Superman: Reborn

登録日:2019/03/20 Wed 18:32:36
更新日:2024/04/13 Sat 20:40:59
所要時間:約 6 分で読めます




『Superman: Reborn』は2017年にDCコミックスで行われたクロスオーバーイベント。

+ 作品情報
『Action Comics Vol.1』#973~#976
発売 2017年2月から
脚本 ダン・ジャーゲンス(本編)、ポール・ディニ(#975短編)
作画 パトリック・ジーカー(#973~#974)、スティーブン・セゴビア(#973~#974)、ダグ・マーンキ(#975~#976)、イアン・チャーチル(#975短編)

『Superman Vol.4』#18~#19
発売 2017年3月から
脚本 ピーター・トマシ、パトリック・グリーソン
作画 パトリック・グリーソン

クロスオーバーの順序は『S』#18から『S』→『AC』の順。

日本では未邦訳。

『DC Rebirth』における謎の1つだったもう1人のクラーク・ケントの正体とスーパーマンの新生を描いた作品。
『Action Comics Vol.1』に突如登場したもう1人のクラーク・ケントは、
シルバーエイジのような憎めない存在として描かれていたが、本作で意外で反則的な正体を現しスーパーマンに牙をむく。
スーパーマンの新生は1990年代後半に展開されたスーパーマン・ブルー/レッドを思わせるストーリーで描かれる。
『DC Rebirth』の象徴と言えるジョン・ケントにスポットを当てながらも若干強引な展開で
『New 52』のスーパーマンのファンにはショックも大きかったが、
本作からようやく真の『ポストフラッシュポイント』のスーパーマンの物語が始まることとなった。






『Action Comics Vol.1』#973~#974



【物語】

ヒマラヤの要塞から警報が聞こえてきたスーパーマンが要塞に向かうと、そこにはスティールと意識を失ったスーパーウーマンが待っていた。
一方ロイスは謎のクラークの調査を進めていたが、突如彼からデートを申し込まれてしまう。


【登場人物】

現在の世界とは違う『プレフラッシュポイント』のスーパーマン。突如意識不明の状態となったスーパーウーマンの治療を行う。
ヒマラヤの要塞では原因が特定できなかったため、より設備が充実した北極の『孤独の要塞』に彼女を連れていく。

  • スーパーウーマン(ラナ・ラング)、スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)
この世界のクラークの友人と彼女のパートナーである科学者。
ラナはこの世界のクラークが死亡した際に発したエネルギーによってスーパーパワーを身に着けヒーローとして活動している。
突如意識を失ったスーパーウーマンをスティールがヒマラヤの要塞に連れてきた。

  • ロイス・レーン
現在の世界とは違う『プレフラッシュポイント』のロイス。この世界のロイスの身分を借りてデイリー・プラネットで働いている。
仕事の傍ら謎のクラークの調査を行い、彼の不審な行動を目撃し疑念を深めていく。
そして謎のクラークからの突然のデートの誘いに驚きながらも近づくチャンスだと思い了承する。

  • クラーク・ケント
デイリー・プラネットの記者。素性が謎のためスーパーマンやロイス、ルーサーから警戒されている。
子供が夢見るような食事を楽しみ、自宅であるはずのアパートに何日も帰っていないなど不審な点が多い。
さらに突然ロイスへの想いが強まり、ラッキーで彼女の潜入調査を救いデートに誘うといった行動に出る。

  • マギー・ソーヤー
メトロポリスの女性刑事。ロイスの潜入調査をサポートしていたが、乱入してきたクラークにイラついてしまう。

  • レックス・ルーサー、ペリー・ホワイト、ジミー・オルセン、スティーブ・ロンバード
デイリー・プラネットの面々。ロイスの書いた記事を編集部全員で称賛する。

  • ハンク・ヘンショウ
『プレフラッシュポイント』のスーパーマンに命を救われた軍人。スーパーマンの隠れ家を探す任務に協力している。



『Superman Vol.4』#18~#19、『Action Comics Vol.1』#975~#976



【物語】

家族の記念日を祝っていたケント家だったが、そこに突如謎のクラークが訪ねてきてケント家のアルバムを残し消えてしまう。
その直後、家とジョンに異変が起こりアルバムの写真と共に姿を消してしまう。
唯一残されたメトロポリスの写真を元に謎のクラークの部屋に向かったスーパーマンとロイスは、
謎のクラークに遭遇し彼から何故自分を見捨て忘れたのかと逆に糾弾されてしまう。
混乱する2人の前で謎のクラークは次々とスーパーマンの宿敵に姿を変え、そして驚愕の真の姿を披露する。


【登場人物】

現在の世界とは違う『プレフラッシュポイント』のスーパーマン。家族の記念日にさらわれたジョンを救うため謎のクラークを追う。
正体を現した彼の手でロイスの記憶まで改変されてしまうが、全てを取り戻すために彼の異次元のゲームに挑む。
そしてゲームを突破するも約束やジョンの記憶を無かったことにされ、ジョンが赤いエネルギーと共に脱出した際に姿を消してしまう。
ゲームの開始と同時に青いエネルギーを身にまとっている。

  • ミスター・Mxyzptlk
5次元世界出身で、悪戯のような行動でスーパーマンを苦しめてきたトリックスター。謎のクラーク・ケントの正体。
ある時いつものようにスーパーマンにちょっかいを仕掛けようとしたが、彼を警戒するミスター・オズに捕まってしまう。
自分をスーパーマンの友人と思っていた彼は、スーパーマンの助けを待っていたが全く現れないまま月日が過ぎていった。
そしてスーパーマンに何とも思われていないと悟った彼は、試しにスーパーマンが自分を倒す時のように自分の名前を逆に言ってみると脱出に成功した。
ミスター・オズの目を逃れようとした彼はクラーク・ケントに扮するも、記憶までコピーしてしまい謎のクラークが生まれてしまった。
そしてケント家の団欒を目撃し記憶を取り戻した彼は、スーパーマンが自分を忘れていた原因をジョンにあると決めつけ、
ジョンの存在を消しさらにスーパーマンやロイスの記憶、現実をゆがめ、かつての関係性を取り戻そうとする。
ジョンを誘拐し正体を現すとスーパーマンに異次元のゲームで勝てばジョンを返し自分は消えるというチャンスを与える。
ゲームに勝っても約束を無視するなど好き勝手にふるまうがジョンに逃げ出されてしまい、
さらに『プレフラッシュポイント』のスーパーマンとロイスに代わって、消えたはずの『New 52』のスーパーマンとロイスが現れ驚愕する。

  • ジョン・ケント
『プレフラッシュポイント』のスーパーマンとロイスの息子。
スーパーマンからミスター・Mxyzptlkの話を寝る前によく聞かされ、彼のことを知っていた。
謎のクラークの持ってきたケント家のアルバムを引き金に、家と共に青い炎に包まれ姿を消してしまう。
気づくとミスター・Mxyzptlkと共に奇妙な空間におり、彼に今まで何があったのかを聞かされる。
その後、彼の説得を試みるが失敗し、成功すれば脱出できるゲームに勝利するが約束を破られてしまう。
アルバムの写真と共に奇妙な空間に取り残されていたが、両親を思わせる謎の赤いエネルギーの力で脱出する。
そして赤いエネルギーは『New 52』のスーパーマンとロイスに変化するも、両親が姿を消してしまう。

  • ミスター・オズ
緑のローブを身にまとい杖を携えた謎の人物。スーパーマンの邪魔となる存在やレッドロビンを捕えている。
ミスター・Mxyzptlkも自分の計画の邪魔になると思い捕らえたが逃げ出されてしまう。



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最終更新:2024年04月13日 20:40