紅蓮魔獣 ダ・イーザ

登録日:2019/07/16 (火) 23:45:17
更新日:2019/08/16 Fri 20:02:01
所要時間:約 10 分で読めます




とべ!紅蓮ダ・イーザ

《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》とは遊戯王OCGに登場するカードの1枚。
初収録は「混沌を制す者(306)」。


【概要】

効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードの攻撃力と守備力は、
ゲームから除外されている自分のカードの数×400ポイントになる。

自分の除外したカードも枚数分パワーアップする、いたってシンプルな脳筋モンスターと言える。
倍率は1枚につき400と割と高くカードの種別と、表裏も問わないため類似カードに比べるとかなりの勢いで成長する。
6枚で上級ラインの2400、10枚で並みの高打点は倒せる4000、更に13枚を超えるとあの《ライトニング》すら一方的に殴り倒せ、20枚を越せば初期ライフポイントの8000以上の打点を得ることになる。
更に守備力も同等の数値で上がるため表示形式変更カードに強く、セットしておくと強大な反射ダメージも狙える。
ただし元々の攻撃力は実質0のため除外されたカードが少ないとただの弱小モンスターである。

化け物染みた打点を持つことが可能なモンスターだがなんと召喚条件も何もない下級モンスター。
通常召喚から出てくるため、近年増える攻撃力が高くて特殊召喚されたモンスターに強い効果を持つ制圧カードなんかも突然登場して殴り倒せる。
また、レベル3のため《B地区》などのロックカードを潜り抜けられるのも利点。

攻撃力上昇の効果は、永続効果なので効果の 発動 を無効にするカードには引っかからないが、効果を無効にするカードは天敵である。
元々の攻撃力は実質0のため効果無効を喰らうとただの雑魚モンスターと化してしまうのには注意*1
採用率が高い《無限抱影》や《エフェクト・ヴェーラー》は特に意識して動きたい。

また、いくら強大な打点を得られると言ってもただの脳筋に過ぎない。
耐性は一切持たない為、あっさりと除去されてしまう可能性も非常に高い。
切り札となるカード故に除去が《ダ・イーザ》に集中しやすい為、その辺も意識してデッキを組みたい。

種族こそは恵まれているが、炎属性で攻守?は非常にサーチ・リクルートがしにくい。
《クリッター》でのサーチや《UFOタートル》でのリクルートに対応せず安定して場に出すのはやや難しい。元ネタがUFOロボなのに非対応とは
更に相性の良いカードは無差別にデッキトップを除外していくものが多く巻き込まれやすいため、このカードに頼り切ったデッキ構築は危険。
そのためこのカードを引けなくても勝ち筋が作れる構築が好ましい。
が多数投入されることから、何を引いても戦えるメタビート寄りの構築が人気となっている。
壷のドローで手札を増やし《インスペクト・ボーダー》や罠で構えながら相手の行動を制限し、動きが鈍っている相手に《ダ・イーザ》で襲撃をかけてフィニッシュまで持って行くという単純ながら強力な戦術。


【評価の変遷】

元より爆発的な攻撃力を生み出せるカードとして評価はされていたが、昔は簡単に除外枚数を大幅に増やせるカードが《ネクロフェイス》程度であり、【除外ビートダウン】で細々使用される程度のカードであった。
しかも、追い打ちをかけるように《ネクロフェイス》が規制され、カードを大量に除外する手段が減ってしまった。
しかし、九期後半辺りからごく一部のカードにしか存在しなかった概念である裏側除外をコナミがコストとして目を付けたことから相性の良いカードが急増し始める。
再利用がしにくい裏側除外でデッキなどのリソースを大量に喰い荒らす代わりに強力な効果をもたらすカードが増えたため、《ダ・イーザ》の攻撃力を上げるための除外もただの除外肥やしに留まらなくなった。
また、エクストラデッキもコストとして裏側除外で消費できるようになったため、これまでに比べて攻撃力をより高めやすくなった。
そして、2019年春発売のRISING RAMPAGEに絶妙なシナジーを発揮する《機巧蛇-叢雲遠呂智》が登場した事により《ダ・イーザ》を軸としたデッキ(【叢雲ダ・イーザ】)が完成し、生み出されて実に16年というTCGの歴史でも異常とも言える遅咲きをして環境へと殴り込みをかけるのであった。
現在では評価が上がっているのだが、最後に収録されたのが2005年発売の再録パック「EXPERT EDITION Volume.2」で、その他の収録も初出の「混沌を制す者」だけのため収録回数そのものが少ない。
2019年7月現在で10年以上は再録されていない。
そのためノーマルカードにしては高めの値段で取引されている。

2019年7月には遊戯王デュエルリンクスにログインボーナスで実装された。
現在は1枚しか手に入らないが、カードプールに下記のカードも何枚か入っており、複数枚入手可能になった場合も含めて初期ライフがOCGの半分のスピードデュエルでどれだけ暴れられるか注目を集めつつある。

【相性の良いカード】

主に除外枚数を稼ぐカードだが、後半に《ダ・イーザ》自身を引っ張り出すカードも少し紹介。

  • 《強欲で貪欲な壷》
デッキトップを10枚裏側で除外して2ドロー。
既に持っているorドロー効果で引くと、攻撃力が4000以上になった《ダ・イーザ》が即降臨する。

  • 《強欲で金満な壷》
エクストラデッキをランダムで6枚裏側で除外して2ドロー。
除外できる枚数はやや少なめだが《ダ・イーザ》が除外に巻き込まれないという利点は大きい。
またデッキ編成や採用カードによってはエクストラのリソースを荒らされるデメリットも気にならなくなる。

  • 《百万喰らいのグラットン》
手札・フィールド・エクストラデッキのカードを5枚以上裏側で除外して特殊召喚。
基本的にエクストラを除外するため上記の《強欲で金満な壷》とはリソースを喰いあう可能性があるのには注意が必要。
召喚権を使わずに登場し戦闘する相手を裏側除外で除去するため、【メタビート】が苦手にしがちな破壊耐性持ちを葬れる。
またコストは最低5枚であって上限は決まっていないため決着をつけに行くタイミングでは除外枚数を水増しするのも有効。
こいつ自身も除外枚数に応じて打点がアップするが自他問わないとはいえ裏側限定な上に1枚につき100なのであまり期待はできない。
とはいえ《ダ・イーザ》を採用したデッキなら少し頑張れば2000程度なら乗せられる。

  • 《機巧蛇-叢雲遠呂智》
手札・墓地にいる時にデッキトップから8枚裏側で除外して特殊召喚。
フィールドにいる時にエクストラデッキのカードを3枚裏側で除外してフィールドの表側のモンスター1枚破壊する起動効果をもつ。
上記の効果は1ターンに1度どちらかしか使えないので相手のエンドフェイズに特殊召喚し、自分のターンに除去効果を使うのが理想。
これをやるだけで前を退かしつつ除外枚数が11枚増える。自身も上級ラインを少し上回る2450の攻撃力を持ち殴りに行ける。
また特殊召喚しやすいレベル8のためランク8エクシーズを狙うのも手。
このカードの登場により【叢雲ダイーザ】が誕生した。

  • 《妖精伝姫-シラユキ》
墓地に存在するときに手札・フィールド・墓地からカードを7枚除外して特殊召喚。
また召喚・特殊召喚時に相手のモンスター1体を裏守備にする効果を持つ。
特殊召喚効果はフリーチェーンなので妨害に使え、1ターンに1度の制限もないため複数回発動して一気に除外ゾーンを肥やすことができる。
主に墓地から除外することになるので、使うなら別途墓地肥しのギミックも用意しておきたい所。

  • 《ネクロフェイス》
このカードが除外された場合にお互いのデッキトップを5枚除外する。
準制限・無制限だった時代は2枚目を巻き込んで連鎖していく上に、除外のデッキ破壊かつ枚数が多いため凶悪なデッキ破壊手段だった。
昔は《ダ・イーザ》と言えばこのカードと合わせるのが定番だったが、制限の現在では1枚を使い回し続けるとしても厳しい。
また召喚成功時にお互いの除外されたカードを全て戻すという《ダ・イーザ》の狙う事と真逆の事を起こす効果がある。
とは言え、裏側で飛ばされてしまった《ダ・イーザ》を戻したり、リソースが切れて使えなくなった《壷》を使える様にしつつ《ネクロフェイス》も高攻撃力を得るため完全に相性が悪い訳ではない。

  • 《シュトロームベルクの金の城》
自分のスタンバイフェイズに維持コストとしてデッキトップを10枚裏側で除外
金の城のカード名が記されたモンスターをリクルートする効果があり、そこからの展開は《ダ・イーザ》以外の勝ち筋に成り得る。
しかし、この効果を使うとそのターン通常召喚ができなくなるため《ダ・イーザ》を持っていても出せなくなり、除外コストの支払いも自分のスタンバイフェイズと普段は遅いのがメリットだが《ダ・イーザ》としては少し痛い。
初動はこのカードで展開し盤面を整えつつ、崩されたら《ダ・イーザ》で反撃をしに行くのが理想だろうか。

フィールドで存在する限り墓地へ送られるカードは代わりに除外される。
他のカードと比べると地道に増やしていくことになるため、豪快な除外ゾーン肥しをするには手札抹殺や名推理などの墓地肥し手段が必要になる。
墓地肥しが前提なら上記の《シラユキ》の方が使い勝手がいいが、これらのカードはメタカードとして相手の動きを牽制できる。
そのため相手の動きを鈍らせつつ除外枚数を増やしていくことが可能。
マクロコスモスは《原始太陽ヘリオス》を特殊召喚する効果を持つが、特殊召喚効果を使用しなくても神の警告で無効化される点には注意。

  • 《次元の裂け目》
このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いの墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
こちらはフィールドのモンスターしか除外できない。
墓地に送る必要のある手札誘発モンスター使用できるというメリットもあるが、それは相手も同じことである。

  • 《魔界発冥界行きバス》
闇と光以外の悪魔族モンスターをサーチできる。
数少ない《ダ・イーザ》の確定サーチ。
しかし発動条件がリバースのため遅く安定性も欠ける。

  • 《炎星侯-ホウシン》
シンクロ召喚成功時にデッキから炎属性のレベル3モンスターを特殊召喚できる。
炎属性チューナーを指定するレベル6シンクロ。
デスガイド》と違い効果は無効化せず、攻撃表示で出せるためそのまま殴りかかれる。
比較的安定したリクルート手段だが使いやすい除外ゾーンを肥やすカードがデッキを無差別除外したり、エクストラを喰い荒らすためそれらと悉く相性が悪いのが難点。

数値は《ダ・イーザ》には及ばないものの同じく除外されたカードで攻撃力が変動する効果を持つ。
特殊召喚モンスターなので《ダ・イーザ》と同時に並べられる。
条件付きではあるが、起動効果が発動すれば相手のモンスターを全て破壊または除外できるのでワンキルをより確実になものにできる。

  • 《抹殺の宣告者》
全国の書店からVジャンプを消し去った罪深きカード。
耐性を持たない《ダ・イーザ》の攻撃を封じてくるカードや展開を妨害してくるカードも発動できなくしてまえば怖くない。
カードを無作為に除外するデッキの性質上確実に使える保障が無いので除外してしまえば腐らずに済む。
わずかながら攻撃力も上がるので無駄が無い。


【似たような性質を持つカード】


  • 黄金のホムンクルス
自分の除外されているカードの枚数×300ポイント攻守がアップ。
《ダ・イーザ》同様、除外されていればなんでもいいため条件が非常に緩い。
《ダ・イーザ》より倍率は低いが、元々の攻守を1500持つ。
そのため《ダ・イーザ》は15枚除外の攻撃力6000でやっと互角で、こちらもかなり高い攻撃力を得られる。
しかし上級モンスターなのが問題で《ダ・イーザ》程気軽に使えないが、リリース要員を速やかに確保できるか特殊召喚しやすいデッキ構築にすれば4枚目以降の《ダ・イーザ》としての活躍が期待できる。

  • 《原始太陽ヘリオス》、《ヘリオス・デュオ・メギストス》、《ヘリオス・トリス・メギストス》
このカードの攻撃力・守備力は、
ゲームから除外されているモンスターの数×100ポイントになる。

このカードの攻撃力・守備力は、
ゲームから除外されているモンスターの数×200ポイントになる。

このカードの攻撃力・守備力は、
ゲームから除外されているモンスターの数×300ポイントになる。

ヘリオスシリーズの3体。
《原始太陽ヘリオス》は《マクロコスモス》の隠された効果で特殊召喚できるため、リリースやエクシーズなどの素材に利用できる。
相手の除外ゾーンにも対応しているが、モンスターに限定されていること、攻撃力の上昇値が低いのがネック。

攻撃力が自分の除外された恐竜族の数×1000ポイントになる。
恐竜族に限定されているが倍率は非常に高く、サーチ・リクルート手段は《ダ・イーザ》よりもかなり豊富。
該当項目も参照。


【余談】

元ネタはロボットアニメ「UFOロボ グレンダイザー」と思われる。
この項目のトップの様に魔獣を外して発音するとそのまんまになる。
ロボのグレンダイザーと違い、ダ・イーザは悪魔族でありパッと見は全然似ていないが、よく見ると角の部分など少し意識していると思われる部分もある。
この時期には名前だけがロボットアニメに激似している悪魔族が他にもいた。

英語版でのカード名は『Gren Maju Da Eiza』
…そのまんまやんけ。

追記・修正は攻撃力30000の《ダ・イーザ》でワンパンを決めた方にお願いします。


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