真人(呪術廻戦)

登録日:2019/03/24 Sun 23:24:00
更新日:2024/04/20 Sat 21:35:40NEW!
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皆言葉遊びが好きなのさ。なぜなら人間は


言い訳をしないと生きていけないからね


真人(まひと)とは『呪術廻戦』に登場するキャラクターである。


●目次

【プロフィール】

等級:特級呪霊
発生源:人
身長:推定185cm(夏油より少し低い)
嗜好・興味:嫌がらせ・人間
嫌いなもの:人間


【概要】

呪い*1の最上位階級「特級呪霊」の1体。
未確認の特級呪霊達のグループのボス。
外見は継ぎ接ぎだらけの青年で身体を黒いローブで覆っている。
髪の色はくすんだ水色で、左の瞳が青、右の瞳が灰色のオッドアイ。

自らを「人が人を憎み恐れた腹から生まれた呪い」と称しており、実態は「人が人へ向ける負の感情」から生まれた呪霊。
呪いが人間を駆逐し地球を生きる新世界創造のため、夏油と手を組み暗躍する劇中における主人公・虎杖最大最悪の宿敵。

生まれたばかりの呪い故に未熟な面はあるものの、「人が恐れ忌む「死」という鏡そのもの」と評され、そのポテンシャルを見込んだ漏瑚によって特級呪霊達の頭に据えられている。


【性格】

ノリの軽い軽薄な性格。
子供っぽい無邪気な明るさを持ち、表面上は人にも優しく接するが、本性は呪いらしく冷酷非道で狡猾。
人類を露骨に見下しており、人を欺き、殺し、嘲笑うことに何の躊躇いもなければ逆に人の命を玩具程度にしか思わない極めて悪辣な悪意の塊。
その代わり同族である呪いには、心から親しみを持って家族や親友の様に接する。

また典型的な愉快犯気質であり、「軸がブレようと一貫性がなかろうと偽りなく欲求の赴くままに行動することが呪いの本能」「理性を得ても『人を殺したい』という本能に逆らう理由にはならない」という思想を持っており、それ故か基本的に自由気ままに勝手に動く。
自分の娯楽と快楽のまま殺戮を繰り返すため、その行動は軽薄で飄々とした性格も相まって極めて予想し辛い。
生真面目で几帳面な気質を持つ漏瑚とは正反対な性格であり、それゆえに漏瑚と方針や意見が食い違ったり漏瑚を激怒させることもしばしば。

「殺した人間の数とかマジでどーでもいい」と語るように人間に対しては一片の情も持ち合わせていないが、花御(はなみ)が介錯されそうになった時は殺意を向けたりなど呪霊たちに対しての仲間意識は一応ある。
しかし魂そのものを知覚できる故に価値観が非常に乾いており、「人間の喜怒哀楽や感情は全て魂の代謝物にすぎず、命に価値や重みは無い」という持論も掲げている。

また未熟さ故の貪欲さから驚異的な成長スピードを持つため、放っておくだけで瞬く間に学習・成長してゆく非常に危険な存在と認識されているように知的探求心は強く、戦いの中で成長したり試行錯誤していく行為を心から楽しむ戦闘狂の顔も持つ。
一方で、事実上の不死に近い存在であるためか他人を舐めてかかる傾向が強く、戦いではどんな敵であれ基本敵を侮りがちなのが欠点。


【能力】


より洗練された殺すための形
殺すためのインスピレーションを

体現しろ!!

生得術式の性質上、その肉体は変幻自在。
そして全身を粉々に破壊されようと呪力が尽きる若しくは魂に直接干渉されない限り無条件で復元再生する事実上の不死身。
真人の「魂の形」を捉えた者以外の攻撃はどれほど強力な攻撃であっても基本ノーダメージとなる。

基本的には改造人間や変幻自在の肉体を駆使して距離を取りながら敵を翻弄しつつ戦う極めてトリッキーな戦術を駆使。
更に大量の一般人の命を使い捨ての消耗品として使い潰していく残酷で悪趣味極まりない戦法が特徴。
また悪意に満ちた言動と煽り、嘲笑、そして改造人間で敵の心を揺さぶりペースを乱すことも得意。

ただし虎杖は他者(宿儺)の魂が自身の肉体に存在するため、無意識に魂の輪郭を知覚している。そのため干渉を妨げ、かつ魂を直接攻撃できるので不死性が意味を為さない。
おまけに虎杖の魂に眠る宿儺が唯我独尊の権化であるため、魂の干渉が跳ね除けられるばかりか宿儺側から逆にカウンターを受けてしまう。
よって真人にとって虎杖は攻防共に相性の悪い天敵となる。

また確かに「魂が傷つかない限り不死身」ではあるが、裏を返せば精神力がもろに戦闘力に直結しているということであり魂=心が折れるとただ走っただけで足が折れてしまうなどとんでもなく弱体化してしまう

なお能力が一撃必殺な事もあり、人間のキル数では呪霊の一味の中でも恐らくは最多。
  • 術式の実験も兼ねて改造人間を大量に作成
  • 高専に侵入した際には術師や補助監督を殺害
  • 渋谷事変では地下鉄の列車に満杯で載せられるほどの人間を改造し、渋谷駅に突っ込ませ虐殺を引き起こす
…等々、レストランの従業員と客を焼殺した漏瑚や渋谷地下の一層分の人間を喰らい尽くした陀艮が可愛く見えるレベルであり、千数百人以上の人間が犠牲になっていると思われる。


無為転変(むいてんぺん)

真人の生得術式。
自他の魂に触れて魂の形状を操作することで対象の肉体を形状と質量を無視して思うがままに変形・改造させる術式。
真人の手に直接触れられなければ効果はないが、それ以外だと「自身の魂の形を知覚した上で魂を呪力で保護する」しか防御手段がなく、魂を守れなければ1級術師であろうと変形させられて死ぬ

劇中では1級クラスの術師で漸く即死を回避できる*2レベルであり、準1級クラスでは成す術も無く即死している。
基本的に変形のショックだけで即死するのだが、真人は人体実験を繰り返すことで「改造人間」を作る術を手に入れた。
そしてこの術式で改造された者は二度と元に戻らない。*3

自分に対して使うとノーリスクで自身の肉体を自由自在に変形させられる
このため、肉体を自由自在に変形させて刀剣やドリル、棘、鈍器などの武器に変じさせたり、身体能力の強化が可能。
改造次第では
  • 体の器官を構築して精巧なダミーを生み出す
  • 足を馬のように変化させることで瞬間的な高速移動
  • 腕を翼に変えたり身体を鳥に変化させて短時間の飛行や、全身を魚に変化させ水中での高速移動の実行
などが可能と、恐ろしいほどに応用性が高く手数も桁違いに多い。渋谷篇では
  • サイコガン宜しく腕を銃口に変形させ、改造人間のコマを弾丸に見立てて撃つ
  • 時間差で犠牲者や改造人間の肉体を自在に変形させ攻撃に転用*4
  • 改造した人間の身体を着ぐるみのように扱い、体内に潜り込むことで一般人に擬態する
  • 同位体となる分身の構築
といった技まで身に着け大幅に手数が増えている。

ただし相手の魂に干渉するためには原型の手で相手に触れる必要があり、肉体を変形させた状態では即死攻撃を発動できないのが最大の欠点。
術式発動時には一瞬だが呪力のタメが発生するため相手は術式の使用時や肉体変化を察知することができる。
そして肉体変化の際、自分の肉体を広げ過ぎると規模に比例して操作性と耐久性が低下していく。

また使い方によっては「天与呪縛により先天的な障害を背負った人間の治療・快癒」「呪術の素質はあるが、脳の構造が術式発動に向いていない人間の脳を改造して術式を使えるようにする」といった応用が可能。
実際に真人は吉野順平に呪術の手解きをした際に彼の頭に触れており、この際に脳の改造を施したと思われる。


改造人間


お… …がい

ころして

無為転変で魂を改造され怪物化・奇形化させられて操られる犠牲者の総称。或いは真人に即死させて貰えなかった人間の末路。
呪いとして扱った場合の等級は3級~2級弱。

あくまで呪霊ではなく人間なので呪霊が見えない一般人にも知覚可能。
姿はどれも歪かつ醜悪で、1級術師ですら一眼見ただけでは呪霊と見分けが付かなかった程*5
基本短時間でショック死する為短命だが、異形化させられた状態でも僅かばかり自我が残る辺り真人の嫌らしい悪質さが垣間見える。
目安としては強引に改造して戦わせた場合、被害者は数分しか命が持たない。

上述の通り現在の人類の技術では犠牲者を元に戻す術はないことから真に救う為には犠牲者を殺すしかない。
犠牲者は脳髄を弄られている関係上ほとんど自我を失い人々に襲い掛かり、コンクリートの地面を素手で叩き割り、民間人程度なら食い殺すなどして容易く殺傷できる程に身体能力が高められているが、僅かに残った自我を使い助けや死による救いを求める傾向にある。

戦闘では意のままに動かせる戦闘員、奇形を利用した醜悪な武器や飛び道具、動く足場などとして運用。
「武器」や「手駒」となる人間が多くいる市街地は真人にとっては武器庫に等しい。



自閉円頓裹(じへいえんどんか)


領域展開

はい お終い

真人の「領域展開」。
風景は縦横無尽に人間の腕が伸び格子のように相手を囲む漆黒の空間。
無為転変の欠点である射程の短さを「領域展開」の術式必中化で解消できるため、展開すれば実質勝利が確定する凶悪な領域。
即ち絶対当たる即死技となる。
劇中ではブチキレた宿儺の術式で呆気なく粉砕されたが、これは宿儺の魂が規格外すぎるがため。
虎杖との致命的なまでの相性の悪さが此処でも発揮される結果となった。

領域展開においても彼の才能が現れており、渋谷事変で五条が用いた領域展開を見て自ら0.2秒間だけの領域展開を発動してみせる離れ技も披露した。

発動時の印相は弥勒菩薩印と孔雀明王印。
なお他の領域展開とは異なり口内に2組の手を形成して2つの印を組んでいる。


遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)


ハッピーバースデイって奴さ 虎杖

2度の黒閃発動を経て掴んだ「自身の本当の魂の本質」を具現化するべく、無為転変で自身を改造したことで変貌した真人の真の姿。
これまでの姿を脱ぎ捨てて「魂の羽化を果たした姿」とも言える新たな形態。

剥き出しの筋繊維の人体に筋肉を模した甲殻を縫い付け鎧のように纏った怪人のような風体であり、尻からは長い尾が、肘からは黒く長いブレードが生え首からはマフラーのように黒い触手が伸びている。
顔自体も目鼻の代わりに皮膚のような仮面を縫い付けられており、口以外の顔のパーツがない不気味な風貌と化した。

この形態ではこれまでとは正反対に、トリッキーな肉体変形に依存しない肉弾戦を駆使する。
その力は凄まじく、虎杖以上の怪力と脹相の血の鎧を上回る肉体強度を兼ね備えたパワーファイターに変容。特にタフネスは「両肘の棘以外は変形しない」という縛りにより原型の200%にまで高まっている。
不可逆の変身ではないので肉体の一部を原型に戻すこともできる。これにより体型を変えて敵の攻撃のクリーンヒットを防ぐことも可能。

攻撃手段は主に格闘戦に加えて肘の動きに合わせたブレードによる斬撃や尾による打撃。
ブレードは「変形時間を短くする」という縛りを課したことで強度をほぼ落とさず中距離の物体を切り裂く。*6
マフラーのような触手で敵の四肢を絡め取り動きを縛る小技も扱う。また、掌は原型を留めているため無為転変も問題なく使える。


  • (とばり)
特定範囲内を覆うことで呪いの存在や呪術師の戦いを一般人の目から隠蔽したり、一般人が戦いの場に入らないようにするために用いる結界術。
夏油からの指南により会得。

  • 多重魂(たじゅうこん)
2人以上の改造人間の魂を、改造人間の肉体ごと無理矢理融合させる技。
改造人間を用いた大技を発動するには必須の手段。小さな駒に変えた改造人間を用いて実行することもできる。

  • 撥体(ばったい)
「多重魂」により生じた魂の拒絶反応を利用して魂の質量を爆発的に増大させ、攻撃として利用する技。
消費する改造人間の数に比例して攻撃範囲と攻撃力が増していき、通常の改造人間を消費した攻撃よりも広範囲を一気に攻撃できる。

  • 黒閃(こくせん)
ああ俺って…!!俺こそが!!

「呪い」だ!!!

打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪みにより、打撃の威力を2.5乗に跳ね上げる現象であり技術。黒閃は人類だけに与えられる特権ではない。
発動するとある種のゾーンに入ったような状態となり、120%の潜在能力(ポテンシャル)を引き出して最大限に発揮できるようにもなる。



【作中での活躍】


幼魚と逆罰編

初登場は16話。
両面宿儺復活のため夏油と共に行動を開始する中で吉野順平と出会った真人は、彼を両面宿儺復活のための駒とすべく交流を深め、呪力の指南をしながら言葉巧みに吉野を唆し悪の道に追い込んで行く。

その一方で自身の能力を測るために実験を繰り返しては夥しい死者を出す。力試しのために呪術師を誘い出し1級術師七海と遭遇、決着は付かなかったが、戦闘の経験によって自身の能力の理解を深め更なる成長を遂げる。
そして夏油と共謀して宿儺の指を吉野の母親の前にセットすることで死に至らしめ、精神の均衡が崩壊した吉野を欺き学校内で呪霊を用いての虐殺行為を引き起こさせた。
吉野の凶行は虎杖の必死の説得により鎮圧されたが、和解ムードに向かわんとしていた2人の前に突如出現。


順平はさ、まぁ頭いいんだろうね
でも熟慮は時に短慮以上の愚行を招くものさ。君ってその典型!!

順平って君が馬鹿にしている人間の その次位には馬鹿だから

だから 死ぬんだよ

グニィ


突如乱入してきた真人を必死に説得しようとする順平の思いも虚しく、これまでの親しい交流を一笑に付すかのごとく順平を無為転変の餌食にして異形化。虎杖を追い詰めるための布石として利用した挙句、無理な改造が祟って順平はあっけなく死亡した。

ゆ…うじ… な…んで?

ブッ殺してやる

祓うの間違いだろ。呪術師


新たな親友を無残に殺害され、挙句その死を小馬鹿にされたことで激昂し本気の殺意を剥き出しにした虎杖と戦闘を開始すると、自身の術式との相性の悪さを変幻自在の肉体を利用しフォロー。
変幻自在の肉体により虎杖を苦戦させて追い込んでいくが、参戦した七海と虎杖のタッグの前に追い込まれてゆく。
しかし追い詰められていく最中


(ああなんて、なんて斬新なインスピレーション。これが)

(「死」か)

(今なら出来るよね)

領域展開

今はただ。君に感謝を


自身の「死」を文字通り知覚したことがきっかけで、自分が主人公と言わんばかりの覚醒で領域展開を習得。
そのまま最大の脅威と認識した七海を確実に仕留めるべく領域に引きずりこむが、虎杖が強引に力技で領域の結界を破り領域に入ってしまったことが敗因となる。
最初の戦いで「一緒に虎杖馬鹿にして笑った仲だから一度目は許してやるけど二度と俺の魂に触れてくんなよ、次やったら殺すぞテメー(意訳)」と言われたばかりにもかかわらず、領域に入り込まれたことで否が応にも宿儺の魂に触れてしまい、完全にキレた宿儺に問答無用で領域を粉砕された挙句致命傷を負わせられ敗北。
最後の呪力を絞り出して逃亡すると、満身創痍ながらも両面宿儺さえ復活すれば呪いの時代が来ると確信。
虎杖への強烈な殺意を滲ませながら以後療養に努めることになる。


肉体と違って、魂は何度でも殺せる

(次はどう殺してやろうかな)


交流会~宵祭り編

虎杖との戦いの後は基本は裏方に徹して暗躍。
交流会の際は花御が暴れる隙に高専に侵入し、職員数名を殺害しながら高専が保管していた、宿儺の指6本特級呪物「呪胎九相図」の1番~3番の奪取に成功しまんまと逃げおおせた。

起首雷同編ではさっそく捕まえた一般人を素体にして呪胎九相図を受肉させる。
そのうち二番「壊相」三番「血塗」に八十八橋の宿儺の指を回収する「お使い」を依頼して、自身はその間夏油達と人生ゲームに勤しんでた。
その後、内通者から壊相と血塗が敗北した事、二人を祓ったのが虎杖悠仁とその仲間達である事を聞き、不気味な笑みを浮かべていた。

宵祭り編では自分達を裏切った内通者・メカ丸こと与幸吉と対峙。
幸吉の切り札「究極メカ丸 絶対形態」を相手にしても変幻自在の肉体を駆使して翻弄し優勢を保っていたが、三輪霞の技を参考にして習得した「簡易領域」という第二の奥の手を受け想定外の大ダメージを受ける羽目になってしまう。
それでもなお特級という格の差を幸吉が詰めることは叶わず、最終的に死んだふりで作った隙を突いて装甲傀儡の操縦席を破壊し侵入。
悍ましすぎる満面の笑みを浮かべながら、素手の「無為転変」によってそのまま即死させた。


渋谷事変

最終目的であった渋谷事変でも暴虐は相変わらず。
明治神宮駅で大量の一般人を改造人間化して列車に乗せて渋谷駅に突入させる形で五条悟vs花御+漏瑚+脹相との戦いに乱入。
更に渋谷全域にも膨大な数の改造人間を生み出し氾濫させる大惨事を齎した。
なお乱入の際には、渋谷に渦巻く阿鼻叫喚の人間の恐怖の感情を気に入ったためか、「週末になったら人間を野に放って人間狩りをして楽しみたい」という理由から人間をある程度残したいという心境を語った。

夏油の働きもあり五条悟の封印に成功すると、そのまま「虎杖悠仁を殺したい」という己の欲望に忠実になり、漏瑚の制止を振り切って虎杖悠仁抹殺の為行動を開始。二体に分裂し、分身体*7を地上に向かわせ、本体は地下へと捜索に乗り出した。
そうして陀艮、漏瑚の攻撃から満身創痍で生き延びた七海建人を強襲。
更に直後に宿儺に肉体の主導権を奪われた結果大量の人間を意図せず惨殺してしまい精神的に追い詰められていた虎杖の眼前で七海を無惨に殺害。
虎杖の逆鱗を逆撫でして再び虎杖との戦いの引き金を引いた。

虎杖君 後は頼みます

パァン

………オマエは


なんなんだ!!真人!!


デケェ声出さなくても聞こえてるよ!!虎杖悠仁!!


当初は改造人間を多用した戦法で翻弄し、時間差変形を生かした血の目くらましで怯ませた後に致命傷を与えようとする。

一方で地上へと出た分身体は、虎杖の心を完全にへし折るべく彼の仲間を仲間を探していたが、その途中で釘崎と遭遇。こちらも戦闘を開始した。最初は善戦していたが、「(かんざし)」で動きを封じられた直後に受けた「共鳴り」により戦況が一変。分身と本体が同時にダメージを受けてしまう。
虎杖は動きが止まった本体に対して反撃と言わんばかりの猛攻を仕掛ける。

(釘崎......!! ありがとう!!)

(俺には誰も救えなかった みんなの苦労も台無しにしてしまった)

(それでも 俺は独りじゃないと そう思わせてくれて)

(だから!! オマエはここで殺す!!)

不利を悟った真人は本体・分身共に一時撤退。ここで分身と本体がすれ違う形で入れ替わり*8油断していた釘崎の顔にまんまと触れて無為転変で殺害。虎杖の精神は限界を迎えてしまい…

(ゾクゾクする!! 自分の才能に!!)

(あぁ俺って…!! 俺こそが!!)

(「呪い」だ!!)

一気にテンションが上がった真人は何と黒閃に成功、そのまま形成逆転に乗じて心身共に甚振り始める。
甚振りながら真人は虎杖に吠えるように渋谷での大規模呪霊テロについて語る。

どーせオマエは!! 害虫駆除とか!! 昔話の妖怪退治とか!! その程度の認識で渋谷(ここ)に来たんだろ!?

甘ぇんだよクソガキが!!

これはな戦争なんだよ!! 間違いを正す戦いじゃねぇ!!

正しさの押し付け合いさ!!
ペラッペラの正義のな!!

オマエは俺だ虎杖悠仁!! 俺がなにも考えずに人を殺すように オマエも何も考えずに人を助ける!!

呪いの本能と人間の理性が獲得した尊厳!!

100年後に残るのはどっちかっつーそういう戦いだ!!

身勝手な主張だと片づけることもできなくはない話だが、その主張には悪意だけではなく真の人間としての矜持が含まれていることがうかがえる。(アニメ版におけるこの一連のシーンでの島﨑信長氏の演技は、まさに怪演と言ってもいい程のものなので必見)

甚振り終えた後、虎杖を「そんなことにすら気づけない奴」だと心底呆れた表情で見下ろしつつ、嘲笑った顔でトドメを刺そうとするも京都校東堂と新田が参戦。新田の処置*9と東堂の激励により虎杖がペースを取り戻してしまう。

加勢した東堂と虎杖のコンビネーションにより再び追い詰められる真人。何とか東堂を先に殺すべく、一か八か0.2秒の領域展開を発動
これにより宿儺の逆鱗に触れる事なく無為転変の発動に成功し、東堂の左手を奪うことに成功するも、 東堂の落としたペンダントの中身 を見てしまい思考が一瞬停止。
その隙をついた東堂が残った右手と真人の右手で不義遊戯を発動、入れ替わった虎杖の黒閃を受けてしまう。

(このタイミングで黒閃をモロに喰らうとは…)

(最後までふざけやがってあのゴリラ…)
五七五

(だがついに掴んだ 俺の魂の本当の形を!!)

しかしそれによって自らの魂の本質を掴んだ真人は自身に無為転変を発動し、新たな姿遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)に変貌するのだった。

オマエを殺して 俺は初めてこの世に生まれ堕ちる

遍殺即霊体となった真人は強化された肉体で虎杖と互角以上の激闘を繰り広げ、地面に大穴を開けながら落下。そして雌雄を決すべくお互いに拳を構える。
ここで真人は肉体の一部を原型に戻すことで虎杖の攻撃がクリーンヒットするのを防ぎ、隙を突いて殺そうとしたが…


時間差で 二重の衝撃……!!

なんと虎杖は意図して逕庭拳を発動。虎杖のペースを乱すハズが逆に真人がペースを乱してしまう。
何とか持ち直そうとする真人、だがそこで両手に深い傷を負った*10にもかかわらず東堂が『不義遊戯』を発動しようとする。



腕なんて飾りさ 拍手とは 魂の 喝采!!






入れ替わってなーーーー
*11

残念だったな 俺の「不義遊戯(じゅつしき)」は もう死んでいる


黒  閃


ゴガッ

東堂のブラフに引っかかった事で隙を見せた真人、そこに虎杖の最大出力の黒閃が真人の胴体に直撃し、勝負が決したのだった。

末路


虎杖の黒閃によって変身が解けたのみならず、改造人間のストックも底を突いた真人。
最早選択肢は残されておらず、恥も外聞もかなぐり捨てて惨めに逃げようとするのだった。
このまま虎杖に祓われると思われていたが、その眼前に夏油が現れる。
夏油が虎杖を蹂躙する隙を付いて無為転変を試み、起死回生を狙うもあえなく阻止され、衰弱していた事もあって呪霊操術で呆気なく取り込まれてしまった。

知ってたさ だって俺は 人間(オマエら)から生まれたんだから


その後、極ノ番「うずまき」の素体となり術式を抽出されて祓滅。
人間を文字通り「道具」として使い潰してきた呪霊は、その人間の道具として死ぬというこの上なく因果応報の最期を迎えたのだった。


【余談】

キャラクター誕生の理由は「ただただ理由もなく悪い奴を描きたい」という発想から来るとのこと。

真人とは老荘思想や道教において、「人間の理想像」「完全な道徳を身につけた人」とされる概念。こちらの真人とは対局に位置する言葉と言えよう。ただしこの場合は「しんじん」と読む。
また仙人の別称として用いられることも。

登場初期に読んでいた本は「雲の巨人」というタイトルの詩集で、著者は原作者の芥見。
中学生時代に久保帯人先生に憧れて書きためていた詩集であるらしい。
つまりは厨二病黒歴史ノート
番外編のメタ空間で明かされた際は作者に「真面目に読んでる真人、超バカみたいだった」と小馬鹿にされた。
なお原本は挿絵を気に入った後輩に譲り、現在はその後輩の連絡先も知らないため、今はどこで誰が持っているかは分からないらしい。本編よりよほどホラーである。

真人を取り込んだ極ノ番「うずまき」なのだが、余りにもオマージュ元と似すぎていたせいか単行本で修正されていた。しかし、修正された「うずまき」は修正どころか気合の入った加筆もされていた事により、もの凄くおどろおどろしくて怖過ぎる「うずまき」に仕上がっていた。油断してページをめくった読者はさぞトラウマを植え付けられただろう。

原作では「うずまき」に取り込まれる最期のシーンで、自身の死を悟り諦めて呑まれていった様に描かれていた。
が、アニメでは最初こそ原作通り静かに取り込まれたと思いきや、その直後に自分を塗りつぶそうとする肉塊の渦から必死に逃れようと足掻いている姿が描写された。
人を散々おもちゃの様に弄び、様々な登場人物を苦しめてきた外道の最期が、見下してきた人間の様に死を恐れて逃げようとする姿というのはまさしく因果応報と言えるだろう。


狡猾に編集しよう Wiki籠りらしく 人間らしく

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最終更新:2024年04月20日 21:35

*1 いわゆる悪霊

*2 とはいっても2~3回触れられた場合は死が確定する

*3 術師本人である真人なら元の形に改造し直す事で治せる可能性はあるが本人の性格上ほぼ有り得ないだろう

*4 銃撃とのコンボで撃った後の弾丸の変形や操作も可能

*5 ただしこれは真人により呪霊と同じく呪力を多く身に纏うよう改造されていたことも関係する

*6 原理は『ワールドトリガー』に登場する技・旋空孤月と概ね同じと作者が説明している。

*7 他者の魂には干渉できない

*8 分身はこの時虎杖に一撃で祓われた

*9 傷の状態を固定する術式、これを虎杖と釘崎に施し、釘崎が蘇生出来る確率は0じゃないと励ました

*10 左手は欠損、右手は真人の手で不義遊戯を発動した際に無為転変によって変形している(一見すると火傷程度の傷だが)

*11 アニメでは「入れ替わって……ない!!」まで言っている。