シンビオート(種族)

登録日:2019/07/17 (水) 23:22:08
更新日:2019/08/14 Wed 18:46:10
所要時間:約 7 分で読めます





Though we are a benevolent species, there is no literature on my home planet. And though it is our goal to make the universe better, we create no art, no music, no culture. At least, not as other civilizations would understand it. All we have are our hosts -- the beings we join with -- to forge through the cold and unforgiving cosmos with. The bond between a Klyntar and its host is sacred. They give our lives context and our existence meaning. They give us history. All we have are our hosts to tell us who we are.


■概要

シンビオートとはマーベル・コミックスにおいて登場する架空の種族。他の惑星からやってきた地球上生命体であり、ヴェノムを始めとして多数の個体が登場おり、その初出はAmazing Spider-Man誌の252話。その出自からか、スパイダーマンとの絡みが非常に多い。
正式名「Klyntar(クリンター)」といい、Guardians of the Galaxy Vol 3とVenom Vol 4において種族の起源や本当の姿が語られた。

■特徴

普段は不定形でスライム状のヌラヌラとした小さな塊の姿を取っており、単体でいる場合は無力だが、他の生物と結合を果たすと、その肉体に入り込み、宿主に大いなる力を与えることができる。
また、全身を包み込み、真の力を発揮することも可能。宿主が既に何らかの能力を持っている際はそれを更に強化する。シンビオート自身も意思を持っており、宿主とコミュニケーションを取ることができる。結合しているシンビオートと宿主、二人で一人であるため、一人称は基本的に「We(俺達/私達)」になる。
宿主との融合が行われている個体の場合は「I(俺/私)」となる。

一部の異端者を除いて温厚な性格を持つが、宿主が持つ負の感情に呑まれ、暴走することがある。強い正義の心を持つ者でなければ、宿主は感情を抑えられなくなるという欠点も。その性格は生まれた環境と宿主に大きく左右されるため、悪人に囲まれて育った場合は悪の心を持って生きることとなる。基本的には、宿主の脳から放出されるアドレナリンを糧として生きているが、それに依存して狂暴な性格に変貌してしまう個体もいる。精神的にはあまり強いとは言えない種族であり、その心は宿主に大きく依存している。

大きな弱点を二つ持っており、一つは炎などの高温、もう一つは特定の周波数による音波。それらを食らった場合は苦しんで一時的に行動不能となり、酷い時は宿主から分離される。また、ショッカーなどによる衝撃波も少し苦手とされる。

性別の概念は存在しないが、無性生殖によって子孫を残す。また、子孫以外にも自らから分離した一部が新たなシンビオートと化したり、破片からクローンが作られたりと、増殖の方法は色々とある。

結合している宿主の身体の主導権は基本的に宿主が持つが、強引に奪い取ることも可能。逆に、宿主に強い精神力さえあればシンビオートを強引に服従させることもできる。

宿主から離れたシンビオートは、その身体にコデックスと呼ばれる自らの欠片を残していく。それを使って集合精神とのコンタクトを取っているとされ、宿主のDNA情報などを内包しているとのこと。これが後のAbsolute Carnageにおいて重要な要素となる。


■能力

シンビオートは宿主と繋がったときに基本的に以下の能力を手にする。

  • 超人的腕力
  • 超人的スピード
  • 超人的耐久力
  • 超回復力
  • 触手や武器の生成
  • 宿主のパワーの強化
  • コピーしたパワーの使用
  • 鋭い牙と爪
  • 子孫の追跡
  • 擬態による透明化
  • 暗視

これら以外にも、特有の能力を持つ個体はスコーンやスリーパーらを始めとして少なからずいる。


■起源・母星・使命

いつから存在している種族なのかは不明だが、種族名と同じ「クリンター」という惑星が故郷であるとされている。クリンターには集合精神が存在しており、何百万という数のシンビオートたちがそこにひしめきあっている。彼らが語ったところによると、シンビオート達に文明や娯楽は一切存在しておらず、高潔な精神をもつ宿主と共に銀河をより良い場所にしていくことが使命であり、彼らが生きる唯一の目的であるとされている。他に彼らの間で伝わっている歴史は殆ど存在していない。
しかし、ヴェノムなどの悪の心を持ってしまった一部の異端者によって、銀河中に悪評が広まってしまっているらしい。実際、地球でもヴェノム一匹が持ち帰られてしまっただけでカーネイジや他の子孫らによる被害は甚大なものとなっている。


■登場個体

基本的にはEarth-616のシンビオートのみを記載。

●ヴェノム・シンビオート
初めて登場したシンビオート。体色は黒。
過去の宿主やデップーの狂気に影響されたことによって凶暴な性格となっていたが、フラッシュとの経験や故郷で行われた精神の浄化によって、ヒーローとして活動するようになった。ピーターの物を模倣したスパイダー・パワーを有している。

●カーネイジ・シンビオート
ヴェノムの"息子"。
産まれてすぐに連続殺人鬼と繋がったために他に類を見ないほどの凶暴性を有している。ヴェノムやスパイダーマンを越えるほどの実力を有しており、破壊と殺戮しか頭に無いやばい奴。

●トキシン・シンビオート
カーネイジの"息子"
産まれてすぐにカーネイジに殺されかけた。宿主によってヒーローの道を目指すようになるが、価値観が人間と違いすぎて苦労していた。現在は死亡。

●アンチ・ヴェノム・シンビオート
ヴェノムを失ったエディが紆余曲折を経て手にいれたシンビオート。白の体色が特徴。フラッシュも同名の別個体を手にいれたが、ここでは同じものとする。厳密にはシンビオートではないものと思われる。

●スクリーム・シンビオート
ライフ財団によって人工的に造られたヴェノムの"娘"。
制御の方法を知らない宿主によって完全に暴走してしまい、何年もヴィラン活動を続けていたが、生身のエディに殺害された。USJのアトラクションに登場してるアイツ。

●ライオット・シンビオート
●ファージ・シンビオート
●アゴニー・シンビオート
●ラッシャー・シンビオート
ライフ財団によって造られたヴェノムの子孫。財団の手駒として暗躍していたが、暴走したスクリームに襲われる。
最近まで名前が判明していなかった。

●ハイブリッド・シンビオート
前述の4体が生きる為に融合を遂げた姿。初めてヒーローとして活躍したシンビオート。最後はエディに襲われたが、分離して生き延びた。

●マニア・シンビオート
ヴェノムの切り取られた舌から造られたクローン。宿主を次々と乗り換えて大暴れしたが、なんだかんだで最後はアンディのもとでヒーローとして活躍…と思いきやリーに奪われた…と思いきやクレタスによって奪われた。

●スリーパー・シンビオート
最近になって産まれたヴェノムの"息子"。エディとヴェノムによってヒーローになれるよう、大切に育てられたが、それが災いして少し独善的な性格となった。最後はあるクリー人の体を乗っ取って宇宙への旅へ出た。

●スコーン・シンビオート
カーネイジの"娘"。
機械と融合して自在に操る能力を持つ。最後はクレタスの気まぐれによって殺害された。

●レイズ・シンビオート
カーネイジの"娘"。
ダークホールドやら闇の魔術やらが絡んだ事件の際に産まれた。その事件中にトキシンと融合して戦闘を行い、その後に霧散した。

●Zzxz・シンビオート
Xメン誌で登場したシンビオート。ヴェノムとは無関係。凶暴性が高く、人の脳ミソを躊躇無く貪るほど。

●ペイバック・シンビオート
電波に乗る能力を持つ特殊なシンビオート。メイビスという女性と結合していた。Zzxzもそうだが、登場数が非常に少ないので印象が薄い。

●マジック・ヴェノム・シンビオート
ドリーム・ストーンという魔法の道具から産み出されたシンビオート。エディが用いて、魔法を操るジャック・オ・ランタンと戦った。
アンチ・ヴェノムと同じく、厳密にはシンビオートではないものと思われる。






追記・修正は寄生されてからお願いします。















HA !


You are a simple and trusting host, Edward Brock.


I see why my child adores you so.


But you have been lied to for so very long.


There is no Planet of the Symbiotes.


Klyntar is their word for CAGE.











前述のシンビオート達の起源や使命の話は半分近くが婉曲されて伝えられてきたものである。シンビオートたちは銀河を良くするのではなく、全てを破壊し、世界に闇をもたらすために創られた種族。
宇宙が誕生するより以前の深淵に存在していた古の神「Knull(ヌル)」によって創られ、世界の創造神および世界そのものを破壊する使命を帯びていたことがVenom Vol 4にて語られた。

シンビオートたちは太古よりその破壊活動をヌルと共に行っており、かなり昔に遂に地球にもその魔の手が及んだが、不測の事態(早い話がソーによる妨害)によって意図せず人間たちと結合してしまう。それによって高潔さや、優しさを学んだ彼らはヌルに反旗を翻し、彼らの惑星クリンター(=シンビオート語での「檻」)の中央に何万ものシンビオートたちによってヌルは囚われることとなったのだ。
しかし最近になってヌルは自らの肉体を解放する術を見つけてしまい…


●オールブラック・ザ・ネクロソード
ヌルによって創られた最初のシンビオート。色はヴェノムと同じく黒。
剣の形をとっており、創造神をヌルと共に容易く屠るほどの実力を持つ。ヌルによって炎とハンマーによって鍛え上げられたため、炎と特定の音を苦手とする(それによって他の子孫たちも同じ弱点を持つようになった)。ある戦いの後にヌルの手から奪われてしまい、現在はEarth-14412においてソーやロキらによる戦いに利用されている。

●グレンデル・シンビオート
オールブラックの後に創られ、地球への侵略の際に用いられたシンビオート。巨大なドラゴンの形をとっており、非常に強大な力を持つ。ソーに敗れた後、冷凍状態にあったところをS.H.I.E.L.D.が発見、サンプルが採取される。

●ティラノサウルス・シンビオート
グレンデルから採取されたシンビオート。これを使って何度目かの超人兵士計画「Sym-Soldier Program」が行われ、ベトナム戦争に参加した。
ヌルの計画に必要な要素でもある。


■能力


ヌルと繋がったシンビオートたちはその真の能力を発揮することができる。以下がその例。

  • 翼の生成など、より高度な触手の制御
  • 宿主の体内環境の細かい調整
  • シンビオート同士でのテレパシー
  • 宿主の記憶操作
  • 宿主抜きでも単独で活動可能

など、弱点にさえ目を瞑ればスパイダーマンをも凌駕…するかもしれない程に強化される。


■余談

ヌルの制御下、もしくは影響下にあるシンビオートは顔に渦巻き模様が描かれる。ドラゴンのシンボルと合わせて、ヌルのトレードマークのようなものと思われる。



追記・修正は寄生してからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/