夢の世界の宇佐見 菫子

登録日:2019/03/21 Thu 14:55:30
更新日:2024/04/09 Tue 23:32:20
所要時間:約 5 分で読めます




ふっふっふ、異変に気が付いたか……。しかし、完全憑依ではない

我は完全憑依で夢の世界から追い出されたもう一人の菫子、ドリーム菫子だ!



夢の世界の宇佐見菫子 (以下”夢菫子”) とは、東方Project第15.5作『東方憑依華』及び第16.5作『秘封ナイトメアダイアリー』に登場した、第三の宇佐見菫子である。


【概要】

完全憑依異変の影響によって現実世界に現れた、の世界の住人。
外見や性格、能力などは現実の菫子 (以下”現菫子”) やドッペルゲンガーの菫子と全く同じであり、彼女達と記憶や人格を共有している。ただし、夢世界の存在のご多分に漏れず本物より衝動的である。
登場したどちらの作品においても、現実の世界に出て行って自分が“本物の宇佐見菫子”になる事を目的としていた。
なお、普段は現菫子やドッペルゲンガーとは異なり肉体が存在しないため、作中ではドッペルゲンガーの肉体を乗っ取って活動している。この状態の夢菫子と現菫子が出会ってしまった場合はどちらかが消滅すると考えられている。
少なくとも現菫子がいる限り不滅の存在であるようで、倒されてもまた新たな夢菫子が発生する。


【宇佐見菫子は三人いる!】

異変の混乱により幻想郷と夢の世界が繋がったことを受けて、以前から幻想郷に行くためにドッペルゲンガーの菫子に肉体を奪われていた彼女は晴れて幻想郷に姿を現す。そこで人工的に完全憑依を実現しようと研究していた河城 にとり秦こころと交戦。戦闘後は夢菫子の暴走を監視していたドレミーに完全憑依されてその場を去った。


夢菫子が幻想郷で暴れていた頃、ドッペルゲンガーの肉体を奪われた現菫子は眠りにつくと幻想郷ではなく夢の世界に行ってしまう。夢の住人たる霊夢魔理沙の襲撃を凌いだ現菫子はドレミーから夢菫子の暴走を耳にする。同時に自分が夢の世界から出られなくなっている事を知り、やむを得ずドレミーに協力する事となった。


その後現菫子は幻想郷の異変を解決するべく動いていた紫の助け舟により現実の世界に帰還するが、同時に夢菫子とドッペルゲンガーの菫子が完全憑依した状態*1で現菫子に襲い掛かってきた。このままでは夢と現の境界が曖昧になってしまうとドレミーは危惧したが、どうやら紫は外の世界で三人の菫子を戦わせる事で幻想郷を守ろうとしたようだ。
二人の菫子はドレミーとタッグを組んだ現菫子に敗北し、現菫子は難を逃れた。



【悪夢日記の真相】

『秘封ナイトメアダイアリー』では終わらない悪夢から脱出出来なくなった夢菫子が、次々と襲い来る夢の住人達と戦っていった。この時の夢菫子は再びドッペルゲンガーの肉体を奪い長時間活動していたためか自分が夢の世界の住人であることを忘れてしまっており、自分が幻想郷に再び行き来できるようになる事と弾幕をスマホで撮影してSNS映えを狙う事を目的にしていた。
なお、この事件によって現菫子は夢を見る事が出来なくなり、医師の診察を受けていたとのこと。ドッペルゲンガーに至っては夢菫子に肉体を奪われて以来、霊魂のまま辺りを彷徨っていた。だが、後者は霊夢の機転とドレミーや紫の協力もあって事件解決の決め手に繋がる。


幻想郷に菫子が現れなくなった事を受けて霊夢や魔理沙、華扇香霖堂を拠点に彼女の捜索を行っていた。華扇が外の世界に足を運んだためにひとまず現菫子の生存は確認が取れたが、ドッペルゲンガーの菫子がいないと彼女が幻想郷に来られないという問題は残ったままだった。


霊夢達は夢菫子を倒す事を考えたが、当の夢菫子は摩多羅 隠岐奈の干渉により極端な強化を遂げていた
そこでドレミーが前々から“肉体を得て現実に行こうとしている”夢菫子をやっかんで攻撃を仕掛けていた夢の住人達をさらに扇動し、霊夢の提案もあって普段はルール違反の二対一の勝負を挑み続けさせた。現実ならおいそれと人前には姿を現さない者も複数人混ざっていた事からも今回の本気ぶりが読み取れる。
実に13年ぶりの妹様の弾幕ごっこに感動した者は数知れないと言うとか言わないとか。


三週間に及ぶ夢菫子と夢の住人達の戦いは終わりが見えず、とうとう更なる霊夢の提案を聞き入れたドレミーは霊魂のままのドッペルゲンガーを夢の世界に送り込む
ドッペルゲンガーの菫子もまた自分が現実の存在だと思い込んでいたが、肉体を奪った夢菫子を前にするとその怒りが爆発。夢菫子はドッペルゲンガーの話を聞くうちに自身が夢の住人であった事を思い出した。
夢菫子の暴走を疎ましく思う全ての夢住人を味方につけたドッペルゲンガーを夢菫子は持ち前の超能力、特に隠岐奈によって解放された“バレットキャンセル”“デスキャンセル”を最大限に活かしてドッペルゲンガーを追い詰める。


するとそこに再び現れた隠岐奈がこう言った。



現実のお前が目を覚ましたのだとすると、夢の住人だけ贔屓するというのは不公平だな

夢の世界の菫子に与えた力を閉じてやろう。これで公平だ

ともかく、私は手を貸さぬぞ。二人とも戦いたまえ!勝った方が、正真正銘現実の宇佐見菫子だ



何と隠岐奈は公平を期すためと称して、夢菫子から自身が与えた二つの超能力を奪ったのだ
この能力自体は『天空璋』でも自機組に与えた季節装備を奪取しているので不思議ではない。だが、なぜわざわざ贔屓していたはずの夢菫子を不利にするような事をしたのか。
……結局のところ彼女にとってはどちらの菫子が生き残ろうと関係なかったのだろう。


しかし、これによって夢菫子は大幅に弱体化。
最期はドッペルゲンガーとの熾烈な通常ショットの撃ち合いの末敗北し、消滅した。
そして“本物の”菫子は再び快適な幻想郷ライフを取り戻したのだった。



作中の行動だけ見ると、夢の世界のマナーを逸脱して現実の宇佐見菫子になり替わろうとした面が目立つ夢菫子。
しかし、他の夢住人が誰もしなかった”本物”とのなり替わりを一時的とはいえ果たしたのは元を正せば“本物の”菫子が夢菫子を自分から追い出したからである。
ドレミーや隠岐奈といった、本来なら理解者になりうる存在に恵まれなかったのも、夢菫子が滅びる事になった一因といえる。
幸いながら、夢の住人は本物がいる限りまた現れる。その時、夢の世界の宇佐見菫子は新たな関係を築き上げる事が出来るのだろうか。



ここ三週間、数多の悪夢を乗り越えてきたんだ! 平和ボケしたお前に負ける気がしない!お前を倒して追記・修正しまくってWiki籠りライフを謳歌するわ!


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最終更新:2024年04月09日 23:32

*1 どっちがどっちかは本人達にもドレミーにも判らなかった