辻斬・狂想曲:オンライン

登録日:2019/02/23 Sat 02:36:34
更新日:2024/04/03 Wed 00:06:11
所要時間:約 50 分で読めます


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PK PvP VRMMO ×「こんにちは、死ね!」 〇「死ね!(意:こんにちは)」 エリートぼっち専用ゲーム クソゲー クソゲー←常識人にとっては クソ運営 サイコパス シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 ネタの宝庫 ネトゲ プレイヤーキラー 世紀末 人格破綻者 修羅の国 初心者バイバイ 初心者狩り 劇中劇 問題児だらけ 地獄絵図 堕天無慙楽土 変態の巣窟 外道 天誅 幕末 幕末故致し方なし 思考汚染 悪魔のゲームソフト 所要時間30分以上の項目 才能の無駄遣い 本編より先に立った項目 無法地帯 狂人の見本市 絶対に真似しないでください 蠱毒 賛否両論 辻斬り 過疎ゲー 金魚鉢の中の鮫 鬼畜ゲー




「つまり、二陣営に分かれての対戦ゲームって感じなのかな?うーん、とりあえずチュートリアルから始め」


ウェルカム天誅ァーッ!!

若干経験値足りないから埋め合わせ天誅!


うるせぇ!ルーキーは黙って死んどけ!それがここでの作法(・・)ってやつだぁ!!


「辻斬・狂想曲(カブリッチオ):オンライン」とは、シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~登場する架空のオンラインゲームである。
読者や作中での通称は「幕末」
ちなみに劇中作の1つであり、このゲームが本筋なわけではない。


◆概要

制作会社はロワイヤル社。
あまりに突飛すぎるゲームシステムに加え、「人間の善意を踏み躙ってぐちゃぐちゃの肉片にしたものを土に蒔いて耕したような世紀末ゲー」と例えられるオープンフィールド型VRMMOゲーム。
単刀直入に言えばプレイヤーキラーの巣窟……というか他のゲームであれば即垢BAN不可避なプレイヤーキラーしかいない
結果「エリートぼっち専用ゲーム」「サイコパスしか生き残れない地獄」「プレイヤーキラーのために作られたプレイヤーキラーの為だけのゲーム」とまで揶揄される怪作である。

ゲームの内情を知る者からは
  • 「洗脳より悪質な人格汚染じゃないの?」
  • 「会話能力を殺傷力に変換している」
  • 「(プレイヤーを指して)あらやだ蛮族」
とも揶揄される。
曰く「常に後ろを警戒するようになったら三流。上空にさりげなく注意を向けるようになったら二流。むしろ自分から殺しに行くようになったら一流」
主人公・サンラクがこのゲームを他人に勧めたことを知った幕末プレイヤーは「このゲームを勧めるとは鬼か何かか……?」という狂人の集団にしては真っ当な返答を返した。

ちなみに公式サイトも攻略サイトも結託したかのように「和気藹々と仲良くやってます!」と言わんばかりのスクリーンショットや情報が並べられているため実情を知る者は少なく、実際にプレイしてみるまで実情を知る術は殆どない。
またプレイ動画の配信が契機で炎上したことも過去に何度かあるらしいが、骨の髄まで染まり切ったユーザーがそれを上回る高火力で迎撃・論破するため炎上も突撃も長続きせず、長続きする人間はアンチからファンに鞍替えするので、結果的に問題にならない。

また、幕末のノリを他ゲームに持ち込むのはマナー的に禁忌とされる。具体的には切腹案件。
実際に他ゲームでやらかしていることがバレた場合の京極の安否が懸念される。


◆ゲーム環境

まず初心者プレイヤーは刀一本だけ持たされて「浪人」となり幕末江戸京都をモチーフとしたオープンフィールドに放り込まれるが、
まず出迎えるのは、新規プレイヤーを出待ち狩りせんと目論む先輩方にチュートリアルすらふっ飛ばして飽きるまで根切り(リスキル)にされ続ける洗礼である。
先輩方からの初心者虐め有難い洗礼を乗り越えたプレイヤーを次に待ち受けるのはNPC辻斬り達による朝まで続く静かなる夜襲という心折設計。

そうして数々の洗礼を乗り越えた新規プレイヤー達は先輩プレイヤーに弱者として狩られ続けながらも
  • 弱者が集まり格上を天誅(袋叩き)
  • だいたい一週間くらいで復活する幕臣を天誅(袋叩き)
  • 報酬の分配でもめるので仲間を天誅(共食い)
  • 何の罪もない町娘で天誅(経験値稼ぎ)
などしていくうちにいつしか自分と自分の得物以外が信じられなくなる
気づけばかつて自分をリスキルした先輩方と一緒に新規プレイヤーのスポーン地点で出待ちするようになり、ついの果てには一人前の幕末プレイヤーと化す。
当然ながらプレイヤーのモラルは壊滅状態にあり、爽やかな初心者狩り、爆殺、謀殺、裏切り、騙し討ち、袋叩き、復讐、報復、制裁が横行
磁石の如く目まぐるしくプレイヤー間での結託と裏切りと仲間割れと同士討ちと袋叩きが行われるこのゲーム内においてはログイン時やログインボーナス確認、PKした後の僅かな余韻すら致命傷になりうる


当然こんな世紀末環境からか適性の無い初心者は呆気なく淘汰され、適性のあるプレイヤーだけが生き残り、生き残ったプレイヤー同士で喰らい合い続ける蠱毒と化しており現在は過疎ゲー状態。
といっても幕末の空気に完全に洗脳染まった熱狂的ファンの存在もあり、定期的にイベントが開催されていたりと過疎っても熱気はかなりのもの。
基本的にギスる暇があったら切りかかるのが幕末プレイヤーなので、過疎ゲー特有の身内感もあり、隙あらばプレイヤーを天誅してくること以外はかなりフレンドリーな対人環境になっている。
加えて幕末特有のノリを他ゲーに持ち込まないなどプレイヤーのネットマナーや民度自体もかなり良好。
現実のFPSにおける「フリー・フォー・オール」ルール愛好家の共同体的魔窟*1をさらに先鋭化させたような変態的同好の士の集まりになっている。
ちなみに幕末適性の有無は、開幕リスキルされた時に「は?クソゲーじゃんやってられるか」ではなく


殺した奴、顔覚えたからな……地獄の果てまで追い詰めて切腹させたるからなぁ……っ!


キルしてきた奴に強い憎悪と復讐心、克己心を維持できるかが分かれ目となる。後者の思考に至れるニュービーは幕末適性高め。
総じて合わない人間や一般常識を持った者からすればクソゲー以外の何ものでもなく、
しかし京極のような適性のあるネットゲーマーは「控えめに言ってここが僕の魂の場所だよね」と言い切る程度にどっぷりハマり、
サンラクも「運営が大々的に掘った穴に笑顔で飛び込む」と語るような中毒性がある。
どっぷり沼に嵌った者の場合、リアルや他ゲーで発生したストレスを八つ当たりで理不尽にぶつける新手のストレス解消手段としても活用可能。
幕末とは関係ない別ゲームで患ったストレスの憂さ晴らしでプレイヤーを虐殺しても幕末プレイヤーなら笑って報復(ゆる)してくれる。


なお幕末に染まっていくと思考回路が幕末仕様に塗り変わっていき、ガチ勢ほどモラルと人間性を捨て強さを得た修羅と化していく。
汚染度の進行度合いは以下のように判別可能。
※バトロワ形式のイベント例
幕末度10%「終盤まで隠れていればイケる!」
幕末度50%「来るやつ全員切り伏せる!」
幕末度80%「亡霊を買収すれば色々利用できそうだな」
幕末度120%「終盤に残ったやつ全員天誅で優勝確定じゃん」
幕末度200%「あうあうあー(肉体が最適な天誅をオートで繰り出す)」


◆ゲームシステム

ゲームシステムは箱庭型のオープンワールドタイプのゲームで、基本的な世界観は日本の幕末期に準拠。
ゲーム内容も明確なストーリーがあるわけでもなくプレイヤー、NPCを問わず兎にも角にも「斬れば斬るほどハイスコア」という非常にシンプルな対戦ゲー。
非常に簡単だがしっかりとした堅実な作りで、「幕府軍」「維新軍」という2つの陣営に分かれているのが大きな特徴。
そして各陣営にはそれぞれランキングが存在する。幕府側のランキング名は「壬生狼(みぶろ)」。維新側は不明。

「維新軍」に所属した場合は基本となる刀剣系スキルの他に鉄砲を武器として使用可能になるメリットがあり、
「幕府軍」に所属した場合は刀剣系スキルにボーナスが付与され、刀剣オンリーの戦いならスペック上は維新軍を上回ることが出来る……が、ここは幕末。
そもそものコンセプトが畜生真っしぐらな修羅の道であるため、隙を見せたり他人を信じれば同じ陣営だろうと容赦なく天誅されるので全く油断ならない。
一応どの陣営にも属さない場合は「野良」として扱われプレイ可能。
だが、上記のボーナスは一切貰えない上にセーブ中に奇襲を受ける可能性がつきまとうため、慣れたプレイヤー達からカモ扱いされた挙句最終的には完全に行き詰まる模様。
そのためまともにプレイしたいor強くなりたいなら必然的に幕府か維新のどちらかに所属しなければならない。


基本的にプレイスタイルは物理オンリー。
アクティブスキルは存在せず、自身のステータスパラメータを高めつつパッシブスキル*2で戦っていくため自前のプレイヤースキルがゲーム内の強さに直結する
一定以上の実力者は諸々のシステムアシストを切って自前のプレイヤースキルで戦う猛者が殆どであり、ランカー連中は逆にシステムアシストを悪用して全く別の動きをしてくる。
ゲーム内の力関係は「一人の強者<<<百人の雑魚」という方程式を常に頭に入れておけば大体なんとかなる模様。
なお例外は「百人の雑魚<<レイドボスさん」であり、雑魚側にランカーが入らないと高確率でレイドボスさんに殲滅される。但しランカーが複数いてもレイドボスさんに殲滅されるのが常とは言ってはいけない

完全な初心者バイバイゲーであるが、明確に緊張に途切れが生まれるその瞬間に肉薄、相手が対応するよりも早く刀を抜き辻斬り、時に辻斬られる緊迫感、
自分以外の全てが実質敵でありより一瞬の攻防に重きを置いたスリリングな内容としっかりしたゲームデザインは対人ゲーとしてはかなりの出来であり、作中でサンラクも普通に褒めている。


MAP関係

下町長屋エリア、城下町エリア、武家屋敷エリア、港エリア、無縁仏エリア、竹林エリアなど様々なエリアが存在。
それぞれにランカー級あるいはランカーが根城としている場所がある。
そしてレイドボスさんがその全員を天誅するべく行脚した一週間は「血の粛清」と呼ばれている。

ちなみにレイドボスさん自体は錆光目当てに無縁仏エリアによく出没するのでテリトリー扱いされてる模様。



ネームドNPC

  • SYO-GUN
将軍。NPCの頂点でありAIが操る最強剣士。
仕様の都合上、将軍なのに何故か京にいる。
暗殺しに向かうと最終的に忍者と幕臣の大群が的確に殺しにくるため結局打ち首獄門*3に処される。
噂ではビームを出すらしいが、大抵は狼藉者が幕臣ラッシュの前に倒れるので目撃例は少ない。

尚、維新軍は勿論だが幕府軍であっても襲撃は可能である…幕末ゆえに致し方なし。

  • 北鏖聖伐飛将軍サンタクロース
クリスマスイベントでの毎年恒例の討伐対象。
ビジュアルはサンタクロースカラーの呂布らしく、トナカイってレベルじゃないツノが生えた赤兎馬がソリを牽いてくる。


その他システム

  • 直感システム
このゲームに実装されているシステム。
殺意やそれに準ずる物に対して、うなじ辺りが軽く感電したようにピリッと感じる
幕末汚染度200の廃人猛者ならば、他のゲームでも直感システムがマニュアルで搭載されるらしい。

  • 土下座
幕末における実質的な降伏コマンド。
ゲーム内では異端とされるが幕末では「切腹」して死ぬとデスペナである持ち物全損が免除されるシステムであるため、
土下座で命乞いをしてきたプレイヤーに対し介錯することが幕末の慈悲であり情けとされる。
メタ的なことを言うと介錯側にもボーナスが入るという旨味があるので幕末世界では結構な頻度で土下座の後切腹するプレイヤーを見ることが出来る。
切腹の際、辞世の句を見事に読み上げることができればプレイヤー的な温情(装備質流し)なども期待できる。
※良質な辞世の句例:「粋がるな……俺は志士でも、最弱だ……俺より強い、志士がお前を……!」
……が、中には質屋をぶち壊して装備を放流させるプレイヤーもいるので過信は禁物。

  • 仇討ちシステム
一定以上の戦力比によって「壬生狼側」「維新志士側」のどちらかが集団PKされ、少数側の勢力に生き残りがいた場合発動する仕様。
システムが発動している間、生き残りプレイヤーは「戦闘エリアにいた敵対勢力側のプレイヤー」に対する戦闘時に大幅なボーナス補正を受ける事が出来る。

  • 気絶
通常なら馬に撥ねられるくらいの衝撃で発生するレアな状態異常。
が、レイドボスさんは一瞬のうちに頭部のみを激しく揺らすことで能動的に相手に付与できる。

  • フレンドリスト
一般的なゲームのモノとシステムは変わらないのだが、幕末では「死んでも忘れないから覚えとけよ」の意となり、後述するランカーの切腹を見ながら和気藹々とフレンド登録するのが風流とされている。
なおロワイヤル社の新作「スパルタンメタル」の前作ユーザー限定特典として、幕末のフレンドリストを引き継ぎできる事が判明した。
来世でも絶対に君を見つけるから……っ!!(親指を下に向けながら)


イベント

主にスコア稼ぎを目的とした期間中のランキングを競うイベントが結構な頻度で開催される。
イベント期間中に特定条件を達成する、または上位入賞することでイベント限定刀を入手することができる。

イベントではまず「自身の立ち位置をはっきりさせる事」が重要。
無軌道に刀を振るったところで待っているのは袋叩きなので、バーサークプレイでも知恵が必須。
とりあえずガチで頂点を狙いにいくプレイヤーは歩く台風のようなものなので関わってはいけない。

極限月下

やぁ侍のみんな! 今日も元気に天誅してるかな?
今回のイベントではなんと、イベント期間中デスしたプレイヤーはイベント終了までリスポーンできない疑似デスゲームだよ!
ただ別にログインできないわけじゃなくて死亡したプレイヤーは「亡者」という生きているプレイヤーに干渉できないアバターとしてリスポーンするよ!
イベント終了時までに集めたポイントでランキングが決定、上位ランクイン報酬は今イベ限定刀「蛍火軌跡」をゲットできるぞ! そして上位5名にはさらに特別な刀が……!?


だって、それは当然のことじゃあないか。

この場にいる、幕末に汚染されきった侍たちが皆一様に笑う。

まさか、

まさか、

死者に悪意がないとでも?(・・・・・・・・・・・・)

疑似デスゲーム形式で行われる夏の期間限定イベント。
キルされたプレイヤーは「亡者」という形で非物理アバターが与えられる。
亡者アバター状態では上記のように触れる、会話をするなどの干渉が不可能な状態になるが、だからといって無害だとは一言も書かれていない
亡者は一部のアイテム以外は触れない干渉できない。つまり壁などを無視して移動できるため買収に成功すれば偵察として非常に優秀。
また狙った他プレイヤーに取り憑かせて、わざとキルスコアをかさ増しさせて得点マシマシにしたカモに仕立て上げて狙われやすくすることが期待でき、逆に百鬼夜行が近くにいれば危険人物が近づいてきていると判断できる。
つまり亡者とは操作可能なキルスコア兼ドローンの総称
デスゲーム形式という皮に隠れているため単に殺しの腕と生存力を要求されているように見えるが、実態は「如何に亡霊を上手く扱って他プレイヤーを嵌められるか」という戦略を要求しているという悪辣な仕様のイベント。
サンラク曰く「貫禄のクソ運営だ、これだから幕末は時々ログインしたくなるんだ。」

亡霊は背後や周囲でブレイクダンスを踊られるなどされて鬱陶しくても天誅できない存在だが、霊媒師のお祓いによって消すことができる。
具体的に言うと業務用扇風機の最大風力喰らった感じで吹き飛ぶ。
ただし仮にお祓いしてもリスポーンはするので消滅は一時的なもの。
なお窮まった上位ランカーは知略など関係ねえとばかりに無差別殺戮プレイを敢行しキルスコアを荒稼ぎする。


鬼々怪々

本編未登場のイベントその1。
突如現れた「鬼」を撃破せよ!というシンプルなイベントと、思わせて「鬼」がドロップする金棒を装備するとプレイヤーが鬼になって莫大なボーナスを得ることができるため、金棒を巡ってプレイヤーが熾烈な潰し合いを繰り広げた運営の畜生さが光るイベント。
なおレイドボスさんが金棒を得た結果鬼神が降臨した。

年末年始イベント

本編未登場のイベントその2。
全員が棍棒を持って百八回殴られた奴から脱落する煩悩祭りを行うバトルロイヤル。
報酬は木刀「煩悩弾き」。

節分血風録

本編未登場のイベントその3。「幕末史上最強最悪のイベント」
金剛灼熱阿形鬼と金剛凍結吽形鬼をプレイヤー全員で撃破する、というレイド形式のイベント。
……だったが運営が大真面目にプレイヤー達に叩きつけた挑戦状であり、あのレイドボスさんをして何度もキルされたという超絶高難易度が特徴。
最終的にランカー全員が「一時休天誅」を結び、一致団結して共闘したことで二体の50メートル級ダイヤモンド赤鬼青鬼は撃破された。
なお報酬を巡って一時休天誅は速攻で破棄された、やっぱこれだね!

バレンタインイベント

黒船でやってきた暗黒魔術師ヴァレンタインによって志士浪士達の刀がチョコレートなる異国のお菓子になってしまった!!
致し方あるまい、チョコレート型の刀で敵を斬り伏せるのだ!

本編未登場のイベントその4。
なおチョコ刀は一応ダメージ倍率は高く食べると回復する代わりに、熱で溶けて耐久もゴミと中々の産廃性能。
レイドボスさんは徒手空拳で敵のチョコを叩き割りつつ締め上げ天誅したり、チョコ刀を普通に使いこなして天誅させたりしてくる。

報酬は「千代孤霊刀『三倍返』」。

幕末、生類憐みの乱

フィールド中に動物Mobが放たれ、それを攻撃しないようにしながら他プレイヤーを撃破するスコアイベント。動物を攻撃した場合ペナルティがついて、死亡時に動物霊になってしまう。
なお、動物はめちゃくちゃ高火力かつ好戦的であるものとする。
うおおおおおお!マタタビ天誅!!ドッグラン天誅!!


◆テクニック関連

天誅


天がやれって言いました、だから仕方ないね……天誅に御座る!

その二文字は魔法の言葉、あらゆる行動を天由来であるからと許容する責任転嫁のマジックスペル・キーワードである。
ゲーム的に何か意味があるわけではない、特にステータスが上がるようなこともなければ振り下ろした刃や放たれた弾丸に補正が入るわけでもない。

だが何よりもそれらを操るプレイヤー本人の迷いが払拭される。モラルも、善意も、常識も、自分が定義する神なり超自然存在なり……全てひっくるめて「天」があらゆる所業を保証してくれる。
だからこそ幕末プレイヤーは皆、「天誅」の二文字を愛し、唱えるのだ。
※本編での解説。

味方を後ろから刺そうが爆破しようがログインを狙って首を叩き落とそうが「天にやれって言われたから俺悪くない」としらばっくれるための、幕末プレイヤーがこよなく愛する人斬りの業を全部責任転嫁する魔法の言葉。
アイテムが欲しいから、経験値効率、リハビリ、単純にムカついたから……誰しもが使命を帯びているわけではない。
だからこそ、このゲームにおけるプレイヤー達の行動原理を理解したプレイヤー達は次のステージである「衝動を遂行するための精神的な納得」を得るため、一人を五人で袋叩きにするとしても堂々と誇るために幕末プレイヤーは皆一様に同じ言葉を使っている。

またプレイヤー界隈的にはPKテクニックの名称としても扱われるが、修羅の世界に完全に染まりきったプレイヤーキラー共の行う天誅は他のゲームでは見られないようなパワーワードの坩堝と化している。
「こんなことして運営はキレないのか?」と疑問を抱く者もいるかもしれないが、そもそも運営自体が「プレイヤー同士のバトルロワイヤル」を想定しており、プレイヤーが互いに天誅し合うプレイスタイルを推奨しているため全く問題がない。
何なら先述の通り、初見プレイヤーを呼び込まんとと公式サイトの時点でプレイヤーと結託して内情を偽装してすらいる。
だがチート行為は許さない。



その他テクニック



◆プレイヤー

幕末ランカー


ちょ、なにあれ!?

幕末に魂を売り過ぎて人間性を喪失した末路! プレイヤーを見つけ次第刈りにくる暴力装置だ!!

人間に対する評価じゃないよねぇ!?


通称「金魚鉢の中の鮫」
辻斬り・狂想曲:オンラインに割とガチめに人生を捧げた狂人の集団
幕末の総合ランキング1~10位を占める最上位陣であり、他プレイヤーからは歩く災害扱いされている重度の廃人達。

幕末という狭い金魚鉢の中で研磨されてきた鮫なだけあって、他の奴らがダークソウルしてる中、挙動がアーマードコアしてるのがランカー。
とは言えどやはりプレイヤーであることには変わりなく、ランカー報酬目当てに数十人規模で討伐隊が組まれて天誅されることも多い。
サンラクが「幕末という金魚鉢の中で共食いの果てに生まれた鮫」と呼称したように普段は身内で共食いしているが、キルスコアで報酬が変わる系のイベントの場合本気で格下を狩りに来る。

ランカーとして君臨する以上、彼らは全員がそれだけのPKを成して修羅場を潜り抜け勝利を重ねてきたPvPガチ勢に他ならない。
  • 高速で振り下ろされる刀を素手で弾いてから抜刀天誅
  • 斬馬刀を上空にぶん投げて銃でも届かない距離の相手に自然落下で刺す
などの人外プレイを平気で行えるが、幕末のエンジンに適合しすぎた結果他ゲーでは全力を出せない。
なお10人の内大体半分くらいは別ゲーをやっていたりし、もう半分は幕末一本に専念しているとか。
ただし「ただ故郷ってのは替えが利かないもの……そうでしょう? 無意識のうちに幕末を起動しちゃうから彼らはトップテンなのです」とは作者の談。

ちなみに「大体」と曖昧な順位なのは、ランカー間で大凡の力関係は定まっているが他プレイヤーなどの干渉によって度々下克上が起きるため。
一部読者から幕末がサービス終了した後の末路が不安視されるが、作者によると「多分表面上は何も変わらないけど心に一生埋まらない穴が開くやつ。そして別ゲーで身体に染み付いた幕末の動きが活きて新たな物語が始まるやつ」ということなので問題はない模様。
そもそも後述するようにお金持ちなレイドボスさんの親がガチで幕末のお陰で息子の人生が救われた事に感謝して親会社の筆頭株主座ったので多分サービス終了する事はなくなっている。


一位:『レイドボス』ユラ


楽しい、楽しい………だから、負けない


幕末の頂点に君臨するランキング不動の1位にして最強の幕末プレイヤー。維新軍所属。
バグも仕様も全て把握してただ勝利のために刀を振るレイドモンスター(プレイヤー)
あまりに強すぎて他プレイヤーからボスキャラ扱いされてる上に「さん」づけまでされている
見た目と中身の乖離が常のフルダイブゲーにおいて、声も立ち振る舞いも見た目と完全合致したベビーフェイスな男受けする女顔の男の娘
なのでゲームでの人気はかなりのものだとか。作者曰く「ぶっちゃけ島風君的なタイプ」。変声期はどこかに失踪した模様。
ただしランキングの頂点にあるだけあって内部ステータスは怪物の類。

一見気の向くままに街を歩き回るぽわぽわした天然さんだが、たとえ初対面でも殺意と友好が表裏一体に噛み合ったコミュニケーションを強いてくる地雷系プレイヤー。
その為偶然遭遇したが普通に挨拶して別れたという報告もある一方、殺戮スイッチが乱数で起動するので前触れなくいきなり発狂して襲いかかってきたり、朗らかに挨拶した次の瞬間にはその相手は死んでいる場合もある。
瞳孔を見開いた笑顔で袋叩きを迎撃殲滅する姿は完全にホラー。
ランキング一位に君臨こそしているが報酬目当ていう訳ではなく、「一位報酬を求めて他プレイヤーが自分に大挙して襲いかかってくること」こそが本命。
コミュニケーションと燃え尽きるほどの全力を出すことに飢えているので、瞳孔フルオープンした満面の笑みで袋叩きを迎え撃ってくれる。
後述の「リズム」が崩れて乱数的にキレるのとは別に本気でキレるパターンもある。先述したチーターが来た時に一回だけそっちのキレ方をしたが、その際には天誅の手口がエグくなった
ちなみに好物は最後に残す派。当千を毎回半殺しにして放置するのもそういった理由がある。
他プレイヤーには「好物云々って要するに捕食者と被捕食者の関係性だよね?」などと揶揄された。


プレイスタイルは剣と二丁拳銃を巧みに使いこなすが、武器が無ければ格闘技だけでも戦えるオールラウンダー。あと無音で移動してくる。
ただし剣術の動きは「流動的で不安定」「無軌道」と評される完全なド素人の動きで、おまけに割とオンリーワン気味なのであんまりプレイヤースキルの参考にはならない。
劇中でその剣技は「型もへったくれもないおぞましい程に純粋な殺人剣」とも例えられる。
そして殺戮スイッチが入った場合、獣じみた察知力で半径20m圏内ならプレイヤーの位置を高確率で割り出してくるなど、ホラーゲームのスラッシャーも真っ青な対応力を見せる。
ゲーム内のありとあらゆるバグを味方に付け、横幅一センチあるかどうかの導火線に的確にクリティカルを発生させる超人的技術も併せ持つ。
そのせいでサンラクにも「正直幕末のエンジン下で奴に勝てるビジョンが全く思い浮かばない」「ウェザエモンにタイマン挑む方がまだ勝ちの目がありそう」とまで思われている。
その反面効率化が極まっているが故に、殺戮スイッチが入った際の動きはコンピュータに近しいものとなっているらしく、行動を誘導させやすいというデメリットを抱えている。
サンラクが当千と共同戦線を張ったにもかかわらず最後まで圧倒され続けた挙句、一矢報いることすらできなかったとんでもない強者。

文句なしで幕末における不動の絶対強者であるが、逆を言えば2位狙いであれば幾らでも謀略と天誅が効くことも意味しており、ユラの無双っぷりを利用して自らのポイントを高めて2位をもぎ取るべく画策するのも、幕末の実力者の中では立派な戦術として周知されている。
また、如何に最強の座に君臨しているとは言え流石に一度に対処できる数には限界があり、大抵イベント後には先述の望み通り一位報酬を狙った大規模討伐隊に襲撃され、激戦の末に天誅されている。


大体二位:『俺達の勇者』当千(とうせん)


言うじゃないのレアエネミー、逃げるコマンド打つ前に叩き斬ってやるよ


準最強の幕末プレイヤー。新撰組陣営所属の幕末総合ランキング2位にして新撰組ランキング1位。
レイドボスさんを袋叩きにする際にこの人がいないと百人規模すら迎撃殲滅されたのでいつの間にか勇者として祭り上げられていた。
とはいえ「勇者」の二つ名を冠しているが幕末プレイヤーな事には変わりないので、遭遇したら高確率で襲いかかってくる上に平然と他プレイヤーを背後から真っ二つにぶった斬るし、肉壁にもするし、不意打ちや漁夫の利、袋叩きも仕掛けてくる危険人物。

サンラク曰く「最も幕末らしいプレイスタイルでプレイするプレイヤー」で、レイドボスさんと唯一タイマンで渡り合える幕末プレイヤー中最高峰のプレイヤースキル持ち。
不意打ちで撃たれたリボルバーの弾丸なら即興で斬り捨てられる。
だが、それ以上にユラに執拗にフルボッコにされても折れないオリハルコンハートの持ち主なので他プレイヤーのみならずユラからの好感度も高め。
でも天誅する、だって幕末だもの
イベントでは毎回ユラに半殺し状態で最後まで残されているらしい。


大体三位:『唯一剣』メタルマシュマロ


刀一本で縛るにしても最低限の他スタイルの確立をした方がいい、己を知る事が敵を知ることに繋がるからな


「死んでリスポーンするまで一本の刀しか使わない」という縛りを己に課している女性プレイヤー。
逆に言えばそれ以外は一切縛ってないので不意打ちだってするしただ一本の刀を普通にぶん投げたりする。折れたら素手で殴りかかってくる
縛ってる割にフリーダム。

「大体四位:むっちりタングステン」とは争うことが宿命であると言わんばかりに熾烈な争いを繰り広げる関係。大体かち合えば天誅合戦になる。


大体四位:『針千本』むっちりタングステン


団子の補給が足りなかったのが敗因だな、そもそもてめぇ一々団子屋で張ってんじゃねーよ!


大量の針を投擲することで的確に急所を射ち抜いてくる自称「ダーツで負けたことがない」プレイヤー。
団子屋を根城にしており油断してると両目に串が飛んでくるが、実はアイテムの上限関係で手持ちの針は99本しかない。残り901本は団子屋で現地調達する必要があり、その為団子屋が弾薬庫扱いされている。

団子の串を手裏剣みたいに投擲して眼球を撃ち抜く魔技の使い手で、サンラクから「団子の串で刀に勝つとかマジでどうなってるんだ」とドン引きされる強者。
恐らく攻撃力超強化+高速化チートを導入したチーターを団子の串だけでノーダメのまま嬲り殺した張本人。


大体五位:紅蓮寧土(グレネイド)』フラバン


貰ったぁぁあ!!


維新軍所属。
鍬に花火を乗せて投石機よろしくぶん投げてくる幕末・ダイナマイト・プレイヤー。
「刀雨」共々幕末の天気予報をトチ狂ったものにしている元凶。
なお地味に「爆発オチ最多経験者」という称号も持っているがそれを言った奴はそいつだけ天気予報が「一日中花火」になる。拠点にしている火薬庫を爆破した奴は一週間天気予報が花火固定。
サンラク曰く「爆発バカ」

範囲攻撃の使い手であり、完璧な着火タイミングによって大玉花火が地面に着弾すると同時に起爆するように調整して攻撃してくる。
数式と心理学を試験的に導入して心理的に逃げ込みたくなる場所に誘導し、刀雨と相談(脅し)して習得した誘導爆撃投擲で逃走箇所を爆破する「自走砲式天誅」なるものを考案したりしている。


大体六位:『あいつ(上を指差しながら)』摩天郎


やっぱ花火の火力ナーフすべきだって、毎回落下死してるよ俺?


極めて珍しいパターンとして上を指差す、というゼスチャーとセットな二つ名(?)を持つプレイヤー。
「あいつ(くいっ)」「あいつ(↑)」とも表記される場合がある。
というのも幕末では珍しい弓矢を扱い、高所に登って上から不意打ち狙撃をするプレイヤーなので他と比べてもヘイトが高いのが理由。とはいえ拠点(足場)防衛の巧者なので攻略難易度は高い。
なお足場ごと爆破する紅蓮寧土は天敵。
戦法が戦法故に対策も確立されているらしく、サンラク曰く「ランカー最上位でもなけりゃ先手を取れ、が最適解だけど後手から天誅するなら花火or釜の蓋がアンサー」


大体七位:『デュラハン』海蘊藻屑(もずくもくず)

もはや西洋。
実力自体はランカーに相応しいが特徴的に特筆すべき点があるわけではない。
だがその最大の特徴は「NPCの天誅に熱意を向けている」という点であり、質屋襲撃のスペシャリスト
ある意味アイテム保管の絶対安全圏である質屋を壊して他プレイヤーが預けていたアイテムをばらまく為、他のプレイヤーからは人気とヘイトが半々の状態。
名前の由来は将軍(NPC)天誅に失敗して大体打ち首にされているから。お前の首着脱式?

対NPCイベントだと最高に輝くらしくイベントそっちのけでNPCを狙ったりしているが、実はイベント報酬一位の刀を複数所持している
というのも、一定以上のレア度を持つ刀は幕府に献上すれば絶対に奪われない場所に展示されるのだが、それを「しゃらくせぇ」横から闇討ちして奪っているのが理由。
手に入れた刀は複数の質屋に分けて保管してるが、本人がどこにどれを入れたか忘れてるので、自分で質屋を打ち壊し、手に入れたイベント武器を放出してしまうこともあるとか。
本編では未だ未登場。

一切リアルを漏らす事なく、いっそ異常とも言える執着で日夜NPCを襲撃してる。
「幕末内で満月の夜だけ正気を取り戻す」とか言う冗談まで生まれるほどに摩訶不思議で正体不明な人物。
ユラが電波を受信する系だとしたらこっちは月を見て瞳を生やす系


大体八位:『吹雪狩』誠意大将軍


天誅天誅テンチュウテンチュウテンチュウヒヒヒヒハハハハハ!!

まぁそれはそれ、これはこれですよね。過去のけじめをつけろと天もそう言ってる、だから私悪くない


幕府軍所属。
とあるプレイヤーが持つとある武器を手に入れることに執念の炎を燃やすプレイヤー。
具体的にはサンラクが当時の冬イベでリスキルによりポイントを荒稼ぎしてランクインしたせいで、ランキング報酬「地布武鬼」を逃したせい。
なので凄まじく恨んでおり、地布武鬼を手に入れるため所有者に執念深く襲い掛かる。
一応発狂モードに入らなければ言葉遣いは落ち着いているが、これは作者によると「表面上は一般的人類に擬態してるけどテクスチャが剥がれると下地の狂気が漏れ出す感じ」とのこと。
なお彼の場合「天誅」と書いて「チェスト」と読む。

見た目はギャグ寄りな殿様的ちょんまげ侍だが、「俺達の勇者」と「針千本」を謀殺天誅した腕前は一定の評価を得ており、大太刀の取り回しはイロモノが多いランカーの中では正統派な強さを誇る実力者。
大太刀でチェスト関ヶ原してくる新撰組剣士という矛盾の塊だが、二十人くらいなら余裕でチェスト対応可能な技量を持つので強い。
元はSTR偏重だったが最近はAGIも上げている模様。
地味に歴史に強いプレイヤー達からは「示現……新選組……うーん」ともにょられている。
サンラク曰く「幕末に魂を売り過ぎて人間性を喪失した末路」「プレイヤーを見つけ次第刈りにくる暴力装置」

なお最終的にはサンラクが持ってた地布武鬼を回収した。が「デスゲーム風味イベントでまたヘイトが溜まったので今後も見つけたら襲う」と語る。


大体九位:『狂犬』『逆半裸』『モロ出し』十文字大福


一位に二位に祭囃子! 挑むにゃ不足ねぇなオイオイオイ!!


積極的に上位ランカーへとケンカを売るファイティングスピリッツの塊。ついでに上半身鎧兜下半身褌で木槌(ハンマー)装備という変態の塊でもある。
ランカーなので当然格下相手には強いが、逆に言えば格上はもっと怪物なので大抵はイベントの序盤でレイドボスさんとかにボコられてスコアを稼げないでいるためランキング九位常連。
サンラクから「そんなよくわからん変態アバターを使ってるのは一人くらい」「他の変態はもっとハッキリしてる」と情報を伝えられただけで即特定される位にはオンリーワンなプレイヤー。
なおモロ出し呼ばわりすると地の果てまで追い詰められ叩き潰される。

毎回イベントになるとレイドボスさんの経験値タンクになってたらしいが、本編で描かれた夏イベでは「いのちをだいじに」を習得し、隠れてやり過ごせる選択肢を選べるようになった。結果大体8位が向こうから転がり込んできたのでちょっとうれしかった模様。
そしてそのことを知った他プレイヤーからは「火を使うことを覚えた類人猿のごとき進歩」「パラダイムシフト」と称賛の声が上がった。
といっても出会い頭にランカーと遭遇すると「よくわからんが天誅!!」「っしゃ天誅だコラァァァア!!」といった具合に説明なしで速攻ランカーに襲い掛かるため狂人なことに変わりはない。


大体十位:『被下克上』串勝

維新軍所属。
どこの業界でも 「10位とか大したことないだろw」と格下に侮られる宿命故、11位以降のプレイヤー達から最初に狙われる悲しみを背負ったプレイヤー。
とはいえ全員迎撃しているので普通にランカーとしては強いのだが、イベ中はほぼ確実に格下から粘着されるので上位を狙う暇がないという悲劇の戦士。
なので襲い来る敵にはマジで容赦しない、三枚おろしにする。
火縄銃と刀の扱いが上手いのでランキング十位の座を死守しているらしい。
本編では未だ未登場。


二つ名持ち

上記のトップランカーほどではないが有力な実力持ちのメンバーの総称。
総合ランクトップ10にこそ入ってないが2つの各陣営のランクの上位に位置する者もおり、主人公もこの中に入る。
他プレイヤーから二つ名で呼ばれる時点で充分強者の部類にいるのだが、上記のトップランカー共がキャラも実力も強すぎるのが悪い。


俺は過去に囚われない男なので……あってめぇ去年のイベで後ろから刺した野郎だな! 天誅!!


ログイン天誅の考案者にして物語の主人公。
般若面に着流し、イベント報酬刀の二刀流というスタイルの新選組元二番隊の切り込み隊長。
本編では久々の復帰であったためランクは下がったが天誅を繰り返しあっという間にランクが回復した。
イベントの時だけ顔を出すためここでもレアエネミーやはぐれメタル扱いされている。

強さで言えば、ガチで「周囲のオブジェクトを無視した上で」「一対一で」勝負した場合は、二位以下とは結構戦える。
ただし、火薬や高低差やNPCなど、幕末の沼に毛先まで沈んで最適化された連中のホームグラウンド・シチュエーションが絡んでくると、勝率30~50%くらいと不利を強いられる。
ただ主人公ではあるが基本的にそこまで積極的にランカーへ喧嘩は売らない。
強さの割に命の価値が一般プレイヤーと同等なランカーを苦労して倒すよりも、リスポーン狙って雑魚どもを根切りにした方が旨味が多い事を知っているためである。
主人公なのに基本戦術がゲスいというのは禁句。

ちなみに当のサンラクはこの「幕末」を「学ぶものは結構多かった」こともあり「俺の格ゲ―経験を構成する三つのクソゲー」の一つに挙げている。
その評価に違わず、幕末で鍛え抜かれた経験と対人テクの数々は『シャンフロ』の中でも度々発揮される。

  • 『銭鳴』ハル

勿体無いされる側じゃん私!!


指パッチン戦闘中に相手の顔の前で鳴らして集中力を削いだところを必殺の一刀で切り裂く戦法を得意とするプレイヤー。
ただの指パッチンだろ、とタカを括っていると銭を指の力だけで飛ばしてきたりする。
おまけにわざとでかい音で指パッチンして相手のわずかな動きからおおよその位置を割り出すソナー紛いの人外スキルまで持ち合わせる。
ただし幕末では三回目くらいから普通に対処するような連中ばかりな上に、ランカー勢になると「突き出した手が指パッチンだろうがパンチだろうが切り落とせば同じでは?」と結論を出して対処される為ランク上位には上がれない悲劇のプレイヤー。

本編の夏イベではサンラクと当千に肉壁にされた挙句白々しい友情ごっこのネタにされたためサンラクに猛烈な怨嗟の感情を上げながら亡霊となった。
後の「笹原エイトのチャンネル8!」の顔隠しvsアメリアで顔隠しが自身の指パッチンを真似したシーンを見て真似ていると気がつくも、自分の技を模倣できそうな奴が多過ぎて誰か分からなかった。
なお後に声で中身がサンラクだとバレた模様。

  • 『刀雨』グラビ帝
リスキル、闇討ちなどで集めた刀を屋根の上からブン投げまくるプレイヤー。
リアルで物理学関係に強いらしく落下軌道計算とかしてくる。幕末の天気予報が「晴れ時々脳天狙いの斬馬刀」などになる元凶。

  • 轟車(ゴーカート)』展示窓

祭りの会場はここですか!?


荷台に大量の火縄銃を積み込んで街中を爆走する歩く火薬庫。
本気モードになるとガトリングを積み込みはじめる広域殱滅型プレイヤー。
ログイン地点にガトリング掃射をぶっこんでプレイヤーを蜂の巣にする明らかに卑劣技の使い手だが、幕末なので特に問題にはならない。

  • 『戦争屋』トリガー
維新軍所属。
仇討ち感染という上級天誅テクニックを利用し「上空肉盾貫通型奇襲式袋叩き天誅」すらも迎撃してみせたことすらある強者。
死んでも他のプレイヤー達の血を見たがる危険人物。


一般プレイヤー

初心者、或いは二つ名を持たない所謂下位の侍達。
実力こそ二つ名持ちやトップランカーには劣るものの、集団で徒党を組んで格上プレイヤーを袋叩きにして打倒する名も無き修羅達。
一応二つ名持ちやランカーを前にすると怯んだり襲うのを躊躇するマトモな思考回路を持ってはいるが、イベント報酬の刀をぶら下げられると刀欲しさに格上やランカーであろうと嬉々として襲いかかるので本質は狂犬メンタルの持ち主。

  • 京極(キョウアルティメット)

サンラクぅ……君も幕末の世界に戻ってきなよぉ……今楽しいことになってるからさぁ……!


シャングリラ・フロンティア」でプレイヤーキラーとして活躍していた女性プレイヤー。
リアル剣道少女だが、イキリ気味の言動と残念すぎるネーミングセンスが欠点。
シャンフロ内でのとある事件からサンラクと知り合い同じクランメンバーになった後幕末を勧められて入門した幕末期待の新人。
一切の知識を与えられず放り込まれるも元々サンラクと負けず劣らずの外道メンタルであったため、瞬く間に幕末に適合した。
それでも初心者の部類に入るため夏イベではカモにされかけていたがサンラクの活躍で幕末イベントの心得を学び感謝の念を抱くようになった。

夏イベ後はイキって「紅蓮寧土天誅決死隊」に参加して火薬庫を誤爆。以後一週間天気予報が花火になったとか。

未だ二つ名は持っていないが、作者が仮に二つ名を付けるとしたら『あるてぃめっと』になるとか。
また本人や周囲も気付いていないようだが、実はシャンフロや幕末よりも格ゲーが一番向いているらしい。

  • 殲滅千刃妖刀神
本編未登場のプレイヤーその1。
幕末でも屈指の実力者として君臨していたが、初心者相手にイキり気味であまり好かれていなかった。
が、ある日初期スポーンしてきたプレイヤーをカモにしようとしたところ、初期性能の刀で雑に天誅された。
そのプレイヤーとは現在不動の一位であるユラ、神殺しとなった彼の伝説はここから始まった

  • グングニルかぐや

竹槍のストックがぁ!?


本編未登場のプレイヤーその2。
竹林エリアを根城にするランキング大体15位。
かぐやと名乗っているがその挙動は姫というより猿のそれであり、竹林を駆け巡りながら竹槍を投擲して敵を仕留める「上空竹槍天誅」の使い手。
ランキング上位陣であり十分強いのだが、イベント中は強制的に竹林から出なければならない為弱体化する。
ランカーを撃破しようとした際は最終的に竹槍のストックが尽きた所をハイエナ狙い達に袋叩きにされたらしい。
また「竹林ならレイドボスさんも倒せる」と豪語した所、有志によってユラが竹林に誘導され案の定天誅された。
なお下手に善戦したせいでレイドボスさんに地の果てまで追いかけられたらしく、その姿は完全に森を追われた獣が人里に降りて射殺される様子そのものだったという。
嫌な事件だったね……。
作者曰く「妖怪竹槍女」
サンラク曰く「曲がりなりにも江戸時代的文明の中で一人だけ落ち武者狩りみたいな奴」「流石に竹槍の対空性能じゃあいつ(↑)の対地攻撃には勝てんよ、素直に花火使え花火」


  • 羅生門のババア
  • メリーさん
Twitterで明らかになったプレイヤー達。
背後からプレイヤーの首を刈る背後天誅のスペシャリスト達。
なおこの名前は内輪ネタの渾名みたいなものらしく正式名称は不明。


◆イベント報酬

ランキング報酬にはそれぞれ特殊能力が備わっている。
と言っても斬撃を飛ばす、などのファンタジックなものではなく、膂力の向上やスタミナの消費軽減などのプレイヤーのアシストが主。
最終的にモノをいうのはプレイヤーのプレイスキルのみという漢らしい仕様が徹底されている。

なお一位報酬はイベ終了後に獲得者が袋叩きにされるため基本行方知れずになる。そのため一般プレイヤーにとってランキング報酬は美術品扱い。
サンラク曰く「国宝クラスの武器は雨上がりに見上げた空に浮かぶ虹みたいなもん」「見れたらラッキー程度でいい」



◆一般装備




◆余談

AC版北斗の拳よろしく一周回ってバランスが取れてるように見える描写から一部では良ゲー意見が飛び出る幕末であるが、
作者曰く「良ゲーっつーか、闇の力に堕ちた奴が「これはいい力だぁ……」とか言う類の良ゲーなので一回邪悪面に落ちる前提」「別に殺してもいいけど普通に復讐するし、なんなら人を集めて袋叩きにするよ。これに適応できるかできないかが境界線」だとか。
仮に幕末勢がTRPGをプレイした場合、半永久的にサタスペ*5をやってる模様。

なお本作を手掛けたロワイヤル社はその後「人畜無害そうな顔で新タイトルを発表した」様子。
中身?想像通りだよ?
サンラク「やっぱゲームとしてのモラルはともかく運営としてのロワイヤルって最高なんだよなぁ……………何も知らない新規に詐欺まがいのことしてるけど」


チート問題

オンラインゲームたるもの、チーターによるチート行為とその対処は避けられない宿命ともいえる。
幕末でも過去に一度だけ違法チートが流行ったとされるが、その際は上位ランカー陣が結託。
運営までランカー勢に便乗し、チートに完全に対応したランカー陣がチーターたちをチートに頼らぬ素のスペックだけで徹底的にボコボコにして心をへし折って撤退させたという逸話が残っている。
※チート対応例
•高速化チート→素で対応して切り捨て御免天誅
•絶対命中チート→クイックドローで先手を取って天誅
•無限アイテムチート→半数がチーターを引きつけてる間に残り半数がそこらへんのプレイヤー虐殺して装備徴収による実質無限アイテムで天誅
•透明化チート→歩く際に捲き上る土煙と煙幕で座標を割り出して首切り天誅
•攻撃力超強化チート+高速化チート→完全に見切った上で団子の串縛りでノーダメ嬲り殺し天誅&「とりあえず生」的な「とりあえずリスキル」天誅
•無敵状態チート→バグ技で壁に埋めて延々と殴る蹴るの暴行を続けて心を折る。運営もチーターが心折れて消えるまで壁埋めバグを放置した。
サンラク「ひたすら笑顔のドリームチームから袋叩きにされるチーターには流石に同情しました。」

後日、公式BBSにたったひとすじの書き込みが残った…


「もうやだあいつら」




追記修正はリスキル天誅を潜り抜けられるようになってからお願いします。


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最終更新:2024年04月03日 00:06

*1 実在する。FFAは「自分以外は全て敵」というルールなので、何をやっても迷惑にならない事から、対人戦でおかしな事をやりたい変態が集まりやすいのである。

*2 抜刀術にモーションアシストが入る、など

*3 通常なら行われるリスポン処理が発生せず、一定時間アバターが晒し生首状態で固定される模様

*4 Twitter上でサンラク、シルヴィア、ディープスローターといった面々すら凌ぐ適性を持つと明かされた。

*5 正式名称『アジアンパンクRPG サタスペ』。パラレル世界の大阪を舞台に、「亜侠」と呼ばれるチンピラ達の命がけの日常を描いた作品。ちなみに死んでもエキスパンションを導入することであの世でこき使われる亡者キャラとしてリビルドする事も可能。