松陰神社(同人)

登録日:2012/10/14 Sun 00:45:50
更新日:2023/01/29 Sun 07:40:44
所要時間:約 3 分で読めます




ねえみんな なんで私をそんなに誉めてくれたの!?

私のどこがそんなに優れてていっぱい賞状やトロフィーをくれたの!?

みんながあんまり誉めたりするから 私 自分が優秀な人間だって勘違いしちゃったじゃない!!


サークル蛸壺屋の非エロ同人漫画。全5冊。
タイトルは「まつかげじんじゃ」。実在する松陰神社(しょういんじんじゃ)とは関係ない。

蛸壺屋のオリジナル作品としては「魔法少女R」に続く2作目にあたり、2000年から2003年にかけて発表された。


【ストーリー】

自殺の名所として知られる松陰神社で巫女のバイトをする女子高生・日向幸。
ある日幸は以前に奉納した絵馬を探しているという伊藤雪絵と家永郁美に出会う。

「日向さんはあの子のことどう思います?」
「あの子は もう生きてない」

死者の声を聞く力を持つ幸は郁美が1年前に事故死した霊であることを知り、事故現場から郁美を連れてきたという雪絵とともに郁美が死を受け入れるための道行きに付き合うことになるが…

【登場人物】

  • 日向幸(ひゅうが さち)
主人公。ポニテ巫女JK。
幼馴染みと死別した出来事をきっかけに力に目覚め、自分にしか聞こえない死者の声に耳を傾けながら生きてきた。
無愛想で周囲からは人付き合いが悪いと見られているが、危険を顧みず郁美たちを救おうとする優しい心の持ち主。

  • 家永郁美(いえなが いくみ)
金髪ロリ。
IKKUの芸名で活躍するスーパーチャイドル(原文ママ)だったが交差点で車に轢かれて死亡。自分の死を理解できず地縛霊となる。
雪絵に連れられて家に帰ろうとするが、「自分を失った両親に悲しんで待っていてもらいたい」望みに反して
郁美のマネージメントをしていた父親は(少なくとも表面上は)立ち直っており芸能プロの社長になって別の子供をプロデュースしているという現実に直面する。
死人なのをいいことに幸に顔面アッパーをぶち込まれたり骨がバラバラになったりする蛸壺屋テイストの主な被害者。

  • 伊藤雪絵(いとう ゆきえ)
自称霊感の強い女子大生。幸と面識はなかったが同じ高校出身で巫女のバイトもしていたため先輩にあたる。
事故現場に囚われていた郁美を連れ出して松陰神社にやって来た。
郁美の魂が解放された後も神社に訪ねてくるようになり幸と心を通わせていくが…

  • 藤木光代
神主の妻で松陰神社の禰宜を務める女性。弱いながら霊感があり、呪具を持ち出して幸にとり憑いた悪霊に除霊を試みるが自分でも大して信じていないような物で効果はなかった。

  • 神社の悪霊
「だから 何?ドラマじゃあるまいし 虐げられてそのまま死んだ人にハッピーエンドなんて永遠に来ないのよ」

松陰神社の森に宿る霊。神社が自殺者を引き付けるようになった元凶と思われる。
正体は伊藤雪絵。裕福な家庭に育つが事業に失敗した両親の自殺で引き取られた叔父と折り合いが悪く日常的に暴行を受けるようになる。
2年前、高校2年生の時に叔父を殺害して神社の森で自殺。
他の霊の情念をも解放するほどの強大な力を持ち幸にも正体を気付かせないうちにとり憑いていた。
項目冒頭のセリフが有名だが、シチュエーションは自殺直前に「自分を置いて死んだ両親を見返したかったのに最初の障害も越えられずに人殺しになってしまった」と嘆いての言葉である。

一時は幸を殺そうとするが幸によって救われ、また幸自身のことも救うことになる。

  • 春山正子
前作「魔法少女R」の主人公。一コマのみ登場。


【その他】

  • 5巻合わせて1万9000部が発行された。作者HPから直接販売もしていたが、現在は在庫がないため書店から入手するしかない。



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最終更新:2023年01月29日 07:40