視野(幾花にいろ)

登録日:2019/06/23 (日) 16:32:19
更新日:2022/06/25 Sat 19:31:43
所要時間:約 8 分で読めます




WARNING! この項目は性的表現が含まれております。
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また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします




――まなざしから覚醒する、本能。


収録誌「COMIC快楽天 2016年12月号」煽り文より引用。





『視野(しや)』はワニマガジン発行の『COMIC快楽天 2016年12月号』に掲載されたエロ漫画
作者は「幾花にいろ」。この作品は2018年4月28日*1に発売された単行本『幾日』に収録された。


【概要】

エロ漫画界隈に颯爽と現れたエロ漫画家、幾花にいろ氏が描いた作品。
圧倒的リアル男女生態を得意とする氏の作品の一つ『視野』は読書を趣味とする女性とノマドワーカーの男性がバッタリ会って性行為する作品
ちなみに『白猫』に出てくるキャラクターが冒頭に登場している*2他、この作品のヒロインである黒川も『寄辺』に登場している。

【あらすじ】

あるドーナツ屋さん*3でドーナツとコーヒーを載せたトレーを運んでいる志賀壮人は誰かを目にし「今日もいる」と述べた。
その人物である黒川文乃は本を読んでいるがとても姿勢が悪い。そして席は空いてないと気落ちしてしまうが、文乃がすぐさま机を組み立てたことで事なき(?)を得た。

机にノートパソコンをおいて作業するのだが、文乃にその事を指摘される壮人。特に目立ったのかと思い当たる節はないが、カップの持ち方を言われてしまう*4
これに顔を赤くしてしまう壮人だが、文乃から「べつにいいと思いますけどね かわいくて」と小声で言われながらも仕事に集中していく。
一仕事を終えた壮人であったが、彼が目にしたのは背を伸ばした文乃の姿。その時に大きな胸が目立っていたのだ。

眼鏡を外した文乃は店から出ようとするが、彼女に見とれた壮人は「ナンパ的なこと」をしようと文乃を誘った。
言いながら早くも照れる壮人に「お仕事に来たんじゃ……」と突っ込むが、「女のコとの出会いのチャンスより大事な仕事なんてないよ!」と返していく。
文乃の方は今からバイトがあるものの「迷惑じゃなかったら待っててもいい?」と押して承諾を得ることができた。

【登場人物】

  • 黒川文乃
この物語のヒロイン
ロングヘアーが特徴で*5まつ毛が長めで眼鏡をかけた美人。
しかしそれほど視力は悪いわけではなく、本以外をシャットアウトする気持ちを切り替えとしてのツールである。
かなりの巨乳ではあるが、ある理由でそれがコンプレックスになったため猫背で本の読み方をしている。

一度就職したものの程なくして辞職、家に居辛さを感じてしまい喫茶店で時間を潰しているが、一人で4人掛け占領している。
とはいえ無職というわけでもなくバイトをしているようだが、いつも「バイト先なんて滅べ」と良い感情を抱いてない模様。
壮人の事を「いつもここでパソコンで作業している人」と認識しているが、ある事が切っ掛けで彼と会話することになる。

  • 志賀壮人
この物語の主人公。
大学の仲間と始めたフリーペーパーが上手くいったことが切っ掛けでフリーライターとして活動を始めた。
ドーナツ屋さんに居座ってノートパソコンを駆使して作業するノマドワーカー*6であるが、これは部屋が片付かず作業スペースを圧迫したのが理由。
面白い記事を作るためには体を張るのも苦にしないが、文乃に対しては女の子との出会いよりも大事な仕事はないとも述べている。

  • 戸田川翠、大平大哉
『白猫』の登場人物。冒頭で仲良くドーナツを食べている。


【顛末】

夜中に回った頃、文乃は壮人に映画*7やゲームでもしないかとリモコンやコントローラー*8を用意し、最近読んだ本の話題でもしないかと振っていく。
しかし壮人は「せっかくなんでエッチなことしたいです」と即答。イヤならやめようとするも、文乃は「本当にイヤならこんなトコまで来ません」と顔を赤くしていく。

壮人は腰を手に回し、文乃は首に手を回すようにハグをしていき、自分のお尻を掴んでいく壮人の手が大きく感じていた。
壮人の手より一回り小さい文乃の手に感心しながら互いに手を合わせて繋いでいき、彼の手をまじまじと見ていく。


この手、前からいいなあって思ってたんですよね

へ……?

キーボード叩くとき甲にすじが浮くのとか見てて

今日も あっ あの人だって思って つい声かけてしまって ふふっ


壮人の手をいいと思っていた文乃は人差し指を口に咥え、ソレを舐め回していく。
前からという言葉が気になった壮人に対し、「別にそんなつもりで見てたわけじゃない」と弁明。
そんな彼女に自分の方こそ度々通っているすごい美人がいること、美人なのに姿勢がすごい悪いから残念だとも打ち明けた。

もしかして猫背なのは巨乳が目立たないようにするためかと切り込むと、どうやら子供の頃からからかわれてそうなったようだ*9
「胸張ったほうが絶対綺麗だしカッコいいと思う」とアドバイスをもらった文乃は背筋を立ててきた。
やはり胸の大きさが目立ったのか壮人に突っ込まれてしまい、落ち込んでしまう。とはいえおっきいのがいいのは変わらない。

ジャケットを脱ぎ、シャツのボタンを外して下着を脱いだ。文乃は恥ずかしさを押し殺して豊満な胸を壮人に見せた。
壮人は文乃の乳房を揉み、乳首をつまんでいくが、文乃は壮人の手を自分の秘部に触らせた。
秘部は既に濡れていることを感じ取った壮人に「指 挿れてください」と小声でお願いする。

指で何度も膣を弄られていくことで性的刺激を感じた文乃は喘ぎ声を上げていくが、壮人も陰茎を挿れたくて仕方がないのだ。
その前にひとつだけ文乃は壮人に聞きたいことがあると切り込んでいた。


私と 付き合う気とかありますか…?


ソレを聞いてニヤケ面になった壮人に対して笑わないで聞いて欲しいと言う文乃。彼は今夜限りかも知れないと。
彼女は普段バイト先に行くのがすごくイヤで仕方が無かったが、それが今日凄く楽で時間も過ぎていたのだ。
自分のこと待っててくれてる人がいいなと思い、折角だし「この人でいっか」とぶっちゃけると壮人は固まった。

彼がそのつもりないと思ったのか今日はもう終わりにしようとする文乃だが、そうじゃないと止めようとする壮人。
「こいつでいっか」でも仕方ないと思うが、やっぱり最終的には自分じゃないとダメだと行動する。

その第一歩として自分の陰茎を秘部に挿れたが、蕩ける様に感じてしまう。それでいて文乃の目はまだ足りないって顔をしている。
それを示すかのように、壮人の腕を掴んでいく文乃。文乃の胸に引き寄せられてそれを弄っていくと急に膣が熱くなっていく。
寧ろ壮人の方が文乃の膣じゃなきゃダメになると思ったのか、思ったことを叫んだ。


こんなのっ こんなイイの 今夜限りで!! 済むわけないだろッ!!


ソレを聞いた文乃は両脚で壮人の腰をホールドしていくが、壮人に口づけをされてしまう。
文乃は顔を赤くしながら声にもならないような喘ぎ声をあげながら絶頂したのであった。無論、壮人をホールドしたので膣内に射精してしまったが。

後日、またばったりと会った文乃と壮人だが、また猫背で本を読んでいたことを壮人に言われて姿勢を直していた。
今日読んでいたのは前に一回読んだ恋愛小説のようだ。


ふうん…?面白いんだ?

そうですね……今回は一層


追記・修正は猫背で本を読んでいる人にお願いします。

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最終更新:2022年06月25日 19:31

*1 電子書籍版では2018年5月20日に発売。

*2 単行本『幾日』での書下ろしより。

*3 カップに書かれてあるロゴからして『ミスタードーナツ』をモチーフにした店なのだろうか。

*4 この時壮人はカップを持つとき小指を立てている。これは人に注目されたいという心理的欲求に基づくものであり、女性的な部分が強い人が多いらしい。余談だが小指は日本では女を意味し、「コレ」といっている時に小指を立てるときは大抵「恋人」「愛人」を表している。

*5 作品解説では三つ編みにしたイラストが描かれている。

*6 ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指している。

*7 ラインナップの中に作者が手がけた『発火』が確認できる。

*8 形状からしてNINTENDO64と思われる。

*9 おそらく、発育が良かったのだろうか?