ドライブサーガ 仮面ライダーブレン

登録日:2019/05/12 Sun 22:00:00
更新日:2023/10/24 Tue 22:35:02
所要時間:約 7 分で読めます






時代が終わる。 ブレンがギリギリすべり込む。




概要

東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて独占配信されている『仮面ライダードライブ』のスピンオフ作品群『ドライブサーガ』シリーズの(一応)第3弾。
全2話構成であり、第1話は平成31年4月28日(日)、第2話は令和元年5月5日(日)に配信された。
平成最後のお祭り的な作品の為か、放送時間は第1話7分、第2話13分の計20分と『仮面ライダーG』より少し長い程度。
すなわち平成最後の仮面ライダー作品であり、令和で最初に公開される仮面ライダーの映像作品である。
『ハート/マッハ』同様本編主人公の泊進之介は登場しない。

ハートに続き今度はあのブレンを主役に据えた作品であり、時系列は『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ』のその後の物語。同時期放送中の「仮面ライダージオウ」との関連性も不明。
監督は『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』の山口恭平*1
脚本は『ドライブ』TVシリーズのメインライターを務めた三条陸内容はギャグなのにかなりのガチ布陣。


【エイプリルフールネタが実現したのはなぜなのか】

事の始まりは2017年4月1日。
『ドライブ』の大まかなメディア展開が終了し、仮面ライダードライブ公式Twitterアカウントは4月いっぱいで閉鎖が決定。
その最後のツイートして投稿したのは

【ラストツイート】
ドライブサーガ『仮面ライダーブレン』2035年リリース!
#エイプリルフール #仮面ライダードライブ


2017年04月01日 12:00

と、本格的にデザインされたロゴ画像を添え、気の遠くなるような内容であった。
しかし、ドライブサーガ新作ネタを2035年とはなんとも粋な公式である。

日時やハッシュタグを見ても分かる通り、この時は完全なエイプリルフールネタ。
元ネタは『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』のラストにして、ブレンが「仮面ライダーになりたい」と発言したのをエイプリル用に昇華させたもの。
よくある公式アカウントによる秀逸なジョークであり、ブレン役の松島庄汰氏も、
『ドライブ』という作品に心からの感謝の意を述べつつ「(リリースは)全部嘘だこの野郎!」とツイートし、当然ながら真には受け止めていなかった。




……しかし2年後の平成時代終了間際の2019年、事態は急展開を迎える。


2019年4月1日、予定を16年早めてまさかの仮面ライダーブレン』制作決定&4月下旬配信が発表。

「またもやエイプリルフールネタか?」と思われたが、翌日4月2日に松島氏演じるブレンによるメッセージ動画が公開され、ネタではなく本当の内容であると表明する。
実現したのは2018年年末に行われたドライブ忘年会にて、
松島氏が大森敬仁プロデューサーに冗談半分で「仮面ライダーブレンはまだですか」と連絡したことが切っ掛けらしい。

それから約2週間後の4月14日に仮面ライダーブレンのビジュアルと配信日を発表。さらに翌週4月21日には追加キャストと予告映像が公開された。

作風はTVシリーズ中盤~終盤におけるブレンのキャラに合わせ、おふざけ半分シリアス半分。
基本的にコメディ色が強い内容となっているが、謎が謎を呼ぶ物語は流石にドライブサーガといったところか。
尺も話数もかつての『シークレット・ミッション』並みにかなり少ないが、なんだかんだで豪華キャストが勢揃いし、一風変わった戦闘が盛り沢山なので見所は多い。
ただし、平成の〆&令和のスタートがこんな作品でいいのかという声は耳を塞ごう……。

なお、この日は『ジオウ』の新ライダー・仮面ライダーギンガの発表やCSM新作にオートバジンの発表もあり、「どれが真実なのかわからない」と混乱した人も多かった様子。
ちなみにオートバジンの件のネタバラシは4/2に行われ、正解はCSMデルタギアの発表だった。


あらすじ


「次は私が仮面ライダーに……また仮面ライダーの姿で会いましょう」

あの時はほんの冗談のつもりで言ったんですが……信じられない事が起こるものです。

この私があんな奇妙で、不可解で、理不尽な目に遭うなんて……。


ロイミュード003ことブレンが目を覚ますと、実験台に寝かされ拘束されていた。
そこは「」と名乗る怪人軍団の施設内であり、"知能が600を誇る万能の男"を求める「無」はブレンにボディーを与え復活させていたのであった。
残すはブレンの記憶のリセットであり、今まさに脳改造手術が行われようとした矢先、ブレンはクリスタル・ペプラー博士に救われ、施設を脱出する。
しかし、「無」の追っ手にすぐに見つかってしまい、窮地に追いやられる二人。
必死の抵抗空しく、ブレンは建物の屋上から落下してしまう。

博士もいよいよ万事休すかと思われたその時、屋上に飛び上がってきたのはブレンが仮面ライダーに変身した姿、仮面ライダーブレンであった!


登場人物

復活した愛すべきダメガネ。ハンカチももちろんあるよ!
遂に念願の仮面ライダーへの変身を果たすが、基本的にはいつもの調子であり、相変わらずキャーキャー騒ぐ。
でも一念発起すればやるときはやるのも相変わらず。
そして今回、かつては無念のうちに言うことが出来なかった「あの言葉の3つ目」を発言する。

  • クリスタル・ペプラー博士
こんばんは、クリスタル・ペプラー博士です。

演:クリス・ペプラー
ブレン復活を担当した科学者で、 めっちゃ既視感のある顔と声を持つ。
「無」に所属しているが、組織そのものの在り方には快く思っておらず、反旗を翻した。

ご存知目直情的な指揮官と回復担当の紅一点。
戦いが終わり、電脳空間で目を覚ましたブレンの前に現れる。
しかし、データの磁気となって散ってしまった筈の仲良し幹部3人が、何故この3人のデータだけが集まっていたのだろうか?
謎は深まるばかり……。

登場怪人

  • ブレンロイミュード(超進化態)
ブレン本来の姿。施設脱出時に抵抗として変身するも、不完全な肉体であったためか、かつてのような本調子は出ずにやられてしまう。

「無」

何も無いの「無」。この世の全ての個を無に塗り替えようとしている謎の軍団。
組織のエンブレムはカタカナの「ム」を象ったもの。

如何にも仮面ライダーにやられた残党の在庫一掃のバーゲンセールみたいな組織とブレンが称したように、過去に倒された幹部怪人やダークライダー達が所属している。
本作の作風故か、全員が揃いも揃ってキャラ崩壊気味。

なお、CVは首領・怪人・ダークライダー全て関智一氏が演じ分けて担当している。相変わらずお疲れ様です……。

「無」の行動隊長。
登場する敵の中で最も台詞も出番も多く、本作の実質的なメインヴィランを務める。

「無」の怪人軍団。逃げ出したブレンとクリスタル博士を襲うも、仮面ライダーブレンによって全員撃破された。
……それにしても無駄に豪華で強力で精鋭揃いな怪人軍団である。

「無」の軍門に下ったダークライダー達で、デュークとワイズマン以外は元のライダーの色違いである*2でも個々の能力もロクに披露されず、ほぼ再生怪人と同等の存在。
ところで地味にヤバイ戦闘力の奴ばっかなんですが……。
ちなみにアナザーパラドクスは本作の時期である2019年前後より先のライダーであり、何故この時期に既に存在しているのかは不明*3平成ライダーなんだからいいんだよ

  • 「無」の首領
姿は見せず、エンブレムから声のみで話す謎の存在。
最後まで正体は明かされないが、どことなく ショッカー首領 を彷彿とさせる口調で話す。


仮面ライダーブレン


不快で傲慢で許しがたい……。個の思いを大切にする我が主が、一番嫌う邪悪そのものだ。
だから倒します!たとえ弱い私一人でも……倒さざるを得ない!

変身……!

Start your engine!

ブレン・ザ・カメンライダー!

ブレンが何故か持っていたベルト「ブレンドライバー」を用いて仮面ライダーに変身した姿。ライダーズクレストは脳。
変身に必要なシフトカーは存在せず、ドライバーのキーを回すだけで変身する。
なお、変身エフェクトは他のドライブ系ライダーと同じ。
外見は緑色のプロトドライブといった感じであり、ブレンロイミュードのようなマントを羽織ったような姿をしている。
また、頭部はまるで脳味噌のように内部の機構が剥き出しになっているのが特徴。
詳細は個別項目を参照。






だから追記します。

たとえ弱い私一人でも、修正せざるを得ない!!




Previous Drive's saga is... 『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ

























以下、本作最大のSURPRISE























ご存知仮面ライダーマッハに変身する青年。剛の登場は配信当日までの極秘とされていた。
あれから月日が流れた現在もかつてのダチを復活させるための作業の真っ最中であった。

そしてその作業机の上には「NEO CORE-DRIVIARS for KAMEN RIDER(仮面ライダーのための新たなコア・ドライビア)」と表紙に書かれた謎の資料が置かれており……?






Next Drive's saga is... ?

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最終更新:2023年10月24日 22:35

*1 予告編の段階でも「『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』…の監督が送る」のナレーションなど、同作の予告編をパロったものになっている。

*2 ポセイドンに関して厳密に言うと造形は異なるが、カラーリングについてはオーズ タトバコンボの補色となっている。

*3 Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーパラドクスwithポッピー』は『エグゼイドの世界』の2020年の出来事とされている。同様に仮面ライダーポセイドンも未来(2051年)の仮面ライダーだが、こちらは2011年(映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』)に襲来している。