TETRIS 99

登録日:2019/02/21 Thu 00:49:15
更新日:2024/01/01 Mon 18:48:45
所要時間:約 41 分で読めます




99人から生き残る、

バトルロイヤル

その名も―――






TETRiS
99

自分以外は全て敵。
最後の生き残りを目指せ!



TETRIS 99(テトリス ナインティナイン)』とは、Nintendo Switchで配信されている落ち物パズルゲームである。
開発は、これまでにもアーケードや家庭用でテトリスを制作してきたアリカ。


■概要

2019年2月14日に行われたNintendo Directにて突如発表。
発表終了後に即日配信され、Nintendo Switch Online加入者への特典として追加料金無しで提供されている。(Nintendo Switch Online自体は有料)
ただし、7日間のおためしサービスがあるため、そちらを利用すればとりあえず無料で7日間はプレイできる。
とはいえ、Nintendo Switch OnlineはSplatoonシリーズスマブラSPといったオンラインサービス対応作品を徹底的に遊び倒すつもりなら加入必須のサービスなので、本作発表時点で既に加入中だったという人も少なくはないはず。

タイトルに『99』とあるが、このゲームのルールは「99人で同時にテトリスを行い、どこまで生き残れるかを競う」という超豪快なもの。
画面にはいつも通りの自分のテトリス盤面の横に、縦7人×横7人×左右の、残り98人全員の盤面が小さく表示され、最後の一人になるまでのバトルロイヤルが繰り広げられる。
自分以外の相手を全て蹴散らし、99人の頂点=「テト1(ワン)」を目指すのが目的となっている。
断じて「ドン勝」ではないので注意。あまりにも公式名称の「テト1」を差し置いて浸透していたからか、Ver1.3からは「テト1」を獲得すると画面中にデカデカと「テト1」と表示されて主張するようになった。
なお、英語版では「TETRIS MAXIMUS!」(テトリス・マキシマス)と表示される。こっちの方がカッコいい


ルールを知らない人は少ないであろうテトリスと、FPSなどでお馴染みのバトルロイヤルを組み合わせたゲームであり、対戦の異常なまでのハードルの低さと、バトルロイヤルの駆け引きの醍醐味が両立しているのが大きな特徴。
作戦や戦略要素もあり、新参で腕が低くても周囲との集中砲火で上位勢を落とせることもままあるし、逆に古参で腕が高く、一人一人の相手は物足りないといった場合でも集中砲火を食らえばピンチになるが、これを凌いで全員にカウンターを食らわせて蹴散らすといった楽しみ方もできる。

しかし、結局のところ最後にものをいうのは「テトリスの腕」という単純なもの。
なので極論を言ってしまえば、テトリスで積みやお邪魔の捌きさえミスらなければ、誰でも1位を狙える作りになっている。

テトリスなので、ゲームオーバーになっても大体自分の積み方の問題に行き着くためあまり対戦相手にイライラすることは少なく、攻撃でやられても超大乱戦で誰にやられたのかも多少はわかりにくい事が多いので、結構ストレスが溜まりにくい。
また、誰とマッチングして、誰を狙っているか、誰に狙われているかも試合終了までわからない。
そのため特定の相手とマッチングしたことが試合中にバレたり、それによって集中砲火の的にしたり、逆になったりすることもない。
テトリスであり、相手フィールドの表示もこじんまりとしているので、当然煽り行為は超絶難しい。

負けても速攻で現在の部屋から抜けて再試合ができるため、再戦も早い。
そこに、バトルロイヤルではおなじみの99位という底からからどこまで順位を上げられるかという、這い上がっていく形の成績のつけ方などから、全体的に対戦ゲームの中ではわりかしストレスフリーな作りになっている。
強い人は長時間同じ部屋で1位になるまで戦い続ける=再戦までが遅いため、結果的に各試合のバランスが勝手に取れていきやすいというのもその一因。

メインメニューには、ゲームモードとして【TETRIS 99】【TETRIS 99 VIP】【チームバトル】【シェアバトル】【もちよりバトル】【CPUバトル】【マラソン】が並ぶ。
最初の2つはオンライン対戦で、残る4つはオフラインモード(後述)である。
それらの下に、プレイヤーアイコンやゲームテーマ(スキン)を変更する【カスタマイズ】、これまでの戦績を表示する【ステータス】、設定を変える【オプション】がある。

オンライン対戦を選択すると即マッチングから対戦となり、ゲーム起動から試合開始まで実に簡単に行えるようになっている。
マッチングに関しては、【TETRIS 99】【チームバトル】では長くて30秒とかからず始まるので、試合が始まるまでの時間も非常に早い。
パスワードマッチでなくても【TETRIS 99 VIP】はかなり時間がかかり、人間プレイヤーが99人どころか50人も集まらない(詳細は後述)。

テトリスというゲームのお手軽さ&敷居の低さ、全体的にストレスフリーなデザイン、バトルロイヤル物特有の駆け引きの熱さが上手いこと合わさっており、結果かなり中毒性の高いゲームとなっている。
実際、一度始めると止め時が分からないプレイヤーが続出しており、時間泥棒との声も。
配信開始以降、アップデートが複数回配信されており、追加要素も増え続けている。


■テト1カップ

不定期で開催されている公式オンラインイベント。
イベント中に【TETRIS 99】モードで*1条件を満たす事で特典を獲得する事ができる。
特典は今のところ「マイニンテンドーゴールドポイントの抽選権」か、プレイ中の画面を変更できる「スペシャルテーマ」のどちらか一方。
特典が「スペシャルテーマ」の場合は、イベント中は【TETRIS 99】モードのゲームテーマが、イベント毎に用意された「スペシャルテーマ」に固定される。


■配信開始以降の動き

  • 2019年5月10日:Ver1.3配信
有料DLCとしてオフラインモードが実装され、その第1弾として【CPUバトル】【マラソン】が用意された。

  • 2019年8月9日:パッケージ版販売開始
もともとダウンロード専用だったゲームが、後にパッケージ版を発売するのは異例の事態である。
価格は3400円だが、この中にNintendo Switch Online 12ヶ月利用券(2400円相当)が入っており、残りの1000円はオフラインモードの値段となる。つまり、オンライン対戦部分はまさかの 実質無料 である。
既にNintendo Switch Online会員の人は重複して買わないように注意。*2
なお、2020年2月に販売終了。付属のNintendo Switch Online 12ヶ月利用券の登録有効期限が2020年1月30日までとなっていた関係と思われる。

  • 2019年9月5日:Ver2.0配信
この日に行われたNintendo Directにて予告され、即日配信された。
新モードが追加され、オンライン対戦には【TETRIS 99 VIP】が、オフラインモードには第2弾として【シェアバトル】【もちよりバトル】が追加された。
その他、バッジとゲームテーマの大量追加が行われ、新規テーマに関しては、新たに実装された新システム「デイリーミッション」のお題をこなすことで手に入る「チケット」を消費することで解禁できる。
また、残り50人以下など、BGMのチェンジが行われる時のインターバル(無音)が少し長くなった。

  • 2019年12月11日:Ver2.1配信
オンライン対戦に新モード【チームバトル】を追加。
TETRIS 99】と【チームバトル】に「パスワードマッチ」機能を実装。
チームバトル】で特定の条件を満たすと入手できる新バッジを追加。
また、過去のテト1カップの景品となっていた、一部のゲームテーマ(スーパーカービィハンターズまでに限る)がチケットで購入できるようになった。

  • 2020年7月3日:一部店舗にてパッケージ版の再販売開始。
内容は付属のNintendo Switch Online 12ヶ月利用券の登録有効期限が2020年11月30日までになっている以外は前回のパッケージ版と同じ。

  • 2021年4月21日:Ver2.2配信
前回のアップデートから1年以上間が空いた。
チケットで購入できるゲームテーマが増えた。

  • 2022年4月15日:Ver2.3配信
また約1年ぶりのアップデート。
今回もチケットで購入できるゲームテーマが増えた。


■ゲームモード

▼オンライン対戦

99人でテトリスを行い、最後の一人になるまでテトリスをするオンラインモード。
勝ち残った最後の一人は、99人の頂点「テト1」となる。

基本ルールは通常の対戦テトリスと同じ。
回転法則はむかし仕様定番の「セガ則」(TGM3でいう『クラシックルール』)ではなく、今のテトリスで一般的な「BPS則・スーパーローテーション」(同ワールドルール)を採用している。
複数ラインまたはTピースの回転入れとの同時消しをすれば、相手にお邪魔テトリミノを送ることができる。
また最近のテトリスの仕様として、操作中のテトリミノのゴースト(真下への影)、ハードドロップ(テトリミノの即時落下)、HOLD、T-Spin、Back-to-Back、REN(コンボ)などが採用されている。

送れる相手は任意に選ぶことができるが、なにせ98人もいる上に一人一人の画面が小さく状況を把握しづらいので手動でやるのは非常に面倒くさい。
そのため、『作戦』である程度倒したい相手を自動で選び、倒していくのが基本。
また相手がゲームオーバーになると、最後にせり上がったお邪魔を送ったプレイヤーがKOしたことになり『K・Oバッジ』が手に入る。
バッジがたまるほど攻撃力が上がり、相手にさらに多くのお邪魔テトリミノを送れるようになるため、さらに相手を倒しやすくなる。

お邪魔テトリミノ周りのシステムについては少々独自の仕様となっている。
まず相手からの攻撃を受けると自フィールド左側にあるお邪魔予告メーターに色つきのゲージが出現。
他の対戦テトリスとは異なり、攻撃を受けてもすぐにお邪魔ラインがせり上がらず、ゲージを相殺するための猶予時間が用意される。
ゲージは猶予時間の経過と共に見た目が「黄色赤色点滅」と変化していく。
点滅変化後から、ライン消去をせずにミノを置いた場合、その点滅ゲージ分のお邪魔ラインがせり上がる。
逆に、点滅へ変化後も、最近のテンプレ仕様によく見られるように、連続でラインを消去してゲージを相殺し続けている間はお邪魔がせり上がらないようになっている。

メーター内にゲージが存在している間に追加攻撃を受けると、色つきのゲージの上に灰色のゲージが追加され、現在の色つきゲージを相殺し切るか、せり上がると灰色から色つきのゲージに変化する。

残り50人になるとBGMが変化し、テトリミノの落下速度が少し上昇し、上述の相殺猶予時間も少しずつ短くなり始める。
10人以下だと普通の対戦テトリスのようにお邪魔テトリミノがすぐ出てくる一方で、前半51人までは攻撃を受けてからせり上がるまでにそこそこの余裕があるため、運悪く多数のプレイヤーから集中砲火を受けても落ち着いて対処すれば攻撃を無力化できる。
いかにお邪魔ラインをさばけるかが生き残りの鍵だが、例によってお邪魔ラインはどこかが1列空いているので、余裕があれば多少はフィールドに呼び込んで反撃用に利用できるかも。

そして残り10人になると再びBGMが変化し、テトリミノの落下速度と相殺猶予時間がさらに最高速まで加速しはじめる。*3
BGMは大抵ハイテンポだったり壮大だったりするうえ、お邪魔テトリミノがほぼすぐに出てくるようになるせいで、積みミスをしなくても素早く操作できないと押し切られる。
そのため「テト1」や1桁順位を狙うには終盤の高速で落下するテトリミノを的確に制御する技術も要求される。
熟練者でも残ってる相手次第では1手のミスで相殺が間に合わなくなることが十分ありうるため、緊張感は相当なもの。

例によって復活はなく、ゲームオーバーになったらその時点での順位などが表示される。
すぐに次の試合に移ってもいいし、そのまま残って観戦してもいい。

対戦モード共通の仕様として、マッチング時に人間プレイヤーが99人集まり切らなかった場合、空いた部分はCPUが埋めるようになっている。

TETRIS 99

通常の対戦部屋。後述の【TETRIS 99 VIP】が実装されるまでは、オンライン対戦はこれが唯一だった。
マッチング環境は非常に良好で、30秒もかからずに99人集まる。

TETRIS 99 VIP

上の【TETRIS 99】で一度でもテト1を取ったことのある者のみが入れる、強者のための部屋。
これを好き好んで遊ぶプレイヤーは物好きなプロ級テトラーばかりらしく、飛んでくる攻撃は必然的に一回一回が【TETRIS 99】(通常部屋)の比ではない。
そればかりかこの部屋だけテトリミノの落下速度が速くなっており、特に残り10人以下になると「20G」と呼ばれる、他の部屋では見られないテトリミノの即瞬間落下が強制的に始まる。これは、テトリミノが出現する瞬間に着地し、床や地形で滑らせながら配置しなければならない*4ため、積み方が結構制限される危険な状態である。

これらの過酷なプレイ条件を嫌うプレイヤーが多いせいか、マッチング環境はお世辞にも良いとは言えない。試合開始までにかかる時間も長く、人間のプレイヤーは30~40人くらいしか来ない

このモード独自の演出として、自フィールドの上に星マークが5つ表示され、「デフォルトテーマ」のみ自フィールドの外観が金色、バックの背景が赤色を基調とした専用のものに変化する。
加えて、残り10人以下になると背景が燃えるような熱いのものへ再度変化するのだが、「デフォルトテーマ」以外でも残り10人以下になるとこの背景へ強制的に上書きされる。
あつまれ どうぶつの森』スキンでやると緊迫感のないのんびりBGMの中、熱い背景と20Gという非常にシュールな光景が拝める。


チームバトル

99人がの4チームに分かれて戦い、最後に1人でも残っていたチームがテト1となる。
たとえ自分が負けても、同じチームのプレイヤーが最後まで生き残れば、自分もテト1扱いとなる。
試合ごとにチームを変えることが可能で、チームの人数も常に均等とは限らない。そのため、3チーム以下の戦いや、果ては1vs98も実現可能!
なお極めて稀なケースだが、参加者全員が完全に同じチームを選んだ場合は、4チームに分かれて人数がほぼ均等にシャッフルされる。

ここではテトリミノの落下速度などは残り人数ではなく経過時間で変化し、試合開始から1分・3分経つと「SPEED UP!」表示と共に加速する。

他のモードにない特徴として、自分が負けると他に生き残っているプレイヤーのテトリス画面を拡大表示する「観戦」が行える。
さらに、同チームで生き残っているプレイヤーに対して「♥いいね!」をつけることができ、♥いいね!をもらった人はその数に比例して経験値が少し多くもらえる。

ゲームテーマ変更不可。チームバトル専用のもので固定される。

公式からは「定期的に開催される、期間限定のゲームモードとなる」と予告されているが、Ver2.1配信以降しばらくの間はいつでも遊べるとも説明されており、2022年末現在、一度も配信終了したことはない。

パスワードマッチ

TETRIS 99】・【チームバトル】のみの機能。特定の仲間とだけで、同じ試合部屋で戦うことができる。

  1. TETRIS 99】または【チームバトル】にカーソルを合わせてXボタンを押すと、パスワード入力画面に移る。
  2. 6桁のパスワードを決め、OKを押すと試合部屋が作成され、90秒間のマッチング(待ち受け)時間が確保される。
  3. マッチング中に他のプレイヤーが、同じパスワードを入力することで、同じ試合部屋に入れる。
  4. 99人集まるか、マッチング時間が終わると試合開始。

なお、パスワードマッチは【ステータス】の戦績に記録されず、手に入る経験値も少なくなる。


▼オフラインモード(DLC)

1000円のダウンロードコンテンツとして販売されており、このDLCを買っていれば、Nintendo Switch Online未加入であっても、オフラインモードだけは遊べる。
第1弾・第2弾のセットで販売され、どちらか一方のみの購入はできない。1000円払うと両方解禁される。
なお、パッケージ版を遊んでいる場合は最初から解禁されているので、DLCを追加購入しないように注意。

第1弾(2019/05/10)

  • CPUバトル
CPU98体とテトリス99を行う。CPUのレベルは5段階に設定でき、対人戦の練習ができる。
なお、CPUレベルの他にハンディキャップも設定でき、自分だけ最初からバッジ(後述)を持った状態でスタートできる。
ゲームテーマ変更可能。デフォルトテーマだと、オンライン対戦とも異なる緑色の背景が用意される。

  • マラソン
唯一の非対戦モードであり、一人で延々と通常のテトリスを行う。
150ラインと999ラインの2種類があり、150ラインでは開始時のレベル(落下速度)の設定ができる。
999ラインクリアは早くても約20分、場合によっては1時間ぐらいかかるので注意*5
ゲームテーマ変更可能。デフォルトテーマだと、50ライン消す毎に背景の演出が次々に切り替わっていく。

第2弾(2019/09/05)

  • シェアバトル
第1弾の【CPUバトル】をプレイヤー2人で遊べるようにしたもの。コントローラーが2つ必要。
レイアウトの都合か、1Pのフィールドが画面上部に、2Pのフィールドが画面下部に配置されて小さく表示される。
なお、用意されるCPUはなぜか 96体 と1人余計に減っている、言うならば「テトリス98」である。
1Pと2Pが協力してCPUを倒すというものではなく、1Pも2Pも敵同士となるので、お互いを攻撃し合うことが可能。
そしてCPUだけ全滅すれば、CPUから摂取したKOバッジを握るプレイヤー2人の戦いで勝敗を決する。
ゲームテーマ変更不可。シェアバトル専用のもので固定される。

  • もちよりバトル
上述の【CPUバトル】をプレイヤー2~8人で遊べるようにしたものだが、【シェアバトル】とは異なり、プレイするには、TETRIS 99をインストールしたSwitch本体とコントローラーを人数分、近くに用意する必要がある。


■K・Oバッジ

相手を倒すともらえるバッジ。
これを持っていると攻撃力が上がり、敵に送れる妨害ブロック数が増加。持っている数が多いとその分火力も上がる。
一定個数ごとに25%ずつ攻撃力が上がり、最高で2倍になる。

倒した相手がバッジを入手していた場合、そのバッジも全て入手できる。複数持っていたらまとめて横取り。
人数が減ってくると、どのくらいバッジを持っているかが生き残る難易度に大きく作用してくるので、できるだけそれまでに集めておきたいところ。
しかし多くバッジを持っていると、後述の作戦の一つ『バッジねらい』で狙われることが多くなるため、バッジを狙ったハイエナ共に群がられるという状況もたまに生まれてくるようになっている。

このバッジシステムにより、あまり相手と戦わずに引きこもっていると、終盤戦が近づくにつれて明らかに不利になっていく。
テト1を狙うならば状況を見て動く戦局を見極め、終盤戦に備えてバッジを集めておく必要がある。


■作戦

攻撃する相手を自動で選ぶことができるシステム。
4つあり、作戦は対戦中スティックの向きでいつでも変更することができる
状況を見極めた上での作戦の切り替えが、今作の戦略の要の一つ。

4つと少ないように見えるが、単純ながらも必要なものは揃っている。
これによって引きこもったり、死にかけの相手に止めを刺したり、自分に群がる相手を一掃したりと、バトルロイヤルものの他ユーザーとの目まぐるしい攻防が味わえる。

チームバトル】では、基本的にいずれか1つのチームのプレイヤー1人を狙うものと「カウンター」だけが存在する。それ以外の「とどめうち」「バッジ狙い」「ランダム」は使えない。


ランダム

基本的な作戦のひとつ。
文字通り1回攻撃を送るか、選択し直すたびにランダムで攻撃する相手を決める。
相手がカウンター狙い(後述する「タゲゲー」)のようだったら、作戦左を連打してこれで一旦逃げるという使い方もできるため、守りの作戦にあたる。
なお、これと後述の「直接ターゲット指定」以外の作戦を選択中でも、その作戦の条件を満たす相手がいない場合は、条件を満たす相手が出現するまではこれを選択中と同じく、1回の攻撃毎に相手をランダムで選んで攻撃を行う。

長所
あまり他プレイヤーに干渉しない「逃げ」の作戦なので、『カウンター』や『バッジねらい』の相手に狙われにくい。

短所
作戦の中で一番バッジを集めにくいので、ずっとこれで進めるとどんどん火力不足に陥り、終盤戦でとてもキツくなる。

バッジねらい

選択した時点で最も多くバッジを持っている相手を狙う作戦。
バッジを持っている相手を狙うので、倒せれば複数のバッジが一気に手に入る。
こちらの火力上昇が期待できる上、火力の高い厄介な相手を確実に一人減らせるので試合後半を有利な状態で進める事が出来る。
ただ、必然的に火力が高い相手と戦うことになるため、倒すにはそれ相応の腕やバッジが必要。
そういう相手ほどやすやすと自分のバッジを渡してはくれないため、空気。
???「俺より強い奴に会いに行く」

長所
倒せれば多くのバッジが手に入り、バッジ持ちも優先的に潰せるので、その後の戦局を有利に進められる。

短所
バッジ持ちの火力が上がった相手と積極的に当たることになるため、返り討ちに遭いやすい。

カウンター

自分を狙ってきた相手全員に攻撃する作戦。
唯一、複数の相手を同時に攻撃することができる。
自分のバッジを狙って来たり、ゲームオーバー狙いの『とどめうち』の相手に群がられたら、これでまとめて吹っ飛ばせる。
自分を狙ってきた相手をテトリスやTスピン、RENで蹴散らすことが出来れば、気分はまさにモヒカン相手のケンシロウや虎牢関の呂布状態。
ただしこの作戦が効果を発揮するということは、複数人からターゲットにされているという状況のため、一度積みミスすると一気に死ぬリスクも強い。盤面がごちゃごちゃしているときほどそういう展開になりやすいのも一因。
なお、一度にカウンターできる人数は10人まで。たとえ11人以上に狙われていたとしても、その中からランダムで10人がカウンター対象として選ばれる。
上手い人がそのような状況下で作戦下を連打しながらREN消しをしているのはその仕様が理由。

長所
自分を狙っている相手全員に強力な攻撃ができる。
まとめて倒せれば一気に順位を上げられ、バッジを大量ゲットできる。

短所
自分を狙っている相手がいないと、ランダムと同じになり意味がない。
対象となる人数が多いとエフェクトが過剰になり眩しい。



とどめうち

ゲームオーバーになりそうな相手を優先的に狙う、攻めの作戦。
一番バッジを多く集められるため最も基本的な作戦の一つ。
死にそうな相手をピンポイントで狙えるため、『バッジねらい』よりもローリスクでバッジを集められる。
これによってゲームオーバー寸前のプレイヤーに攻撃が集中するのはよくあること。
が、逆にそこからのRENなどの一気消し&『カウンター』の全方位射撃で、釣られたこちらが吹っ飛ぶのもよく見かける光景。高く積んでいるからピンチとは限らないのだ。

長所
死にかけを狙うため、バッジがとても手に入りやすい。

短所
バッジが手に入りやすいため、『バッジねらい』で狙われる局面が増える。
ゲームオーバー寸前=テトリミノが溜まっている状態なので、これをテトリス連発やRENで一気に消されると返り討ちに遭う。
ターゲットに指定した相手が実はテトリス・TスピンやRENしやすいように積んでいるだけで、いつでも消せる状況を作り出してとどめうちに来た相手たちをカウンターで狩り尽くそうとしている場合もある。


直接ターゲット指定

上記の4種の作戦以外にも、作戦変更スティックと反対側のスティック*6や、画面の対戦相手のフィールドを直接タッチすることによって、ピンポイントでターゲットの相手を指定することができる。
バッジ狙いやとどめうちでオートで指定される相手では選ばれにくい、ピンチでかつバッジを持っている相手などを直接指定するのに使うのがよい。

長所
作戦に基づいて自動でターゲットが指定されるのではなく、自分が狙いたい相手を直接指定することができる。
作戦対策している相手を狙わないようにしたり、逆に作戦から選ばれにくい状態の相手に奇襲をかけたりができる。

短所
当然だが1人しかターゲット指定できない。
自分のフィールド以外に目が行ってしまいやすく、それにより操作が途切れてしまう。
テトリミノ落下速度が速くなる終盤は、直接ターゲット指定に操作時間を割く余裕が作りにくい。
プレイヤー数が多いために表示がかなり小さく、慣れないと狙い通り指定できない。
思考量も操作量も大幅に増えるので、初心者にはとても困難。


◆ランク

順位やKO数に応じて経験値(EXP)がもらえ、一定数溜まるとランクが上がる。要するにやり込み度のようなもの。
ランク1からスタートし、2→3→4→…→97→98→99と進むと次は「1★」。
1★→2★→…→98★→99★と来て次は「1★★」となり、「99★★」(累計297)まで上がる。*7 *8
負けても減ることはないので、やっていれば勝手に上がり続ける。
2022年末現在、ランクがマッチングに影響することはなく、ランクの近いプレイヤーだけで戦うモードも用意されていない。


◆スナイプ

YouTube・ニコニコ生放送・Twitchなどで、プレイ配信を行っているプレイヤーと同じ試合部屋に入ること。
その目的は、「強者配信者と戦う」「(自分のプレイヤー名に「スナイプ」などの単語をつけて)売名する」など。
有名Youtuber/Vtuberや他のバトルロイヤルゲームでもよく見られるが、テトリス界隈のプロプレイヤーがテト99をやった場合も例外ではなく、国内では一時期ぷよぷよテトリス勢から参戦していた「あめみやたいよう」氏の配信などが盛んだった。
彼のような手合がテト99に入ってきた場合、スナイパー達も必然的に強者だらけになり、彼に勝とうとするための潰し合いも非常に激しく起こる。

その他、有志プレイヤーが非公式の配信者大会を開催することもあった。何十人もの配信者が一堂に会するため、スナイパーとしての一般参加者の数も尋常ではなく、その規模は、上述のあめみやたいよう氏の配信を上回るほど。
過去の非公式大会では、TETRIS 99では珍しい大規模通信障害が発生したこともあった。

パスワードマッチが無かった頃はスナイプとは無関係に遊びたいプレイヤーも巻き添えになってしまうのだが、パスワードマッチ実装により、現在は巻き添えのおそれは大きく減った。*9

なお、配信者の中にはスナイプ行為を快く思わない者も存在するため、スナイパーを歓迎している者の配信でもない限りは、見境なくスナイプを行うのは慎むべきである。
少なくともパスワードマッチをしていない配信については慎重に。


◆カスタマイズとデイリーミッション

▼デイリーミッション

Ver2.0で実装。日替わりのお題が4つ提示され、1つこなすごとに「チケット」が1枚手に入る。
「【TETRIS 99】で○○位以内になる」「【TETRIS 99】で1プレイ中にT-Spinを○回する」など。
なお、4つのうちの2つは【CPUバトル】と【マラソン】でのプレイを要求されるため、お題を全てこなすにはDLCの購入が必須となる。

▼ゲームテーマ

テトリスの画面デザインを変更する機能。背景、テトリミノの見た目、攻撃演出、BGM、効果音などがテーマによって違っている。
テト1カップの賞品として用意されるものもあれば、チケットを消費*10して入手するものもある。
最初から使える「デフォルトテーマ」では、基本BGMは「コロブチカ」のEDM風アレンジ、残り10人以下では「熊蜂の飛行」のアレンジが流れる。

なお、【チームバトル】や【シェアバトル】のように、ゲームテーマが設定にかかわらず強制的に固定されるモードも存在する。これらはデフォルトテーマをベースとしたものが使用されている。

▼エンブレム

プレイヤー名の横に表示されるアイコン。
ランクが上がったり、エンブレムごとに定められた条件を満たしたりして入手する。
その中にはチケットを999枚"所持"しないと手に入らない鬼畜エンブレムが存在する。DLCを買った上で他のゲームテーマを購入しなかったとしても、最速で250日かかることになる!

■テトリス用語・その他本作特有の仕様


追記・修正はテト1を取った人にお願いします。

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最終更新:2024年01月01日 18:48

*1 第10回のみ例外的に、【チームバトル】で開催された。

*2 個人プランであれば、購入分の期間は延長されるため、無駄になることはないが、問題なのはファミリープランの方であり、こちらは利用期限の持越しが不可能

*3 ただし落下速度が最高速になるタイミングは試合によって違い、試合が長引いている場合は残り10人に達していなくても最高速になる事がある

*4 テトリスのフィールドは高さ20マスだが、20Gの「20」という数字は、1フレーム(1/60秒)で20マス分落下することを意味している

*5 ちなみに現在確認できる999ライン最速クリアタイムは18分52秒。

*6 デフォルト設定では作戦変更が右スティックなので、左スティックで相手を指定する

*7 ランク上限に達すると、メインメニューの経験値バーの表記が「0/0」になり、これ以上増やせないことを示す。

*8 Ver2.0配信までは「99★」(累計198)が上限であり、2019年7月当時、ランク99★に到達したのは世界で2人だけであった。

*9 パスワードマッチが発表されたのは上述の通信障害の数日後である。そのため、この非公式大会がきっかけとなってパスワードマッチが作られたのではないか、ともいわれている。

*10 基本的にテーマ1個あたり15枚。過去のテト1カップ特典の場合は1個30枚。