登録日:2019/05/01 (水) 03:45:00
更新日:2023/07/24 Mon 18:26:39
所要時間:約 5 分で読めます
重ねろ!三つの魂!
【真】
まとうは真! 不滅の真理!
ウルトラマングルーブ!!
ウルトラマングルーブは円谷プロ製作の特撮作品『
ウルトラマンR/B』の劇場作品『
セレクト!絆のクリスタル』にて初登場するウルトラ戦士。
そして、2019年5月にて元号が平成から令和に変わるに従って、
事実上最後となる平成ウルトラマンである。
【プロフィール】
身長:53m
体重:4万7千t
最大飛行速度:マッハ10
最大走力:マッハ6
水中潜航速度:マッハ5
地中潜航速度:マッハ4
最大ジャンプ力:1300m
腕の力:13万5000t
握力:9万9000t
声:平田雄也&小池亮介&其原有沙
【概要】
「グルーブ」という名称は音楽用語から……ではなく、「
R/B」の前に、グリージョの頭文字である「
G」を付け加えて、「
G/R/B」と読めるようにしたもの。
ただし、
ウルトラマンルーブの「ルーブ」の英語表記が「
Ruebe」であったのに対し、ウルトラマングルーブの「グルーブ」の英語表記は「
Groob」となっている。
理由としては、そのまま「Gruebe」だと発音が「グルビー」になってしまうからである。
ルーブ同様に大まかなデザインはスーパーウルトラマンとしては力強さを感じさせつつも比較的シンプルな方。
銀と灰色をボディカラーとしてベースにし、腕部・脚部・肩・胸などの各種プロテクターはグリージョの要素を継承しつつ、ロッソとブルの要素を思わせる赤と青の2色で構成されている。
特に印象的な頭部は驚きの5本角であり、それぞれ赤・青・橙の3色の配色となる。
吊り目気味と言われたルーブの目とは違い、目のサイズは従来のウルトラ戦士と同じくらいの見栄えのいい大きさとなっている。
カラータイマーは「グルーブシグナル」と呼ばれ、縁に特殊なモールドが施されている以外は普通の半球状。
その周りには「ブレストシャイナー」と呼ばれる3つのクリスタルが配置されている。
ロッソ・ブル・ルーブもカラータイマーの周囲に2つのクリスタルがあったが、グルーブは彼らと違ってカラータイマーの上側に2つと真下に1つ配置されており、どちらかといえばここはグリージョ寄り。
初稿版デザインでは決定稿よりもっとオレンジ色の配色が多く、よりグリージョの要素を強調していたものだった。
変身時はカツミがマコトクリスタルをジャイロにセットし、レバーを3回引いてクリスタルを発動する。
この際、カツミがジャイロを上に掲げると同時にイサミは左手、アサヒは右手の手掌を上に掲げ、更にレバーを3回引いたあとはカツミが左手でジャイロを持ったまま右手を掲げ、イサミは右手、アサヒは左手を上に掲げる。
ぐんぐんカットの背景やポーズはルーブに似ているが、ぐんぐんカット自体は一旦シルエットとなったグルーブが直立姿勢で両腕を真横に開いた状態で画面奥へと一旦消えていき、その後ポーズを変えながら改めて飛び出してくる。
ポーズ自体もルーブの左右逆であるだけではなく、全体的に大振りなものとなっている。
また、グルーブのインナースペースはかなりキラキラしてはいるが、光の粒子が集まったようなルーブとは異なり、水晶のような結晶が集まって光が溢れているようなものとなっている。
【新たな試み】
なんとウルトラマングルーブは
劇中の登場シーンは全てフルCGで描かれている。
これまでの作品でもウルトラマンがフルCGで描かれたことは『
ウルトラマンゼアス』を始めとして幾度となくあったが、
あくまで空中戦やぐんぐんカットなど限定された場面のみであり、特撮映像作品内で実写のスーツが一度も登場せず、地上での格闘戦も立ち姿も
全てCGなのはグルーブが初。
一応、『劇場版R/B』の制作発表会などではしっかりと実写スーツで舞台に登場したため、これに騙されて実際に映像を目にし驚愕した観客は多かったとか。
パンフレットや超全集に載っているグルーブの写真も全てCGモデルを使用したものとなっている。
こうなった理由は公式から詳しくは語られていないが、「ウルトラマンとしての新しい試み」としてグルーブをフルCGで描くことを決めたそうな。
最初は「実写じゃないウルトラマンだなんて!」と受け入れにくい人もいるかもしれないが、フルCGだからこそできる迫力のある戦闘シーンはやはり見ものであることには間違いない。
【戦闘能力】
ウルトラマンルーブをも超える超戦闘特化タイプであり、ルーブ以上のパワーとスピードを誇る。
マコトクリスタルによる神秘のパワーにより果たしたルーブの2人合体をも超える3人合体形態であるため、身体的スペックもルーブの比にならないほど高い。
変身後は兄妹3人の心の一体化を強く保つ必要があり、その活動限界時間は例によって例の如く3分間が限界。
これまでの劇場版形態とは違い専用武器は所持しておらず、ルーブ同様にルーブコウリンを武器として扱う。
ただしルーブと違ってルーブコウリンは背中から出す(この件でデザイナーとアクターの動きなどを考慮した造形関係者などスタッフ間での議論があったそうだが、まさかのフルCGでの出演に面くらったそうだ)。
戦闘時の構えはロッソ、ブル、グリージョのいずれとも異なり、直立して両手を広げるスタイル。
映画本編では強力なスピードを用いて綾香市上空を縦横無尽に飛び回り、
ウルトラマントレギアと互角以上の闘いを繰り広げた。
また、グリージョの癒やしの力を併せ持つため、相手がスネークダークネスでも容赦ない攻撃を放ち、怪獣を全力で倒しつつ中に捕らわれていた戸井をその能力で救い出した。
★マコトクリスタル
『真』の属性を持つ大型のルーブクリスタル。
『真』と書かれた文字を中心に、
赤・青・橙の三色の円が周囲を囲んだ形となっている。
キワミクリスタル同様に大型のクリスタルであり、本編では
最終話にてルーブの究極技「
シン・ボルテックバスター」の発動に使用された。
キワミクリスタルとは逆に、属性の文字は展開前の蓋の中心部分に描かれており、展開状態では真ん中にグルーブの顔が描かれている。
元々はアサヒはこのクリスタルの化身であったが、ルーゴサイトとの戦いを経てクリスタルと分離。
その後は次元の狭間に眠っており、スネークダークネスとウルトラマントレギアの戦いの際、兄妹の絆の力で復活した。
劇場版ではウルトラマングルーブに変身するためのアイテムにもなり、角を展開してルーブジャイロにセット、トリガーを三回引くことでグルーブに合体する。
変身の際、キワミクリスタル発動時はインナースペースの背後に属性を借りている6人のウルトラマンのビジョンが浮かび上がっていたのに対し、マコトクリスタルではロッソ、ブル、グリージョが背景に浮かび上がり、溶け合うように融合する。
また、キワミクリスタルと同様、ルーブコウリンにセットすることで必殺技を発動することができる。
発動できる技はキワミクリスタルで発動できる技の上位互換技となっている。
★ルーブコウリン
ウルトラマンルーブでも使用していた丸鋸状の仕込み武器。
ルーブはカラータイマーの周囲にある円状のプロテクターから召喚していたが、グルーブは背中にある円状の部分から召喚する。
使い方はルーブのときと同じで、起動すると格納されていた6枚のブレードが展開し、回転させることで威力を上げることができる。
ルーブに引き続きカツミが手にすると「ルーブコウリンロッソ」、イサミが手にすると「「ルーブコウリンブル」の二モードに変化する。
使用技
●グルービング光線
グルーブ最大の技であり、全エネルギーを結集させた必殺光線。
両腕にエネルギーを集めたあと腕を組み、両腕部分から赤・青・黄のオーラをまとった白色の光線を発射する。
スペシウム光線と
ワイドショットを合わせたようなポーズであり、左手が肘のあたりに来る構え方が特徴。
アイテムを一切使わずに行える必殺技で、インナースペースでカツミ・イサミ・アサヒが腕を組んで発動する。
単に破壊光線としての効果がある他、怪獣に囚われた人間を救うことが出来る奇跡の効果を持ち合わせている。
●グルーブボルテックバスター
グルーブ版ルーブボルテックバスター。
ルーブコウリンロッソにマコトクリスタルを装填することで発動。
虹色に輝く3本の光が巨大な螺旋状に構成され強力な破壊光線となって放たれる。
●グルーブコウリンショット
グルーブ版ルーブコウリンショット。
ルーブコウリンブルにマコトクリスタルを装填することで発動。
3つの巨大ビームカッターが連続で敵を切り刻んでいく。
●
デルタブレストランサー
胸の「ブレストシャイナー」から放つ虹色の光線。トレギアの放つ破壊光線・トレラアルディガと互角の威力を持つ。
同じ「胸」の意味を持つ「ブレスト」の名を冠するあの
必殺技は関係ない……はず。
●グルービングスマッシュ
全パワーを拳に込めて放つ必殺パンチ。威力は通常のグルーブパンチの3倍。
トレギアに対して超強力な右ストレート顔面パンチとして使用した。
超巨大化したウルトラダークキラーを相手にしたときは直接殴らず、衝撃波を飛ばす形で使用した。
●
グルービングインパクト
急降下から放つ必殺キック。予告編でも大々的に披露した印象深い技の1つ。威力は通常のグルーブキックの3倍。
急降下中は突き出している足がしっかり赤熱化する。これには
レオ兄さんもニッコリ。
【その後の活躍】
3人合体のスーパーウルトラマンであり、ウルトラマンルーブの上位形態というだけあってその強さ自体は圧倒的であり、ウルトラマントレギアもかなり警戒していたが、『R/B』本編以外での活躍はいまいちパッとしない。
『
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』や『
劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』で再登場を果たしているが、どちらとも他のウルトラマンの最強形態と共に一斉攻撃を行う場面で登場しており、単独での見せ場はない。
一応、ウルトラダークキラー相手にはかなり善戦しており、超巨大化したダークキラーをグルービングスマッシュの三連撃で怯ませ、デルタブレストランサーで誰よりも大きく吹っ飛ばしており、ルーブを上回る強化形態が伊達ではないことを見せつけてはいるが、活躍という意味ではルーブのほうが目立っている。
これはウルトラマンルーブの時点で既に「ロッソとブルが苦戦する敵でもルーブならだいたい無双して倒せる」というスタイルが確立されているためである。
これによりルーブよりも更に強いグルーブに更に厄介な敵の相手をすることになり、必然的に対戦カードが厳しくなっている。
今後のシリーズにおける新たな活躍に期待したい。
追記・修正は次の時代に託してお願いします。
- いつぞやyoutubeに挙げられていた「ULTRAMAN_n/a」はグルーブの戦闘シーンへの布石だったのかも -- 名無しさん (2019-05-01 09:35:39)
- 賛否両論あるけど試みとしては大成功だと思う -- 名無しさん (2019-05-01 15:30:31)
- 平成最初のウルトラマンがアニメ映像の3人チームだったのに対して、平成最後のウルトラマンは三位一体のCGという… -- 名無しさん (2019-05-01 18:08:12)
- 賛否両論はあるだろうけどこの技術は伸ばしていってほしい。スーツが損傷して出られなくなった、なんてことが無くなる可能性が生まれるからな -- 名無しさん (2019-05-01 23:30:46)
- ↑怪獣にも適用すればニュージェネで問題視されてた「新怪獣が少なく、再登場怪獣も使いまわしばかり」てのも解消できそう -- 名無しさん (2019-05-02 09:45:45)
- でも着ぐるみには着ぐるみの良さがあるし、でもCGにはCGならではな見せ方も出来るから、徐々に折衷していってほしいね -- 名無しさん (2019-12-15 16:17:11)
- アニメのジョーニアスやUSA3人はもちろんのこと、それより前にも漫画とかもあるのになんでCGだけ実写じゃないどうこうで文句言う人が現れるのか疑問ではあるな -- 名無しさん (2020-03-25 13:47:36)
- 空中戦やアニメっぽい見得を切った演出はCGの方が良いけど地上で怪獣と殴り合うのは着ぐるみの方が良かった印象 -- 名無しさん (2020-03-25 13:53:25)
- ↑2 アニメや漫画は扱い的には別媒体だからでは? 円谷恐竜作品みたいな合わせ技が苦手って人は一定数いて、そういう人の意見もわからなくはないし、上で言われているみたいな感じの使い分けならOKってタイプの人もいるし。文句と言うより苦手意識っていう人はいてもおかしくはないと思うよ -- 名無しさん (2020-03-25 18:30:46)
- 戦闘経験が殆ど無い一般人があれほどの力を持っていたから警戒してたってことかな? -- 名無しさん (2021-08-18 21:31:39)
- 胸筋とか肩周りとか男性的なマッシブな点と、すらっとした腰回りとかの女性的なスレンダーな点が両立してるのはフルCGだからこその表現 -- 名無しさん (2023-05-02 17:56:55)
最終更新:2023年07月24日 18:26