私と僕の学級裁判

登録日:2019/04/20 (土) 09:56:08
更新日:2024/01/14 Sun 17:36:37
所要時間:約 17 分で読めます





私はキミを信じてるからさ、
キミも自分を信じてあげてよ。


「私と僕の学級裁判」とは、ゲーム「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」のchapter1(第一章)のタイトルである。
このページではchapter1の内容について解説するため、ゲーム本編の内容や操作説明、登場人物については当該項目を参考の事。
初めての殺人事件が発生するchapterであり、これを見れば『ダンガンロンパ』シリーズのゲーム展開の大枠が掴みとれる。
最初ということもあるのだが、犯人等の部分での凄まじく意外性のある展開、そしてラストシーンでの綺麗で、そして物悲しい伏線回収が高く評価されている。

タイトルには「私と僕」と書かれているが、これは後の重要な展開を意味している。

【あらすじ】


超高校級のピアニストである赤松楓はあろうことか、謎の学園「才囚学園」のロッカーに閉じ込められてしまっていた。
そして、力ずくでロッカーから脱出したら、その直後に、超高校級の探偵である最原終一に会うのである。

そして2人は体育館に行くと、そこに集まっていた他の新入生14人と出会うが、彼らも皆、同様の経緯でここに連れて来られたことが判明する。
すると、彼らの前に現れた謎のぬいぐるみ・モノクマが現れ、「コロシアイを行ってもらう」と一方的に言われたのだ。

こうして、超高校級の才能を持つ16人の生徒によるコロシアイ学園生活は始まりを告げた……


【主な用語】


  • 才囚学園
本作の舞台であり、主人公達が幽閉されている学園。
窓は有刺鉄線で封じられているが、正門から外に中庭に出ることはできる。ただし、敷地をぐるっと高い壁に囲まれており、脱出は不可能。
また学園ではあるがカジノなどの教育施設らしからぬ設備も整えられている他、屋内でも至る所に植物が生えている。
曰く、16人のメンバーのために作られた学校であり、それぞれに合わせた「研究教室」が設けられている。

  • 校則
コロシアイ学園生活における、モノクマが定めたルール。これを破った生徒にはモノクマーズが制裁を加えるらしい。
また、モノクマの気分によって増える。

1. 才囚学園での共同生活に期限はありません。
2. 学園内で殺人が起きた場合、全員参加による学級裁判が行われます。
3. 学級裁判で正しいクロが指摘できれば、殺人を犯したクロだけがおしおきされます。
4. 学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロ以外の生徒であるシロが全員おしおきされます。
5. クロが勝利した場合は才囚学園から卒業し、外の世界に出ることができます。
6. シロが勝ち続けた場合は、最後の2人になった時点でコロシアイは終了です。
7. 夜10時から朝8時までの“夜時間”は、食堂と体育館が封鎖されます。
8. 才囚学園の学園長であるモノクマへの暴力は固く禁じられています。
9. モノクマが殺人に関与する事はありません。
10. モノパッドは貴重品なので壊さないでください。
11. “死体発見アナウンス”は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。
12. 才囚学園について調べるのは自由です。行動に制限は課せられません。
13. 校則違反を犯した生徒はエグイサルによって処分されます。
14. なお、学園長の都合により校則は順次増えていく場合があります。


  • 夜時間
午後10時~午前8時までの時間帯を指す。この時間には一部入れなくなる場所がある。
chapter1時点では、夜時間の食堂と体育館の進入が禁止されている。

  • 動機
モノクマが提示する「殺人を犯す理由」になり得る情報や報酬。
生徒達のコロシアイを誘発するためのもの。

  • クロ
殺人を犯した犯人のこと。
ただし殺された被害者のことは「シロ」とは呼ばず、クロ以外の生存者を「シロ」と呼ぶ。

  • 卒業
封鎖された学園から出るための制度。殺人を犯したクロが、自身の犯行であると気付かれることなく学級裁判を終えた場合のみ、
学園から卒業(=脱出)することができる。

  • モノクマファイル
医学知識や技術を満足に持たない生徒達に代わり、モノクマが行った検死結果による情報が載せてあるファイル。
ここには誤った情報は書かれておらず、死因や死亡推定時刻・その他死体の情報などを知ることが可能。
ただしあくまで内容を決定するのはモノクマなので、望む情報の全てが手に入るわけではない。

  • 学級裁判
殺人が発生し、その被害者の死体を3人以上の人物が目撃して「死体発見アナウンス」が流れた後、一定の捜査時間が経過すると行われる裁判。
前作同様、学級裁判の存在はコロシアイ学園生活が始まる直後から全員知っている。
「殺人を犯したクロは誰か」を、生存者全員で議論して決めるためのシステム。最終的な犯人は投票による多数決で決定する。
正しくクロを指摘できた場合は、クロのみに対して「おしおき」が執行されるが、
逆に投票でクロ以外の人物を指摘してしまった場合は、クロ以外の全員が「おしおき」され、クロは「卒業」となる。

  • おしおき
柔らかい言い方をしているが、その実態は完全なる「処刑」である。
余談だが、この「おしおき」という呼称が採用された理由は、初代において、モノクマのCV(当時)*1を務める大山のぶ代氏が「処刑」という単語に難色を示したため。


【序盤~最初の犠牲者が出るまで】


+ ...
なんとかして、この学園から脱出する方法を探そうとした生徒達。

そんな中、裏庭でマンホールを発見。
マンホールの中は、少し大きい空間が。そして、出口と書かれた通路があった。しかし、モノクマの巧妙すぎる罠によって、脱出に失敗(ただ、なんとかクリアした場合、その先にあるゲートが開く。のだが……)。

その後、コロシアイをしない生徒達に痺れを切らしたモノクマは生徒達に最初に殺したクロは学級裁判を行わず、脱出が可能という特例を出した。

それでも、殺人が起きなかったため、遂には「2日後の夜時間までに殺人が起きなかった場合、全員死亡」という動機まで突きつけた。

もうコロシアイをするしか方法はないと慌てる最原に対し、赤松は-首謀者を倒すことを決意。
「首謀者は図書室に絶対に来る」と予想した2人は、超高校級の発明家、入間美兎と協力して「自動で人の動きを感知して撮影するカメラ」を作ってもらい、図書室に仕掛けることに。

いよいよ残り1時間に到達した時、図書館で超高校級の???である天海蘭太郎の死体が発見されたのだ……


【中盤~学級裁判突入まで】


+ ...
他の生徒も駆けつけてきて全員集まったところで、モノクマが-「初回は学級裁判が行われないためここで名乗り出れば一人でこの学園から卒業することが出来る」という理由でクロに名乗り出るよう言うのだが、誰も名乗らないため、学級裁判の開廷を宣言。

結果、生徒達は学級裁判への参加を余儀なくされ、2人は他の生徒の手を借りながら情報収集に奔走する。

捜査によってある程度の証拠が集め終わったところで、人を小馬鹿にしたような憎たらしい声で響くアナウンス。

「オマエラ、中庭にある"裁きの祠"までちゃっちゃと集合してくださーーい!!」

裁判場へと降りていく15人。命がけの学級裁判が……始まる。

【重要な証拠品一覧】


+ ...
  • モノクマファイル1
事件と天海の死についての情報が記されている。
『被害者となったのは、天海蘭太郎。
超高校級の才能は明かされていなかった。
死体発見現場は本校舎地下1階にある図書室。
死亡時刻は夜9時10分頃。
死因は後頭部の外傷で頭蓋骨の陥没骨折による即死。他にこれといった外傷はない。』

  • 動く本棚
図書室の奥にある本棚のひとつが左開きで動く。
動かして時間が経つと、自動で元の位置に戻る作りになっている。
赤松たちが死体を発見する直前、本棚は元に戻っていくところだった。

  • カードリーダーの埃
最原が図書室の隠し扉のカードリーダーに仕掛けた埃。
事件の後に確認したところ、位置も形も仕掛けた時のまま残っていた。

  • 最原が持っていた受信機
防犯ブザーの受信機。
動く本棚にセンサーを仕掛け、誰かが本棚を動かしたら鳴るようにしていた。

  • 積み上がった本
図書室には本棚に収まりきらないほどの本があ
り、本棚の上にまで積み上がっている。

最原たちがカメラを仕掛けた時から変わったところはなく、赤松が通気口の前に積んだ本もそのままになっている。

  • 図書室の通気口
1階の教室の通気口に繋がっている。
隠しカメラを仕掛けた時に、赤松がフタを開けて立てかけた時のままになっている。

  • 教室の通気口
図書室の通気口に繋がっている。
赤松と最原が防犯ブザーが鳴るまでほとんどずっと一緒に見張っていた為、通気口を使って図書室に忍び込むのは難しい。

  • 天海の持ち物
所持品は天海自身の個室の鍵とモノパッドのみ。
カードキーなどは持っていなかった。

  • 血痕のついた砲丸
図書室に落ちていた凶器。
血痕が付着している。
倉庫にあった砲丸と同じものと思われる。

  • 春川の証言
天海・春川・百田・茶柱・夜長・夢野・獄原の7人は、事件前に地下のゲームルームに下りてきた。
しかし獄原は、すぐに奥のAVルームに閉じこもってしまった。
天海は途中でトイレに立ち、
その後、百田と茶柱が彼を呼び戻しにいった。
その為、事件当時ゲームルームにいたのは、
春川・夜長・夢野の3人だけだった。

  • 建て付けの悪い扉
AVルームから廊下に繋がる引き戸。
建て付けが悪く、片腕が通る程度しか開かない為、ここから人が出入りする事は難しい。
また、この扉は図書室の裏口の扉と向かい合った位置関係にある。

  • 真宮寺の証言
死体発見アナウンスが鳴った時刻、
真宮寺・入間・東条・白銀は食堂にいた。
入間は怪しげなラジコンを作っていた。
白銀は途中でトイレに行ったが、食堂を離れた
時間は短かった。

  • キーボの証言
死体発見アナウンスが鳴った時刻、キーボと星はそれぞれ1人で部屋にいた。

  • 図書室正面口の写真
図書室の正面扉に仕掛けたカメラが撮影した、4枚の写真。
1枚目は死体発見直前の、赤松・最原・百田・茶柱が入ってきたところ。
2枚目は茶柱の悲鳴を聞きつけた、春川・夜長・夢野・獄原が入ってきたところ。
3枚目は死体発見アナウンスを聞いた、キーボ・星・真宮寺・入間・白銀・東条・王馬がやってきたところ。
4枚目は捜査の際に最原がカメラを取り外そうとしているところ。

  • 図書室裏口の写真
図書室の裏口に仕掛けたカメラが撮影した、
2枚の写真。
1枚目は天海が入ってきたところ。
2枚目は捜査の際に最原がカメラを取り外そうとしているところ。

  • 隠し扉の写真
隠し扉を狙って仕掛けたカメラが撮影した、
2枚の写真。
1枚目は天海が動く本棚を開きかけているところ。
2枚目は天海がカメラを取り外そうとしているところ。

  • コロシアイ促進BGM
モノクマがコロシアイをさせる為に、学園中に再生した映像とBGM。
事件発生までの間、大音量で流れていた。

  • 見張りに使った教室
赤松と最原は地下に降りる階段近くの教室で見張りをしていた。
最原は途中で地下の様子を見に行く為に、少しだけ離れたが、それ以外では受信機が鳴るまでずっと一緒だった。


【学級裁判】


+ ...

-議論1.図書室に入ったのは誰?


まずは、「事件の舞台となった図書室に入ったのは誰なのか」という点が裁判の争点となる。

真宮寺の証言により、入間も行っていないことが判明。
また、真宮寺本人はもちろん、白銀さんと東条さんも行っていないこともわかったのだ。
しかし、白銀つむぎは「超高校級のコスプレイヤー」。そのため、変装して犯行を行えることもなくはない。が、白銀は現実の人の変装をするときもいブツブツが出るという訳で、白銀も違うということが改めたわかった。

そして、首謀者の可能性は春川・百田・茶柱・夜長・夢野・獄原の6人のうち誰かだというのが予想された。
また、作戦会議中にいなくなったのは天海と獄原の2人。

が、AVルームの引き戸は建て付けが悪く、少ししか開かない。獄原の体型ではさすがに通り抜けられないことが判明。また、動く本棚が閉まっていくことにより、砲丸を投げて殺すことも到底不可能。

これにより、獄原じゃないことがわかると、次の議論へと移る。

-議論2.図書室の状況は?

図書室には、カードキーがついた謎のドアがあったが、そのスキャン機には埃がある。つまり、カードをスキャンしていれば、埃は落ちるのだが、実際には埃は落ちていない。つまり、ドアの向こうで待ち伏せしていることは考えられないと思われたが……

  • 「雲外蒼天の極みだ!」

なんと、超高校級のテニス選手、星竜馬が反論。

事件が起きた時に図書室に直接集合すればいいと反論する星くんに対し、図書室正面口の写真とはおかしいと提示する赤松。

図書室正面口の写真では、全員が駆けつけるのが映っており、直接集合はないということが妥当である。

入間によると、カメラのインターバルは30秒。つまり、その間に犯行が行われていることがわかったのだ。

そのインターバルを知っていたのは入間と最原。これにより、最原が疑われ、議論は続いていく。

-議論3.最原が犯人ではないのか?


「最原はインターバルを知っていた=最原が犯人」だということで最原が疑われの身に。

最原の行動について議論していくと、突然意見が真っ二つに対立。

議論スクラム状態になったが、赤松たちの活躍で、最原は犯人ではないことが判明した。

しかし、それが仇となり、赤松はこう呟き最原に思いを託した。

ここまで…みたいだね。


やっぱり、私じゃ無理だったか。首謀者の正体には辿り着けなかったね。

-議論4.図書室で起きたこととは?

最原は赤松が犯人であることを証明し始める。

実は1階の教室と図書室は通気口で繋がっている。

そして、星くんの「本棚の上から転がる」ということに賛成する最原。

入間は詳細な学園の見取り図を持っていた。
すると、ピタゴラ装置のように本が並んでいたことがわかったのだ。


+ ちなみに裏ルートでは……
最原は赤松が犯人だということを信じたくないあまり、「砲丸は通気口を通ってなかった」とごまかした。
すると、赤松が驚き、「最原くん…?」とつぶやいた。
その発言に答えられない最原。
そんな最原に、赤松はこう言った。
「お願いだよ、最原くん。ちゃんと答えてよ。砲丸がどうやって…天海くんの元にたどり着いたのかをさ。本当は分かってるんでしょ?今の議論の中に答えはあったもんね。」
その発言を聞いた最原はこう思い、開き直った。
僕は…何を迷っているんだ。
このごにおよんで、まだ目をそむけるって言うのか…?
本当に逃げ出したいのは彼女の方なのに…!それでも、僕にたくしてくれたんじゃないか…!
答えなきゃ…彼女の気持ちに。そして答えを出すんだ…このナゾの答えを!


-議論5.砲丸を投げたタイミング


最原の持っているブザーがなった時、最原が飛び出した時、赤松は「アレ」を放り投げて最原の後を追った。

百田は「あの時、図書室は静かだった」と言っていたのだが、コロシアイ促進BGMが流れていたという間違いを指摘する最原。

また、赤松はリュックを背負っていた。つまり、砲丸をそれに隠していたというのもわかる。

-議論6.赤松が犯人であるための証明・赤松の本当の目的


事件の犯人だと指名された赤松は犯行を認めるどころが、「私は酷い人殺しなんだよっ!!」と自暴自棄に。

しかし、真実から逃れないと決意した最原は、彼女を黙らせようと必死に努力した。

赤松から最後の反論が飛び出す。

「キミに…私の本当の目的はわかるの…?」

最原からの「首謀者の殺害」という"最後のコトダマ"を彼女に撃ち込まれると、彼女は我を取り戻した。

その後、赤松は最原に対し、最期のお願いとして、この事件をまとめて欲しいと言ったのだ……


【今回の被害者と加害者(クロ)


+ ...

被害者: 天海蘭太郎


首謀者を倒す赤松のトラップに引っかかって、砲丸が直撃して死亡。

発売前から嫌な予感はしていたが、肩書きが「超高校級の???」だったため、
過去の2人と同じ運命ではないのかと思われたため、「???」というベールを出さずに退場した事にビックリしたプレーヤーも多かった。

加害者(クロ): 赤松楓


【動機】 首謀者を殺してコロシアイを終わらせるため。また、タイムリミットにより犯行をせざるを得なくなった。

今チャプターの犯人。首謀者を倒そうとしたが、誤って違う人を殺してしまう。

発売前から主人公だということが紹介されており、実際に体験版では主人公のように振る舞っていたこと、
そして女性主人公を望んでいたプレーヤーもいたため、まさかのいきなり主人公がクロになるという前代未聞の展開に、これまた身構えていたプレイヤーもその多くが度肝を抜かれた。

ただ、「タイムリミット」によって犯行をした、いわゆる「衝動的な犯行」なため、仮に「タイムリミット」というのがなかった場合、犯行をしなかったのかも知れない。




[おしおき]


+ ...
「"超高校級のピアニスト"赤松楓さんの為に用意した、スペシャルなおしおきターイム!」

学級裁判が終わり、各々が事件について行き場のない思いを抱える中、ついにその瞬間がやってくる。
仲間たちの悲痛な抗議も空しく、おしおきの開始を告げるモノクマの木槌が振り下ろされた。

――――― GANE OVER ―――――

――― アカマツさんが クロにきまりました。 ―――
――― おしおきを かいしします。 ―――

どこからともなく出現した首輪付きの鎖が赤松を捕らえ、最原が必死に伸ばした"手"も離され、彼女を裁判場のはるか上へと引っ張って行く。点灯する「演奏中」の文字。
その先に彼女を待っていたのは、巨大な"人喰い"ピアノの鍵盤の上。そして、後ろには棘のついた鍵盤の蓋。

指揮をするモノクマとバックで赤松を操るためのヒモを持つモノクマーズたち。
そして、"史上最悪の演奏"が始まる……


ネコふんじゃった

モノクマの指揮とモノクマーズの操作の下、首を吊られながら全身で”ねこふんじゃった”を演奏させられる。
首元を抑え苦しみながら振り回される赤松。
しかし、それを嘲笑うかのように高速化していく演奏、響くブーイング・抗議の投石と、悪夢はエスカレート。

……演奏が鳴り止んだ時には、首を吊られたまま傷だらけで項垂れる彼女の姿があった。
そのまま、裏に棘のついた鍵盤の蓋が彼女の方へ倒れていく……

その直前、突如モノダムがモノキッドを鍵盤の中に突き飛ばす。

中央で彼女を"喰い"殺した人喰いピアノと、その巻き添えとなったモノキッドの生首が映され、こうしてコロシアイ学園生活最初の”おしおき”は完了した。




この「ネコふんじゃった」だが、ダンガンロンパシリーズに欠かせない大きな要素の1つである「おしおき」の中でも、
悪趣味さは勿論、特にグロさ、そしてリアルさという面でも他より勝っている処刑方法であり、
その衝撃でダンガンロンパがただの推理ゲームではないことを改めてプレイヤーに印象付けた。
しかも第一章のクロがシリーズ初の女性、動機やおしおきの容赦のなさ、彼女の最期の言葉は、いくら主人公である期間が短かったり「超高校級のピアニスト」故に個性に乏しいとはいえ、愛着を持っていたプレイヤー達を絶望に貶めた。

余談だが、今作は非常に強い賛否両論を受けた作品ではある。その原因の1つに、この「主人公が序盤で死ぬ」という展開がある。
(ネタバレのため伏せておくが、最終章ではこれ以上に賛否両論となった衝撃的な展開が存在する。)

「主人公は最後まで死なない。仮に死んでも終盤あたりである。」というのは、半ば物語の常識であるが、そのルールを破ったおしおきは、大きな反響を呼んだ。こうして主人公が早死するという新たな死亡フラグが生まれるのであった。



【その後】


+ ...
主のいなくなったピアノを前に語っていたクラシックの曲を聞きながら楓の言葉を思い返した終一は、その面影を感じながら今度こそ顔を上げて決意する。
受け継いだ想いを無駄にしないために、前を向いて進んでいくために。そして、真実と向き合っていく為に。

「僕は…僕を信じる。」


「もう…目を逸らさない。僕はみんなの為に…真実に立ち向かう。」


「みんなと一緒に出たいって言ったキミの想いを、僕は絶対に諦めない…!」



「約束…するよ。」


「キミと…僕の約束だよ。」

To be continud....


私は信じてるから! だから、加筆、修正するキミも自分を信じてあげてね!

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最終更新:2024年01月14日 17:36

*1 なお当作から、モノクマの声優がTARAKOに変更されている。