ブロッケンJr.

登録日:2011/04/15 Fri 07:15:25
更新日:2024/03/30 Sat 11:23:38
所要時間:約 22 分で読めます






みずからに課した仕事は絶対に遂行する
―――仕事を遂行しない限り、オレは死ねん!!

\ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!/


ブロッケンJr

CV:水島鉄夫
  掛川裕彦(王位争奪編)
  川津康彦(Ⅱ世)
  笠間淳(完璧超人始祖編)
所属:正義超人(残虐→正義とする資料もある)
出身:西ドイツ・ベルリン
年齢:18歳(第21回超人オリンピック時)
身長:195cm
体重:95kg
血液型:AB型
超人強度:90万パワー
好物:ビール(ドイツはビールのみ16歳から飲酒可能。ちなみにこれはアニメ劇場版第4作での描写。本人いわく、「多少のアルコールが入ると動きが良くなる」そうな)
趣味:読書
異名:『ベルリンの赤い雨』『誇り高きゲルマン戦士』etc…
個人所有タイトル:超人ブラスナックル選手権 ベルリン超人ヘビー級

テーマソング
ベルリンの赤い雨(歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73)

【概要】

キン肉マン』に登場する正義超人の一人でラーメンマンに惨殺されたブロッケンマンの息子。
初登場は第21回超人オリンピック編ではなくラッカ星編。『地球を代表する七人の強豪超人』の一名として選出された。

父同様、ドイツ軍の制服を思わせるリングコスチュームを着用。原作では暗いグリーンだが、アニメでは青緑色に近い。
それに《ドクロの徽章》のついた帽子もかぶっている。この帽子はリモコンハットと呼ばれ、ブロッケンの元に自動で戻ってくる機能がある。
目が黒一色で塗りつぶされているような表現が多くされているが、これは模様やクマではなく、帽子の陰に隠れて目が見えないという演出であり、
帽子を取った時は普通に目が描かれている。
一見帽子を取ると丸坊主のように見えるが、耳を見るとわかるように薄いフードのようなものを被っているだけらしい。
彼の弟子のジェイドは頭髪が露出するタイプのものを着用している。

厳しい修練によって鍛え抜かれた五体から放たれる打撃を主体としたファイトスタイルを得意とし、
必殺技は右手刀に炎をたぎらせて放つ切れ味抜群のチョップ《ベルリンの赤い雨》

・父は世界屈指の残虐超人
・流血を伴う必殺技を用いる
・創作全般で悪の権化のように描かれるナチスドイツを思わせるビジュアル

…と第一印象はヒールな雰囲気の持ち主。
アニメ版の彼のテーマソングも、さも彼がキン肉マンとの勝負で改心した残虐ファイターのような歌詞となっているのだが、
彼自身は曲がったことが大嫌いな熱血漢であり、資料でのブレこそあれど、初登場からラストまで一貫してその所属は正義超人である。
彼のテーマソングの内容はむしろ父親のブロッケンマンの方に似合う。

これは感化され悪の超人が改心して仲間入りしたり、かつての仲間が乱心して闇堕ちする展開が頻繁に起こるキン肉マン世界では非常に珍しい例で登場からキン肉マンとは特にいざこざも無くすぐ打ち解けており、テリーマンに次いで頼れる仲間となっている。
ただし、王位争奪編では残虐チームに所属しており、キン肉マンと別の陣営に所属したことはある。

軍人めいた容姿に違わず、己に課せられた任務を命を懸けてでも遂行せんとする使命感と責任感を持った好漢。
ラッカ星編でも父の仇であるラーメンマンと共闘しなければならないという複雑な状況において、
自身の怨みを晴らすよりもラッカ星を侵略者から護る方が先決と即断しており、
これも正義・悪行を問わずトラウマやらコンプレックスやらでやたらウダウダした対応を取りがちな超人の中では珍しい美徳である。

その一方で超人格闘技者としての資質は申し分ないものの、レギュラーメンバーの中ではティーンエイジャーという若さのせいか、
経験不足の未熟さが強調して描かれることが多く、戦績そのものはあまり芳しくない。
これは作中の評価においても同じで、『善戦超人』・『万年未完の大器』という揶揄表現や続編『キン肉マンⅡ世』における「俺はいつも地味で…」というブロッケン自身の独白に表れている。

作品終盤や近年においては若さゆえの思い切りの良い爆発力や柔軟な機転といった長所もアピールされており、
そういった点では未だ成長の伸び代を残したキャラクターであるともいえる。

ブロッケン一族は代々戦士の血統であるが、実は生まれつきの超人ではない。
幼少期より血のにじむような訓練を重ね、試練に打ち勝った者だけが18歳の時にブロッケン一族の超人パワーを司るアイテム《ドクロの徽章》を先代から与えられる。
これを身につけることによって鍛え上げられた肉体を超人パワーに変換し、超人として活動することができる。
つまりは外すと人間に逆戻りしてしまうのだが、これは明らかな後付け設定で劇中何度も帽子を脱いでいる。
好意的に解釈するなら、『外す』と明確に意識することが条件ということだろうか?

例外としてはブロッケンJrの弟子にあたるジェイドがおり、
彼は徽章を授かっているもののブロッケン一族の出身でなく、生まれた時から超人である。



オレはブロッケンJr

オレの親父はリングで殺された!!

親父の名はブロッケンマン
かつては『ドイツの鬼』と恐れられたファイターだ

超人は、リングで死ねれば本望だという…
だがオレは許さん!
親父の仇をきっと討ってやる!!

作中での活躍

【第21回 超人オリンピック ザ・ビッグファイト編】

怨敵ラーメンマンを抹殺するべく、第21回超人オリンピックに参加したブロッケンJr。
予選を難なく突破し1回戦の対戦相手のウォッチマンをラーメンマンが父をリングで殺害した時に用いた殺人技《キャメルクラッチ》で真っ二つにし、さらに首を引きちぎってラーメンマンに挑戦状として叩き付ける。

なおウォッチマンは機械超人なので修理のため時計屋へ持ち込まれた。
つまり死んでいなかったようなので、殺された親父の立場は……。
と思いきや「王位争奪戦編」で超人墓場でプカプカ浮いてたり、戴冠式のためにキン肉星へと帰還するキン肉マンを見送る群衆の中にいたり、ウォッチマンの生死はどうも曖昧。まぁキン肉マン世界ではいつものことだが。

2回戦、リング表面をコンクリートで固めた殺人仕様に改造し、その上で試合をする《コンクリートデスマッチ》でラーメンマンと対戦。
復讐の為に己を鍛え抜いたブロッケンの想いを酌むべく一切反撃をせず技を受け続けるラーメンマンを散々痛めつけるが、
殺すまでには至らず真なる殺人技として彼に《ロメロ・スペシャル》をかけられたった1つの技で逆転敗北を喫する。

「オヤジのことはわすれろ そうすればおまえはつよくなる」という去り際のインストラクションもあり、
この試合以降ブロッケンJrは過去の因縁から解き放たれたように父親の事にはこだわらなくなり、ラーメンマンを心の師として尊敬するようになった。
しかし、この試合自体は相当なトラウマになったらしく、コンクリートで出来たリングを見ると正気ではいられなくなってしまうほどに取り乱してしまう。

後にラーメンマンがウォーズマンとの試合で再起不能の植物超人にされてしまった時は率先して介護に協力しており、
キン肉マンにも打倒ウォーズマンの想いを託している。

『読み切り傑作選』ではラーメンマンに敗れてから、父の仇である彼と和解するまでのエピソードが描かれている。
ラーメンマンが箱根付近の山にて霊命木のガスで体を癒やしていた所にブロッケンJrが襲いかかるが、小手先の対応策は彼には通じず、逆に圧倒されてしまう。
復讐心に凝り固まり父から受け継いだものの本質を忘れていることを指摘されたブロッケンは闘いの中で『ベルリンの赤い雨』の真髄を思い出す。
またラーメンマンがブロッケンマンとの闘いを誇りに思っていたこと、この山に来たのがブロッケンの供養のためでもあったことを知りわだかまりも氷解した。
宇宙野武士戦でベルリンの赤い雨を使っていた?病院に搬送された直後からラーメンマンを気遣っていた?都合の悪いことは忘れよ


【悪魔超人との戦い】

連戦のダメージ蓄積と疲労の影響で倒れてしまったスグルの代わりに
正義超人を代表する『アイドル超人』のひとりとして名乗りを上げ、封印から解放された悪魔超人軍団に立ち向かう。
7人の悪魔超人の一人ミスターカーメンと北海道UFO発着所の特設リングで対戦するが苦戦を強いられ、
殺されてしまう寸前で『謎の救世主』に助けられ、ミートの左足を持って生還する。
この一戦は実質上はブロッケンJr.の完全敗北であり、『試合で勝って勝負に負けた』として彼の戦績としては数えられないとする向きも多く存在する。
また、カーメンのミイラ・パッケージを回避するために生身の人間であるレフェリーを身代わりにしたことは鬼畜ヒーローとしてよく例に挙げられる。
流石に問題ありと判断されたのか、アニメにおいては元々がミイラ同然な体のキン骨マンを身代わりにして切り抜けたことに変更された。
最終的に、アイドル超人5人の中で生還できたのは彼とテリーマンだけであった。

黄金のマスク編ではプラネットマンとの戦いで犠牲になったウォーズマンを助けるために、
彼の体内で『五重のリング』勝手に設置し待ち受ける悪魔騎士4人相手に先走って突撃してしまいフルボッコにされる。

その後、第2のリング『焦熱地獄』において悪魔六騎士の1人のザ・ニンジャと戦い、
彼の忍術殺法に苦戦するが驚きの底力でザ・ニンジャを道連れにして落下・ニンジャは下にたまたま倒れていたジャンクマンの腹の棘に貫かれて死亡したため、
結果的に勝利をもぎ取った。
なおザ・ニンジャはこの落下の果てにジャンクマンの遺体がある事に気付いてた事から、偶然的にそこに遺体があったわけでも無いようだが。(落下先を狙って焦熱地獄を敷いた可能性がある)
この勝負も死なば諸共、相討ち覚悟だったのが強運に助けられる形で白星に落ち着いた、というだけで地力の上では悪魔騎士に及ぶものでは無いという評価が支配的。
とはいえ格上に何処までも食らいつき一か八かでジャイアントキリングに至った事は素直に評価に値するだろう。
下の階でブロッケンを介抱したロビンには正義超人として立派に務めを果たしたと評価はされている。
内容はともかく7人の悪魔超人戦と合わせて2勝を挙げた超人はキン肉マンと彼だけである。


【宇宙超人タッグトーナメント】

アシュラマンサンシャインの『はぐれ悪魔超人コンビ』が友情パワーを人形に封じ込めてしまった影響で、
キン肉マンとの結束が弱まり、他のアイドル超人共々『最強の超人を目指す野心』に駈られてしまう。
それでも露骨に雰囲気が冷淡になったテリーやロビンに比べると「悪く思うな」といった態度であった。
ウルフマンと組み、《モースト・デンジャラスコンビ》、和訳すると『最も危険なコンビ』として真の最強タッグを決定する『宇宙超人タッグトーナメント』に出場したが、
1回戦の前に乱入してきた完璧超人タッグ《殺人遊戯コンビ》の必殺技『地獄のネジ回し』を喰らってしまい、
某バイトの如く瞬殺されてしまう。それでも意識は保ち、最後の根性でバッファローマンに試合終了のためのフォールを頼み気を失った。

それにしても扱いが悪すぎである。マジでひどい……あんまりだ。
とはいえ、マスクを剥がれて素顔を晒されそうになったロビンを守るべく駆けつけて真っ先に友情が回復する、地獄のキャンバスによって苦しめられるキン肉マンを単身助けに行こうとする(結果的には失敗に終わったが)など、
敗退後ではありながらも見せ場があったのはまだ救いかもしれない。
彼に限らずキン肉マン全編を通してもこの辺りから戦闘力のバランス崩壊や各キャラに対する度を越した不遇な扱いが目立つようになっていく。

ちなみに現在はピン芸人のケンドーコバヤシと村越周司もかつて「モストデンジャラスコンビ」というコンビを組んでいた。由来はもちろんモースト・デンジャラスコンビ。


【キン肉王位争奪戦】

キン肉マンの強さが神の領域に近づきつつあることに危機感を覚えた邪悪五大神の共謀により、
キン肉星の王位継承をめぐる壮絶なお家騒動が勃発。額面上は運命の五王子も平等な権利を持つため、
正義超人軍もキン肉マン個人に肩入れすることができずブロッケンJr.も首輪をつけられた状態になっていた。

故郷・ドイツでくすぶっていたところにキン肉マン ソルジャーから自分のチームに入らないかとオファーを受ける。
スグルの邪魔をする運命の王子の1人でもあるソルジャーに加担する気は毛頭なく最初は断ったブロッケンだが、
実はこのソルジャーは『残虐の神』に憑依された本物を抹殺し入れ替わったニセものであり、
長年行方不明だったスグルの兄にして真の王位継承権を持つキン肉星第一王子・キン肉アタルその人だった。
ブロッケンもその正体を知らぬまま、彼の最強クラスの実力と隠しきれない王のカリスマに魅了されていくことになる。

ソルジャーに自分の心中をズバリ言い当てられた彼は同じくチームメイトとして誘われていた
バッファローマンアシュラマン、ザ・ニンジャらと共にソルジャーの行動を探り、
そこで見た彼の余りに正義超人らしい気高い行いに感化され、ソルジャーチーム・《超人血盟軍》に入隊する。
超人血盟軍は『正義・悪行の垣根を越え、超人界全体の未来のため尽力する』という高い志と大義を元に結成され、
馴れ合いでは無く、個々の自立心を確立したうえで並び立つ『真・友情パワー』の元結びついた強豪チームであった。

しかし、初戦でいきなり勝つためには手段を選ばぬ卑劣な戦術と個々が凶悪なまでのチート能力を有する知性(フェニックス)・チームとぶつかってしまう。
サタンクロス1人相手にザ・ニンジャとアシュラマンを潰されてしまい、絶対的なピンチの中、
ブロッケンJrは従来の勝ち抜き戦をやめて3対3の変則タッグマッチで決着をつけるという、
とてつもなく自分達に都合の良いルールをフェニックスに提案する(まぁフェニックスもフェニックスで後に色々と卑怯なことをするが……)。

実はこの策はソルジャーも考えていたが「チームリーダーという立場から弱気な発言はできない」と思っていた彼の気持ちをブロッケンが感じとって提案したものである。
ニュータイプかお前は……。ブロッケンに戦略にも明るい智将としての属性が追加された瞬間であった。

上空350mに浮かぶ高重力立方体リングで戦うことになった彼らであったが、
フェニックスの策略でそれぞれがタイマンで戦うことになってしまい、一切のチームプレイを遮断されてしまう。
ブロッケンはプリズマンと戦うことになり、プリズマンの超人破壊光線《レインボー・シャワー》を喰らうが、
ドクロの徽章を捨てて人間の体に戻ることでこれを無効化。光線を防ぎつつ何とかキャプテンであるソルジャーの救出に成功する。

だが今度は自分が人間の体のままでフェニックス・チームの3人からフルボッコにされる…
死の寸前まで追い詰められたブロッケンであったが、ソルジャーの言葉でドクロの徽章が戻り超人として復活。
最後の力でプリズマンをリング外に落とし仕事を遂行するが、自身は谷底まで落下してしまい、命を散らした…

全ての決着の後、キン肉マンが素顔から放つ奇跡の光『フェイス・フラッシュ』で蘇生。
自国へと帰還した。デウスエクスマキナ乙。


【キン肉マンの結婚式】

キン肉マン生誕29周年記念特別読み切り『キン肉マンの結婚式』では、他のアイドル超人たちと共に「戦いしか取り柄のない自分たちはめでたい場には相応しくない」と結婚式には不参加を表明。
しかし「キン肉ハウスが取り壊される」というキン肉マンの流した偽情報に(ミート共々)誘き寄せられてキン肉ハウスに集合。
キン肉マン自身からの発破を受けて結婚祝い代わりにキン肉マンとガチスパーリングすることになった。

この時集った他の正義超人は既にキン肉マンと肌を合わせているが、実はブロッケンJr.のみ今回が初めての対戦。
キン肉マンも初めて受けた「ベル赤」に「これが噂のベル赤か~!」と感嘆。
この時キン肉マンは対ウルフマンから続く2戦目だったが、彼は集めた6人全員とスパーリングするつもりだったのでまだまだ余裕があり、キン肉バスターに敗れている。


キン肉マンⅡ世

故郷のドイツに帰ったブロッケンJrは自国の内紛(この頃ドイツは東ドイツと西ドイツに分かれて対立していた)を収めるため、
自分の超人としてのパワーを使おうと張り切っていた。
しかし彼が帰国してすぐの1989年11月11日に東西を分断していたベルリンの壁が崩壊し、
ヒーローの力を必要とするまでもなく祖国には平和が訪れたのだった。

しかし、闘い以外の事を知らなかった彼は平和になるとする事が無くなり、虚無感に駆られて堕落。やさぐれ&飲んだくれの不良中年になってしまう。
しかしそんな彼の前にみなしご超人の少年ジェイドが現れる。ジェイドの才能と決意に彼は驚きジェイドを自分の弟子(シューラァ)にし、
師匠(レーラァ)として徹底的に鍛え上げていくこととなる。

ようやく生き甲斐を見つけたブロッケンは新世代の正義超人を育成する学校『ヘラクレス・ファクトリー』の講師として参加することはなく、
自身の技をジェイドに伝授し彼を超人オリンピック本選に出られるほどの実力者へと成長させた。
そしてジェイドが万太郎達若き正義超人との友情を育んだことを見届け彼を一人前と認め去っていった。

しかし、肝心のジェイドが(主にメンタル面の未熟さから)かつてのブロッケン以上に戦績が揮わず『プリンス・オブ・かませ犬』と揶揄されたり、
ブロッケン自身がトラウマに駆られていざという時ポンコツ化したり、
「悪行超人は死ぬまで悪行超人、改心なんてありえん」(大意)と差別的な発言をするなど、
残念な描写も結構多く、一部では「老害化した」などと非難されることも…

一部のファンからは「師匠(レイラァorレーラー)」の愛称で呼ばれるようになった。


【究極の超人タッグ編】

現段階で『Ⅱ世』の最終章にあたる物語。
舞台となるのは時を超えて伝説超人の時代に攻めてきた時間超人と、それを追いかけてタイムスリップしてきた『新世代超人』の戦いを巻き込んで開催された『究極の超人タッグ』。

当初は出場の予定はなく、ザ・マシンガンズのセコンドに徹するつもりであったが、
客寄せのために急遽企画されたリザーブマッチにも憎き世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)が参加することを知り、
正義超人チームの援護射撃のためにジェロニモと共に参加。
その際マシンガンズに「お前達二人は手刀が得意だから」というぞんざいな理由でチーム名を《テガタナーズ》と決めてもらう。
ちなみにこのタッグ名、初出はゲーム『キン肉マンジェネレーションズ』から。

前回のタッグトーナメントで負った傷が癒えぬまま戦ったせいもあり、結果的には惨敗。
ただし正義超人たちにとって極めて凶悪な武器である“伝説”破壊鐘をこの戦いで破壊した事は後の戦いでも大きな意味を持った。
まぁ破壊したのはジェロニモのアパッチの断末魔とイリューヒンのボイスレコーダーではあるが…二人が身を張って戦う事を決意しなければ壊せなかったのは事実であろう。
だがこの試合の結果、ブロッケンJrは命とも言える右腕を切り落とされる重傷を負い、歩むべき本来の歴史も変わってしまった。
試合後に未来の弟子のジェイドとわかりあい、自分のために泣いてくれる彼と無いはずの右腕で握手を交す。

なお、腕の負傷はタッグの優勝トロフィーに付いた『コンプリート・バルブ』の加護によって全快している。デウスエクスマキナ乙。
…でもって歴史も元通りに修正されたので、IFの歴史で編み出された『ブロッケンの帰還』は消えている可能性が高い。

右腕を切り落とされたため、ジェイドの知るブロッケン師匠は右腕にフック船長のような義手を装着していると言う様に改竄された。さらには義手にお金を使いすぎたのか、孤児のジェイドが飲んでいる水道管から水を貰おうとしたり、弟子入りしたジェイドのためにパン屋からパンをタダで貰おうと交渉したりと貧乏な生活を送っている模様。さらにその時のパン屋には殴られ、「少しは恥ってもんを知りな!」と説教までされる有り様。この直後に「さあこれをやるから二度と来るな!」とパンを投げつけるパン屋はツンデレ疑惑あり。


【完璧超人始祖編】

王位編のすぐ後の時代を舞台に描かれる新シリーズ。
ブロッケンも若かりし日の姿で活躍する。
他の正義超人達と共に鳥取砂丘で完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の一人、「完掌」クラッシュマンと対戦。

序盤から攻勢をかけて追いつめるが、余裕を取り戻したクラッシュマンの反撃を受け窮地に立たされる。
しかしラーメンマンの言葉を受け再起し怒涛のトマホーク・チョップ、キャメルクラッチ、ベルリンの赤い雨の連撃で見事クラッシュマンを撃破。
「善戦超人」、「万年未完の大器」の異名を払拭した。

その後は正・悪連合軍の他のメンバーの応援に回り、
ウォーズマンに声援を送ったり、かつての超人血盟軍の「Lの陣形」でザ・ニンジャを激励した。
また、アシュラマン完璧超人始祖の一人、完璧・陸式(パーフェクト・シックス)ジャスティスマンに敗れた際にはその死を嘆いていた(実際には重傷を負ったものの生存している)。


その後、勝ち残った超人達は国立競技場に集結。
かつて「下等超人」らが神々の裁きを逃れるための避難所とした「許されざる世界樹」が地中より現れる。
完璧超人らはその内部にあるリングで待機し、正・悪連合軍に対戦相手を選択する権利を与える。

なお、ザ・ニンジャは勝ち残ったものの既に満身創痍であり、とても連戦に臨めるような状態ではなかった。
彼は残った仲間のためにせめて小手調べだけでもと完璧・拾式に挑むが、敢え無く返り討ちにされてしまう。
ブロッケンJrはニンジャから託された戦闘意思と「生き残れ」という言葉を胸に、完璧・拾式(パーフェクト・テンス)サイコマンに挑戦するのだった。

だが、クラッシュマン戦で一皮剥けたとは言え、相手はあの悪魔将軍と同格の実力者である完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)
序盤から尽く攻撃をいなされ、固め技の餌食になる。
(しかも、他の3人の試合中にサイコマンのカットが入った時の体勢から見るに、3人の試合が終わるまで延々と固め技をかけられ続けていた可能性が極めて高い)
その後、残りの試合が終わるまで完全に蚊帳の外扱いを受け続けるブロッケンだったが、握力を最大の武器とするサイコマンに自身も取り得の握力で応戦。
なんとそれまでの劣勢を覆すことに成功。
血盟軍時代に鍛えていたものの、不遇が重なり活かされることの無かった長所を遂に活かすことができたのだ。
これを機にサイコマンは彼への評価を改め、本気で戦うことを宣言。
互いの攻防はますます激化し、その最中でブロッケンは新たな必殺技「ゾーリンゲンの鈍色刃」を見事命中させる。

更にベルリンの赤い雨でサンダーサーベルの弾幕を叩き斬るなど奮闘を見せ、これまで終始余裕綽々だったサイコマンから余裕を奪い、本気で冷や汗をかかせて焦らせる快挙を成し遂げた。
しかしサイコマンの本気はブロッケンのそれを遥かに上回っており、握力合戦の末に手の指が全て逆に折れ曲がる致命傷を負ってしまう。

もはや敗北と同義の絶望的状況でも、戦闘意思を見せ続けるブロッケンJr。
余裕たっぷりの態度で正義超人のアイデンティティを揺るがす衝撃の話を語ったサイコマンから今まで見せた事が無い、
「完璧拾式としての奥義」でトドメをさされようとした時、これを完璧弐式・シルバーマンが阻止。
彼の介入により結果的に試合は負けたが、粛清は辛うじて免れる形で生存。そのまま病院に搬送された。

そして、この試合で見せたブロッケンの粘りが後に思わぬ形でシルバーマンの命を救い、
己を負かした憎きサイコマンの算段を狂わせることになる…


オメガ・ケンタウリの六鎗客編】

先の戦いから約一ヶ月後、無事退院したブロッケンは他のアイドル超人たちとともにキン肉星の宮殿で行われていた叙勲式に出席していた。
しかしサタンの策略により宮殿に放たれた結界に閉じ込められてしまう。
それからしばらくして安土城で行なわれていたフェニックスとオメガマン・アリステラ戦の決着後に、残虐の神の力を借りたアタルの手により地球上に呼び出される。アタルが自身のパートナーとしてブロッケンJr.を選んだのには、誰よりも自身の思想でもある血盟軍を理解しており、尚且つ自身を弟のスグルと同等以上に信頼しているからと考えたからである。
フェニックスの用意した因縁深き関ヶ原の空中立方体リングにて、アリステラ、マリキータマンのタッグ「オメガ・グロリアス」と雌雄を決すべくアタルとタッグチーム「フルメタル・ジャケッツ」を結成する。
当初は試合の舞台が自身ら超人血盟軍にとって因縁深い関ヶ原の空中立方体リングであったことや、超人血盟軍の他のメンバーの分もと無駄な力みから先走りし空回りして失態を見せてしまうが、ソルジャーはそれをビンタ一発で鎮静化。
そのビンタの意味を理解した後は力みが取れて気負うことなくこれまでの戦いで培ってきた自分らしさを前面に押し出したファイトで、かつてのトラウマを克服する闘い振りを見せ、圧倒的な超人強度を開きをものともしない奮闘を見せ、戦いの中でソルジャーのやろうとしている事を理解すると、自身はソルジャーのフォローに周り、ザ・マンへの怨みと言う呪いを誇りとするオメガの伝統や在り方と言う名の怨念を背負っている「オメガ・グロリアス」の価値観と、かつて自身がラーメンマンに対する父の復讐に囚われた自分を重ねながら、その価値観が間違いでは無いのかと問いかけ、年月は違うが、恨みに生きる虚しさを理解して貰おうとし、恨みに生きるのでは未来がないと言うことを証明しようと、火事場のクソ力の3段階目である、「敵を含めたすべてを救うため」に発揮されたクソ力によって「オメガ・グロリアス」の2人が驚愕する程の力を発揮して
ついにはソルジャーとのツープラトン「ナパーム・コンビネゾン」でグロリアスの片割れマリキータマンを撃破するという大殊勲を挙げた。
だがここで試合の中で受けた技の数々によるダメージによってスタミナが限界を迎えて後は隊長に託すという形で一時離脱するも漁夫の利を狙ってずかずか上り込んできた恥知らずな汚いゴミに向かって行くだけの余力は残しており、
ゴミ掃除が片付いた後、聖なる完璧の山に案内してくれるジャスティスマンにもソルジャー・アリステラと共に同行し、
歴史の真相を聞き届けに行くという他のレギュラーメンバーを差し置いての重大なポジションを得た。



【得意技】

基本的に打撃重視で、キン肉マンの華である複雑な激突技や関節技は乏しい。
突きや蹴りといった技のムーブには父親直伝の格闘術に加え、ラーメンマンのカンフー殺法を取り入れている。
これに加えて実戦では仲間たちやライバルの技を借りて放つことが多く、様々な技術を吸収して自分のものにする学習能力と潜在能力の高さが窺える。

また、技のネーミングは「ドイツの地名」と「色」を盛り込んだ詩的な法則性が利いているものが多い。


  • ベルリンの赤い雨
森の木の葉の如くに体軽やかに 腕を弓の如くに引き 流れ星の如くにふり下ろす
その時 手刀筋骨"壮"となる! その壮拳もって風擦れば炎立つ!
敵の懐に深く入り 肉斬り骨断てば ベルリンに赤い雨が降る!

通称「ベル赤」
ブロッケン一族の代名詞的な伝統の必殺技(設定上ブロッケンマンも使える)。
鍛え抜かれた手刀を目にも止まらぬ速さで振り抜いて標的を鋭く切り裂く斬撃。
ジャンプコミックスのコラムにある技のかけ方の項目では「速すぎてわかんない」(大意)と描写がカットされるほど、速い。
その切れ味は完璧超人の切り札サンダー・サーベルすらも真っ向から斬り払う。

最初は手から刃が生えてくるという演出だったがこれは暗器の類でなく、超人パワーによって実際に手が変質している。
『キン肉マンⅡ世』の時には自身の右手に闘気の炎を纏わせ相手を切り裂くばかりか岩や鉄を熔解・裂断させるほどに劇中描写が進化している。
ゲームのエフェクトなどではブロッケンのものはスピーディな切れ味・ジェイドのものは一撃必殺の破壊力といった風に演出が差別化されていることも。

「ただのチョップ」とネタにされることも多いが、それだけに応用性は高く、
ゲームでは連続して放ち相手を血祭りに上げる「連撃ベルリンの赤い雨」やゲルマン師弟が協力して放つ「ベルリンの赤い豪雨」などアレンジ技が増えており、このうち後者は原作にも技名が逆輸入された。内容は連撃なので技名のみである。

前述の通りⅡ世において右腕が切断されて使用できなくなったが、実際のところザ・ニンジャ戦では両手で放っていたり、Ⅱ世以降の連載であるサイコマン戦でも右手を防がれた後に左手で放っている。
まぁゆでだし…


  • ブレーンクロー
ヘッ お前らみてぇなすごい仲間が集まったチームの一員になったんだ

そしたらオレだってよう
“これがブロッケンJr.だ!”って言えるものをひとつくらい持っていたいじゃねぇか

あるとすれば…コレさ!

相手の頭蓋を掌で捕らえ絞め付ける、握力200kgを軽く超えるブロッケンJr.ならではの技。
その威力はプロレス技のアイアンクローを凌駕し、ウォーズマンのマスクをも砕く(=転じて対ウォーズマン戦での勝利の鍵となるほどの威力)とされる。
原作では単行本内の企画『もしこの超人が戦ったら』で、ウォーズマンとの試合を想定した場面で繰り出していたが、
アニメでは数回使用されており、劇場版『正義超人vs戦士超人』ではベルリンの赤い雨と並ぶブロッケンJr.の得意技として紹介。
相手の頭部を捕らえてからパンチを繰り出したり、ブレーンクローで掴んだ敵を頭上で振り回し
ヘリコプターのように空を飛んで相手を投げ飛ばす荒技を披露している。
ステカセキングのテーマ曲『(秘)カセット大変身』でもブロッケンJr.の必殺技として挙げられている。
(ただしこれは歌のリズムの都合上、「ベルリンの赤い雨」は名前が長過ぎて入れられそうにないという事情もあると思われる)

長年ブロッケン関連のトリビアとして知る人ぞ知る、そして「ゆではとっくに忘れてるのではないか」と読者から噂される設定だったが、サイコマン戦にて遂に本領がお披露目。
王位争奪戦でも握力を地道に鍛え続けていたことも明らかにされたが、
その力は、己の握力に絶対の自信を持つサイコマンから「私と互角に渡りあえた下等超人など初めて」「私と同等に闘えた部分がある」と、作中では珍しく皮肉抜きの本気の賞賛を送られる程のパワーを誇る。
サイコマンが皮肉抜きの賞賛を送ったのは作中ではブロッケンを除けばザ・マンとシルバーマンのみ。正しく快挙である。


  • カリフォルニア・クラッシュ
対ザ・ニンジャ戦で使用。
相手を肩へ抱え上げ、ダッシュで勢いをつけた後マットに叩きつける「オクラホマ・スタンピード」と同様の技。
キン肉マンは「この技から逃れた超人はいない」とフラグまみれの発言をしたが、ザ・ニンジャの「順逆自在の術」によって返された。
彼の技では珍しくドイツの地名がついていないが、これは実在の技としてハルク・ホーガンがオクラホマ・スタンピードをこの名で使ったから。


  • 順逆自在の術
対ザ・ニンジャ戦において、ニンジャの得意とする体術を見様見真似で模倣したもの。
技のかけ手と受け手の体勢を瞬時に逆転させるという妙技で、
超人強度に大きな開きがある上にほぼぶっつけ本番で出したのにもかかわらず成功したという辺り、ブロッケンの才気の片鱗が見受けられる。


  • ハンブルグの黒い霧
王位編で初使用。
両手で相手の頭部の両側面を抑えた状態から倒立し、逆上がりのように勢いをつけた両脚キックを顔面に炸裂させる。
この時視界が閉ざされることから「黒い霧」の名が付いたと思われる。


  • ブレーメン・サンセット
王位編で初使用。
相手の両腕を自分の脇に抱え込み、かんぬきスープレックスのような体勢で諸共に高高度から落下する激突技。
プリズマンを相打ちに持ち込むために使ったが、アニメではとどめの技がフランケンシュタイナーの派生型に変更されたため未使用に終わった。


  • 殺超人ミスト
特殊な呼吸法によって超人に有害なガスのようなものを噴きつけ、相手を苦しめる技。
得意としていたのは父・ブロッケンマンの方で実況の「ナチスガス室の恐怖を再現しております!」という
激ヤバなコメントから技名の改変を余儀なくされたという問題技。
ブロッケンJr.の技としてはファミコン版「マッスルタッグマッチ」で採用された方が有名であり、
初心者にはこの技が最強とみられていたので、近所でブロッケン禁止令が出ていた地域は多い。
熟練者から見れば案外かわしやすい技なのでバランスがとれていなのだが…
原作ではⅡ世の究極タッグ編において実用された。


  • 叛乱の制服/シュトゥットガルトの憂鬱
ブロッケンのリングコスチュームである軍服を用いた捕縛術。
コスチュームやその装飾を用いた攻撃は超人レスリングのルール内では合法とされるため、ラフファイトに見えても反則ではない。
帯状に伸ばした上着で相手を絡め取って自由を奪ったのち、両足を縛りあげてボストンクラブのように締め上げるのが派生技・「シュトゥットガルトの憂鬱」。
劇中ではさらに相手を後方に投げ、ドロップキックで追撃する…とコンボがつながる。


  • ブロッケンの帰還
時間超人によって右腕を切り落とされてしまったことで歴史が変わり、
ベル赤を使えなくなったブロッケンが編み出した新必殺技。
腕の切断面を支点にコーナーポストを利用した回転で勢いをつけ、
手から刃を生やす能力の応用で自身の片足を丸ごと巨大な刃に変えて突進し敵を一刀両断にする豪快な技。
ベル赤そのものが失伝してしまったことで弟子のジェイドもそのノウハウを忘れてしまったが、
代りに編み出されていたこの技を伝授されていた…ということでジェイドも使用可能。

…しかし、当たれば一撃で勝負が決まってしまうためにメタ的な意味での使い勝手が最悪で、
結局ジェイドは負けてしまうことに。これはジェイド版のベル赤も抱えていた欠点であり、
ウォーズマンのベアークローなどにも当てはまる。「ヤッパもった超人は大成しない」の法則と言うべきか…w


  • トマホーク・チョップ
盟友・ジェロニモの技を拝借して使用したもの。もともとチョップ攻撃を得意としていたため相性が良く、クラッシュマンにも通用した。
完璧・無量大数軍相手に凄惨なリンチを受けて退場したジェロニモの無念を見事晴らしてみせた。


  • ベルリンのつむじ風
錐揉み回転運動を加えて放つ強烈なドロップキック。これとは異なるが、対ミスター・カーメン戦でもカウンターで強烈な廻し蹴りを決めている。


  • ゾーリンゲンの鈍色刃
オレは正義超人ブロッケンJr.だーーっ!

この試合でオレはブロッケンJr.の闘いを確立し

生まれ変わるーーっ!

鈍色刃は「にびいろやいば」と読む。ちなみにゾーリンゲンは刃物造りで有名な街である。
最新章の対サイコマン戦で使用した新・必殺技。
上述のブレーンクローのように、ブロッケンの隠された特長・握力を活かした技。
相手の顔面と片手を押さえつけた状態で上空へ飛び上がり、上下反転して落下。相手の頭部をコーナーポストに叩き付ける。
この間相手の顔と片腕を掌で掴んでいるだけと言う、握力任せの無茶苦茶なやり方でホールドしており、まさに彼にしかできない必殺技と言える。

超人血盟軍時代、実力者揃いのチームメイトの中で自身の未熟さを自覚していたブロッケンが「『これだけは』といえるものを持ちたい」という想いの元、地道な特訓を重ね掴みとった努力の結晶である。
シンプルながらブロッケンの技には珍しく「組んで叩き付ける」という華のあるムーブが印象的。多くの読者からも喝采を受けた。


  • ローレライの青碧雪崩
ソルジャー隊長(キャプテン)… アンタの懸念はわかる わかっているさ

だがここはオレに任せてくれねぇか?

ヘヘッなぁ隊長(キャプテン) ここはオレにとって壁なんだ

これを超えなきゃオレは前に進めねぇ

だから頼む ここは信じてくれねぇか?

VSオメガ・グロリアスで用いた対タッグ戦用スペシャル・ホールド。
かつて完璧超人の殺人ツープラトン「地獄のネジ回し」を前にした時、
恐れで立ちすくみ苦も無くKOされてしまったブロッケンJr.が忌まわしき過去を乗り越えるために同じく2人がかりで突貫する「アンセンション・ギムレット」を前に繰り出した。
鍛え抜かれた握力で真っ向から自分を貫こうとする敵の回転を掴んで強引に急停止させ、
硬直した隙を逃さず蹴りで態勢を崩してから両脇に敵タッグ両名の頭を抱え込んでからのフロント・ネックチャンスリードロップで、
同時にキャンバスに叩きつけるという正に電光石火のカウンター攻撃。
オメガ・グロリアスの超人強度はかつてブロッケンが不覚を取った殺人遊戯コンビのそれとは比較にならないほどの高さを誇り、
二人がかりで突っ込んでくるそれらを正面から切って落とした技の冴えは同じく苦い敗北を味わったかつての相方ウルフマンも喜色満面で褒め称える程だった。



【余談】

◆欧州では、ナチスをモチーフにしていると言われて問題になった。

◆全体的な人気は伸び悩んだが、弟子のジェイド共々、女性ファンの比率の多さに定評があり、
カップリング要員としては定番のキャラクターだったりする。
若くハンサムで、やる気こそあるがまだまだ成長中というキャラクターが母性本能をくすぐるらしい。


\ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!ハイル!ブロッケン!!/



今までオレがリングで葬ったヤツは数知れん

いろんなヤツがいたぜ…
オレよりもすごい残虐ファイトのヤツ
華麗なテクニシャン
ド迫力のパワーの持ち主

しかし、キン肉マンというヤツは
不思議な超人だ

ヤツと戦っていると
なぜか反則技を使うのが
嫌になってきやがる…

フフフ…
ベルリンの夜風が
やけに身に沁みるぜ…


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最終更新:2024年03月30日 11:23