RPC Authority

登録日:2019/04/06 Sat 19:41:07
更新日:2023/11/14 Tue 13:18:06
所要時間:約 5 分で読めます







ようこそ

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研究、保護、収容




RPC Authorityは、アメリカ発のシェアード・ワールド創作である。
公式日本語訳はRPC機構。旧非公式訳はRPC機関、RPC公社など。




概要

RPC Authorityは、この現実に潜む超常的な恐怖から人類を守る『機構』と、それが立ち向かう異常存在を描く共同怪奇創作のグループである。

機構は異常存在を『調査(Research)』し、『保護(Protect)』し、『収容(Contain)』する。
機構の活動は全世界に及んでおり、いかなる場所に潜んでいても機構が見逃すことはないだろう。

そもそものはじまりと財団からの決別

もともとSCP Foundationの創作グループが分かれてできたのがRPC Authorityである。
リアルカオス・インサージェンシーと呼ばれることもあるが、『The Chaos Insurgency』という創作グループは別にある(無論、財団からの分派である)。

そもそも機構は方向性そのものは財団同様、異常存在を人々から遠ざけることにある。
では何が違うのかというと、むしろ機構は保守的で身近に潜む危険から人々を守るというSCPシリーズI(001-999)の路線を拡張する試みである。
よって、リアルインサージェンシー評はむしろ当てはまらないとすら言える。
ある意味では財団のほうが初期の雰囲気に反乱しているとすら言えるのだ*1

機構黎明期の職員は壮大なホラーやSCP-049の改稿などの『インスタ映え』を狙うような作品群や、ネットコミュニティに見境なく広がる政治的活動への辟易を示していた。
これに、財団がロゴをLGBT Happy Weekに合わせ虹色へ変更したことに反発した職員を一部のシニアスタッフが差別主義者扱いしたことが決定打となり、決別したとされる。
なお、ロゴの改変に反発した者の中にはLGBTの職員も存在していたが、その職員からしても『創作に政治を持ち込むな』と言った部分はあった様子。
ただし順風満帆にスタートを切れたわけでなく、財団からの盗作騒動が起きたりもしている。

よって日本の一部でまことしやかに囁かれる『機構は差別主義者の集まりだ』という評は正しくない。
そりゃ、『Faggot(ホモ)』という言葉を使う機構職員もいるけどさ…
ちなみに、財団サイドも一連の騒乱を機に政治的なものがタブーであるとの認識は広まった模様。
この間にはSCP財団の韓国支部でも似たような騒動が起こっている。

また、2021年にはSCP財団本部がRPC機構ユーザーの参加を拒否する事件があり、未だに財団と機構の対立は継続している。

支部の誕生とENとの関わり

そんな機構も財団同様、翻訳サイト(支部)が生まれている。
機構そのものが『創作に思想は関係ない』というポリシーを持っている。
EN及び支部に於いてもLGBTの参加はオープンであり、かつ財団職員の参加も認められている。
というか、機構日本支部職員に機構専従はほぼおらず、財団日本支部職員が大半を占めている。
まあ、別にもとが対立で生まれたからって関係ないところで対立する必要もないしね。

また、SCP-ENに愛想をつかしたRPC-EN職員もSCP-INT(International Translation Archive)の創作コンテストには参加したりと、他国の財団創作には興味はある模様。

例を挙げるとVon Pincier氏は、移籍後も翻訳版は削除しなくてもいいというスタンス。

オブジェクトクラス

機構は財団とことなり、『収容難度』+『危険性』のダブルナンバリングを行っており、オブジェクトクラスを見ただけで危険性もわかるようになっている。
例としては、『Beta-White』とあれば、完全とはいかないが一応収容できているオブジェクトで、危険性はほとんどない、あるいは有用なオブジェクトといえる。

収容難度のオブジェクトクラス

基本的に財団のオブジェクトクラスと似たような感じだが、Explainedにあたるクラスは現状存在しない様子。

主要な収容難度

名称 財団表記 説明
Alpha Safe 完全に収容ができているもの。
Beta Euclid 一応は収容できているもの。自律して動くオブジェクトはこれに部類。
Gamma Keter 収容が困難、あるいは不可能なもの。
Neutralized Neutralized 異常性を失ったオブジェクト。
Theta Safe/Hiemal/Thaumiel 他のオブジェクトの収容に運用されるオブジェクト。
Omega Uncontained 完全な収容が不可能、あるいは世界そのものに影響を及ぼすオブジェクト。
Epsilon Apollyon 最高機密のオブジェクト。基本収容不可で、知覚すら困難なもの。

危険性のオブジェクトクラス

名称 説明
White ほとんど無害または機構にとって有益なオブジェクト。
Yellow 死に至る危険性はあるが気をつければ容易に回避できるオブジェクト。
Orange 死に至ることもあるちょっと危険なオブジェクト。
Red 積極的かつ致命的な危険性を持つオブジェクト。
Purple 一定範囲の人間を駆逐しうる危険性を持つオブジェクト。
Black 世界中の人々を死に至らしめる危険性を持つオブジェクト。

ハザードタイプ

機構は数多くの危険性に遭遇するため、危険性類型を定めている。
これによって一目でこのオブジェクトがどういった危険性を秘めているのかを大まかに知ることができる。

ハザードタイプ一覧

※種類が多いので折りたたみ。



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最終更新:2023年11月14日 13:18

*1 ちなみに機構職員は「俺たちこそが本流である」という主張を行っている。

*2 おそらくは地形を変えることができる的なニュアンス…と思われる。