マガバッサー

登録日:2019/02/28 Thu 21:12:18
更新日:2023/12/27 Wed 10:25:19
所要時間:約10分で読めます





各地を渡り歩いた俺が流れ着いた町……。

そこで、戦いの幕開けを告げるに遭遇した。

その嵐の発生源には、『魔王獣』と呼ばれるかつて封印されていたはずの邪悪な生命体が蠢いていた。

そしてその中で、俺は大切な仲間と出会うことになったんだ。


ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE(2018年1月6日~6月30日)
第2話「夕陽の風来坊 激突! マガバッサー」イントロダクションより



マガバッサーとは『ウルトラマンオーブ』にて初登場したウルトラ怪獣の内の一体である。



データ

別名:風ノ魔王獣
身長:55m
体重:2万t
SA:岡部暁


概要


夢野ナオミ「鳥を見た……?」

第1話「夕日の風来坊」にて初登場。地球環境そのものに大きな影響を及ぼしかねない程の強力な力を持つ魔王獣の内の一体であり、別名からも分かる通り、「風」を司る。

青い羽毛に覆われた巨鳥のような見た目をしており、腹部は金色の鱗で覆われている。両翼は上部先端から上部半分までが銀色になっている。またそこの羽は下部が黄色になっている。
また鳥とは書いたがその嘴の中には細かい歯がびっしりと生え並んでいる他、翼の付け根部分から鳥類の足によく似た形の小さな両腕が生えており、所々鳥類にはない特徴も持ち合わせており、爬虫類やドラゴンの要素も入っている。魔王獣の証である「マガクリスタル」は額に埋め込まれている。

空中に暗雲を作り出し、そこから大量の竜巻を発生させる「マガ嵐」、また空中で羽ばたいて高風圧の突風を繰り出す「マガ衝撃波」が得意技。またバタフライ効果によって太平洋上に7つの台風を同時発生させるという異常気象まで引き起こした。

太平風土記にも「禍翼(マガツバサ)」としてその存在が記されていた。

活躍

物語開始早々に都内某所に出現。マガ嵐を引き起こしてその辺り一帯を壊滅状態に追い込んだ。

後日再び別の場所に出現し、嵐に巻き込まれて宙を舞うSSP-7の中にいるSSP達の目の前でウルトラマンオーブスペシウムゼペリオンと激突。しかし、そこで決着は付かず適当な所で撤退した。

更にその後日三度出現。再びマガ嵐でその場を蹂躙し、意図せずしてナオミを吹き飛ばしてしまうが、超人的な身体能力で嵐の中に突っ込んでいったクレナイ ガイに救出され、また彼の変身したスペシウムゼペリオンと再度激突。マガ衝撃波等を使って一歩も譲らぬ熾烈な攻防を繰り広げるが、一度避けたスペリオン光輪を再び投げられて翼を傷つけられ、空中で何度も打撃を喰らいながら撃ち落される。
最期はスペリオン光線を喰らい爆散、ガイはマガバッサーを封印していたウルトラマンメビウスウルトラフュージョンカードを手に入れるのだった。

しかし……


オーブ、お前は希望の光か、それとも底知れぬ闇……かな?


その夜。
マガバッサーのエネルギーはジャグラス ジャグラーが持つアイテム「ダークリング」に収束され、怪獣カードと化していた。


ウルトラ怪獣擬人化計画

2016年8月30日発売の電撃G’sマガジン10月号にて発表。平成ウルトラシリーズの怪獣達の中でで初めてのラインナップとなった。デザイナーは「NINNIN」。
青髪のロングヘアーで頭部にはオリジナルと同じマガクリスタル付きの三本の角が生えている。
服装は他の怪獣に比べるとかなりオリジナルに近いが、腋と横乳に両腕の肘から手首、横腹と鼠径部及び太股がもろ出しという結構なセクシー使用な部分もある。


アニメ版では

「また設定って言ってる!?」
CV:寺田晴名
第2期より登場。本名「風巻ヨウ」。誕生日は7月9日、血液型はB型。
マガジャッパこと「竜波ユカ」と共にGIRLSに入隊し、エレキングの指導を受ける。
明朗快活な性格で怪獣娘に覚醒したきっかけは「空を飛びたいと思ったから」。
よく涼しい顔でメタ発言やオタク的発言を連発するエレキングを訝し気な表情で見たり、ツッコミを入れている。
長らく本編終了後のミニコーナー「おしエレ ~おしえて!エレキング先輩~」にのみ登場していて、変身せず、物語の本筋に関わることも無かったが、
最終回にて満を持してマガジャッパと共に参戦。ザンドリアスやノイズラーと共に空中戦に参加し、空飛ぶシャドウビーストを迎え撃った。


因みに

監督の田口清隆は『特撮は爆発だ! #221 SP』にて、額のマガクリスタルを外せばただの「バッサー」になるとし、バッサーという怪獣は存在すると述べた。
その為、多くのファンがこの怪獣の元になった怪獣の登場を今か今かと心待ちにしていたのだが、約2年後そいつは現れた……

出でよ!グエバッサー!

\グエバッサー!/

アン・ドゥ・トロワ、アン・ドゥ・トロワ、アン・ドゥ・トロワ!


グエバッサー


データ

別名:猛禽怪獣
身長・体重:マガバッサーと同じ
SA:石川真之介


概要

ウルトラマンR/B』第5話「さよならイカロス」に登場したマガバッサーの原種と思われる怪獣。愛染マコトにAZジャイロと怪獣クリスタルで呼び出された。属性は「嵐」。

姿形はマガバッサーと全く同じだが、青を基調としていたあちらと違い、羽毛は白を基調とし、赤で縁取られている他、嘴は黒く、全体的に「トキ」を彷彿とさせる外見が特徴。名前の通り「グエーッ」とも聞こえる鳴き声を上げる。

流石に魔王獣程の驚異的な戦闘能力は持っていないものの、マガ衝撃波に似た「バサバッサー」は最大風速90mにもなる暴風であり、ウルトラマンのパワーをもってしても前身すらままならないレベルで強力な技である。また、両翼から羽をミサイルの様に飛ばすことも可能。


活躍

笛鳴山の地下に埋まっているウルトラマンティガクリスタルの探索のために召喚され、 湊イサミ が通う大学近辺に出現して町を破壊した後直ぐに笛鳴山に現れ、ロッソブルと激突。二人のコンビネーション攻撃にも羽を飛ばす等して奮戦した後はバサバッサーで反撃し、二人を大いに苦戦させる。

そんな状況下でブルはクリスタルを使っての一発逆転に懸け、兄とのコンビネーション技では起こした水蒸気爆発で地下のクリスタルを引きずり出すとブルウインドにフォームチェンジ。そこから空中戦に移行しロッソのアシスト攻撃を受けながらも互角以上の戦いを繰り広げ、漆黒の竜巻を作ってその中に彼らを閉じ込めるが、ブルの逆回転の竜巻によってそこを破壊されてしまい、最期はブルウインドの「ストームシューティング」とロッソアクアの「ゼロツインスライサー」で爆死した。

その後、クリスタルはダーリンに回収され、後に生み出される漆黒の巨人の力の一端となるのだが、湊兄弟はそれを知る由もなかった……。


客演

ULTRAMANREGULOS」に登場。
D60星の地下遺跡に住み着いており、迷い込んだレグロスを襲撃するも、トゥバーンに追い払われた。
その後もトゥバーンの修行を受けるレグロスの対戦相手として利用されている。
ちなみにトゥバーンがこいつを追い払った際に「晩飯!」と叫んでおり、少なくともD60星の住人にとっては食用になるようだ。

また「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」において、リシュリア星人イグニスが所持するアイテムとして「グエバッサーの羽」というものが登場している。
これはグエバッサーの翼から抜け落ちた羽のようで、イグニスはこれを空飛ぶ箒に仕立て上げることで空を飛ぶことが可能となっており、ナースデッセイ号への侵入には毎回この「グエバッサーの羽をつけた空飛ぶ箒」を使用しているようだ。


ライバッサー


データ

別名:稲妻怪鳥
身長・体重:マガバッサーと同じ
SA:石川真之介


概要

ウルトラマンデッカー』第11話「機神出撃」に登場したマガバッサーの亜種と思われる怪獣。

羽毛は金色で、一部紫色が混じっている。また、これまでのバッサー系とは異なり4本の湾曲した巨大な角が生えている。

台風の中に住んでおり、台風ごと移動するのが特徴。
これまでのバッサー系と異なり雷撃を得意としており、常に体から電磁波を放ち地上に降り立っただけで通信機器をお釈迦にしてしまうほど。
腹部からは一撃でテラフェイザーの中枢を焼き切るほどの強力な雷撃光線を放つ。


活躍

テラフェイザーの起動実験時にガゾートに続いて襲来。
新生GUTS-SELECTのムラホシ隊長はこの2件の襲撃及びスフィアに反応して活動を再開した怪獣達を例に挙げ、「地球に生じた異物を排除するのが怪獣の本能だとしたら…?」と推測しており、ライバッサーもガゾートと同じくテラフェイザーを地球に生じた異物だと判断して排除しようとした可能性を挙げていた。

圧倒的な力でテラフェイザーを機能停止させると、一時撤退。しかしハネジローが搭載されてテラフェイザーが再起動すると再び地上に降り立ち、テラフェイザーと交戦する。
しかしハネジローが操縦することにより戦闘経験の低さが改善されたテラフェイザーには圧倒される。それでも凄まじい耐久力で耐え続け、テラフェイザーをオーバーヒートに追い込んだ。
だがそのタイミングでデッカーが巨大化、ウルトラデュアルソードのトリプルデッカースクラムで倒された。


ヒナバッサー


データ

別名:稲妻怪鳥
身長:2m
体重:200kg


概要

その名の通りライバッサーの雛。
外見はライバッサーと同じだが大きさが人間サイズになっている。

群れで行動するが、ライバッサーまで成長できる個体は少ないらしい。


活躍

ハネジローをテラフェイザーに搭載しようとするGUTS-SELECTの動きに感付き、複数体で襲撃。
何故か人間サイズで変身してしまったデッカーを集団リンチするも、リュウモンとキリノが助けに入ったことで形勢逆転されすべて倒された。


余談

アクターの腕は両腕ではなく主翼に入れられている。

Youtube公式円谷チャンネルで配信されている監督コメント付R/B第5話予告によると、「グエバッサーはマガバッサーの野生体」とのこと。
田口監督も特撮に関しては「マガバッサーよりグエバッサーの方が少し恐いな」と感じており、「わざとやったわけでもないのに勝手にそうなった」というのが演出してきて面白かったと公言している。
火や水に比べると風は目に見えないもので、風っぽく映し出すのは現場的にも大変なようで、グエバッサーと共にブルウインドをどう見せようか、ワンカットでどう魅せるかと苦心していた模様。

マガバッサーはDXサイズ、グエバッサーとライバッサーは500サイズでそれぞれソフビが発売されている。


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最終更新:2023年12月27日 10:25