リノセウス(Shadowverse)

登録日:2019/07/10 Wed 21:45:38
更新日:2021/04/24 Sat 23:55:59
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概要

リノセウスとは、デジタルカードゲーム『Shadowverse』に登場するフォロワーカード。
クラスはエルフ。レアリティは上から二番目のゴールド。収録されたのは最初のカードパックであるスタンダード(現在はクラシックに改名)。
その強烈な性能と大量に沸きだしてはライフをゴッソリ持って行くこと、そして黒光りする外見から(本来は甲虫なのだが)古参から新規まで様々なプレイヤーから「ゴキブリ」の愛称で憎まれ親しまれている。

……後に『プリンセスコネクト!Re:Dive』とのコラボで、プリコネの(自称)妹キャラ「リノ」がエルフフォロワーとして参戦したことで、
こっちのリノセウスは 可愛くない方のリノ というあんまりな通称で呼ばれる羽目にもなっているが。ビショップにも別人のリノがいるがあんまり話題にはならない。
あとこっちのリノも「むいむいしてて可愛い」という意見もごく一部ある

フォロワー性能

リノセウス
コスト2 フォロワー エルフ ゴールド
1/1
疾走
ファンファーレ ターン終了まで、「このターン中に(このカードを含めず)カードをプレイした枚数」と同じだけ+1/+0する。

「テキストの短いカードは強い」のお約束通り、シンプルなテキストながら非常に強烈な能力を持つ。
そのまま出すと単なる2/1/1疾走で、相手の顔面にチクッと1点ダメージを与えて終わりなのだが、他のカードと組み合わせてプレイすることでフィニッシャーとなり得る特大火力を叩き出す。

主な相性のいいカード

  • 低コストカード全般
フェアリー
コスト1 フォロワー エルフ ブロンズ
1/1

フェアリーウィスプ
コスト0 フォロワー エルフ ブロンズ
1/1
ファンファーレ このターン中に(このカードを含めず)カードを2枚以上プレイしていたなら、このフォロワーは消滅する。

エルフの代表的な低コストトークン。特に0コストかつ、場を埋めずに勝手に消えてくれる《フェアリーウィスプ》は非常に相性がいい。
ただし、ウィスプは入手手段が限定されるので注意。

《フェアリー》は場を埋めてしまうのが難点なので、こういうカードも使われる。

エンジェルスナイプ
コスト1 スペル ニュートラル シルバー
相手のリーダーか相手のフォロワー1体に1ダメージ。

1コストで1ダメージ与えるだけのシンプルなスペルだが、場を埋めず即座にプレイ回数を稼げるのが評価されてリノセウスと組み合わせて使われやすい。

  • バウンスカード
自然の導き
コスト1 スペル エルフ ブロンズ
自分のフォロワー1体か自分のアミュレット1つを手札に戻す。カードを1枚引く。

対空射撃
コスト1 スペル エルフ ブロンズ
自分のフォロワー1体か自分のアミュレット1つを手札に戻す。相手のフォロワー1体に3ダメージ。
(このカードは、自分の場と相手の場に選択できるカードがあるなら、プレイできる)

疾走で相手を殴った後、バウンスで手札に戻してもう一度リノセウスを出せば2プレイ追加した上で2回リノセウスを走らせることができる。
またこれらのカードはコスト自体安いのでプレイ回数稼ぎにも貢献する。

エンシェントエルフ
コスト3 フォロワー エルフ レジェンド
守護
ファンファーレ 自分の他のフォロワーすべてを手札に戻し、戻したフォロワー1体につき+1/+1する。

自分の場のフォロワー全てをバウンスし、その分強化される守護。
リノセウスのみならずフェアリーやウィスプを温存しつつ防御札としての運用も可能であったりと非常に便利。

  • サーチカード
ミニゴブリンメイジ
コスト3 フォロワー ニュートラル ブロンズ
2/2
ファンファーレ コスト2のフォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

コスト3のサーチカード。
いくら強烈なフィニッシャーでも手札に来なければ意味がないため、よく使用された。
ランダムサーチだが、2コストのフォロワーをリノセウスしか入れなければコイツで確実に引ける。

「ピカピカ見つけたゴブー!」というセリフと共にゴキブリ集めに精を出しすぎ、プレイヤーからのヘイトが半端なくなってしまった。

そのため『コスト2以下のフォロワーサーチ』にナーフ。以降は1コストフォロワーを不採用とする構築が主流となっていった。

長きに渡り必須パーツとして活躍したが、後述の《森の女王・リザ》登場以降は役目を譲ることに。

歴戦の傭兵・フィーナ
コスト5 フォロワー ニュートラル シルバー
4/5
進化時 ミニゴブリンメイジ1枚を手札に加え、そのコストを0にする。

進化権が必要だが、0コストの《ミニゴブリンメイジ》を生成することができる。
通常のミニゴブと併せて確定サーチが6枚体制になるだけでなく、0コストであるためにサーチとプレイ数稼ぎを同時に行えるようになる。
相手からすれば無視できないスタッツをしているのもポイント。

森の女王・リザ
コスト3 フォロワー エルフ レジェンド
1/3
ファンファーレ コスト最小のエルフ・フォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。
ラストワード 次の自分のターン開始時、コスト最大のエルフ・フォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。

現在活躍しているサーチカード。1コストフォロワーを不採用とし2コストフォロワーをリノセウスに絞れば確定サーチとなる。
おまけにコスト最大のフォロワーも引っ張ってこれるため、回復兼サポートの《ユグドラシル》や防御札の《神殺しの狩人・セルウィン》を探してくることもできる。
サーチ対象はエルフフォロワーに限定されているため、ニュートラルフォロワーであればサーチ先がブレずに済む。
レジェンドであるため出費は嵩むが、紛れも無いパワーカード。

主な長所・短所

長所

  • 強烈なリーサルを早期に決められる
《対空射撃》や《アリアの旋風》などでしっかり盤面を除去しつつ、《フェアリーウィスプ》などのパーツを集めていけば大体早ければ6~7ターン程度からリーサルが見えてくる。
これは魔境と言われるアンリミ環境でも相当早い方である。

  • 特化デッキでなくても、プレイ回数さえ稼げばフィニッシャーになれる
【アグロエルフ】などの盤面を抑えつつバフを重ねるタイプのデッキでも無理なく組み込める。
少々もったいないが、コントロールデッキでは除去札として相手フォロワーに突貫させてもいい。

  • 全体的に安い
必須と言われるレジェンドはフェアリーウィスプを作る《導きの妖精姫・アリア》ぐらい。
ゴールドはリノセウス本体程度で、後は大体ブロンズとシルバーで組めるので初心者でも割と安く作りやすい。
課金を許容するなら構築済みデッキ第一弾にリノセウスが封入されているのでこれを買うのもアリ。
まあ突き詰めると結構なブルジョワデッキになるがね

短所

  • 守護に弱い
疾走デッキ全般の弱点。リノセウス単体では対処しきれないので、割り切るか、対策札を入れるかはご自由に。

  • 計算が非常に面倒くさい
ある意味リノセウス最大の弱点。リノセウスでのリーサル計算は通称「リノ算」と呼ばれ、熟練者でも手こずる要素となっている。
手札をしっかり適切な順番でプレイしないと、1点足りなくてリーサル逃したり、盤面が埋まってしまって肝心のリノセウスが出せなくなったりする。


全体的に非常にアクの強い性能をしているが、「プレイ回数を重視する」というエルフらしいフィニッシャーなので良くも悪くも人気は高い。
初期は【冥府エルフ】に押されて採用率は低かったが、冥府関連のキーカードナーフ後は、相性のいいパーツが増えたこともあって、環境トップを取ったこともある。
現在はアンリミテッドでしか使えないが、それでもリノセウスデッキはそこその勝率を叩き出せるデッキの一つになっている。


そして……奴は帰ってきた

豪風のリノセウス
コスト1 フォロワー エルフ ゴールド
1/1
ファンファーレ +X/+0する。Xは「自分がこのバトル中に(このカードを含めず)プレイした豪風のリノセウスの枚数」である。Xが5以上なら、疾走 を持つ。
(進化後)自分のターン終了時、このフォロワーを手札に戻す。

長らくローテーション環境から離れていたリノセウスだったが、第13弾「リバース・オブ・グローリー(ROG)」にてリメイクされて帰ってきた。
ROG自体のテーマが「栄光の凱旋」であり、かつての主力カードの多くがリメイクされているのでエルフからリノセウスが選出されるのは妥当なところか。
その話題性はすさまじく、公式ツイッターでこのカードが紹介された時はすさまじい勢いで拡散していった。さながらゴキブリのごとく

新リノの性能

1コストになった代わりに素では疾走を持たないようになった。また豪風リノ自体のプレイ回数に応じて攻撃力が上がっていき、5回以上なら待望の疾走を持つ。
単体では雑魚としか言いようがないが、バウンス系カードと組み合わせると悪夢のような強さを発揮する。

旧リノと違い普通のデッキには入れようがないが、特化デッキでひたすらバウンスを繰り返していき、出した回数が6回に到達すると、
豪風リノ自体を3枚続けて出す事で6点疾走・7点疾走・8点疾走で相手の残り体力が最大の20でもあっと言う間に削りきる
豪風リノ自体を3枚集めなくても、豪風リノが1コストと非常に軽いので、既に出した回数が6回に到達していればバウンスカードと組み合わせることで1枚からでもリーサルが狙えてしまう。
バウンスカードが手札になくても、進化させることでセルフバウンスするため、小粒フォロワーであれば盤面処理しつつプレイ回数を稼ぐことが出来る。
コストが最低の1なのもメリットで、1コストフォロワーをこの豪風リノだけにしておけば、最低コストのエルフフォロワーをサーチする《森の女王・リザ》で確定サーチ可能。

実装時のローテーション環境では、環境トップの【復讐ヴァンパイア】や【エイラビショップ】などの陰に隠れがちだったが、
エルフのローテーション流行デッキの中ではかなり強力なため、実は相当数のプレイヤーを屠ってきた地雷デッキだった。
ROGのアディショナルカード発表後の環境では、【機械ヴァンパイア】や【エイラビショップ】などと渡り合える【機械ウィッチ】が環境トップに躍り出たが、
こちらが比較的展開が遅めのデッキ、かつあまり守護持ちフォロワーが採用されないとリノセウスデッキにとってカモやりやすい相手なので、
アディショナルカードによって強化された【機械エルフ】と共に、じわじわとランクマッチなどでもリノセウスの顔を見ることが増えていった。

そして次弾、「森羅咆哮(VEC)」で《対空射撃》が再録されたのを機に一気に環境入り。
積める防御札が限られる都合上、環境トップの【自然ビショップ】には分が悪かったが、ローテーションでの最速6ターン決着は非常に強力であることは変わりなかった。
ただし、アディショナル後は強化された【アマツエルフ】や【自然エルフ】に押され気味だった。

だが、「アルティメットコロシアム(UCL)」ではサーチカードの《森の女王・リザ》と《ざわめく森》が一気にスタン落ち。
安定感を失ったリノセウスはこれでお役御免……とはならなかった。
猛威を振るっていた【式神ウィッチ】や【妖怪ネクロ】に対抗する形で、新たに追加された回復や除去をふんだんに活用した【コントロールエルフ】が突如として開発されたのだが、そのフィニッシャーに選ばれたのがこのリノセウスだった。
前環境のように決着を急がずとも、守護や回復が豊富なUCL環境において試合が長引いた分だけ確実に決着が付けられるこのデッキはかなりの効果を発揮。
続く「ナテラ崩壊(WUP)」でも相変わらず活躍し続けた。機械エルフ?そんなものはなかった、いいね?

豊富なバウンスカードが全て使えるアンリミテッドでは更に強力。
潜伏だろうが無理矢理相手もろともバウンスする《妖精のいたずら》や、バウンスした数に応じてスタッツが上がる《エンシェントエルフ》などと組み合わせてすさまじいパワーを発揮する。
こいつの登場によって、今までほぼ使われていなかった《ダンジョンフェアリー》や《妖精の奔流》が一気に評価を上げたほど。
あとひたすらプレイ&バウンスすればいいだけなので面倒なリノ算が必要ない
欠点としては、デッキの大部分がコンボパーツになる都合上積める防御カードが限られるため、アグロデッキに弱いこと。

なお、性能的には旧リノと新リノは特にどちらが上位互換というわけではないのだが、新リノデッキにはバウンスカードをできるだけ入れたい関係上枠が足りないため旧リノはクビにされることが多い。
あえて比較するならば、旧リノは専用デッキでなくとも採用できる汎用性や防御札もふんだんに組み込める柔軟性がウリで、
新リノは特化しなければ使いにくいが上手く組めば旧リノ以上の速度でリーサルに至れる決定力がウリ。


ちなみに、バウンスカードを狙ってpickできない2pickではゴブリン以下の性能しか発揮できないためゴミ同然。間違っても拾わないように。
というか、進化したら勝手に手札に戻ってくるため、他の1コスト1/1勢より弱い説すらある。
ジェムオブフォーチュンでも即他のカードに変えるのが吉。





追記・修正はリノ算でミスらない方がお願いします。

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最終更新:2021年04月24日 23:55