アルベリッヒ(聖闘士星矢)

登録日:2012/11/16(金) 13:27:43
更新日:2024/01/11 Thu 18:10:22
所要時間:約 5 分で読めます




「このアルベリッヒが、ヒルダ様に変わってオーディーンの地上代行者となるのだ!」


聖闘士星矢のアニメオリジナルエピソード「アスガルド編」に登場したキャラクター。

CV:中原茂


北欧アスガルドの神・オーディーンの地上代行者であるポラリスのヒルダに仕える神闘士(ゴッドウォーリアー)の1人。

アスガルド一の頭脳を持つと言われる天才で「敵を倒すのに手段は選ばない」と語るリアリスト。

内に秘めた強い野心をヒルダに咎められ「その頭脳を人々のために使わないのなら、私の前から消えなさい」と言い放たれた。

妹のフレアは「姉はアルベリッヒに期待しているからこそ厳しく接している」と諭すが、彼は「ヒルダ様は私の頭脳を妬み、自分に取って変わられる事を恐れている」と、歪んだ考えに囚われてしまうようになる。

ある日、祖先の遺した文献を整理していたところ、神闘士とオーディーンサファイア、そして伝説のオーディーンローブとバルムングの剣に関する書物を発見する。

あらゆる邪悪を打ち払うバルムングの剣…それを手にする事はすなわちこの世を統べる力を得たも同然。
肥大化したアルベリッヒの歪んだ思考は、ヒルダを殺害して自分がオーディーンの代行者になるという結論に達した。

だが神闘士は自分を除くと6人。下手に動けばヒルダを討つどころか、オーディーンサファイアを得る事も出来ない。

しばらくは雌伏していたアルベリッヒだが、そこへヒルダを倒すためにアスガルドに星矢達が乗り込んでくる。

フェクダ・トール、メラク・ハーゲン、ベネトナーシュ・ミーメが相次いで倒される中、これを好機とばかりに行動を開始。
星矢達に助力するために駆け付けた魔鈴を紫水晶の中に閉じ込めて森の中に星矢をおびき出し、彼女を人質にして星矢も水晶の中に閉じ込める事に成功。
こうして1人ずつおびき出し、彼らが手に入れたオーディーンサファイアを奪い取っていく算段を立てたのだった。

次に駆け付けた氷河もあわや…というところで紫龍が登場。精霊を使った攻撃で追い詰めたものの、五老峰の老師の助言を受けた紫龍に技を破られ「盧山昇龍覇」の一撃で倒された。

他の神闘士が倒された際には少なからず動揺していたヒルダも、アルベリッヒの死には特に思う事は無かった。


【人物】

現在のヒルダがニーベルンゲンリングの魔力によって邪悪と化した事を神闘士の中で唯一知っていた人物。しかし自身の野望のために、それを仲間に明かす事は当然ながらしなかった。

魔鈴を人質に取った上に自分を殺せば彼女は助からないと星矢を脅迫するなど「頭脳派」という設定が生かされておらず、どちらと言うと「卑怯な小悪党」という印象になってしまった。

ヒルダの取り巻きの仲間達も内心では見下しており、ジークフリートには当初から不信感を抱かれていたが、「あいつが聖闘士を倒したら祝ってやろうじゃないか」と発言したり、最期の回想で他の仲間と一緒にアルベリッヒの姿もあった事から「仲間」として認識はされてた模様(もちろん本心ではないかもしれないが)

この点は蟹さんをはぶった瞬ちゃんは見習おうね

最初は大体避けられるか防がれるのが通説の星矢が牽制として放つ「ペガサス流星拳」が全弾命中し、挙げ句「こいつのオーディーンサファイアはすぐに奪えるかも」と言われるなど、その実力にも疑問符が浮かぶ。

纏う神闘衣はδ星・メグレス。
北欧神話をイメージしにくい「髑髏」がモチーフになっているのも、彼の他の仲間とは逸脱したキャラクター性を表しているのかもしれない。
(一応、頭蓋骨が天になったと言われる巨人ユミルの逸話があったり、他にもラグナロクの「死」をイメージをしているとも言われる)

が、顔はイケメンなので人気はそこそこあったらしい。

【必殺技】

・アメジストシールド

体から発する紫水晶の中に敵を閉じ込める技。
閉じ込められた人間は強制的に小宇宙を燃焼させて生気を吸い取られ、やがては骨にされてしまう。

アルベリッヒは「自分を殺せば閉じ込められた人間は永久に水晶に閉じ込められたままだ」と言っていたが、実際は彼を倒すと水晶は消滅し、閉じ込められた魔鈴と星矢も無事だった。
そのため、この技も彼が小物に見えてしまう要因になっていると言える。

・炎の剣

木の中に隠していた水晶の剣に、炎を纏わせて使う。氷河の凍気も一瞬で蒸発させてしまった。
なぜ水晶に炎なのかは謎。

・ネイチャーユーニティー

自然に存在する精霊に呼びかけ、その力を使って攻撃する技。
アルベリッヒの祖先であるアルベリッヒ十三世は、かつて五老峰で老師と戦った際にこの技を使っていたが、老師は小宇宙を沈めて自然と一体化する事でこの技を破った。
助言を受けた紫龍も同様の方法でこれを破った。



ちなみに中の人の中原茂氏は暗黒聖闘士・暗黒ペガサス、鋼鉄聖闘士・スカイクロス翔、孔雀座(パーヴォ)・シヴァに続いてこれが4人目の担当。過労死である。




ちなみに彼の名前の元ネタになっている「アルベリッヒ」は『ニーベルングの指輪』において神々を恨み呪いと策略を仕掛けた小人。
彼が卑小な人格だったり一人他の神闘士から浮いているのは元ネタの影響かも。



追記・修正はアスガルド一の頭脳(笑)を駆使してお願いします。

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最終更新:2024年01月11日 18:10