魔界劇団(遊戯王OCG)

登録日:2019/06/25 Tue 23:07:47
更新日:2023/12/30 Sat 17:06:43
所要時間:約 13 分で読めます





It's Show time! ようこそ我ら“魔界劇団”の舞台へ!



☆概要☆

魔界劇団とは遊戯王OCGに登場したカテゴリである。
全員が悪魔族・闇属性のペンデュラムモンスターであり、一部モンスターの効果の関係で魔法・罠も含まれる。
関連するカテゴリとして「魔界台本」を内蔵している。

「劇団」というだけあり、属するモンスターは全て役者に関連する用語や、演じる役どころにちなんだ名称を持つ。
逆に、リンクモンスターやOCG新規追加カードは劇作家や監督の様に表舞台に立たない裏方がメイン。これは後述するが、役者が勢揃いした『魔界劇団のカーテンコール』の描写に不自然さが無いようにするためとも言える。
属するモンスターは例外なく、隠れていたり模様で潰れていたりと、なんらかの形で隻眼になっているのが特徴。
種族こそ悪魔族だが、モンスターの見た目は人形カラクリ仕掛けの様な物が多く、これは現代演劇の大御所であるゴードン・クレイグの格言にちなんだものと考察されている。*1
また「劇団」という背景上イラストに使いやすいのか、直接関係ないカードにもメンバーが登場していたりする。

アニメARC-Vでは沢渡シンゴが最終的に使い出した固定デッキ。
同作の主人公・榊遊矢の使用するEM同様エンタメを意識したデザインのカードだが、あちらがサーカス団に近いのに対し、こちらは文字通り劇団である。

豊富なサーチ・リクルート効果でPモンスターを揃え、殴っていく比較的シンプルなPビートデッキ。
特徴的なのは「表側表示の魔界劇団モンスターがEXデッキに存在する」場合に破壊されたとき、ド派手な効果を発動する魔界台本とのコンビネーションで戦っていくスタイル。
何も知らず破壊してくれたらよし、警戒して『ハーピィの羽根帚』等の魔法・罠除去を腐らせるもよし。PテーマゆえPゾーンごと一掃されにくいのはありがたい。
制圧効果こそほぼないものの、モンスター奪取、破壊、バウンス等あの手この手で「盤面を返す」ことに注力している。


☆所属カード☆

「魔界劇団」モンスター

リンクモンスターを除きすべてペンデュラムモンスターである。

下級モンスター

  • 魔界劇団-エキストラ
ペンデュラム・効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 100
【Pスケール:青3/赤3】
「魔界劇団-エキストラ」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。
Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
「魔界劇団-エキストラ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「魔界劇団」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか特殊召喚できず、「魔界劇団-エキストラ」のP効果を発動できない。
文字通り劇団のエキストラたち。
ペンデュラム効果で舞台(フィールド)に飛び出し、デッキで待機している別のメンバーと入れ替わる。
任意の魔界劇団をペンデュラムゾーンにリクルートできるため、デッキを回転させるエンジンとして申し分ない。
特にダンディ・バイプレイヤーとは抜群のシナジーを形成し、ペンデュラム召喚が通ればEXデッキのこいつを回収できる。
このカードが手札に在るか否かで【魔界劇団】の回り方が違うため、可能な限り手札に持っておきたい。

  • 魔界劇団-コミック・リリーフ
ペンデュラム・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守2000
【Pスケール:青8/赤8】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスター1体と自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
(1):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
このカードのコントロールを相手に移す。
(3):1ターンに1度、このカードのコントロールが移った場合に発動する。
このカードの元々の持ち主は自身の魔法&罠ゾーンにセットされた「魔界台本」魔法カード1枚を選んで破壊できる。
客弄りが役目のネタキャラ担当。
観客を自分の舞台(フィールド)に引っ張り込み、時には客席(相手フィールド)に飛び込んでアドリブをやってのける。
魔界劇団と引き換えのコントロール奪取が可能。
「対象を取る」効果なことには注意だが、Pゾーンへのリクルート・サーチからのセットが容易なこのカードを発動し、
場に魔界劇団Pモンスターさえいれば永続的かつ無効化もしない奪取が非常にお手軽にできるのは心強い。
しかもこの効果は“魔法カード”扱いなので、昨今主流の“効果モンスター”メタをすり抜けることができるのも覚えておきたし。
厄介かつ『FNo.0 未来龍皇ホープ』なんかも条件に引っかかることなくいただけてしまう。強力な効果をありがたくお借りしちゃおう。
EXモンスターゾーンにペンデュラムで呼ばれたメンバーを押し付けて無理やり空けることも可能。
差し出す候補としては、破壊したらサーチもできて一石二鳥なワイルドホープ、攻撃表示で大ダメージが狙えるエキストラあたりか。

本命となるのはモンスター効果で、相手のフィールドにコントロールが移った後、セット状態の魔界台本を破壊するというもの。
少々ややこしいが、コントロールが移ったあとは当然相手のモンスターとして効果を発動するのだが、破壊する魔界台本を選ぶのは「元々の持ち主」、つまり自分。
魔界台本はセット状態で破壊された場合に強力な効果を発揮するため、これのトリガーを能動的に引くためのカードとなる。オープニング・セレモニーを破壊すれば大量ドロー、魔界の宴侘女なら大量展開が狙える。
ちなみに発動自体は強制だが適用は任意なので、暴発の心配はない。

  • 魔界劇団-サッシー・ルーキー
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。
【モンスター効果】
(1):このカードは1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団-サッシー・ルーキー」以外のレベル4以下の「魔界劇団」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードがPゾーンで破壊された場合、相手フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
目立ちたがりの新人。
舞台(フィールド)から退場すれば別のメンバーを呼び、舞台の端(ペンデュラムゾーン)で破壊されれば観客を裏手へご案内。
戦線維持用のモンスターであり、耐性を持たない魔界劇団モンスターの中では場を空にしにくいのがありがたい。
ペンデュラムゾーンでは魔界劇団の身代わり、モンスター効果ではリクルーターとして機能。ややこしいことに(3)の効果はペンデュラムゾーンでの破壊をトリガーとしている。EMトランプ・ガールと同じである。
実質的には身代わり効果を使うと共に除去を行うことになるのだが、ターゲットがレベル4以下と狭すぎるのが問題。こちらについてはオマケと考えよう。

  • 魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー
ペンデュラム・効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 700/守 700
【Pスケール:青8/赤8】
(1):自分がP召喚に成功した時に発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のレベル1またはレベル8の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが2枚存在する場合、このカードをリリースして発動できる。
手札及び自分のEXデッキの表側表示のモンスターの中から、レベル1またはレベル8の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
ベテランの名脇役。
エキストラ、コメディアン、デビル・ヒールとのコンボ用のカードで、ペンデュラム効果でレベル1か8の魔界劇団を回収、モンスター効果で特殊召喚できる。
ちなみにこのカードは20周年記念のライバルコレクションに収録されたのだが、先着で発送された際は他の魔界劇団がOCG化されておらず、効果が全く使えない時期があった。

  • 魔界劇団-ティンクル・リトルスター
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1000/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
(1):自分は「魔界劇団」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃でき、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。
【モンスター効果】
(1):このカードは自分ターンには戦闘では破壊されず、1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。
期待の子役。
魔界劇団への3回攻撃付与と、モンスターとしては自分も3回攻撃可能。
一見すると超アタッカー向きなのだが攻撃力が低く、まともに使うなら強化が必須。ファンキー・コメディアンなり装備魔法なりでサポートしたい。
モンスター効果自体は魔界劇団と関係ないが、Pゾーンに発動すると魔界劇団以外のペンデュラム召喚ができなくなるため出張には向かない(魔界劇団全体に言えることだが)。
一方でカテゴリ内では最大打点のデビル・ヒールのペンデュラムが狙えるのが利点。

  • 魔界劇団-ファンキー・コメディアン
ペンデュラム・効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、
自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。
【モンスター効果】
「魔界劇団-ファンキー・コメディアン」の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×300アップする。
(2):このカード以外の自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードの攻撃力分アップする。
型破りの喜劇俳優。
魔界劇団の戦闘サポート用のモンスターで、自分が出てきた時に自己強化し、その分まで含めた攻撃力を別のメンバーに受け渡す。
この関係上魔界劇団がコイツを含めて2体必要なのだが、それだけの手間をかけて600アップでは割に合わないので、ペンデュラム召喚や魔界の宴侘女での大量展開を狙いたい。
強化先としては3回攻撃の出来るリトルスター、打点の高いビッグ・スターやデビル・ヒールが候補。後者をリトルスターのペンデュラム効果で3回攻撃付与できればベストか。
複数積むかどうかは構築次第だが、高打点への対抗策はほぼこのモンスター頼りになるので、1枚は差しておきたいところ。意外なタイミングで役立ってくれるはず。

  • 魔界劇団-プリティ・ヒロイン
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、相手モンスターの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けた時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●その相手モンスターの攻撃力は、受けたダメージの数値分ダウンする。
●自分のEXデッキから、受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つ表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分または相手が戦闘ダメージを受けた時、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、その戦闘ダメージの数値分ダウンする。
(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動できる。
デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
看板娘。
ペンデュラム効果で弱体化か魔界劇団のサーチ、モンスター効果で弱体化と魔界劇団のリクルートを担当。
ただしペンデュラム効果の方は相手に筒抜けなので、除去を食らいやすいのも注意。
魔界台本のリクルート効果は「時の任意効果」なのでタイミング逃しが発生することも忘れないように。
なお、弱体化効果は永続。

  • 魔界劇団-ワイルド・ホープ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「魔界劇団」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードのPスケールはターン終了時まで9になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか特殊召喚できない。
【モンスター効果】
「魔界劇団-ワイルド・ホープ」の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの種類×100アップする。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団-ワイルド・ホープ」以外の「魔界劇団」カード1枚を手札に加える。
期待の星。
ペンデュラム効果は完全にデビル・ヒールのペンデュラム用で、モンスター効果は微弱な自己強化と魔界劇団サーチ。
打点の上げ幅が小さすぎるがあって困るわけでもないので、コイツがいる状態でバトルするなら発動を忘れないように。
マスターデュエルなんかだととりあえず発動しておくと誘発や罠のチェックになったりならなかったり。
本命は(2)のサーチ効果で、「連成する振動」などで破壊することでアドバンテージを稼げる。
「魔王の降臨」で自発的に破壊して手札を潤しておくのもいい。

  • 魔界劇団カーテン・ライザー
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1100/守1000
【Pスケール:青7/赤7】
このカード名のP効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、このカードの攻撃力は1100アップする。
(2):1ターンに1度、デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。
自分のEXデッキから表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
開演前の前座。
コイツだけ名前のハイフンがミスで消えており、エラッタ後も修正されていない。
ペンデュラム効果はエキストラと同じ自己SSだが、条件を問わない代わりデュエル中1度なのでタイミングに注意。
他のモンスターが居なければ実質攻撃力は倍になるが、これも前座ゆえであろう。

もう一つの効果は魔界台本をコストとしてのEXデッキからの魔界劇団回収。
単体でのカードパワーで言えば屈指のパワーカードであり、ぜひとも活用したいところ。
新マスタールールではEXデッキからの展開がし辛いため、ペンデュラムのフルパワーは手札からと言っていい。
特に魔界劇団は汎用EXも召喚制限で利用しにくい都合上、豊富なリンクマーカーもあまり期待できない。
“1ターン制限”がついていないため、カーテン・ライザーを過労s……フル活用して手札からの展開を狙いたい。

  • 魔界劇団-リバティ・ドラマチスト
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守1500
【Pスケール:青8/赤8】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを相手フィールドに特殊召喚する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがPゾーンからの特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカードの元々の持ち主は、自身のデッキから「魔界台本」魔法カード3枚を相手に見せ、
相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
そのカード1枚を自身のフィールドにセットし、残りのカードはデッキに戻す。
この効果でセットしたカードはエンドフェイズに破壊される。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から「魔界台本」魔法カード1枚を選んでデッキに戻す。
自由気ままな脚本家。
11期にて追加された新規モンスターで、「脚本家」なだけあって魔界台本サーチに秀でた効果を持つ。
P効果は攻撃をトリガーとする自身のPゾーンからの特殊召喚……なのだが、何故か相手の場に行く。
もちろん、ただの送りつけではなく、そこからのモンスター効果がこのモンスターの本領。

(1)はPゾーンからの特殊召喚成功時に、元々のコントローラーは魔界台本をデッキから3枚選んでサーチし、そのうち1枚を相手に選ばせそれをセットする効果。いわゆるパワー・ツール・ドラゴンのアレ。
3枚同じ台本を選べば当然だが確定サーチになる。

そして(2)は自身の破壊時に墓地の台本の回収を行う効果。相手に送りつけたこのモンスターをそのまま破壊することで、使用済みの台本をリサイクル出来る。
これらのお陰で、一見ディスアドにしか見えない相手の場への特殊召喚が一切無駄にならない効果となっている。


最上級モンスター

  • 魔界劇団-ビッグ・スター
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2500/守1800
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、
自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードの召喚・特殊召喚成功時に相手は魔法・罠カードの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはエンドフェイズに墓地へ送られる。
舞台の主役。デビル・ヒールが攻撃力3000であるのに対しこちらは2500なのは、アニメ遊戯王の恒例「主役の攻撃力2500、ライバルの攻撃力3000」を意識しているのだろう。
ペンデュラム効果で墓地から、モンスター効果でデッキから魔界台本を持ってくる。デビル・ヒールと比べると打点は低いがレベルの関係でペンデュラム召喚は楽。
また自身の効果で召喚反応型にはめっぽう強いため、ペンデュラム召喚で他のメンバーと一緒に出ればまとめて守れる。主役の登場は邪魔してはならない、ということか。
ただしカウンタートラップは防げないので、対策は別途用意すべし。

間違いなく必須カードだが、レベルとP効果の関係上、こればかり来ると動けず事故要員でもある。
採用枚数の調整はなかなか難しい。

  • 魔界劇団-メロー・マドンナ
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻1800/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
デッキから「魔界劇団-メロー・マドンナ」以外の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」Pモンスターしか特殊召喚できない。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(3)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の「魔界台本」魔法カードの数×100アップする。
(3):「魔界台本」魔法カードの効果が発動した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
円熟の女優。
魔界劇団唯一のスケール0であり、中核となるエキストラのペンデュラム召喚が狙える。
ペンデュラム効果はライフを払っての魔界劇団サーチだが、魔界劇団“Pモンスター”しか特殊召喚できなくなるのでここからリンクやエクシーズに繋ぐのは無理。
順番には気をつけよう、ある程度展開してから使うのがベター。
モンスター効果はペンデュラムモンスターの戦闘破壊に反応しての自己SS、墓地の台本に応じた自己強化、魔界台本の発動に対する魔界劇団リクルート。
エンドフェイズにバウンスされるため実質的にはサーチに近い。なお「効果の発動」であるため、相手のターンに除去された台本の効果が発動した場合でも使えるのは覚えておこう。
プリティ・ヒロインとはコンボが狙え、あちらの自爆特攻で弱体化しつつこのカードを呼び、さらにあちらで魔界台本をセットしてバトル後にその効果を使える。

  • 魔界劇団-デビル・ヒール
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×1000ダウンする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
悪役担当。
魔界劇団最大のアタッカーであり、舞台に出ると同時に弱体化効果を発動するためバトルには強い。
戦闘で相手モンスターを倒せば墓地の魔界台本をセットできる。火竜の住処なら相性も良い。
ペンデュラム効果は魔界劇団をコストにしての弱体化だが、こちらの戦力も同時にダウンするため妨害されないように注意。
ちなみにこれだけのカードでありながら、アニメでは何と効果が一切使われない上に召喚すらされず、単なるスケール扱いであった。
漫画版ではアタッカーとして大暴れしている。


リンクモンスター
  • 魔界劇団-ハイパー・ディレクター
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク1/闇属性/悪魔族/攻 800
【リンクマーカー:下】
「魔界劇団」Pモンスター1体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。
その後、デッキのモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
特殊召喚したモンスターとはカード名が異なる「魔界劇団」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。

10期の新規。やり手の演出家。
初のリンクモンスターで、新マスタールール施行で大逆風に見舞われた魔界劇団の救世主。
Pゾーンの役者を舞台に立たせ、デッキやEXデッキで待機している役者をPゾーンにスタンバイさせる。

リンクマーカーは下向きの一つしかないのでペンデュラム召喚の枠を増やすことはできないが、コイツは展開力よりも魔界劇団の共演によるコンボの布石を打つのが仕事。
当然必須の超重要カード。何はなくとも絶対にこのカードだけは揃えよう。
1体の召喚と1枚のPゾーン発動で破格の動きができるので、まずはこの動きを覚えたい。
鉄板はメロー・マドンナを引っ張ってきて、さらにアドを稼ぐこと。他は適宜考えよう、魔界劇団は対応力である。

リトルスターを素材にこいつをリンク召喚→デビル・ヒールをPゾーンに発動→コイツの効果でデビル・ヒールを呼び出しリトルスターをEXからPゾーンへ→リトルスターのP効果をデビル・ヒールに発動

とつなげることで、あっさりと攻撃力3000による3回攻撃が実現する。必要な手札はこいつの素材となる下級の魔界劇団と、デビル・ヒールのみ。
また、メロー・マドンナをPゾーンにおけばあちらのP効果で反対側のスケール用の魔界劇団を持ってこられる。

攻撃力が800とだいぶ低いのだけが欠点。
脳筋を前に棒立ちさせていたらこの爺さんが致命傷になりかねないので、余裕があれば「魔王の降臨」で自主退場願うのも手。


  • 魔界劇団-スーパー・プロデューサー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/闇属性/悪魔族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
悪魔族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、以下の効果から1つを選んで適用できる。
●デッキから「魔界劇場「ファンタスティックシアター」」1枚を選んで自分のフィールドゾーンに表側表示で置く。
●デッキから「魔界劇団」Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。

11期の新規リンクモンスター。凄腕プロデューサー。
時には自らの身体を張ってでもスケジュールを調整し、劇場にて最高のコンディションでの演劇が出来るようにする。

このカードはリンク2なので、よりP召喚の展開力を増すことが出来るようになった。
マーカーの向きも左下と右下なので扱いやすい。

効果により場のカード1枚と引き換えにファンタスティックシアターの設置か、魔界劇団モンスターのPゾーンへの配置が可能。
この効果の発動タイミングはフリーチェーンであり、発動した通常魔法や罠を対象にして破壊すれば、損失が実質ゼロでサーチが可能。
ズルい手やケチな手を使ってでも劇団を回すプロデューサーならではの節約術として、存分に活用しよう。


罠カード

  • 魔界劇団の楽屋入り
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが2枚存在する場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団」Pモンスター2体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える(同名カードは1枚まで)。
劇の準備。役者が楽屋にて衣装を纏い、舞台に立つ準備を行う。

EX肥やし用のカード。
新マスタールールでは少々使いづらくなっており、魔界台本の効果用や、バイプレイヤーなどのサルベージを介した疑似サーチ用として使うのがベスト。

  • 魔界劇団のカーテンコール
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「魔界台本」魔法カードの効果が発動したターンに発動できる。
自分の墓地の「魔界台本」魔法カードの数まで、自分のEXデッキから表側表示の「魔界劇団」Pモンスターを手札に加える。
その後、この効果で手札に加えたモンスターの数まで手札から「魔界劇団」Pモンスターを特殊召喚できる(同名カードは1枚まで)。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」Pモンスターしか特殊召喚できない。
演目の終了。役者が勢揃いし、観客へ最後の挨拶を行う。
「カーテンコール」の名に違わず、このカードの登場当時にカード化していた魔界劇団モンスター全てが描かれている。
後に追加されたリンクモンスターが裏方なのは、このカードに登場していなくても不自然ではないようにという事だろう。

EXデッキの魔界劇団を手札に呼び戻し、さらにそこから舞台に復帰させるかの如し大量特殊召喚を行う。
その展開力は擬似的なP召喚と言っても良く、墓地に魔界台本が5枚あれば5体ものモンスターが瞬時に現れる。
特に、新マスタールールにてPテーマの全体弱体化が為された現在においては、リンクモンスター無しでも往年のP召喚と同等の大量展開が出来るという強みがあり、この要素が他のPテーマに対し有利な点となっている。

魔法カード

  • 魔界劇団のゲネプロ
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1開始時に発動できる。
デッキから「魔界劇団」カード1枚と「魔界台本」魔法カード1枚を手札に加える。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしかP召喚できない。
上演前のリハーサル。万全な演技の為には通し稽古が重要。
舞台裏では演技をミスして慌てるプリティ・ヒロインらに指導するリバティ・ドラマチストや、ビッグ・スターとスーパー・プロデューサーの今後の打ち合わせが行われていた。

11期パック「PHOTON HYPERNOVA」で追加された新規カード。
シンプルに優秀なサーチ魔法で、魔界劇団カードと魔界台本カードを1枚づつサーチするという爆アドの塊。
制約としてメインフェイズ1にしか使えず、効果発動後は魔界劇団モンスターしかP召喚出来なくなるが、それを抜きにしてもかなり強い。
P召喚以外の特殊召喚やP以外のEXからの特殊召喚には制限がかからないという点も覚えておこう。

  • 魔界台本「オープニング・セレモニー」
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×500LP回復する。
(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分は手札が5枚になるようにデッキからドローする。
台本の一つにして、演劇の始まり。観客を夢の世界へ誘うプロローグのプロット。

通常効果は場の魔界劇団モンスターに応じたライフゲイン。最大3500回復が可能だが、直接的なアドにはならないのが難点。
本命はセット時の破壊トリガー効果で、最大5枚のドローが可能。サッシー・ルーキーの効果で狙うのがベスト・アンサーとなる。

  • 魔界台本「火竜の住処」
通常魔法
「魔界台本「火竜の住処」」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、相手はエクストラデッキからモンスター3体を選んで除外する。
(2):自分のエクストラデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
相手のエクストラデッキを確認し、その内の1枚を選んで除外する。
台本の一つ。観客をドキドキさせる冒険譚のプロット。

場の魔界劇団モンスターにEX除外効果を付与する台本。
戦闘破壊が必要なため工夫が必要だが、決まりさえすれば一気に3枚ものEXを吹き飛ばせる。
除外する対象は相手が選択するので、若干不安定ではあるのがネック。

破壊されたときの効果もEX除外。除外枚数は減るが、こちらの効果では除外対象を選ぶのはこっちになるのがポイント。
除外されたら困るであろうカードを引っこ抜いてやろう。

  • 魔界台本「ファンタジー・マジック」
通常魔法
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターとの戦闘で破壊されなかったモンスターは、ダメージステップ終了時に持ち主の手札に戻る。
(2):自分のエクストラデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果によって破壊された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。
台本の一つ。観客を魅了するファンタジーのプロット。

ダメージは受けてしまうが、バウンス効果を1体に付与する台本。
「破壊できない」「対象に取れない」「戦闘破壊できない」あたりの処理に困る相手を切り抜ける一手となれる。
魔界台本としては珍しいアドを稼ぐカードではなく、堅実な対処を目指す1枚。

  • 魔界台本「魔界の宴侘女(エンタメ)
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団」Pモンスターを任意の数だけ特殊召喚する。
台本の一つ。観客を楽しませるエンターテイメントのプロット。
遊矢とのデュエルや異界の旅で見つけ出した、沢渡流の「エンタメデュエル」の答え。

場の魔界劇団モンスターをリリースして墓地の魔界台本を再セットできる。
主に回収されるのは『魔王の降臨』あたりになるだろう、3積みされやすいのでカーテン・ライザーでも落としやすいし。

破壊されたときの効果はド派手
種類・数の制限なくあらゆる魔界劇団モンスターを一気に特殊召喚できる。お相手が破壊してきたら小躍りしたくなること請け合い。
コミック・リリーフで狙う自作自e……自発的な破壊も有力候補か。

  • 魔界台本「魔王の降臨」
通常魔法
(1):自分フィールドの攻撃表示の「魔界劇団」モンスターの種類の数まで、フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
自分フィールドにレベル7以上の「魔界劇団」モンスターが存在する場合、このカードの発動に対して相手は効果を発動できない。
(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団」カードまたは「魔界台本」魔法カードを合計2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
台本の一つ。悪役の登場により観客をハラハラさせるプロット。

演目の山場にして魔界劇団テーマの純粋な除去魔法カード。
自分フィールドの攻撃表示の魔界劇団の種類分フィールドの表側表示カードを破壊できる。
レベル7以上の魔界劇団がいれば相手はこれに対してチェーンで割り込む事も出来ないので安全に相手の盤面を崩すことが出来る。
そのため能動的にデッキからセットできるビッグ・スターと非常に相性がいい。
自分のフィールドも破壊できるのでわざとワイルド・ホープを破壊してサーチ効果を発動する事もできる。
しかし破壊枚数を増やすには魔界劇団を攻撃表示で出す必要がある為、エキストラやハイパーディレクター等のステータスが低い魔界劇団を棒立ちのまま相手にターンを回すのだけは避けたい。

破壊効果に目が行きがちではあるが2つ目の効果もサーチ効果としては非常に強力で前述した「ゲネプロ」や同名カードもサーチ可能。手札にこのカードがダブった場合は一枚をサーチ用として使うのもありである。

  • 魔界台本「ロマンティック・テラー」
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻し、手札に戻ったモンスターと元々のカード名が異なる表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を自分のEXデッキから守備表示で特殊召喚する。
(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界台本」魔法カードを任意の数だけ選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
台本の一つ。主人公とヒロインの逢瀬を描くプロット。

1つ目の効果は場の魔界劇団モンスターをセルフバウンスし、別の魔界劇団モンスターをEXから特殊召喚するもの。
速攻魔法なのでバトルフェイズ中や相手ターンにも撃てるが、出てくるモンスターは守備表示なので、追撃に使えない点には注意。
ビッグ・スターを呼んで台本をサーチしたり、相手から対象を取る効果を使われた際にサクリファイス・エスケープで逃げる等の使い方が主だろうか。

2つ目の効果は任意の枚数の台本を持ってくるという豪快なサーチ。同名制限は無いのでこのカードそのものもサーチ可能。
一気に台本を用意して相手を牽制したり、さらなる展開へつなげることが出来る。

注意してほしいのは、このカードは速攻魔法故にビッグ・スターのサーチで持ってきてもセット状態なので即時発動が出来ない事。
エンドフェイズにそのまま墓地送りとなるので気をつけよう。

  • 魔界台本「ドラマチック・ストーリー」
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとはカード名が異なる「魔界劇団」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
その後、対象のモンスターを自分のPゾーンに置くか破壊する。
(2):自分のEXデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
フィールドのカードを2枚まで選んで持ち主の手札に戻す。
11期の「PHOTON HYPERNOVA」にて追加された新たな台本。悪役とヒロインの悲恋、あるいは一筋縄ではいかない愛を描いたプロット。

(1)の効果は場の魔界劇団モンスターを参照し、それと名の異なるモンスターをリクルートする効果。
リクルート後に最初に参照したモンスターを破壊するかPゾーンに置く必要があるが、魔界劇団モンスターは破壊時に効果発動するものも多いのでデメリットとしては軽い方。
また、サッシー・ルーキーに関しては破壊耐性持ちなので損失の無いリクルートが行える。

(2)の効果は対象を取らない2枚のバウンス。後述のニゲ馬車よりバウンス数は少ないが、こちらは「魔界台本」なのでサーチ方法が多いのが差別点。

  • 魔界大道具「ニゲ馬車」
永続魔法
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分の「魔界劇団」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
相手ターン終了時まで、相手はそのモンスターを効果の対象にできない。
(3):自分のエクストラデッキに表側表示の「魔界劇団」Pモンスターが存在し、セットされたこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す。
劇に用いる大道具の一つ。役者を素早く退場させ、時には観客も巻き込んだアクションを見せる馬車。

(1)の効果は1ターンに1度の魔界劇団モンスターの戦闘破壊耐性付与。(2)は魔界劇団モンスターを対象に取れないようにする効果。
どちらも場のモンスターを守る事を重視しており、魔界劇団モンスターの場持ちを良くしてくれる。

(3)の効果は台本と同系統の「セットされたこのカードが破壊された時」の効果。
その効果は例に漏れずド派手で豪快なもので、相手の場のカード全てをまとめてバウンスするという強力な全体除去。

台本ではないので、ロマンティック・テラー等で持ってくる事が出来ないのが少々もどかしいが、そこは他のサーチカードで補おう。

  • 魔界劇場「ファンタスティックシアター」
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の「魔界劇団」Pモンスター1体と「魔界台本」魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
見せた魔法カードとカード名が異なる「魔界台本」魔法カード1枚をデッキから手札に加える。
(2):P召喚した「魔界劇団」Pモンスターが自分フィールドに存在する限り、
相手が発動したモンスターの効果は「相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。
魔界劇団の本拠地にして、彼らの劇場。
沢渡を意識したポーズを取るビッグ・スターの胸像が劇場の目印。役者達も屋台や呼び込みで観客の来訪を待ち望んでいる。

(1)の効果は台本サーチ。手札の魔界劇団モンスターと台本を公開する必要があるものの、毎ターン台本を確保出来るのは嬉しい。

だが、このカードのキモはやはり(2)の効果。
P召喚された魔界劇団モンスターが場に存在すれば、1度だけとはいえありとあらゆる相手モンスターの効果を強制的に「相手の場のセットされた魔法・罠を破壊する」という効果に書き換えるというとてつもない効果となっており、
これで実質的に相手モンスターの効果を無効化しつつ、魔界台本やその他サポートカードの被破壊時効果のトリガーへ変えていくという強力な布陣を敷いていく事が出来る。
ただし、強制効果故に相手が効果を撃てばその時点で強制発動する事点だけ注意。本命ギミックを通すためにわざと別の効果を誘発させてしまえば、そのまま抜けられてしまう。
妨害の質を高めるには、これをフリーチェーンで設置できるスーパー・プロデューサーの力が必要となる。


未OCG

  • 魔界劇団の衣装箱
永続魔法
(1):1ターンに1度、フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから「魔界衣装」カード1枚を選んで対象のモンスターに装備する。この効果は相手ターンでも発動できる。

  • 魔界衣装「勇者の剣」
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力は300アップする。

  • 魔界衣装「ドワーフの盾」
装備魔法
(1):装備モンスターの守備力は300アップする。

  • 魔界パフォーマンス
速攻魔法
(1):フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターの攻撃力は半分になり、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

  • 魔界台本「天邪鬼」
通常魔法
(1):このターン、自分の「魔界劇団」モンスターと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力は、その守備力の数値と同じになる。

  • 魔界舞台「七福神の宝船」
永続魔法
(1):お互いに以下の効果を適用する。
●自分のターンに1度発動できる。自分の手札・フィールドのモンスター1体をこのカードの下に重ね、自分フィールドのモンスター1体を破壊する。
●自分の通常のドローは、このカードの下に重ねられた自分のモンスターの数分増える。

  • 魔界劇団の欠員
通常罠
(1):自分フィールドに「魔界劇団」カードが存在する場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはフィールドに存在する限り融合・S・X召喚の素材にできない。

  • 魔界即興劇-インプロ
通常罠
①:フィールドのモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、
それ以外の自分フィールドのレベル4以下の「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。
その戦闘で発生する戦闘ダメージは対象のモンスターの攻撃力分アップする。


相性の良いカード

アニメではオッドアイズに一蹴されたが、OCGではダーク・リベリオン、スターヴ・ヴェノムが簡単に出せる。
特にスターヴ・ヴェノムの方はティンクル・リトルスターの3回攻撃をコピーすることで一気にライフを削り取ることができ、ゲームエンドも狙える。

  • オッドアイズ
遊矢と沢渡のコラボレーション。天空の虹彩などのオッドアイズサポートと覇王眷竜のギミックを組み込んだ構築で、魔界劇団を素材として使いまわす戦術を取る。

  • メタルフォーゼ
魔界劇団は元々EXデッキが空きやすいため、融合素材の指定が攻撃力になっているこのカテゴリとも相性は悪くない。
メタルフォーゼのペンデュラム効果でワイルド・ホープを破壊してアドバンテージを取りつつ、融合メタルフォーゼを呼びに行く。


弱点

ペンデュラム召喚に依存した戦術になるため特殊召喚メタは大敵。
また、属するモンスターが全て闇属性であるため「暗闇を吸いこむマジック・ミラー」や「コアキメイル・ドラゴ」があると何もできなくなる。
表側表示にはかなり強く出ることができるが、特に魔法・罠の裏側表示に干渉する術がない。
制圧効果らしいものもなく、わりとノーガード戦法気味になる。
このデッキに限ったことではないが、除外に弱いためダーク・ロウやマクロコスモスも怖い。
汎用除去カードで早めに対処したい。


追記・修正は魔界劇団の舞台を見に行ってからお願いします。

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最終更新:2023年12月30日 17:06

*1 最も優れた役者は自己を出さず、自ら演出を行わず、舞台の上で与えられた役だけをこなす「人形」であるべきと提唱していた。