レイガルド帝国

登録日:2019/03/17 (日) 21:15:58
更新日:2023/09/24 Sun 21:39:57
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レイガルド帝国とは、ラングリッサーに登場する架空の国家。
エルサリア大陸で大陸最強の傭兵・ベルンハルトが一代で築き上げた一大軍事国家で、強大な軍事力によって大陸統一を目前とした。
しかし武力による急激な国家の拡大は諸国の反発を招き、大陸各地へ戦禍を広げていることから、カルザス王国を中心とした反帝国の連合を組まれてしまっている。

皇帝


  • ベルンハルト
「そこいらの何も出来ぬ王や貴族とは違うぞ!さあ、来い!余の力を見せてやろう!」

元は大陸に名を馳せた傭兵だったが、エグベルトが補佐することによって一代で大勢力を築く皇帝となった。
高い実力とカリスマ力があり、基本的に覇者然とした堂々とした振る舞いをしている。
人を信じられない人の弱さによって戦乱が起こると考えており、力による絶対の統治によって平和を実現させることを目的としている。
作中ではより強大な力を求め、魔剣アルハザードの力を解放するためにリアナを浚い、闇の神とも契約している。
Ⅱと光輝ルートの一部・帝国ルートではボーゼルから真の力を解放したアルハザードを奪い取り殺害するが、聖剣ラングリッサーを操るエルウィンと仲間たちの人を信じる力の前に敗れる。
年齢は41歳…41歳!?
クラスはエンペラー。

小説版では妻と子供がいない独身である事が明らかになっているのだが、戦争で亡くしたのか元から妻を娶っていなかったのかは不明。
このままでは後継ぎがいなくなるからという理由から、エグベルトに子作りをするよう迫られているのだが、彼は

「余の血を引く者が必ずしも王の器とは限らない」

という理由から断っている。


四将軍

他作品の悪役にありがちな足の引っ張り合いはなく、全員がベルンハルトに忠誠を誓っており仲間意識も高い。

  • エグベルト
「目的のために手段を選ばぬ…それが私の生き方だ。」

ベルンハルトの参謀で、黒竜魔導師団を率いている。
魔道を志す者で知らない人はいないほどの稀代の天才魔術師でもありながら、参謀として奸智に長け、レイガルド帝国の躍進は彼あってのもの。
デアだと40歳。自身の体に禁呪を使い続け強大な魔力を手に入れた代償に体を魔に蝕まれて老けて見え余命も残り少なくなっている。
元はジェシカの弟子であり、同じくジェシカの弟子である元海賊でガチムチなレスターとも友情を育んでいた。弟子同士で上下関係のない間柄だったが8歳年下のレスターは内心ではエグベルトを兄貴と慕っていた。
その目的は闇を以て闇を制すことであり、師の教えもあって闇を滅ぼすことにかけては熱い思いを秘めている。
ボーゼル復活を知ったエグベルトは、老いたジェシカが転生の術を使ったタイミングで出奔したが、それはボーゼルが行動を起こす時に光輝の末裔が集うことに賭けるよりも強大な軍事力で闇を滅ぼすほうが確実と考えたからである。
レイガルド帝国を強大な軍事大国としたのもこのためで、その奸智によってボーゼルを倒すことに成功している。
Ⅱでは終盤に黒竜魔導師団の面があったのだが、デアでは短縮により削除されているため見せ場が減っている上、仲間にする面ではバグで撤退数が増えると憂き目にばかり遭っている。
ただバッドエンドがらしいといえばらしいので、意図的なものである可能性も否めない。
『デア』で追加された帝国軍ルートでは、余命の事もあってかエンディングで黒竜騎士団をヘインに託している。
この関係性を延伸したのか、『モバイル』では実質師弟関係として描かれる場面も多い。他シリーズ作品の若い魔術師達に対しても教鞭を取る事もあるのか慕われているが、同時に理不尽な貧乏くじを引かされる事も。

敵としてのクラスはザーヴェラー→ダークマスター、味方としての初期クラスはウォーロック。
クラスは全体として魔法系のものが揃うが、敵の時に使えたヒール2は使えずクラスチェンジを重ねてもヒール1のみ。デーモンロードを召喚すれば彼がフォースヒール2が使えるが。
更にダークマスター時の攻撃手段はボーゼルと違い召喚術師系のそれなので直接戦闘させないように。


  • レオン
「戦いは悲しみを生む。だから一刻も早く大陸を統一し、平和な世界を実現せねばならん。」

帝国の中でも最も規律が厳しく騎士道を重んじるとされる青竜騎士団を率いる。
実は光輝の末裔で、腰の剣はこれより前の時代を描く『Ⅲ』で主人公のディハルトが霧風より貰い受けたもの。
養父のような存在であるベルンハルトへの忠義は四将軍の誰よりも厚く、重傷を押してでもベルンハルトを守るため駆けつけ殉死するほどである。
ベルンハルトの思想に共感しており、同じ光輝の末裔でありながら相互理解によって平和が実現すると考える考え方の違いからエルウィンとはライバル関係にある。
ラーナからの想いには気付いているが、レオン自身はそういった気持ちはなく同情から接していただけである。
ただしSS版で追加された真・光輝ルートでレオンを生存させたままクリアすると、エンディングでラーナと結婚する。

敵としてのクラスはナイトマスター→ロイヤルガードで、味方の時の初期クラスはナイト。
味方になった途端に部下のレアードより弱くなるというのはよくネタにされる。
しかも敵の時に使えたサンダーは忘れている上、魔法系のクラスが無くトップクラスに使えない男。
唯一の特徴はドラゴンロードになれることだが、ヒール1と両立できないのは非常に痛い。
面セレ無しだと敵の時にあるようなA修正+20D修正+12などという滅茶苦茶な強さが出せないのも一因。
しかもPS4&Switch版ではバグのせいで、撤退数0でもバッドエンドになるという悲惨な男。


  • イメルダ
「今だ、攻撃開始!今なら民間人が邪魔になって敵は思うように動けないよ」

強力な水軍である氷竜兵団を率いる30歳のババア。
冷酷かつ残忍で民間人でも構わず殺害し、失敗したり泣き言を言うような部下には容赦なくお仕置きをする。*1
一方でレオンら他の将軍やベルンハルトといった強者に敬意を払うツンデレな一面もあり、援軍として派遣されたレアードにも優しい言葉をかけている。
ただしあくまで帝国内だけであり、ボーゼルの部下であるダークプリンセスは小娘呼ばわりしている。

SS版で追加された真・光輝ルートでは、元々は辺境の国の王女だったのだがレイガルド帝国に有無を言わせず武力による制圧をされてしまった事で、結局信じられるのは己の力のみだと思い知らされてしまい、このようなことになってしまったという設定が追加された。
Ⅱ及び光輝ルートでは海上や港をこんなところと言って無様に死ぬが、闇または独立ルートだと武人らしくカッコ良く死ぬ。
帝国ルートのエンディングでは領地をあてがわれイメルダ公国という国を興し女王に君臨するが、性格のためか経営に苦心しつつも貿易大国として成功する。

敵としてのクラスはⅡがジェネラル、デアはセイント→クィーン。PS4&Switch版の独立軍ルートではソードマスター。味方の時の初期クラスはウォーロック。
Ⅱはジェネラルでありながらヒール2を使い、デアはセイントでありながらサンダーも使うなど魔法の才があるようだ。が、味方になるとヒールもサンダーも覚えられない。
クィーンは微妙だがもう一つの隠しクラスがウィザードであるためかなり優秀。
ザーヴェラーでデーモンロード召喚もできるため回復以外の魔法に関してはエグベルトに匹敵する。


  • バルガス
「ゾルムよ…我が軍の方が不利なのは、どう見ても明らかだぞ。そのことに気づきながら、お前たちを見捨て、自分だけ安全なところに戻るなど、このわしにできると思うか!」

炎竜兵団を率いるハゲの猛将。39歳。
部下想いの豪傑として知られ、部下のゾルムがエルウィンらとの戦いで戦死した場合には敵討ちに闘志を燃やす。
しかしエルウィンが帝国に属した場合には和解を申し出るなど冷静な人物である。
エルザという妻がおり、クラスがノーブルであることからおそらく貴族だと思われる。産まれた娘はバルガスがエミリアと命名。
Ⅱ及び光輝ルートではゾルムの加勢に駆けつけ戦死するが、その際父親が仲間を見捨てて帰ってきたことでいじめられながら育ってきたと話している。

敵としてのクラスはハイロード→ジェネラルと四将軍の中で彼だけクラスが1個下。味方の時の初期クラスはファイター。
前衛タイプと思いきやアークメイジにもなれるのでメテオも使える。



その他の帝国軍人

帝国というよりは、直属の上司である将軍に対し忠義が厚い者が多い。

  • レアード
「戦場で出会った敵がたとえ友や恋人であろうとも戦わねばならない。これが戦場の定めです。お互い、全力を尽くして戦いましょう。それがせめてもの礼儀です。」

レオンの忠実な部下で、青竜騎士団の副団長のような存在。
レオンのみならずイメルダら他の将軍からも覚えめでたいが、レオンの後継者としてはまだ若く未熟なようだ。レオンもまだ25なんだが
エルウィンたちに敗れた時に何故勝てない!と憤りながら撤退していく辺りからも青さがうかがえる。
だが上記のセリフは洗脳が解けたラーナにレオンと敵同士になることへの不安を吐露されてのものであり、若くとも軍人らしいシビアな価値観を持っていることがうかがえる。
長帽子を被っており、Ⅱからデアになるに当たって削除されたがSSでは元に戻っている。

クラスはⅡがマジックナイト→シルバーナイトで、デアがハイランダー→ナイトマスター。
デアではゾルムと共に撃破したかどうかが7面から先のルート分岐に絡んでいるが、放っておくとローレンと一騎討ちになって五分の戦いを繰り広げる。
完全な一騎討ちになると相性の差でレアードの方が勝率が高くなるが、周囲のファイターをプレイヤーが倒しておくとパイクの多いローレンが有利になる。
倒せない強さではないので、1面2面ともにプレイヤーが倒すのが一番得出来るが、MD版以外では倒してしまうと展開次第では光輝ルートに強制的に突入する事になるので注意。


青竜騎士団所属。
剣を使えないから面白くないと民間人を殺害するなどクズな性格をしている。
騎士道を重んじ最も規律に厳しいはずの青竜騎士団でさえこういった人材がいる辺り、帝国というのがどういう組織かうかがえる。
クラスはファイター。

  • 初陣の男
青竜騎士団所属で、一面に登場するただのモブ。
しかしただのモブではなく、なんと主人公をとにかく攻撃しに行くという困ったAIが搭載されている。
相手がトルーパーでもハーピーでも構わず轢かれに行ってしまうので、経験値をヘインに分配するのに苦労する。
クラスはファイター。

  • モーガン
黒竜魔導師団所属。
女子供をいたぶるのが好きというゲスな性格をしている。
部下を置いて我先に逃げようとするなど卑怯な面も見せ、3面連続で敗北し戦死する。
デアでは面が短縮された影響からかゾルムと共同作戦を行うことになり、激しい言い争いを繰り広げる。しかもPS版ではフルボイス、必聴モノである。

真・光輝ルートでは帝国を去ったイメルダの部下になるが、彼女が部下たちを見下すような態度を取った事に激怒し、光輝の軍勢との戦闘中にイメルダを見捨てて逃げ出してしまう。
その後ボーゼルに取り入ろうとするも光輝の軍勢に敗北し、戦死する。
クラスはソーサラー。真・光輝ルートではアークメイジ。


  • ゾルムのおっさん
バルガスの右腕と言われ、炎竜兵団の副団長のような存在だと思われる。頭頂部が完全にハゲている。
バルガスからは信頼を置かれているが、バルガスが四将軍の中で最も早く倒されることもあってか噛ませ犬としての印象が強い。
Ⅱではローレンの屋敷を襲撃したりしてくるがやられ役の場面が多く、負けると体を鍛え直してくる。
デアでは自身の方が立場的に上官(団は違うが)であるにも拘らずモーガンに「様付けしろ」「筋肉バカ」と言われ言い合いになるが、モーガンが戦死すると死に急ぎやがってとぼやくなど仲間意識はあった。
しかし序盤で早々に戦死する可能性があり周囲のキャラよりはクラスも1ランク下げられてしまっているなどやはり噛ませ犬。*2
おまけに帝国ルートでは生死に関わらず出番なし、死んでいてもバルガスには遺恨を水に流されてしまう。軍人だから仕方ないと言えば仕方ないがなんとも酷い。
クラスはⅡがロード→ハイロード、デアがファイター→ソードマン。


Ⅱでは青竜騎士団所属。
自身のプライドにかけバルガスの助力を断ろうとするなど騎士らしい人物。
デアではイメルダに名有りの部下がいないのは可哀想だからか氷竜兵団に所属。
イメルダのお仕置きを恐れてヒステリーっぽくなっており、敗北してイメルダの元に戻った際お仕置きされ死亡する。
クラスはハイロード。


  • ギナム
黒竜魔導師団所属。MD版Ⅱにのみ登場。
死体を操る外道。黒竜魔導師団にはロクな奴がいないのか?
クラスはネクロマンサー。


黒竜魔導師団所属。デアにのみ登場、名前の通り女性。
炎が迫る中命がけでエグベルトの命令を遂行しようとする、黒竜魔導師団にしてはまともな軍人。
氷竜兵団二個中隊の助力を受けるも、自身のプライドにかけバルガスの助力は断ろうとする・・・うん?さっき見たような?
しかもバルガスはカミラの後方から登場するので、こちらから手を出さなければ本当に見守るだけ。
クラスはソーサラー。


  • フォルガー
  • セイガル
MD版Ⅱにのみ登場。所属不明。フォルガーが上官。
イメルダ護衛のため洋上から駆けつけた増援部隊で、究極飛兵部隊を名乗っている。
間に合わずイメルダは戦死してしまったが、仇を討つため小船で迎撃に来たエルウィン達を仕留めに来る。イメルダでも仇を討とうとしてくれる人はいたんだなあ。
よくわからないが過激な標語を掲げている。
クラスは両名ともドラゴンロード。


  • ウッキー
  • カニヲ
デアでのみ隠しマップに登場。所属不明。帝国指揮官を連れてはいるが…
いちおう帝国指揮官を連れて洞窟の中に待ち構えており、カニヲ以外はメサイヤンなクイズを仕掛けてくる。
全問正解してウッキーを倒すと景品が貰える。
クラスは両名ともハイロード。


  • 経験の浅い者
青竜騎士団所属の、バルディア捜索隊からレオンの下へ派遣された騎士。
バルディア城の場所を知っている以上殺されてはいけないので、突っ込ませずにちゃんと守ってあげよう。
クラスはナイトで、連絡要員なので傭兵もいない。


  • ロウガ
デアにのみ登場。ロウガは序盤で仲間になるキャラだが、エルウィンの選択に関係無くシナリオ7クリア後からは帝国軍に移籍する。
光輝以外のルートでは常に味方としてついてきてくれるが、光輝ルートの場合は終盤で敵として相見え敗死しソニアに更なる憎しみを抱かせることとなる。
敵としてのクラスはハイマスター。味方が使っても微妙なので全シリーズを通して二人しか敵にいないレアなクラス。
ネックレスを装備して欠点を補っているが、ハイマスター最大の特徴である弓は装備しておらずテレポートも使わないので強みもない。
まあ探索任務をやる上で弓は邪魔でしかないので残念でも当然なのだが…

真・光輝ルートではエルウィンたちと何度も戦う事になるが、進め方次第ではエルウィンで説得可能。
NPCとして仲間になるが、大した戦力にならない。

  • ソニア
帝国ルートで敵として登場するが、ロウガで説得に成功すると仲間になる。
ただし加入時期が遅い割に参入時のレベルが低いので、帝国ルートで活躍させるには工夫が必要になる。
『モバイル』だと何故かツンデレキャラになっている。一体彼女に何があった。デアで三度も説得が必要なあたりかね?

こちらも真・光輝ルートにて何度も戦う事になるが、進め方次第ではエルウィンで説得可能。
やはりNPCとして仲間になるが、ロウガ同様大した戦力にならない。

  • エルウィン
  • ヘイン
デアで帝国ルートに進んだ際に所属。
エンディングでエルウィンはベルンハルトから新設された「光竜近衛騎士団」の将軍の座を与えられ、ヘインはエグベルトから黒竜魔導士団を継ぐよう命じられる。






全ての人間が強いわけではない。多くは項目が無いことを不満に思いながらも、他人に項目を作らせる。
己さえも信じられぬから、他人の決めた道を進み、楽をしようとするのだ。己すらも信じられぬ者どもに、他人の項目を追記・修正できるはずもない。

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最終更新:2023年09月24日 21:39

*1 Ⅱでは援軍をくれと言った部下をバリスタで射撃し、デアでは足止めに失敗したクレイマーを魔法で殺害した

*2 ゾルムの戦死はルート分岐に絡んでおり、2面のレアードと5面のゾルムを両方倒すと光輝ルートしか行けなくなる。更にゾルムを戦死させていると次の面でバルガスが敵増援として後方から現れる