アクセル(ロックマンXシリーズ)

登録日:2019/05/07 (火) 00:02:26
更新日:2022/04/26 Tue 18:30:29
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へへっ、ただいま到着!




■概要

カプコンのアクションゲーム 『ロックマンXシリーズ』に登場するキャラクター(レプリロイド)。
『X7』以降の作品にプレイヤーキャラとして登場しており、エックスゼロに続くシリーズ三人目の主人公。

二丁拳銃「アクセルバレット」をはじめとした銃火器による攻撃を得意とするほか、
自身と体型の近いレプリロイドの姿や能力をコピーし変身できる「Aトランス」の能力を持つ。

自警団「レッドアラート」のリーダー・レッドに拾われる以前の記憶を失っており、
上記のコピー能力や眉間のあたりになぜ付いたのか分からない×の字状の傷があるなど謎が多い。


■人物

能天気なお調子者で、見た目通りの子供っぽい性格。
持ち前の明るさで重苦しい空気を和ませたり、精神年齢が近いパレットと微笑ましいやりとりを見せたりと、
生真面目な人物が多いイレギュラーハンターの中では賑やかし役のような存在。

一方で、イレギュラーとの戦いに悩むエックスの前で「イレギュラーを退治できるなんて腕が鳴るね」と明るく言ってのけたり、
かつての仲間であるレッドアラートや同族である新世代型レプリロイドと戦うことに全く躊躇する様子がなかったりと、幼さゆえの思慮の浅さや冷酷さも併せ持っている。
しかし、悪を撃つことに迷いのないその姿勢はエックスに少なからず影響を与えており、
『X8』ではラスボスとの戦いを躊躇うエックスがアクセルの単純ながらも迷いのない言葉に勇気づけられる場面もあった。


■作品ごとの活躍


ロックマンX7
非合法な自警団「レッドアラート」の一員としてイレギュラー狩りを行っていたが、
突然罪のないレプリロイドを襲うなどの悪事を働くようになった組織に疑問を抱き、イレギュラーハンターに助けを求めるべく脱走。
しかし、この行動が発端となって元から微妙な関係にあった両組織の全面衝突に発展してしまう*1
かつての仲間たちの暴走を止めるべく、成り行きでコンビを組んだゼロと共に戦いに赴くのだった。

レッドアラートとの戦いを経て、最終的には裏で糸を引いていたシグマを倒すことに成功。
エンディングでは正式にイレギュラーハンターの一員となった。
この時点では駆け出しのひよっ子といった感が強かったが、次回作『コマンドミッション』以降はS級ハンターとなり、
出番を奪ったことで疎まれていたエックスからも仲間として認められている。

今作ではエックスが隠しキャラになった事もあってか、性能面では通常武器のアクセルバレットがチャージ不可能なエックスバスターといった感じで、
特殊武器もエックスと共通、銃の持ち替えは一部の特殊武器の選択時に限られるなどエックスのコンパチ色が強かった。
固有アクションはローリングとホバリング、Aトランス。
ローリングは発動中完全無敵の上に全方向にロックオン攻撃も可能というチートじみた能力で、転がりながら連射しているだけで大抵の敵は完封できるほど。
ホバリングはフォースアーマーのものと違って長い距離を移動できるため、足場を把握しづらい3Dステージではお世話になる。

代名詞ともいえるAトランスは一部の雑魚敵にコピーショットでトドメを刺すと現れるDNAコアを取ることで変身できる。
しかしコピーショットはチャージが必要かつ低威力でトドメを刺すのが面倒な上、DNAコアを取ると強制的に変身させられてしまい、
更に挙動や攻撃手段の問題で明らかに変身前より使いづらく、レプリロイドの救出やアイテム回収しか使い道がなかったりする。ぶっちゃけ忘れていい能力。

ロックマンX8
前作の経緯は「自警集団レッドアラートを脱退してイレギュラーハンターになった」と簡潔にまとめるにとどめられた。
反乱を起こし軌道エレベータを占拠した新世代型レプリロイドに対し、エックスやゼロと共に立ち向かう。
今作でアクセルは新世代型レプリロイドのプロトタイプだったことが判明し、出生の謎やコピー能力の由来が明らかになった……のだが、
この設定、作中でも説明書などでも以前から周知の事実だったかのように扱われており、どういった経緯で明らかになったのかはっきりしなかったりする。

戦いの末に新世代型レプリロイドを率いていたシグマ、
さらに黒幕のルミネを倒したものの、ルミネが倒される直前に彼の体から伸びた触手を額に受けて気を失ってしまう。
エンディングではエックスにお姫様抱っこされながら意識を取り戻したものの、その額には怪しげな光が宿っていた……

「エックスの代わり」だった前作から一転、今作では第3のプレイアブルキャラとして性能が全体的に見直された。
アクセルバレットは攻撃ボタンを押し続けている間オートで連射されるようになり、
さらに方向キーとの組み合わせで上下左右斜めの8方向に撃ち分けが可能になった(代わりに移動しながらの攻撃は不可能になった)。
空中では一定時間滞空しながら連射できるため、空中や足元の敵も狙いやすい。

また、連射中は一定間隔でクラッキング(敵のバリアを解除する攻撃)効果を持つ弾が発射されるため、クラッキングを3人中で一番手軽に行えるのが強み*2

特殊武器もエックスとは完全に別になり、グレネードランチャー・クロスボウ・火炎放射器など多彩な銃火器を用いて攻撃する独自のスタイルを確立。
いずれもアクセルバレット同様にオート連射や8方向の撃ち分けが可能で、エネルギーも消費しないため手軽に扱えるのが利点。
反面、ボスの弱点を突いた際のダメージはエックスとゼロの半分なので、ボスを弱点で攻めるなら素直に彼らを頼ったほうがいいだろう。
Aトランス関連も改善され、コピーショットはチャージ不要かつコピー可能な敵には大ダメージを与えられるようになり、変身や解除を任意のタイミングで行えるようになった。
が、変身後の使い勝手が今一つなのは相変わらずで、やっぱりアイテム回収しか使い道がないのだった。


ロックマンXコマンドミッション
当初は人工島ギガンティスに潜入したエックス達と別行動をとっていたが、
ギガンティスでレプリロイド研究が盛んに行われていたことを知り、自身の出生の秘密を探るべく中盤からパーティーに合流する。
今作ではエックスが主人公として存在感を発揮しているため『X7』に比べて印象は薄めだが、
コピー能力でパーティーの危機を救ったり、ラスボスと意外な形で因縁があったりと、それなりに見せ場は用意されている。

戦闘では固有コマンドの「DNAトランス」による多彩な攻撃が持ち味。
DNAトランスは一定時間内にボタンを順に押していくことでこれまでに倒したボスに変身し、強力な一撃を繰り出すことができる(イメージとしてはFFの召喚魔法のような感じ)。
属性付きの全体攻撃が多いため敵の弱点を突きやすく、自身のスピードの高さもあって雑魚戦には非常に相性がいい。
自分の何倍も大きなシルバーホーンドなどにも変身しているが、体型の設定はどうした?と突っ込むのは禁句
一方で大ダメージを与える手段に乏しく、最終的に万単位のダメージを叩き出せるエックスやゼロとは火力に雲泥の差がある。
一応アクセルにも確実に一万近いダメージを与えられるDNAトランスはあるが、よりにもよって習得できるのが最強の隠しボスを倒した後なので……

ハイパーモードは光学迷彩で姿を覆い隠し、ダメージ(とついでに回復までも)を無効化*3する「ステルスモード」。
敵の攻撃を引き付けるサブウェポン「オトリ」との相性が抜群で、特にボス戦で真価を発揮する。

■???(ホワイトアクセル)

『X8』に登場したアクセルの強化形態。白いボディに紫の髪という配色が特徴で、やや気づきにくいが顔の傷も消えている。
ルミネ第二形態にアクセルでトドメを刺してクリアした上で、アクセルの強化率を100%にすると使用可能になる。
作中では???(Unknown)表記で正式名称が不明なため、「ホワイトアクセル」「白アクセル」などと呼ばれることが多い。

通常のアクセルに比べて、ダッシュの高速化・Aトランスの制限時間や空中ショット中の滞空時間が無限になるなど多くの点で強化されている。
アクセルにとっては待望の強化形態だが、ルミネを彷彿とさせる姿やエンディングの描写などから続編での闇堕ちフラグとも受け取れるため、ファンにとっては複雑なところである。

■余談

Xシリーズの遥か未来にあたる『ロックマンゼクスアドベント』ではアクセルに酷似した姿や能力、人格を持つロックマン・モデルAが登場。
ロックマンゼロシリーズおよびその続編のゼクスシリーズはナイトメア事件の後に『X7』と分岐した世界観で、アクセルは影も形も存在しなかった*4ため、驚きをもって迎えられた。
ただし、「A」はアクセルの略ではなく別の意味が込められており、アクセルとは無関係な事が本編で明かされている。一部の変身が実用的でないのは相変わらず



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最終更新:2022年04月26日 18:30

*1 もっともこの時点でレッドアラートはシグマに半ば掌握されており、アクセルの一件がなくともいずれ別の形で衝突した可能性は高い

*2 エックスはフルチャージショットを、ゼロは三段斬りの三段目を当てる必要がある

*3 一部の必中する割合ダメージ技は喰らってしまう

*4 アクセルの登場がゼロシリーズの開始より後だったので仕方ないのだが