持ってたのか?」と尋ねる。

委員はボランティアなんだろ?
ああ
で、委員になって何かいいことあるのか?ワールドシリーズの始球式に出られるとか?
別に
じゃあ哺乳瓶は赤ん坊にやれよ~。それが男だ!
ハハハ、ありがとう。ヒヒ親父


父親稼業も大変だよな~」と言いながらバートの部屋を後にするホーマー。
マギーがベビーベッドで泣いているのに気付き泣き、止ませる。

ぐっすり眠って。3人1セットだ



ホーマー!解決した?
ババババババピンポーン!何も言わないで黙ってベッドに行こう。今夜はヒヒになっちゃうから

キッチンの明かりを消してホーマーはマージと共に自室へと向かうのだった。





【主な登場人物】


  • リサ・シンプソン

バーグストローム先生を慕っており、
「寝る時最後に想うのは先生だし、起きた時最初に想うのも先生なの」と彼への想いを語る。
バーグストロームの気を引こうとする姿はとても可愛い。

その一方で身近に強い男性像が無いと感じているらしく、父ホーマーのことを蔑ろにする態度を見せる。

バーグストロームが何も言わずに学校から去ってしまったことにショックを受け
駅に向かい、列車に乗り込む所だった彼を引き止めようとする。

しかしバーグストロームに諭され、彼を乗せた列車を走って見送るのだった。

その後自宅でホーマーに何を塞いでいるのかと聞かれ、バーグストロームとお別れをしたと話すが
夕食を食べながら自分の話を適当に聞き流すだけのホーマーに激高し、ヒヒと呼んで侮辱する。

だが自分を慰めようと不器用ながらも優しく語り掛けるホーマーを見て
侮辱したことを謝り、仲直りして親子の絆を深めるのだった。

  • バーグストローム先生
(原語版:Sam Etic(ダスティン・ホフマン)/吹き替え版:中尾隆盛)

ライム病で休職することになったフーパー先生に代わり、
スプリングフィールド小学校の2年生のクラスを受け持つことになった代理教師。
作中では苗字しか名乗らなかったため名前は不明。ユダヤ系。

生徒たちが楽しく勉強できるように工夫を凝らしたり、
人より得意なことを見つけさせて人間性を豊かにしようとするいい先生。

フーパー先生の復職に伴い、キャピタルシティで貧しい子供たちに勉学を教えるため
スプリングフィールドを離れることになる。

自分を引き止めるリサに「You are Lisa Simpson」と書いたメモを渡し、
走り去る列車から彼女に別れを告げた。

原語版でバーグストロームを演じているのはダスティン・ホフマン。
エンド・クレジットではSam Etic名義になっている。

  • ホーマー・シンプソン

バートがクラス委員に立候補したことを知って「お前には個性があると思ってた」と喜び、
成り行きで立候補したバートを激励する。

だがリサのやることには無関心で、
マージにリサを博物館に連れて行ってと頼まれた時は面倒くさがり、脳内で断る理由を必死に考えていた。
(この頃はまだ脳みそとの整合性がとれている)

バーグストロームにもう会えないと悲しんでいるリサに不用意なことを言って傷つけてしまうが
不器用ながらも優しく語りかけ、落ち込むリサを慰めた。

普段は身勝手な言動が多いホーマーだが今回は終盤で父親らしい一面を見せる。

  • バート・シンプソン

成り行きでクラス委員に立候補し、持ち前の行動力と口の上手さでクラスメイトの支持を得る。
しかしクラスメイトが誰も投票には行かなかったため、委員長の座を逃してしまう。

自分と友人たちとで投票していればと悔しがっていたが、ホーマーに慰められて元気を取り戻す。


物語の序盤、教室で猫のスノーボールⅡが母猫に出産される映像を発表し教室にいた全員が悲鳴を上げる。

バート、スライドを止めなさい!
こうすると凄いんだ。巻き戻しにするとほら、中に入ってった!

  • マージ・シンプソン

ホーマーとリサの関係を心配しており、リサにヒヒ呼ばわりされショックを受けるホーマーに
父親を信じられなくなったら娘の幸せは無い」と説いてリサの部屋に向かわせた。

リサにバーグストロームの話を聞かされ、自分もホーマーの話をしようとする場面では
マージがホーマーのことを心から愛しているのがよくわかる。

  • マギー・シンプソン

ベビーベッドで泣いていたが、ホーマーにおしゃぶりを咥えさせてもらい無事眠りにつく。
今回はホーマーに存在を忘れられなかった。


【その他の登場人物】


  • フーパー先生

リサのクラスの2年生の担任の教師。

病院でライム病と診断され休職するが、
雑誌やテレビを見て病気にかかったと思い込んでいただけらしくすぐに復職した。

自分が休職していた間、授業が進んでいないと文句を言っていた。

  • スキナー校長

ライム病と診断され、落ち込むフーパー先生に付き添って教室に現れ
生徒たちにライム病の症状を詳しく説明する。

カウボーイに扮したバーグストロームが教室で発砲した時は驚き体を伏せていた。
(本物の銃ではなかったが、現在のアメリカなら許されない問題行為である)

  • クラバーペル先生

バートのクラスの4年生の担任。
悪ガキのバートにはいつも手を焼かされている。

戸籍上は既婚者だが夫とは別居中で、彼女曰く夫は「別の愛の巣」へ行ってしまったらしい。

生徒たちが帰った後、教室でバーグストロームに誘いをかける。
(この場面はダスティン・ホフマンの出演作「卒業」のパロディ)

この話の時点ではまだスキナー校長と付き合っていない。

  • マーティン

スプリングフィールド小学校の4年生。バートのクラスメイト。
4年生のクラスで一番の秀才。

クラバーペルに推薦され、自身も委員長になることに強い意欲を見せるが
人を扇動するのが上手いバートに選挙活動で圧倒される。

しかし友人のウェンデルと共に自分自身に投票していたらしく
マーティン2票、バート0票で委員長の座を掴んだ。

  • ラルフ

2年生のリサのクラスメイト。
休職しているフーパー先生への手紙にライム病の病原体であるスピロヘータの絵を描いていた。



【余談】


今回の話ではリサと代理教師のバーグストロームの交流、
そしてリサとホーマーの親子としての関係が描かれている。

物語の終盤で感動した視聴者も多いはず。

この話以外にもリサがメインの話は感動的な話が多く、
ホーマーとリサの関係性が主となっている話も多い。







追記・修正は、大切な人を自分から連れ去ってしまう列車と一緒に走りながらお願いします。
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