アノス・ヴォルディゴード

登録日:2019/02/19 Tue 13:01:00
更新日:2024/03/28 Thu 17:56:46
所要時間:約 8 分で読めます





願うな、祈るな、ただ我が後ろを歩いてこい。お前たちの前に立ち塞がるありとあらゆる理不尽を、この俺がたった今滅ぼし尽くすっ!

アノス・ヴォルディゴードとは、『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』の主人公。
担当声優は以下の通り。

鈴木達央(TVアニメ版第1期)
梅原裕一郎(TVアニメ版第2期)

二千年前、神話の時代にて神や人を問わず滅ぼし尽くした『暴虐の魔王』と称される魔族の青年。
しかし戦いの根底にあったのは「魔族や人間が争うことのない世界」を目指したがゆえであり、本人は理不尽な悲劇を嫌う平和主義者。

自身の命を一度捨て、その対価として魔族と人間の世界を隔てる隔壁を展開して両者の互いへの憎悪の希釈を狙い転生する計画を遂げ、今際の際に人間の勇者カノンと和解して転生する。

そして転生した二千年後で『魔王学院』と呼ばれる『暴虐の魔王』を探す教育機関を知り、そこに入学する。
二千年の時をかけて平和を掴みとったことは成功したものの、その反動として魔族のレベルは低くなっていた学院で諸事情あり『魔王の適正が一切ない』とされる『不適合者』の烙印を受ける。

本人はそれを気にせず学院生活を謳歌していたが、入学初期に出会ったミーシャとサーシャという双子の少女たちに関わった際、『アヴォス・ディルヘヴィア』という偽の魔王の存在と陰謀を知り、『暴虐の魔王』として新時代に挑むこととなる。

性格は傲岸不遜で泰然自若としたものであり、不可能は無いと豪語するに違わない全てを覆すほどの圧倒的な力を有する。
その反面古風で尊大な態度や口調*1であるために分かりにくいが平和な世界を目指して戦った通り本質は平和主義者であり、無益な争いを好まない気性。
しかし理不尽に苦しめられる人を見かけた際には『暴虐の魔王』としての力を余すことなく振るい、その理不尽を打ち砕く熱さを有している。

能力は滅びの魔法を主体とした圧倒的な戦闘能力はおろか、あらゆる陰謀や策略を看破する頭脳や、神話の時代の魔族でも恐れるような事態でも一切の揺るぎなく構える精神力などおよそ弱点らしい弱点が一切ない。
しかしその圧倒的な戦闘能力故に本気で戦闘を行ったら、世界が持たず崩壊するという枷が存在している。*2

理不尽に不幸な境遇にある人物には非常に優しい一方でどうしようもない性根を持ち非道な事を行った者に対しては文字通り『地獄』を見せて叩き落とす事を一切厭わない。

作中でそのような愚者に断罪した際のレパートリーは
・血統至上主義の相手に未来永劫混血として生まれ変わる呪いをかける
・魔族相手に一方的な憎悪を持つ勇者気取りを魔獣化させると同時に根源に干渉して多大な苦痛を与えて勇者ではないと断じて滅ぼす
・金の亡者に金に触れると金が腐食する溶けない呪いをかける
・未来永劫虫けらに転生する呪いを身勝手な都合で配下に不幸を与えた神にかける
・信徒を良いように操って私腹を肥やしていた枢機卿に『自国の宗教国家内で神をいないことを吹聴しないと解けない悪夢』に捕らえさせ、悪夢を解除した後『未だに悪夢の中にいる』と思い込ませて『現実の自国で神がいないことを吹聴させる』(当然ながらその枢機卿の積み重ねた権力などは崩壊した)

等文字通り地獄の如き苛烈な処罰を与えている。

フォローするとこのような仕打ちを受けた者は皆救いがたいほどの愚か者であり、人として全うな者に対してこのような事をすることは絶対に無い。

作中では入学当初、不適合者の烙印を押されて異端児扱いされるがアノスは気にしていなかった。
しかし不適合者とされるアノスに隔てなく接するミーシャとその姉であり悪しき様に言いながらもどこか好意を仄めかすサーシャと出会い、彼女たちに降りかかった理不尽を粉砕。
同時にアヴォス・ディルヘヴィアの陰謀を突き止めるべく新時代にてその覇道を歩むこととなる。

第二章にてアノスと互角に渡り合える高潔な性格の少年レイ・グランズドリィと統一派と呼ばれる階級社会を取り払う運動のリーダーであるミサ・イリオローグという少女と邂逅し、魔剣大会の陰謀を共に打ち砕き同士となる。

第三章では学院交流で勇者学院を目指して人間の国へと赴く。
そこでエレオノールという魔族でも隔てなく接する少女と出会い、「勇者カノンは人間に裏切られて殺された」という情報を得る。
そして学院交流での模擬実戦にて卑劣な罠を使い上級生達を叩きのめした勇者学院をミーシャやサーシャ、レイとミサを率いて徹底的に叩きのめす。
そして人間の憎悪が産み出した「転生した暴虐の魔王を転生する余地すらなく滅ぼす」計画を知り、エレオノールがその計画の一貫で生まれた人形魔法だということを知り、彼女の嘆きを聞いて『暴虐の魔王』の名に懸けて救うと誓う。

そして始まる人間と魔族の戦争。
その争乱の中でアヴォス・ディルヘヴィアの正体が『転生したアノスを人間の陰謀から救う*3べく身を犠牲にして成り済ました勇者カノン』であると突き止める。
やがて現れる人間の魔族への憎悪そのものの化身に対して遂に『魔族と人間の共存』を願ったもの同士である『魔王』と『勇者』二人で二千年前の憎悪を立ち切る。

第四章では神族である天父神ノウスガリアの陰謀を突き止めるべく二千年前、自身の右腕であったシン・レグリアの身に起きた悲劇を知り、その悲劇を滅ぼすべく『アヴォス・ディルヘヴィア』とノウスガリアに対してレイとシンを率いて対峙し、これを打ち破り二千年前の遺憾を全て精算。

そして、魔族の世界にて『暴虐の魔王』としてその身を露にし、再び魔族の王となる。

第五章以降ではディルへイドの王という立場上大っぴらに学院に通うわけにはいかなくなったため、6歳児の姿に《逆成長》してアノシュ・ポルティコーロを名乗り学院に転入し、放課後はディルへイド王としての政務に励む日々を送る。

そんな中、再びの勇者学院との学院交流を切っ掛けとして地底にて繁栄している世界を知る。
そこで行われている『選定審判』という儀礼に苦しめられている神族の少女アルカナと出会い、彼女に『選定審判』をぶち壊すと約束し、地底での戦いに挑むこととなる。

第六章では宗教国家の長教皇ゴルロアナの「地底と地上を隔てる大地を取り払い、地底の民に日光を与える」という悲願を阻止するべく激闘。
戦いの果てに勝利するが別の選定審判の相手にゴルロアナを連れ去られ、一度立て直すために地上に戻ろうとしたものの地上を守るべくとった策によって地上と地底との行き来が出来なくなってしまう。

第七章では地底の終焉を阻止するべく予言に挑んでいた剣帝ディードリッヒとその選定神ナフタと戦う。
そして選定審判の最終局面にて地底世界が崩落の危機に陥る中、ゴルロアナ、ディードリッヒ、アルカナとの対話により地底世界で蔓延っていたわだかまりを解消。
その地底世界の統一を力として地底世界を救う。


願うな、祈るな、ただ我が後ろを歩いてこい。お前たちの前に立ち塞がるありとあらゆる項目を、この俺がたった今追記、修正し尽くすっ!

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  • 様をつけろよデコスケ野郎!

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最終更新:2024年03月28日 17:56

*1 WEB版と書籍版の第一章序盤では16歳相応の口調となっていた。漫画版とアニメ版では序盤から通して現在の古風な口調や態度で描かれている

*2 尤も、これを突けるのは「世界を滅ぼすほどの業を披露するほどの実力を持つ相手」でないと突けないが

*3 実力行使すればアノスは討伐軍を蹴散らせるが、アノスの本質を見抜いたカノンが平和な世界で生きるアノスに人間を手にかけさせたくなかった