破滅ルート(ラングリッサー)

登録日:2019/05/06(月) 16:45:12
更新日:2023/09/15 Fri 09:53:19
所要時間:約 26 分で読めます




概要

 破滅ルートとは、SS版「ラングリッサー・ドラマティックエディション」で真・光輝ルートと共に追加された、「II」の独立軍ルートからさらに派生するルートである。
 この度2019年4月18日発売のPS4&switch版にも収録された。
 どんなシナリオなのかと言うと、文字通り本作の主人公のエルウィンが破滅するシナリオである。

 …お前は一体何を言っているんだって?いやいやマジでこういうシナリオなんだよ!!

 元々「II(デア)」のシナリオは、各勢力に秘められた「想い」が非常に丁寧に描かれていて、単純な勧善懲悪の物語になっていないシナリオ、妙に愛着が湧きやすい各キャラクターの設定と、ユーザーからの評価が非常に高い事で有名なのだが…。
 この破滅ルートは他のルートとは一線を画した、あまりにもぶっ飛んだ衝撃的な内容故に、ユーザーたちの間で極端な賛否両論を引き起こす事になってしまったのである…。

破滅ルートへの突入の仕方

  1. 独立軍ルートに進む。
  2. 直後のシナリオ17において、ベルンハルトを退却前に撃破する。
  3. シナリオ19で、エグベルトを生かしたまま増援のレオンを出現させ、エグベルトを撃破せずにレオンを撃破する。
    1. さらにベルンハルトからの「お前は何の為に戦っているのだ」という問いに「自分が天下を取る」と答える。


 これで条件はクリアとなり、シナリオ20から破滅ルートへと分岐する。
 SS版はヘインかソニアがウィザードに、ロウガがハイマスターになればテレポートを習得出来るので、シナリオ17で条件を満たすのはそう難しくは無い。

 PS4&switch版は仕様変更によりウィザードもハイマスターもテレポートを習得出来なくなってしまったので、独立軍のメンバーの中にテレポートを使えるメンバーがおらず敗走するベルンハルトの下に自力で辿り着かなければならなくなった。
 一度追いつけばベルンハルトが逃げに徹さずこちらに向かってくるので、レオンの移動力を伸ばしたりエストやオストを飛兵クラスにして突っ込めば追いつくのは可能。










 以下、内容を記載するが、残酷とまでは言わないまでも少しきつめの描写があるので、そういうのが苦手な人は本当に注意して閲覧してほしい。












闇と帝国の最期、そして覇道へ

 レオンの誘いを受けて光輝の軍勢を裏切り、帝国軍に入ったエルウィンだったが、ラングリッサーを手に入れた事を契機に帝国軍を裏切り、ボーゼルの勧誘を受けて闇の軍勢へと加入する。
 だがボーゼルが魔剣アルハザードの封印の儀式によって疲労困憊状態になった事で、エルウィンはチャンスとばかりにボーゼルをも裏切る事を決意。ボーゼルを殺害し魔剣アルハザードを手に入れ、闇の軍勢を壊滅させる。

 光輝にも帝国にも、闇にも属さない独立軍として、エルウィンたちは遂に魔城ヴェルゼリアへと乗り込み、遂にベルンハルトを追い詰めたのだが、ベルンハルト皇帝の目から見た今のエルウィンは何をしたいのかわからない存在であった。

 ベルンハルト「エルウィンよ。お前は何を望むのだ?」

 エルウィン「なに?」

 ベルンハルト「お前は何を望み行動している。自分のしていることが、本当にわかっているのか? すべての者を裏切り、何をしたい? 答えよ、エルウィン!」

 エルウィン「そ、それは・・・・。」

 いきなりのベルンハルトの問いかけに戸惑うエルウィンだったが、それでも自らの信念をはっきりとベルンハルトに告げたのだった。

 エルウィン「俺が天下を取るためだ。」

 ベルンハルト「・・・・素直なことだな。だがその考えでは先が見えたぞ。」

 エルウィン「なに!?」

 ベルンハルト「この先が知りたくば、余を倒してからにするがよい!」

 果たしてエルウィンとベルンハルトの壮絶な一騎打ちが繰り広げられ、死闘の末に傷だらけになりながらもベルンハルトに勝利したエルウィン。
 息を切らしながらもエルウィンは、先程の忠告の意味をベルンハルトに問い詰めたのだが。

 エルウィン「これで帝国も終わりだな、ベルンハルト・・・・さて、聞かせてもらおうか。どう先が見えたというんだ?」

 ベルンハルト「・・・・決まっていよう。我欲のために仲間を裏切れば、いずれは身を滅ぼす。その様な者が作る世界など砂城のようなもの・・・・。」

 確かにベルンハルトが言う通り、エルウィンは光輝を裏切って帝国に入り、その帝国をも裏切って闇の一員となり、さらにはその闇さえも裏切ってここまで来た。
 自分に信頼を寄せて来た大切な仲間たちを、その全てを裏切って、ここまでやって来たのだ。

 さらに、そこまでして求めているものが、平和をもたらす意思でもなく、帝国への敵意でもなく、天下を取るという独りよがりな理由であるなら、相応の結末が待ち受けていることをベルンハルト皇帝は確信したのである。*1

 そんな男が統治する世界に、果たして未来などあるのだろうか。
 そんな男が果たして、部下や民からの信頼を得られると言うのか。
 それをベルンハルトはエルウィンに忠告しているのだ。

 それでもエルウィンは、即座にベルンハルトの言葉を否定する。

 エルウィン「まるで負け犬の遠吠えだな。お前だって力による支配を行っていたではないか! そして俺たちに負けた。どう違いがあるのだ!」

 ベルンハルト「・・・・フ・・・・まあいい・・・・。いずれわかるだろう・・・・。」

 それだけ告げて、息絶えたベルンハルト。
 ベルンハルトが遺した最期の警告に戸惑いを隠せないエルウィンだったが、それでも己の信念は揺るがない。

 エルウィン「・・・・フン・・・・。誰が統一しようと同じ事だ。地獄で見ていろ。俺は俺のやり方でこの世界を統一してやる!」

 それだけの根拠がエルウィンにはあった。
 持つ者に無限の力を与えるとされる聖剣ラングリッサー。
 持つ者に魔族を統べる力を与えるとされる魔剣アルハザード。
 今のエルウィンはその2本を手にしているのだ。それなのにどうして破滅などしなければならないのか。

 だがそんな事よりも帝国と闇は滅ぼした。残る敵対勢力は光輝の軍勢だけだ。
 彼らさえ滅ぼしてしまえば、最早エルウィンたちに太刀打ち出来る者は誰もいなくなる。

 ヘイン「あとは光輝の末裔たちだね。あの連中さえ倒せば、敵はなくなるからね。」

 ソニア「争いのない世界がもうすぐ実現するのね。」

 エルウィン「よし、最後の戦いだ! 気合いを入れて行くぞ!」

 仲間を鼓舞するエルウィンだったが…まさかベルンハルトの忠告通り、彼が本当に破滅へと堕ちる事になってしまうとは…この時はその場にいた誰もが想像していなかったのだった…。


光輝との決戦…まさかの急転



 帝国を滅ぼしたエルウィンは仲間の魔族であるエスト、オストに、光輝の軍勢の隠れ家を捜索させる。
 そしてエスト、オストに案内されたエルウィンたちは、海沿いの小さな砦へとやってきたのだった。
 いよいよ光輝の軍勢を追い詰めたエルウィンは、シェリーたちに降伏勧告をするのだが。

 エルウィン「もはやお前たちに勝ち目はない! 大人しく降伏しろ!」

 シェリー「何を言ってんのよ! 今更そんなこと出来るわけないでしょ!」

 エルウィン「シェリー・・・・。俺だって、本当は戦いたくないさ。」

 かつて共に戦った仲間だからこそ、出来れば無用な争いを避けたい、降伏して欲しいと願ったエルウィンだったのだが。
 だが次の瞬間、シェリーとレスターからの辛辣な言葉が、エルウィンの胸に突き刺さるのだった。

 シェリー「だったら、どうして私たちの元から去ったのよ!」

 エルウィン「だから、それは・・・・。」

 レスター「どんな言い訳をしたって、信じらんねぇな。」

 エルウィン「レスター・・・・」

 レスター「お前はな、エルウィン。俺たちを裏切って帝国についた。その帝国も裏切ってボーゼルに味方した。そしてそのボーゼルさえも裏切った。そんな奴の言うことが信じられるかよ!」

 レスターの言葉を聞いたエルウィンの脳裏に、先日のベルンハルトの言葉が思い浮かぶ。

 すべての者を裏切り、何をしたい?
 我欲のために仲間を裏切れば、いずれは身を滅ぼす。その様な者が作る世界など砂城のようなもの・・・・。

 アーロン「そうじゃな。お前さんはそれだけのことをしたのじゃ。もはや解り合うことなどあるまい。」

 武器を構え、襲い掛かってくるジェシカたち。
 ベルンハルトの忠告通り、アーロンの言う通り、最早ジェシカたちはエルウィンに失望し、彼の言葉に全く耳を貸さなくなってしまったのだ。
 止むを得ずエルウィンは仲間の命を守る為、ラングリッサーを構えたのだが。
 だが次の瞬間、その場にいた誰もが予想もしなかった、とんでもない出来事が起きるのだった。

 オスト「クックックッ・・・・。」

 ソニア「どうしたの?オスト。」

 エスト「・・・・裏切リ者メ・・・・。」

 エルウィン「何を言っているんだ!?」

 かつてボーゼルの洗脳から救い出し、エルウィンたちが目指す「人間と魔族の共存」の架け橋として快く仲間として迎え入れた、これまで苦楽を共にしてきた仲間であるはずのエストとオストが、突然エルウィンたちに襲い掛かってきたのだ。
 一体全体何が何だか、全然意味が分からないエルウィン。

 エスト「ぼーぜる様ヲ裏切ルコトハ、許サナイ。」

 オスト「人間ハ、ミナ殺シニスル!」

 エスト「死ヌガイイ、そにあ!」

 まさかの裏切り…自分たちが信頼を寄せて来たエストとオストさえも、ボーゼルを裏切ったからという理由でエルウィンに牙を向いたのだ。
 いきなりの出来事に戸惑いを隠せないエルウィン。

 我欲のために仲間を裏切れば、いずれは身を滅ぼす。

 またしてもエルウィンの脳裏に浮かんだのは、先日のベルンハルトのエルウィンへの忠告だった。
 ベルンハルトの忠告通り、何度もの裏切りを繰り返してきたエルウィンは、最早大切な仲間の信頼さえも失ってしまったと言うのか。

 ロウガ「クソッ! こいつら、最初からそのつもりでついて来たんだ!」

 エスト「我々ハ、ぼーぜる様の目指シタ魔族ノ世界ヲツクル!」

 エルウィン「そんな事はさせるか!」

 果たしてエルウィンたち、光輝の軍勢、エスト&オストとの3つ巴の戦いが繰り広げられ…エルウィンは訳が分からないまま、自分と仲間の命を守る為にラングリッサーを振るい続けた。
 その度に戦場に、怒りと悲しみの絶叫が響き渡る。

 レスター「すまねえ、キース。これ以上、シェリーを守ってやれそうにねぇ・・・・」

 シェリー「レスター! よくもっ!レスターまで!・・・・やっぱり、あなたたちには勝てないわね。今度生まれ変わるときには、エルウィン・・・・あなたと・・・・・・・・」

 オスト「ウヲヲヲ・・・・スマナイえすと・・・・オ前ガ、ぼーぜる様ノ、理想ヲ・・・・。」

 エスト「ウゥゥゥ・・・・ぼーぜる様・・・・申シ訳アリマセン・・・・」

 アーロン「・・・・すまぬ・・わ・・わしの剣が・・・・通用せなんだ・・・・。」

 エルウィンの手によって、戦場に次々と死体の山が出来上がる。
 その惨状を目の当たりにしたジェシカは、いつかラングリッサーとアルハザードを封印して貰う為に、リアナとラーナを逃がして単身エルウィンに立ち向かうも…力及ばず敗北してしまう。

 ジェシカ「光輝の末裔を・・・・導く使命を果たせず・・・・申し訳ありません・・・・ルシリス様・・・・」

 力尽き、倒れるジェシカ。
 まさかのエストとオストの裏切りに遭いながらも、それでもエルウィンは光輝の軍勢を壊滅させた。
 リアナとラーナは逃がしてしまったが、それを考えるのは取り敢えずまた後だ。

 エルウィン「終わったな。帝国も、光輝の末裔も・・・・。」

 帝国も、闇も、光輝の軍勢も壊滅させた。
 最早エルウィンを止められる者は誰もいない。エルウィンこそがこの大陸の覇者となったのだ。
 エストとオストの裏切りは残念だったが、それでもエルウィンはラングリッサーとアルハザードの力を駆使し、これからこの大陸に真の平和をもたらなければならないのだ。

 だがそんなエルウィンに、満身創痍ながらも立ち上がったジェシカが、捨て身のブラストの魔法を放ったのだった。

 ジェシカ「・・・・うう・・・・私は・・自分の命に代えても・・あなたを・・・・止めなければなりません・・・・死になさい、エルウィン!」

 ロウガ「危ねえ! ぐふっ!」

 ソニア「お兄ちゃん!」

 ジェシカ「・・・・はずした・・・・。」

 ロウガが身を挺してエルウィンを守ったお陰で、エルウィンの命は守られた。
 激痛でうずくまるロウガを心配し、介抱するソニア。
 愕然とするジェシカだったが、そこへ誰もが予想もしなかった人物がエルウィンたちの前に姿を現したのだった。。

 カオス「クックックッ・・・・。人間とは滑稽なものだな・・・・。」

 エルウィン「この声は・・・・誰だ!?」

 ジェシカ「・・・・カ・・・・カオス・・・・」

 ヘイン「これが・・混沌の神カオスなの・・」

 法と秩序を司る光の女神ルシリスと対極の存在である、混沌を司る神カオス。
 そんな人物が何故、こんな所に姿を現したのか。
 誰もが驚きを隠せない最中、次の瞬間カオスは、とんでもない事を口にしたのだった。

 カオス「礼を言うぞ。人間よ。」

 エルウィン「・・・・礼だと?」

 カオス「お前はなかなか良い世界を作ってくれる。死と、絶望と、欲と・・・・。生と、希望と、理性と・・・・。すべてが入り混じった世界、混沌の世界。」

 エルウィン「・・な・・・・!? 俺が、混沌の世界を作っている・・・・!?」

 カオス「そうだ。今のお前は私の代行者のようなものだ。ボーゼルなどいなくとも、この世界を混乱させる。立派なカオス、そのものだ。」

 エルウィン「違う!俺は・・・・。」

 まさかのカオスの言葉に、動揺を隠せないエルウィン。
 違う、そんな事はない。俺は今までこの世界を救う為に戦ってきたのだと。断じてカオスの代行者として戦ってきた訳では無いのだと。
 頭の中でそう自分に言い聞かせるエルウィンだったが、それでもカオスはエルウィンを徹底的に追い詰めたのだった。

 カオス「何を言おうとも、真実は変えられぬ。」

 エルウィン「黙れ! 黙れ、黙れ、黙れ! 俺は世界を救うために・・・・」

 カオス「ならば問う。世界を救うとはどのような事だ?」

 エルウィン「そ、それは・・・・。混乱を収めて・・・・」

 カオス「混乱を収めるために、新たな混乱を呼ぶのか? 面白いことを言う。」

 ベルンハルト皇帝に対しては平和を求める意思を蹴って天下を取ると言い、そうかと思えば世界を救うと言い、なおかつすべての陣営に一度は付いてそれらを裏切ったエルウィンの一連の言行は、混沌と呼ぶに十分な理由だった。
 しかしエルウィンは己の主張が二転三転していることに気づいていない。

 エルウィン「・・・・・・・・。」

 カオス「人間が何を言おうと、それは詭弁なのだ。」

 愕然とするエルウィンに、ただ淡々と、事実のみを告げるカオス。
 自分の言葉に動揺を隠せないエルウィンを見下しながら、カオスは笑みを浮かべながらその場を去って行ったのだった。

 カオス「では、サラバだ。果てなきイバラの道を歩みしものよ・・・・。」

 そんなエルウィンに今度こそ本当に止めを刺す為に、ジェシカは懐に隠していたスイッチを押す。
 次の瞬間凄まじい地響きが発生し、砦が今まさに崩れようとしていたのだった。

 ジェシカ「どうやら・・カオスも私と同じ考えのようですね・・・・。本来、相容れない存在であるカオスと同意見とは・・・・皮肉なものです・・・・。」

 ヘイン「ジェシカさん、何を・・・・。」

 ジェシカ「カオスの言葉で・・・・・・・・確信が持てました。」

 ソニア「砦が・・・・崩れる・・・・!?」

 ジェシカ「あなた達も道づれに・・・・」

 それだけ告げて、事切れるジェシカ。
 自分の命を捨ててでも、エルウィンだけは今この場で殺さなければならない…その為にジェシカは砦の自爆装置を作動させたのだ。

 エルウィン「・・・・後悔・・・・。」

 ヘイン「何をしているんだよ、エルウィン 早く逃げないと!」

 エルウィン「・・・・あ、ああ・・・・。」

 ヘインに促されて我に返ったエルウィンは、慌てて砦から脱出しようとしたのだが。

 エルウィン「ソニア! ロウガ! 砦が崩れる! 早くしろ!」

 ロウガ「・・・・今まで世話になったな。俺はここまでのようだ・・・・。」

 ジェシカの渾身のブラストの魔法が、既にロウガの急所を貫いていたのだ。
 ロウガの傷から血が止まらない。最早ロウガは助からなかった。

 ヘイン「何言ってるんだよ!!そんなのロウガらしくないよ!!」

 ロウガ「足手まといにはなりたくねえ・・・・。お前ら、さっさと逃げろ・・・・。」

 ここで自分を助けに行ったせいで、エルウィンたちまで砦の崩落に飲み込まれるような事態だけは避けなければならないのだ。
 せめてエルウィンたちだけでも…その覚悟でロウガはエルウィンたちに退避を促すが…ソニアだけはそっ…と、穏やかな笑顔で…ロウガに寄り添った。

 ロウガ「何をしている・・・・。お前は行け、ソニア。」

 ソニア「そんなこと、出来ないよ・・・・。・・・・もうお兄ちゃんと離れるなんて、嫌だよ。」

 ロウガ「ソニア・・・・。」

 ソニア「大好きだよ、お兄ちゃん。もし、生まれ変われたら、今度こそお兄ちゃんと・・・・」

 ソニアの覚悟が揺るがない事を悟ったロウガは、しょうがねえなあと言わんばかりに溜め息をつきながら、ソニアの身体を抱き寄せる。

 ロウガ「・・・・愛しているぞ、ソニア・・・・」

 ソニア「お兄ちゃん・・・・。」

 唇を重ね合うロウガとソニアを、崩落した瓦礫が情け容赦なく飲み込んだのだった…。


絶望…そして破滅へ。


 エストとオストが裏切りの末に戦死し、さらにロウガとソニアまで砦の崩落に飲み込まれて死亡し…最早エルウィンに付き従う者はヘインのみとなってしまった。

 自分がボーゼルの呪縛から救い、これまでずっと苦楽を共にしてきたエストとオストに裏切られた。
 さらにジェシカの捨て身の策により、ロウガとソニアまで失った。
 挙句の果てに突然現れたカオスに、これまでのエルウィンの想いを徹底的に否定され、自分こそがカオスその物だと認定されてしまった。

 これらの事実が、エルウィンを情け容赦なく、徹底的に打ちのめしてしまう。
 俺は今まで何の為に戦ってきたのか。世界を救う為に戦ってきたのではないのか。
 人間と魔族の共存…互いに争わなくて済むような、ソニアのような人間と魔族の混血という異端者だろうと幸せに暮らしていけるような、そんな世界を作る為に、ボーゼルからアルハザードを強奪したのではなかったのか。
 それなのに、その結果はどうなのか。
 俺が今まで追い求めていた世界は、こんな物だったとでも言うのか。

 エルウィン「・・・・違う・・・・俺が求めていた世界は、こんなモンじゃない!」

 だがそんなエルウィンの気持ちをよそに、彼へのこれまでの恨みをはらさんと、次々と敵の手勢がやってきた。

 レオン「何が違うというのだ。すべてはお前が選んだ道だ。」

 エグベルト「自らの意志を持って行動する者は、自分の行ったことに責任を持たねばならぬな。」

 最初に姿を見せたのはベルンハルトの敵討ちでありレオンとエグベルトだった。

 ヘイン「レオン・・・・エグベルト・・・・。」

 レオン「さあ、陛下の仇を討ちに来たぞ。戦ってもらおうか、エルウィン!」

 エルウィン「嫌だ・・・・俺は、もう・・・・。」

 泣きながら後ずさりをするエルウィンに、情け容赦なくレオンとエグベルトが襲い掛かる。

 レオン「今さら泣き言を言うか! お前に戦う意志がなかろうと我々は貴様を倒す! そして、陛下の果たせなかった平和を、私の手で作るのだ!」

 エグベルト「お主のような危険な男を生かして置くわけには行かぬ。」

 互いに剣をぶつけ合うエルウィンとレオン。
 互いに魔法をぶつけ合うヘインとエグベルト。
 かくして壮絶な戦いを繰り広げるエルウィンたちだったが、その戦いの最中、さらにリアナとラーナが乱入してきた。

 ラーナ「レオン・・・・。」

 レオン「ラ、ラーナ・・・・。なぜここへ・・・・。」

 ラーナ「彼らを倒すため。そして、ラングリッサーとアルハザードを封じるため。」

 今のエルウィンには、ラングリッサーやアルハザードの力を引き出せる道理がない。
 なぜなら、ラングリッサーは無限の力を持つとされるが、その力の本質は所有者に集った者の心をひとつにまとめる象徴に過ぎないし、アルハザードとてそれは同じで、対象が人々ではなく魔族になっているだけで本質は変わらない。
 真の効果とは、集った者たち自身が本来持っている無限の可能性を引き出させ、結果的に数々の偉業を成し遂げさせるもの。
 確たる信念無く裏切りを繰り返し、多くの者が死亡・離反し続けている現状では、この力を引き出す資格などあるはずもなく、封印すべき存在でしかなくなっていたのだ。

 つまり、最早リアナとラーナまでもが、エルウィンを完全に『世界の敵』だと見放してしまったのだ。
 その事実が、さらに追い打ちをかけるかの如く、エルウィンの心に絶望を与える。
 エグベルトを吹っ飛ばしたヘインが、悲しみの表情でリアナに向き直ったのだが。

 ヘイン「本当においら達と戦うつもりなの? リアナ。」

 リアナ「私には分からない・・・・。教えて・・・・。どうしてこうなってしまったの?」

 エルウィン「・・・・・・・・・・い・・・・」

 リアナ「どこで歯車がずれちゃったの?」

 エルウィン「・・う・・・・・・さ・・い・・。」

 リアナ「ねえ、エルウィン! 答えて!」

 悲しみの表情でエルウィンに問いかけるリアナだったが、最早エルウィンの心は完全に壊れてしまっていたのだ。

 エルウィン「うるさい!」

 リアナ「・・・・!!」

 エルウィン「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい」

 今のリアナの前にいるのは、完全に発狂してしまったエルウィン。
 かつてバルドーから自分を救ってくれた、帝国軍から必死に自分を守ってくれた、あの優しかった頃のエルウィンは…もうどこにもいないのだ…。
 一体何故こんな事になってしまったのか。どこで歯車が狂ってしまったのか。
 あの時…レオンがエルウィンを帝国軍に誘った時…エルウィンを無理矢理にでも、それこそ半殺しにしてでも力尽くで止めていれば…こんな事にはならなかったのか…。

 エグベルト「どうやら話し合いにはならぬ様だな。強き者が弱き者を押しのけ、上へと歩むのは自然の摂理。単純にそう割り切って戦うが良かろう。」

 ヘインのマジックアローを受けながらも何とか立ち上がったエグベルトが、淡々とエルウィンにそう告げたのだった。
 もはやエルウィンの心は、自分を仇敵とするエグベルトからさえも哀れまれ、戦場の場でありながら敵から掛け値なしに助言されるほどの状態であった。
 弱肉強食は自然の摂理。ならば勝った方が正義でいいではないかと。
 そのエグベルトの言葉と同時に、再び戦いが再開された。
 2対4…圧倒的に不利な状況でも、それでもエルウィンとヘインは必死に奮戦する。

 ラーナ「私が貴方と戦うのは、貴方がレオンの敵だからよ!!」

 ヘイン「エルウィンの敵は、おいらの敵だ!!」

 互いに大切な人を守る為に、互いに魔法をぶつけ合うヘインとラーナ。

 レオン「陛下の仇。そして、死んでいった多くの者たちのために」「負けはせぬ!」*2

 だがその壮絶な戦いの最中、遂にエルウィンのラングリッサーがレオンの左胸を貫いたのだった。

 レオン「わ、私では・・・・勝てぬというのか・・・・。すまぬ、レアード・・・・。・・陛下・・・・・・・・・・・・・・・・ラーナ・・・・」

 ラーナ「レオン!・・・・そんな・・・・。」

 ヘインをブラストの魔法で吹っ飛ばし、怒りの形相でエルウィンを睨み付けるラーナ。

 ラーナ「あなたが・・・・あなたがいなければ、こんな事には」「ならなかったのよ!」*3

 エルウィン「・・・・もう、やめよう・・・・。俺はもう・・・・。」

 エグベルト「・・・・ここで逃げ出すことは許されぬぞ。お前は責任を取らねばならぬ。」

 ラーナ「あなたは・・・・、あなたは身勝手すぎるわ! あなたのその態度が、いったいどれだけの人を傷つけたと思っているの!」

 リアナ「・・・・もう、遅過ぎるのよ・・・・。」

 帝国軍指揮官「我々はこの世界の平和のために、お前を倒す!」

 そう、もう全てが遅すぎるのだ。
 今更どうあがいても、最早エルウィンとリアナが元通りの関係になる事など許されないのだ。

 ラーナ「あなたは、愚かよ。」

 エルウィン「うるさい!」

 ラーナ「あなたはレオンの仇。私にとってはそれで十分よ!」

 だがそんなラーナの左胸を、ヘインのマジックアローの魔法が貫いていた。

 ラーナ「ああ、レオン・・・・私、ダメだったみたい・・・・」

 ラーナがヘインに殺された。
 大切な姉を、大切な幼馴染が殺した。
 その残酷な事実が、リアナの心を打ちのめす。
 何故…何故こんな事になってしまったのか。 

 ヘイン「リアナ・・・・。」

 リアナ「何も言わないで、ヘイン。もう何も・・・・。」

 怒りと悲しみが入り混じった形相で、リアナの魔法がヘインを追い詰める。
 ヘインを本気で殺しにかかるリアナ。

 一方、エグベルトもついに斃れる。

 エグベルト「・・・・う・・うう・・・・。どうせ尽きようとしていた我が命。ここで死のうとも、覚悟はしていた・・・・。」

 だがそこへエグベルトを倒したエルウィンが、全身傷だらけになりながらもヘインを守る為に、必死の形相でリアナに襲い掛かった。

 リアナを殺さないと、ヘインが死ぬ。
 リアナを殺さないと、ヘインが死ぬ。
 リアナを殺さないと、ヘインが死ぬ。

 その残酷な事実が、エルウィンの身体を勝手に突き動かしていた。

 リアナ「エ、エル・・・・」

 エルウィン「何も言うな!」

 目から大粒の涙を浮かべたエルウィンのラングリッサーが、遂にリアナの左胸を貫いた。
 薄れゆく意識の中で、リアナは自分に止めを刺したエルウィンを、目に涙を浮かべながら見つめていたのだった。
 貴方に討たれるなら本望よ…そうエルウィンに告げるかのような、とても優しい笑顔で。 

 リアナ「・・・・これでもう・・苦しまずに・・・・」

 ヘイン「ごめんよ、リアナ・・・・。」

 エルウィンは自分の手でリアナを殺してしまったという事実さえ、もはや直視しなくなってしまっていた…。


孤独の王


 戦いは終わった。
 確かにエルウィンは自らが望んだ通り、光輝も帝国も闇も、敵対勢力を全て滅ぼし、大陸最強の覇王となった。
 だが全てを滅ぼしたエルウィンに残されたのは、ただ深い絶望と悲しみだけだった。
 光輝も帝国も闇も壊滅し、確かに戦争は終わった。
 だが、ただそれだけだ。

 エストとオストに裏切られ、ロウガとソニアも失い、最早自分に付き従う者はヘインのみとなってしまった。
 そのヘインを守る為に、今度はリアナまでも自らの手で殺さざるを得なくなってしまったのだ。
 こんな救いもへちまも無い結末など、エルウィンは望んではいなかったのに。
 何故、こんな事になってしまったのか。

 エルウィン「・・・・なぜ・・人は争うのだろう・・・・。もう分からない・・・・。何が正しいのか・・・・。何が間違っているのか・・・・。」

 ヘイン「エルウィン・・・・」

 絶望するエルウィンの脳裏に、またしてもベルンハルトの言葉が思い浮かぶ。
 我欲のために仲間を裏切れば、いずれは身を滅ぼすのだと。

 ヘイン「エルウィン・・・・オイラ、何て言えばいいのか分からないけどさ・・・・。」

 すっかり憔悴し切った表情でその場に座り込むエルウィンを、掛ける言葉が見つからずに悲しみの表情で見つめるヘイン。
 またしてもヘインは、エルウィンに命を救われた…自分を殺そうとしたリアナを殺す事によって。
 自分の弱さが、エルウィンにリアナを殺させるという愚行を犯させてしまったのだ。
 そんな自分が、果たして一体エルウィンにどんな言葉をかけろと言うのか。

 エグベルト「ただでは死なぬ・・・・。お前のような危険な男を残してはおけぬ・・・・。我が、究極の魔法で、消し去ってくれる!」

 ヘイン「あ、あれは・・・・。」

 だがそんな葛藤をする暇さえもヘインには与えられず、エグベルトが傷だらけの身体で立ち上がり、自らの命を触媒にした禁呪魔法をエルウィンに放とうとしていた。

 エグベルト「我が命の炎よ!一瞬に燃え上がれ! 我が命の炎よ!この者を消し去れ!」

 ヘイン「そうはさせないぞ!」

 エグベルト「な、何・・!?」

 そこへエルウィンを庇うようにヘインが立ちはだかり、エグベルトの禁呪魔法を受け止めたのだった。

 ヘイン「オイラを甘く見るなよ! オイラの魔力を解放すれば、お前の魔法くらい消すことが出来るんだからな!」

 憔悴し切った表情で、自分の代わりにエグベルトの禁呪魔法を受け止めるヘインを見つめるエルウィン。
 エグベルトの禁呪魔法の影響で、ヘインの身体が今まさに崩壊しようとしていた。
 俺のせいで、今度はヘインまで死ななければならないのか…!?
 そんな表情のエルウィンを励ますかのように、ヘインが穏やかな笑みを浮かべる。

 エグベルト「・・・・貴様、死ぬ気か!」

 エルウィン「やめろ、ヘイン! もうやめてくれ!」

 ヘイン「ダメだよ、エルウィン。エルウィンはここで死んじゃいけないんだ。今まで死んでいった人たちの分まで生きなくちゃ。そうでなくちゃ、みんなの命が無駄になっちゃうよ・・・・。」

 エルウィン「・・・・ヘイン・・・・。」

 ヘイン「さよなら、エルウィン。これでやっと借りを返せる・・・・。」

 自らの命を触媒にした禁呪魔法を放った事で、今度こそ本当に事切れたエグベルト。
 だがその禁呪魔法を身を挺して受け止めた影響で、ヘインの身体もまた消滅してしまったのだった。

 エルウィン「・・・・ヘイン・・・・どうして・・・・。これが・・・・これが、俺の望んだ結末なのか!? これが俺の望んだ未来だと言うのか!

 確かにエルウィンは自らが望んだ通り、大陸最強の覇王となった。
 それはそうだろう。これまでエルウィンに関わって来た者たちは、もう全員死んでしまったのだから。
 全てを失い、ただ1人生き残ったエルウィンを支えてくれる人は、もう誰もいないのだ。

 絶望の表情で嗚咽するエルウィンを、夕陽の光が優しく照らし出す。

 エルウィン「誰もいない、何もない・・・・。それが俺の望んだ終戦だというのか・・・・・・・・・・どうして、こんなことになってしまったんだ・・・・。」

 周囲に必死に問いかけるエルウィンだったが…その問いに応えてくれる者は、もう全員死んでしまったのだ…。

 エルウィン「教えてくれよ・・・・ヘイン・・・・。俺は、これからどうしたらいいんだ・・・・。」

 エルウィン「ロウガ・・ソニア・・レオン・・ラーナ・・ジェシカ・・」

 エルウィン「シェリー・・キース・・レスター・・スコット・・」

 エルウィン「ボーゼル・・・・・・・・リアナ・・・・。」

 精神に異常をきたしたエルウィンは、とうとう皆の幻まで見えるようになってしまっていた…。

 エルウィン「誰か・・・・」

 エルウィン「・・・・誰か教えてくれぇっ!!」

 絶望し、発狂するエルウィン。
 そのエルウィンの無様な姿を、天界からルシリスが悲しみの表情で見つめていたのだった…。


余談


とまあ見ての通り、この破滅ルートは救いもへちまも無い壮絶なバッドエンドではあるのだが、そんな中でも唯一と言ってもいい救いが1つだけある。
それは互いに惹かれ合いながらも、立場上敵対関係にならざるを得なかったレオンとラーナが、このシナリオだけはエルウィンという共通の敵を倒す為に、光輝と帝国という垣根を乗り越えて共闘したという点である*4
だがその共闘もほんの僅かな間だけであり、結局2人共戦死してしまったのだが。
なおレオンを早期に倒せた場合、ラーナ(とリアナ)が規定ターンを待たずに現れ、レオンの死に悲痛の声を上げるシーンとなる。

結局このルートでエルウィン以外に生き残った主要人物は、カオスとルシリスの2人だけ。しかもルシリスに至っては登場すらしないのである。
他の主要人物は軒並み全員死亡という、なんとまあ壮絶な皆殺しエンドなのである…。
必然的に、キャラクターの後日談もエルウィンたった1人だけの紹介で終了するという寂寥感極まりないエピローグとなる。
当のエルウィンは「混沌の時代へ向かって歩き出す」という内容になっており、このルートの世界は平和とも支配とも異なる未来へ繫がることになる。
別ルートではカオスから、乱世を打ち破るには「ひとつの方向性を持つ力」が必要であると説かれる。つまり混沌=ひとつの方向性ではない行動を取っているエルウィンの今後は、乱世を打ち破る人物にならないことを意味している。
各陣営が各々の信念を持つストーリーがプレイヤーを惹きつける本作において、そんな中で信念を通せない主人公の姿はある意味大きな存在感を見せる。

また、独立軍ルートはヘイン以下仲間を喪わずに帝国の打倒を成功させたので破滅ルートと比較するとまだ救いがあるように見えるが、『ラングリッサー モバイル』で語られたアフターストーリーによると、
「まだエルウィンが改心する余地がある分救いはあるが、それまでに至る道中が割と凄惨である」事がほぼ確定している。

この破滅ルート、長らくSS版だけでしかプレイ出来なかったのだが、前述の通り2019年4月18日に発売されたPS4&switch版「I&II」にも何をとち狂ったのか真・光輝ルートと共に収録され、再び容易に楽しめるようになった。

SS版では容量の都合からなのか、それともベルンハルト役の笹岡繁蔵氏が亡くなられたからなのか、ボイスとイベントムービーは一切無しだったのだが、こちらでは完全フルボイスで、一枚絵も2枚用意されている。
エルウィン役の酒井広大氏の迫真の演技もあって、SS版よりもエルウィンの絶望感がより増してしまっているので、本作を所有している方は是非遊んでみてほしい。





………エルウィンの最後の絶望の嘆きに耐えられる覚悟があったらな………



ラングリッサーモバイルでは…。


2019年11月5日12時から11月25日23時59分までの期間限定イベントとして、闇ルートと独立軍ルートと共に何をとち狂ったのか破滅ルートが実装されていた。
ただし難易度はかなり高く、特に自前のキャラで挑むことになるステージは相当キャラを強化していないと太刀打ち出来ない程。少なくともエンドコンテンツである「永遠の神殿」をクリア出来る程度の実力は必要であった。
イベントのメインストーリーはイベントキャラで挑めるため、ストーリーを追うだけなら始めたての初心者でも根気良く挑めば可能だった。流石に要所要所の描写は大元の破滅ルートよりはマイルドになっている。
そして、ストーリー最終ステージのエルウィンのクラスは「覇者」となり、アイコンはボスクラスの敵ユニット専用のものにされている。

現在はイベントレビューにてプレイ可能。これにより光輝、帝国、破滅、独立軍ルートのアフターストーリー(少女たちの旅路)を網羅する形になり、関係する物としてエルウィンの覇王スキンが実装されている。
しかし、レオンの「運命の扉」にて登場するエルウィンの幻影がこの破滅ルートを示唆する恐ろしく不穏なことを口にする。

「ふふふっ……お前が英雄と呼んでいるその男が、本当に孤高の王にならないと確証が持てるのか?」
「本当にそうなった場合は、私が真っ先に倒す!」

このエルウィンの幻影を「唯我独尊の魔王」と唾棄しつつも、「エルウィン、お前は孤高の王になんてならない…そうだろう?」とレオンは独白するが……。
また、エルウィンの「運命の扉」は各エンディングのエルウィンとの戦いが描かれるが、最終章のタイトルは「孤独の王の道」となっている。

先述の『少女たちの旅路』においては、ラングリッサーを得ても特に目標も立てず行きあたりばったり気味に帝国を乗っ取った結果、国内の秩序は10年以上経過してなお混迷を極めており、無法者や帝国軍残党が跋扈して悪事を働くという無法地帯化。
ヘイン、ロウガ、ソニア、リアナは生存しており、リアナは用事がある時だけ帝国首都に足を伸ばす程度にし、エルウィンから意図的に遠ざかる形で孤児院を経営。
一方のヘインとロウガとソニアは王となったエルウィンを支えこそしているが、3人揃ってイエスマン化しており「エルウィンは間違ってない」と言いながら誰1人としてエルウィンの悩みすら聞こうとしておらず、ロウガ兄妹は尖兵となって反乱分子の制圧に精を出すという国として末期状態だった。
バルガスの娘、エミリアが立ち上がった事をきっかけにラングリッサーが沈黙を貫いていた原因、自らの過ちに気付いてリアナと再スタートを切る事が出来たが……ダメだこいつら…

 …だが、まだまだこれだけでは終わらなかった。
 PS4版&switch版で追加された「I」の独立軍ルートでは、上記の破滅ルートすら遥かに凌駕する程の、とんでもない展開が待ち受けていたのである…。


 エルウィン「教えてくれ冥殿…俺はこれからこの項目をどうすればいいんだ…アニヲタたちよ…wiki籠りたちよ…ラングリッサーのファンたちよ…制作スタッフたちよ…うるし原智志…凪良…だ、誰か…」

 エルウィン「誰かこの項目を追記、修正してくれぇっ!!」


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最終更新:2023年09月15日 09:53

*1 選択肢に「平和」「帝国支配の終焉」があるため、それらの理由を蹴って天下を取るという個人的な理由であることが明らかになっている。

*2 SS版ではここで途切れてしまったため没データになっている

*3 上記レオンの科白と同様。

*4 厳密には光輝ルートでも2人が共闘するシーンは一度だけあるが、こちらはラーナがボーゼルに洗脳された状態である。