悪女考察(みくに瑞貴)

登録日:2019/05/29 Wed 22:33:25
更新日:2024/01/09 Tue 14:57:16
所要時間:約 14 分で読めます




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また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします。



ず…ずっと好きでした!

ぼ…僕と その…付き合ってくらさい…っ

はい噛んだ。練習だからって照れるな。男らしくないやりなおし。



『悪女考察』は2015~2016年ワニマガジン発行の『COMIC快楽天BEAST』に連載されたエロ漫画
作者は「みくに瑞貴」。全3話。この作品は2016年10月3日*1に表題作として単行本化。
また、単行本発売記念として後日談にあたる第3.5話が『COMIC快楽天BEAST2016年11月号』に掲載されている。

【概要】

みくに瑞貴氏が初めて長編モノに挑戦した漫画。
憧れの人に好意を抱いている主人公がその妹にリードされる形で性行為するという内容。
一見すれば「本命の人の姉妹」と性行為するモノなのだが、氏の作風である純愛模様が描かれている。
主人公の考えが変化していく過程もさることながら、第3話で妹の内面と秘められた想いが明かされる。

【あらすじ】

真面目でお堅い花田は、クラスから非常に人気のある茅野翠に憧れている。
翠に紹介して欲しいと妹である茅野茜に頼んだのだが、真面目に応じてくれない。
それどころか「告白なんてあなたのマ○コにチンポ入れてくださいって言うのと同じ」と茶化される。

経験すると余裕ができると、自分と性行為をしないかと茜は大胆に誘う*2のだが、
手玉に取るためのパフォーマンスだったとからかい、これに憤慨した花田は「君はいつか痛い目見るぞ!」と喚いた。
帰り道に憧れの人である翠の姿を見つけたが、既に彼氏と付き合ってデートしていた。

打ちひしがれた花田は茜にその事を問いただすも、彼女はその事を知っていて隠していたのだ。
そして容赦なく「誰も彼氏がいないなんて言ってないでしょ?」と自分で勝手に舞い上がってた事を突きつける。
その言葉を聞いた花田は怒りを募らせてしまうが、茜はお詫びとして口で抜いていくことにした
さらに自分と性行為をしたいのなら姉への思いを捨てろと言ってその場を後にした茜だったが……。

【登場人物】

  • 茅野茜
この作品のヒロイン。所謂「遊んでいそうな」雰囲気の女子高生。
姉とは対照的に奔放な性格をしており、過激な発言も躊躇なく言っている。
その為か花田は「なんで姉妹であんなに違うんだ」とあまり評価はよくない。
優秀な姉を持っているため、姉の話題を持ち出されるたびに「どいつもこいつもお姉ちゃんばかり」と不平を言う。

  • 花田
この作品の主人公。メガネをかけている男子校生。
茜からお堅いと言われる程に真面目であり、翠に対して異性としての好意を抱いている。
一方で茜の過激な発言や大胆な誘いに翻弄されたり、翠を妄想して「抜いた」事もあるむっつり童貞*3
その翠も既に付き合っていたことを知ることとなり、その流れで茜と肉体関係を結ぶことになるが……

  • 茅野翠
この作品のヒロイン……ではなく、脇役。黒髪ロングで美人。
才色兼備で謙虚な性格であるため、クラスから人気者であり、花田も「あれだけの女性はそうはいない」とのことである。
だが既に彼氏がいることが第1話の中盤で判明したので、ここでフェードアウトしたかと思われたが……

【顛末】


茜の口車に乗せられてはダメだと、自分は翠のことがすきだと振り捨てようとするが、結局あの光景が蘇ってしまい……
夜になった学校裏の公園、彼女の言うとおり誰もいないのだ。ただ一人、茜を除いて――――
結局、茜の所に来る事となった花田は言いつけ通りコンドームを持参して性行為を始めることとなった。


こうするために来たんでしょ?


茜はブラを外して豊満な乳房を見せびらかし、花田はたまらずソレを鷲掴みにしていく。
乳首を摘まみ、舐めまわしてしゃぶる花田の姿を「恋心を捨ててまで私を犯そうとしたヘンタイだ♡」と述べる。
無意識に腰を押し付けており、茜は「約束通りヤらせてあげる♡」と花田の陰茎にコンドームを付けて性行為を始める。

激しく動かしていく花田は茜の膣内の感触を初めて知っていく。一方で初めてにしては上手いとも。
すると「お姉ちゃんをおかずにして腰を動かす練習してたのかな?」と花田に言い当てていく茜。
腰の動きをさらに動かしていく花田に「ヤれるなら誰とでも良かったんでしょ?」と言い放ち、そして絶頂していく。

コンドームをつけたとはいえ、射精した量の凄まじさに驚いていくが、これで本当にお詫びは終わりを告げた。
もし誰かに話したらレイプされたっていうからと花田に釘を刺して別れたが、振り向く際に花田を見たときの茜は―――

憧れていた人の妹である茜相手に童貞を捧げた花田は夜になるたびに思い出してしまう。
鼻をくすぐる甘酸っぱい香り、手の中ではずむ胸、熱くうねる膣内、そして彼女とのセックス。
それを思い出すたびに何度も自慰をしてしまうが、こんなじゃないと何度も何度も繰り返していく。

あれから数日、気づけば茜を目で追ってしまう花田。憧れの人への気持ちを弄ばれてもう顔も見たくないはずだった。
だがもう一度あの感覚を味わいたいという衝動が花田を捉えて放さなかった。
花田の視線を感じた茜は彼に人気のいない階段に呼び出して問い詰め、また自分とシたいとかと言ってしまう。

図星を突かれた花田は顔を赤くしてしまうが、わざとらしくドン引きする茜に諦めようとする。
そんな花田を煽ろうと「どーせ私とヤったこと思い出して毎晩オナニーしてたんでしょ」と言う。
これに観念したのか花田は思っている事を口にしてしまう。放課後花田のおごりでという形でその場を後にする茜。

そして放課後、ホテルの部屋にいた花田はシャワーから上がったバスタオル姿の茜と対面する。
なんでまた自分とする気になったのかを問い詰める花田に、奔放的な態度を崩さす、勃起した陰茎を触る。


お姉ちゃんを好きだったアンタが

私の体に欲情しているのが楽しいから


そう言っていく茜の乳房と秘部を目の当たりにした花田は早速、陰茎を露出していく。
茜に陰茎を下で舐め回される気持ちよさに悶えてしまい、もう翠のことがどうでもいい感じになってしまう。
陰茎を口に咥えられて腰を動かすが、茜の頭を掴んで彼女の喉奥まで突っ込ませて射精してしまう。

これには茜も喉に負担がかかったのか、精液を吐き出してしまうが、腰を掴まれて陰茎を挿入されてしまう。生で。
コンドームなしで入れられて狼狽える茜に対し、オナニーと全然違う感触に腰を激しく動かしていく花田。
童貞卒業したばかりの花田に悪態を吐きつつも、その快感に勝てず喘ぎ声を上げてしまう。

だが我慢できずにもっと茜とシたいと彼女に迫る花田。もはや歯止めがきかなくなってしまいまたしても挿入れてしまう。
膣内がきつくて熱くて気持ちいいと激しく動かし、亀頭のところに奥があたってしまう。
もはや何も考えられない花田はただただ腰を動かしており、遂には膣内に射精してしまう。だが、それでも花田は性欲は止まらず……
その後は何度も中に射精していったが、疲れたのかすっかり眠ってしまう花田。そんな彼に「ホント信じられない」と独りごちる茜。


………本当に、ばか


彼女は、人知れず涙を流している―――


【物語の結末】


人気のない所で茜は花田に自分の想いを打ち明ける。自分はもう花田とシたくないと。そのうえで……


こ…こんなこと言う資格ない…けど

私…花田のこと好き…なの


茜が花田に対して恋心を抱いていたこと。では、なぜ彼女は花田に好意を抱いていたのか……それは過去に遡る。
幼少期の頃、翠は成績優秀で両親に褒められ、茜は「姉を見習ってもっと勉強するんだぞ?」といつも翠と比べられてきたた。
それが学校でも同じことであった。クラスメイトに人気者である翠を姉に持つがゆえに……


茅野さ~お姉さん紹介してくれよ

翠先輩の妹なんだって?全然似てないね~

先輩 家だとどんな感じ?


クラスメイトからは誰もちゃんと自分を見てくれず、みんな翠のことばかりしか言わない事が彼女にとって息苦しく、鬱屈した思いを抱えている。
ある日、男子生徒がいつものように自分と姉を比較している。「スタイルも性格も完全上位互換、ただヤレそうなのは妹」と。
そんな心ない言葉に、手にした紙パックを握りつぶすほどに怒りを募らせたが、そのクラスメイトを一喝する声が。
それは花田だった。男子生徒から「姉派なのに妹にハードル下げたのか?」と話をすり替えるが、なおも彼は反論する。


大体なんだ性格とかスタイルとか、先輩は先輩、彼女は彼女だろ?


一人だけ自分をちゃんと見てくれた花田に対して意識していた。今時こんな男なかなかいない、そう思っていた。
だが花田も翠に対して憧れを抱いた人間の一人であり、自分がアピールしてもどれだけ親しくなってもやはり翠には勝てない*4

だから翠に彼氏がいるとばれたあの日、花田を体で誘惑してしまった。それも翠への思いを捨てるようにと。
でも所詮、花田にとって自分は都合良くヤレる女でしかない*5、そう考えながら自宅に帰ると翠がいた。
自分を何でも持っている姉に対してコンプレックスを吐露する茜だったが、そんな彼女に翠は諭した。


もう少しだけ、自分の気持ちに正直になってみない?

そしたらきっと伝わる。茜ならできるよ。


姉の言葉を受けた茜は涙を流し、勇気を振り絞って花田に告白した。だがあまりの事に「なんで?」と返してしまう花田。
その言葉に傷ついた茜は泣きながら走り去り、自宅の玄関で蹲ってしまう。やはり上手く行かない、正直になってもいいことないと。
それからしばらくして扉をノックしているが、「お姉ちゃんほっといてよ」と反応しない。だがその声は翠ではなく花田だった。


そ…その嫌だったら開けなくていいから

さ…さっきの返事、急だったから言えなくて…

ぼ…僕でよければ…っ

ひどいこと言ってると思う。自分勝手に茜さんとシたのに…

でも…かわいくて、誕生日いつだろうとか、最近茜さんのことばっかり考えてる

すごく話しやすくて、ちょっと過激な発言多いけど

でも今は先輩じゃなくて茜さんのことが――



これ以上聞くに恥ずかしかったのか、遮る形でドアを開けた茜に抱きつく花田。


私で…いいの?


茜さんがいい。


翠ではなく茜を選んだのだ。憧れの人を諦めてただ都合よくヤレる存在としてではなく、一人の好きな人間として。
ソレを待ち望んだかのように、茜は花田と初めてキスをしたのだ。そして続きをせがんだのだ。
家には翠がいる。でも茜にお願いされては花田も黙ってはいられず、茜の服を脱がしていた。

ブラをずらして豊満な乳房を掴み、乳首を上下に舐め回して茜を快感に至らせる。
下着を脱がしていくが、既に愛液にまみれている。秘部に指を入れ、丹念に舐めていく。

もう茜は待ち焦がれている。だって彼女は、ずっとこうなりたかったからと顔を赤らめせて告白する。
だが花田はコンドームを持参してないが、今日だけは直接シたいとリクエストする茜。
そして二人はあの時のように生で挿入していくが、愛し合う気持ちがはっきりしたこの性行為は今までのものとは違う


今日…なんか優しい♡

だって…茜さん大事だから…

もっと花田も気持ちよくなって?

私…花田に何されても嬉しいから


これに火が付いた花田はさらに激しく動かし、後背位でも収まる事を知らない。
もう互いが互いを愛して性行為をしていくなかで花田は膣内に射精した。
だが茜は陰茎を舐め回しながら、もう一回しようとリクエストする。
場面は変わって翠が両親に電話をかけているところ。「こっちは大丈夫」と応えている何故なら―――


せっかく夫婦水入らずなんだからゆっくりしてきなよ。明日も家事全部やっておくから。

うん、お父さんにもいっておいて。それじゃ


電話を切った翠が視線に向けていたのだ。自分の想いを伝えることができた妹の茜へと
それを示すかのように二人はお互いに向けて満ち足りた笑顔で眠っていたのだ―――
そして後日談においてもホテルでラブラブセックスし、第一話での冒頭と対をなす台詞で締めたのであった*6


ねぇ…前みたいに好きって言ってみて?

す…好きだよ茜さん…っ。大好きだ!

ふふ…っ、また噛んだ。男らしくないやりなおし♡



追記・修正は告白するときに噛んでからお願いします。

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最終更新:2024年01月09日 14:57

*1 電子書籍版では2016年11月25日に発売。

*2 制服を脱いで下着を露出した胸で花田を押し付けている。

*3 なお、その事を茜に指摘されたが、分かりやすい嘘でごまかしていた。

*4 第1話において「性格さえ直せば先輩と同じくらい美人」とも評しており、茜の人格に関しては褒めていない。もっとも、憧れの人である翠が「才色兼備で性格も出来ている」のなら、クラスメイトと似たような評価をされてしまうのだろうか。

*5 前述の「お姉ちゃんを好きだったアンタが、私の体に欲情しているのが楽しいから」という発言も、姉への劣等感の裏返しと推測される。

*6 第一話がやる気のない台詞だったのに対し、後日談のソレは結ばれることができた時のモノであるので、意味合いは全く異なる。