ウルフ・オドネル

登録日:2011/02/13 Sun 22:55:57
更新日:2024/03/27 Wed 14:16:57
所要時間:約 8 分で読めます





遊びは終わりだ スターフォックス!


ウルフ・オドネルとはスターフォックスシリーズに登場するフォックスライバルであり、スターウルフのリーダーである。

CV:江川央生(スターフォックス64)大場真人(スターフォックスアサルト、スマブラX)高口公介(スターフォックス64 3D、スターフォックス零、スマブラSP)


■各シリーズでの活躍

スターフォックス64



「図に乗るなよ スターフォックス!」

シリーズ初登場作品。
過去にジェームズ(フォックスの父)との確執があり、そのジェームズが創設したスターフォックスに対抗する形でスターウルフを創設。
当初のメンバーはレオンピグマオイッコニーの4人。
ジェームズとの因縁から、その息子のフォックスを付け狙う。
アンドルフ軍の精鋭部隊として、アンドルフとピグマによって造られた戦闘機「ウルフェン」に乗り、アンドルフ討伐に向かうスターフォックスの前に立ちはだかる。
当初はフォックスを見下していたが、ベノムでの戦いでフォックスの実力を認め、その後は互いにライバルとして認識している。


スターフォックスアサルト



「フォックス ひとつだけ忠告してやる ためらうな!いざって時には迷わず行動しろ!」

64版でアンドルフ軍が滅亡してから9年後、己の利益の為なら平気で仲間を裏切るピグマと、アンドルフの甥であることを鼻にかけていたオイッコニーをスターウルフから追放し、新メンバーとしてパンサーを迎え入れる。

拠点にしているサルガッソーをスターフォックスに襲撃され、戦うことになる。
その後は、アパロイドを倒す為にフォックスと共闘する。
フォックスがピンチになっているところを助け、ウルフェンの羽に乗っけてあげたりなども。
だが素直じゃない本人は「お前が勝手に羽の上落っこちてきたんだろ」と言っている。
まぁこの辺りはツンデレなのだろう。

オービタルゲート周域ではいつの間にか味方ポジションになっており、どこからともなくミサイル撃墜に現れる。
この戦いでは撃墜寸前の満身創痍だと、
「大丈夫か? ボロボロじゃねぇか」
と気遣ってくる。
さすがに嫌味混じりではあるのだろうが、ついこないだまで命をかけて戦ってた敵とは思えない。

バトルモードでは、特定の条件を満たすと固有キャラクターとして使用できる。全体的に能力が高く、特に歩行速度に関しては他の追随を許さない。


スターフォックスコマンド



「てめえが彼女を捨てたんだろうがよ いちいち詮索するなんて男らしくねえなあ」

度重なる悪事によって他のメンバーと共に懸賞金がかけられているが、ストーリーによってはフォックスに代わってアングラー軍を殲滅し、指名手配の撤回と共にライラット系の英雄としてたたえられる。また、フォックスに協力を頼まれたり、クリスタルに協力するパンサーの手助けなどといった形でもフォックス達と共闘する場面もあり、スターフォックスに少なからず影響されたのかヒーローとしての行動も決して悪くないと思ってきている様子がうかがえる。

ただし、ルートによってはフォックスを利用してベノムの硝酸の海を浄化する装置をだまし取ったり、その後追ってきたフォックス達をピグマを使って足止めさせたりするなど悪役ぶりは健在。
とはいえ、あるエンディングではそれらの行為を良しと思っていないような仕草も見せている。
フォックスのライバルとして今に続く彼の人気は、こういった深みのあるキャラ造形ゆえだろう。


・スターフォックス2



「ペパーに乗せられていい気になりやがって いけ好かねぇ野郎だ!」

SFC版の設定は、今となっては独自のパラレルワールドなので、設定も独自のものになっている。
スターウルフのリーダーであることには変わりない。しかしセリフからすると、チームというよりも彼個人がDr.アンドルフに雇われたようだ。残りのピグマ・レオン・そして本作独自のメンバーであるアルジーは、ウルフが受けた仕事に協力しているという立場だと思われる。
64以降と違い左目に眼帯はしておらず、逆に右の目元に傷がある(視力はある模様)。

そんな彼の性格だが、実はここが最も異なる部分であり、自分の利益のためなら仲間の命も平気で狙う。
そして極めつけには自身の雇い主さえ暗殺することもあるという。
まさに救いようのない極悪非道のならず者であり、シリーズを通して魅力あるライバルだったウルフが『2』の時点ではこのような人格像に設定されていた事は、シリーズファンに小さくない衝撃を与えた。

他の面々がスターフォックスに対し待ち伏せなどの形で惑星奪還阻止のための迎撃を試みるのに対して、彼はアンドルフの要塞へ突入する直前の段階になって突如現れ、行く手を塞ぐ。回復の間もなく襲ってくるので難易度は高く、初見ではここで仲間を1人落とされてしまう可能性もかなり高い。
撃破すると、他のメンバーとは違って撃墜されることはなくすんでのところで逃亡。そしてスターフォックスチームを宿敵とみなすようになる。もしもこの設定で続編が作られていたら、彼個人もしくは新たなメンバーを引き連れて襲ってくる展開があったかもしれない。
彼のセリフは、フォックスたちが所詮はペパー将軍に雇われた身分でしかないことを突いてくる辛辣なもの。こうして雇われ遊撃隊という立場を敵のセリフから理解することになる。


大乱闘スマッシュブラザーズX

隠しファイターとして参戦。大乱闘モードでの対戦回数で条件を満たした場合は最後に出現する。
原作に近いデザインのフォックスとファルコに対し、プロテクターにスパイクが設けられ、ベルトにチェーン、鉤爪付きのグローブが装備されたりとデザインが大きくアレンジされている。技もフォックス、ファルコとは大きく異なり、鉤爪による引き裂き攻撃が中心で、野獣や狼男を思わせるワイルドな戦闘スタイルである。

鉤爪以外にもオリジナルの装備を使用しており、銃剣が装備された「クローブラスター」や、赤い反射バリアを発生させる背負い型の「リフレクター」などを持つ。
突進しながら攻撃する「ウルフシュート」や斜め上に残像を残しながら攻撃する「ウルフフラッシュ」など、フォックス・ファルコ達と技に共通性は残しながら、性質はだいぶ異なっている。全体的に2人からスピードを削ぎつつ攻撃力や重量を足したと言ったイメージ。
その他にはヒットストップが強烈な横強攻撃「デュアルバースト」、全ファイターの中でも特に攻撃範囲が広い横スマッシュ攻撃「キリングラッシュ」が特徴的。

最後の切りふだは、フォックスとファルコと同じ「ランドマスター」。
スターフォックスシリーズには全く登場しないスマブラXオリジナル機であり、カラーはウルフェンカラー。
フォックス、ファルコのランドマスターと比べると2人より火力機動力共に上だが、その分制限時間が短い。

キャラランクは本来なら中堅クラスの性能だが、よりにもよってデデデ大王の下投げ永久が入ってしまうせいで大会にすら出させて貰えない、という強すぎる故に出禁になったメタナイトとは別の意味で不遇なキャラとなってしまった。
ステージ「ライラットクルーズ」では、スターウルフのメンバーと通信が出来る。
あと吹っ飛ばされた時の遠吠えは一つの萌え要素

スネークの無線では、

スネーク「大佐、狼のような奴がいるぞ!」
大佐「奴はウルフだ」
スネーク「ネーミングにひねりがないな。そのまんまじゃないか」
大佐「ならず者部隊スターウルフのリーダーだ。スターフォックスの宿敵だな」
スネーク「狼なのに仲間と連んでいるのか?」
大佐「集団行動は不得手のようだ。どちらかというと彼に惹かれて仲間が集うのだろう。パイロットとしては凄腕だ。彼が操るウルフェンは相当強いぞ」
スネーク「今回は肉弾戦だ。力負けしないようにしないとだな」
大佐「鋭い爪に引き裂かれないよう、気をつけるんだぞスネーク」

という会話が聞ける。

アドベンチャーモード亜空の使者ではエンディング後に登場するためストーリーには関わらない。


大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U

残念ながら不参戦。

両機種発売の都合で泣く泣く不参戦になったアイスクライマー
同じ理由でシークゼロスーツサムスが別枠にされた事も影響しリザードン以外は不参戦になったポケモントレーナー(ゼニガメ、フシギソウ)
MOTHERシリーズの『3』を最後にソフトの展開が止まってしまったリュカ(こちらは後にDLCで再び参戦)、
発売前に生みの親が今回は出ない(出さない)と公言していたコナミのゲスト枠スネーク……
と、スマブラforで所謂「リストラ」されたファイターは皆それ相応の、もしくはこちらがある程度察せる理由で不参戦になったが、
ウルフに限っては「完全新作が(少なくも本作の制作当時には)発表すらされていない」と言う事以外にプレイヤー側から考察できる理由がなく、結果消化不良感が残ったままリストラされた事に嘆く人が多い。
元々参戦できないという事自体がやはり悲しい事ではあるが……。

一応その名残なのか彼のフィギュアやスターウルフのBGMはいくつかあり、フォックスのカスタム必殺技で横必殺技の「ウルフフラッシュ」や色換えでウルフのカラーにする事ができる。
また、前作ステージのライラットクルーズのスマッシュアピールにも登場するが、肝心の彼が不参戦なので当然と言うべきか前作より通信の種類は減少している。


大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

今作では歴代ファイターが全員参戦というコンセプトのもと、上述で一緒にリストラされたファイターも含めウルフもファイターとして10年振りに参戦を果たした。
特設リングでのリングネームは「宙駆ける銀狼」。
勝ちあがり乱闘でも今作にて復活したファイターとボスが登場する。

フォックス・ファルコと同じくデザインと声優が『スターフォックス零』をベースにリニューアルされた。最後の切りふだもスターウルフが一斉に攻撃する演出に変更された。
「野郎ども! 獲物を逃すなよ!」
『X』のように勝利デモ含めフォックス、ファルコがいるとセリフが変わる。
また、ライラットクルーズも続投したのでウルフ版スマッシュアピールも復活した。

下記の技以外はスマブラXと同様であり、フォックスやファルコと比べてパワーファイターである点は同じ。
弱フィニッシュ:Xでは噛みつき、SPでは爪による切り裂きに
ダッシュ攻撃:Xでは宙返りキックでワンテンポ遅く使い勝手は良くなかったが、SPでは飛び蹴りに変更されリーチや吹き飛ばしが大幅に強化
空中ニュートラル攻撃:Xは回転アタック、SPはフォックス達と同じライダーキック系(所謂スマブラキック)
横スマッシュ攻撃:その場で強烈な掌底を繰り出すワザに変更。踏み込まなくなったため射程は短くなったもののその分ふっとばし力は向上、また全スマッシュの中でも屈指の後隙の少なさという新たな強みも獲得

スターフォックス勢共通の万能な必殺ワザ構成、ブラッシュアップされた各種基本ワザ、決して低くない運動性能が噛み合ってキャラランクは概ね上位。
キャラ限お手軽永パを喰らうせいで大会に出られなかった前々作、そもそも参戦ならずの前作とスマブラでは微妙に不遇気味だった彼だが、『SP』にてようやく開花したと言える。




「躊躇うな。いざって時には迷わず追記・修正しろ」

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最終更新:2024年03月27日 14:16