ルドウイーク(Bloodborne)

登録日:2019/07/15 Mon 19:46:53
更新日:2024/01/09 Tue 14:09:30
所要時間:約 19 分で読めます





ルドウイークを端とする医療教会の工房は


狩人に、老ゲールマンとは別の流れを生み出した


より恐ろしい獣、あるいは怪異を狩るために





ルドウイークとはフロム・ソフトウェア製作のアクションRPGBloodborneに登場する人物。
助言者ゲールマンと同じ世代を生きた古狩人の一人にして、古都ヤーナムの一派「医療協会」の最初の狩人、そして名を馳せた英雄。
医療協会を正義と信じ、人々の為にとその剣技を以て獣を狩り続けていた。



しかしそれは同時に儚く、故にあまりにも虚しいだった。



主人公がヤーナムを訪れた時には既に故人であり、その足跡や人物像は彼に関するアイテムや武器のテキストから推し量るしかなく、またゲールマンが語る事によれば医療協会は彼を皮切りに狩人の庇護を行う様になり、獣狩りの夜が来る度に彼と共に獣狩りに蜂起した人々がヤーナムへと戻ってくるという。

何れにせよそれだけヤーナムの民からは慕われ、讃えられた英雄だったのだろう。


追記・修正はヤーナムの英雄と讃えられてからお願いします。

































・・・ああ、ああ、あんた・・・助けてくれ・・・


あいつが・・・


おぞましい、醜い獣がやってくる・・・


ああっ・・・呪われたルドウイークが・・・


赦してくれ・・・赦して・・・くれ・・・









実は、彼は死んでなどいなかった。








かつて古狩人達とその同調者達が犯したある『罪』
そしてヤーナムそのものが消える事の無い呪いに包まれた、その秘密が隠されているという場所狩人の悪夢

彼もまた、そこにずっと囚われ続けていた。





その姿は既に英雄としてでもなく、獣と称する事さえ躊躇われるあまりにも醜い姿。



『醜い獣、ルドウイーク』として・・・






『醜い獣、ルドウイーク』





血に塗れた獣

血に酔いし狩人

最初の狩人よ

おお、だが彼はもう愛されぬ!




かつて英雄と称された狩人、ルドウイークの成れの果て。
姿が変わり果てても尚背負われたままの大剣らしき物と身体中にへばり付いた協会の服の残骸が辛うじてかつて人だった事を示してはいるが、その姿は人と馬とイソギンチャクとスライムをごちゃ混ぜにしたような、言葉にして表すならならそうとしか言えない醜い異形。




血によって、魂は歪む

呪われた夜よ

血に呪われた者よ



攻撃手段も獣そのもので奇声を上げながら両腕を滅茶苦茶に振り回してきたり、懐に潜り込んでもきっちり察知して後ろ足での強烈な蹴りや払い除ける様に殴り付けつつ軽く下がる、本気を出し始めれば猛スピードでの突進やイソギンチャクの様な所から謎の液体ブレスを放ってきたり、視認が出来ない程の超ジャンプから少し間を置き狩人目掛けボティプレスと、決して広いとは言えぬ戦闘エリアを獣性に任せ兎に角暴れまくる。
その姿に、最早かつて英雄と呼ばれた古狩人の姿は何処にも無い。




血に酔う狩人

獣に墜ちた者

始まりの狩人

ああ、だが彼はもう愛されぬ!




それでも獣である以上、彼はもう狩らねばならぬ存在。
膂力任せで繰り出される一撃を避け、右手の武器を叩き込み、左手の銃で撃ち抜き、その臓物を引き摺り出す。



獣の血は、魂を歪めた

獣狩りの夜よ

血に囚われた者よ・・・



やがて狩人の猛攻に醜い獣は遂に悲鳴を上げて、その場に倒れ伏した。

だがその時、背の大剣が鞘から滑り落ち、獣の眼前に突き立つ。

その刀身はまるでヤーナムの月明かりの様な、暗く淡い光を湛えていた。






・・・ああ、狩人よ





その光を見た獣の目には、確かな人としての意志が戻っていた。





祝福を受けし者よ





ああずっと、ずっと側にいてくれたのか

そう言いながら獣は再び立ち上がり、剣をその手に持ち掲げ、そして・・・





安らかな死は祝福の如く

終わり無き夜に狩り続け・・・




我が師



導きの月光よ・・・




豊かなる血も、遂には失われるだろう







『聖剣のルドウイーク』






そこにいたのはもう只の獣ではなかった。
医療協会の伝説の英雄、そして最初の狩人達の一人、「聖剣のルドウイーク」
その手に携えるのはかつて数多の獣を斬り捨てた「月光の聖剣」
その刃を狩人に向け、英雄と呼ばれた源である剣の技を獣の膂力で振るい、再戦を挑んでくる。

獣形態から残り体力が50%を切ると強制的に戦闘は一時中断されムービーが入り、その後は何もかもが全く別の相手に変化。
手にした月光で僅かにディレイを掛けてからの突進突き、一撃一撃が長リーチ高威力の連続切り、距離を取れば月光恒例の光波飛ばしと獣形態の時とはうって変わって洗練された隙の少ない鋭い一撃を狙い、時にはカウンターやフェイントまで交えた一太刀を浴びせてくる。
中でも極めて危険なのが残り体力が25%を切ると解禁されるか、ダウン状態からの復帰後に確定で使用してくる通称「大光波」
聖剣の真の使い手たるルドウイークの奥義とも言える大技で、頭上にゆっくりと剣を掲げ力を極限まで剣に集束、そして渾身の一刀と共にルドウイークの前方180度以上の範囲を超巨大な光波で消し飛ばす。しかもこの光波は多段ヒット判定な上にその一つ一つの威力もまず即死級とガチで殺しに掛かってくる技なので、モーションを見たら何とかして彼の背後に逃げ込むのが無難。




血塗れた数多の死

死は息吹く

我が主は始まりの力



聖剣の――



かくして獣の力を得た英雄と死闘の末、狩人は遂にルドウイークを討ち果たす。
しかし彼は獣化した影響故か頭だけになってもまだ生きており、自分を倒した狩人にこう問い掛ける、



・・・狩人よ、光の糸を見たことがあるかね?



そこから更に話し掛ける事で彼が如何なる思いで月光を振るい、獣狩りの夜を過ごしていたのかを聞く事が出来る。「首しか無いのにどうやって声出してるんだ」とか言ってはいけない
彼曰く月光とは血と獣臭に塗れ、医療教会の真意を知ってもなお狩人として務めを果たす為のよすがであったと、だが暗い月光の輝きは宇宙の深淵の神秘の発現であり、それは医療教会が密かに求めた人ならざる上位者の真理であったと。

・・・つまり彼はあまりにも「英雄」であり過ぎた為に、人でいられなくなってしまっていたのだ。

そしてそこである条件を満たしていれば別の会話イベントが発生し、「月光の聖剣」が手に入る*1
この際会話の選択肢を間違えなければ、ルドウイークは安らかな寝息を立てて眠りに付く。まるで漸く悪夢から解き放たれたかの様に・・・
選択肢によっては後味の悪い展開になるが、それでも最終的に月光は入手できるので安心しよう。




――英雄よ






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最終更新:2024年01月09日 14:09

*1 詳細な描写は一切ないが、この流れは月光の聖剣を託され、それを扱う為の奥義を伝授してもらった、とも解釈できる