ダブルスロット(ニンテンドーDS)

登録日:2019/06/24 (月) 23:59:00
更新日:2019/06/26 Wed 19:41:00
所要時間:約 7 分で読めます





ダブルスロットとは、ニンテンドーDSに付いている2箇所のカートリッジスロット、および連動機能の通称。


●目次

【概要】


ニンテンドーDS/ニンテンドーDSLiteは前世代のゲームボーイアドバンス(GBA)との互換性を持っているため、ニンテンドーDSだけでなく、GBAのソフトでも遊ぶことができる。

そのためどちらのゲームカセットも挿せるよう、本体背面上部にはニンテンドーDS専用ソフトのカートリッジスロットが、本体下部にはGBA専用スロットが存在している。
このように二つのスロットが設置された設計を「ダブルスロット」という。

ダブルスロットならではの特徴として、同時に2つのカートリッジを挿すことができる。
これを活かし、GBAソフトとDSソフトでデータのやり取りをするソフトが多数登場した。

本来、ゲーム機は世代が変わると通信方式が変わり、データのやり取りが物理的にできなくなってしまう。
そこを解消したダブルスロットはまさに画期的なシステムであり、GBAとDSに跨ってシリーズを展開していたソフトは、ダブルスロットによって前作とのデータ連動・引き継ぎができることを前面にプッシュした。

有名な例としてはポケットモンスターシリーズ。
ゲームボーイ→GBAと移行した際は今までのポケモンが引き継げない「互換切り」が発生したが、ダブルスロットのおかげでGBA→DSでは互換切りとならずに済んだ。

GBAスロットはGBAのカセットを挿す以外にも、DSソフトの機能拡張に重宝された。
例えば「甲虫王者ムシキング スーパーコレクション」ではGBAスロットに挿して使うカードリーダーが付属しており、アーケードゲームのムシキングで入手したカードをスキャンすることができる。


こうして好評を得ていたダブルスロットだったが、ニンテンドーDSiでは新機能の追加と引き換えにGBAスロットが廃止に。
それに伴って、ダブルスロットを利用するDSソフトもDSiシリーズでは遊ぶことができない。


そのため、現状GBAカセットを遊ぶことができる最後のハードがDSLiteであり、あらゆる機能に優れたDSiが登場した後もLiteは一定の支持を集め続けた。

特にGBA互換が無いととポケモンの転送ができないため、あえてDSやDSLiteに残り続けるポケモンユーザーも多かった。


【主なダブルスロット対応ソフト】


◇GBAソフトとの連動要素を持つソフト


  • ポケモンダッシュ
DSローンチタイトルのポケモン作品で、いきなりダブルスロット連動が試みられたゲーム。
ポケモンダッシュ起動時、GBAスロットにGBAのポケモン本編を差し込むと、それに応じて遊べるコースが増える。
カートリッジ内の手持ちポケモンをコースに登場させられるため、連動でのコースバリエーションの数は豊富。


前世代ハードとの縦マルチによる2バーションで発売された本作だが、GBA版の『赤の救助隊』と連動可能。
…ところが、本作は赤の救助隊以外の一部GBAソフトとダブルスロット状態にしてゲームを遊ぶと、GBAソフト側のデータが消える凶悪なバグがある。
発売から間もなく修正版との交換対応が行われた上に、初期版は店頭から回収される事態になった。


GBAスロットにGBA版本編を差し込めば、GBA版本編からポケモンを連れてくることが出来る(ただし、DS→GBAという逆は無理)
他にもアイテムの入手や、ダイヤモンド・パール・プラチナに限り、ぜんこくずかん入手後に出現する野生ポケモンを変化させられる。
ダブルスロットを利用したポケモン配布も行われた。

なお、同様にDSで展開された『ポケットモンスター ブラック・ホワイト(BW)』『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2(BW2)』の頃にはダブルスロットのないDSiへの移行が始まっているのもあり、連動機能は搭載されていない。


  • ロックマンエグゼ5 DS ツインリーダーズ
  • 流星のロックマン ペガサス/レオ/ドラゴン
  • 流星のロックマン2 ベルセルク×シノビ・ベルセルク×ダイナソー
GBAにおける『ロックマンエグゼ』シリーズのソフトを挿してダブルスロットを行う事で、特別なイベントが発生する。
流星のロックマンシリーズの「1」では星河スバルが『エグゼ』のロックマンと交流したり、「2」では大人になった光熱斗についてスバル達が知るイベントが発生。
『流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー』では搭載されなかったが、『2』までのダブルスロット限定アイテムはパスワードで入手可能。
『3』で搭載されなかったのはDSiの影響とみるのが一般的*1


  • さわるメイド イン ワリオ
GBA作品の前作『まわるメイド イン ワリオ』でダブルスロットを行うと、ごちゃルームの「おたから」の一つとして「こちら★モナピザ」のPVを入手できる。
「さわる」において本楽曲が聴ける機会はここのみ。また、公式サイト等でダブルスロットに関する言及も無かったため、そもそもこの特典の存在に気付く人は多くなかったとか。


GBA版の全作品が対象。ダブルスロットを行うことで、特別な強化パーツが手に入る。
ただし『第2次(ファミコンミニ版)』は『GC』のクラブニンテンドー会員限定キャンペーンで抽選で配布されたため、現在でも入手困難。


  • コロッケ!DS 天空の勇者たち
アドバンスから多数ゲームの出てたコロッケ!のゲーム最終作。
第1作『コロッケ!』から『コロッケ!Great』までのGBAタイトル5作品をダブルスロットする事で、それぞれの作品でのストーリーで重要な役割を担ったゲストキャラが隠しキャラとして使用可能となる。
声優陣の台詞も新規アフレコされておりかなり気合いが入っているが、逆に言えばパスワードでのアンロックなどの入手法は存在しないため、
5人全員揃えるのは財布との要相談といったところか。

GBAスロットにGBA本編2作の「夢の泉デラックス」「鏡の大迷宮」どちらかを差し込んでドロシアソウルを撃破することでワドルドゥボールの解禁を早めることが出来る。
GBAソフトを持っていない・タッチから始めた人もメダルを全部貢げばワドルドゥボールを解禁出来る。所謂早期入手である。


◇周辺機器を利用するソフト(DSiシリーズ、3DSシリーズでもプレイ可)


  • メトロイドプライム ピンボール
GBAスロットに『DS振動カートリッジ』を挿し込んでおく事で振動機能を追加できる。
当初はGBAソフトと同じ大きさの物のみ存在していたが、小型化したDS Liteのためにサイズを切り詰めたDS Lite振動カートリッジも後に登場した。
カートリッジは「メトロイドプライム ピンボール」に同梱されている以外では任天堂公式サイトでのオンライン販売でしか買えなかった(現在は販売終了)と妙に入手ハードルが高い一方で対応ソフトは約30と豊富。

  • アルカノイドDS
  • SPACE INVADERS EXTREME
GBAスロットに『パドルコントローラDS』という専用のパドルコントローラを使って遊べる。

  • 甲虫王者ムシキング スーパーコレクション
甲虫王者ムシキング5周年を祝って製作された、アーケード版の移植的ソフト。
2007年までのアーケード用のカードを専用カードスキャナーで使用可能であり、現時点で2007年までのムシキングを合法的に遊ぶ数少ない手段。
同名アーケードゲームのDS版で、上記のムシキングと同様、同梱のカードリーダーにてアーケード版のカードをスキャンして遊べる。
本作のカードリーダーは「オシャレまほうカードリーダー」と呼称されているが、実はムシキングの物と同一であり使いまわす事ができる。

  • ワンタメ ミュージックチャンネル Dokodemo Style
上記2作品と同様、アーケード版のカードをカードリーダーでスキャンできる。
本作はカプコンのゲームなので、セガのゲームである上記タイトル用のカードリーダーは非対応。


◇周辺機器を利用するソフト(DSiシリーズ、3DSシリーズではプレイ不可)


  • カードであそぶ! はじめてのDS
言葉遊びを目的とした低年齢層向けのゲームで、46枚のかるたカードを専用カードリーダーでスキャンして遊ぶ。
現在の時点で最後のダブルスロット必須のDSゲームソフトの肩書を持っていたりする。

  • ニンテンドーDSブラウザー
DSでブラウザ観覧が可能となるソフトだが、DSの性能ではブラウザ観覧はキツい面がある。
それを何とかするため、足りないワークエリアを補うGBAカートリッジ型のメモリー拡張カートリッジが同梱されており、それを使う。
当然DSブラウザーはDSiシリーズでは使えないが、あちらは『ニンテンドーDSiブラウザー』があるので特に問題がない。







追記・修正はダブルスロットで遊んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/