ソード・ワールドRPGリプレイ集

登録日:2019/07/10 Wed 18:43:42
更新日:2023/08/28 Mon 23:59:50
所要時間:約 23 分で読めます




ソード・ワールドRPGリプレイ集とは、グループSNEのテーブルトークRPGソード・ワールド』の実際のプレイの様子を、台本のような形式で綴った作品(群)。
富士見ドラゴンブックで単行本が出版されており、連載は主にドラゴンマガジンであった。現在は全編電子書籍化されている。

ゲームの紹介やプレイの例示としての体裁ではあるが、後世の目で見ると反面教師になってしまう部分もあったりする。
基本的には『読み物』として楽しむのが良いのではなかろうか。(今では2.5が存在するのだし)
ともあれ、日本のTRPG文化に影響を及ぼした作品(群)ではある。


余談だが、プレイヤーは(SNEの)基本的に非公開。
一部は本人がばらしたり*1、バレバレ*2だったりするが。
また平均すると1シリーズにつき1人戦死者が出ている*3

以下、敬称略。


第一部:スチャラカ冒険隊 /スチャラカ編

GMは山本弘、イラストは草彅琢仁。全3巻。
舞台は10個の個性豊かな都市国家群が集う「西部諸国(テン・チルドレン)」。
世界設定もプレイングのノウハウもあまりないところから始まっている上、パーティメンバーにも大した目的がない。ないない尽くしのお気楽な冒険が展開される。
しかし短編集が出版されたりソードワールドSFC2にもキャラクターが登場するほどの人気作であり、SW人気の立役者。

なお、2巻ラストで「モンスターの善性を信じ幼モンスター達を教化・保護する神官」対「モンスターの危険性から討伐に来たファリス神官隊」というデリケートな対立構図を描き、
『わるいファリス』というテンプレを作ってしまった元凶であり、モンスターへの対応に関しても(悪)影響を残した感は否めない。
ところが本作に登場するファリス神官、実は『常識的対応』『説得に応じる』『後始末を請け負う』と極めて真っ当かつ善良。それがどうして悪評に……

PC紹介

黎明期の全くノウハウがない状態でのプレイのため、妙な成長をしているのが特徴といえば特徴。
また、TRPGの女性人口が少なかったと言われる当時において、女性が演じたキャラが多かったのが特徴*4

  • ザボ=ン
専業ファイター。高レベルでバランスの取れた能力値に一本伸ばしの技能が噛み合った強者。
ケッチャに入れ込んでる辺りでバランスが取れてる、かも。*5
名の由来はそのまんま、ザボン(朱欒)。食べたかったらしい。

  • ケッチャ
ソーサラー。肉体的にひ弱なお嬢様(自称)。それだけにわがまま放題の女の子である。一般人並みの知力10が技能に噛み合わないなどと言ってはいけない。
名の由来はバリ島の舞踊『ケチャ』。GMには人間の名前かと突っ込まれたが、その頃聞いていたんだとか。

  • ユージィ・マヌエル
通称ユズ。怪力娘……もといシーフ・バードからファイターに転向。パーティ最大の迷走である。
元祖パーティ内弄りの被害者。19という高い筋力がネタにされまくっていた。後にイリーナ・キーナとより腕力のある少女戦士が登場したが。
名の由来は柚子(ゆず)。ザボンと聞いての発想だとか。

  • ディーボ・レンワン
ドワーフ+マイリープリースト+ファイターという鉄板構成。ただし初期はレベル1。
寡黙なドワーフという感じで格好良いと思いきや、単に『リプレイに収録できない発言』が多かったせいだとか。
名の由来は『ボディコンシャス』と『ワンレングス』。バブリーな時代だったのだ。

  • アリシアン
ハーフエルフの盗賊娘。と言いたいがセージ技能の方が突出している。
セージの方がレベルアップにかかる経験点が低く、そちらが有利と感じたかららしい。
『モンスターたちの交響曲』で一番怒っていたののは彼女で、その意志で戦闘せずにファリス神官の説得に成功。スチャラカ冒険隊の名付け親でもある。
育ちと職業の影響かパーティーキャラの中では肌の露出がわりと多く、急所キックを筆頭に、山本のセクハラ被害担当という感がぬぐえない。

  • ケイン・クレンス
エルフの精霊使い。1にスネア、2にスネア。3,4がなくて5にウィンドボイス。とにかくスネア。
ファイター技能から伸ばしているが、アリシアンと同様の理由の模様。良いコンビだなオイ。
実は主人公などと冗談めかして言われる程度には成長を見せている……? 実際、最終回では主役だし。


第二部 :(愛称なし)

イラストは幡池裕行。全2巻。
壮大なキャンペーンシナリオとある程度成長したレベルからのスタートが特徴で、単行本2冊でこなされたシナリオはなんと2本。
死亡退場者が出た唯一のシリーズでもある。舞台が西部諸国の辺境であるため、蘇生自体が不可能なのだが。
と、それなりに派手な展開をしているのだが、残念ながらパーティに愛称がつくことはなかった。しかも紙書籍での再版も行われず。

『魔獣製造施設の遺跡』というテンプレを作ってしまった元凶。後に 山本本人が「魔獣製造施設はもう飽きた」と音を上げる 始末。*6

PC紹介

彼ら自身も弱くはなかったのだが、敵側が強烈すぎて苦戦している印象が強い。

  • ライシードル・アレリー
ファイターで通称ライ。『主人公的存在』などと紹介されたのが運の尽き。そのネタで弄られるのが鉄板に。
ウィップを持ってインディ・ジョーンズ的なことをやりたかったらしいが不発*7。父親探しもどこへやら。

  • ベリナス・ブレスト
両手持ちの鈍器『モール』を振り回す、通称パーティの重戦車。ただしユズより腕っぷしは劣る。
また、武器と生命力の都合上言うほどタフでもないのが難といえば難。
バード技能持ちで使用楽器はパンフルート。ハーモニカのイメージだろうか。

  • アラシャ・クリューワ
マイリーの神官戦士。口数は少ないがゲーム的にはパーティの要であった。
一応小説ではヒロインっぽくなっている。

  • フィリアン・エッダ・フローティリス
エルフの精霊使い。影のリーダー、というかパーティを実質的に仕切っているのは彼女。
余談だが、ソードワールドPCに縁者が登場しているんだとか。

  • キドマン・ブリューワ
ソーサラー。後世の換算で約1.33クレスポという驚異的生命力が祟り、リプレイシリーズ初の戦死者となる。
死因は虎、辞世の句は「殺されるならもっと有名なモンスターがよかった」。SW初期のタイガーはかなりの猛者ゆえ致し方なし。
言語障壁を埋める役割も持っていたので、実際大打撃である。

  • リン・エルドリア
二つ名は『銀の雨』。チャ・ザの神官+盗賊。教義の都合上、遺跡盗掘専門*8だったのだろう。
あまり目立てないまま第一シナリオ最終戦で攻撃魔法を受けて戦死。『打撃力30』と書いて『死ね』と読むのだよ、アシッドクラウドは
彼の使用した+2ダガーは『銀の雨』と名付けられたが、これも目立った活躍はせず。魔法武器にクリティカル修正無い時代だしね。

  • シア
NPCのレンジャー。幼い頃に両親にリザードマンに預けられ、リザードマンに育てられた野生児(女版ターザン)で、空から降って来るという衝撃的デビューを果たす。
南方の森育ちで一応胸に皮鎧装備とはいえ、いつもビキニ並みの薄衣という凄い姿。前のアリシアン(レオタード風軽装)といい大らかな時代だったのだろう。
両親は東方からリザードマンの研究に来た賢者の夫婦だったが、10年前に集落の裏にある古代魔法王国の遺跡へ調査に行って以来音信不通となっている。
自身はリザードマンへの帰属を望みながらも人として生きねばならないジレンマを抱えている。 また、生い立ちのせいでリザードマン語以外はほとんど話せない。
仮面の魔術師から執拗に狙われているが、その真相は……というのが第二部一本目の軸となる話。
後にPCに昇格。二本目も辺境だったのでのびのびとしていた。

  • ジール
NPC。ハーフダークエルフのシーフ+ソーサラー。出自故にグレていた少年。
キドマンの代役でPC昇格するも、不用意な行動*9が響いて呪いをかけられリタイア。

  • ベルモット・ロウ
通称ベル。リンのプレイヤーが担当する追加メンバーでソーサラー。胡散臭がられて合流に手間取ったりした。
使い魔のトンビ『ジン』と合わせてマティーニである。



第三部:バブリー・アドベンチャラーズ /バブリーズ編

ここからGMが清松みゆき*10に交代、イラストは中村博文*11。全4巻。
舞台は大陸東部のオランに移行(終盤はファリス国家のアノスに)。経験点を増量するルールや魔剣の強化ルールも採用されている。
GMの些細なミスから始まり、プレイヤーの悪知恵才覚であぶく銭がどんどん膨らむ展開になり、そこから『バブリーズ』の愛称がついた。

連載最長記録を叩き出し、なかなか出なかった小説短編集や再結集もあった人気シリーズ。
『魔法戦士リウイ』で暗躍する軍師「"指し手"ルキアル」の陰謀をも潰しており、同作のラスボス「魔精霊アトン」をこいつらにやらせろとの声も高かった*12
また、数々のルールの穴が露呈し『完全版』にも繋がっている中興の祖とも言うべき作品。すべての元凶とも言う。
(同時期にSWSFC2などもあったし、第一の絶頂期と言えるだろう)

ファラリスの呼び声として有名な「 汝の為したいように為すが良い 」の初出でもある。本当に神の声かは不明だが。

PC&NPC紹介

ケイオスランド展開(の初期案)を潰した元凶。かの地での悪役担当のヴォーゲル氏は彼らの永遠に覚めない悪夢に獲り憑かれている。*13
エルフ抜きにしても男性陣の筋力が低く、ステータスだけなら女性二人がツートップという案外脆いパーティ。
最終巻ではマイ城をゲットし、本編でグイズノーに「キャッスル・わらしべ」と命名されたことから小説版では「ストローウィック城」とされた。

  • アーチボルト・アーウィン・ウィムジー
ディレッタント*14貴族の長男坊で、相応のプライドを持つ人物。ゆえにアーチーと愛称で呼ぶと怒る。
自慢の頭脳と魔剣アーチブレイド*15で立ち回る、パーティのリーダー格。疑うなよ、アノスから騎士位授かったのは彼だ。*16
それに、最終的には腕前と得物双方で大陸有数の8レベル戦士になってるわけだし。
異種族嫌いの何のと言いながら、実際は柔軟な対応が出来るし、陰惨な状況で救助した子供を安全のために連れ歩こうとする他メンバーに対し、
「自分がワイトとなった村人を斬るのを見せたくない」と子供の精神状態を気遣う事も出来る*17紳士……否、騎士。これで空威張りしなけりゃ、ねぇ。
ちなみにフィリスの求愛?を受け入れなかったのは、中の人がそういうのを演じるのが苦手で、適当にはぐらかし続けたためである。

  • フィリス
実家住まいのソーサラー。その実家を飛び出して冒険者になり、財産目当てでアーチーに近寄ったりする始末。
アーチーの動向にやきもきしたり、ゲス野郎に言い寄られる一幕があったり、割とヒロインな扱いだったのだが、最終回では……
領主になって増長する姿に『もう嫌、あの男』と言い放つオチが待っていた…が、エピローグで名誉を捨てて旅立つアーチーに付き合っており、
後日談小説でも未だにアーチーを狙っている。さらにその後のリプレイでは腐れ縁扱いされている

ちなみに第1話の時点でプレイヤーは初心者だった。また、悪女的に描かれたイラストに反し発言は善良な方。魔法テロリストの件でうっかり被害を拡大させてしまった事はあるけど。
ルール的欠陥によって「物を知らないソーサラー」になってしまい(虎を指して「大きな猫」と言ってしまう)、完全版でのルール整備の遠因の一人。
が、「その方が面白いから」というGM・プレイヤー双方の意見の一致により完全版ルールが適用されても彼女の物知らずが治ることはなかった。
使い魔はぶさかわいいぶち猫の『デイル』。短編小説では彼の一人称でフィリスを描いたものがある。

  • グイズノー
ぽっちゃり系のラーダ神官……というより『 8000ガメルの男 』という通称の方が通りが良い可能性すらあるSWリプレイネタキャラ筆頭。最終回以降はなぜかアホ毛坊主化した。*18
第一話で死亡してしまい蘇生。その際にGMが料金計算を誤り、本来8万ガメルのところを8000ガメルで通ってしまった。*19
そもそも費用自体が高すぎるということで完全版でのルール整備の遠因になった内に数えられる。
助平で放言も数多く*20、そうでなくともいい加減な破戒僧なのだが根は意外にまとも、というか、高位の神官になるのだから当然の話。*21
子供の相手が得意という面もあり、たまにピンポイントで交渉役を担当する。
腐れ坊主はただのポーズかもしれない、が、普段の彼を見ているとそんな疑念は霧散するのであった。*22本当に彼が腐らせてるのはセージ技能

  • レジィナ
貧乏劇団を離れて冒険者になった戦士の少女。純朴な少女で、パーティの良心。
困っている人を見れば助おうと奔走し、悪党を見ればしばき倒す、まさにフィメール・ヒーロー。
この娘がいなかったらバブリーどころでない悪党どもになってたんじゃないかとはGMの言。そんなレジィナがしばき倒すことなく行動を共にしてるんだからバブリーズも邪悪ではないと言えなくもない。
初期は高めの筋力+安くて強いロングスピアでメイン戦力だったが、アーチブレイドによって逆転。その後グレートソードに乗り換えツートップに。

  • スイフリー*23
人間社会を研究するためにやってきたダークエルフの問題児シャーマン*24。パーティのブレイン。『言葉の魔術師』の異名を持つ。
順応しまくった上に地の頭が良すぎたせいか、えらいことを(メタ的にも)やりまくっていて……
 ・前回の報酬アイテム『スケープドール』の価格*25に言及、売却*26
 ・得た金銭で魔晶石*27を大量購入*28
 ・透明化魔法を利用したタゲ外し*29
……などなどの罪状エクストリームプレイを重ね、あるシナリオではGMからの警告を兼ね空前絶後の ダークプリースト技能の取得 に至る。*30*31*32
もちろん完全版でのルール整備の原因筆頭である。
実は言うほど悪党プレイはしておらず*33、彼の行動によって被害の拡大が防がれた事*34や義憤から行動する場面もある*35が、後日談リプレイでは本当に30以上の生命力とか精神抵抗力+4とか貰えるなら魔神の言う事聞くかもとか言ったり、
エルフ千年王国を立ち上げるという野望を持つようになったりしたため、言いたい放題の発言にアーチーにも「友を斬るような事にはなりたくない」と苦笑いされる。
また3巻では強力な攻撃魔法「バルキリー・ジャベリン」の精霊「戦乙女」に自分やアーチーの様子から「無謀と慢心の精霊」なる異名が付けられ、4巻ではそれで魔法ダメージ歴代リプレイ最大記録55点を叩きだしている*36
なお、弱点は子供。接し方が判らずハングアップする。

  • パラサ・ピルペ・パン
「にゅう」と鳴く(?)グラスランナーの盗賊。スイフリーとの「遠い親戚漫才」で人気を博した。回避盾と支援を担当し、最終的にアーチーと並ぶ歴代最高位シーフに。
(主にスイフリーと)悪乗りすることはあるがかなり善良で、ある陰惨なシナリオではガチで凹んでいる様子がうかがえた。
なお、前面に出て来たグラスランナーとしてはほぼ初の存在で、彼によって『グラスランナー』は確立されたと言っても良い。
……が、手足の長い(=人間の)金髪の女が好み、というのはスタンダードではない。はず。

  • クレア・バーンロード
NPC。後期の準レギュラー。アノス国の神官戦士、宗派はもちろんファリス。
スイフリーのダークプリースト取得がらみでバブリーズと知り合ってしまい、出世コースを外れ彼らの連絡役などをやる羽目に。
最終的にはアーチーの名代として領地を取り仕切ることになった。
実はファリス復権のための布石として投入されたキャラでもある。うまく行かなかったけどね
なお、当のスイフリーには自身に付きまとっていることに趣味の悪い女と言われている。パラサ「ひでぇ」


第四部:風雲ミラルゴ編

イラストはぴぃたぁそると。全2巻。
ルールが『完全版』に移行、またここからサブタイトルが正式についた。舞台はアノス以東に移りワールドガイド的側面もあった。
大草原地帯の牧歌的なストーリーかと思いきや、策謀渦巻く逃避行でしたとさ。呑気なパーティは追手の『四元素』の魔の手から逃れられるのか?

後に『ペイント問題』と呼ばれる、「見て判る情報を伏せることの是非」が話題になった。
地味に「これまで味方扱いで活躍していたNPCが唐突に敵だった発言」、「それにPC達が戸惑っている間に助言に見せかけて強引に罠にはめて不利な状況で戦わせる」等のPCから見た理不尽なトラップも問題ともいえる。

PC&NPC紹介

2トップと言うには格差がちょっと激しい編成。単にラーン以外が凹んでいるのだが。

  • グレゴリー・ウータン
名家出身のチャ・ザ神官。「あほボン」などと言われるがとにかくついてない男。
ラーンを巡って恋のさや当てを演じ……きれず。人が良いだけでは世の中渡れんのである。
最終回後に鍛えなおすと称してパーティを離脱。メタ事情まで含めて、ついてない男である。

  • ラーン
魔術師の娘で怪力娘、ファイター担当の前衛キャラ……という美味しい役どころ。
気立ても良く、グレゴリーばかりかNPCも惹きつけてやまない。
能力値という意味でもスペックは高く、まさにヒロイン。しかし情は薄い

  • ステラ・ベルローズ
商家の妖怪婆あ隠居ばあさん。魔術師で、ラーンは姉弟子に当たる。*37
年の功でパーティーを引っ張る要。押しが強すぎて困るところもあったけどね。

  • マイス
影の薄いエルフ。だと思ったか? コイツが リーダー だよ。
「そうですね」とうなずくことでブレインストーミングを行い方針を決定する手腕から、誰が呼んだか「うなずきエルフ」。
ああごめん嘘ついた。あんまり影が薄いんでリーダー認定して出番回してるだけなんだわ

  • ミンクス
シリーズ初・女ドワーフ。戦士で、後にマイリー神官も兼ねる。
「罠ははまって踏みつぶす」が信条の命知らず猪突猛進タイプ。おいおい、そりゃ央華封神やがな
しかし手足の長さ能力値の差からラーンに戦果を奪われがち。その度に「旅に出る」と駄々をこねるのがお約束。
妙齢の女の子と称してコレだったため、ステラでズッこけたGMを更に涙させた。

  • チップ・タップ・ボン
グラスランナー。ステラの使用人。マイスが薄い薄い言われる中、実は一番影が薄いのはコイツじゃないかと言われるフツーのグララン。
初回に居合わせたゲストライダーパラサとGMの会話によってグラスランナーの設定が固まった。ってコイツ自身の話じゃねェ
最後の最後までステラの従者として振る舞い無事退場。

  • タウ
NPC。ケンタウロスの少女。彼女を国元に送り届けるのがキャンペーンの目的である。

  • 疾風のエース
NPC。いつかデカいことを成し遂げる、が口癖の男。こいつもラーンに惚れており、グレゴリーと恋のさや当てを……つか、ほぼ一方的に勝ってるけどな。
その正体は敵幹部・四元素の一人『風』。ラーンへの想いは本物で部族への忠誠との板挟みに苦しむ。


第五部:アンマント財宝編

イラストは伊藤勢。 全2巻。
風雲ミラルゴ編の直接の続編。莫大な借金*38を抱えた面々の苦闘と、財宝の謎を巡る冒険。
借金という『押し』が強すぎたり、あまりにもあんまりなオチ*39もあって成功したとは言い難い作品。
GMの教材として通用しうる(実際議論は尽きない)し、単純に読み物として面白いのだが。

後に『シー問題』と呼ばれる、「シナリオ目標を伏せることの是非」が話題に。後世ではルール的に不可能なシステムが多いが
GMとPC側の「シナリオ内に求められる方向性の不一致*40」から来る予期せぬシナリオ進行も(反面教師として)見所ではある。

PC紹介

  • カシス
盗賊の少年。爺さん*41からもらった宝の地図を手に冒険に出て……まぁ、変な連中に捕まっちまったわけで。
手足ははしっこいがおつむは若干残念で、マイスに言いくるめられてしまったりする。
しまいには事故死までついてくる、相当についてないヤツ。出来る奴なんだぜ、ホントは

  • イーノ
ガネード神官*42。カシスの後見人。見たくないもの1号。海苔
ガネードは盗賊の神と言われるが、イーノ自身は職人の神として信仰している。その様子は端々にうかがえるのだが……海苔
初っ端から呪いで狂わされてしまい、借金騒動の巻き添えにされてしまう。が、きっちり付き合っている辺りは顔に似合わず善人である。

  • ラーン
引き続き登場の情の薄い女ファイター少女。魔法は隠し芸、しかし味付けは隠さない。
ロングスピアでの大立ち回りを演じるフィメールヒーローなあたりも相変わらず。
一人だけ(父親の肩代わりにより)借金を完済しているが、財宝探しに付き合う名目で実家には帰らずに済ませている。

  • マイス
引き続き登場のうなずきエルフ。追加メンバーは実力でリーダーを地位を得たと思っているが……あながち間違いでない活躍を見せる。
あるシナリオの真の目的に気づいていたりと、結構な切れ者だったりするのだ。それを主張しろっての

  • ミンクス
引き続き登場、 トリオ・ザ・住専 筆頭。
前回ラストの戦闘で死亡し、遠隔地のコネを使わざるをえず、今更企画変更もできなかったため莫大な借金を背負って蘇生。*43
しかし『ミンクス理論』は相変わらずどころか語録が増える始末……流石に、止めてもらう前提でな。

  • ルーイ
魔術師。ベルローズ商会の使い、借金取りかつ一蓮托生という酷い身分。回避できたはずの見たくないもの2号。
結構な切れ者かつ自らの危険も厭わない豪胆さも、フリフリ女装というビジュアルが出て来ては台無しである。せめてノリスやクレスポの様に魔術抜きで女装していれば…(違う)。
パーティを(主として金銭面で)取り仕切るブレイン役のイメージはアレ一発で消し飛んだ……


番外編:名探偵デュダ

GMは安田均と高井信の持ち回り、イラストは草彅琢仁。全3巻。
短編小説に登場するドワーフのセージ、自称名探偵のデュダが主人公のシリーズ。掲載誌はRPGドラゴン。
舞台はオランだがミスリル加工技術や活版印刷、果てはアメフトが存在するなど、ほぼ完全なパラレルワールド。特別ルールも導入されてるし。
なお、GM以外にプレイヤーもセッションごとに入れ替わっている模様。

PC紹介

『イーグル街遊撃隊』という推理小説ファンの集まりである。みんないい具合にぽんこつ。ユーモアミステリの登場人物だからね。

  • デュダ
探偵小説かぶれのドワーフで迷探偵なセージ(一応MPタンクになるためブラギ神官技能も取得)。わがままで周囲を振り回す*44困った人……なんだけど、なんだかんだで事件を解決する凄い人。
性格は調子に乗りやすい上に頑固、好奇心旺盛なのに臆病で、小柄で痩せた体格がコンプレックスというポンコツドワーフだが(ついでに知力も後のノリスより低い8)、人望(?)は割とあるのかも。

  • リューク
エルフの少年シャーマン。デュダの相棒、彼を敬愛する……ワトソン役? とても優秀な子なのだが、最大の欠点は『デュダを尊敬していること』。

  • ムーン
南国出身のアメフト格闘技選手。マイリー神官でもある。
(最初の)中の人がファンタジーに明るくなかったせいか、アメフト選手になってしまっていた。

  • ラット
盗賊『ねずみのラット』。1クレスポちょいの虚弱体質。それが祟って死亡したこともある(が何とか蘇生)。
唯一魔法を使えないメンバーという地味な特徴もあったり。

  • パルマー
ハーフエルフのソーサラー。
誰でも知ってる偉人と同名*45なのでいじられキャラ扱い……パルマー君、不幸!

  • エミール
紅一点のマーファ神官。暴走しがちなメンバーと比して思慮深い、パーティの良心。ただしスペックがドワーフ

  • ギリアム
NPC。魔法嫌いの巡察官(警察官に相当する)。デュダのライバル、というか被害者。担当事件をかき回される役回り。
探偵小説にありがちな『有能ではない警官』であるため、官憲が役に立たないと知らせる役目でバブリーズに客演していたりもする。

先行する短編小説では筋肉男の『ボリス』やオネエグラランの『ルッカー』が登場していたが、遊撃隊に取って代わられ退場している。



この辺りでいわゆる『冬の時代』が訪れ、一時休止の状態になっている。



新リプレイ:へっぽこーず

GMは秋田みやび、イラストは浜田よしかづ。全10巻。
魔法戦士リウイに合わせて始動したリプレイシリーズで、舞台はリウイと同じ中原の「剣の国オーファン」。雑誌掲載は部分的で、基本は書下ろし。詳細は項目参照。
初の女性GM作品。ここからプレイヤー数が5人になり、書式も変更されている。具体的には……

GM 「旧来は『こんな書き方』だったのが」
GM  新リプレイではこうなった。上の書き方は「第一部からの流れ」でやっていただけで、特に『デュダ』で読みにくさが目立った。

本作の人気でSWは再び息を吹き返し、『ソード・ワールド・サポート』や『ソード・ワールド・カードRPG』などに繋がっている。
リプレイ完結後もドラマCDやコミック版、長編小説が存在したが、2.0展開のために打ち切りの憂き目に
また、ファリス神のイメージ回復という功績も忘れてはなるまい。ホーリーシンボルの設定も本作のイラスト*46が基。


新リプレイNEXT: スペランカーズ ぺらぺらーず

GMは藤沢さなえ、イラストはかわく。全9巻+番外編1巻。
書下ろし。中原の「旅人の王国ロマール」の盗賊ギルドを起点にするノワールもの……なのだが。
GMは経験が、PCは防御面が薄い。いきおい、口車で乗り切る展開が頻発。それらをあわせてぺらぺらーず、という寸法。
初心者GMを手慣れたプレイヤーが翻弄し口先で押し切る、という構図は物議を醸し、『Gスラ問題』と呼ばれる「PCがモンスターの知識判定に失敗した場合にプレイヤー知識でモンスターの弱点を突くことの是非」も話題となった。*47
生命力を表す単位『1クレスポ』*48はつとに有名。しかし『スチャラカ』以来の死者ゼロを達成。
また4巻では、当時サプリメントと小説で詳細解説されていたファラリス信仰の陰謀国家「混沌の王国ファンドリア」(へっぽこ編の敵キャラの出身地でもある)にも遠征している。
番外編に回された第0話等、色物で微妙にアレなネタが散見するのも特徴だったりする。


PC紹介

ハーフエルフの神官1トップという無茶な編成、そりゃ口先で乗り切ろうとするわけだよ。
なお、GMが初心者だったのとPC達がひねくれていた事もあり、正式なパーティ結成が第3話ラストという前代未聞の遅さである。
また、第一話から盗賊ギルドからの依頼で行動することになり、ひょんな行動から中盤以降盗賊ギルドの幹部になるというこれまた前代未聞の展開を迎えた。

  • クレスポ
生命力の単位 心身共に*49虚弱な盗賊。タフネス以外は割と優秀。側面からの攻撃で活躍する。
8巻で闇市で買った魔剣を手にしたことにより、その実は優秀な能力が日の目を見ることとなり、トドメ役を担当したことも。
なお、魔剣を購入するまでは(女性を絡めたいという意味も込めて)ウィップにこだわっていた。
軽薄で女好き……なのだが、口振りと行動が噛み合っていない辺りからして"作ったキャラ"だと思われる。根は案外純情っぽい。
クレスポ3世までは覚悟していると豪語する中の人は、命知らずな行動を監修者に咎められていたりした。そしてラストまで生き残る偉業を達成。
盗賊ギルドの幹部になったのは彼。コイツが幹部で大丈夫か…?と思われるかもしれないが、補佐役が優秀過ぎるのでご安心を。

  • ベルカナ・ライザナーザ
傭兵を父に持つ魔術師の少女。小柄で貧乳なためクレスポの守備範囲外……のはずなのだが良いコンビ、正妻の制裁というお約束も完備。*50
ちなみに初期設定ではクレスポの相手役となる事を意識したキャラ*51なのでクレスポの相方になるのは当然の成り行きと言える。
スタート時点ではお嬢様だったのだが、頭の回転の良さからかどんどん腹黒に。彼女はファンドリアでも生きていけると太鼓判を押されている。
盗賊ギルドの幹部になったクレスポの補佐役も担当しており、その腹黒さでうまく立ち回っている。むしろコイツが幹部。最終巻ではフィリスに並ぶ6レベル魔術師となった。
魔晶石の知識判定に失敗したため、魔術師のくせに魔晶石を知らなかったという黒歴史持ち。

  • マロウ
善人の夫婦に拾われ育てられたハーフエルフの神官戦士。宗派はマーファで、最終回では歴代最高位の7レベルプリーストに。訛りがひどいがそれがまた魅力。
パーティのタンク役と良心を一手に引き受ける苦労人だが、苦ともしないのがまたまた魅力。
テスト版たる第0話では『マーロウ』という名で、標準語のホストとんでもない腹黒悪党であった。本編ではないのでご安心を。*52
ちなみに年齢不詳だが、幼馴染の年齢や第0話設定からすると推定アラフォーっぽい。

  • シャイアラ
エルフの精霊使い。怠惰で高飛車なおねーさま……だと思ったか?*53 食いしん坊で好奇心の強い、かわいいおねーさんだよ!GMからも実は一番良い人扱いを受けている。*54
屋外遺跡と美味しいごはんと甘いお菓子、そしてマロウしゃんが大好き。というか、彼が前線を支え彼女が火力支援するのが定番。

  • ブック
グラスランナーのセージ・シーフ。シャイアラの相方、というかお付き。その名の通り本の虫で、伊達眼鏡が特徴。
この編成でグラランは正直……と思う向きもあろうが、なんと与ダメージのレコードホルダー。ラスボスに8連続クリティカルで50点。
しかし危険を承知でマロウの隣に残り、告白したシャイアラを置いて一人逃げ出した薄情者。*55

余談だが中の人は『xS』の最終決戦でラスボス役プレイヤーに回った疑惑があったり。



アンソロジー

『デーモン・アゲイン』『賽子の国の魔法戦士』の2冊が存在。
前者はTRPG雑誌『Role&Roll』(新紀元社)掲載のイラストレーターたちをプレイヤーに迎えた作品2本(挿絵も担当、カットごとに絵柄が違う豪華仕様)と、
『バブリー・アドベチャラーズ』のその後(八年ぶりの再結集)を描いた表題作を収録。
前者はイラストレーター編1弾の「やっぱり、猫は好き」の舞台が『xS』でフィーチャーされており、
後者は水野良*56による『リウイ』シリーズ、山本弘による『サーラの冒険』外伝のモンスター(キメラ)PCプレイ、そして友野詳『コクーン・ワールド』の元となったプレイ、という豪華な詰め合わせ。


新リプレイWaltz :(愛称なし)

GMは篠谷志乃*57、イラストは桐原いづみ。全5巻。
書下ろし。ここから『ソードワールド・サポート』のルールが入っている(さらに新ルールの簡易戦闘「SEコンバット」が上積みされているが)。
西部諸国の孤児院出身の5人の善人冒険者が紡ぐ優しい物語。どんだけ優しいってね、相手の懐事情考えて依頼料ダンピングしちゃったり、PT内イジメが無かったりしたの。
もっとも、この依頼料ダンピング問題については読者の間で大きく物議をかもし、シリーズの出足に躓いたのだが……。

しかし、最終巻ラストの 怒涛の展開 に大ダメージを食らう読者多数。覚悟して読むべし。
無印、NEXTと来たからTRYだと言われていたが、実際には"三拍子"のワルツでしたとさ

なお、『スチャラカ編』の(セルフ)オマージュ作品でもある。

PC紹介

特徴としては上記の超善人達ということと、ナジカの一時離脱を期に人間関係が激変していき、最終的にパーティー内の恋愛関係の成就がテーマとして描かれたこと。

  • キーナ
筋力21なファイターの少女。ロマンチストでノリが良く、下記の台詞で全員を悶絶させる一幕もあった。
3巻からは車軸職人技能持ちから『職人神』としてのガネード信仰に目覚め、神聖魔法に度々助けられている。
プレイヤーは全くの初心者(名前も『黄な粉』に由来し、そのまま名付けようとして止められた結果だとか)。それゆえ成長著しいが、それ故に後半で訪れたある展開で涙する事に…。
「なんて優しいダークネス」

  • ブランシュ
キーナの親友であるシャーマン・レンジャーの少女。キャラ制作時にはわがままな小悪魔キャラという設定だったが物語が始まると人見知りが激しい激情家でツンデレに落ち着いた。*58ある事件では怒りのあまりファラリスの呼び声が……来てない来てない。
極度の偏食家で肉が大嫌いであり、雨の中沈痛な面持ちで佇むというカラーイラストに対して「誤って肉を食べたから」という公式からの発言があったほど。
ここ一番での肝の太さは、端で見ていて縮みあがるほど。実際不穏。
コイツだけ問題残ってないかって? SFC2でチャラになるから平気平気

  • ナジカ・ラッツェル・クフィアン・マリー
エルフのソーサラー。孤児院の先生、男の子たちみんなの初恋の相手。
京都弁でしゃべるおっとり天然ボケで一番のお人よし、それが人を惹き込むので「魔性の女」とまで言われる。
善良な一行の中でも一際善人であると同時に先生だけに締める所は締めるパーティの要で、逆に言えば「彼女抜きでは容易に暴走・瓦解するパーティ」でもあったりする。
過去は超ヘビー。食欲は財布にヘビー。

  • アイル・フォードラ
チャ・ザの神官戦士。芸達者な少年だが、同い年のブランシュからも弟扱いされる弟キャラ。(孤児院時代は年下をまとめていたらしいが)
やたらと(プレイヤーの)カンが良く、運も強い。リアルにチャ・ザの加護を受けているなどと評されるレベル。
後述のディケイ死亡回でも冒頭に「覚えなきゃいけない気がした」とレクイエムを習得するという嫌な予知を発揮してしまった。

  • ディケイ
眼帯が特徴の落ちこぼれシーフ。実際はガルガド垂涎の有能なシーフである
二歳年上のお兄ちゃん。パーティのブレーキ役、というか、彼が居ないとメンバーは売られるか干からびる。
悪人出自のやさぐれキャラと見せかけてお兄ちゃん力全開の善良少年。
死亡者。西部諸国には蘇生魔法を使える神官はいないので彼の蘇生にはかなり時間がかかった。



新リプレイxS:猫の手冒険隊

GMは清松みゆき、イラストは牛木義隆。『xS』と書いて『クロスエス』と読む。全4巻。
舞台はオーファンの隣国にある「魔法の王国ラムリアース」。設定的には『デーモン・アゲイン』収録の「やっぱり、猫は好き」の後日談にして『へっぽこ』(7巻がラムリアース編)前に起こった事件となっている。
敵はウィンド発言からインスパイアを受けて誕生した悪の秘密魔術結社「ゼム」(やつら)で、「ゼム」の繰り出す強化人間*59や陰謀との戦いを描く。
『Role&Roll』での連載、プレイに使用したシナリオも掲載、『サポート』の能力値調整ルールと『ソード・ワールドRPG ツアー』のVEコンバット(ボードゲーム的戦闘ルール)採用と異色づくめ。
Waltzのストーリー重視との対比でゲーム的側面を重視した結果のようである。へっぽこーず編やリプレイアンソロジーなど他作品との繋がりも興味深い。
敵サイドにもプレイヤー4人を呼んだラストバトルはまさに圧巻、ソードワールドのラストを締めくくる大戦闘であった。

なお、『味方NPCは色』『敵NPCは金属』という命名法則がある。ドクター・リードは黒歴史*60

PC紹介

平均的戦士・回避盾盗賊・タンク兼ヒーラーというスリートップに攻撃を分散させるスタイル(最終巻でのGM発言より)。
だがキャラクリエイト時から出目に恵まれず、最終巻ではGMにSWリプレイ史上「もっとも、サイコロ運に恵まれなかったパーティーで賞」とまで言われていた。
実は、プレイヤーがWaltzと重複しているらしい。それでなんでこんな温度差が……

  • ウィンド
謎の『やつら』に追われるソーサラー+ファイターの青年。
自身を改造人間であると主張する誇大妄想持ちなのだが、しこうして 実態は能力値強化型改造人間であった
生やされる設定と能力、自身のうかつな行動、なにもかもが逆風として襲い掛かる。
運もなければ人望もない、というかウィンドを一番信じていないのはウィンド自身。なんつー悲しい奴だ。

  • ユーリリア
チェンジリング・ハーフエルフのソーサラー。学院でのウィンドの先輩。大首領様実質的リーダー。
出自はヘビーなはず*61なのだが、親子でチャ・ザ神官なせいか関係者全員あっけらかんとしたもんである。
知力値がボーナス上昇一歩手前という不運な面もあり、事あるごとに知力アップにこだわっていたが、盗賊ギルドからの依頼で知力装備を提示されても断る分まともである(GMのシナリオとしては受けてもらった方がよかったのだが)。
両親を看取ってから冒険に出ており、実家は弟が継いでいる。 ……えっ?

  • ズン
ラーダ神官のドワーフ。不器用だが『ふぃぎゅあ』作りに心血を注ぐ変人(器用度は後にダンジョンで見つけた秘薬で人並みになった)。
死亡者ではあるが、大都市+コネの存在という状況もあってあっさり復活。こんなところでまであっちとギャップ作らんでも

  • モニカ・レット
大荷物のシーフ少女。父が狩人なためレンジャー持ちでもある。
従弟トリムの家から貰ったチョコレートを巡る親子喧嘩のどさくさで従弟を拉致して冒険に飛び出した家出娘で、お察しの通りのトラブルメーカー。
終盤では思わぬフラグを立てるが…。

  • トリム・レット
シャーマン・レンジャーの少年。商家レット商会の一人息子だが『姉ちゃん』に拉致されてそのまま冒険者に。(実家の認識は『駆け落ち』であり、後で実家に帰った際親に釈明していた)
心身共にかなりタフな上に防具もきちんと固めているため、耐えるシャーマンという結構な脅威に仕上がっていた。
なお、これまで世界に「チョコレート」が出てこなかったため、実家は新商品「チョコ・レット」を開発した菓子屋という事になった。

  • ジョージ・ザ・ブレイブ AKA チタン・ザ・マイト
NPC。キン肉マン 怪力ファイター。『やつら』の改造人間だったが猫の手冒険隊と交戦し敗北、捕えられる。
ウィンドが消息を絶った後に、呪い*62を解くためにパーティに参戦。
実際にはウィンドの代替えPCであり、彼の帰還後は解呪に成功して去って行ったが、最終決戦で(別プレイヤーになり)助っ人として参戦している。

  • セシウス卿
『やつら』の同志"だった"、貴族"だったもの"。裏切りに遭い殺害され、亡霊として蘇った。
見た目は動く骸骨。復讐神ミゴリを信仰するダークプリースト。ズンの代打として助っ人に加わり、モニカといい雰囲気に。



xS最終巻から三か月ほど後に『ソード・ワールド2.0』ルールブック1が発売され、旧ソードワールドの展開は幕を閉じる。
ソード・ワールドの歴史はリプレイと共にあった。恐らくは2.0/2.5でも同様となるであろう。


よい修正を。そして、おもしろい追記を。


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最終更新:2023年08月28日 23:59

*1 例:イーノ=友野詳

*2 例:フィリス=つgうわなにをするやめろ

*3 スチャラカとぺらぺらーずは犠牲者0だが、第2部・へっぽこで2人犠牲者が出ているため。

*4 ディーボとケインは男性で、それ以外はみんな女性が演じている。これは最終巻の座談会でも明らかにされている。

*5 SWSFC2でも『ケッチャと一緒でなきゃ嫌』という趣旨の発言をするほど。コイツブレねぇ

*6 サーラの冒険という第二の元凶が存在するが、これも山本の作である…

*7 当時のルールでは、ウイップ系の武器は命中判定の目標値が極めて高めだったため、仕方のない部分もある。

*8 盗みはアウトだが、現住者がいない遺跡はセーフ。

*9 違う言い方をすると『500年前の遺跡に当時からの現住者がいる』という酷いトラップに引っかかった

*10 一応言っておくと本名が「みゆき」とも読める漢字なことから来た筆名で歴とした男性。ソード・ワールドのシステム関連の総合責任者でもある。

*11 小説短編集のみ竹浪秀行が担当しており、全く情報が渡されていなかったのか外見が完全に変わっている。

*12 ちなみにアトンの件はソード・ワールド初期からシナリオフックとして存在しており、ちょうどバブル到来回では「SFC1のミルリーフ事件とアトン関連で冒険者が駆り出されている」とされていた。

*13 リプレイ中ではGMの必死の懇願をガン無視してケイオスランド展開の初期案を叩き潰したように書かれているが、実際にはGMの了承を貰った上で壊したらしい。

*14 先祖の遺産を食い潰して生きている物持ちな家系。ウィムジー家の場合は書物。

*15 後日談小説でアーチブレイドスリーという凶悪な性能の魔剣をいつの間にかゲットし、後日談リプレイでGMを悩ませる。

*16 というか他がエルフ・グララン・異教徒・女性だったため、アーチーしか貰えるのがいなかった。

*17 解決策である「自前で雇って連れ歩いていたNPCに子供の事を任せて撤収させる」なんて真似ができるのはそれこそバブリーズくらいだろうが……

*18 当の挿絵で「イラストレーターに愛されていない」と嘆きの声を上げていたり

*19 金額の不足分は後に埋め合わせたが、彼の陰には蘇生できなかった人物がいるため、後日談ノベライズではその話題になると苦い顔をしている。

*20 怪物の正体が判らず『モケケピロピロ』などと言い放つ始末。後に『モケケピロピロ』はぺらぺらーずで新種の魚扱いされたが。

*21 この世界のプリースト技能は「神との交信」が不可欠であるため、マジの外道は見放され、神との交信が出来なくなると同時に技能を失う。

*22 GM曰く「スイフリーの過激な発言はどこからが冗談かすぐわかるが、グイズノーはどこからが冗談なのかわからない」との事。

*23 彼の名前をスイ→水/フリー→野良と置き換えると水野良になるため、正体ではないかと言われているが、当人は“スイフリーの名前が自身のアナグラムである事は”否定している。…うん?

*24 あまり使わないがファイターでもあり、最終回で5レベルまであげたせいで後日談ではシャーマンレベルが6に据え置きとなっていた。

*25 100万ガメル。実質『取引不可』と同義

*26 この時値段を出すのに使われたのはよりにもよって水野良氏の代表作の一つ、魔法戦士リウイの1作目『剣の国の魔法戦士』の旧版だった。

*27 魔法を使うための精神力を肩代わりする使い捨てアイテム

*28 魔晶石自体の価格が安かったのもあるが当時のルールではマジックアイテム自体が殆ど市販されておらず「これ位しか買える有効なマジックアイテムが無かった」のも原因。

*29 ただしこれを実行しなかった場合、彼は死んでいた可能性が高い

*30 フォーセリアのエルフは神より古い起源をもつため信仰心を持たない

*31 なお、このダークプリースト技能を「役に立たん(からいらない)」と言い放つ。

*32 一応補足しておくと自分の意志では無く倒した敵の呪いで取得してしまった。 この際にGMはかなり強引な展開でスイフリーに敵を倒させる展開にした上に戦闘前に「お前は虐めてやる」的コメントを残しており、実質意図的なイベントである。

*33 明確に自身の意志で特定人物に殺意を持ったこともあったがこの場合も「自分に似た体格の盗賊に仲間の自宅を襲撃させて濡れ衣を着せようとした」、「偽の遺跡に誘導され殺されそうになった」等真っ当な理由からである。

*34 と言うよりもGMはバブリーズ以外では問題ともいえるマスタリングをしており、バブリーズでもスイフリーが上手く立ち回らなかったら「悪質な商人のせいで実質報酬抜きでのタダ働き」とか「無実の動物が無能な衛兵に殺される」とか一部シナリオがバッドエンドになっていた展開が多かったのだ。GMもスイフリーの立ち回りについては「自分のマスタリングを熟知しているので警戒されている」と認めている。

*35 逃がすと約束した敵をNPCが後ろから殺すのを傍観したのを「こうなるのが分かってたんだからやっぱり邪悪かもしれない」と自嘲する場面もあるのだが、同時に「敵に被害を受けたNPCの心情を考えると逃がすわけにはいかなかった」と納得できる理由も漏らしている。

*36 ちなみに物理ダメージ最大記録はぺらぺらーずのブックによる50点となる。

*37 ちなみにラーンとステラの師匠はフィリスの父という設定。

*38 総計48万ガメル。バブリーズが最初に掴んだ『あぶく銭』に近い額

*39 プレイヤーが打ち上げでぶうぶう不満を言い、再戦を要求したレベル。話としては綺麗にオチているのだが…。

*40 GM「正義の味方としてのモラルある行動」 PC「借金もあるし出来れば楽して金稼ぎたいな」

*41 実はこの爺さん、かつては凄腕だった。現在では引退しているが、能力値オール14のレベル7シーフというハイスペックである。

*42 ちなみに当時のガネードは『特殊神聖魔法(その神に使える神官でしか使えない独自魔法のこと)』が存在しなかったため、プレイヤースキルの有利不利だけで言えば選ぶ利点は無いものだった。なお後に『ソード・ワールド サポート』でヴェーナー共々特殊神聖魔法が追加され、Waltzでキーナを度々救う事になる。

*43 GMは余計な戦闘で危うく企画を潰すところであり、グイズノーも似たような死因だったため、ぺらぺらーずの時は藤澤GMにこの教訓を教えていた。

*44 合法どころか、ルールで決まっている!

*45 プレイヤーは意図していなかった

*46 イリーナの衣装にある十字の模様

*47 この問題あってか、『2.0』以降はセージが判定に成功しなければ弱点を突いてもダメージボーナスが入らないようなっている。

*48 6点。なお一般市民が10点、平均的冒険者が14点。

*49 生命力6のインパクトも凄いが、精神力も5しかない。

*50 実はクレスポはベルカナと共に買い物に出かけたのを「デート」と言われたのを否定していない。

*51 撤回されたのはクレスポのキャラのせい。

*52 ただし本編でも変装した際の演技でその片鱗が見える。

*53 実際、序盤はクレスポのナンパにわざと乗って「クレスポの彼女」として好き放題振る舞うなどそういう面も強かったが。

*54 どれくらい良い人かというと、チャームかけた相手が盗賊ギルドに連行された際に情が移って「あまり酷い事しないでね」と庇ってしまうほど。

*55 行動順の結果、シャイアラが捨て身の行動に出る前に撤収したため、こうなってしまった。

*56 伏字が入っていたが、バブリーズの後日談リプレイに参加していた事を明かしている。

*57 なお、リプレイ中ティンダーを妙に推しているため、某貧乏性ハーフエルフの中の人ではないかと専らの噂である。

*58 プレイヤーは「ツンデレがデレるときは命をかけてるって学んだ」という名言を残した。

*59 先行する『サーラの冒険』やぺらぺらーず・Waltz終盤で合成魔獣(ゲルショッカー)が登場しているからか、差別化のため基本能力値ドーピングのみ施された強化者にこだわる組織(ショッカー)となった。

*60 鉛のLeadはレッドと読む

*61 隔世遺伝による『取り換え子』。まずマトモな扱いは受けない

*62 日ごとに能力値が下がっていく