シャングリラ・フロンティアに登場するゲーム

登録日:2018/02/24 Sun 12:05:00
更新日:2024/03/15 Fri 15:18:22
所要時間:約 40 分で読めます





クソゲーマニアは定期的にクソゲニウムを補給しないと死ぬからな


この項目では、シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~に登場する架空のオンラインゲーム達について解説する。
(以下、作品タイトルは『シャンフロ』と略する。)



【概要】

作品タイトルにある通り、本作の主人公・陽務楽郎ことサンラクはクソゲーハンターであり、作中では断片的に彼が過去にプレイしクリアしてきたクソゲーが出現する。
……が、原作者の硬梨菜氏の考案した数多のクソゲーは頭のネジが数本彼方に飛んで行ったかのようなカオスな発想のものが乱舞する傾向にある。

なのでこの項目では、作中で登場したクソゲー(或いは良ゲー)達を抜粋し、まとめて紹介とする。
なお此処で紹介するゲームたちは基本劇中劇の小ネタなので本筋には特に関係がない。

アニメ版では各ゲームのパッケージが登場しており、それぞれにCEROレーティングをモデルにしたアルファベットのレーティング表示がなされている。


【ゲーム一覧】

まず大前提として、今作の世界においてはVRゲーが主流となっており、プレイヤーはフルダイブしてゲームを行っているという点が挙げられる。
他作品に例えて分かりやすく言えば、全ゲームがSAOに出てくるゲームみたいな感じでプレイすることになる。
ゲーム内の肉体である「アバター」を「自分の五感で操作する」というフルダイブの特性上、ジャンルにもよるが大抵のゲームにアクション要素が存在する。
現代で言うコントローラーを持ってプレイするタイプのゲームは過去の物となっており、アーケードゲーム的な格ゲーは廃れている。

漫画版・アニメ版ではサンラクの部屋の棚に様々なゲームが独自評価により分類され並んでいる。

フェアリア・クロニクル・オンライン ~妖精姫の祈り~


『ああ、精霊達が解放されていく……世界に色が………貴方のお陰よ、本当にありがとう………!!』

「ついでにお前もくたばれやアバズレがぁぁぁぁぁ!!!」

通称「フェアクソ」。レーティング「A」。
記念すべき作中におけるクソゲーのトップバッターにしてレジェンドオブクソゲー。
歴戦のクソゲーハンターをして何度も挫折の危機に陥った呪いの塊。

「VRRPG黎明期に発売された自称大作RPGのオンラインリメイク版」と大層な肩書であったが、出て来たのは
  • 「高度な包囲殲滅を仕掛ける敵に対して壁に回復魔法をありったけぶつける味方」に代表される悪辣過ぎる敵AI及びお粗末な味方AI
  • メインシナリオとサブシナリオの問題発生の原因の9割ヒロイン「フェアリア」の行動*1というクソシナリオ
  • 大小様々な予測不能なバグの嵐(壁の前で突進モーションすると世界の裏側に飛ぶ、特定の状況下で回復魔法すると自分の足元のテクスチャが剥がれる、座標がラスダンと重複している為に見えない魔物が徘徊しており一方的に殺されるダンジョン、等々)
と全方位隙のない完全無欠のクソゲーだった。(通称:「クソゲー界のトライアングルピラミッド」
そのクソっぷりは数多のクソゲーをプレイしてきた主人公が燃え尽き症候群に陥る程であり、シャンフロプレイ中も予想外のとある出来事で本作のトラウマに苦しめられる。
特にヒロインのフェアリア(アニメ版CV:潘めぐみ)に対してユーザーたちは「フェアカス」「痴呆」「アバズレ」「邪神さんかわいそう」「ラスボスよりヘイトを集めた女」「真の邪悪」「ドロッドロの汚泥が如きイビル潤滑油が血の代わりに流れている」など熱狂的な賞賛を隠さず、「ラスボスを倒し、エンドロールに入るまでの三分間は無制限でヒロインに攻撃可能という事実だけがこのゲームを購入する価値(通称:報酬の三分間)」で評価が大体一致している。
というか最後にヒロインを思う存分殴り倒し続けられることがプレイヤーのモチベーションになっている節まである。
ついでにフェアリアを庇ってラスボスに呪われ、孤島に置き去りにされて途中退場したサブヒロインのシャラハールに人気が集中しファン投票ではおよそ3500票(サンラク含む)獲得した。


なお、報酬の三分間以外でフェアリアを殴ろうものなら彼女からの好感度が急落。
好きでもないヒロインの好感度を上げなければストーリーが進まない上に他のNPC全員から罵倒され続けるマゾ仕様である。
報酬の三分間において、ストーリーシーン故にダメージ判定もなく、ストーリーは進行するためユーザーにタコ殴りにされたり衝撃でバウンドしながらフェアリアがこれまでの旅を楽しそうに懐かしむ姿はただのホラー。
曰く、「これを買ってフェアリアにおべっか使うくらいなら服屋で服を買って現実の女性をナンパしたほうがまだ精神衛生的に健康。」
実際、作中でクラン「配信戦線」のメインメンバーとして登場するガル之瀬は本作をプレイしてシャラハールにガチ恋していたら上述を仕打ち目の当たりにし、現実で多少似た顔の女性を目にしただけで潜在的な嫌悪感を抱いてしまうというレベルの深刻な精神汚染を受けている。

ちなみにオンラインなので「フェアリアの大魔法で異世界から可能性の主人公を呼び込むことができる」んだとか。
とはいえバグの連鎖も相まって普通に誰もやらなくなった(やってる奴がいないとは言ってない)らしい。
なおオフライン版もこんな感じのノリだったらしい。クソゲーのクソ移植

クソ妖精が出てくるリアルゲーのイメージとしては『ブレイブリーデフォルト』が近いような…(風評被害)。

漫画版ではクリア後に「二度とやらない」と書かれた棚に収められた(事実上の封印)。
逆を言うと、他のゲームは「まだやる理由があればやるかも」ということである。


サバイバル・ガンマン

通称「鯖癌」。レーティング「B」
己とピストルだけを頼りにエネミーが蔓延る無人島を生き抜くサバイバル・ガンシューティングにして、「アップデートファイル1.00」「滅びかけた日」「最高最低のアレ」「クソデスゲー」との異名を持つ、サンラクに自分の人生を変えたと言わしめる作中最大の問題児。
詳しくは個別項目を参照。


スリリングファーム

通称「危牧」。レーティング「A」。
懸命に育てた植物や家畜を為す術なく更地にしていく巨大生物の脅威に怯える農業酪農シミュレーションクソゲー。
ゲーム時間でおよそ一週間に一度巨大生物「災獣」が台風が如く甚大な被害を撒き散らす中でジョウロ片手にのんびり牧場経営しろと宣うダイハードな内容。
災獣達は平然と異常気象で災害を起こしたり農産物を踏み荒らしたりする。
理不尽な鬼畜災獣(草食獣)が登場するが、爆弾を作り撃退することも出来る。
ただし理不尽に耐えかねて核を使えば畑が汚染されて即ゲームオーバー
ゲーム内ランキング最上位の人たちはなんかもうRTAみたいなことになってる模様。


サンラク曰く、「蝿がどれだけ己を鍛えたとて象をノックアウトさせる事は出来ない。そんな真理を教えてくれるゲーム」「やるだけで農家の人々への感謝の念がこみ上げるゲーム」


ベルセルク・オンライン・パッション

通称「便秘」。レーティング「B」。
別名「理不尽ゲリラリズムゲー」「超次元バグゲリラリズム格ゲー」「バグでもあり(バーグトゥード)
クソゲーとの評価もある格ゲー「ベルセルク・オンライン」の続編としてサービス開始された。
何故かダウンロード版とパッケージ版とでゲーム性が大きく変わる格ゲーであり、パッケージ版は最早別ゲーレベルのバグにまみれたレジェンドオブクソゲー。
パッケージ版は普通のゲームなら致命傷レベルであろう製作設計外の意味不明なバグを任意で起こせるため、人であることを捨てた人外達による阿鼻叫喚のインフェルノと化した。
おまけにストーリーモードでも人外バグが敵MOBにも適用されるのでどうしようもないくらいに収拾がつかない。
ラスボスによる、人間の動体視力を完全に凌駕する6フレームで発生するフィールド全体を射程距離内とするパンチを、その予備動作に合わせてカウンターをしないと攻略不可能なのが異名の由来。
運営すら修正を放棄し、過疎りすぎて対戦が成立しなくなってきたが今でも一部のユーザーが日々人の身体と尊厳を捨てながら研鑽に努めている。

漫画版の描き下ろし小説によると、本来はファンタジー路線の格闘ゲームであったのを無理矢理現実よりのものに変えた結果、という説が有力らしい。
例えば、特定のキャラエディットの時でしか発生しない、本来のファンタジー路線で登場するはずだったキャラに実装されていたであろうエフェクトバグなどがある。モルガナ八相かな?
どうもキン肉マン的な作品がベースっぽい。


ちなみに新バグ技を発見した者は技名を名付けられるというプレイヤー間でのローカルルールがあり、「にゃんにゃんシルブプレバスター」なるトンチキな名前を付ける者も。
仮にトンチキな名前の技名が対戦上重要な技になった場合は非常に複雑な表情で使用する姿が見かけられる。なお、技名を言う際は略さないのがマナーらしい。
劇中のプロゲーマー魚臣慧がクソゲーの沼に引きずり込まれた元凶であり、サンラクと友人関係になった記念すべき作品。
最近新規プレイヤーもチラホラ出たらしく完全に息は途絶えておらず、検証待ちだが新たなバグ技も発見されている。

ちなみに、このゲームで使われている物理エンジンは「バーゲンフィジックス」。
普通に優秀でいろんなVRゲームに使われているのだが、細かいところに粗が多いことでも有名であり、クソゲーマニアからは「バゲバグ」と呼ばれている。

漫画版ではサンラクのコレクション棚のうち「クセになるクソゲー」に収められていたが、アニメ版では「Notクソゲー」に変更された。
ゲーム環境は一周まわってバランスが取れている?のでその意味で分類したのかもしれない。

元ネタは『AC版北斗の拳』。

ユナイト・ラウンズ

「薬草調達任務」を受けたとしよう、NPCの上官は拠点すぐ近くの森で採取してこいと命じる。
さて新米騎士が取るべき最もスマートかつ楽な方法は何か?チュートリアルなんだから素直に森で集めてこい?

おめでとう、そんな君はおおよそ12時間ほどひたすら草むらで四つん這いになる作業をする事になる。

通称「世紀末円卓」。レーティング「A」。
滅びに瀕した王国を救うためにプレイヤー達は騎士となって襲い来るモンスターと戦うオーソドックスなファンタジーゲー。
を重ね、結束せよ」というキャッチコピーで運営もプレイヤー同士の共闘プレイを想定していたが、実態は「世紀末略奪ゲー」と揶揄されるモヒカンも真っ青の協力型クソMMOVR。

その原因はありえないぐらいに低いドロップ率の酷さに起因。
「滅びかけた王国」という設定に忠実にし過ぎた結果、ゲーム内の全アイテムで最もドロップ率が高い「石ころ」ですら驚異のドロップ率40%を達成。
結果最適解は「NPCの売店を襲撃するか、襲撃したプレイヤーを襲撃して奪うのが一番楽」と攻略サイトが略奪とPKを推奨するレベル。
さらに運営が意地になったのか「ドロップ率は絶対に変更しません!」と逆ギレ気味に明言してしまったことでクソゲーの不名誉が確定。
評価サイトも貫禄の評価☆1の栄冠を授けた友情破壊ゲーム。
隣に立っている者は本当にあなたの味方ですか?裏切りからビジネスを学べ。

……が、捨てる神あれば拾う神あり。
ギスギスを通り越して、挨拶がわりに略奪、ログアウト寸前に奇襲、一緒にクエスト中に謀殺という前提条件全員敵というPKの跋扈する世紀末ぶりからニッチなユーザーが流入。
元々PvPが必須項目と化したゲームでもあったこともあり、衰退するかと思われたがPvPガチ勢の吹き溜まりになることで商業的には成功してしまった。


この時点で大概なゲームであったが、下には下がいるのがクソゲー界の恐るべきところであるといえよう。


コスモ・バスター

フルダイブVRの中でも割と古参に位置するFPS。レーティング「A」。
「圧倒的絶望を全身で感じ取れ!」が売り文句に違わず、FPS視点でバスケットボールに手足だけくっつけたような敵が360度から無限リスポーンで襲い掛かってくるクソシューティングゲー。
クソ化の原因はフルダイブVR黎明期にありがちな「手に持ったコントローラーを動かす」ことと「実際に自分が動く」ことの違いを理解していなかった事に起因。
新規ゲームハード黎明期によくある調整が甘いゲームの一つ。

  • 連合軍殿撤退決戦
5面ミッション。
端的に言うと島津名物捨て奸を「一人で」「何度も」やらされるという島津家も真っ青の地獄絵図を要求するミッション。
なお最終的な結論と最適解は「戦わないこと」という島津家憤死案件。
敗北条件が「自プレイヤーの死亡」だけだった上に評価基準が「自プレイヤーの被弾率とキルスコア」だったため、味方のNPCがいくら死のうと評価に一切影響しないから崖まで追い詰めて橋を爆破すればS評価余裕だったらしい。


ラブ・クロック

───恋の時計は回りだす。『ラブクロック』

ジャンルはギャルゲー。通称「ピザ留学」。レーティング「A」。
一見するとどこから湧いたのかさっぱりわからない通称の由来は、選択肢やタイミングを間違えると、巡り巡って生徒会長も風紀委員長も運動部のエースも不良も全員イタリアにピザ修行留学してエンディングを迎えてしまうため。
これを回避するためにプレイヤーはRTAでもないのに「BGMのどのタイミングで話しかけるか」などの綿密なチャートを作ることを強いられ、ストップウォッチを使い話しかけるタイミングなどをコンマ1秒で計りつつプレイするはめになる。
「12人のヒロインを相手にひたすら乱数調整する目押しスケジュールゲーム」と揶揄されるクソギャルゲー。
  • 一人のヒロインとエンディングを迎えるために残り11人をイタリアに追放する
  • デート中に他ヒロインと遭遇すると攻略中ヒロインがイタリアに行ってしまいかねないので事前に別の場所に向かわせるよう調整する
  • ピザをヒロインに食わせない
  • コンマ一秒のズレでイベントの発生に失敗すると、それを起点にドミノが如くヒロイン達の好感度が下がっていく
などのヒロインの攻略にではなく攻略のための障害を取り除くことに全力を尽くさなければならない本末転倒なゲーム。
サンラク曰く「苛烈なスケジュール管理とその過程で人の心や風情を捨てる拷問装置」
常人には理解できない展開もあって公式SNSは盛大に燃えたとか。
サンラクの「瞬間チャート管理」「瞬間状況把握」「最速最適の割り出し」といった速度関連はこのゲームに影響を受けているほか、NPCに対してキザなセリフを無意識で口にするようになったとのこと。

余談だが、「選択肢に時間制限のあるゲーム」は実際に存在しており、「サクラ大戦」や「Steins;Gate」、「Detroit: Become Human」など名作も多い。

かつて漫画版の連載にあたって開催されたゲーム制作コンテスト「クソゲーコンペ」において、このピザ留学をゲーム化した『理想銃後』が最高賞「至高のクソゲー賞」を獲得した。
漫画版のポータルサイトからダウンロード可能で、内容は音ゲーのように「タイミングよく選択肢を選ぶ」というものだが、あまりにも選択肢が流れるスピードが速過ぎてクリアするのが難しい……とまさしくピザ留学を簡易的に再現した形になっている。
そのままではほぼクリア不可能だが、ゲーム内で操作できる楽郎にエナドリを飲ませることでイージーモードに変更、簡単にクリアすることができる。


アニマルファイト・オンライン

通称「ゴリライオンライン」。レーティング「A」。
「プレイヤーが動物となってワイルドな戦いを繰り広げる」と言うコンセプトの格ゲー。
フルダイブで人間の身体を捨てるゲームにもかかわらず操作製が劣悪。
数十種類のキャラクターがいるくせに九割九分九厘ライオンの下位互換というバランス調整の悪さが原因で見事クソゲーの称号を得た。
アプデで下方修正を受けてなおライオン一強の座は揺るがず、結果オンラインが猫パンチでハメ技ができるライオンライオンに対してだけ妙に強いローキックゴリラで溢れ返ったシュールなゲーム。
サンラクはこのゲームで獣の戦い方を会得した。


スペル・クリエイション・オンライン

通称「禁呪」「スペクリ」。レーティング「B」。
今はもう滅びてしまった鯖癌と並ぶ悪名高きクソゲー。
レイドボスを討伐することで解放される「魔法詠唱を自由に設定することができる」、黄昏のオードを正当進化させたようなシステムが売りの自由度の高いゲーム性を持つ。

……実の所、このゲームにおけるシステム自体には特にこれといったクソゲー要素はなかった。
では何が問題だったかというと、高すぎる自由度を悪用した一部のモラルのないユーザーの悪ふざけ。
とある有力なプレイヤーがゲーム内の必須級魔法や上位ティアに位置する魔法詠唱を軒並みAVのタイトルとあらすじ、官能小説の濡れ場シーンにする暴挙を行い、さらにモラルと羞恥心を犠牲にしてでも強い魔法を求めたプレイヤーが集まり「UIE(アンダーアイデアエンパイア)」(別名:「シモネタニア帝国」)と呼ばれる集団を結成した。
被害者達は公衆の面前でAVのタイトルとあらすじ朗読するセクハラ被害と苦行を強いられることに。

そしてそれに抗うプレイヤー達がレジスタンスを結成して対抗……したのは良いが、それは裏を返せば「他のプレイヤーがまともな詠唱に再設定したくても両陣営によってレイドボスを先に倒されてしまい、新たな「禁呪」が産まれる」という新規参入者を切り捨てる負の連鎖に突入したのと同義。
ゲーム内ではいくつもの魔法にクソみたいな難易度の詠唱を設定し合う泥沼の内ゲバに発展し、最終的には「地雷プレイヤー同士が新規に迷惑をかけながら内ゲバしている」という悪評を被せられサービス終了となった。

「禁呪」サービス終了直前の両陣営トップ同士のPvPでは、「八分間のフルでデスメタル*6vs「ナレーター込みで登場人物全員を別々の声で官能小説朗読*5となり、魔法(物理)を使うことで隙を作ってサンラクが勝利した。
なおシモネタニア帝国結成の元凶となったプレイヤーは「不適切な単語の連続使用による迷惑行為」で16回のBANを経てなおこの世界に蘇り続けた。
NPCではなく世紀末円卓同様プレイヤーが事実上のラスボス化したタイプのゲーム。主人公は見たことも買ったこともないAVについてやたら詳しくなる弊害を負った。

この騒動が切っ掛けでVRゲームに対する規制が強くなったらしい。

余談だが、「レイドボスを撃破する事で新魔法が解放される」と言うシステムは硬梨菜氏がお気に入り登録しているなろう小説『ギスギスオンライン』のリスペクトと思われる。
そちらには詠唱設定の要素はないが新魔法の解放による高難易度化及び内ゲバ、と言うクソゲー要素はスペクリの名が出るのに先んじている。

アニメ版では「二度とやらない」の棚に収められていた。
どちらかと言うと先述の顛末から「二度とやれない」ゲームである。


オトギニア・ユニオン

御伽噺のキャラクターたちが住む国オトギニアに、御伽噺の悪者達による侵略の手が迫る。
今こそ御伽噺の真の力を見せる時───!

と上のキャッチコピーから分かるように素材としてはなかなか良い筈だったが
  • 空中カボチャ戦艦と共に現れ、必殺技を使うとガラスの脚部ブースター……もといガラスの靴を履いて空を飛ぶ一人だけ文明レベルが違うシンデレラ
  • 七体の小人、もとい小ビット…と反射鏡シールドで牽制しつつ豪速球リンゴ(毒属性)で敵をノックアウトする剛肩の白雪姫
  • 顔や言動はプレイボーイ的な感じでかっこいいが格好が致命的に変態な首から下がモザイク処理な八頭身裸の王様
  • クマとまさかりで壁ハメ可能とされ、単純なぶちかましならトップクラスの火力を持つが、下の太郎2人やかぐや姫と比較されて目立たない金太郎
などなど、デザインはともかく全体的にアクが強過ぎるキャラクター。
どうやらキャラクター1人1人の設定を別々の人物が設計したのか、それら全てをひとまとめにしようとしたために一人一人の描写が薄い上にとっ散らかったシナリオ。
そして何よりシナリオが半オートで進む為後述のマルチ要素を除けばメインストーリー中、最大まで引き伸ばしても五分しか使えないキャラクター(親指姫)が出てくる、など全体的に残念さが際立った事でクソゲー認定。
「素材は良いし調理法もそこまで間違ってはいないのだが全部まとめて煮込んだせいで一つ一つが薄味になった」タイプのクソゲー。
ちなみにジャンルはアクションRPG。レーティング「C」。

なお、最大のクソ要素はそれぞれのキャラクターの「メインシナリオ時の」性能をそのまま実装*7したせいで最初からバランス崩壊したマルチ(対戦)要素であり、
具体的には裏ボス撃破で解放される
  • それぞれが超性能な五種類の戦闘スタイルを切り替えて戦い、三十秒間なら死んでも体力全回復でリザレクションする戦略兵器かぐや姫
  • 強化値の上限がないのできびだんごを食べ続けるとお供の獣諸共無尽蔵に強化され続けるドーピング桃太郎
  • 玉手箱の煙を相手に浴びせて老人化させたところを釣り竿で死ぬまで殴る老人虐待浦島太郎
以外は全部ゴミとまで言われるゴリライオン以下のゲームバランス。
海外の童話が日本昔ばなしに坊や良い子だ永眠(ねんね)しな、される光景は悪い意味で圧巻の一言。

サンラクは「車輪付きビニールプールに乗って直立不動で戦場を爆走しつつ、足元から取り出した金の斧銀の斧を投げ続ける湖の女神」がお気に入り。
なお「きびだんごを女神の湖(ビニールプール)に投げ込んで入手できる黄金きびだんご(強化倍率10倍)」の存在が発覚したことで桃太郎とタッグを組んで焼け野原のマルチ環境をさらに汚染するという事件が発生。
それを経て流石にナーフされ、銀のきびだんご(強化倍率5倍)になった。
何故そうなった。

なおキャラクターデザインなどの基本的設定は割と上出来なので設定や登場キャラクター数を軽量化してアニメ化したら結構ヒット。
現在は二次創作などが盛んに行われている。
合言葉は「ゲームは買わなくていい、設定資料集とアニメを見ろ」

現実だと『Wonderland Wars』に近いゲーム。

作中では設定が語られたりセリフが引用されたりするのみだったが、漫画版単行本3巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.3」収録『ファイブワールド・ファイブマッチ』でサンラクとカッツォが実際にプレイした。


ミナココロ大戦記

通称「ミナゴロシ大戦記」。レーティング「D」。
勇者が「君の為なら僕は世界中の人間を殺してみせる」と発言し、シナリオライターが狂ったのか有言実行してしまったクソゲー。ジャンルはアクションRPG。
問題はその「君の為なら」という相手が、今まで苦楽を共にした可愛いヒロインではなく、『流し目をするゴリラ』に例えられるモデリングのポッと出ヒロインである事。
それまで多少操作性が悪いものの自分でキャラメイクした勇者が可愛いヒロインと絆を育んでいく王道のストーリーだったが、突如勇者が「流し目をするゴリラ(ラスボス)」にいきなり惚れてヒロインを殺害するクソエンディングがプレイヤーたちを阿鼻叫喚の地獄に叩き落とした。

メインストーリー中で病気のヒロインを治すために桃が必須なのだが、これが乱数ドロップと非常に不安定。
世紀末円卓のように劣悪ではないが、乱数の女神と相性の悪いサンラクは3週間桃農家になっていた。
なお桃農家を頑張った結末は前述の通り「今まで関わってきたNPCをゴリラの為にPC自ら斬り捨てに行かされる」
クリア後は相当荒れた模様。
よほどダメージを負ったのか、アニメでは「二度とやらない」の棚に収められていた。


辻斬・狂想曲:オンライン

通称「幕末」。レーティング「D」。
世紀末円卓が仕様が祟ってPKの巣窟になったクソゲーなら、こちらは最初からPKに特化して設計された、プレイヤーキラーが跳梁跋扈する「エリートぼっち専用ゲーム」の異名を持つクソゲー。
コンセプトやシステム回り自体はしっかりしており、一部の好事家はドハマりする中毒性がある。
詳しくは個別項目を参照。


風雲プレジ伝

『世はまさに戦乱の時代……』
『最後の皇帝が死の間際に帝位の返上を行なったことで千年帝国の栄光は途絶えた……』
『欲持つ者達は武器を取り、我こそが時代の王たらんと立ち上がる』
『されど、戦火はいつの時代も無辜の民を焼く』
『だからこそ君が立ち上がるのだ!』
『愛と平和を謳える世界を!』
『戦火を消し去るラブアンドピース!』
『そうだ! 他人じゃダメだ、君がやるんだ!』
『君こそが平和をもたらす者……大統領なのだから!!』
『これは、戦火の時代を終わらせた一人の人間、その偉大なる物語である───!!』
『風雲プレジ伝』

ジャンルは「リアルタイムストラテジーアクションロールプレイングゲーム」。
見ての通り「戦略RTS」「無双系ACT」「国づくりSLG」「若干のハクスラ」と複数ジャンルを一本にぶっこんだ闇鍋のようなゲーム。
ただしプレジデントだけ明らかに世界観が違う上に「プレジデントだから仕方ない」で全ての設定が片付く
パッケージ版しか存在しない上に、販売本数三千本の時点で社長が資金持ち逃げして製作会社が破産した幻のクソバカゲー。
さらにプレイした人が手放さないことが希少価値を高めており、傷ありパッケージの中古でもプレミアがつくという。
サンラクも当初は所持していなかったが、彼の知人のクソゲーコレクターがジンバブエで発見、その一つを譲渡された。

肝心の内容はサンラクをして「何のゲームをやっているんだ」と言わせる程の「ひたすら面倒な作業を義務化させたこと」「難易度設定ガバガバ」の2点が致命傷となってクソゲー認定。
加えて一人で国土拡張に対外交渉、有事は無双に軍勢指揮をこなす羽目になる慌ただしさはサンラク曰く「寿司とパフェをカレーの調理法で混ぜても美味しくなるとは限らない」と例えている。

本編シナリオはマルチエンディング形式。バッドエンドだと発売当時最新クラスのキャラエンジンを使った秘書に後ろから刺された上で心中する。
そんなこんなでプレイした人間は「クソゲーだけどよかった」と言って手放さない知る人ぞ知る一作。
サンラクも「制作会社が破産せず、難易度の再調整が出来ていたら名作になり得たのでは?」と評している。

もしかして:『METAL WOLF CHAOS


ギャラクシートラベラー

自前の宇宙船の艦長となり大宇宙を漂流…冒険するクソシミュレーションゲーム。レーティング「A」。
メーカーはスーパーノヴァ社。
ただ、世界観を忠実に再現した結果、ストレス要素多数、課金ネタに事欠かないクソゲーと化した。
人の上に立つ苦悩だけを抽出して宇宙味にしたようなゲームと例えられ、サンラクは過去に四ヶ月ほどゴールのない宇宙に挑んでいた。
結構な時間を削るゴールのない虚無ゲーであることを除けば、ゲーム性そのものは割と面白いらしい。
「好きな人は好きだろうが長続きしないゲーム」とだけ語られて終わるゲームかと思われたが、ある事情から超大型アップデートにより良ゲーに変化して、本編でも取り上げられたゲームでもある。
詳細は項目にて。


ユニバース・ストーム

キャッチコピーは「大宇宙で宇宙人と生存競争」
信じられるのは自分と武器のみ、を強制させられる超乱戦MMO。レーティング「A」。
幕末やユナイト・ラウンズとは毛色は違うが「自分以外みんな敵」という点では変わらず、最終的にプレイヤーによる核爆弾特攻祭りとなり衰退。
当時サンラクは、核を抱えたプレイヤーを敵陣まで輸送する宇宙船の操縦士を「テケステケステケステケステケステケス……」と警告音を発するロリボイス宇宙怪獣(見た目が顔から大量の触手が生えた人型スライムとしか形容できない謎生物)と一緒にやっていた。
ちなみに警告音を発している間触手がウネウネ動く。
サンラクが「アテンションプリーズ」と叫びながら核爆弾つきのプレイヤーを投下する姿から「爆撃アテンションプリーズ」と呼ばれていた模様。
ロリボイス人外の警告音はサンラクの宴会芸の1つであるらしいがネタが通じる奴が殆どいないのがネック。
「ユナイト・ラウンズよりはマシ」は大義名分たりえないことを教えてくれる内ゲバ乱戦クソゲー。


ドッグライフ

飼い主(NPC)に飼育される(プレイヤー)」という疑問符しか浮かばない関係性の上で、電柱にマーキングという名のハードSMプレイをチュートリアルで要求される、ゴリライオン同様人としての尊厳が破壊されるタイプのクソゲー。
人としての尊厳を捨てられることを前提にすれば闘犬ルートと警察犬ルートが中々楽しいらしい。
DLCは飼われるカブトムシ体験ゲーム。
いきなり極限脱出ゲーになる「飽き性の小学生ルート」が完全に拷問や苦行の類とされる。


ハイジャック・バレットスカイ

謎のバイオテロにより米国首脳陣のみならず国民全てを鏖殺してのけた「死せる日」……
人類の制御を失い、AI操作により世界中の国境を無視して彷徨い続ける巨大飛行空母「エルヴィン」。
しかし、彷徨う空母の最奥に米国を滅ぼしたバイオ兵器の設計図が存在する事が明らかとなり、世界各国は空母エルヴィンの「鹵獲(ハイジャック)」を目論み動き出す……!!

不死身の衛生兵によるお前がゾンビFPS。
UESに張り合ってVRシステム開発競争という名のチキンレースに参加した結果、製作会社が無理な舵取りをしたせいで轟沈。
交代したCEOがゲーム部門から無理やり撤退したせいでアプデ一回で終わりという「売り切り売り逃げで製作側がクソ対応」なクソゲー。
有志の手によってかろうじてサーバーは残るもバグが修正されないせいで、全身炎上しようが細菌兵器が充満する空間で深呼吸しようが至近距離でグレネードが直撃しようが「欠損描写がない」「体力がゼロになりアバターが消失するまでに行動可能な空白の時間がある」という要素が組み合わさった事で事実上不死身の衛生兵が死なずの泥試合を繰り広げる無限蠱毒が誕生した。
ちなみに衛生兵を唯一殺す方法は空中空母から叩き落とす。(確定でリスポンするため)

サンラクは「ゲームバランスはゴミだったけどフレと一緒にやるとどちゃくそに楽しいんだこれが……ゲームバランスはゴミだったけど」と評する程度にはハマっていた。
また荒れていた一時期、レシプロ機を数多撃墜したり、ハンドガンとスコップだけ持って敵分隊に突っ込んで壊滅させたり、戦車の中にダイナマイト突っ込んで爆発式ミキサーで合挽き肉を作ったりしたのもおそらくコレ。


神と剣とドラゴンのロンド

超絶薄味な王道ストーリーを麺棒で引き延ばしたような虚無ストーリーにもっさりしたMobの挙動、絶妙にダサいキャラデザと面白かった場所を上げるのが難しい怪作。ジャンルはアクションRPG。
曰く「シンプルに何もかもがつまらないっていう救いようのないクソゲー」
噂ではプロデューサーの知人ばかりが採用されているとかなんとか。

仮面をつけた敵キャラ(露出した下顎から生えた髭の形がどう見ても主人公の父親)が最終章まで「まだ正体を明かすわけにはいかない……」とはぐらかし続け、(メタ視点で)初対面の時から既に正体割れてたのに延々と「一体誰なんだ……」とストーリーが進む展開にはプレイしたサンラクもかなりフラストレーションを溜めていた。

なお社長が変わった直後にやたら表舞台に出たがりだったプロデューサーが解任され、それから良作を連発し会社としての評価は上がった。
そして問題の解任されたプロデューサーだが、別のゲーム会社で新作を出すという噂が流れクソゲーハンター達の期待も鰻登りになった所を逮捕(罪状はサンラクが忘れたため不明)されるというゲームとは無関係な方面で闇を深めたクソゲー。

公式が推した略称は「カミケンドラ」だったが、語呂がクソみたいに悪すぎたせいでユーザーから付けられた略称は「カツ丼」みとるぎとラゴンのロド)。


ドルチェフェアリー☆スクランブル・アイスクリーム!

通称「ドブアイス」
アイスクリームが主人公というコンセプト、可愛らしいタイトルと設定の皮を被る、インディーズゲーム界が送り込んだタイムアタックアクションクソゲー。
どこぞの潰れたメーカーの元社員数人が作ったものらしく、サンラクは「ある種の自己PRの為に作成されたのでは?」と訝しんでいる。

内容は主人公のドルチェの妖精「アイスクリームちゃん」が恋人のプリンちゃんに会いに行くために野を越え山を越えるというもの。
ただしアイスクリームちゃんは時間経過で身体が溶けるので、真夏の炎天下を虫みたいな羽の生えたアイスクリーム*10が命がけで駆け抜けるシュールすぎるタイムアタックを強いられる。

問題点は個人制作のインディーズゲームという媒体上変なところがやたら雑な点。
ゴミみたいなゲームバランスや安っぽい物理演算などがあるがそんなことは些事。
最大の問題はどう聞き直してもおっさんの裏声にしか聞こえないボイスで設定年齢2歳のアイスクリームちゃんが絶叫する点にある。

このゲームをプレイする事で
  • 急ぎながらも急がないこと
  • 身の保全と身の犠牲を天秤にかけた限界点の見極め
  • 刻一刻と変わる状況の中で最適なルートを瞬間的に見極める力
を鍛え身に付ける事ができるとはサンラクの談。
おそらく、上2つはシャンフロで水晶群蠍を程々にスポンさせるのに役立っていると思われる。単行本のおまけ小説では、ざっくりとした説明で挑戦したカッツォが見事にリンチされた模様。
ラスボスは飢えたホームレス。

このゲームの製作者は未だにヘッドハンティングはされていない。
また製作者自ら顔出し動画制作もしているが、見込んだインディーズ製作者がヘッドハンティングされてメジャー界隈に旅立つ度に泣き始めるので本人は大真面目にやってるけど周囲からは面白枠扱いな人としてある意味愛されている。


デスゲーム・リベリオン・オンライン


君はフルダイブVRシステムにインストールされていた謎のゲーム「カース・オブ・エタニティ」を軽率に起動してしまい、電脳の呪われた世界に囚われてしまった。
ログアウト不可、ゲームでの死はリアルでの死、生還の条件はゲームのクリアただ一つ、しかも生還できるのはたったの十人だけ。

もはやプレイヤーすらもが敵。さぁ剣を執れ、永劫の呪いより抜け出すために───!!

軍団経営系シミュレーションゲーム+リアルストラテジーの要素が詰まったインディーズゲーム。通称は「デベリオン」
操作できるプレイヤー自身に戦闘力は皆無なので、ゲーム内でNPCを集めて敵を倒し、ゲームクリアを目指すというのが大まかな流れ。イメージするならピ〇ミンがわかりやすい。
問題なのは、ダークな世界観に見合うかのごとく罪悪感を感じさせる事に尖らせた演出描写
  • チュートリアルで仲間になる気のいい兄ちゃんをイベントで絶対に生贄として殺さなくてはいけない
  • ボスを倒した後にも生贄を強要
  • 生贄にされた者は悲痛な断末魔を上げる
  • ロード中に死んだNPCの亡霊が枕元に立って恨み言を言う。(50人まで確認)
と、とにかくプレイヤーの罪悪感を抉ってくる。
先に紹介したNPCにしても、どんなキャラが集まるのかはプレイヤーのステータスの割り振りによって決まるのだが、分かってるだけでも集まるNPCがカルトな狂信者やらヤンデレな同性愛者やらと問題しかない。
ここまで問題作に仕上がったのはこのゲームのクリエイターが、ゲーム界隈では悪い意味で有名な面を持つクリエイター3人(別名「3キチトリオ」)が結託して作ったから。
ゲームとして確かな個性はあるが、上記の通り描写や演出が悪意に満ち満ちている上、ゲームシステムの説明等で不親切な点が目立つことから、作中で登場したβ版の段階で、武田氏はじめとしたクソゲーをたしなむ界隈でクソゲー審判にかけられている作品である。

ゲームの元ネタは、やはり尖った演出で話題になった「ユバの徽」。



どこまでも澄んだ赤い涙

デスゲーム・リベリオン・オンラインに関与した「悪い意味で」有名なクリエイター3名の中の1人 ・吉祥寺がシナリオ担当した鬱ゲー。
詳細は不明だが
  • タイムスリップして丁寧に丁寧に主人公(プレイヤー)のアイデンティティを端から端まで千切って潰すシナリオ
  • 歴戦のクソゲーマーが『フルダイブしててリアルの身体がメンタルに引きずられて吐き気で強制ログアウト食らったのは後にも先にも吉祥寺がシナリオ担当した「どこまでも澄んだ赤い涙」だけ』と語る
という恐るべき逸話を残している。


フィッシング・フェスティバル・ファイブ

30分に一回ぐらいしか魚がヒットしないリアル追及路線なくせに釣り竿でシロナガスクジラを釣れるアホゲー。
3からクソゲー化しているにも関わらずファイブまで出ている怪物。
川釣りモードではごく低確率で鮭や鮎などの在来種が釣れるがほとんどはブルーギルやブラックバスなど外来種。
迂闊に川に飛び込むと毒蛇に噛まれてゲームオーバー


とびだせ!臓物の森!

プレジデント・イービルREⅢ

双方とも漫画版で登場したクソゲー。考案は作画担当の不二氏。
パッケージが描かれただけなので内容は不明だが、サンラクのクソゲーコレクションの中でもフェアクソと同じ「二度とやらない」ラベルが貼られた棚に陳列されていたことから相当な代物と思われる。

臓物の森については「多分登場するキャラが骨とか臓器、全キャラコンプリートすると隠しキャラの脳みそくんが出てくる。デフォルメ無し。」という設定が生えた。

元ネタはそれぞれ『とびだせ どうぶつの森』と『バイオハザードRE:3』。
ちなみに、『プレジデント・イービル』というアメコミが実在する。
「臓物の森」も割と昔からネットに存在するネタである。

アニメ版では「プレジデント・イービルREⅢ」のみ同じく「二度とやらない」の棚に収められている。
ちなみにレーティングは「A」。元ネタ的にAで済むわけない。


タイムチェイサー2~琥珀の弾丸~

拳銃使いの主人公がその場でタイムトラベルとかして謎解きしながらアクションする系のクソゲー。レーティング「D」。
無印が良作だったが2でUIなどが色々ゴミになったり、シナリオ面でデリケートになりがちな前作キャラの扱いをとちったためにクソゲーとなった。

サブタイトルにもなってる琥珀の弾丸だけ無限に威力を上げられるので、威力に特化した弾丸を至近距離から叩き込めば大体勝てる。*12


ゴースト・ライド

感想欄で唐突に出現した憑依系F/TPSゲーム。レーティング「D」。
無人機兵による安全な戦場が誕生したから十年。
今や一部の富裕層を除いてほとんどの人類は無人機兵を生み出すための労働力として過酷な環境で働かされていた。
敵国による無人機兵生産工場の強襲によって家族を失った主人公は魂なき戦場に人の魂を掲げて駆ける「幽霊部隊」の一員となって家族を殺した「笑う無人機兵」を追い、そして世界の闇へと迫る……!!

本作独自のシステムとして特殊なマシンで無人機兵をハックし、三人称視点で操作する「ライド・ゴースト」システムで無人機兵を操作し人ならざる動きを実現できる。

「フルダイブ=1人称が当たり前になった世界で『FPS』という呼称が残っているが、『TPS』はあるのか」という質問の回答として突発的に考案されたゲームであり、本編で採用されることはなかったが、アニメ版では「クセになるクソゲー」の棚に収められていた。


キグルミ・ファイト

『ファイブワールド・ファイブマッチ』に登場したインディーズ格闘ゲーム。レーティング「C」。
インディーズのピンキリでいうとキリの方。
  • 明らかに本業ではない人の棒読みボイスのナレーション
  • プレイアブルキャラクターがあからさまに全員首から下のモデルを流用して作られた「胴体が風船に手足が生えただけ」の動物着ぐるみ。
といった点が特徴。
なお使用可能キャラクターはラブリードギー、キューティーキャット、ジューシーチキン、バーサークエレファントの4体。
一見ファンシーな世界観の格ゲーだが、超必殺技を使うことで事態は急転、
ラブリードギー=ケルベロスに変身。
キューティーキャット=何故かスリム化。
ジューシーチキン=相手を巨大な鍋に沈めて唐揚げにする。
バーサークエレファント=体高が3倍以上ある超マッチョなジェノサイドマンモス*13に変貌。
といったようにファンシー要素をかなぐり捨ててくる怪作。


グラビティ・グラフィティ

通称「グラグラ」
空中から地面へとダイブしつつ、空中にグラフィティを描く新感覚三次元グラフィティアクションゲーム。
  • グラフィティ自体の完成度
  • 落ちてる最中のプレイヤーの動き
の二つの芸術点で得点が決まるのだが「より芸術的なグラフィティを描こうとするほどダイブ中のプレイヤーが殺虫スプレーを浴びせられのたうち回る虫にしか見えない」というビジュアル的な難点が発覚。
当然メーカーに殺到する批判に対し、メーカーも「猿でも出来る!これが完璧なグラフィティダイブ!」というプレイヤーを煽ってるとしか思えないタイトルの動画を公開するも、
肝心の動画の中身は、どう見ても死ぬほど足をバタバタしながら水面に顔を出そうともがくカナヅチにしか見えないハイスコアプレイ画像だったため当然大炎上。
アップデートする度にハイスコアに要求される行動が珍妙化していくので「必死に犬かきしてまでこのゲームやりたくはない」と評価を受け無事残念ゲー扱いされた。

そしてリリースから半年起死回生の一手としてPvP要素が追加されたことで事態は急変。
よりにもよって妨害要素まで実装した結果「初手にスプレーで相手を目潰ししながら勝つ」が最適解の世紀末ゲーへと変貌し、空中でもがく虫けら二匹が殺意剥き出しで相手の顔面にスプレーを吹きかけ合う地獄が完成した。
ちなみに着地も評価点に含まれるため失敗すると顔から地面に激突着地する事になる。

曰く、「高所恐怖症にとってはマジで拷問みたいなゲーム」


板前・オブ・ザ・デッド

漫画版単行本4巻書き下ろし小説『クソゲーハンターの朝は早い』に登場。
作って発売したはいいが、労働環境にブラックだったのか製作スタッフがストライキ。
挙句の果てに上層部がサービス残業+給料未払いのクソコンボをやらかした挙句夜逃げして会社が空中分解。ゲームだけが取り残された悲劇のクソゲー。
特装版「プレミアム板前デビューエディション」は、
  • 芸術的スタートダッシュ失敗による即死っぷり
  • 付属する「今は亡きゲームメーカーのロゴが刻まれ絶妙に表彰盾っぽいまな板」
といった要素から、持っているだけでクソゲーマニアとしてマウントを取れるというアレな価値を見出された。


ファンタジウス建国立志伝V

漫画版単行本6巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.6」収録『建国立志大戦略』に登場したゲーム。シリーズとしての略称は「ファン建」。
ジャンルは「架空歴史ウォー・シミュレーションゲーム」。レーティング「D」。
世界観は、「ファンタジウス大陸」という架空の大陸で長らく統一国家として君臨していたセレベラムの末代皇帝(めちゃくちゃ暴君)が突然死、忠実な重臣が新王として宣言した……という戦国乱世待ったなしの状況。
プレイヤーは自身のアバターを操作して、国興しと大陸統一を目指していくこととなる。

前作はぶっちぎりの神ゲー評価だったのだが、今作からの新要素が軒並みクソ要素だったために歴代最低評価をつけられたクソゲー。
過去作を全てプレイしていたペンシルゴンは本作を「ナンバリングを名乗ってなかったら良かったのに」と酷評していた。


勇者〇〇と仲間たち

漫画版単行本8巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.8」収録『勇者〇〇と仲間(きみ)たちの冒険譚』に登場するゲーム。
ジャンルはマルチプレイにも対応したアクションRPGで、ストーリーは「勇者が魔王を討伐する」という王道もの。
ゲーム的な特徴としてはプレイヤーが操作するのは勇者ではなくその仲間で、NPCとして目的へ邁進する勇者をサポートしながらストーリーを進めることになる。
プレイヤー側は初期設定でジョブを選択可能で、ゲームを進めることによってジョブチェンジも可能となる。
勇者は最初*14ちょくちょく死ぬが、レベルが上がる際にこれまでの戦闘経験に応じた能力を入手し、強くなっていく。

ただ、ゲームバランスは正直言って悪く、序盤から異様な強さを持つ敵がうろつき、雑魚のスライムすら妙に強く、勇者も妙に強いモンスターと戦ってはすぐに死ぬと、常に死と隣り合わせでレベルすら上げにくいストレス仕様となっている。
しかも勇者が生きていると寄り道ができないため、レベル上げやサブストーリーなどの寄り道を楽しみたい場合、復活待ちの勇者をそのままにするのが最適解となってしまう。

まあ、そんなストレス仕様とはいえ、自身のプレイスタイルに合わせて成長し、どこまでも仲間の身を案じ、世界のために剣をとる、愚直なれどまっすぐな性格の勇者と共に苦労する経験は、物語を先に進められた時に確かな達成感をプレイヤーに与えてくれる模様。
ちなみに、勇者の名前は自由に決められるが、マルチプレイの場合は参加プレイヤーがそれぞれ考えた名前のいずれかがランダムで選出される。外道3人衆がプレイした時の名前はサンラクが名付けた「エビの背ワタ」。悪ノリでつけた名前だがほかの二人からは死ぬほど煽られ、サンラク自身も勇者に愛着の湧いた終盤ではひどく後悔する羽目になった。


ラビリンス・ポーターブル


「きりもみ回転でテクスチャぶち抜いたペンドリルゴンとぉ!!」

「ムチムチのおっさんと完全融合したキメラカッツォくんとぉ!!」

「ケツから攻撃エフェクト出しながら描写限界高度まで音速射出されたサンラクロケットォ!!」

元々は本編で「ペンシルゴンが頭から地面に突き刺さり、カッツォがNPCと融合し、サンラクが宇宙へ旅立ったゲーム」として少しだけ話に出ていたゲームだったが、漫画版単行本9巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.9」収録『あいつが頭から地面に突き刺さり、あいつはNPCと融合し、そして俺が宇宙へ旅立ったお話。』に登場。ジャンルはアクションパズル。
名前やジャンルから察した人もいるかもしれないが、いわゆるPortal系のゲーム。縦横無尽に広がる広大な迷宮を、系統の違うテレポート能力を持ったキャラクターによる協力プレイで脱出するというもの。
前後左右だけでなく、上下や壁の隙間までも通り道となる能力やギミック、パズル要素にアクション要素と、コンセプトやコンテンツについてはサンラクも認めるほど。
ただし、元々非常に繊細なシステムを用いるゲームなのにデバッグが足りなかったようで、非常にバグが起こりやすい。
特に短距離転位の物理演算で悪いことが出来るのを発見した三人が調子に乗って色々試していたところ、
  • 転位先のビーコンをひっくり返したせいで鉛筆が犬神家
  • 転位先ビーコンの上におっさんNPCを置いたせいで鰹がサタンクロス
  • 転位先ビーコンをフリスビーにして遊んでいたら物理演算でぶっ飛ばされてサンラクがお星様に
と散々な目に遭った。
他にも、最初の敵キャラが普通に戦っても勝ち目がないがバグ技で犬神家状態にして攻撃し続ける(3人でプレイしていれば20分間)ことで倒すことが出来、その際には本来出るはずのないデバッグ用の武器が出現して以後ラスボス以外は余裕で倒せるようになる。

なおこれもバゲバグの産物である。


Cyber(サイバー) Punk(パンク) Worker(ワーカー)

漫画版単行本10巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.10」収録『近未来の沙汰も金次第』に登場。
名前通りサイバーパンクな都市で下級労働者から成り上がるゲーム。
資産総額が一億ドルに到達すると一応クリアとなるのだが、例えば配達業の場合初期段階では日給50ドル*15で、生活費やバイクのメンテ費を引くとわずか5ドルになってしまう。
なのでクリアの為には盗みを働くか、ギャンブルで勝つしかない
よって円卓さながらにプレイヤーによるNPCや他プレイヤーからの略奪が横行し、明らかにギャンブル狂いとなったプレイヤーも結構いる。
他にも態度の悪い客やあからさまなブラック企業など嫌なところでリアルな点が多い。


レギオンディスティニー

漫画版単行本11巻書き下ろし小説『片手間の暇つぶしこそよりよく燃える』に登場。ジャンルはDCG。
無限デッキ増殖コンボと無限デッキ破壊コンボでインフレしまくった結果Tier1が処理落ち狙いの無限増殖になるなどバランスが崩壊し、運営側がバランス調整を行った……のはいいがその内容が「場に脱せるアーミーの数の上限を五体にする」というルール変更であり、炎上しまくって致命的に過疎った結果サービス終了した。


レディアント

『片手間の暇つぶしこそよりよく燃える』に登場。ジャンルはDCG(一応)。
プレイヤーにHPゲージがあり、普通にカードゲームで勝つほかにカードで殴って物理的にダメージを与え倒すという戦法が存在する。


ヤミナベ・メーカー

漫画版単行本13巻書き下ろし小説『』に登場。
ジャンルは多人数プレイ用シミュレーションゲーム。レーティング「B」。
その名の通り、味覚を完全再現した仮想空間にて闇鍋を作るだけのバカゲー。お値段は7,800円と妙に強気。
白菜や春菊などのごく普通の具材からプリン、ハバネロといったどう考えても鍋に入れるものじゃないもの、羊の頭、キビヤック、シュールストレミングといったそもそもゲテモノな殺意溢れる食材まで使用可能。
メーカー曰く、「開発の際に参考にした食材は全て美味しく頂いております」とのこと。全部の組み合わせを試したとは言ってない。

プレイヤーは各プレイヤーは表示された食材を1つ選び、一旦周囲が暗黒になる。その後、ランダムに決定されたスープと、誰が何を投入したか及び完成品の名前が表示され、出来上がったものをお椀一杯食う。これが一連の流れとなる。
スープがランダムで決定されるため特定の料理を狙うのが不可能な中、食わないとクリアできない。できなかった場合、終了できるか不明。クリアできたとして、味覚か脳が終了するかも。
一応一定以上の刺激にはロックがかかったり、危険と判断されれば料理名に危険(デンジャー)!」と出たりはする模様。
真面目に食材を選ぶと超つまらないが、危険すぎれば記憶から抹消したくなる、色々と残念な作品である。
硬梨菜氏曰く、一番危険だったのは『混沌闇鍋-終焉の使者-』という短編のタイトルだったとか。


アイデンティティ・メイツ


アイデンティティメイト、縮めてアイデメイト。この星のふしぎなふしぎな生き物。

空、海、森、町。世界中の至る所で彼らの姿を見ることができる。

これは、「グランドマスター」という見果てぬ夢を追い、風の吹くまま気の向くままに冒険を続ける君の物語……。

漫画版単行本13巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.13」収録『ナニモンでもない』に登場。ジャンルはRPG。
小説では全年齢対象(どちらかというと子供向け)とされていたが、アニメ版でのレーティングは「B」(CEROで考えると「12才以上対象」)。
COOPプレイに対応しており、一つのワールドに4人まで入って冒険や対戦などが可能。
主人公は小中学生ぐらいの年齢で、都合よく近所に研究所を構えている博士最初のアイデメイトをもらって旅に出る。
なお、3匹の中から選ぶことになるがCOOPプレイの場合同じアイデメイトを重複して選ぶことは不可能。4人プレイだと4匹目が出てくるんだろうか?。
野生のアイデメイトは戦って弱らせ、プリヴォックスを投げて仲間にすることができる。「痛めつけて」「とっ捕まえて」下僕(なかま)にする」
アイデメイトを鍛え、仲間を増やしながら各地にいる5人の「マスター」を倒し、時に悪の組織伝説のアイデメイトと戦って、最終的に「グランドマスター」を目指す。

……とまあそんな感じでかなり凝った出来になっており事前評価は90点だったが、発売後評価赤点に頭からダイブした。
理由としては
  • アイデメイトの属性が感情であり、最初のアイデメイトは「憤怒」「疑念」「羞恥」
  • やたらと横文字の専門用語が多く哲学的な世界観
  • アイデメイトの戦闘描写がリアルすぎる
  • アイデメイトは育て方次第で様々な方向に進化するが、それゆえに育て方を間違えると取り返しがつかない
  • 崩壊した対戦バランス
……といった具合であり、一番多かった意見は「子供向けじゃないだろ」

元ネタは言うまでもない
なお元ネタとの違いには上記のほか「回復施設が有料」「NPC戦では経験値をもらえない」といった点がある。


タケモト

タケモト2

タケモト3~リターンズ~

タケモト4

アニメ版初出のクソゲーシリーズ。レーティングは全て「C」。
1~3が「二度とやらない」、4が「クセになるクソゲー」の棚に収められていた。「二度とやらない」はシリーズをまたぐとリセットされる模様。
詳細は不明だがストーリーが薄く、2は約半分が1の焼き直し、3は実質1と2が一本になっているだけというユーザーを舐め腐っているとしか思えないシリーズ。
あまりにもあんまりな有様だったためか上に本気で怒られたらしく、4は比較的にマシになった。
フルダイブ黎明期の作品であり、凄まじく金のかかったフルダイブ市場への投資を回収すべくズルズルとシリーズを続けたとされる。


崩れ行く世界を征くは

アニメ版で名前が登場し、その後漫画版単行本16巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.16」収録『三匹の子ぶた共 vs. 識別名「おおかみ」』で言及されたゲーム。略称は「クズセカ」。
開発会社はクソゲーメーカーとして名が通っているエンダーワンダー社。クソゲー量産の理由はだいたい先述の「タケモト」のメーカーと同じ。
タイトル通り崩れ行く世界を旅するオープンワールドRPG……を謳っていたが、あまりにも作りがお粗末。
ユーザーに対する悪意の塊みたいなトラップは当たり前、加えて「崩れ行く世界」を忠実に再現したために「飛び石ジャンプタイムアタック」を強制され、更には一定距離までに進むと透明な壁にぶつかって落下死するという事態が発生する。
ストーリーの出来やバグの頻発など関係なく、ただシンプルに「遊び方がつまらない」という一番ダメなタイプのクソゲー。
なお、パッケージの出来は良かったらしく、「パッケージの情報で人を毒沼に引きずり込むような」と形容されていた。


三匹の子ぶた~The Survivor's Fortress~

漫画版単行本16巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.16」収録『三匹の子ぶた共 vs. 識別名「おおかみ」』に登場したゲーム。
開発は先述の「クズセカ」と同じエンダーワンダー社、ジャンルはPvE形式のタワーディフェンスゲーム。
タイトル通り童話『三匹の子豚』をモチーフとしており、プレイヤーは子ぶたアバターとなって独自の「家(という名の要塞)」を作り、襲い来る「おおかみ」を倒す……というもの。
『三匹の子豚』が元ネタではあるがソロとマルチ双方でプレイ可能で、マルチの場合はスコア制でクリア後に順位が表示される。
ステージのレベルは1~5まで用意されており、数字に比例して難易度ややれることも増えていく。

以上の概要からは割と普通な印象を受けるが、実態は超高難度タイプのクソゲーであった。
アーリーアクセス版をプレイした百戦錬磨のクソゲーマーからは、
  • 「邪悪なるものを悪魔ではなく邪神、と呼称するならこのゲームは間違いなく神ゲーである」
  • 「虚無と呼ぶには破壊痕が派手過ぎる。故に焼け野原ゲー」
  • 「自分に幕末適正は無いと思っていたが、案外あったのかもしれないと笑みを浮かべながらリスポーンした時に思った」
  • 「十五連敗中だが絶対EA中に勝つ」
といった熱烈なレビューが並ぶ。

このゲームを高難度たらしめているのが、何と言っても倒すべき敵たる「おおかみ」の異常までの強さ
不揃いな乱杭の歯並び、毛皮と機械をやたらめったら繋ぎ合わせたかのような異様な風体、極めつけに口からガトリングガンが飛び出す……という強烈なインパクトを与えるビジュアルに加え、圧倒的な速度と一撃即死の攻撃力を併せ持つ。
作中ではレべル1の時点で、あらゆる初見殺しに高確率で対応するサンラクが問答無用で瞬殺され、カッツォニギリ&ペンシルクロードもなす術が無かったほど。
あまりに強いのでマルチプレイも「競い合う」のではなく「協力する」ためのもの、と順位システムを無視するものになっている。
また、レベルが上がるにつれてAIが高度化する他、格ゲーで利用されるような「格闘家のトレースAI」の挙動も追加されるなど更に手が付けられなくなっていく。

「おおかみ」の強烈な印象の一方、ゲーム内の世界観がしっかり作り込まれているのも特徴の一つ。
ただし、その世界観を説明するアイテムが採取・採掘で取得でき、それらは本来の「おおかみ」討伐目的から見れば「ただのハズレ」というのが困りもの。
また、取得アイテムには「上位レベルの環境では利用できるが、低レベル環境では加工不可能」といったものが何故か普通に含まれてくるのもクソゲーポイント。

なお、作中ではいつもの3人でレベル2までを苦戦しながらクリアしていたが、先述のクソゲーレビュアーはソロでレベル4までクリアしていた。


名称不明のクソゲー

作中紹介されるゲームの中には、ゲームの概要だけが語られ名称が不明なものも多い。ここではその一部を紹介する。

ストーリー上ではうじうじ悩むくせに敵の時のボイスそのまま流用してるせいでノリノリでかつての味方を虐殺するキャラが出るゲーム

ストーリー中では「裏切り者の自分がおめおめと幸せになっていいのか」とか悩むくせに直後の戦闘中は「さぁお前の悲鳴を聞かせろォ!」とかヒャッハーしてるらしい。


【クソゲーじゃないor未発売のゲーム】

サンラクのプレイした上記のクソゲー達と比べてまともなゲーム。
設定が凝っていたりと読者からの人気も高い。

キャバリー・クライシス

「騎兵同士の格闘ゲーム」という新しいタイプの格ゲーであり、あることを除けば中々の高評価を得ている良作ゲーム。
ただし愛称は「キャバクラ」

プレイヤーは体力が0になる、もしくは騎馬から落ちることで敗北し、従来の格ゲーと同じくゲージを溜めることで超必などを放つことができる。
ちなみに乗っている馬は動物愛護の点から槍で突こうがビームを撃ち込もうが常時無敵モード。
良ゲーであることからサンラクは未プレイ。
カッツォは格ゲーということからプレイしており、全国三位の腕前。

ちなみにエイプリルフールにはペガサスに乗って空中対戦、というネタアップデートをしたら想像以上に反響が大きかったため正式に実装された……という話があったりなかったり。


Nephilim Hollow(ネフィリム・ホロウ)

「突如空から巨人が落ちてきて、なんだかんだあって文明が半壊したパラレルな地球」を舞台としているロボットアクションゲーム。レーティング「C」。
プレイヤー達はかつて空から堕ちてきた巨人「ネフィリム」を乗りこなし、三勢力と時に争い時に協力するという硝煙臭いタイプの世界設定。
今なお定期的にアップデートと追加パーツの配信が行われており、根強いファンの多い良ゲー。
しかし最大の難点が操作が複雑すぎて難しいことこの上ないこと。
詳しくは個別項目を参照。


龍宮院富嶽全面協力! VR剣道教室・極

厳密に言えばゲームというよりVRを通じて学ぶ剣道の教材。お値段4210円。
VRを通じてマネキン風剣士相手に剣道を学ぶ教材ソフト……を謳いつつ、どういうわけか剣道着のオンオフ機能があり、さらに別に飛び蹴りだろうが、ジャーマンスープレックスだろうが、どんな剣道のルールに違反する行動を取っても失格にはならず、例えそれを利用して勝っても低評価をもらいながらも一応勝利扱いにはなる。というそこはかとなくバカゲー臭の漂う一品。
ゲームとしてはクソゲーではないが、最後に登場する隠し裏ボスが滅茶苦茶強く誰にも倒せないと評判。
サイバー全盛期の現代に現れたリアル・ストロング・サムラーイ(故人)こと制作協力者である剣術家「龍宮院富嶽」の精巧なトレースAI「AI範士・極」がプレイヤーの前に立ちはだかる。
数多のクソゲーをプレイして鍛えられたサンラクをして「どう見てもTAS」「向こうだけアクションゲーとかの処理を流用してない?」「動きの効率化が極まってる」と称される圧倒的強さにより、安易に攻め込めば問答無用で叩きのめされる。
モデルの富嶽は作者曰く「カテゴリ的にVRモノ小説でありながらバガボンド世界の住人だろテメーってレベル」でシャンフロのとあるめちゃつよNPCも彼の動きが参考にされているんだとか。

VR教材系のソフトは今作では色々販売されているらしく、他には「VR合気道教室」などがある。


レクイエム・フォー・アーミーズ

経済で全てが支配された未来……傭兵はナンバーとコードで管理され、人としての尊厳など戦場の泥よりも容易く踏み躙られる。
主人公はとある企業に所属する傭兵、人の欲望渦巻くレアメタルタンカーへと派遣された主人公は世界を巻き込む陰謀に否応なく関わることになる……

名を失った傭兵、顔すら失えどなお己を叫ぶ傭兵、生贄として捧げられた企業の令嬢、人としての尊厳を失った処刑部隊……だれもが何かを失っていく。終わりなき戦いの中に、

誰でもないお前の「名」を刻め。
レクイエム・フォー・アーミーズ、それは傭兵達への鎮魂歌。

フルダイブVR黎明期にリリースされたゲームでありながら今なおFPSの歴史の中で傑作と評される作品。
「顔のグラフィックが最初から作られていない」という徹底的な顔の隠蔽が施されたレクイエム・フォー・アーミーズにおけるカボチャ頭の名脇役ジャックがいる。
終盤、第一ステージとして登場したレアメタルタンカーが再登場して企業の戦艦に特攻を仕掛けつつジャックが最期に核と一緒に海底に沈む感じ。

顔隠しのコスプレ元がこのジャック。


ダンス・ガンズ・デュエル

「全キャラ銃火器持ち」という変わったジャンルの格闘ゲーム。
ショットガン持ちのキャラの通常攻撃が少々強すぎるのがネックらしい。
なおカッツォとサンラクが100連戦した際に、カッツォが対サンラク戦勝率7割を維持する為に、恥も外聞も捨ててショットガンキャラで押し切ったのは内緒の話。


ビーナスファイト

色んな神話の神様を美少女にした格闘ゲーム。当然ながら日本製。
漫画版単行本14巻特装版付属のエキスパンションパスVol.14にて、通称が女神(ビナ)ファ」であることが判明。


Justice Versus

フルダイブVRが普及し始めた頃に発売された、コントローラー式VRゲームの最終世代。フルダイブVRでのプレイも可能。
ゼロからキャラメイクが出来るだけではなく、特殊能力やゲージ技、「必殺技」すらもプレイヤーの手で創り出すことができるという格闘ゲーム。
その自由度の高さから対戦よりも「よりクールな(トリック)をキメる」ことがプレイヤーの目的となった。
敷居と難易度の高さ、動画投稿サイトでスーパープレイが見られる点等で新規プレイヤーが増えなくなった結果過疎が進行して衰退した。
様々な必殺技が考案されたが、その中でも頂点とされているのがプレイヤー「Master Sky」が生み出した複合必殺技(マルチプル・トリック)統天(マスタースカイ)」であり、今では伝説となっている。

ゲームそのものの出来は文句無しなのだが、ホビットワークという会社が担当した日本語ローカライズVol.1は主人公から隠しキャラに至るまで吹替声優が激烈な棒読みで有名。
おまけに1ヶ月しか流通に乗らなかったため博物館に寄贈してもおかしくない程の稀少度とプレミア価格が付いた。
その後ギガントスパイク・ゲームスが新たにローカライズし、こちらは特に問題がなかった模様。


グレイブバーサス

女教師系バリタチネクロマンサーに不完全な形で蘇生させられた一癖も二癖もある女の子達が「完全蘇生」を目指して墓場で戦う格ゲー。
アイドルの番組での先行プレイという絶好の宣伝の機会を得ていたが、続くイベントがサンラクvsアメリアのリアル・カースドプリズン決定戦だったことで話題を丸ごと掠め取られた悲劇のゲーム。

先述の通り、元々未発売のゲームだったのだが、アニメ版では発売済に設定変更されたのか「Notクソゲー」棚に収められていた。
ちなみにレーティングは「C」。


スクラップ・ガンマン

スワローズネスト社が作中の大型ゲームイベント「JGE」で発表したARガンシューティングゲーム。
キャッチコピーは新感覚ハック&ショットアクション。

ガラクタの山から無尽蔵に生まれるゾンビのようなスクラッド*16を倒すゲーム。
専用のARコントローラー・ゴーグル・グローブ・プレート・ベルト・ブーツを装着してプレイする。
相棒との密接な連携、「スカベンジャーグローブ」を利用して撃破したスクラッドからパーツを剥ぎ取り、銃の強化や残弾補給に再利用する「リビルドシステム」がウリで、発売開始前から予約が殺到している。



ギャラクシア・ヒーローズ:カオス

全能存在ギャラクセウスですら予期し得なかった正体不明の存在「カオス」。
調和でもなく、破滅でもない、終わりなき戦いが続く混沌をこそ望むその存在はあらゆる世界のヒーローを、ヴィランを取り込み己の世界「ケイオースシティ」へと閉じ込めた。
異なる正義を掲げるヒーロー達は手を組むのか? 己の欲望をこそ第一とするヴィラン達は敵対するのか? それとも宿敵たるヒーローとヴィランがタッグを組むのか!?
混沌の街に、超常の存在は嗤う───!!

通称「GH:C」
アメリカのコミックレーベル「ギャラクシアコミック」に登場するヒーローやヴィランを作品問わず操作することができるクロスオーバー格闘ゲームのシリーズ第3弾。
架空の大都市「ケイオースシティ」を舞台に、対戦相手をノックアウト、もしくはフィールドにランダムで設置される「ケイオースキューブ」を獲得することが勝利条件と内容は格ゲーらしくシンプル。
アメリカの企業がアホみたいな大金を積んでUES*20の技術提供を受け、共同開発した米国ゲーム業界起死回生の一手。
シャンフロと同じ技術が限定的とはいえ使われており、オーパーツレベルで技術が数世代先をいってるシャンフロに並ぶ超有力タイトル。

なお実情は「対民衆シミュレーションゲーム(バトル要素あり)」ともいうべきもので、格ゲーではなくアクションシミュレーションゲーの域に足を突っ込んでいる。
詳しくは個別項目を参照。

もしかして:マーベル VS. カプコン


クレセント・メモワール3

通称「クレメモ」シリーズ第3作目。
クソゲーではないがストーリーとキャラの完成度の代償に作業ゲーパートが超ド級につまらないゲーム。
作業ゲーム部分を担当した委託先はかの流し目ゴリラを作ったクソゲーメーカー「桃源郷ゲームス」。
武田氏の友人でクレメモシリーズを追いかけている近代オイルショックの波を先見して次世代エネルギーで更に金持ちになったスーパー石油王がシャレにならないダメージを受けたらしく、その人は桃源郷ゲームスアンチとなった。


スパルタンメタル


「来たりて、取れ!! 槍を掲げろ! 盾を構えろ! ファランクスだ! ファランクスだ!! そうだ! 我々は───」

「「「「「「スパルタだ!!!」」」」」」

通称「スパ鉄」
皆大好き「辻斬り・狂想曲・オンライン」のロワイヤル社が発売予定の新作。
現在未発売。

基本的に幕末なようだが、月に一回スパルタを不死身怪獣クセルクセスが襲撃するので全員で協力しないとサーバー全てのプレイヤーが全ロスする和気藹々としたゲーム。一応スパルタ教育で広域殲滅魔法習得も可能。
なおレイドバトル中にフレンドリーファイアしても案の定特にお咎めはなく、リスキルしないよう懇願しても「ここはスパルタだしお前も俺もスパルタだから」という理論武装の元問答無用でリスキルされまくる。
作者曰く「幕末よりも親切。何故自分が被害に遭うのか、己が誰で敵が誰かを懇切丁寧に教えてくれますからね」

今の所わかっている情報は
  • とりあえず殺し合いで解決する
  • 袋叩きにすれば大体解決する
  • ファランクスは全てを解決する
  • 我々はスパルタだから仕方ない
  • 一回ボコられると強化されてお礼参りに来るレオニダス王
  • 出身がバレないように一般人のフリして「出張」すればセーフだがバレると天罰が下る都市国家アテナ
  • ピラミッドファランクス、天空ファランクス、電車ファランクス、肉盾肉盾肉盾囮囮囮ファランクス、トカゲの尻尾ファランクスなどの豊富なファランクスパターン
などなど。

その他システムとして、最も勇敢に戦った戦士を核に、神官が神に祈ることで土人形が青銅を纏って立ち上がり巨人となるスパルタの決戦兵器『巨神甲冑イペロコス・ラケダイオン』も登場する。
なお操縦者はあらかじめ土に生き埋めにされ、レイド戦終了と同時にラケダイオンの崩壊に巻き込まれて持ち物全ロストしながら殉死する。
それ人柱って言わない?
生き埋めになった彼もラケダイオンに踏み潰された彼も犠牲となったのだ……クセルクセスとの戦いにおける仕方のない犠牲に。

ティザーを見たサンラク「溢れ出る神ゲーの予感」「やっぱゲームとしてのモラルはともかく運営としてのロワイヤルって最高なんだよなぁ……………何も知らない新規に詐欺まがいのことしてるけど。ようこそ完全新規の皆さん! とりあえずリスキルするね!!!!」
ティザーを見た鉛筆「盛り上げれば誤魔化せると思うなよ、前半が完全に殺し合いウェルカムでしょこれ」


TRY SPIRITUS ATHLON


星の海を見よ、これこそが汝らを阻む試練なり……

騎して進むは汝らを試す試練なり。そして……

星の道を見よ。其は半神半人が神に至る栄光なり……

……神に至るはただ一柱。競うのだ半神半人よ、我こそは神々の寵愛を捨て、独り立ちに値するのだと証明するのだ………

漫画版単行本7巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.7」収録『人は不必要な努力にこそ最大の価値を見出す』に登場するインディーズレースゲーム。
半神半人(デミゴッド)たちが神々の祭典「トライ・スピリスロン」で優勝することで真に神となる、という世界観でトライアスロンを行う。
対戦モードは十人モードと百人モードの2種類。また、アップデートによりランクマッチが導入され、四段階のランクに別れ同ランクのプレイヤー同士でマッチングするように出来る。
評価は星5と4が同じくらいで、どうでもいい減点要素1つで星1をつけるものがそこそこいて平均約星3.5、とそれなりの高評価。
プロゲーマーが紹介したこともあり、十人モードよりも百人モードの方がマッチングが早いぐらいには賑わっている。

神素(ゴッドロン)というアイテムを取ることで『神化(エヴォリューション)』というパワーアップをすることが出来、神素の種類に応じて加速性・耐久性・攻撃性のいずれかを上げることが出来る……のだが、神素は獲得すると最初に神素を獲得した種目に敵した姿に変身してしまう。
例えば水泳のときに加速性を上げると魚類に近い姿になるなどして水中でより加速できる姿になれるが、その代わりその後のバイクやマラソンをタコ足でやるハメになったりなど、もの凄く不利になってしまう。
いつ神素を取るかの駆け引きも重要。

プレイヤー同士の通話どころかチャット機能すらなく、プレイヤー間のやりとりはエモートスタンプのみ。
よって送り手が込めた意味と受け取り手の解釈した意味が異なり、言いたいことが伝わらなかったり全く違う意味で捉えられてしまうこともある。

ちなみにこのゲームもバゲバグを搭載しているほか、MISHIMA素材工房のフリー素材データも使用している。
このデータはリアルのデータを忠実に再現しているのがウリだが、たまに物凄いバグが起きる。
そしてバゲバグと併用するとバグの発生率が上昇する上酷い挙動(ネタバグ)が起きやすくなり、クソゲー界隈ではクソゲー黄金コンビとして有名。


ストライアングル・フォー・サバイバル

漫画版単行本11巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.11」収録『分かり合うことは斯くも困難』に登場した3対100の非対称型対戦アクションゲーム。通称は「SfS」
ストーリーは『外宇宙に進出した人類が、次世代の新エネルギーとなり得る琥珀に似た鉱石「アンバーメタル」が眠る「惑星デンジャーゾーン」で、アンバーメタルを狙う人類のスペシャリスト「アンバーマイナー」と、その惑星に生息する常識の通用しない怪物「アンバランズ」との戦いが始まる』……となっている。

ゲームのルールは「おにごっこ」。
プレイヤーは三体の「怪獣(アンバランズ)」と百人の「人間(アンバーマイナー)」のどちらかに配属となり、怪獣側は「人間の殲滅」、人間側は「アンバーメタルの回収を満たした上での離脱か、怪獣の撃破」が目的となる。
本作のキーアイテムであるアンバーメタルは怪獣・人間双方にとっての強化アイテムでもあり、アンバーメタルを収集して自身を強化するか、相手が強化される前に数を減らしにかかるかの戦略が発生する。
グラフィックには力を入れており、キャラクターデザインには有名なイラストレーターを採用するなど、かなりの力を入れた傑作となるはずであった……が、
  • 最低103人のプレイヤー参加が必須。特に人間側が100人集まらないとマッチングが終わらず、途中離脱も電源切らなければ不可能
  • 制作側が「3:100を総てプレイヤーに」という前提のアップデートの悉くが空振り(クソアプデ)に終わってしまった
そしてトドメとして、本作の主舞台となっている神ゲー「シャングリラ・フロンティア」が発売。
「既存ゲームの5世代は先を行く」と評される超スペックの神ゲー相手に炎上しまくりのゲームが敵う筈もなく、「人が集まらずに永遠のマッチング時間を強要される虚無ゲー」として名を残す筈であった。

だが、VRゲームの黎明期に低予算の神ゲーを大量に作ったクリエイターが制作会社に移籍したことで、半年もの間オンラインサービスを停止させてまでゲームの根本的なアップデートが行われた結果、マッチングが別ゲーレベルで改善*21され、以前からプレイしていた人からすれば「奇跡の転生」と呼べるレベルで「遊べる」ゲームとなった。

「少数の強者と複数の弱者による鬼ごっこ」のゲームといえば、『バイオハザード レジスタンス』や『Dead by Daylight』などがあるが、「強化次第で少数の強者を倒せる」という点で考えれば『Friday the 13th: The Game』や『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』等が該当する。


クロス・デスティニー3

漫画版単行本14巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.14」収録『それが彼のユニークでもなんでもない日常』に登場。ジャンルは対戦格闘ゲーム。
複数の格闘ゲームブランドが共同で開発するお祭りゲーム「クロス・デスティニー」シリーズの3作目。
初代が2作、「2」が3作に対し、今作では前作から続投する2作+新規参加2作の計4作品のクロスオーバー作品。
最大の特色は「それぞれのゲームシステムをそのまま使える」点にあり、GH:Cを除けば様々な層を取り込めるビッグタイトルとなっている。


NEW:DIMENSION

漫画版単行本15巻特装版付属の「エキスパンションパスVol.15」収録『STAY UP LATE HERO!』で言及されたゲーム。
かつて「史上最高のオープンワールドVRMMO」として賞賛されたアメリカ発のビッグタイトル。
なんと発売後14年もの長期に渡ってVRMMOの頂点に君臨し続けていたが、「シャンフロ」の登場によって遂にその座から降りることとなった。


Lone Wolf

強大なボスエネミーや闘技場での対人戦を売りとする人気ゲームシリーズ。
ジャンルの言及はないが、おそらくは自由度高めのアクションRPG。

クラン「配信戦線(ライブライン)」所属のガル之瀬が特に入れ込んでおり、対人戦の戦績から「人外」とまで評されていた。
このゲームの多種多様な「縛りプレイ」がガル之瀬の配信の人気コンテンツ。


シャングリラ・フロンティア

通称「シャンフロ」
現在サンラクがプレイ中のVRMMORPG。小説の本筋であり本編。
世間が初代ファミコンで盛り上がっている中PS5のスペックをフル活用したかの如きクオリティを誇るファンタジーゲーム。
5世代先を行くオーパーツじみた超絶ハイクオリティなゲームシステムから一躍大人気ゲームとなった。
ちなみにオンラインゲームなので随時修正がなされているが、そのうちのいくつかはサンラクのクソゲーマニア故の常軌や常識を逸した発想でのプレイがきっかけだったり、彼の報告に基づく修正だったりする。

なおメイン製作者が
  • 「私の考えた設定こそ至上!劣化なんて有り得ない!」と言って憚らない設定厨じみた管理者
  • 自分のトラウマを刺激するような嫌いなプレイヤーを消したがるシステム管理者
  • 胃薬と心労の絶えない中間管理職ポジ
の3人が衝突し合うことでなんとか上手く回っている薄氷の上の如き状況にあり、読者からは「神ゲーの皮を被ったクソゲー」として認識されている。




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最終更新:2024年03月15日 15:18

*1 例:ヒロインが何らかの問題を起こし問題を悪化させる→誰か死ぬ→プレイヤーがそれを解決する→なんだかんだで全部邪神のせいになる

*2 入手にはマップの端から端を往復する必要がある。

*3 但し喰らい判定もそのままなのでテクスチャの破片の上でタップダンスされるだけで死ねる諸刃の剣である

*4 具体的には、キン肉バスターっぽい技を使用している時に、ジャンプモーションの間にメニューを2回開くと発生。着地による衝撃エフェクトがループした結果、夥しいバグを孕んだゲーム内処理が半永久的に発生して周囲に伝播する、というもの。挙句に過負荷で処理落ちするっぽい。食らったサンラクは全身モザイクの発禁人間と化し、使った鉛筆拳士は5人に増殖した。その近くでは、永遠に首が伸び続ける無限ろくろ首化したモドルカッツォが多分爆笑しているという無惨な有様に。

*5 喘ぎ声の緩急や高低で魔法を変更、声色に応じた魔法……と見せかけて「句読点を発音する」事で別の魔法を起動するなどなど

*6 一小節、Aメロ、サビなどの区切りを利用し数十の魔法を組み込んだ超連文魔法詠唱術、さらに歌詞を意図的に変えることで別の魔法にすることも可能

*7 例えて言うなら「アニメ版遊戯王の『トンチキなカード効果をそのままOCG化』した感じ」であろう、現状でもコンマイ語の所為でカオスなのだがアニメ版効果は「その場の雰囲気でルールが変わる」状態なので普通にゲームとして成立しなくなる。

*8 メタ的に言えば物語開始時点だから、であるが主人公にプロローグ以前の記憶がないのはこのためらしい。

*9 戦闘でハイスコアを出すほど、戦う敵の数や難易度が下がる仕様。なので大統領一人の戦闘力でゴリ押しも可能だが、それをすると味方軍勢の練度が上がらないため終盤の難易度が跳ね上がる。しかし軍勢の経験値が美味しいクエストは隠しクエストになっている…等々

*10 擬人化とかではなくそのまんま丸いアイスクリーム単体

*11 特定コマンドの入力などで表示される、ソフトウェアやウェブサービス本来の機能・目的とは無関係な隠しメッセージやグラフィック

*12 狙撃ミッションなのに隠密しながらターゲットのすぐそばまで近づいて至近距離から発砲する「ボクシング狙撃」なる攻略法もあるほど。

*13 操作を受け付けないオート操作で敵を叩き潰す殺戮の古代生物

*14 からではいけないのだが

*15 現実での一時間がゲーム内での一日

*16 スクラップ+アンデッドの造語

*17 もう一人の「お偉いさん」には、意図的に情報が伝わらないようにしてある

*18 ヤシロバードはよりシビアにしたがっているが、社員に止められている

*19 私情の一つとしてマスケット銃実装を望んだが、ARコントローラの伸縮限界の問題から泣く泣くカットされた模様。マスケットを実装できなかった腹いせとして、アサルトライフルの強化は上昇幅が若干少なかったりする。

*20 ユートピアエンターテイメントソフトウェア。シャンフロの開発元

*21 怪獣側は3人のままだが、人間側はNPCの導入によって「最低5人」いればゲームできるようになった。プレイモードは5人、10人、20人、100人モードで選択可能で、NPCにはプレイヤー側から指示を出すことが出来る