ベリアル(グラブル)

登録日:2019/03/07 Thu 01:02:00
更新日:2024/03/18 Mon 23:00:46
所要時間:約 19 分で読めます




正直、勃起した。では今度こそサヨウナラ。



ベリアルとは、ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』に登場するキャラクター。
4周年イベント『失楽園 どうして空は蒼いのか Part.II』で初登場した。
担当声優は細谷佳正




概要

第五の天司サンダルフォンの暴走による空の島々の災厄が鎮まった後、復興記念祭を楽しむ主人公やルリアの前に現れた「デザイナー」と名乗る謎の男。
短く刈り込んだ頭髪に漆黒のパンツとドレスシャツを着込み、逞しい腹筋と胸板を露出した妖しい美貌の青年。
夢で天司長ルシフェルから試練を与えられた翌朝、主人公が手に入れた不思議な羽根を見て、「その羽根を見せてくれないか」と声をかけてくる。
訝りながらルリアが羽根を見せると、

ほぉ……やはり抜群のプロポーションだ。だが問題は光に透かして見た時の……
ハハハッ! なんてこった、完全なる黄金比かよ!? ヤバイ、達する達する!

突如アヘ顔をしながら喚き出す始末。
羽根をルリアに返した青年は、唖然とする一行の前から、いやに爽やかに立ち去ろうとするが……

お待ち下さ~い。
本物を返してもらっても宜しいですか~?

同行していたシェロカルテが、おもむろに言う。
謎の青年はなんと、ルリアが羽根を受け取った隙に偽物とすり替えていたのだ。
その後、しらばっくれた挙句「偉いさんもいる祝祭なんだぜ」と脅迫じみた言葉まで口にするが、
動じないシェロカルテに対して、ようやく本物の羽根を返して、「実はマジシャンなのだが、本番前に腕を試したかったんだ」と称する。
ビィが「怪しいな。ほんとかよ?」とにらむと、「もちろん嘘だ。本当はパティシエなんだけど、信じないだろう?」とのたまい、今度こそ去っていく。

このように、いかがわしい発言をする&人のものを盗もうとする&呼吸するように嘘をつく、など、
登場した当初で正体の不明なうちから、お世辞にもたちが良いとは言えない人物であった。
だが後に再登場して以後は、この振る舞いすら小手調べに過ぎないことが明らかになるのだった……。
そして、その彼を前にして手管を見抜き、虚言にも動じなかったシェロちゃんの底知れなさも、ついでに見せつけられるのだった。



嘘つきな青年が再び一行の前に姿を現すのは、新たな異変を解決するためカナンの地を目指すグランサイファーが禁断の空域「天国の門」を這う這うの体で通り抜けた直後。
道案内役の双子の天司ハールートとマールートを叩きのめし、甲板に投げ捨てながら現れた青年は、「ベリアル」という名前と、恐るべき正体と本性とを露わにした。

その正体は、星の民ルシファーの製作した星晶獣・堕天司の一柱。
そして、ルシフェルを刺した謎の黒衣の男と共謀して、世界を危機に陥れる兵器「ルシファーの遺産」の発動を目論む、異変の元凶であった。

星晶獣であることを計算に入れても非常に高い戦闘力を持つ。
同じ星晶獣のハールートとマールートを苦もなくあしらい、
直前にティアマトら四大元素の星晶獣を発動させたルリアを含む主人公たちと戦って倒されても「ただの遊びだろう。本気になるなよ」と笑いながら言い放つなど、
その力は底知れない。



5周年イベント『000 どうして空は蒼いのか Part.III』でも序盤から再登場。
黒衣の男とともに、空の世界と赤き地平とを繋ぐ巨大な塔・パンデモニウムの力を利用して、全世界を消滅させようとする。

そして阻止しようとした天司と人間の連合軍に対して、パンデモニウムに眠る星晶獣たちを暴走させてけしかけ、熾烈な戦いを繰り広げる。
その変態ぶりのインパクトの大きかった『失楽園』に対して、その脅威や暴虐ぶりが強調され、そのキャラクターをより深く掘り下げられている。

さらに、かつてルシファーの研究所では天司長ルシフェルの副官を務め、現副官ミカエルの上官であったこと、
ルシファーの目的をかなえるため星晶獣たちを騙して扇動し大暴動を起こさせた元凶であったことなど、多くの過去が語られた。
遠い過去に事態の根本的な原因を作ったルシファー、ルシフェルを刺して計画の首謀者となった黒衣の男に対して、ベリアルは最も積極的に暗躍を続けた実行犯であり、
三部作においても、最もスポットライトの当たった悪役といえる。



人柄

変態。
とにかく変態。

冒頭の台詞からわかるように、直接性器や性行為の名称などを口にしていないだけで(「ソドミー」だの「姦淫」だの、きわどい用語は平気で口にしまくる)、
セックスを仄めかす言葉を誰彼構わず吐き散らす、まさしく歩く猥褻物。
しかもルリアやイオなど、年少の女の子の前でも、嬉々として口にしまくる。
ビィからは「変態堕天司」と呼ばれて毛嫌いされ、ルリアノートにも「最低最悪の不埒者」と記述され、イオからも「カナンの発禁男」と罵られるなど、
主人公陣営からの嫌われっぷりは他の悪役たちの追随を許さないほど。

その一方で、頭脳の鋭く切れる隙のない男でもある。
同盟者でありながら自身を捨て駒にしようと目論む黒衣の男の腹の内も見抜き、逆に見事出し抜いて見せるなど、その行動は冷静かつ計算高い。

『000』でのパンデモニウムにおける決戦の時も、ルシフェルの最期の様子を突きつけられ動揺するサンダルフォンを主人公が一喝して冷静にさせたのを目にして、

四大天司の抵抗もバブさんの背信も、
サンディのポテンシャルも想定内だった。
イレギュラーだったのは、特異点。
キミの存在だ。

そう指摘し、事態をすべて見抜く眼力を見せつけている。
その変態的な性格、戦闘力の高さなどと比較してなお、その切れ者ぶりこそがベリアルの大きな特徴であり武器なのだ。「狡知」を司る堕天司の名は伊達ではないと言えよう。

善人であると同時に、直情径行の性格であり天司長ルシフェルを心から信じて疑わないでいるミカエルに対して、「思考停止を堂々とまぁ……ちょっとは自分の頭を使えよ」と、
軽蔑交じりに言い捨てる辺りにも、どんな時でも客観的な判断を手放さない性格がうかがえる。

また、飄々とした、時に剽軽でノリのいい態度とは裏腹に、非常に残忍かつ冷酷な性格でもある。
大切な人に見捨てられたと思い絶望し、それによって自棄になって凶行に走ったサンダルフォンと比べると、
余裕のある冷静な態度で、残忍な所業を嬉々として実行していることがわかる。


ベリアルの主要な悪業
  • 同衾したエルーンの女性を、ワインの栓でも抜くようにあっさり捨てた(生死は不明)
  • オリヴィエ、アザゼルたち堕天司を扇動した
  • 天司時代、自分を上司として信頼し、忠実に期待に応えようとしていたミカエルの言動を「芸を覚えたての子犬のようだ」と面と向かって愚弄


グラブルの歴史の中では、高慢かつ癇癪持ちで部下の命を紙クズのように扱うフュリアス少将、おのが妄執のために歴史を改変しようとするフリーシア宰相、
母の星晶獣エキドナの慈愛を土足で踏みにじったギルベルト将軍など、少なくない外道を輩出してきたが、彼らとも十分以上に肩を並べ得る、文字通りの悪魔。

同時に、価値観を同じくするルシファーと、彼と共有する「世界の終わり」という目的に対してはどこまでも真摯で、
目的が世界征服と非常に俗っぽい側面のあった「バブさん」(黒衣の男)とは対照的にリリカルさすら感じられるほどの純粋さをも垣間見せる、不思議な魅力の持ち主でもある。



その思想と行動原理

世界がオシマイになっちまうんだぜ?
そんなの、生きてるうちにどうやったって拝みたい!!

「他人を騙す事が生き甲斐なのさ」と嘯き、徹頭徹尾嘲笑と侮蔑の表情を浮かべながら虚言を吐き続けるベリアル。
泥の中のドジョウのように掴みどころのないその真意は、しかし天国の門での戦いで明かされ、『000』終盤ではさらに明確に語られることとなる。

それは、最愛の人であるファーさんもといルシファーのために世界を滅ぼすこと。より正確には、ルシファーとともに世界が終わっていく風景を見ること。
ベリアル、ルシファー、黒衣の男の3人の共謀だった一連の事件だが、
世界滅亡という目的を共有していたベリアルとルシファーに対して、黒衣の男は内心で世界征服という全く違う目的を抱えており、
パンデモニウムの戦いの最終局面で決裂することになる。
ルシファーは『000』6章で目覚めたとき、ベリアルに、

何故まだ世界が在る?
俺の“終末”はどうなった?

と冷ややかに言い捨て、世界滅亡が自分の真意だと明確にしている。
作中人物にとってはもとより、プレイヤーにも真意の読みづらいベリアルも、その目的とルシファーへの信頼だけは真実のようだ。
誰一人信頼せず、誰に対しても真実を語らないベリアルが、一人きりになったときに、眠り続けるルシファーに対して言った、

世界が終わる風景……
一緒に見るためにここまできたんだぜ?
頼むよ、オレの救世主――

という言葉には、偽らざる本音の色が垣間見える。

『000』終盤で、
「無限の命を持つ星晶獣はいかに人と絆を結ぼうとも必ず先立たれ、ルシフェルのように命を張って世界のために尽くしてもその功績を知る者すらいない。
ゆえに、世界の終わりこそが救いなのだ」と主張。
反論するイオやロゼッタの言葉も、「今は理解ある人間と仲良くしても、千年後は誰と仲良くできる?」と一蹴した。
さらには、世界の終わりに抗い「赤い空は自分たちが止める。絶対に蒼い空を取り戻す」と断言するビィやルリアに、なおも平然と言う。

“蒼い空”ねえ……
なぜキミ達はソレにこだわる?
この世界の有様に疑問を持たないのか?
理・因果・物理法則……
全て神々の都合の結果に過ぎないのに。
空の色が、蒼でなければならない理由なんてない。

その言葉は、三部作の題名ともなっている「どうして空は蒼いのか」という問いに対する、ネガティブな視点からの回答であり、
悪魔――神に、秩序や権威に逆らう存在としての本分に忠実な在り方の表明でもあった。
人間は愛や正義だけを信じることなく悪や背徳を信じて生きることも有り得るし、生きることを諦めて死を選ぶことも有り得る――ベリアルの言葉はそのようにも解釈できるだろう。
虚言と片付けるには、いささか重過ぎる言葉に、ロゼッタやサンダルフォンも沈黙を返さざるを得ないのだった。



原典との共通点

このキャラクターの元ネタは、ユダヤ/キリスト教の大悪魔にしてソロモン72柱の一柱であるベリアルであると推測される。
契約次第では人間に利益を齎すこともある72柱でも、召喚者が生贄を捧げないと要求に対して真実を答えようとしないなど危険な部類に入り、
ミルトンの『失楽園』でも、「天から堕ちた天使のうち、彼ほど淫らで、また悪徳のために悪徳を愛する不埒な者も、他にはいなかった」と歌われている。
総じて悪魔の中でも特に虚偽と色欲の性質が強く、グラブルにおけるベリアルも原典の性質を忠実に反映していると言えるだろう。



ベリアルの今後

ベリアルは非常に人気の高いキャラであるため、プレイアブル化を予想する声や、それを望む声も少なくない。

とはいえ、作中での彼の言動を見ると、一般人を面白半分で殺害したり、親しい人間を躊躇なく裏切るなど、
暗い過去からくる苦悩など情状酌量の余地もあったサンダルフォンに対して、明確に一線を踏み越えていることがわかる。

また、罪を犯した過去を持ちながらも、反省の色もあり贖罪のために働いてもいるサンダルフォンやユリウス*1といった元敵のプレイアブルキャラと比較すると、
作中の発言や態度を見ても反省の色は一切なく、むしろ自身の悪事や世界滅亡といった目的に対して誇りすら持っていることがうかがえる。
趣味嗜好こそ違うが、反省の色が殆ど見られないロベリアが同列に扱われる所以である

そのため、プレイアブル化の可能性は低いか、仮にあっても召喚石実装が限度ではないか、という見方もある。
…と思っていたら新規追加された闇属性のセラフィックウェポン(天司武器)のモチーフがベリアルであり、武器として間接的に加わるという実に彼らしい方法で戦力に加わることとなった。セラフィックウェポン共通の『(天司名)の加護』スキルが彼だけ『堕落のすゝめ』になっていたりする。
そのせいでセラフィックウェポン最終上限コンプリートで手に入る闇堕ちスキン『オルターエゴ・コンジュラー』を彼の仕業とするユーザーも居たりする。
セラフィックウェポンの強化を進めていると、彼が主人公の夢枕に立ち始めセラフィックウェポンについての危険性を彼の視点から語る。
そしていつしか「1つでさえ人の手に余る天使の武器を5つも手にした主人公は人の枠から逸脱し始めている」「今ならまだ引き返せる場所にいる」という彼らしからぬ警告を始め……

外伝作品である格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』では敵サイドのキャラとしてプレイアブル化が決定。
さらにスタッフの「格ゲーならベリアルはプレイアブルで出せると思った」という趣旨の発言から、本家で彼が味方として使える可能性は現段階では皆無といえるだろう。


+ 『000』の結末(ネタバレあり)
初対面の時、そしてカナンで再会して初対決した時に口にした、『本当にサヨウナラ――』
その言葉を残して、「狡知」を司る堕天司は空の底へと落ちていった。




























と思ったら、やっぱり生きていた。

それはまあ、前編のラストであれだけ皆が揃いも揃って生存フラグを立ててればね……。
だが流石に無傷では済まされず満身創痍であり、様子からアバターの影響は無くなっているが自力で飛ぶこともできない程に疲弊していた。

最終決戦の舞台である神の塔エテメンアンキで、もう一人の半身たる創世神の預言者ルシオを取り込んで究極の十二枚羽根となった、堕天司の王ルシファー。
その圧倒的な力に翻弄されながらも、皆の想い、そしてルシフェルの遺志に支えられて、サンダルフォンは四大元素と天司長のを合わせた十二枚羽根を発現させる。
死闘の末、主人公・ルリア・サンダルフォンの三人はルシファーを倒すが、墜落していたエテメンアンキは異次元への転移を始める。脱出手段を探る一行の前に――

おまたせ。
救援に来たぜ。

さも当たり前のように、ヤツは現れた。
そして、自分が乗って来た騎空挺を譲る代わりに、自分とルシファーを見逃すよう「商談」を持ちかける。
悪逆の限りを尽くしておきながらの身勝手な言い分に怒る一行だったが、満身創痍の仲間たちを顧みた主人公は、無言で頷く。
交渉成立と判断したベリアルは脱出路を示し、「良い週末を」と送り出した。
そして世界の滅亡を望む二人の男と主人公たちの戦いは、痛み分けという形で終わるのだった――













と思うじゃん?

ベリアルに渡された、ラカム曰く「無駄に高性能かつ高価そうな」騎空挺には、時限装置つきの爆薬が仕掛けられていた。
エテメンアンキから飛び立った直後にエンストに見せかけた爆発が起き、
シェロカルテがグランサイファーで迎えに来なかったら、一行はそのまま空の藻屑と化していたことだろう。
最後の最後まで主人公たちを翻弄し続け、足を引っ張り続けたベリアル。
彼との物語は同時に、初対面でその狡知を見破ったシェロカルテが、再びその罠を見破り主人公たちの窮地を救うことで、本当に幕を下ろすのだった。

「こいつもプレイアブル化するんじゃね?」と思われ、エンディングでは「救援に来たぜ」とのたまい、
いつの間に味方に!? と色めかせた男はしかし、馴れ合いも妥協も徹頭徹尾拒否し続けた。
その反逆ぶりは、敵ながら天晴れと言って差し支えないのではないだろうか。

そして一行が去った後、最愛のルシファーとふたり残されたベリアルは、
「計画は残念だったが、また立て直せばいいだろう」とルシファーを慰め、「残念だけど一興でもある」と、これまた悪魔的なセリフを吐いた。

お前も矛盾か……

愛は矛盾するモノだぜ?

圧倒的な知性と冷酷さを誇り、もう一人の自分であるルシフェル以外誰一人として眼中になかったルシファーを呆れさせるという、
ある意味他の誰にもできなかった偉業をひっそりと達成したベリアル。

ルシオの策で異次元に飲まれるルシファーを追うため、また自分が体を張るのかとぼやきつつも、「狡知」を司る堕天司は不敵に笑っていずことも知れぬ彼方へ飛び立っていった――。

そして、アバターに汚染されたサリエルの翼をベリアルが切断したことで皮肉にもサリエルの汚染源が除去され、ラファエルによる治療もあって彼が一命を取り留める事になった。




最後の最後まで悪魔であり続け、微塵も後悔も反省も見せず人間たちを嘲笑し続けたベリアル。
虚言しか吐かない男とはしかし、いつか再戦の時は来ることだろう。
それだけは、おそらく真実ではないか。


公式現パロである「拝啓、大切な君へ。」では織部明彦という名前で登場。
本編さながらの悪辣な存在……と言いたいところだが。
  • 下ネタが皆無。
  • 主人公に対して逆恨みに近い形で服従を要求、更に彼に親しい存在に危害を暗示し暴力を振るう。
  • 女子生徒の携帯電話を奪い、更に彼女の友達に今後の関係を断つと言った節のなりすましメールを送る。
  • 遠いところに引っ越した主人公の想い人に対してはその場所にいる知り合いに頼んで危害を加えようとする
…等、言動が妙に生々しくなり、プレイヤーの感じる厭らしさ、不快さはかなりのものであった。
(主人公の煮え切らない態度やある意味人気のあった夏イベントの代わりに導入された事もあってコイツだけの原因ではないのだが)

他方、彼がカバンにつけているりんごのマスコットはわざわざ懸賞に応募してゲットしたもの、相変わらずのルシファー(こちらでは不破大黒という名前)信仰。
馬部という名前の先生に怒られたら大人しくなる。戦闘時に見せるクッソダサいパンチ。とコミカル分は皆無ではない。
それでカバーできないほどの悪行を働いているのもまた事実だが。




能力

ベリアル
『失楽園』
VERY HARD/HIGH LEVEL
属性:闇

戦闘形態となったベリアルは、六枚のコウモリの羽根、さらにサンダルフォンと同様の宙に浮かぶ数本の剣を展開する。
登場時ボイスは「オーケー。さぁ、ヤろうか」と、余裕綽々の口調で言う。

麻痺が無効のため、ソーンなどで行動を封じることができない。
HPが50%を切ると使う特殊技「アナゲンネーシス」は、背後から無数の光線を放つ、
ルシフェルの「パラダイス・ロスト」、サンダルフォンの「アイン・ソフ・オウル」と同じ外見の必殺技。
威力が高いうえ、3ターンの間魅了のデバフを与える厄介な技である。
さらに危険なのは攻撃ボイスの「咥えてみせろ」という台詞。何のことかって? 言わせんな恥ずかしい。

さらにHIGH LEVELではHP60%以下で「アナゲンネーシス」を使ううえに、50%以下でアバターと交代するとデバフが全消去される。
このとき、まともにダメージが通らず、さらに強烈な通常攻撃で一気に全滅することもあるので注意が必要。



アバタール・ベリアル
『000』
EXTREME/HIGH LEVEL
属性:闇

アバターの因子を含んだサリエルの羽根を吸収したことで強化、変貌したベリアル。黒目に赤い瞳、ねじくれた角、全身に浮かぶ紋様といった、更に悪魔的な姿となる。
六枚だったコウモリの羽根は八枚となり、それまでベリアルになかった破壊衝動が全身に漲っている。
登場時ボイスも「世界は終わるんだよ……」と恍惚とした口調で自身の目的を言い、倒された時も「フッハハハハハ…ごめんファーさん」と言うなど、随所にベリアルの「本気」が窺える。

アバターの因子があるため、アバターの特性である「闇の意志」(攻撃力と連続攻撃力が累積で上昇する状態)があり、
さらに通常攻撃で2人を同時に攻撃するため、防御・回復手段がないとHPをみるみる削られる。
特殊技の「ハバクク」で呪い(HP回復不能)を付与されると、なおさらである。

こちらのHIGH LEVELでは『失楽園』のベリアルから50%以下でアバタール・ベリアルに変身する。
弱体効果リセットがなくなるため危険度はいくらか下がるが、その代わり救援で大人数が集まるとあっという間に溶けやすくなるという別の問題もある。

そして……



召喚石 ベリアル


"Ah hell, Welcome to my feast time to start the hedonism" ……ってね

オレの羽根を拾って遊んでるヤツがいるな……まぁオレの投影でナニをしようとコキ使おうと構わないけどねぇ
そのうち感想でも聞かせてもらおうか
……なぁ、特異点?


狡知の堕天司は世界の終末を語った口先で、次の瞬間には人生の謳歌を諳んずる。
花を愛でた指先はそのまま滑って茎を折り、
舞踏会を踊った爪先は人間の血と臓物と尊厳の上を闊歩する。
その心の奥底に秘めるのは無常の自己愛か、無償の博愛か。

レアリティ:SSR
属性:
分類:プロヴィデンスシリーズ
加護:こういうプレイも悪くないだろう?
メイン装備時:闇属性攻撃力100%上昇(3凸時120%、4凸時130%)、闇属性キャラの最大HP上限を20000に固定、最大被ダメージ値を5000に固定(4凸時)
サブ装備時:与ダメージ値が最大15000上昇(3凸時20000、4凸時30000)上昇、最大HP30%ダウン
召喚効果:パレーズ・ラスト(参戦者による合体召喚不可能)

「召喚石として実装されるのでは」とある程度予想されていたが、2019年年末年始レジェンドフェスガチャにて召喚石としてサプライズ実装。
分類はルシフェルとバハムートと同じ天井交換もサプチケ交換も不可能なプロヴィデンスシリーズであり、まさかの分類にTwitter等SNSは瞬く間に阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
グラブルの世界観に於ける創世神とレアリティで肩を並べる理由は「他の天司よりも先に生み出されたからでは?」と推察されている。
実際、『000』のオープニングでもルシフェルがベリアルに、「私と君は同時期に作られており、能力も本質的に見て上下はない」と発言している。それを反映してか、4凸時の攻撃力の数値は5凸ルシフェルに匹敵する高さを誇る。
また、今後ガチャでピックアップされるとしても、スターレジェンドガチャや人気投票を除くとルシフェルと同じように『000』復刻開催時或いは『Versus』発売時ではないかと噂されている。

マイページ設定及びマイページボイス対応、マイページ設定時には「Parede's Lust」がフルで流れるという破格の待遇であり、マイページボイスによると主人公が彼の羽根を拾ってしまったらしい。なんちゅうもんを拾ってんだ
更にバブさんに言及し、ルシファーに蹴られていると思わしき口ぶりから『000』最終盤で彼がルシファーと共に旅立った場所から空の世界へ干渉していると思われる。

召喚石自体の性能は一言で言ってしまえば「まさにベリアルとしか言いようのないクセモノ」。
メイン装備時の効果は闇属性攻撃力の上昇に加えて、闇属性キャラのHP上限値を20000に固定する。加えて、4凸時には被ダメージ上限を抑制する効果も付くため高難易度もしくはグラブル初心者向け。4凸素材を除けば
……ただし、グラブルの仕様上この手の効果で無属性ダメージは軽減できないという罠がある。例えば、エンドコンテンツの1つであるダークラプチャーHLだと開幕にルシファーが無属性30000ダメージのパラダイス・ロストをぶっ放してくるため、ベリアルをメイン召喚石に装備しようものならもれなくファーさんの手でフロントが消し飛ばされる。
サブ装備時は敵への与ダメージが大幅に増加し、デメリットとして最大HPが大幅にダウンする。この効果は属性指定がないのでどんな属性で適用される。
検証によると、この最大HPダウン効果は装備スキルの計算が終わった後のHPからではなく通常守護枠から差し引いているらしく、実は暴君スキルよりもデメリット効果自体は軽い。特にHPが伸ばしやすい光・水属性はHPの減少値が誤差の範囲に収まる場合が多い。
そのため、与ダメージが上がりにくい初心者やアーカルム等の短期戦かつ周回コンテンツにおいて最優のサブ効果と言える。
与ダメージ上昇効果は一撃毎に加算されるため、特に多段ヒット型のダメージアビリティや通常攻撃時の割合ダメージとの相性は抜群。
一方で、最大HPダウンのデメリットはサラーサの「グラウンドゼロ」や剣聖+ディスペアーの組み合わせを代表とするHP依存のアビリティを軸にした周回編成とは折り合いが悪い点には留意するべきだろう。
また、装備の関係上守護が積みにくい編成はHP30%ダウンの効果が重く伸し掛かる場合もあり、闇雲に全ての編成に組み込んでいいという代物でもない。
加えて4凸素材もプロヴィデンスシリーズと同等に重い。特に天司アニマ4種類25個ずつは各天司武器やアーカルムシリーズの強化に溶けている場合が多いそのためまたアルバハが乱獲される
ちなみに、ゴリラに続いて加護効果の名前に「加護」とついていない。名称からして特異点で遊ぶ気満々である。

召喚効果は加護効果以上にピーキーかつじゃじゃ馬。召喚可能タイミングはサブ装備時は3ターン後。
「狡知の戯れ」バフを主人公に付与し、6ターン毎にランダムなバフ/デバフをばら撒く。召喚可能タイミングは3ターン後(サブ装備時)

味方全体に対しては
  • 3ターンの間、テンション4及びダメージ上限20%アップ付与/魅了・防御力50%ダウン付与
  • 3ターンの間、生命の果実付与(アビリティ使用時、敵HP20万・味方HP1500が回復する状態)
  • 3ターンの間、禁忌の果実付与(奥義ダメージ80%アップ、奥義上限20%アップ、奥義発動時に最大HP10%分の無属性ダメージを受ける)
敵全体に対しては
  • 無属性99,999ダメージ/スロウ効果
  • 4ターンの間、攻撃・防御ダウン/刑死効果(自パーティのみ適用)

……ぶっちゃけた話、パルプンテである。効果の振り幅が大きいが、こちらにとって特に厄介なのが魅了付与。どうやら、行動不能率がかなり高めに設定されているらしく最低でもクリアオールが2枚ないとまともに行動する事すらままならない。
「だったら、マウントで事前対策するぜ!」と意気込む人がいるかもしれないが、残念ながらデバフは全てマウントを貫通して直撃するため意味がない。
因みに、一番対策しやすいのは風属性。イベント配布キャラのジョイの3アビ「煩悩退散」を使えば数の暴力で一気にデバフを回復してくれる。ジョイ自身が15Tで実質自壊するのが難点だが。
因みに、古戦場であればクリアハーブを使うのが有効。

尚、サンディもといサンダルフォンが場に出ていると専用の掛け合いと共に
  • 奥義ゲージ+100%
  • 3ターンの間、奥義ダメージ80%アップ、奥義上限20%アップ/奥義発動時最大HP49%の無属性ダメージを受ける(奥義発動で解除)
  • 奥義再発動1回
がサンダルフォンに確定で付与される。要約すると、奥義を連続で撃って(自分が)ボロボロになる。
対策の仕様のない割合ダメージで一度に98%も体力を持っていかれる為、HP100%状態で発動しようが2%しか残らず少しでも体力が削られているとほぼ致死ダメージになる。
その状態から攻撃を受け、よしんばサンダルフォン自身がガッツで耐えてもスリップダメージデバフを受けていればそのままサンダルフォンが昇天しかねない。

余談だが、サンダルフォンと果実系2種のバフ効果のアイコンはダークラプチャーHLの付与効果と同じリンゴマークであり効果もよく似ている。

総じて、ハイリスクハイリターンを邁進する性能であり、不確定要素を除去するためにビィが『るっ』で提唱した放置プレイ策召喚しないという運用が主流になると思われる。
2021年現在においては編成の関係上HPが伸ばしやすくなった一方で求められる火力がますます上がっているため、サブ編成時の与ダメージ大幅増加の価値が増しており、所有者と未所持者の差が生じるレベルの召喚石となりつつある。
被りSSRキャラ150人と等価値のシェロカルテの特別交換券を使い、これまた超希少な金剛晶をベリアルのケツに挿れる投入するだけの価値があると言われている程である。
また、サンダルフォンのみを狙って戦闘不能にしやすくなるため彼を奥義ぶっぱ→控えにバトンタッチする鉄砲玉に仕立て上げる色々酷い運用も考えられる。
『初心者にとっては頼もしい助力になるが、色々知恵と力を付けてきた者(特にファーさんに敵対する者)に対しては逆に所々で足を引っ張る そして、活用できる者は化け物に足を突っ込みつつある』部分は、設定上極めて困難なベリアルのプレイアブル化に対する公式の回答ともいえる。
なお、「バース・オブ・ニューキング」と題されるマルチバトルが実装されたバブさんに関しては、うまく立ち回れる自信があれば積んでいけないことはない。



ぐらぶるっ!

え!?全開でイク!?

やはりというべきか彼も登場。
再戦するときのために一行が対策を考えるも、 あらゆる単語をエロく変換してパワーアップ したり、
かと言って無言で戦おうと考案するも 冷たく無言で殴られる快感でパワーアップしてしまう だろう…ということで、
ビィが考えた対策は 「とにかく関わったらパワーアップされるから、オイラたちの知らない所で事故に合うことを祈る」 ということで落ち着いた。いいのかそれで。
1254話では先述のサリエルが庇った件については本人曰く「 狡知のコはコミュ力のコ 」とのことで彼をうまく言いくるめたらしい。
ビィからあとの「ウ」と「チ」は何だよ?と聞かれた際にはたまたまそこにいたローアインが「 ウェーイ 」と「 チャース 」じゃないか?と答えるとほぼ正解だと言われ、
天司にキミみたいなのがいたらサリエルは堕とせなかったかもな 」と貴重なマジ顔で語る程、なかなかの高評価だった。彼の妄想で出る日も近い?
1257話で本編通り空の底に落ちたと見せかけて運良く身体が引っかかって生きていたが、『高所落ちした悪役は大抵生きている』という理屈からコルワとビィ(砲戦特化型)の2人に先回りされており、ハッピーエンドのために念入りに始末された。



余談

今までグラブルにいそうでいなかったドストレートな変態ぶりとブレなさから『失楽園』初登場時には全空に衝撃を与え、その様子はSNSで拡散。
結果として彼に惹かれてグラブルを始めたプレイヤーは多く、その想定外の盛況ぶりにグラブル史上初のイベント期間延長措置が取られ、急遽1ヶ月開催のロングランイベントとなった。
更に『失楽園』配布キャラであるサンダルフォンが配布キャラとしてはかなり高性能で、イベント報酬武器もサンダルフォンも初心者にとっては育成難易度の高い光属性であったため、初心者の戦力増強の一助となった。
そんなベリアルが初心者を1ヶ月掛けてじっくりと育てていく様子から付けられたあだ名は「ベリアル幼稚園」。凄まじく教育に悪そう
このベリアル幼稚園卒園生は戦力が整っていくスピードが尋常では無い事で有名であり、その中から開始1年足らずでRank200到達者や称号「古戦場の英雄」「十天の極みに至りし者」の取得者が現れる始末。

初登場時、復刻+『000』時と何故か別のゲームアレなキャラと二度に渡って登場時期が重なった。ついでに召喚石化とピックアップの時期まで被った。やべー奴とやべー奴は惹かれ合う宿命なのか…。
流石にもう無いだろうと思われたが、8月の公式生放送にてベリアルの『GBVS』参戦が正式発表された僅か2日前にあっちのやべー奴の水着が発表されて三度目となってしまった。サマーキャンプは終わりだぁ!!

ベリアルが『000』で度々口にする「良い終末を」があるシーンで「良い週末を」に切り替わるのは、
「週末」を「終末」「週末(イベント後半ストーリーが追加されたのが2019/3/8の木曜日)」
「2019/3の第一週の日曜日(週末の3/10)にはグラブルが5周年を迎え、直前の9日には5周年直前公式生放送が控えている」に引っ掛けたトリプルミーニングとなっている。

初出の「失楽園」における戦闘BGMは、星晶獣アバターの心情を謳った「Paradise Lost」だが、こいつの印象があまりに強烈だったせいでベリアルの専用BGMと勘違いする者が多々発生した。
そして「000」ではついに専用BGM「Parade's Lust」を引っ提げて登場している。
詳しくは 公式の和訳歌詞付き動画 があるのでそちらを視聴して頂きたいが、蠱惑的なテンポの楽曲とは裏腹に、歌詞が下品な淫語とスラングまみれの最低最悪なシロモノであり、ベリアルという存在をこの上なく体現するものとなっている。
作詞した本作ディレクターの福原氏が本作音楽コンポーザーで作曲担当の自分で自分の石を砕くナリタ成田氏に歌詞を見せたところ、ドン引きされたそうな。



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最終更新:2024年03月18日 23:00

*1 ユリウスに至っては未だに除去しきれていない暴走の危険性から自害の準備を整え、親友であるアルベールには「自害もままならない程に暴走した場合は自分を殺してでも止めろ」と介錯を依頼するほどである