SCP-3295

登録日:2019/05/06 Mon 23:14:06
更新日:2023/11/02 Thu 14:59:40
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SCP-3295 - Thank You For Smoking(ご喫煙ありがとうございます)



SCP-3295はシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはEuclid。


概要

SCP-3295はCK-クラス:現実再構築シナリオの結果として、1982年1月1日に同時に全ての財団サイトの一部となった異常な一連の屋内空間の指定名称のことである。

…ちょっとまって。開幕財団世界やべーことになってねえか?
“指定異世界喫煙室”なる標識が存在するその部屋は、表面的にはそのサイトの普通の部屋を模している。
しかし上部にタバコの煙や可燃性薬物(阿片とかだろうか?)の排出物だけを通すワームホールを有している。

ここでいくらタバコを喫もうが、煙だけ上から異次元に飛んでいくのでドアさえ閉めていれば副流煙を気にせず喫むことが出来る。
そのため、財団サイトに於いてほぼ唯一、屋内でタバコを喫める場所である。

なおこの部屋、もはやアノマリーの基本中の基本である破壊耐性を有している。
しかもその破壊耐性も耐火耐水堅牢みたいなタイプではなく、局所的に現実改変を起こして元通りになるSCP-2740みたいなタイプである。
例えば爆破しようとしても爆破しようとした人はワープしてそのことを忘れ、部屋は元のまま。
サイト建築に関わった人たちもなんでそんなものがあるか忘れているというSCP-055みたいなオチまでついてくる。

うーんこのヤニカス

さてさて、実際の所、なんでこんなものがあるのかは原因がある。

財団はかねてより、職員の健康のために屋内喫煙を禁止しようと試みてきた。
しかしどこにもタバコを吸いたくてしかたない人というのはいるもので、反対を主張してO5の悩みのタネになっていた。
財団の喫煙率は一般の割合を遥かに超えていたらしい。確かにストレスだらけの職場だしタバコに頼りたいのもわかる。
それでも、1981年には無事この案をO5により10-3で可決。

しかしその後、O5の前に、“異世界喫煙ソリューションズ”なる企業の代表を自称する何者かが現れ、
屋内喫煙禁止の代案として「SCP-3295を設立する」という提案を書いた書類を名刺とともに渡したのである。

むろん、そもそも秘密組織なのに普通に入ってきて、アノマリーを財団サイトに作るというふざけた提案をO5は飲もうとはしなかった。



――ヤニカスのO5-6を除いては。

12-1で否決されたこの提案であったが、O5-6は屋内喫煙禁止が効力を持つことを恐れ、
決議に背き秘密裏に異世界喫煙ソリューションズと接触し、
勝手に契約を結んでしまった。
これにより、「1960年代~1970年代」にその部屋が建てられたという記録とともに、タイムライン上にSCP-3295の存在が挿入されたのである。

残りのO5「何やってんだバカァ!」

むろん、ヤニ食うためだけにCK-クラスを引き起こした大馬鹿者を残りのO5は降格処分にした。
なお異世界喫煙ソリューションズの連絡先にはすでにつながらず、今でも各部屋の効果は無力化されていない。
O5-6が署名した契約は2019年現在も未だ拘束力を持つと考えられている。
なお契約期間および異世界喫煙ソリューションズが得るであろう報酬の内容は不明。

余談

かつてはワームホールは電子タバコの蒸気には対応していなかったが、2010年以降は不明な原因により対応するようになっているらしい。


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最終更新:2023年11月02日 14:59